JPH0717627Y2 - 列車選別装置 - Google Patents
列車選別装置Info
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- JPH0717627Y2 JPH0717627Y2 JP1989051794U JP5179489U JPH0717627Y2 JP H0717627 Y2 JPH0717627 Y2 JP H0717627Y2 JP 1989051794 U JP1989051794 U JP 1989051794U JP 5179489 U JP5179489 U JP 5179489U JP H0717627 Y2 JPH0717627 Y2 JP H0717627Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、列車が次に到着する駅で停車するか或は通過
するかを選別的に検出する列車選別装置に関する。
するかを選別的に検出する列車選別装置に関する。
[従来の技術] 従来より、列車種別(特急、急行、準急、普通など)ご
とに割り当てられた所定周波数の信号を列車上の送信機
から送信し、その信号を地上の受信機で受信して列車の
種別を選別的に検出する列車選別装置が知られている。
そして、選別された列車種別について予め定められてい
る列車運行情報(すなわち、当該列車が最寄り駅に停車
するか通過するかの情報)に基づいて、駅内の軌道に設
けられたポイントによる列車進路の転換(待避ホームへ
の入線或は本線通過)の制御、信号機の信号現示の制
御、駅前方に設置されている踏切警報機の鳴動時分の調
整、列車の停車/通過を報知する駅構内放送装置の制御
などを行っている。
とに割り当てられた所定周波数の信号を列車上の送信機
から送信し、その信号を地上の受信機で受信して列車の
種別を選別的に検出する列車選別装置が知られている。
そして、選別された列車種別について予め定められてい
る列車運行情報(すなわち、当該列車が最寄り駅に停車
するか通過するかの情報)に基づいて、駅内の軌道に設
けられたポイントによる列車進路の転換(待避ホームへ
の入線或は本線通過)の制御、信号機の信号現示の制
御、駅前方に設置されている踏切警報機の鳴動時分の調
整、列車の停車/通過を報知する駅構内放送装置の制御
などを行っている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記装置は、列車種別ごとに割り当てられた多
数の周波数の信号を送信するために列車種別の数だけ用
意された送信機と、各周波数をそれぞれ選択的に受信す
るために列車種別の数だけ用意された受信機とで構成さ
れているので、上記装置には、装置が大がかりかつ複雑
になると共に作製費用も高くなるという問題がある。
数の周波数の信号を送信するために列車種別の数だけ用
意された送信機と、各周波数をそれぞれ選択的に受信す
るために列車種別の数だけ用意された受信機とで構成さ
れているので、上記装置には、装置が大がかりかつ複雑
になると共に作製費用も高くなるという問題がある。
また、上記装置は、列車種別は選別できるものの、当該
列車が運行予定を変更して臨時停車(或は臨時通過)す
るといったことを検知できないので、運行予定の変更が
ある場合には、地上側では手動でポイントや駅構内放送
装置などを操作しなければならなかった。
列車が運行予定を変更して臨時停車(或は臨時通過)す
るといったことを検知できないので、運行予定の変更が
ある場合には、地上側では手動でポイントや駅構内放送
装置などを操作しなければならなかった。
本考案は、運行予定の変更があった場合でも、列車の停
車或は通過を選別できる構成の簡単な列車選別装置を提
供するを目的としてなされた。
車或は通過を選別できる構成の簡単な列車選別装置を提
供するを目的としてなされた。
[課題を解決するための手段] 本考案の要旨とするところは、 所定の軌道を走行する列車に搭載された送信機と、駅手
前の上記軌道の所定地点に設置され列車の通過時に上記
送信機からの信号を受信する受信機とからなり、上記受
信機が受信する信号に基づき、上記受信機を通過した列
車が上記駅に停車するか或は通過するかを選別し、当該
駅において列車の停車或は通過に応じた各種制御を行わ
せるための識別信号を出力する列車選別装置であって、 上記送信機は、 上記列車の走行距離を検出する走行距離検出手段と、 上記軌道上の駅毎に上記列車の停車或は通過を表した運
行情報を記憶する運行情報記憶手段と、 第1の周波数を有し、上記列車が駅に停車することを通
知するための停車信号を生成する停車信号生成手段と、 第2の周波数を有し、上記列車が駅を通過することを通
知するための通過信号を生成する通過信号生成手段と、 上記停車信号生成手段或は上記通過信号生成手段に選択
的に接続され、上記停車信号及び上記通過信号のいずれ
か一方を送信する選択送信手段と、 上記走行距離検出手段が検出する走行距離に基づいて上
記運行情報記憶手段から読み出された次に到達する駅に
関する上記運行情報,又は外部操作に基づいて、上記選
択送信手段の接続を切り替える切替手段とを備え、 上記受信機は、 上記選択送信手段から送信された停車信号或は通過信号
を受信する受信手段と、 該受信手段にて受信した信号に応じて列車の停車或は通
過を表す識別信号を出力する識別信号出力手段と、 を備えたことを特徴とする列車選別装置にある。
前の上記軌道の所定地点に設置され列車の通過時に上記
送信機からの信号を受信する受信機とからなり、上記受
信機が受信する信号に基づき、上記受信機を通過した列
車が上記駅に停車するか或は通過するかを選別し、当該
駅において列車の停車或は通過に応じた各種制御を行わ
せるための識別信号を出力する列車選別装置であって、 上記送信機は、 上記列車の走行距離を検出する走行距離検出手段と、 上記軌道上の駅毎に上記列車の停車或は通過を表した運
行情報を記憶する運行情報記憶手段と、 第1の周波数を有し、上記列車が駅に停車することを通
知するための停車信号を生成する停車信号生成手段と、 第2の周波数を有し、上記列車が駅を通過することを通
知するための通過信号を生成する通過信号生成手段と、 上記停車信号生成手段或は上記通過信号生成手段に選択
的に接続され、上記停車信号及び上記通過信号のいずれ
か一方を送信する選択送信手段と、 上記走行距離検出手段が検出する走行距離に基づいて上
記運行情報記憶手段から読み出された次に到達する駅に
関する上記運行情報,又は外部操作に基づいて、上記選
択送信手段の接続を切り替える切替手段とを備え、 上記受信機は、 上記選択送信手段から送信された停車信号或は通過信号
を受信する受信手段と、 該受信手段にて受信した信号に応じて列車の停車或は通
過を表す識別信号を出力する識別信号出力手段と、 を備えたことを特徴とする列車選別装置にある。
[作用] 以上のように構成された本考案の列車選別装置によれ
ば、列車に搭載された送信機において、切替制御手段
が、走行距離検出手段が検出する走行距離に基づいて運
行情報記憶手段から読み出された次に到達する駅に関す
る運行情報,又は外部操作に基づいて、選択送信手段の
接続を停車信号生成手段或は通過信号生成手段に選択的
に切り替えて、停車信号及び通過信号のいずれか一方を
送信する。一方、駅手前の軌道の所定地点に設置された
受信機では、列車が受信機を通過した時に、受信手段
が、選択送信手段から送信された停車信号或は通過信号
を受信し、識別信号出力手段が、その受信したいずれか
の信号に応じて列車の停車或は通過を表す識別信号を出
力する。
ば、列車に搭載された送信機において、切替制御手段
が、走行距離検出手段が検出する走行距離に基づいて運
行情報記憶手段から読み出された次に到達する駅に関す
る運行情報,又は外部操作に基づいて、選択送信手段の
接続を停車信号生成手段或は通過信号生成手段に選択的
に切り替えて、停車信号及び通過信号のいずれか一方を
送信する。一方、駅手前の軌道の所定地点に設置された
受信機では、列車が受信機を通過した時に、受信手段
が、選択送信手段から送信された停車信号或は通過信号
を受信し、識別信号出力手段が、その受信したいずれか
の信号に応じて列車の停車或は通過を表す識別信号を出
力する。
[実施例] 以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。
第1図は本考案を適用した実施例の列車選別装置とその
周辺装置を表す概略構成図である。
周辺装置を表す概略構成図である。
図に示すように、列車選別装置は、列車(図示略)に搭
載された車上装置3と駅手前の軌道R周辺に設置された
地上装置5とから構成され、運行する列車が次の駅で停
車するか或は通過するかを選別し、その選別結果を、踏
切制御装置7、ポイント切替制御装置9、及び駅構内放
送装置11に伝達するものである。なお、列車種別は何れ
であってもよく、列車種別を問わず本実施例の列車選別
装置が搭載される。
載された車上装置3と駅手前の軌道R周辺に設置された
地上装置5とから構成され、運行する列車が次の駅で停
車するか或は通過するかを選別し、その選別結果を、踏
切制御装置7、ポイント切替制御装置9、及び駅構内放
送装置11に伝達するものである。なお、列車種別は何れ
であってもよく、列車種別を問わず本実施例の列車選別
装置が搭載される。
車上装置3は、発信ブロック20と、列車運行情報ブロッ
ク40と、発信ブロック20から出力される信号に基づいて
作動する警報器60、表示灯62、及びブレーキ装置64とを
主要部として構成されている。
ク40と、発信ブロック20から出力される信号に基づいて
作動する警報器60、表示灯62、及びブレーキ装置64とを
主要部として構成されている。
発信ブロック20は、列車の停車を表す周波数f1の停車信
号S1を出力する停車信号発信部22と、列車の通過を表す
周波数f2の通過信号S2を出力する通過信号発信部24と、
停車信号発信部22或は通過信号発信部24から電源を供給
されて作動するリレー部26と、発信された停車信号S1或
は通過信号S2を地上に伝える車上子28と、停車信号発信
部22或は通過信号発信部24の何れかと車上子28とを接続
する切替器30と、から構成されている。
号S1を出力する停車信号発信部22と、列車の通過を表す
周波数f2の通過信号S2を出力する通過信号発信部24と、
停車信号発信部22或は通過信号発信部24から電源を供給
されて作動するリレー部26と、発信された停車信号S1或
は通過信号S2を地上に伝える車上子28と、停車信号発信
部22或は通過信号発信部24の何れかと車上子28とを接続
する切替器30と、から構成されている。
停車信号発信部22及び通過信号発信部24は、それぞれ周
知の自動列車停止装置(ATS−S形)の受信器と同様の
構成であって、周波数f1,f2で常時発振する発振部22a,2
4aと、その発振周波数成分の高周波電力だけを通過させ
る帯域濾波器(以下、BPFという)22b,24bと、高周波電
力を増幅して直流電力に変換する増幅整流部22c,24cと
を主要部として構成されている。停車信号発信部22及び
通過信号発信部24は、周波数f1,f2の信号をBPF22b,24b
に出力すると共に、出力の一部を、車上子28の一次子コ
イルL1から電磁波として地上に送信するが、周知の事柄
であるので細部についての説明は省略する。
知の自動列車停止装置(ATS−S形)の受信器と同様の
構成であって、周波数f1,f2で常時発振する発振部22a,2
4aと、その発振周波数成分の高周波電力だけを通過させ
る帯域濾波器(以下、BPFという)22b,24bと、高周波電
力を増幅して直流電力に変換する増幅整流部22c,24cと
を主要部として構成されている。停車信号発信部22及び
通過信号発信部24は、周波数f1,f2の信号をBPF22b,24b
に出力すると共に、出力の一部を、車上子28の一次子コ
イルL1から電磁波として地上に送信するが、周知の事柄
であるので細部についての説明は省略する。
列車運行情報ブロック40は、コネクタ42に着脱できる運
行情報カード44と、列車速度を検出する速度発電機46か
らの検出信号に基づいて当該列車の走行距離を表すディ
ジタル信号を列車運行情報カード44に出力する積算距離
計48と、運行情報カード44から入力された運行情報を表
示する表示器50とを主要部として構成されている。
行情報カード44と、列車速度を検出する速度発電機46か
らの検出信号に基づいて当該列車の走行距離を表すディ
ジタル信号を列車運行情報カード44に出力する積算距離
計48と、運行情報カード44から入力された運行情報を表
示する表示器50とを主要部として構成されている。
運行情報カード44は、周知のICカードであって、書換え
可能な読みだし専用メモリ(EEP−ROM)44aに当該列車
の運行に必要な各種情報が格納されており、入出力ポー
ト44bを介して積算距離計48から走行距離信号が入力す
ると走行距離に対応する列車運行情報に基づいて、次の
駅での停車/通過に関する指示信号を入出力ポート44b
から表示器50及び切替器30に出力する。例えば、次駅を
通過(停車)する場合には、通過(停車)信号を切替器
30及び表示器50に出力すると、切替器30が作動して停車
信号発信部22(通過信号発信部24)に替えて通過信号発
信部24(停車信号発信部22)を車上子28に接続し、表示
器50が列車通過(停車)を表示する。また、列車運行指
令所からの無線(図示略)による指示や列車乗務員の判
断などで、一旦設定した通過(停車)予定を変更する場
合に備えて、強制切替ボタン52により切替器30を作動さ
せると共に表示器50の表示を変更できるように論理回路
54が構成されている。
可能な読みだし専用メモリ(EEP−ROM)44aに当該列車
の運行に必要な各種情報が格納されており、入出力ポー
ト44bを介して積算距離計48から走行距離信号が入力す
ると走行距離に対応する列車運行情報に基づいて、次の
駅での停車/通過に関する指示信号を入出力ポート44b
から表示器50及び切替器30に出力する。例えば、次駅を
通過(停車)する場合には、通過(停車)信号を切替器
30及び表示器50に出力すると、切替器30が作動して停車
信号発信部22(通過信号発信部24)に替えて通過信号発
信部24(停車信号発信部22)を車上子28に接続し、表示
器50が列車通過(停車)を表示する。また、列車運行指
令所からの無線(図示略)による指示や列車乗務員の判
断などで、一旦設定した通過(停車)予定を変更する場
合に備えて、強制切替ボタン52により切替器30を作動さ
せると共に表示器50の表示を変更できるように論理回路
54が構成されている。
なお、本実施例では停車信号発信部22及び通過信号発信
部24が信号作製手段に相当し、運行情報カード44と車上
子28及び切替器30とが選択送信手段に相当する。
部24が信号作製手段に相当し、運行情報カード44と車上
子28及び切替器30とが選択送信手段に相当する。
次に、地上装置5は、前述の受信手段に相当するもの
で、受信用コイルL3からなる停車/通過選別用地上子
(以下、S/G地上子という)70と、周波数f1の停車信号S
1を選択的に受信する停車信号受信部72と、周波数f2の
通過信号S2を選択的に受信する通過信号受信部74とを主
要部として構成され、停車信号S1或は通過信号S2を受信
して進行してくる列車が次の駅で停車するか、或は通過
するかを選別し停車検出信号SS或は通過検出信号SGを作
成して踏切制御装置7、ポイント切替制御装置9、駅構
内放送装置11に出力する。
で、受信用コイルL3からなる停車/通過選別用地上子
(以下、S/G地上子という)70と、周波数f1の停車信号S
1を選択的に受信する停車信号受信部72と、周波数f2の
通過信号S2を選択的に受信する通過信号受信部74とを主
要部として構成され、停車信号S1或は通過信号S2を受信
して進行してくる列車が次の駅で停車するか、或は通過
するかを選別し停車検出信号SS或は通過検出信号SGを作
成して踏切制御装置7、ポイント切替制御装置9、駅構
内放送装置11に出力する。
停車信号受信部72及び通過信号受信部74は、それぞれイ
ンピーダンス整合用トランス76を介してS/G地上子70か
ら入力される信号から周波数f1,f2の信号成分のみを抽
出するBPF72a,74aと、この抽出された信号を波形整形す
るACシユミット部72b,74bと、波形整形された高周波を
増幅し直流電力に変換する増幅整流部72c,74cと、その
直流電力を電源として作動するリレー部72d,74dとから
構成され、停車信号S1(通過信号S2)を受信すると、リ
レー部72d(74d)が作動して停車検出信号SS(通過検出
信号SG)を踏切制御装置7、ポイント切替制御装置9、
駅構内放送装置11に出力する。さらに、リレー部72dは
後述のリレー部QR2にも停車検出信号SSを出力する。
ンピーダンス整合用トランス76を介してS/G地上子70か
ら入力される信号から周波数f1,f2の信号成分のみを抽
出するBPF72a,74aと、この抽出された信号を波形整形す
るACシユミット部72b,74bと、波形整形された高周波を
増幅し直流電力に変換する増幅整流部72c,74cと、その
直流電力を電源として作動するリレー部72d,74dとから
構成され、停車信号S1(通過信号S2)を受信すると、リ
レー部72d(74d)が作動して停車検出信号SS(通過検出
信号SG)を踏切制御装置7、ポイント切替制御装置9、
駅構内放送装置11に出力する。さらに、リレー部72dは
後述のリレー部QR2にも停車検出信号SSを出力する。
また、軌道Rには周知のATS用地上子80が敷設されてお
り、このATS用地上子80の共振回路LCの短絡或は形成
は、並列接続された二つの制御リレー部QR1,QR2により
制御される。
り、このATS用地上子80の共振回路LCの短絡或は形成
は、並列接続された二つの制御リレー部QR1,QR2により
制御される。
一方の制御リレー部QR1は、信号機SIGからの入力信号に
より作動し、信号機SIGが赤信号を現示のときには共振
回路LCを形成し、青信号の現示のときには共振回路LCを
短絡する。他方の制御リレー部QR2はタイマTを内蔵し
ており、このタイマTは停車検出信号SSが入力されたと
きにスタートしタイムアップのときに制御リレー部QR2
が作動して共振回路LCを短絡するように構成されてい
る。タイムアップ時間tは、予め設定されており、その
時間tは列車が当該駅で停車可能な所定速度まで減速し
たときS/G地上子70からATS地上子80のところまで走行す
るのに要する時間に基づいて設定される。
より作動し、信号機SIGが赤信号を現示のときには共振
回路LCを形成し、青信号の現示のときには共振回路LCを
短絡する。他方の制御リレー部QR2はタイマTを内蔵し
ており、このタイマTは停車検出信号SSが入力されたと
きにスタートしタイムアップのときに制御リレー部QR2
が作動して共振回路LCを短絡するように構成されてい
る。タイムアップ時間tは、予め設定されており、その
時間tは列車が当該駅で停車可能な所定速度まで減速し
たときS/G地上子70からATS地上子80のところまで走行す
るのに要する時間に基づいて設定される。
ATS用地上子80の共振回路LCが形成されているときに
は、車上子28がATS用地上子80の上を通過すると、いわ
ゆるZiehen現象(引き込み現象)により列車上の停車信
号発信部22(通過信号発信部24)の発信周波数f1(f2)
はATS用地上子80の共振周波数f3に変化する。この変周
された周波数f3の信号成分がBPF22b(24b)で濾波され
てしまうので、増幅整流部22c(24c)からリレー部26へ
供給される電力が途絶えてリレー部26が落下する。
は、車上子28がATS用地上子80の上を通過すると、いわ
ゆるZiehen現象(引き込み現象)により列車上の停車信
号発信部22(通過信号発信部24)の発信周波数f1(f2)
はATS用地上子80の共振周波数f3に変化する。この変周
された周波数f3の信号成分がBPF22b(24b)で濾波され
てしまうので、増幅整流部22c(24c)からリレー部26へ
供給される電力が途絶えてリレー部26が落下する。
このリレー部26の落下により、列車上の表示灯62の白色
灯62aが消灯すると共に赤色灯62bが点灯し、警報器60が
鳴動する。さらに、列車乗務員が警報機鳴動の確認ボタ
ン(図示略)を押したときには、ブレーキ装置64は動作
しないが、確認ボタンを押さずに所定時間が経過する
と、ブレーキ装置64が動作する。
灯62aが消灯すると共に赤色灯62bが点灯し、警報器60が
鳴動する。さらに、列車乗務員が警報機鳴動の確認ボタ
ン(図示略)を押したときには、ブレーキ装置64は動作
しないが、確認ボタンを押さずに所定時間が経過する
と、ブレーキ装置64が動作する。
次に、列車選別装置の動作について説明する。
まず、列車が次駅に停車するときには、列車が次駅の所
定距離手前まで走行したところで、運行情報カード44か
らの停車指示信号により切替器30が停車信号発信部22と
車上子28とを接続し、車上子28から停車信号S1の電波が
放射される。
定距離手前まで走行したところで、運行情報カード44か
らの停車指示信号により切替器30が停車信号発信部22と
車上子28とを接続し、車上子28から停車信号S1の電波が
放射される。
列車がさらに進行し車上子28がS/G地上子70上を通過す
ると、停車信号S1が停車信号受信部72に入力され、その
リレー部72dが作動して停車検出信号SSを出力する。こ
の停車検出信号SSを受けて、ポイント制御装置9が列車
が駅ホームに入線できるようにポイント(図示略)を動
かし、駅構内放送装置11が列車の到着を報知する。ま
た、タイムTもスタートするので、列車が所定時間t後
にATS用地上子80を通過したときには、その共振回路LC
は短絡されているので列車はそのまま進行するが、所定
時間t前にATS地上子80を通過すると、共振回路LCが形
成されているので、列車上の赤色灯62bが点灯すると共
に警報器60が鳴動する。
ると、停車信号S1が停車信号受信部72に入力され、その
リレー部72dが作動して停車検出信号SSを出力する。こ
の停車検出信号SSを受けて、ポイント制御装置9が列車
が駅ホームに入線できるようにポイント(図示略)を動
かし、駅構内放送装置11が列車の到着を報知する。ま
た、タイムTもスタートするので、列車が所定時間t後
にATS用地上子80を通過したときには、その共振回路LC
は短絡されているので列車はそのまま進行するが、所定
時間t前にATS地上子80を通過すると、共振回路LCが形
成されているので、列車上の赤色灯62bが点灯すると共
に警報器60が鳴動する。
一方、列車が次の駅を通過するときには、運行情報カー
ド44からの通過指示信号により切替器30が通過信号発信
部24と車上子28とを接続し車上子28から通過信号S2の電
波が放射される。列車がさらに進行し車上子28がS/G地
上子70上を通過すると、通過信号S2が通過信号受信部74
に入力され、そのリレー74d部が作動して通過検出信号S
Gを出力する。この通過検出信号SGを受けて、ポイント
制御装置9が列車が本線を通過できるようにポイントを
動かし、駅構内放送装置11が列車の通過を報知し、踏切
制御装置7が踏切警報機を所定時分鳴動させる。
ド44からの通過指示信号により切替器30が通過信号発信
部24と車上子28とを接続し車上子28から通過信号S2の電
波が放射される。列車がさらに進行し車上子28がS/G地
上子70上を通過すると、通過信号S2が通過信号受信部74
に入力され、そのリレー74d部が作動して通過検出信号S
Gを出力する。この通過検出信号SGを受けて、ポイント
制御装置9が列車が本線を通過できるようにポイントを
動かし、駅構内放送装置11が列車の通過を報知し、踏切
制御装置7が踏切警報機を所定時分鳴動させる。
また、通過(停止)予定を変更する場合には、表示器50
に運行予定が表示された後に強制切替ボタン52を押す。
すると、切替器30が作動して変更された運行予定に基づ
いた信号S1或はS2が地上へ送られると共に、表示器50の
表示が変更される。
に運行予定が表示された後に強制切替ボタン52を押す。
すると、切替器30が作動して変更された運行予定に基づ
いた信号S1或はS2が地上へ送られると共に、表示器50の
表示が変更される。
以上説明したように、本実施例は車上装置3から送信さ
れる停車信号S1或は通過信号S2を、地上装置5にて受信
して列車の停車/通過を選別し、その選別結果に応じて
停車検出信号SS或は通過検出信号SGを作成するので、何
れの列車種別にも対応して列車の運行予定を検出して選
別結果を各種制御装置7,9,11に伝達することができる。
それゆえ、各種制御装置7,9,11は当該列車の運行予定に
応じて、ポイント、踏切警報機,及び駅構内放送の各制
御を行うことが可能となる。
れる停車信号S1或は通過信号S2を、地上装置5にて受信
して列車の停車/通過を選別し、その選別結果に応じて
停車検出信号SS或は通過検出信号SGを作成するので、何
れの列車種別にも対応して列車の運行予定を検出して選
別結果を各種制御装置7,9,11に伝達することができる。
それゆえ、各種制御装置7,9,11は当該列車の運行予定に
応じて、ポイント、踏切警報機,及び駅構内放送の各制
御を行うことが可能となる。
また、運行予定を変更するときには、強制切替ボタン52
を押すだけで、変更した運行予定に基づいて停車信号S1
或は通過信号S2を地上に送ることができるので、地上側
の各制御装置7,9,11も臨時停車や臨時の通過に対応して
適切に制御動作を行うことができる。くわえて、表示器
50に変更した運行予定が表示されるので、列車乗務員が
その旨を確認しつつ列車を運転することができる。した
がって、列車運転の安全性が向上する。
を押すだけで、変更した運行予定に基づいて停車信号S1
或は通過信号S2を地上に送ることができるので、地上側
の各制御装置7,9,11も臨時停車や臨時の通過に対応して
適切に制御動作を行うことができる。くわえて、表示器
50に変更した運行予定が表示されるので、列車乗務員が
その旨を確認しつつ列車を運転することができる。した
がって、列車運転の安全性が向上する。
そして、運行情報カード44の専用メモリ44aは書換え可
能な記憶素子であるので、格納された各種運行情報は列
車ダイヤの変更に応じて書き換えることができる。
能な記憶素子であるので、格納された各種運行情報は列
車ダイヤの変更に応じて書き換えることができる。
さらに、本実施例は二つの周波数f1,f2を使うだけなの
で、装置構成を簡単なものにできる。加えて、本実施例
は、既設のATS−S形の装置を一部改良するだけで作製
可能なので、作製費用が大幅に削減できる。また、本実
施例のように停車検出信号SSを利用すれば簡単な設備で
速度照査が可能になり、既設のATS用地上子と組み合わ
せて速度照査方式の自動列車停止装置の構成とすること
ができる。
で、装置構成を簡単なものにできる。加えて、本実施例
は、既設のATS−S形の装置を一部改良するだけで作製
可能なので、作製費用が大幅に削減できる。また、本実
施例のように停車検出信号SSを利用すれば簡単な設備で
速度照査が可能になり、既設のATS用地上子と組み合わ
せて速度照査方式の自動列車停止装置の構成とすること
ができる。
以上、本考案の実施例について説明したが、本考案は、
上記の実施例になんら限定されるものではなく、本考案
の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施で
きることはもちろんである。
上記の実施例になんら限定されるものではなく、本考案
の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施で
きることはもちろんである。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案の列車選別装置において
は、列車に設けられた送信機が、列車が次駅で停車する
か通過するかを判断し、これに従い停車信号或は通過信
号の何れかを受信機へ送信し、この停車信号或は通過信
号を受信した受信機は、受信した信号に応じて列車の停
車或は通過を表す識別信号を出力するように構成されて
いる。
は、列車に設けられた送信機が、列車が次駅で停車する
か通過するかを判断し、これに従い停車信号或は通過信
号の何れかを受信機へ送信し、この停車信号或は通過信
号を受信した受信機は、受信した信号に応じて列車の停
車或は通過を表す識別信号を出力するように構成されて
いる。
従って、列車が次駅での停車/通過を通知するために送
信機と受信機との間で使用する信号の周波数は、列車種
別によらず2種類だけでよく、装置構成を簡単にするこ
とができる。
信機と受信機との間で使用する信号の周波数は、列車種
別によらず2種類だけでよく、装置構成を簡単にするこ
とができる。
また、運行予定を変更して次駅に列車を臨時停車させた
り、逆に臨時通過させる場合であっても、送信機におい
て、外部操作により送信する信号を切り替えるだけで、
簡単に停車/通過の変更を受信機に検知させることがで
きるので、受信機側では、受信機を通過した列車の次駅
での停車或は通過を選別することができる。
り、逆に臨時通過させる場合であっても、送信機におい
て、外部操作により送信する信号を切り替えるだけで、
簡単に停車/通過の変更を受信機に検知させることがで
きるので、受信機側では、受信機を通過した列車の次駅
での停車或は通過を選別することができる。
そして、この装置が出力する識別信号を用いて列車の停
車/通過に応じたポイント切替の制御や駅構内放送等を
行わせれば、臨時の停車/通過であっても、手動操作を
必要とすることなく通常の時と同様に制御等を行わせる
ことができる。
車/通過に応じたポイント切替の制御や駅構内放送等を
行わせれば、臨時の停車/通過であっても、手動操作を
必要とすることなく通常の時と同様に制御等を行わせる
ことができる。
第1図は実施例の列車選別装置及びその周辺装置を表す
概略構成図である。 3…車上装置、5…地上装置 22…停車信号発信部、24…通過信号発信部 28…車上子、30…切替器 44…運行情報カード、52…強制切替ボタン 70…S/G地上子、72…停車信号受信部 74…通過信号受信部、80…ATS用地上子
概略構成図である。 3…車上装置、5…地上装置 22…停車信号発信部、24…通過信号発信部 28…車上子、30…切替器 44…運行情報カード、52…強制切替ボタン 70…S/G地上子、72…停車信号受信部 74…通過信号受信部、80…ATS用地上子
Claims (1)
- 【請求項1】所定の軌道を走行する列車に搭載された送
信機(3)と、駅手前の上記軌道の所定地点に設置され
列車の通過時に上記送信機(3)からの信号を受信する
受信機(5)とからなり、上記受信機(5)が受信する
信号に基づき、上記受信機(5)を通過した列車が上記
駅に停車するか或は通過するかを選別し、当該駅におい
て列車の停車或は通過に応じた各種制御を行わせるため
の識別信号を出力する列車選別装置であって、 上記送信機(3)は、 上記列車の走行距離を検出する走行距離検出手段(46,4
8)と、 上記軌道上の駅毎に上記列車の停車或は通過を表した運
行情報を記憶する運行情報記憶手段(44)と、 第1の周波数を有し、上記列車が駅に停車することを通
知するための停車信号を生成する停車信号生成手段(22
a)と、 第2の周波数を有し、上記列車が駅を通過することを通
知するための通過信号を生成する通過信号生成手段(24
a)と、 上記停車信号生成手段(22a)或は上記通過信号生成手
段(24a)に選択的に接続され、上記停車信号及び上記
通過信号のいずれか一方を送信する選択送信手段(28,3
0)と、 上記走行距離検出手段(46,48)が検出する走行距離に
基づいて上記運行情報記憶手段(44)から読み出された
次に到達する駅に関する上記運行情報,又は外部操作に
基づいて、上記選択送信手段(28,30)の接続を切り替
える切替制御手段(54)とを備え、 上記受信機(5)は、 上記選択送信手段(28,30)から送信された停車信号或
は通過信号を受信する受信手段(70)と、 該受信手段(70)にて受信した信号に応じて列車の停車
或は通過を表す識別信号を出力する識別信号出力手段
(72,74)と、 を備えたことを特徴とする列車選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989051794U JPH0717627Y2 (ja) | 1989-05-01 | 1989-05-01 | 列車選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989051794U JPH0717627Y2 (ja) | 1989-05-01 | 1989-05-01 | 列車選別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02143266U JPH02143266U (ja) | 1990-12-05 |
JPH0717627Y2 true JPH0717627Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=31571538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989051794U Expired - Fee Related JPH0717627Y2 (ja) | 1989-05-01 | 1989-05-01 | 列車選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717627Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020157827A1 (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-06 | 三菱電機株式会社 | 地上装置、車上装置および列車制御システム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6016642B2 (ja) * | 1978-06-16 | 1985-04-26 | 株式会社日立国際電気 | 移動体の前後進の地上検知装置 |
JPS6016643B2 (ja) * | 1978-07-05 | 1985-04-26 | 株式会社日立国際電気 | 移動体の前後進検知装置 |
-
1989
- 1989-05-01 JP JP1989051794U patent/JPH0717627Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020157827A1 (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-06 | 三菱電機株式会社 | 地上装置、車上装置および列車制御システム |
JPWO2020157827A1 (ja) * | 2019-01-29 | 2021-09-27 | 三菱電機株式会社 | 地上装置、車上装置および列車制御システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02143266U (ja) | 1990-12-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |