JPH07177003A - 比較回路 - Google Patents

比較回路

Info

Publication number
JPH07177003A
JPH07177003A JP31859793A JP31859793A JPH07177003A JP H07177003 A JPH07177003 A JP H07177003A JP 31859793 A JP31859793 A JP 31859793A JP 31859793 A JP31859793 A JP 31859793A JP H07177003 A JPH07177003 A JP H07177003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
comparator
comparator cmp
input
input signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31859793A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nishimori
英二 西森
Seigo Hayashi
成吾 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP31859793A priority Critical patent/JPH07177003A/ja
Publication of JPH07177003A publication Critical patent/JPH07177003A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 TV等の比較的周期の遅いのこぎり波を入力
とする比較回路において、のこぎり波のスルーレートの
小さい側の比較回路出力の立ち上がり時間或いは立ち下
がり時間を高速化した比較回路を提供することを目的と
する。 【構成】 比較的周期の遅いのこぎり波を入力信号とす
る比較回路において、入力信号を抵抗R1及びR2を介
して入力する比較器CMPと、抵抗R1またはR2と比
較器CMPとの接続点の一方(ノードN2またはノード
N4)に接続されるスイッチ手段SW1と、スイッチ手
段SW1の他端に接続される電流源I1と、比較器CM
Pの出力(ノードN5)に接続されてスイッチ手段SW
1のオン/オフ制御を行う微分回路DCとを有して構成
し、当該比較回路を正帰還動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は比較回路に係り、特に、
TV等の垂直同期信号のように比較的周期の遅いのこぎ
り波を入力とする比較回路において、入力信号(のこぎ
り波)のスルーレートの小さい側での当該比較回路の出
力信号の立ち上がり時間、或いは立ち下がり時間を高速
化した比較回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(a)は、従来使われている通常の
比較回路(第1従来例)である。この第1従来例の比較
回路では、比較器CMPのスイッチング特性により決ま
る立ち上がり時間(tr )及び立ち下がり時間(tf
に比べて、入力信号in1またはin2のスルーレート
が非常に遅い場合には、比較器CMPが反転するまでの
間、入力端子間の差電圧(オーバードライブ量)が非常
に小さいままとなるので、比較器CMPがリニアアンプ
として動作し、入力信号in1またはin2のスルーレ
ートに比例して出力の立ち上がり時間(tr )及び立ち
下がり時間(tf )が遅くなってしまう。
【0003】また、図4(b)は、A/D変換器等で用
いられているオーバードライブ量が小さい時でも高速に
動作する比較回路(第2従来例)の回路図である。この
第2従来例は、特開昭62−15918に開示されてい
るものである。
【0004】A/D変換器等では、予め電圧比較を行う
タイミングが指定されている。図4(b)の比較回路で
は、電圧比較をする前にスイッチS1,S4,S5,及
びS6を閉じて、出力Vout 1及びVout 2をリファレ
ンス電圧VR に固定し、その後スイッチS1及びS4の
みを閉じて電圧比較を行う。
【0005】この時、オーバードライブ量が小さいとや
はり出力のスルーレートも小さいが、次に、スイッチS
2及びS3のみを閉じると、比較器A1では正帰還がか
かり入力のオーバードライブ量は増加して行くので、速
やかに出力のスルーレートは最大となり高速動作が可能
となる。
【0006】この最大スルーレート状態において、VR
をリファレンス電圧レベル、VH を出力の“H”レベ
ル、VL を出力の“L”レベルとする時、出力は(VH
−VR)または(VR −VL )だけ遷移すればよいの
で、通常の(VH −VL )間を遷移するよりも速く反転
動作を終了することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
比較回路では、比較回路のスイッチング特性によって決
まる立ち上がり時間(tr )及び立ち下がり時間
(tf )に比べて、スルーレートが非常に遅い入力信号
間の大小関係が逆転するタイミングを検出する場合に、
