JPH07177474A - 走査線変換装置およびこれを使用した記録再生装置 - Google Patents

走査線変換装置およびこれを使用した記録再生装置

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JPH07177474A
JPH07177474A JP5317085A JP31708593A JPH07177474A JP H07177474 A JPH07177474 A JP H07177474A JP 5317085 A JP5317085 A JP 5317085A JP 31708593 A JP31708593 A JP 31708593A JP H07177474 A JPH07177474 A JP H07177474A
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signal
pass filter
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low
recording
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JP5317085A
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Masayuki Ishida
昌之 石田
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Nippon Television Network Corp
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Nippon Television Network Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】折り返し妨害を起こさないで順次信号をインタ
レース信号に変換できるようにする。 【構成】順次信号をインタレース信号に変換する走査線
変換機能を有した順次・インタレース変換回路20であ
って、順次信号が垂直方向におけるローパスフィルタ3
0とハイパスフィルタ50とに供給されて垂直方向に2
分されると共に、ローパスフィルタ30より出力された
低域成分LPが間引き回路47で間引き処理されて低域
インタレース信号に変換される。この低域インタレース
信号は折り返し歪が発生しないようなナイキスト領域ま
で垂直方向の帯域が制限されているので、順次信号を変
換したこの低域インタレース信号を現行のテレビジョン
信号として使用しても折り返し妨害がなく、画質劣化の
ない画像を再現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、次世代EDTV(E
DTV−II)方式を採用したワイド画面指向高精細度テ
レビジョン信号などの順次信号を現行テレビジョン信号
のようなインタレース信号に変換したり、このインタレ
ース信号を順次信号に変換したりする場合などに適用し
て好適な走査線変換装置およびこれを使用した記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン方式がNTSC方式である
現行テレビジョン信号はフィールド当たり262.5本
で構成されたインタレース信号であるが、これを倍の5
25本にした順次信号形式のテレビジョン信号としては
EDTV方式のテレビジョン信号が知られている。
【0003】EDTV方式は周知のように現行のテレビ
ジョン信号との互換性を取りながら高解像度化を図るこ
とができるTV放送方式の1つである。EDTV方式の
なかでもハイビジョン放送のようにワイド画面化を指向
するテレビジョン方式(次世代EDTV方式と呼ばれる
もので、EDTV−IIと呼称する)が提案されている。
【0004】ハイビジョン放送の画面のアスペクト比は
16:9である。EDTV−II方式もこれと同じアスペ
クト比である。EDTV−II方式は現行テレビジョン方
式との両立性を図りながら高解像度化を目指すものであ
るから、EDTV−II方式のテレビジョン信号でも現行
アスペクト比(4:3)の画面に適合するような信号形
態(上下画面の一部が無画面部となるようなレターボッ
クスタイプなど)が採用されている。
【0005】図10にその一例を示す。図は現行アスペ
クト比の画面1にEDTV−II方式の映像を映したとき
の画面構成を示すもので、画面中央部に主画面部2があ
り、この主画面部2の映像が現行アスペクト比の画面に
映すときの映像となる。
【0006】主画面部2の上下余白部分は上下無画面部
3,4であって、現行アスペクト比の映像に悪影響を及
ぼさないように無画面(実際は黒に近い灰色)となるよ
うな処理がなされている。上下無画面部3,4を構成す
る映像信号は補強信号と言われるもので、これは高精細
化用映像のときに使用される信号であり、水平高域信号
や垂直高域信号などが使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】EDTV方式のような
順次信号は30Hzで垂直有効走査線数(例えば480
テレビ本(TV本(TVL))によって標本化されるもの
であるから、テレビジョン信号を垂直方向のある断面で
切って垂直Vと時間Tの平面内でみると、このテレビジ
ョン信号は図11に示すように走査線という離散標本で
二次元に配されたディジタルデータとなる。
【0008】同図において、縦のドットは各ラインにお
けるディジタルデータを示し、横に並んだドットの間隔
は1フィールドである。順次信号は全てのラインにディ
ジタルデータが存在するのでデータ配列は格子状とな
る。
【0009】これに対して、インタレース信号の場合に
は1ラインおきにディジタルデータが間引かれているの
で図13のような形でディジタルデータが存在すること
になる。
【0010】図13からも明らかなようにインタレース
走査の場合にはその標本点はフィールドごとに1ライン
だけオフセットしている。このオフセットによって時間
方向には30Hzで、垂直方向には480TV本に相当
する標本化周波数でそれぞれテレビジョン信号がサンプ
リングされていることになる。したがってインタレース
走査の場合のナイキスト周波数は図14のように垂直−
時間(V−T)平面内ではひし形を形づくることにな
る。
【0011】順次走査の標本点は格子状であり、インタ
レース走査のようなフィールドごとに1ライン分のオフ
セットが発生しないので、時間方向には30Hzで、垂
直方向には480TV本に相当する標本化周波数でこの
テレビジョン信号がサンプリングされていることにな
る。そのため、順次走査の場合のナイキスト周波数は図
12のようにV−T平面内で長方形を形づくることにな
る。
【0012】このように順次走査とインタレース走査と
ではナイキスト周波数が相違するため、順次信号からイ
ンタレース信号に走査線数を変換するとき、折り返し歪
なく変換して画像を再現するためには、走査線変換後の
テレビジョン信号のスペクトルが図14に示すひし形の
斜線領域内にのみ存在するように順次信号を変換する必
要がある。折り返し歪はフリッカの基となり画質を劣化
させる。
【0013】折り返しは次のような場合に発生する。例
えば、図15Aに示すような白黒の横縞模様の画像をテ
レビカメラで撮像する場合、これが垂直の限界周波数に
近い画像(ほぼ480TV本)であったときには、同図
Bのように1ラインおきに白黒ドットが交互に垂直方向
に配列されたものとなる。
【0014】テレビカメラでこの画像を収録すると、テ
レビカメラは通常の機種ではインタレース標本化を行な
うので、図16Aの画像(図15Bと同一)は例えばフ
ィールド1(例えば奇数フィールド)では図16Bのよ
うに黒のドットだけがサンプリングされ、フィールド2
では同図Cのように白のドットだけがサンプリングされ
てしまう。
【0015】このような画像をインタレースのモニタで
再現すると、1/60秒ごとに画面全体が白になった
り、黒になったりする。これは取りも直さず図17に示
すように、垂直480TV本、時間方向が0Hzの画像
が、垂直ゼロTV本、時間方向が30Hzの標本化位置
に折り返ったことになり、画質劣化を惹起する。
【0016】インタレース用モニタで再現する場合と同
様に、このテレビカメラの出力を通常のVTRで収録す
る場合にはフィールド1と2とでは別々に収録されるこ
とになる。このように2台のVTRに分けて収録したも
のをモニタで再現する場合にも上述したと同じ理由で折
り返し歪が発生し、劣化した画像が再現されることにな
る。
【0017】そこで、この発明ではこのような従来の課
題を解決したものであって、順次信号をインタレース信
号に走査線変換する場合であっても折り返し歪が発生し
ない走査線変換装置およびこれを使用した記録再生装置
を提案するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明においては順次信号をイ
ンタレース信号に変換する走査線変換装置であって、順
次信号が垂直方向におけるローパスフィルタとハイパス
フィルタとに供給されて垂直方向に2分されると共に、
少なくとも上記ローパスフィルタの出力に対して間引き
処理してインタレース信号に変換されるようになされた
ことを特徴とするものである。
【0019】請求項3に記載されたこの発明に係る記録
再生装置は走査線変換機能を有するものであって、順次
信号をインタレース信号に変換する第1の走査線変換手
段と、これを記録する記録再生手段と、再生されたイン
タレース信号を順次信号に変換する第2の走査線変換手
段とで構成され、上記第1の走査線変換手段は、垂直方
向に関するローパスフィルタとハイパスフィルタと、デ
ータ間引き手段とで構成され、データ間引き手段によっ
てインタレース化された低域成分と高域成分がそれぞれ
分離された状態で記録されるようになされたことを特徴
とするものである。
【0020】
【作用】請求項1に係る走査線変換装置に関してのみそ
の作用を説明する。折り返し妨害を生じさせないで順次
信号をインタレース信号に走査線変換するためには、図
12に示す順次信号のスペクトル面積を1/2にするよ
うなフィルタリングを行なって帯域制限すればよい。
【0021】その場合には、図9Bのようにこの順次信
号を垂直方向に対して低域成分と高域成分とに分離す
る。低域成分を1/2に間引くことによって低域インタ
レース信号となり、これが通常のインタレース信号とし
て利用される。高域成分も間引き処理されて、高域イン
タレース信号となされる。高域インタレース信号はED
TV−II方式の場合補強信号として使用される。信号成
分を分離するときに使用するフィルタは完全再構成フィ
ルタである。
【0022】このフィルタを使用すれば、低域および高
域の各インタレース信号を用いて再び順次信号に完全に
復元できる。
【0023】
【実施例】続いて、この発明に係る走査線変換装置およ
びこれを使用した記録再生装置の一例をEDTV−II対
応の映像処理系に適用した場合につき、図面を参照して
詳細に説明する。
【0024】この発明の理解を容易にするため、まず図
9を参照して説明する。折り返し妨害を生じさせないで
順次信号をインタレース信号に走査線変換するために
は、上述したように図12に示す順次信号のスペクトル
面積を1/2にして、図14に示すインタレース信号の
スペクトル面積内に走査線変換後のスペクトルが存在す
るように帯域制限を行なえばよい。
【0025】帯域制限をするにあたっては、図9Aのス
ペクトル面積に対して同図Bのように順次信号を垂直方
向に対して低域成分と高域成分とに分離する場合と、同
図Cのように時間方向に対して低域成分と高域成分に分
離する場合とが考えられる。あるいはV−T平面内での
2次元フィルタリングを行なう場合が考えられる。
【0026】順次信号を時間方向にフィルタリングする
ことは、シーンチェンジのようなときに全く違う2つの
画像に対してフィルタがかかってしまうこと、時間的に
遅延が生じてしまうことなどから、あまり得策な解決手
段とは言い難い。V−T平面内での二次元フィルタリン
グも構成的に複雑化するのであまり好ましくはない。
【0027】そこで、この発明では図9Bに示すように
垂直方向に関して順次信号を低域成分と高域成分に分離
することによって帯域制御された折り返し妨害の起きな
いインタレース信号を得ようとするものである。このと
き、順次信号への復元性を考慮して帯域制限用のフィル
タとしては完全再構成フィルタ(SSKFフィルタ)が
使用される。
【0028】続いて、この発明を順に説明する。図1は
この発明に係る走査線変換装置を内蔵した走査線変換機
能を有する記録再生装置(VTRなど)10の概略構成
を示す。この記録再生装置10は局内において使用され
るもので、目的に応じて順次信号を出したり、インタレ
ース信号を出したりできるようになされている。
【0029】端子11には順次化された順次信号が供給
され、これが記録再生系12に供給されて直接順次記録
されるか、若しくはこの発明に係る走査線変換装置であ
る順次・インタレース変換回路20に供給されて垂直方
向に対する低域と高域のインタレース信号に変換されて
から記録再生系12に供給されてインタレース記録され
る。低域インタレース信号はそのまま通常のインタレー
ス信号として使用することができる。
【0030】記録再生系12は単一の記録再生装置で構
成することもできるが、目的に応じて複数の記録再生装
置を使用してもよい。複数の記録再生装置を使用する場
合にはインタレース記録となるし、この場合にはインタ
レース専用となる。
【0031】記録再生系12からは順次信号がそのまま
再生されて端子14に出力させることもできれば、低域
と高域のインタレース信号を再生してそのうち低域イン
タレース信号が端子15に出力される。低域と高域のイ
ンタレース信号は走査線変換装置であるインタレース・
順次変換回路200に供給されて順次信号が復元されて
端子16に出力される。
【0032】図2はこの発明に係る順次・インタレース
変換回路20の具体例を示す。端子11に供給された順
次信号はローパスフィルタ30とハイパスフィルタ50
にそれぞれ供給されて垂直方向に関して低域成分LPと
高域成分HPに2分される。
【0033】ローパスフィルタ30もハイパスフィルタ
50も共に完全再構成フィルタが使用されるものであっ
て、ローパスフィルタ30は図のように複数の遅延素子
を有し、この例ではそれぞれ1画素ピッチ分の遅延時間
に設定された4個の遅延素子31〜34が縦続接続され
る。
【0034】そして、非遅延順次信号および遅延順次信
号が対応する係数器41〜45に供給され、図のような
重み係数によって重み付けされたのち加算器46で合成
される。重み係数は併せて「1」となるように設定され
てローパスフィルタ特性が付与される。このローパスフ
ィルタ特性は図9に示すように垂直方向240TV本ま
でで、時間方向が30Hzまでのスペクトル領域が通過
するような特性となるように上述した重み係数などが設
定される。
【0035】フィルタリングされた低域成分LPは後段
の間引き回路47に供給されてラインの間引き処理が行
なわれてライン数が順次信号の1/2の低域成分LPと
なされたのち、ローパスフィルタ48にて再度フィルタ
リングされて出力端子49には低域インタレース信号が
得られる。この低域インタレース信号が通常のインタレ
ース信号(現行のテレビジョン信号)LIとして利用さ
れる。
【0036】端子11に供給された順次信号SPは完全
再構成フィルタであるハイパスフィルタ50にも供給さ
れて帯域制限を受ける。この例ではローパスフィルタ3
0と処理ラインを整合させるため、ローパスフィルタ3
0と同じく1画素ピッチを遅延時間とする4個の遅延素
子51〜54が使用される。
【0037】これらが縦続接続されると共に、2段目、
3段目および4段目の各遅延順次信号が用いられ、これ
らが対応する係数器61,62,63に供給される。そ
して、図のような重み係数によって重み付けされたのち
加算器64で合成される。重み係数は併せて「0」とな
るように設定されてハイパスフィルタ特性が付与され
る。このハイパスフィルタ特性は図9に示すように垂直
方向240〜480TV本までで、時間方向が30Hz
までのスペクトル領域が通過するような特性となるよう
に上述した重み係数などが設定される。
【0038】フィルタリングされた高域成分HPは後段
の間引き回路65に供給されてラインの間引き処理が行
なわれてライン数が1/2に落とされた高域成分HPと
なされたのち、ハイパスフィルタ66にて再度フィルタ
リングされて出力端子67には高域インタレース信号が
得られる。高域インタレース信号はEDTV−II方式の
テレビジョン信号ではその補強信号として使用すること
ができる。
【0039】このようにして得られた低域および高域の
インタレース信号LI,HIは上述した記録再生系12
などを用いて収録される。
【0040】フィルタ30,50として完全再構成フィ
ルタを使用するのはフィルタリングによって得られた低
域および高域の各インタレース信号LI,HIを用いて
再び順次信号を完全に復元できるようにするためであ
る。
【0041】図3はインタレース信号を順次信号に戻す
ためのインタレース・順次変換回路200の具体例であ
って、この場合でも完全再構成フィルタであるローパス
フィルタ210とハイパスフィルタ220を用いて復元
される。
【0042】同図において、端子201には記録再生系
12より再生された低域インタレース信号LIが供給さ
れる。この再生低域インタレース信号LIはそのまま使
用するときは端子15に供給される。
【0043】再生低域インタレース信号LIはオーバー
サンプリング回路204に供給されて2倍のオーバーサ
ンプリングが行なわれることによって、1つの画素デー
タに対して1つのゼロデータが挿入されて順次信号と同
じライン数に変換される。
【0044】この低域順次信号はローパスフィルタ21
0に供給されて低域成分LPに復元される。順次化用の
ローパスフィルタ210はインタレース化用のハイパス
フィルタ50とその構成は同じであって、4段の遅延素
子211〜214と係数器215,216,217さら
には加算器218を有する。相違するのは係数器21
5,216,217の重み係数の値だけである。
【0045】再生された高域インタレース信号HIにつ
いても同様な処理が施される。したがって、端子202
に供給された再生高域インタレース信号HIはオーバー
サンプリング回路205で2倍のオーバーサンプリング
により順次信号と同じライン数の高域順次信号に変換さ
れる。
【0046】高域順次信号はハイパスフィルタ220を
通すことによって高域成分HPが復元される。そのた
め、この順次化用のハイパスフィルタ220はインタレ
ース化用のローパスフィルタ30と同様に、縦続接続さ
れた4個の遅延素子221〜224、5個の係数器23
1〜235および加算器236で構成される。重み係数
も同じである。
【0047】低域成分LPと高域成分HPは加算器24
0で合成されることによって端子16には垂直方向が4
80TV本で、時間方向が30Hzまでの領域にスペク
トルが存在する順次信号SPに完全に復元される。
【0048】このように垂直方向に対して順次信号の帯
域を折り返し妨害が生じない帯域まで制限した状態で順
次信号をインタレース信号に変換し、またこのインタレ
ース信号を順次信号に変換するようにしたものである。
これによれば、低域インタレース信号をそのまま通常の
インタレース信号(テレビジョン信号)として使用する
場合であっても折り返し妨害がないのでこれによって画
質が劣化するようなことはない。
【0049】図4は図2の変形例であって、この例では
ローパスフィルタ30に使用される遅延素子31〜34
をハイパスフィルタ50の遅延素子としても使用するよ
うに接続関係を変更したものである。その他は図2と同
様であるのでこれ以上の説明は割愛する。図4の構成と
することによって回路規模の縮小とコストダウンを図れ
る。
【0050】図5はインタレース化用のローパスフィル
タ30の他の例であって、係数器41〜45の重み係数
は図のように選んだ場合でも目的のローパスフィルタ特
性を付与できる。この場合には加算器46の後段にゲイ
ン調整用係数器35が設けられる。
【0051】図6はインタレース化用のハイパスフィル
タ50の他の例であって、係数器60,62,63の重
み係数を図のように選んだ場合である。この場合でも目
的のハイパスフィルタ特性を付与できる。
【0052】図7は順次化用のローパスフィルタ210
の他の例であって、図5に対応するものであり、この場
合には重み係数の関係から加算器218の後段にレベル
調整用の係数器219が必要である。これに代えてレベ
ル調整器でもよい。
【0053】図8は順次化用のハイパスフィルタ220
の他の例であって、図6に対応するものである。
【0054】図1では走査線変換装置として機能する順
次・インタレース変換回路20およびインタレース・順
次変換回路200を記録再生系12に内蔵させた構成を
示したが、両者を完全独立型(アダプタ形式)に構成し
てもよいし、順次・インタレース変換回路20はテレビ
カメラに内蔵させてもよい。あるいはこれらを組み合わ
せた構成でも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る走査線変
換装置では、順次信号を垂直方向に2分してインタレー
ス信号を生成するようにしたので、折り返し妨害のない
インタレース信号に簡単に変換することができる。した
がって、記録再生系から再生された低域インタレース信
号をそのまま使用しても画質劣化のない画像を再現でき
る特徴を有する。因みに、順次信号を単に1/2に間引
いてインタレース信号とする場合には折り返し歪による
画質劣化が発生してしまう。
【0056】また、この発明に係る記録再生装置におい
ては、順次信号を折り返し妨害のないインタレース信号
に変換できると共に、このインタレース信号から再び順
次信号を完全に再現できるから、順次信号もインタレー
ス信号も目的に応じて選択できる特徴を有する。
【0057】したがってこの発明は現行のテレビジョン
信号(インタレース信号)の他に、高精細化用のテレビ
ジョン信号(順次信号)も取り扱うことの多い局内放送
設備に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る走査線変換装置を含んだこの発
明に係る記録再生装置の要部の一例を示す系統図であ
る。
【図2】走査線変換装置として機能する順次・インタレ
ース変換回路の具体例を示す系統図である。
【図3】走査線変換装置として機能するインタレース・
順次変換回路の具体例を示す系統図である。
【図4】順次・インタレース変換回路の他の例を示す系
統図である。
【図5】インタレース化用ローパスフィルタの他の例を
示す系統図である。
【図6】インタレース化用のハイパスフィルタの他の例
を示す系統図である。
【図7】順次化化用ローパスフィルタの他の例を示す系
統図である。
【図8】順次化用のハイパスフィルタの他の例を示す系
統図である。
【図9】垂直方向におけるフィルタリングの説明図であ
る。
【図10】現行画面とワイド画面の関係を示す図であ
る。
【図11】順次走査時のV−T関係を示す図である。
【図12】順次走査でのナイキスト特性を示す図であ
る。
【図13】インタレース走査時のV−T関係を示す図で
ある。
【図14】インタレース走査でのナイキスト特性を示す
図である。
【図15】収録画像例を示す図である。
【図16】収録時の状態を示す図である。
【図17】折り返し歪の説明図である。
【符号の説明】
10 記録再生装置 12 記録再生系 20 順次・インタレース変換回路 200 インタレース・順次変換回路 30 インタレース化用のローパスフィルタ 50 インタレース化用のハイパスフィルタ 210 順次化用のローパスフィルタ 220 順次化用のハイパスフィルタ 204,205 オーバーサンプリング回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次信号をインタレース信号に変換する
    走査線変換装置であって、 順次信号が垂直方向におけるローパスフィルタとハイパ
    スフィルタとに供給されて垂直方向に2分されると共
    に、 少なくとも上記ローパスフィルタの出力に対して間引き
    処理してインタレース信号に変換されるようになされた
    ことを特徴とする走査線変換装置。
  2. 【請求項2】 上記ローパスフィルタおよびハイパスフ
    ィルタは完全再構成フィルタが使用されたことを特徴と
    する請求項1記載の走査線変換装置。
  3. 【請求項3】 順次信号をインタレース信号に変換する
    第1の走査線変換手段と、これを記録する記録再生手段
    と、再生されたインタレース信号を順次信号に変換する
    第2の走査線変換手段とで構成され、 上記第1の走査線変換手段は、 垂直方向に関するローパスフィルタとハイパスフィルタ
    と、データ間引き手段とで構成され、 データ間引き手段によってインタレース化された低域成
    分と高域成分がそれぞれ分離された状態で記録されるよ
    うになされたことを特徴とする走査線変換機能を有する
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記低域成分がインタレース信号として
    使用されることを特徴とする請求項3記載の記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 上記第2の走査線変換手段は、 再生された低域成分をオーバーサンプリングする手段
    と、垂直方向に関するハイパスフィルタと、 再生された高域成分をオーバーサンプリングする手段
    と、垂直方向に関するローパスフィルタとで構成された
    ことを特徴とする請求項3記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記ローパスフィルタおよびハイパスフ
    ィルタはそれぞれ完全再構成フィルタが使用されたこと
    を特徴とする請求項3記載の記録再生装置。
JP5317085A 1993-12-16 1993-12-16 走査線変換装置およびこれを使用した記録再生装置 Pending JPH07177474A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100267997B1 (ko) * 1997-06-04 2000-10-16 구자홍 주사변환장치및그방법
KR20010032562A (ko) * 1997-12-31 2001-04-25 텔레크루즈 테크날러지 인코퍼레이티드 네트워크 응용데이터의 텔레비젼 표시에서의 플리커감소방법 및 장치

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JPH03220990A (ja) * 1990-01-26 1991-09-30 Tokyo Hoso:Kk 画質改善tvシステムにおける垂直高域成分の分離伝送方式

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