JPH07176280A - 電界放出素子を用いた表示装置 - Google Patents
電界放出素子を用いた表示装置Info
- Publication number
- JPH07176280A JPH07176280A JP5344482A JP34448293A JPH07176280A JP H07176280 A JPH07176280 A JP H07176280A JP 5344482 A JP5344482 A JP 5344482A JP 34448293 A JP34448293 A JP 34448293A JP H07176280 A JPH07176280 A JP H07176280A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- cathode
- field emission
- fec
- pixel
- Prior art date
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- Granted
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 FECを用いた表示装置において画素単位に
メモリ機能を付加し、スタティック表示を可能とする。 【構成】 各画素部20に対応して、カソードと制御電
極GF と集束電極GS を有するFECが制御電極への印
加電圧に応じてカソードから集束電極に対して電界放出
を行なう動作を用いて形成されるデータ保持部10とを
設け、画素部20のFECにおける制御電極GF に対し
てはデータ保持部10に保持されているデータが供給さ
れるように構成する。
メモリ機能を付加し、スタティック表示を可能とする。 【構成】 各画素部20に対応して、カソードと制御電
極GF と集束電極GS を有するFECが制御電極への印
加電圧に応じてカソードから集束電極に対して電界放出
を行なう動作を用いて形成されるデータ保持部10とを
設け、画素部20のFECにおける制御電極GF に対し
てはデータ保持部10に保持されているデータが供給さ
れるように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコールドカソードとして
知られている電界放出カソードを用いた表示装置に関す
るものである。
知られている電界放出カソードを用いた表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [V/m]程度にすると、トンネル効果により電子が
障壁を通過して、常温でも真空中に電子放出が行われる
ようになる。これを電界放出(Field Emission)と呼
び、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出カソード(Field Emission Cathode)(以下、FEC
という)と呼んでいる。近年、半導体加工技術を駆使し
て、ミクロンサイズの電界放出カソードからなる面放出
型の電界放出カソードを作製することが可能となってお
り、電界放出カソードを基板上に多数個形成したもの
は、その各エミッタから放出された電子を蛍光面に照射
することによってフラットな表示装置や各種の電子装置
を構成する素子として期待されている。
9 [V/m]程度にすると、トンネル効果により電子が
障壁を通過して、常温でも真空中に電子放出が行われる
ようになる。これを電界放出(Field Emission)と呼
び、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出カソード(Field Emission Cathode)(以下、FEC
という)と呼んでいる。近年、半導体加工技術を駆使し
て、ミクロンサイズの電界放出カソードからなる面放出
型の電界放出カソードを作製することが可能となってお
り、電界放出カソードを基板上に多数個形成したもの
は、その各エミッタから放出された電子を蛍光面に照射
することによってフラットな表示装置や各種の電子装置
を構成する素子として期待されている。
【0003】このような電界放出素子の製造方法の1つ
はスピントの開発した回転斜め蒸着方法(米国特許37
89471号明細書)であり、他の方法としてはシリコ
ン単結晶板の選択エッチング法に基づくものがある。前
者は陰極チップ材料をほぼ自由に選択できるという特徴
があり、後者は現在の半導体微細加工がそのまま適用で
きるという特徴を有する。
はスピントの開発した回転斜め蒸着方法(米国特許37
89471号明細書)であり、他の方法としてはシリコ
ン単結晶板の選択エッチング法に基づくものがある。前
者は陰極チップ材料をほぼ自由に選択できるという特徴
があり、後者は現在の半導体微細加工がそのまま適用で
きるという特徴を有する。
【0004】スピント(SPINDT)法によって製造された
FECを図9(a)(b)に示す。図9(a)のFEC
は、ガラス等の基板100の上にカソード電極となる薄
膜導体層101が蒸着により形成されており、さらにそ
の上に不純物をドープしたSiを成膜して抵抗層102
が形成され、さらにSiO2 によって絶縁層103が形
成されている。そして、その上にゲート電極層104と
なるNbが蒸着される。絶縁層103及びゲート電極層
104にはホール114が設けられ、このような基板の
ホール114側にエミッタ材料であるMoを正蒸着によ
って堆積させることによって、抵抗層102の上にコー
ン状のエミッタ115が形成されている。
FECを図9(a)(b)に示す。図9(a)のFEC
は、ガラス等の基板100の上にカソード電極となる薄
膜導体層101が蒸着により形成されており、さらにそ
の上に不純物をドープしたSiを成膜して抵抗層102
が形成され、さらにSiO2 によって絶縁層103が形
成されている。そして、その上にゲート電極層104と
なるNbが蒸着される。絶縁層103及びゲート電極層
104にはホール114が設けられ、このような基板の
ホール114側にエミッタ材料であるMoを正蒸着によ
って堆積させることによって、抵抗層102の上にコー
ン状のエミッタ115が形成されている。
【0005】このようなFECはコーン状のエミッタ1
15とゲート電極層104との距離をサブミクロンとす
ることができるため、エミッタ115とゲート電極層1
04間に僅か数十ボルトの電圧を印加することにより、
エミッタ115から電子を放出させることができる。
15とゲート電極層104との距離をサブミクロンとす
ることができるため、エミッタ115とゲート電極層1
04間に僅か数十ボルトの電圧を印加することにより、
エミッタ115から電子を放出させることができる。
【0006】また、図9(b)は3極管構造のFECを
示し、これはゲート電極層104の上にもう1つ絶縁層
107を設け、その上に第2のゲート電極108を積層
したものである。この第2のゲート電極108はエミッ
タから引き出された電子を集束させるための役割をなす
ことになる。
示し、これはゲート電極層104の上にもう1つ絶縁層
107を設け、その上に第2のゲート電極108を積層
したものである。この第2のゲート電極108はエミッ
タから引き出された電子を集束させるための役割をなす
ことになる。
【0007】この図9(a)(b)のようなFECを用
いることで表示装置を構成することができ、例えば図9
(b)を用いた表示装置は図10のように構成される。
即ち、上記のFECがアレイ状に多数個形成されている
基板の上方に蛍光体材料が付着されているアノード基板
116を配置する。そして、第1ゲート104に対して
制御電圧VG1、第2ゲート108に集束動作のための電
圧VG2を、またアノード電圧VA を印加することによ
り、エミッタ115から放出された電子によって蛍光体
を発光させることができ、表示装置とすることができ
る。
いることで表示装置を構成することができ、例えば図9
(b)を用いた表示装置は図10のように構成される。
即ち、上記のFECがアレイ状に多数個形成されている
基板の上方に蛍光体材料が付着されているアノード基板
116を配置する。そして、第1ゲート104に対して
制御電圧VG1、第2ゲート108に集束動作のための電
圧VG2を、またアノード電圧VA を印加することによ
り、エミッタ115から放出された電子によって蛍光体
を発光させることができ、表示装置とすることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に表示
装置においては、各画素毎にデータ保持回路(メモリ)
を設けて例えばそのメモリデータを制御電圧としてゲー
ト電極に印加するようにし、いわゆるスタティック表示
を可能とすると、ダイナミック表示よりはるかに低い駆
動電圧で、しかも十分な輝度を得ることができるため、
好適であるとされている。特にFECによる表示装置で
は、輝度を上げるためにはそれだけ高い電圧が必要にな
るという事情からもスタティック表示が求められてい
る。
装置においては、各画素毎にデータ保持回路(メモリ)
を設けて例えばそのメモリデータを制御電圧としてゲー
ト電極に印加するようにし、いわゆるスタティック表示
を可能とすると、ダイナミック表示よりはるかに低い駆
動電圧で、しかも十分な輝度を得ることができるため、
好適であるとされている。特にFECによる表示装置で
は、輝度を上げるためにはそれだけ高い電圧が必要にな
るという事情からもスタティック表示が求められてい
る。
【0009】従来、表示素子の各画素毎にメモリ機能を
持つものとしてはTFT−LCD(薄膜トランジスタ型
LCD)やPDP(プラズマディスプレイ)が知られて
いる。そこで、上記のようなFECを用いた表示装置に
おいては、例えばTFT方式を組み合わせて画素毎にメ
モリ機能を付加することが考えられるが、これは実際
上、製造工程が複雑になり過ぎ、現実的ではないという
問題がある。
持つものとしてはTFT−LCD(薄膜トランジスタ型
LCD)やPDP(プラズマディスプレイ)が知られて
いる。そこで、上記のようなFECを用いた表示装置に
おいては、例えばTFT方式を組み合わせて画素毎にメ
モリ機能を付加することが考えられるが、これは実際
上、製造工程が複雑になり過ぎ、現実的ではないという
問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、FECを用いた表示装置においても容易に
画素単位にメモリ機能を付加することができる技術を提
供するものである。
点に鑑みて、FECを用いた表示装置においても容易に
画素単位にメモリ機能を付加することができる技術を提
供するものである。
【0011】このため電界放出素子を用いた表示装置と
して、カソードと制御電極(第1ゲート)と集束電極
(第2ゲート)を有する電界放出素子(FEC)を複数
単位有し、各電界放出素子がアノード電極に対して電界
放出を行なうことで1画素を形成する画素部と、カソー
ドと制御電極と集束電極を有する電界放出素子(FE
C)が制御電極への印加電圧に応じてカソードから集束
電極に対して電界放出を行なう動作を用いて形成される
データ保持部とを設け、1画素を構成する画素部に対し
て1単位の前記データ保持部が配され、画素部の電界放
出素子における制御電極に対しては前記データ保持部に
保持されているデータが供給されるように構成するもの
である。
して、カソードと制御電極(第1ゲート)と集束電極
(第2ゲート)を有する電界放出素子(FEC)を複数
単位有し、各電界放出素子がアノード電極に対して電界
放出を行なうことで1画素を形成する画素部と、カソー
ドと制御電極と集束電極を有する電界放出素子(FE
C)が制御電極への印加電圧に応じてカソードから集束
電極に対して電界放出を行なう動作を用いて形成される
データ保持部とを設け、1画素を構成する画素部に対し
て1単位の前記データ保持部が配され、画素部の電界放
出素子における制御電極に対しては前記データ保持部に
保持されているデータが供給されるように構成するもの
である。
【0012】また、データ保持部は、複数個の電界放出
素子から成るアレイを組み合わせて構成されているよう
にする。
素子から成るアレイを組み合わせて構成されているよう
にする。
【0013】
【作用】いわゆる3極管構造のFECでは、制御電極
(第1ゲート)への電圧印加に応じてカソードから放出
された電子を集束電極(第2ゲート)に飛ばせ、カソー
ド−集束電極間に電流を流すことができる。例えば図8
に示すように第1ゲート−カソード間の電圧VG1が或る
しきい値電圧VTHを越えると、第2ゲート電流Iaが流
れることになる。この特性を利用して、FEC素子をス
イッチ素子として用いた電子回路を構成することができ
る。そこで、画素部以外にFECを設けて、例えばそれ
を用いてフリップフロップ回路を構成すれば、データ保
持部を画素毎に設けることができる。
(第1ゲート)への電圧印加に応じてカソードから放出
された電子を集束電極(第2ゲート)に飛ばせ、カソー
ド−集束電極間に電流を流すことができる。例えば図8
に示すように第1ゲート−カソード間の電圧VG1が或る
しきい値電圧VTHを越えると、第2ゲート電流Iaが流
れることになる。この特性を利用して、FEC素子をス
イッチ素子として用いた電子回路を構成することができ
る。そこで、画素部以外にFECを設けて、例えばそれ
を用いてフリップフロップ回路を構成すれば、データ保
持部を画素毎に設けることができる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図8により本発明の実施例を説
明する。図6はFECを用いた表示装置の概略的な構成
を示すものである。この表示装置1においては、表示の
ための画像データがメモリ2に供給され、メモリ2から
タイミングコントローラ3の制御によって画像データが
読み出されてシフトレジスタ6に供給される。シフトレ
ジスタ6からは1水平ライン分の画像データがタイミン
グコントローラ3からのタイミング信号に基づいてデー
タ側ドライバ5に供給され、1水平ライン分で画像デー
タに基づく電圧がゲートラインG1 〜Gm に印加される
ことになる。なお、ゲートG1 〜Gm は、それぞれ制御
電極としての第1ゲートGF と集束電極としての第2ゲ
ートGS が絶縁部を介して積層された状態に形成されて
おり、画像データは第1ゲートGF に印加されることに
なる。そして、各ゲートラインG1 〜Gm における第2
ゲートには第2ゲート電源VG2 から電圧が印加されて
いる。
明する。図6はFECを用いた表示装置の概略的な構成
を示すものである。この表示装置1においては、表示の
ための画像データがメモリ2に供給され、メモリ2から
タイミングコントローラ3の制御によって画像データが
読み出されてシフトレジスタ6に供給される。シフトレ
ジスタ6からは1水平ライン分の画像データがタイミン
グコントローラ3からのタイミング信号に基づいてデー
タ側ドライバ5に供給され、1水平ライン分で画像デー
タに基づく電圧がゲートラインG1 〜Gm に印加される
ことになる。なお、ゲートG1 〜Gm は、それぞれ制御
電極としての第1ゲートGF と集束電極としての第2ゲ
ートGS が絶縁部を介して積層された状態に形成されて
おり、画像データは第1ゲートGF に印加されることに
なる。そして、各ゲートラインG1 〜Gm における第2
ゲートには第2ゲート電源VG2 から電圧が印加されて
いる。
【0015】また、タイミングコントローラ3はスキャ
ン側ドライバ4に対して垂直方向にスキャン動作が行な
われるように制御する。即ちこのスキャン側ドライバ4
はカソードC1 〜Cn に対して順次走査電圧を印加する
ことになる。
ン側ドライバ4に対して垂直方向にスキャン動作が行な
われるように制御する。即ちこのスキャン側ドライバ4
はカソードC1 〜Cn に対して順次走査電圧を印加する
ことになる。
【0016】カソードC1 〜Cn のそれぞれは、共通カ
ソードCC、第1スキャンカソードSC1、第2スキャ
ンカソードSC2の3つのカソードが並べられた状態で
形成されている。そしてスキャン側ドライバ4は、1ラ
イン期間の走査として、第1スキャンカソードSC1、
第2スキャンカソードSC2に対してそれぞれ図7に示
す所定のタイミングで駆動電圧VS1,VS2を与えて駆動
することになる。各カソードC1 〜Cn の共通カソード
CCは接地されている。
ソードCC、第1スキャンカソードSC1、第2スキャ
ンカソードSC2の3つのカソードが並べられた状態で
形成されている。そしてスキャン側ドライバ4は、1ラ
イン期間の走査として、第1スキャンカソードSC1、
第2スキャンカソードSC2に対してそれぞれ図7に示
す所定のタイミングで駆動電圧VS1,VS2を与えて駆動
することになる。各カソードC1 〜Cn の共通カソード
CCは接地されている。
【0017】表示領域においては、例えばガラス基板の
上に共通カソードCC、第1スキャンカソードSC1、
第2スキャンカソードSC2からなるカソードC1 〜C
n が水平ライン方向に並べられ、その上方には図9,図
10で説明したようなFECアレイが形成されている。
さらにその上部は各ゲートラインG1 〜Gm における第
1ゲートGF ,第2ゲートGS が配置される。
上に共通カソードCC、第1スキャンカソードSC1、
第2スキャンカソードSC2からなるカソードC1 〜C
n が水平ライン方向に並べられ、その上方には図9,図
10で説明したようなFECアレイが形成されている。
さらにその上部は各ゲートラインG1 〜Gm における第
1ゲートGF ,第2ゲートGS が配置される。
【0018】この図で見た場合、ゲートG1 〜Gm とカ
ソードC1 〜Cn の交点となる位置にそれぞれ多数の孔
21が形成されていることになるが、この孔21のそれ
ぞれ内方において図10のようにFECアレイが形成さ
れる。即ち、ゲートG1 〜Gm とカソードC1 〜Cn の
交点となる部分における多数のFECアレイが1つの画
素(画素部20)を形成することになる。
ソードC1 〜Cn の交点となる位置にそれぞれ多数の孔
21が形成されていることになるが、この孔21のそれ
ぞれ内方において図10のようにFECアレイが形成さ
れる。即ち、ゲートG1 〜Gm とカソードC1 〜Cn の
交点となる部分における多数のFECアレイが1つの画
素(画素部20)を形成することになる。
【0019】一点鎖線で示すAN は、カソードC1 〜C
n 及びゲートG1 〜Gm の上方に配されるアノードを示
し、各画素に対応して蛍光体が施されている。そして、
第1ゲートGF に画像データに基づいて電圧が印加され
ると、その時の垂直走査によりドライブされているカソ
ード(C1 〜Cn )の交点となる画素のFECよりアノ
ードAN に対して電子が放出され、蛍光体を励起し、表
示動作が行なわれるものである。
n 及びゲートG1 〜Gm の上方に配されるアノードを示
し、各画素に対応して蛍光体が施されている。そして、
第1ゲートGF に画像データに基づいて電圧が印加され
ると、その時の垂直走査によりドライブされているカソ
ード(C1 〜Cn )の交点となる画素のFECよりアノ
ードAN に対して電子が放出され、蛍光体を励起し、表
示動作が行なわれるものである。
【0020】また、この実施例の表示装置1では、各画
素部20に対応して斜線部として示すようにメモリ部1
0が形成されている。上述した画素部20における駆
動、即ち第1ゲートGF に対する電圧印加はメモリ部1
0における保持データに基づいてなされるものであり、
各ゲートラインG1 〜Gm に印加された画像データに基
づく電圧は、本実施例では先ずメモリ部10に与えら
れ、メモリ部10に保持されているデータが第1ゲート
GF に印加されることになる。即ちスタティック表示が
実現される。
素部20に対応して斜線部として示すようにメモリ部1
0が形成されている。上述した画素部20における駆
動、即ち第1ゲートGF に対する電圧印加はメモリ部1
0における保持データに基づいてなされるものであり、
各ゲートラインG1 〜Gm に印加された画像データに基
づく電圧は、本実施例では先ずメモリ部10に与えら
れ、メモリ部10に保持されているデータが第1ゲート
GF に印加されることになる。即ちスタティック表示が
実現される。
【0021】以下、本実施例の要部となる画素部20と
メモリ部10の構成について説明する。図1は図6のう
ちのある画素部近辺(カソードC2 ,C3 とゲートG
2 ,G3の交差部分)を拡大した状態で示したものであ
る。この図で最下層に示されるカソードC2 ,C3 はそ
れぞれ共通カソードCC、第2スキャンカソードSC
2、第1スキャンカソードSC1が並べられ、その上方
にゲートG2 ,G3 が位置することになるがこのゲート
(G1 〜Gm )は前述したように第1ゲートGF と絶縁
部Z1と第2ゲートGS から形成される。
メモリ部10の構成について説明する。図1は図6のう
ちのある画素部近辺(カソードC2 ,C3 とゲートG
2 ,G3の交差部分)を拡大した状態で示したものであ
る。この図で最下層に示されるカソードC2 ,C3 はそ
れぞれ共通カソードCC、第2スキャンカソードSC
2、第1スキャンカソードSC1が並べられ、その上方
にゲートG2 ,G3 が位置することになるがこのゲート
(G1 〜Gm )は前述したように第1ゲートGF と絶縁
部Z1と第2ゲートGS から形成される。
【0022】今、カソードC3 とゲートG2 の交点の画
素部20について注目してみると、ゲートG2 の第2ゲ
ートGS は直接画素部20の部位には連続しておらず、
抵抗部R1 を介してメモリ部10の上面側を構成する部
位が画素部20に接続されてその上面部を構成するよう
に形成されている。また、このカソードC3 とゲートG
2 の交点の画素部20に対応するメモリ部10の部位の
第2ゲートGS は略中央位置で切り放され、図面上右側
の部位はゲートG3 の第2ゲートGS から抵抗部R2 を
介して接続されている。そして、このようなメモリ部1
0にはその第2ゲートGS の下方にFECアレイが形成
されており、その部位を素子部Q1 ,Q2 ,Q3 として
示す。なお、11,12,13は第2ゲートGS の下方
に形成される導体層である。
素部20について注目してみると、ゲートG2 の第2ゲ
ートGS は直接画素部20の部位には連続しておらず、
抵抗部R1 を介してメモリ部10の上面側を構成する部
位が画素部20に接続されてその上面部を構成するよう
に形成されている。また、このカソードC3 とゲートG
2 の交点の画素部20に対応するメモリ部10の部位の
第2ゲートGS は略中央位置で切り放され、図面上右側
の部位はゲートG3 の第2ゲートGS から抵抗部R2 を
介して接続されている。そして、このようなメモリ部1
0にはその第2ゲートGS の下方にFECアレイが形成
されており、その部位を素子部Q1 ,Q2 ,Q3 として
示す。なお、11,12,13は第2ゲートGS の下方
に形成される導体層である。
【0023】この画素部20及びメモリ部10の断面図
を図2〜図4に示す。図2は共通カソードCCから上方
の部分を示すA−A断面図、図3は第2スキャンカソー
ドSC2から上方の部分を示すB−B断面図、図4は第
1スキャンカソードSC1から上方の部分を示すC−C
断面図である。
を図2〜図4に示す。図2は共通カソードCCから上方
の部分を示すA−A断面図、図3は第2スキャンカソー
ドSC2から上方の部分を示すB−B断面図、図4は第
1スキャンカソードSC1から上方の部分を示すC−C
断面図である。
【0024】まず図2において、最下層は共通カソード
CCである。その上面の層において、画素部20に相当
する部位は抵抗層R3 とされ、エミッタコーン22と共
通カソードCCを電気的に接続している。この画像部2
0ではエミッタコーン22、第1ゲートGF 及び第2ゲ
ートGS でFEC素子が形成され、図6に示したアノー
ドAN に対して電界放出動作が行われる。なお、この画
素部20における第2スキャンカソードSC2の上方と
なる部位では、図3に示されるようにエミッタコーン2
2の下部の抵抗層R3 は絶縁層Z3により第2スキャン
カソードSC2とは絶縁されている。
CCである。その上面の層において、画素部20に相当
する部位は抵抗層R3 とされ、エミッタコーン22と共
通カソードCCを電気的に接続している。この画像部2
0ではエミッタコーン22、第1ゲートGF 及び第2ゲ
ートGS でFEC素子が形成され、図6に示したアノー
ドAN に対して電界放出動作が行われる。なお、この画
素部20における第2スキャンカソードSC2の上方と
なる部位では、図3に示されるようにエミッタコーン2
2の下部の抵抗層R3 は絶縁層Z3により第2スキャン
カソードSC2とは絶縁されている。
【0025】素子部Q1 に相当する部位では共通カソー
ドCCの上面が導体層14とされ、その上部にエミッタ
コーン17が形成される。そしてこのエミッタコーン1
7と、絶縁層Z2、第1ゲートGF 、絶縁層Z1、第2
ゲートGS によりFECが形成される。ただし、この場
合第2ゲートGS に孔は設けられず、第2ゲートGSが
アノードとして作用することで、エミッタコーン17よ
り放出された電子は第2ゲートGS に達し、従って第2
ゲートGS −共通カソードCC間に電流が流れることに
なる。
ドCCの上面が導体層14とされ、その上部にエミッタ
コーン17が形成される。そしてこのエミッタコーン1
7と、絶縁層Z2、第1ゲートGF 、絶縁層Z1、第2
ゲートGS によりFECが形成される。ただし、この場
合第2ゲートGS に孔は設けられず、第2ゲートGSが
アノードとして作用することで、エミッタコーン17よ
り放出された電子は第2ゲートGS に達し、従って第2
ゲートGS −共通カソードCC間に電流が流れることに
なる。
【0026】この素子部Q1 における第2スキャンカソ
ードSC2の上方となる部位では、図3に示されるよう
にエミッタコーン17の下部の導体層14は絶縁層Z3
により第2スキャンカソードSC2とは絶縁されてい
る。また、この素子部Q1 における第2ゲートGS は導
体層11により画素部20の第1ゲートGF 及び第2ゲ
ートGS に電気的に接続されている。従って画像部20
は、素子部Q1 の第2ゲートGS の電圧により電界放出
動作が制限されることになる。
ードSC2の上方となる部位では、図3に示されるよう
にエミッタコーン17の下部の導体層14は絶縁層Z3
により第2スキャンカソードSC2とは絶縁されてい
る。また、この素子部Q1 における第2ゲートGS は導
体層11により画素部20の第1ゲートGF 及び第2ゲ
ートGS に電気的に接続されている。従って画像部20
は、素子部Q1 の第2ゲートGS の電圧により電界放出
動作が制限されることになる。
【0027】素子部Q2 に相当する部位では図2に示す
ように共通カソードCCの上面が絶縁層Z3とされ、そ
の上部の導体層15にエミッタコーン18が形成され
る。そしてこのエミッタコーン18と、絶縁層Z2、第
1ゲートGF 、絶縁層Z1、第2ゲートGS によりFE
Cが形成される。ただし、この場合も第2ゲートGS に
孔は設けられず、第2ゲートGS がアノードとして作用
することで、エミッタコーン17より放出された電子は
第2ゲートGS に達することになる。ここで、図3から
分かるように素子部Q2 における第2スキャンカソード
SC2の上方となる部位では、エミッタコーン17の下
部の導体層15が第2スキャンカソードSC2に達して
おり、従って素子部Q2 については、第2ゲートGS −
第2スキャンカソードSC2間に電流が流れることにな
る。
ように共通カソードCCの上面が絶縁層Z3とされ、そ
の上部の導体層15にエミッタコーン18が形成され
る。そしてこのエミッタコーン18と、絶縁層Z2、第
1ゲートGF 、絶縁層Z1、第2ゲートGS によりFE
Cが形成される。ただし、この場合も第2ゲートGS に
孔は設けられず、第2ゲートGS がアノードとして作用
することで、エミッタコーン17より放出された電子は
第2ゲートGS に達することになる。ここで、図3から
分かるように素子部Q2 における第2スキャンカソード
SC2の上方となる部位では、エミッタコーン17の下
部の導体層15が第2スキャンカソードSC2に達して
おり、従って素子部Q2 については、第2ゲートGS −
第2スキャンカソードSC2間に電流が流れることにな
る。
【0028】また、共通カソードCCの上方の部位で
は、図2に示すように素子部Q1 における第2ゲートG
S と素子部Q2 における第1ゲートGF が導体層12に
より電気的に接続されており、さらに、第2スキャンカ
ソードSC2の上方の部位では、図3に示すように素子
部Q2 における第2ゲートGS と素子部Q1 における第
1ゲートGF が導体層13により電気的に接続されてい
る。
は、図2に示すように素子部Q1 における第2ゲートG
S と素子部Q2 における第1ゲートGF が導体層12に
より電気的に接続されており、さらに、第2スキャンカ
ソードSC2の上方の部位では、図3に示すように素子
部Q2 における第2ゲートGS と素子部Q1 における第
1ゲートGF が導体層13により電気的に接続されてい
る。
【0029】第1スキャンカソードSC1の上方の部位
では、図4に示すように最下層の第1スキャンカソード
SC1の上部は絶縁層Z3とされるが、素子部Q3 に相
当する部位のみ導体層16が形成されている。そしてそ
の上部にエミッタコーン19が形成される。このエミッ
タコーン19と、絶縁層Z2、第1ゲートGF 、絶縁層
Z1、第2ゲートGS によりFECが形成される。この
場合も第2ゲートGSに孔は設けられず、第2ゲートGS
がアノードとして作用することで、エミッタコーン1
9より放出された電子は第2ゲートGS に達し、従って
素子部Q3 については第2ゲートGS −第1スキャンカ
ソードSC1間に電流が流れることになる。
では、図4に示すように最下層の第1スキャンカソード
SC1の上部は絶縁層Z3とされるが、素子部Q3 に相
当する部位のみ導体層16が形成されている。そしてそ
の上部にエミッタコーン19が形成される。このエミッ
タコーン19と、絶縁層Z2、第1ゲートGF 、絶縁層
Z1、第2ゲートGS によりFECが形成される。この
場合も第2ゲートGSに孔は設けられず、第2ゲートGS
がアノードとして作用することで、エミッタコーン1
9より放出された電子は第2ゲートGS に達し、従って
素子部Q3 については第2ゲートGS −第1スキャンカ
ソードSC1間に電流が流れることになる。
【0030】また素子部Q3 における第2ゲートGS は
抵抗層R2 を介して隣のゲートラインの第2ゲートGS
に接続される。さらに、図面上、抵抗層R1 の右側に隣
接する第2ゲートGS は図2、図3の素子部Q1 におけ
る第2ゲートGS と連続しており、また、図面上、抵抗
層R2の左側に隣接する第2ゲートGS 、即ち素子部Q3
における第2ゲートGS は図2、図3の素子部Q2 に
おける第2ゲートGS と連続している(図1参照)。ま
た、この素子部Q3 の第1ゲートGF がゲートライン
(G2 )から連続されており(もしくは導体層によって
接続されており)、従ってゲート(G1 〜Gm)に出力
される画像データは、素子部Q3 の第1ゲートGF に印
加されることになる。
抵抗層R2 を介して隣のゲートラインの第2ゲートGS
に接続される。さらに、図面上、抵抗層R1 の右側に隣
接する第2ゲートGS は図2、図3の素子部Q1 におけ
る第2ゲートGS と連続しており、また、図面上、抵抗
層R2の左側に隣接する第2ゲートGS 、即ち素子部Q3
における第2ゲートGS は図2、図3の素子部Q2 に
おける第2ゲートGS と連続している(図1参照)。ま
た、この素子部Q3 の第1ゲートGF がゲートライン
(G2 )から連続されており(もしくは導体層によって
接続されており)、従ってゲート(G1 〜Gm)に出力
される画像データは、素子部Q3 の第1ゲートGF に印
加されることになる。
【0031】なお、素子部Q1 〜Q3 における第2ゲー
トGS には孔は設けられないと述べたが、FECの製造
工程の1つとして第2ゲートが形成された後、孔を開
け、エミッタ17〜19を形成していく方法がある。こ
の場合、その後において孔が塞がれるものである。孔を
塞ぐにはマスクを換えて斜め蒸着したり、スパッタ等で
実行できる。従って、素子部Q1 〜Q3 における第2ゲ
ートGS は他の部材により塞がれる構成となる場合もあ
る。
トGS には孔は設けられないと述べたが、FECの製造
工程の1つとして第2ゲートが形成された後、孔を開
け、エミッタ17〜19を形成していく方法がある。こ
の場合、その後において孔が塞がれるものである。孔を
塞ぐにはマスクを換えて斜め蒸着したり、スパッタ等で
実行できる。従って、素子部Q1 〜Q3 における第2ゲ
ートGS は他の部材により塞がれる構成となる場合もあ
る。
【0032】このような構造の画素部20及びメモリ部
10を図5に等価回路として示す。なお、図1〜図4に
対応する部位を各部の符合により示している。即ち、メ
モリ部10においてはフリップフロップ回路によるデー
タ保持動作がなされることになり、その保持データに基
ずいて画素部20が駆動されることになる。
10を図5に等価回路として示す。なお、図1〜図4に
対応する部位を各部の符合により示している。即ち、メ
モリ部10においてはフリップフロップ回路によるデー
タ保持動作がなされることになり、その保持データに基
ずいて画素部20が駆動されることになる。
【0033】素子部Q3 の第1ゲートGF に画像データ
に応じた電圧VD が印加されたとき、この電圧VD が図
8における電圧VTHより高いと、素子部Q3 において第
2ゲートGS からエミッタコーン19を介して第1スキ
ャンカソードSC1に電流が流れることになる。この電
流により抵抗部R2 の両端で電圧降下が生じ、b点の電
圧が下がる。このb点の電圧が図8における電圧VTHよ
り低くなると、素子部Q1 の第2ゲートGS −共通カソ
ードCC間の電流が流れなくなり、a点の電圧は第2ゲ
ート電圧VG2 とほぼ等しくなる。これにより、画素部
20が発光動作を行なうことになる。
に応じた電圧VD が印加されたとき、この電圧VD が図
8における電圧VTHより高いと、素子部Q3 において第
2ゲートGS からエミッタコーン19を介して第1スキ
ャンカソードSC1に電流が流れることになる。この電
流により抵抗部R2 の両端で電圧降下が生じ、b点の電
圧が下がる。このb点の電圧が図8における電圧VTHよ
り低くなると、素子部Q1 の第2ゲートGS −共通カソ
ードCC間の電流が流れなくなり、a点の電圧は第2ゲ
ート電圧VG2 とほぼ等しくなる。これにより、画素部
20が発光動作を行なうことになる。
【0034】一方、素子部Q3 の第1ゲートGF の電圧
VD が電圧VTHより低いと、b点の電圧は第2ゲート電
圧VG2 とほぼ等しくなる。このとき素子部Q1 の第2
ゲートGS −共通カソードCC間に電流が流れることに
なり、a点の電圧は降下していることになる。つまり、
a点の電圧が電圧VTHより低くなることにより、画素部
20が発光動作を停止することになる。
VD が電圧VTHより低いと、b点の電圧は第2ゲート電
圧VG2 とほぼ等しくなる。このとき素子部Q1 の第2
ゲートGS −共通カソードCC間に電流が流れることに
なり、a点の電圧は降下していることになる。つまり、
a点の電圧が電圧VTHより低くなることにより、画素部
20が発光動作を停止することになる。
【0035】このメモリ部10の動作を図7のタイミン
グチャートに示す。1ラインの走査としてまず第2スキ
ャンカソードSC2の印加電圧VS2の立上りにより、保
持していたデータがリセットされ、第1スキャンカソー
ドVS1の立下りタイミングから次の立上りタイミングま
での期間に印加される電圧VD の情報は、第1スキャン
カソードVS1の電圧印加期間において保持されることに
なり、つまり、この間画素部20は発光動作を行なって
いることになる。
グチャートに示す。1ラインの走査としてまず第2スキ
ャンカソードSC2の印加電圧VS2の立上りにより、保
持していたデータがリセットされ、第1スキャンカソー
ドVS1の立下りタイミングから次の立上りタイミングま
での期間に印加される電圧VD の情報は、第1スキャン
カソードVS1の電圧印加期間において保持されることに
なり、つまり、この間画素部20は発光動作を行なって
いることになる。
【0036】以上のように構成される本実施例では、画
素部20に対応してメモリ部10が設けられることでス
タティック表示を可能とし、メモリデータにより発光動
作がなされることで発光期間が長くなるため、ダイナミ
ック表示よりはるかに低い駆動電圧で十分な輝度を得る
ことができる。さらに、駆動電圧を低く設定できること
で、蛍光体の寿命も伸ばすことができる。そして、この
メモリ部はFECを用いて構成するため、FEC製造工
程において同時的に製造していくことができる。
素部20に対応してメモリ部10が設けられることでス
タティック表示を可能とし、メモリデータにより発光動
作がなされることで発光期間が長くなるため、ダイナミ
ック表示よりはるかに低い駆動電圧で十分な輝度を得る
ことができる。さらに、駆動電圧を低く設定できること
で、蛍光体の寿命も伸ばすことができる。そして、この
メモリ部はFECを用いて構成するため、FEC製造工
程において同時的に製造していくことができる。
【0037】ところで、この実施例のように構成するこ
とで、一旦画像データに基ずく電圧で1画面分の走査を
行なった後、そのまま新たに走査を行なわなければ、ス
タティック表示の静止画とすることができることにもな
る。また、プルアップ抵抗にフェーズ機能を持たせれ
ば、カソード−ゲート間にショートが発生した場合、そ
の画素のみを切り放すこともできる。
とで、一旦画像データに基ずく電圧で1画面分の走査を
行なった後、そのまま新たに走査を行なわなければ、ス
タティック表示の静止画とすることができることにもな
る。また、プルアップ抵抗にフェーズ機能を持たせれ
ば、カソード−ゲート間にショートが発生した場合、そ
の画素のみを切り放すこともできる。
【0038】なお、実施例ではメモリ部10としてFE
Cを3素子使用した例で説明したが、複数のFECを有
するアレイの3つのグループに、それぞれ同様の各機能
を持たせるように構成してもよい。
Cを3素子使用した例で説明したが、複数のFECを有
するアレイの3つのグループに、それぞれ同様の各機能
を持たせるように構成してもよい。
【0039】
【発明も効果】以上説明したように、本発明の電界放出
素子を用いた表示装置は、各画素部に対して、カソード
と制御電極と集束電極を有する電界放出素子(FEC)
が制御電極への印加電圧に応じてカソードから集束電極
に対して電界放出を行なう動作を用いて形成されるデー
タ保持部を設け、画素部の電界放出素子における制御電
極に対してはデータ保持部に保持されているデータが供
給されるように構成したため、スタティック表示が可能
となり、低い駆動電圧で十分な輝度を得ることができ、
また駆動電圧を低く設定できることで、蛍光体の寿命も
伸ばすことができるという効果がある。そして、このメ
モリ部はFECを用いて構成するため、FEC製造工程
において同時的に製造していくことができ、製造工程の
複雑化を生じないという効果も発揮される。
素子を用いた表示装置は、各画素部に対して、カソード
と制御電極と集束電極を有する電界放出素子(FEC)
が制御電極への印加電圧に応じてカソードから集束電極
に対して電界放出を行なう動作を用いて形成されるデー
タ保持部を設け、画素部の電界放出素子における制御電
極に対してはデータ保持部に保持されているデータが供
給されるように構成したため、スタティック表示が可能
となり、低い駆動電圧で十分な輝度を得ることができ、
また駆動電圧を低く設定できることで、蛍光体の寿命も
伸ばすことができるという効果がある。そして、このメ
モリ部はFECを用いて構成するため、FEC製造工程
において同時的に製造していくことができ、製造工程の
複雑化を生じないという効果も発揮される。
【図1】本発明の実施例の要部の構成の説明図である。
【図2】実施例の要部のA−A断面図である
【図3】実施例の要部のB−B断面図である
【図4】実施例の要部のC−C断面図である
【図5】実施例の要部の等価回路図である
【図6】実施例の表示装置の概略的な構成の説明図であ
る
る
【図7】実施例の要部の動作の説明図である
【図8】実施例におけるFECの第2ゲート電流特性の
説明図である
説明図である
【図9】FECアレイの説明図である
【図10】FECアレイを使用した表示装置の説明図で
ある。
ある。
1 表示装置 2 メモリ 3 タイミングコントローラ 4 スキャン側ドライバ 5 データ側ドライバ 6 シフトレジスタ 10 メモリ部 11,12,13,14,15,16 導体層 17,18,22 エミッタコーン 20 画素部 21 孔 R1 ,R2 ,R3 抵抗層 Z1,Z2,Z3 絶縁層 Q1 ,Q2 ,Q3 素子部 G1 〜Gm ゲートライン GF 第1ゲート GS 第2ゲート C1 〜Cn カソード CC 共通カソード SC1 第1スキャンカソード SC2 第2スキャンカソード AN アノード
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 茂生 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 カソードと制御電極と集束電極を有する
電界放出素子を複数単位有し、各電界放出素子がアノー
ド電極に対して電界放出を行なうことで1画素を形成す
る画素部と、 カソードと制御電極と集束電極を有する電界放出素子が
制御電極への印加電圧に応じてカソードから集束電極に
対して電界放出を行なう動作を用いて形成されるデータ
保持部とを設け、 1画素を構成する前記画素部に対して1単位の前記デー
タ保持部が配され、前記画素部の電界放出素子における
制御電極に対しては前記データ保持部に保持されている
データが供給されるように構成されていることを特徴と
する電界放出素子を用いた表示装置。 - 【請求項2】 前記データ保持部は、複数個の電界放出
素子から成るアレイを組み合わせて構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の電界放出素子を用いた表
示装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34448293A JP3225723B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 電界放出素子を用いた表示装置 |
FR9415345A FR2714211B1 (fr) | 1993-12-20 | 1994-12-20 | Dispositif du type à émission de champ. |
KR1019940035291A KR100201362B1 (ko) | 1993-12-20 | 1994-12-20 | 전계방출소자를 이용한 표시장치 |
US08/361,582 US5589738A (en) | 1993-12-20 | 1994-12-22 | Field emission type display device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34448293A JP3225723B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 電界放出素子を用いた表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07176280A true JPH07176280A (ja) | 1995-07-14 |
JP3225723B2 JP3225723B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=18369609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34448293A Expired - Fee Related JP3225723B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 電界放出素子を用いた表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3225723B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP34448293A patent/JP3225723B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3225723B2 (ja) | 2001-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010731 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |