JPH07176605A - 半導体素子の分離領域およびその製造方法 - Google Patents

半導体素子の分離領域およびその製造方法

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JPH07176605A
JPH07176605A JP32224093A JP32224093A JPH07176605A JP H07176605 A JPH07176605 A JP H07176605A JP 32224093 A JP32224093 A JP 32224093A JP 32224093 A JP32224093 A JP 32224093A JP H07176605 A JPH07176605 A JP H07176605A
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JP
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recess
isolation region
layer
semiconductor
oxide film
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JP32224093A
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English (en)
Inventor
Tatsuichi Ko
辰一 高
Koji Kimura
幸治 木村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、微細化に好適な半導体素子の分離
領域およびその製造方法を提供しようとするものであ
る。 【構成】半導体層3中に第1の凹部4を形成し、この第
1の凹部4の側壁上に側壁絶縁膜5を形成し、第1の凹
部4中をシリコン層6で埋め込む。さらに第1の凹部4
中に対応して設定され、シリコン層6を貫通して半導体
層3中に、第1の凹部4よりもその幅が狭く、かつ深い
第2の凹部7を形成し、この第2の凹部7中を絶縁物8
で埋め込むことを特徴としている。この構成であると、
側壁絶縁膜5が浅い分離領域として機能する。このた
め、浅い分離領域においては、バ−ズビ−クが発生する
ことや、マスク合わせの必要性をなくせるので、微細化
に好適となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体素子の分離領
域およびその製造方法に係わり、特にトレンチ型の分離
領域と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体素子どうし、あるいは
半導体素子中の領域どうしを分離するために、半導体基
板の表面中に絶縁物でなる分離領域が形成されている。
最も良く用いられている分離領域は、LOCOS法とし
て知られる選択熱酸化を用いたLOCOS熱酸化膜であ
る。
【0003】しかし、LOCOS熱酸化膜には、フィ−
ルド下反転が起きやすいことや、バ−ズビ−クと呼ばれ
る酸化現象があることから、その絶縁能力およびその微
細化が難しい、という考えもある。そこで、現在では、
絶縁能力の強大化、あるいは微細化という技術的な傾向
から、基板中に凹部を形成し、この凹部中を絶縁物で埋
め込む、というトレンチ型の分離領域が多用されるよう
になってきている。そして、現在の半導体装置では、素
子どうしの分離にトレンチ型を用い、一方、素子中の領
域どうしの分離にLOCOS熱酸化膜を用いて、これら
の二種類の分離領域を併用しているものもある。
【0004】図15は、LOCOSおよびトレンチの二種
類の分離領域を併用した従来の半導体装置を示す図で、
(a)図は分離領域のみを示す断面図、(b)図は半導
体素子を形成した状態を示す断面図である。
【0005】図15(a)に示すように、シリコン基板1
01中には凹部102が形成されている。この凹部10
2中には二酸化シリコンから成る絶縁物103が埋め込
まれている。この絶縁物103が埋め込まれた凹部10
2は、トレンチ型の分離領域として機能する。この例で
は、トレンチ型の分離領域は、素子どうしの分離に用い
られている。
【0006】さらに、基板101の表面領域中には、L
OCOS法を用いて形成されたLOCOS熱酸化膜(S
iO2 )104が形成されている。この例における熱酸
化膜104は、特に図15(b)に良く示されるように、
素子中の領域どうし、即ちバイポ−ラトランジスタのコ
レクタ105とベ−ス106との分離に用いられてい
る。
【0007】しかしながら、トレンチ型の分離領域の幅
W-treは、現状、1〜2μmであるのに対し、LOCO
S熱酸化膜104の幅W-locは、5〜10μm程度とな
り、微細化が難しくなっている。これは上述したよう
に、LOCOS熱酸化膜104の周囲にバ−ズビ−クが
発生することが大きな原因である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の点
に鑑み為されたもので、その目的は、微細化に好適な半
導体素子の分離領域およびその製造方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明では、半導体素子の分離領域およびその製
造方法では、半導体基体中に第1の凹部を形成し、この
第1の凹部の側壁上に側壁絶縁膜を形成し、第1の凹部
中を半導体層で埋め込む。さらに第1の凹部中に対応し
て設定され、半導体層を貫通して基体中に、第1の凹部
よりもその幅が狭く、かつ深い第2の凹部を形成し、こ
の第2の凹部中を絶縁物で埋め込むことを特徴としてい
る。
【0010】また、他の態様では、第1の凹部中におけ
る側壁絶縁膜と絶縁物との間に半導体層が残置され、こ
の半導体層を半導体素子を構成するための領域の一部と
して用いることを特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成の半導体素子の分離領域およびその製
造方法によれば、第1の凹部の側壁上に形成された側壁
絶縁膜が浅い分離領域として機能する。さらに第2の凹
部中に埋め込まれた絶縁物が深い分離領域として機能す
る。
【0012】このように浅い分離領域として機能する絶
縁膜を、第1の凹部の側壁上に形成することで、例えば
バ−ズビ−クが発生することや、マスク合わせの必要性
がなくなる。従って、微細化に好適である。
【0013】さらに他の態様によれば、第1の凹部中に
おける側壁絶縁膜と絶縁物との間に半導体層を残置し、
この半導体層を半導体素子を構成するための領域の一部
として用いることで、より微細化に好適となり、かつ素
子の形成についても、より簡単化できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を一実施例に
より説明する。この説明において全図にわたり共通の部
分には共通の参照符号を付すことで重複する説明を避け
ることにする。
【0015】図1は、この発明の一実施例に係る半導体
素子の分離領域を示す図で、(a)図は平面図、(b)
図は(a)図中の1b−1b線に沿う断面図である。この実
施例の説明は、半導体基板にSOI(Silicon On Insula
tor)基板を用いた例を参照する。
【0016】図1(a)および(b)に示すように、シ
リコン基板1上には、シリコン酸化膜(SiO2 )など
から成る絶縁物層2が形成されている。絶縁物層2上に
は、シリコン基板、あるいはエピタキシャルシリコン層
から成る半導体層3が形成されている。半導体層3中に
は、浅い第1の凹部4が形成されている。第1の凹部4
は、平面から見て格子状に形成されている。この第1の
凹部4の側壁上には、CVD法を用いて形成されたシリ
コン酸化膜(SiO2 )から成る側壁絶縁膜5が形成さ
れている。また、第1の凹部4には、その幅が広いもの
と、狭いものとの少なくともに二種類が存在している。
幅の広い第1の凹部4では、その内部がシリコン層6に
て埋め込まれている。シリコン層6は、第1の凹部4の
底で半導体層3と接している。
【0017】さらに第1の凹部4中には、シリコン層6
を貫通して半導体層3中まで形成された深い第2の凹部
7が形成されている。第2の凹部7は、平面から見て格
子状に形成されるとともに、その幅が第1の凹部よりも
その幅が狭く設定されている。また、この例における深
い第2の凹部7では、半導体層3を誘電体にて完全に素
子分離するために、絶縁物層2に達するまで形成されて
いる。第2の凹部7中は、CVD法を用いて形成された
シリコン酸化膜(SiO2 )から成る絶縁物8で埋め込
まれている。
【0018】図1(a)に示す平面図中、第1の凹部4
や第2の凹部7により囲まれた領域、即ち斜線によりハ
ッチングされている領域が、半導体素子を作り込むため
の、素子領域である。この素子領域には、参照符号3お
よび6によって示されるようにシリコンが露出してい
る。他の領域は、参照符号5および8によって示される
ように絶縁性の領域、即ち分離領域である。
【0019】図2は、図1に示すSOI基板中に、半導
体素子を形成した状態を示す断面図である。図2には、
SOI基板に最適な、バ−ティカル型のNPNトランジ
スタとバ−ティカル型のPNPトランジスタとを混載
し、集積回路化した、相補型のバイポ−ラトランジスタ
デバイスが示されている。ここで示されるバイポ−ラト
ランジスタは、一般にSST(Super Self-aligned Tec
hnology )型と呼ばれている自己整合型のバイポ−ラト
ランジスタである。
【0020】図2に示すように、第1の凹部4の側壁上
に形成された側壁絶縁膜5は、浅い分離領域として機能
する。この例では、側壁絶縁膜5が、素子中の領域どう
し、即ちバイポ−ラトランジスタのコレクタ10とベ−
ス11との分離に用いられている。
【0021】さらに第2の凹部7中に埋め込まれた絶縁
物8は深い分離領域として機能する。この例では、絶縁
物8が、素子どうし、即ちNPN型トランジスタとPN
P型トランジスタとの分離に用いられている。
【0022】さらに第1の凹部4中における側壁絶縁膜
5と絶縁物8との間にはシリコン層6が残っている。こ
の残ったシリコン層6はN型、あるいはP型にド−ピン
グされ、導電体化されている。そして、シリコン層6
は、バイポ−ラトランジスタのコレクタ10の一部、即
ち低抵抗の埋め込みコレクタ層に接続されるコレクタ取
り出し領域として用いられている。
【0023】次に、図1に示す分離領域の製造方法につ
いて説明する。図3乃至図14は、この発明の一実施例
に係る半導体素子の分離領域の製造方法を示す図で、
(a)図は主要な工程毎に示した平面図、(b)図はそ
の断面図である。
【0024】まず、図3(a)および(b)に示すよう
に、図1に示したSOI基板を準備する。次いで、SO
I基板の半導体(Si)層3の表面を熱酸化し、厚さ約
100nmの熱酸化膜(SiO2 )21を形成する。次
いで、CVD法を用いて熱酸化膜21上にシリコンを堆
積し、厚さ約200nmのポリシリコン層22を形成す
る。次いで、CVD法を用いてポリシリコン層22上に
二酸化シリコンを堆積し、CVD酸化膜(SiO2 )2
3を形成する。次いで、CVD酸化膜23上にホトレジ
ストを塗布し、レジスト層24を形成する。次いで、ホ
トリソグラフィ法を用いてレジスト層24に平面から見
て格子状の開口部25を得る。この時、残っているレジ
スト層24は素子領域にほぼ対応し、かつ開口部25は
図1において示された、浅い第1の凹部4の格子状のパ
タ−ンにほぼ対応している。次いで、レジスト層24を
マスクに用いて、CVD酸化膜23、ポリシリコン層2
2、熱酸化膜21を順次エッチングする。
【0025】次いで、CVD酸化膜23上からレジスト
層24を剥離した後、図4(a)および(b)に示すよ
うに、CVD酸化膜23をマスクに用い、かつシリコン
と二酸化シリコンとのエッチング選択比がある物質をエ
ッチャントとしたRIE法を用いて、半導体層3を約5
00nmエッチングする。このエッチングにより、半導
体層3中には、約500nmの深さDを有する、格子状
の浅い第1の凹部4が形成される。次いで、CVD法を
用いて半導体層3の全面上方に二酸化シリコンを堆積
し、厚さ約500nmのCVD酸化膜(SiO2 )26
を形成する。
【0026】次いで、図5(a)および(b)に示すよ
うに、異方性エッチング、例えばRIE法を用いてCV
D酸化膜26をエッチバックし、第1の凹部4の側壁上
にCVD酸化膜26を残す。これにより、第1の凹部4
の側壁上に、側壁絶縁膜5が形成される。
【0027】次いで、図6(a)および(b)に示すよ
うに、半導体層3の全面上方にホトレジストを塗布し、
レジスト層27を形成する。このレジスト層27は、第
1の凹部4中を埋め込むことで、図5(a)および
(b)に示されるような凹凸が激しい加工物の表面を平
坦にしている。
【0028】次いで、図7(a)および(b)に示すよ
うに、ホトレジストと二酸化シリコンとのエッチング選
択比がない物質をエッチャントとしたRIE法を用い
て、加工物の表面を均一にエッチバックする。このエッ
チバックは、例えばポリシリコン層22が露出した時点
で終了させる。
【0029】次いで、第1の凹部4中からレジスト層2
7を除去した後、図8(a)および(b)に示すよう
に、CVD法を用いて半導体層3の全面上方にシリコン
を堆積し、厚さ約500nmのポリシリコン層28を形
成する。この堆積により、第1の凹部4は、ポリシリコ
ン層28によって埋め込まれる。
【0030】次いで、図9(a)および(b)に示すよ
うに、メカノケミカルエッチング法を用いてポリシリコ
ン層28の表面を研磨により均一に除去する。この研磨
は、例えば熱酸化膜21が露出した時点で終了させる。
この研磨により、ポリシリコン層28は、ほぼ第1の凹
部4中のみに残るだけとなる。
【0031】次いで、図10(a)および(b)に示すよ
うに、CVD法を用いて半導体層3の全面上方にシリコ
ンを堆積し、厚さ約200nmの積増ポリシリコン層2
9を形成する。次いで、CVD法を用いて積増ポリシリ
コン層29上に二酸化シリコンを堆積し、厚さや約80
0nmのCVD酸化膜(SiO2 )30を形成する。次
いで、CVD酸化膜30上にホトレジストを塗布し、レ
ジスト層31を形成する。次いで、ホトリソグラフィ法
を用いてレジスト層31に平面から見て格子状の開口部
32を得る。この格子状の開口部32は、図1において
示された、深い第2の凹部7の格子状のパタ−ンにほぼ
対応している。次いで、レジスト層31をマスクに用い
て、CVD酸化膜30をエッチングする。
【0032】次いで、CVD酸化膜30上からレジスト
層31を剥離した後、図11(a)および(b)に示すよ
うに、CVD酸化膜30をマスクに用い、かつシリコン
と二酸化シリコンとのエッチング選択比がある物質をエ
ッチャントとしたRIE法を用いてポリシリコン層28
および半導体(Si)層3を順次、絶縁物層2が露出す
るまでエッチングする。このエッチングにより、浅い第
1の凹部4中に設定された、第1の凹部4よりもその幅
が狭く、かつ深い、格子状の第2の凹部7が形成され
る。
【0033】また、CVD酸化膜30によってマスキン
グされていたポリシリコン層28の部分は、エッチング
されずに残る。このため、第1の凹部4中にはポリシリ
コン層28が一部、残る。この残ったポリシリコン層2
8は、図1において示された、第1の凹部4の底で半導
体層3と接するシリコン層6となる。
【0034】次いで、図12(a)および(b)に示すよ
うに、CVD法を用いて半導体層3の全面上方に二酸化
シリコンを堆積し、CVD酸化膜(SiO2 )33を形
成する。この堆積により、第2の凹部7は、CVD酸化
膜33によって埋め込まれる。
【0035】次いで、図13(a)および(b)に示すよ
うに、シリコンと二酸化シリコンとのエッチング選択比
がある物質をエッチャントとしたRIE法を用いて、C
VD酸化膜33をエッチバックする。このエッチバック
により、CVD酸化膜33は、ほぼ第2の凹部7中のみ
に残るだけとなる。この第2の凹部7中に残ったCVD
酸化膜33は、図1において示された、第2の凹部4中
を埋め込む絶縁物8となる。
【0036】また、このエッチバックでは、CVD酸化
膜30も除去されるので、積増ポリシリコン層29が露
出する。このエッチバックでは、積増ポリシリコン層2
9がエッチングのストッパとなる。このために、素子領
域となるべき半導体層3の表面やポリシリコン層6の表
面は、積増ポリシリコン層29によってエッチングから
保護されるので、傷み難くなる。
【0037】次いで、図14(a)および(b)に示すよ
うに、メカノケミカルエッチング法を用いて加工物の表
面を均一に研磨する。この研磨により、積増ポリシリコ
ン層29、並びに絶縁物8の表面部分が除去される。こ
の研磨は、例えば熱酸化膜21が露出した時点で終了さ
せる。この研磨が終了した時点で、図1に示す分離領域
は、ほぼ完成する。
【0038】尚、熱酸化膜21は、素子形成工程に入っ
た直後に、必要に応じて、図1(a)および(b)に示
したように除去される。以上のような製造方法によっ
て、図1に示す分離領域を形成することができる。
【0039】上記一実施例に係る分離領域であると、第
1の凹部4の側壁上に形成された側壁絶縁膜5を、例え
ばバイポ−ラトランジスタのコレクタとベ−スとを互い
に分離する分離領域として用いることで、バ−ズビ−ク
が発生すること、並びにマスク合わせの必要性をそれぞ
れ解消することができる。よって、微細化に好適であ
る。
【0040】また、第1の凹部4中に形成され、かつ第
1の凹部の底で半導体層3と接するシリコン層6を設け
ておくことで、バイポ−ラトランジスタのコレクタ取り
出し領域などを形成するための素子領域を予め準備で
き、これら領域の形成を簡単化できる。また、シリコン
層6を、多結晶シリコン(ポリシリコン)としておく
と、埋め込みコレクタ層に達する深い拡散層などを、短
時間で形成することもできる。これは、単結晶シリコン
よりも、多結晶シリコンのほうが不純物の拡散速度が高
まるためである。
【0041】また、その製造方法は、上記一実施例で詳
細に説明したが、基本的には、半導体層3中に第1の凹
部4を形成し、この第1の凹部4の側壁上に側壁絶縁膜
5を形成し、この第1の凹部4中に、ポリシリコン層2
8を形成し、このポリシリコン層28を貫通して半導体
層3に、第1の凹部4よりもその幅が狭く、かつ深い第
2の凹部7を形成し、この第2の凹部7中を絶縁物8で
埋め込むことで、達成できるものである。
【0042】さらに、上記一実施例で説明した製造方法
では、次のような効果も得ることができる。一般に、図
16(a)に示すように、浅い凹部201と深い凹部2
02とが互いに隣接する場合、深さの異なる凹部を埋め
込まなければならないことや、凹部開口面積が広くなる
ことなどによって、絶縁物203の埋め込みが非常に難
しい。
【0043】例えばCVD法を用いた堆積では、その堆
積物の成長が、凹部201および202双方の底、並び
に双方の側面を含む全面上から始まる。このために、図
16(a)から(b)にかけて示すように、埋め込み
後、堆積物203表面の凹凸が激しくなり、いびつにな
る。埋め込み後の形状がいびつであると、生産性が悪く
なりやすい。また、後の半導体素子の形成も難しくな
る。
【0044】この点、上記一実施例で説明した製造方法
では、浅い凹部、即ち第1の凹部4の埋め込み工程と、
深い凹部、即ち第2の凹部7の埋め込み工程とが、互い
に分けられている。このため、深さの異なる凹部を埋め
込まなければならないこと、並びに埋め込むべき凹部の
面積が広くなることなどを解消でき、埋め込み後の堆積
物の表面の凹凸を緩和できる。よって、生産性も良好で
あり、かつ半導体素子の形成も簡単となる。
【0045】尚、この発明は、その主旨を逸脱しない範
囲で、様々な変形が可能である。例えば凹部を埋め込む
絶縁物は、二酸化シリコンに限らず、窒化シリコンな
ど、他の絶縁物としても良い。
【0046】また、形成すべき素子についても、バイポ
−ラトランジスタに限らず、MOSFETなど他の素子
を形成するようにしても良い。さらには、これらの素子
を混載し、Bi−CMOS型デバイスとしても良い。そ
して、MOSFETを形成した場合には、シリコン層6
は、例えばバックゲ−トにバイアスを与えるための領域
として用いることができる。さらに、上記一実施例で
は、半導体基板にSOI型基板を用いた例を説明した
が、SOI型基板に限られるものではない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、微細化に好適な半導体素子の分離領域およびその製
造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係る半導体素子の
分離領域を示す図で、(a) 図は平面図、(b) 図は(a) 図
中の1b−1b線に沿う断面図。
【図2】図2は図1に示す基板中に半導体素子を形成し
た状態を示す断面図。
【図3】図3はこの発明の一実施例に係る半導体素子の
分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は平
面図、(b) 図は(a) 図中の3b−3b線に沿う断面図。
【図4】図4はこの発明の一実施例に係る半導体素子の
分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は平
面図、(b) 図は(a) 図中の4b−4b線に沿う断面図。
【図5】図5はこの発明の一実施例に係る半導体素子の
分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は平
面図、(b) 図は(a) 図中の5b−5b線に沿う断面図。
【図6】図6はこの発明の一実施例に係る半導体素子の
分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は平
面図、(b) 図は(a) 図中の6b−6b線に沿う断面図。
【図7】図7はこの発明の一実施例に係る半導体素子の
分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は平
面図、(b) 図は(a) 図中の7b−7b線に沿う断面図。
【図8】図8はこの発明の一実施例に係る半導体素子の
分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は平
面図、(b) 図は(a) 図中の8b−8b線に沿う断面図。
【図9】図9はこの発明の一実施例に係る半導体素子の
分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は平
面図、(b) 図は(a) 図中の9b−9b線に沿う断面図。
【図10】図10はこの発明の一実施例に係る半導体素子
の分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は
平面図、(b) 図は(a) 図中の10b −10b 線に沿う断面
図。
【図11】図11はこの発明の一実施例に係る半導体素子
の分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は
平面図、(b) 図は(a) 図中の11b −11b 線に沿う断面
図。
【図12】図12はこの発明の一実施例に係る半導体素子
の分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は
平面図、(b) 図は(a) 図中の12b −12b 線に沿う断面
図。
【図13】図13はこの発明の一実施例に係る半導体素子
の分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は
平面図、(b) 図は(a) 図中の13b −13b 線に沿う断面
図。
【図14】図14はこの発明の一実施例に係る半導体素子
の分離領域の製造方法を説明するための図で、(a) 図は
平面図、(b) 図は(a) 図中の14b −14b 線に沿う断面
図。
【図15】図15は、従来の半導体装置を示す図で、(a)
図は分離領域のみを示す断面図、(b) 図は半導体素子を
形成した状態を示す断面図。
【図16】図16は、製造方法の問題を説明するための図
で、(a) 図は断面図、(b) 図は堆積物の成長が終了した
状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…絶縁物層(SiO2 )、3…半
導体層(Si)、4…第1の凹部、5…側壁絶縁膜(S
iO2 )、6…シリコン層、7…第2の凹部、8…絶縁
物(SiO2 )、10…コレクタ、11…ベ−ス、21
…熱酸化膜(SiO2 )、22…ポリシリコン層、23
…CVD酸化膜(SiO2 )、24…レジスト層、25
…開口部、26…CVD酸化膜(SiO2 )、27…レ
ジスト層、28…ポリシリコン層、29…積増ポリシリ
コン層、30…CVD酸化膜(SiO2 )、31…レジ
スト層、32…開口部、33…CVD酸化膜(SiO
2 )。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体中に形成された第1の凹部
    と、 前記第1の凹部の側壁上に形成された側壁絶縁膜と、 前記第1の凹部中に埋め込まれた半導体層と、 前記第1の凹部中に設定され、前記半導体層を貫通して
    前記基体中まで形成され、前記第1の凹部よりもその幅
    が狭く、かつ深い第2の凹部と、 前記第2の凹部中に埋め込まれた絶縁物とを具備するこ
    とを特徴とする半導体素子の分離領域。
  2. 【請求項2】 前記第1の凹部中における前記側壁絶縁
    膜と前記絶縁物との間に前記半導体層が残置され、この
    半導体層が半導体素子を構成するための領域の一部とし
    て用いられていることを特徴とする半導体素子の分離領
    域。
  3. 【請求項3】 半導体基体中に第1の凹部を形成する工
    程と、 前記第1の凹部の側壁上に側壁絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第1の凹部中に半導体層を形成する工程と、 前記第1の凹部中に設定され、前記半導体層を貫通して
    前記基体中に、前記第1の凹部よりもその幅が狭く、か
    つ深い第2の凹部を形成する工程と、 前記第2の凹部中を、絶縁物で埋め込む工程とを具備す
    ることを特徴とする半導体素子の分離領域の製造方法。
JP32224093A 1993-12-21 1993-12-21 半導体素子の分離領域およびその製造方法 Pending JPH07176605A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003188251A (ja) * 2001-11-06 2003-07-04 Samsung Electronics Co Ltd トレンチ素子分離構造を有する半導体素子及びその製造方法

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