第1従来例の比較回路(図4(a))では、入力信号の
スルーレートの低減に伴い、比較回路出力の立ち上がり
時間(tr )或いは立ち下がり時間(tf )が遅くなる
という問題があった。
【0008】また第2従来例の比較回路(図4(b))
の場合には、スイッチS1〜S6を動作させるための外
部信号が必要であり、この外部信号入力時点において高
速に大小関係の検出をすることを可能としている。この
時、入力信号の大小関係が逆転するタイミングと電圧比
較を行うタイミングが一致するとは限らないので、入力
信号の大小関係が逆転してから比較回路の出力が反転す
るまで、最大で外部信号の1周期分の遅れが生じる。
【0009】更に、第2従来例では、比較回路の出力が
リファレンス電圧レベルVR から“H”レベルVH また
は“L”レベルVL の間を外部信号の周期で振動しノイ
ズを発生するため、正確な大小関係の検出ができないと
いう問題があった。このことは、例えばスルーレートが
1[mV/μsec ]以下であるような入力信号に対し、正
確で安定した反転タイミングを検出する比較回路におい
て特に重要となる。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するもので、
TV等の比較的周期の遅いのこぎり波を入力とする比較
回路において、のこぎり波のスルーレートの小さい側の
比較回路出力の立ち上がり時間(tr )或いは立ち下が
り時間(tf )を高速化した比較回路を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴の比較回路は、図1に示す如
く、比較的周期の遅いのこぎり波と基準電圧を入力信号
とする比較回路において、前記入力信号をまたは基準信
号抵抗R1及びR2を介して入力する比較器CMPと、
前記抵抗R1またはR2と前記比較器CMPとの接続点
の一方(ノードN2またはノードN4)に接続されるス
イッチ手段SW1と、前記スイッチ手段SW1の他端に
接続される電流源I1と、前記比較器CMPの出力(ノ
ードN5)に接続されて前記スイッチ手段SW1のオン
/オフ制御を行う微分回路DCとを有し、当該比較回路
を正帰還動作させるよう構成される。なお、図1におい
てR1は特にバイポーラトランジスタ入力の比較回路の
オフセット電圧低減のためR1=R2となる抵抗が付加
されるものであり、本発明において必須ではない。
【0012】また、本発明の第2の特徴の比較回路にお
いて、前記スイッチ手段SW1は、NPNトランジスタ
の差動対で構成される。また、本発明の第3の特徴の比
較回路において、前記スイッチ手段SW1は、PNPト
ランジスタの差動対で構成される。
【0013】また、本発明の第4の特徴の比較回路は、
前記スイッチ手段SW1は、MOSトランジスタの差動
対で構成される。また、本発明の第5の特徴の比較回路
において、前記微分回路DCは、抵抗R3及びコンデン
サC1を有して構成される。
【0014】
【作用】図1は、本発明の原理説明図である。ここで
は、図1(b)に示す立ち上がり側のスルーレートの方
が遅いのこぎり波(入力信号in1)を比較回路の+入
力端子側に、またその反転信号(入力信号in2)を−
入力端子側に入力するものとして説明する。
【0015】本発明の第1、第2、第3、第4、及び第
5の特徴の比較回路では、図1(a)に示す如く、信号
源(入力信号in1及び入力信号in2)と比較器CM
Pの入力端子間(ノードN2及びノードN4)間にそれ
ぞれ抵抗R1及びR2を接続し、出力端子(ノードN
5)に接続された微分回路DCの出力によりオン/オフ
するスイッチ手段SW1を介して、電流源I1を抵抗R
2と比較器CMPの−入力端子の接続点(ノードN4)
に接続して構成し、当該比較回路を正帰還動作させるこ
とによって、入力信号in1及び入力信号in2のクロ
スポイントで比較器CMPのオーバードライブ量を一時
的に増大し、比較器CMPの出力の立ち上がり時間(t
r )を高速化することを可能としている。
【0016】ここで微分回路DCの時定数は、比較器C
MPの出力遷移時間より十分長く、且つ入力信号in1
及び入力信号in2の周期より十分短く設定され、スイ
ッチ手段SW1は、入力信号in1及び入力信号in2
により出力が反転する期間以外はオフ状態となるような
オフセットを与えられている。
【0017】また本発明は、第2従来例(図4(b)参
照)のように外部信号に同期して電圧比較を行う方法で
はないので、外部信号は不要であり、前述の第2従来例
の比較回路で生ずる出力遅延・ノイズ等の問題は生じな
い。
【0018】より具体的に図1(a)の回路作用につい
て説明する。入力信号in1及び入力信号in2のクロ
スポイントで比較器CMPの出力は“L”レベルから
“H”レベルに反転を開始する。この出力の微分信号に
よりスイッチ手段SW1がオンし、抵抗R2と電流源I
1によって、抵抗R2で生じる電圧降下分(R2×I
1)だけノードN4の電位が下げられ、比較器CMPの
入力でのオーバードライブ量が一時的に増大し、比較器
CMPの出力の立ち上がり時間(tr )が高速化され
る。
【0019】この立ち上がり時間(tr )の高速化によ
り、入力信号in1及び入力信号in2の大小関係の反
転したタイミングの検出が、次段(例えばTTL,CM
OS等の論理回路)のスレッショルドに依存することを
防ぐことが可能となる。
【0020】また逆に、入力信号in1及び入力信号i
n2を入れ換えて入力信号in2を比較器CMPの+入
力側(ノードN1)に、入力信号in1を比較器CMP
の−入力側(ノードN3)に入力した場合、スイッチ手
段SW1をノードN2につなぎ変えることにより、比較
器CMPの出力の立ち下がり時間(tf )が高速化され
る。
【0021】これにより、本発明の第1、第2、第3、
第4、及び第5の特徴の比較回路では、TV等の比較的
周期の遅いのこぎり波を入力とする比較回路において、
のこぎり波のスルーレートの小さい側の比較回路出力の
立ち上がり時間(tr )或いは立ち下がり時間(tf
を、第1従来例(図4(a)参照)に比べて10〜10
0倍高速化できる。
【0022】
【実施例】次に、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。第1実施例 図2(a)に本発明の第1実施例に係る比較回路の回路
図を示す。
【0023】同図において本実施例の比較回路は、比較
的周期の遅いのこぎり波(入力信号in1及び入力信号
in2)を入力信号とする比較回路であって、入力信号
in1及びin2を抵抗R1及びR2を介して入力する
比較器CMPと、抵抗R1またはR2と比較器CMPと
の接続点の一方(ノードN4)に接続されるスイッチ手
段SW1と、スイッチ手段SW1の他端に接続される電
流源I1と、比較器CMPの出力(ノードN5)に接続
されてスイッチ手段SW1のオン/オフ制御を行う微分
回路DCとから構成され、当該比較回路を正帰還動作さ
せる。
【0024】本実施例では、図1(b)に示す入力信号
in1が比較器CMPの+入力側に、入力信号in2が
比較器CMPの−入力側に入力されるものとする。(或
いは、一方をDC電圧で置き換えても良い。)スイッチ
手段SW1は、NPNトランジスタQ1及びQ2の差動
対によって構成されている。接地電位GND−電源VE
E間に直列接続で挿入された抵抗R3及びR4の中点で
トランジスタQ1に、抵抗R5及びR6の中点でトラン
ジスタQ2に、それぞれベースバイアス電圧を与え、通
常、トランジスタQ1がオフでトランジスタQ2がオン
となるように、また、トランジスタQ1がオンした時に
はトランジスタQ1が飽和しないように、それぞれバイ
アスされている。
【0025】また、トランジスタQ1のコレクタは比較
器CMPの−入力端子に接続されている。更に、トラン
ジスタQ2のコレクタは電源VCCに、トランジスタQ
1及びQ2のエミッタは電流源I1に接続されている。
【0026】また微分回路DCは、比較器CMPの出力
端子(ノードN5)と抵抗R3及びR4の中点間に接続
されているコンデンサC1と、この抵抗R3及びR4の
合成抵抗により構成されている。
【0027】比較器CMPの出力(ノードN5)が
“L”レベルから“H”レベルに変化する時、トランジ
スタQ1のベースに、この出力(ノードN5)の微分信
号が出力され、コンデンサC1と抵抗R3及びR4の合
成抵抗の時定数で決まる時間だけ、トランジスタQ1の
ベース電位が上昇し、トランジスタQ1がオンでトラン
ジスタQ2がオフの状態となる。尚、比較器CMPの出
力(ノードN5)が“H”レベルから“L”レベルに変
化する時は、トランジスタQ1のベース電位を下げる方
向に微分信号が出力されるので、この時はトランジスタ
Q1はオフ、トランジスタQ2はオンのままである。
【0028】つまり、入力信号in1及び入力信号in
2のクロスポイントで、比較器CMPの出力(ノードN
5)の微分信号によりスイッチ手段SW1がオンし、抵
抗R2と電流源I1によって、抵抗R2で生じる電圧降
下分(R2×I1)だけノードN4の電位が下げられ、
比較器CMPの入力でのオーバードライブ量が一時的に
増大し、比較器CMPの出力の立ち上がり時間(tr
が高速化されることとなる。
【0029】また本実施例とは逆に、入力信号in1及
び入力信号in2を入れ換えて入力信号in2を比較器
CMPの+入力側(ノードN1)に、入力信号in1を
比較器CMPの−入力側(ノードN3)に入力した場
合、スイッチ手段SW1’の出力をノードN2につなぎ
変えることにより、比較器CMPの出力の立ち下がり時
間(tf )が高速化される。これを実現した回路が図2
(b)に示す回路構成(第1実施例の変形例)である。
【0030】本変形例の回路構成は第1実施例とほぼ同
様であるので、ここでは省略し動作のみ説明する。比較
器CMPの出力(ノードN5)が“H”レベルから
“L”レベルに変化する時、トランジスタQ1のベース
に、この出力(ノードN5)の微分信号が出力され、コ
ンデンサC1と抵抗R3及びR4の合成抵抗の時定数で
決まる時間だけトランジスタQ1のベース電位は下降
し、トランジスタQ1がオフでトランジスタQ2がオン
の状態となる。
【0031】つまり、入力信号in1及び入力信号in
2のクロスポイントで、抵抗R1と電流源I1によっ
て、抵抗R1で生じる電圧降下分(R1×I1)だけノ
ードN2の電位が下げられ、比較器CMPの出力の立ち
下がり時間(tf )が高速化されることとなる。第2実施例 図3(a)に本発明の第2実施例に係る比較回路の構成
図を示す。
【0032】同図において本実施例の比較回路は、比較
的周期の遅いのこぎり波(入力信号in1及び入力信号
in2)を入力信号とする比較回路であって、入力信号
in1及びin2を抵抗R1及びR2を介して入力する
比較器CMPと、抵抗R1またはR2と比較器CMPと
の接続点の一方(ノードN4)に接続されるスイッチ手
段SW2と、スイッチ手段SW2の他端に接続される電
流源I1と、比較器CMPの出力(ノードN5)に接続
されてスイッチ手段SW2のオン/オフ制御を行う微分
回路DCとから構成され、当該比較回路を正帰還動作さ
せる。
【0033】本実施例では、図1(b)に示す入力信号
in1が比較器CMPの+入力側に、入力信号in2が
比較器CMPの−入力側に入力されるものとする。(或
いは、一方をDC電圧で置き換えても良い。) スイッチ手段SW2は、PNPトランジスタQ3及びQ
4の差動対によって構成されている。電源VCC−接地
電位GND間に直列接続で挿入された抵抗R3及びR4
の中点でトランジスタQ4に、抵抗R5及びR6の中点
でトランジスタQ3に、それぞれベースバイアス電圧を
与え、通常、トランジスタQ3がオフでトランジスタQ
4がオンとなるように、また、トランジスタQ3がオン
した時にはトランジスタQ3が飽和しないように、それ
ぞれバイアスされている。
【0034】また、トランジスタQ3のコレクタは比較
器CMPの+入力端子(ノードN2)に接続され、更
に、トランジスタQ4のコレクタは電源VEEに、トラ
ンジスタQ3及びQ4のエミッタは電流源I1にそれぞ
れ接続されている。
【0035】また微分回路DCは、第1実施例と同様の
構成である。比較器CMPの出力(ノードN5)が
“L”レベルから“H”レベルに変化する時、トランジ
スタQ4のベースに、この出力(ノードN5)の微分信
号が出力され、コンデンサC1と抵抗R3及びR4の合
成抵抗の時定数で決まる時間だけ、トランジスタQ4の
ベース電位が上昇し、トランジスタQ4がオフでトラン
ジスタQ3がオンの状態となる。尚、比較器CMPの出
力(ノードN5)が“H”レベルから“L”レベルに変
化する時は、トランジスタQ4のベース電位を下げる方
向に微分信号が出力されるので、この時はトランジスタ
Q4はオン、トランジスタQ3はオフのままである。
【0036】つまり、入力信号in1及び入力信号in
2のクロスポイントで、比較器CMPの出力(ノードN
5)の微分信号によりスイッチ手段SW2がオンし、抵
抗R1と電流源I1によって、抵抗R1で生じる電圧降
下分(R1×I1)だけノードN2の電位が上げられ、
比較器CMPの入力でのオーバードライブ量が一時的に
増大し、比較器CMPの出力の立ち上がり時間(tr
が高速化されることとなる。
【0037】また本実施例とは逆に、入力信号in1及
び入力信号in2を入れ換えて入力信号in2を比較器
CMPの+入力側(ノードN1)に、入力信号in1を
比較器CMPの−入力側(ノードN3)に入力した場
合、スイッチ手段SW2’の出力をノードN4につなぎ
変えることにより、比較器CMPの出力の立ち下がり時
間(tf )が高速化される。これを実現した回路が図3
(b)に示す回路構成(第2実施例の変形例)である。
【0038】本変形例の回路構成は第2実施例とほぼ同
様であるので、ここでは省略し動作のみ説明する。比較
器CMPの出力(ノードN5)が“H”レベルから
“L”レベルに変化する時、トランジスタQ4のベース
に、この出力(ノードN5)の微分信号が出力され、コ
ンデンサC1と抵抗R3及びR4の合成抵抗の時定数で
決まる時間だけ、トランジスタQ4のベース電位は下降
し、トランジスタQ4がオンでトランジスタQ3がオフ
の状態となる。
【0039】つまり、入力信号in1及び入力信号in
2のクロスポイントで、抵抗R2と電流源I1によっ
て、抵抗R2で生じる電圧降下分(R2×I1)だけノ
ードN4の電位が上げられ、比較器CMPの出力の立ち
下がり時間(tf )が高速化されることとなる。
【0040】以上のように、スイッチ手段として、第1
実施例ではNPNトランジスタの差動対で構成した例
を、第2実施例ではPNPトランジスタで構成した例を
それぞれ示した。更に、スイッチ手段はMOSトランジ
スタの差動対によっても同様に構成でき、第1及び第2
実施例と同様に、のこぎり波のスルーレートの小さい側
の比較回路出力の立ち上がり時間(tr )或いは立ち下
がり時間(tf )を高速化することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号源と比較器の入力端子間間にそれぞれ抵抗を接続
し、出力端子に接続された微分回路の出力によりオン/
オフするスイッチ手段を介して、電流源を抵抗と比較器
の−入力端子の接続点に接続して構成し、当該比較回路
を正帰還動作させることによって、入力信号のクロスポ
イントで比較器のオーバードライブ量を一時的に増大さ
せ、比較器の出力の立ち上がり時間(tr )を高速化
し、また逆に、入力信号を入れ換えた場合には、スイッ
チ手段の出力を比較器の+入力につなぎ変えることによ
り、比較器の出力の立ち下がり時間(tf )を高速化
し、結果として、TV等の比較的周期の遅いのこぎり波
を入力とする比較回路において、のこぎり波のスルーレ
ートの小さい側の比較回路出力の立ち上がり時間
(tr )或いは立ち下がり時間(tf )を高速化した比
較回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図であり、図1(a)は回路
図、図1(b)は入力信号の波形図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る比較回路の回路図で
あり、図2(a)は第1実施例、図2(b)はその変形
例である。
【図3】本発明の第2実施例に係る比較回路の回路図で
あり、図3(a)は第2実施例、図3(b)はその変形
例である。
【図4】従来の比較回路の回路図であり、図4(a)は
第1従来例、図4(b)は第2従来例である。
【符号の説明】
in1,in2…入力信号 R1〜R6…抵抗 C1…コンデンサ CMP…比較器 SW1,SW1’,SW2,SW2’…スイッチ手段 I1…電流源 DC…微分回路 Q1,Q2…NPNトランジスタ GND…接地電位 VEE…電源 VCC…電源 N1〜N5…ノード tr …立ち上がり時間 tf …立ち下がり時間 Q3,Q4…PNPトランジスタ S1〜S6…スイッチ A1,A2…比較器 Vin…入力 Vout 1,Vout …2出力 VR …リファレンス電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的周期の遅いのこぎり波と基準電圧
    を入力信号とする比較回路において、 前記入力信号または基準電圧を抵抗を介して入力する比
    較器(CMP)と、前記抵抗と前記比較器(CMP)と
    の接続点に接続されるスイッチ手段(SW1)と、前記
    スイッチ手段(SW1)の他端に接続される電流源(I
    1)と、前記比較器(CMP)の出力(N5)に接続さ
    れて前記スイッチ手段(SW1)のオン/オフ制御を行
    う微分回路(DC)とを有し、 当該比較回路を正帰還動作させることを特徴とする比較
    回路。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ手段(SW1)は、NPN
    トランジスタの差動対であることを特徴とする請求項1
    に記載の比較回路。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段(SW1)は、PNP
    トランジスタの差動対であることを特徴とする請求項1
    に記載の比較回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ手段(SW1)は、MOS
    トランジスタの差動対であることを特徴とする請求項1
    に記載の比較回路。
  5. 【請求項5】 前記微分回路(DC)は、抵抗(R3)
    及びコンデンサ(C1)を有することを特徴とする請求
    項1、2、3、または4に記載の比較回路。
JP31859793A 1993-12-17 1993-12-17 比較回路 Withdrawn JPH07177003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31859793A JPH07177003A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 比較回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31859793A JPH07177003A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 比較回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07177003A true JPH07177003A (ja) 1995-07-14

Family

ID=18100920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31859793A Withdrawn JPH07177003A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 比較回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07177003A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007104404A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Nec Electronics Corp 光電流・電圧変換回路
JPWO2016009832A1 (ja) * 2014-07-14 2017-04-27 ソニー株式会社 比較器、ad変換器、固体撮像装置、電子機器、および比較器の制御方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007104404A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Nec Electronics Corp 光電流・電圧変換回路
JPWO2016009832A1 (ja) * 2014-07-14 2017-04-27 ソニー株式会社 比較器、ad変換器、固体撮像装置、電子機器、および比較器の制御方法
US10944932B2 (en) 2014-07-14 2021-03-09 Sony Corporation Comparator, AD converter, solid-state imaging device, electronic apparatus, and method of controlling comparator
US11394912B2 (en) 2014-07-14 2022-07-19 Sony Corporation Comparator, AD converter, solid-state imaging device, electronic apparatus, and method of controlling comparator
US11758305B2 (en) 2014-07-14 2023-09-12 Sony Group Corporation Comparator, ad converter, solid-state imaging device, electronic apparatus, and method of controlling comparator
US12015864B2 (en) 2014-07-14 2024-06-18 Sony Group Corporation Comparator, AD converter, solid-state imaging device, electronic apparatus, and method of controlling comparator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2713167B2 (ja) 比較器
US6252467B1 (en) Voltage controlled oscillator including a plurality of differential amplifiers
US4783604A (en) Buffer circuit for outputting signals of different polarities
US6144232A (en) Chopper type voltage comparing circuit capable of correctly determining output polarity, and voltage comparing method
US6211699B1 (en) High performance CML to CMOS converter
US5369318A (en) Level translator capable of high speed operation
US5550501A (en) Current buffer circuit with enhanced response speed to input signal
JPH082019B2 (ja) レベル変換回路
US5311075A (en) Level shifting CMOS integrated circuits
US5214328A (en) ECL to CMOS level conversion circuit
US4626713A (en) Trip-point clamping circuit for a semiconductor device
JPH07177003A (ja) 比較回路
US5338980A (en) Circuit for providing a high-speed logic transition
JPH1070421A (ja) 増幅回路
JPH04500447A (ja) クロスオーバ電流の減小したbi―cmosクロック駆動器
JP2987971B2 (ja) レベル変換回路
JP2001177380A (ja) 比較回路及びこれを用いた発振回路
JPH03214808A (ja) 電圧比較回路
JP2540928B2 (ja) 論理回路
EP0831586A2 (en) Variable delaying circuit
JP3130791B2 (ja) レベル変換回路
JP2956292B2 (ja) クロックドライバ
US5825212A (en) High speed single ended bit line sense amplifier
JP3778566B2 (ja) 広い電源範囲に亘って動作するのに適した低電圧BiCMOSデジタル遅延チェーン
JP3326804B2 (ja) コンパレータ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306