JPH07176236A - 摺動接点用素材及びその製造方法 - Google Patents

摺動接点用素材及びその製造方法

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JPH07176236A
JPH07176236A JP5345257A JP34525793A JPH07176236A JP H07176236 A JPH07176236 A JP H07176236A JP 5345257 A JP5345257 A JP 5345257A JP 34525793 A JP34525793 A JP 34525793A JP H07176236 A JPH07176236 A JP H07176236A
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JP
Japan
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contact
alloy
strip
band
tape
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Pending
Application number
JP5345257A
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English (en)
Inventor
Shigeyoshi Iwamoto
茂佳 岩本
Isao Shibuya
功 渋谷
Haruo Kuronuma
治夫 黒沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Mabuchi Motor Co Ltd
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Mabuchi Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接点帯材の寸法精度、外観が良好で、帯状台
材との接合が安定して強度が高く、しかも高価なAuの
使用量の少ない摺動接点用素材及びその製造方法を提供
する。 【構成】 AuまたはAu合金とAg合金をクラッドし
た接点帯材が帯状台材にインレイクラッドされた摺動接
点用素材に於いて、前記接点帯材のAu又はAu合金
と、それより幅広のAg合金とがクラッドされているこ
とを特徴とする摺動接点用素材。 Au又はAu合金の
テープをそれより幅広いAg合金のテープに圧接(圧
着)、圧延加工して接点帯材を作り、然る後この接点帯
材を帯状台材にインレイクラッドすることを特徴とする
摺動接点用素材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摺動接点用素材、特に
マイクロモータ用コンミテータにおける接触不安定、異
常摩耗の防止に好適な摺動接点用素材とその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】摺動接点用素材に於ける接点帯材とし
て、摺動特性に優れたAg合金の表面に、化学的に安定
で、接触特性の良好なAu又はAu合金をクラッドした
帯材(先行技術文献として特願平5−891281号が
ある)や、Ag合金の表面層ほどAu濃度が高く濃度勾
配を有したAu拡散型の帯材(先行文献として特願平5
−69402号がある)が試みられている。これら接点
帯材は、コスト面からAu又はAu合金をできるだけ薄
くする為Au又はAu合金をAg合金に圧接(圧着)
し、圧延した時、展延性の違いにより不安定となり、蛇
行してAg合金の一側端部が露出し、Au又はAu合金
の他側端部がはみ出したり、或いは相互にばりが生じた
りして、寸法精度が悪い。この為、帯状台材にインレイ
クラッドした後に、接合不安定、強度弱となり、接点帯
材の側端部からの剥がれやめくれが発生したり、ばりが
欠落したりして、この摺動接点用素材にて作ったマイク
ロモータ用コンミテータは使用時接触障害や異常摩耗を
起こす恐れがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、接点
帯材の寸法精度、外観が良好で帯状台材との接合が安定
して強度が高く、しかも高価なAuの使用量の少ない摺
動接点用素材及びその製造方法を提供しようとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の摺動接点用素材は、Au又はAu合金とAg
合金をクラッドした接点帯材が帯状台材にインレイクラ
ッドされた摺動接点用素材に於いて、前記接点帯材のA
u又はAu合金と、それより幅広のAg合金とがクラッ
ドされていることを特徴とするものである。この摺動接
点用素材の接点帯材は、表面層程Au濃度が高く、濃度
勾配を有する場合もある。本発明の摺動接点用素材の製
造方法は、Au又はAu合金のテープをそれより幅広い
Ag合金のテープに圧接(圧着)、圧延加工して接点帯
材を作り、然る後のこの接点帯材を帯状台材にインレイ
クラッドすることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記のように本発明の摺動接点用素材は、接点
帯材がAu又はAu合金を幅広のAg合金にクラッドし
てインレイ型となしているので、従来のようにAu又は
Au合金の側端部やAg合金の側端部がはみ出したり、
ばりが生じたりすることなく、寸法精度、外観が良好と
なり、接点帯材の両側端はAg合金であることから帯状
台材との接合は、均一となって安定し、強度が高くな
る。しかも接点帯材のAu又はAu合金はAg合金より
も幅が狭くなり、高価なAuの使用量がすくなくなっ
て、省Au化、コストの低減を図ることができる。ま
た、接点帯材の表面層程Au濃度が高く、濃度勾配を有
する場合においてはさらに良好な接触安定性が得られる
ものである。また、本発明の摺動接点用素材の製造方法
は、Au又はAu合金とそれより幅広い、Ag合金とを
予め圧接(圧着)、圧延加工してインレイ型の接点帯材
を作り、その後帯状台材にインレイクラッドするので、
寸法精度良く、安定して上記の優れた摺動接点用素材を
得ることができる。尚、接点帯材のAu又はAu合金の
幅AとAg合金の幅Bとは、A/Bが30%〜90%となる
関係が好ましい。30%未満では、製作したコンミテータ
の使用時対向する刷子や接点との組込みが難しくなり、
また摺動接触のぶれにより接触不安定となり易く、90%
を超えると、寸法精度の確保が難しくなるからである。
接点帯材のAu合金とは、AuAg合金等Auを主成分
とした合金のことであり、Ag合金とは、AgCuN
i、AgCd、AgCuCd、AgCdNi、AgCu
Mg、AgCuPd等のAgを主成分とした合金のこと
である。
【0006】
【実施例】本発明の摺動接点用素材とその製造方法の一
実施例を図によって説明する。図1に示すように厚さ7
μm、幅 1.5mmのAuテープ1と厚さ 0.2mm、幅 1.8mm
のAgCu4%Ni 0.5%テープ2とを重ねて圧接、圧
延加工して、図2に示すように厚さ 0.2mm、幅 1.8mm、
Auの厚さ6μm、幅 1.5mmのインレイクラッド型の接
点帯材3を得た。然る後この接点帯材3を図3に示すよ
うに厚さ 1.5mm、幅30mmのCuの帯状台材4の一側に形
成した幅 2.0mm、深さ0.25mmの帯状溝5に、図4に示す
ように嵌め込み、 750℃で熱処理し、70%圧延加工し
て、総厚0.25mm、接点帯材3の厚さ30μm、幅2mm、A
uテープ1の厚さ1μm、幅 1.5mmとなった摺動接点用
素材6を得た。次に他の実施例を説明する。この実施例
は、上記実施例で図2に示すインレイクラッド型の接点
帯材3を作る際に、圧接、圧延加工後に、さらに焼鈍
( 700℃)、熱処理( 750℃)を行なって、表面層程A
u濃度が高く濃度勾配を有し、Auテープ1とAg合金
テープ2との接合部に拡散層を形成した点が異なるだけ
で、あとは上記実施例と同じ工程で摺動接点用素材を得
たものである。こうして得た各実施例の摺動接点用素材
における接点帯材3の両側端部に露出しているAgCu
4%Ni 0.5%の幅を測定した処、左側端部は0.23〜0.
27mm、右側端部は0.23〜0.27mmと大きな差が無く、寸法
精度が良好であった。また、各実施例の摺動接点用素材
の外観検査した処、接点帯材3の側端部の剥がれ、めく
れが無く、またAuテープ1のはみ出し、ばり等は全く
無く、外観良好であった。
【0007】
【発明の効果】以上の通り本発明の摺動接点用素材は、
接点帯材の表面に剥がれ、めくれ、はみ出し、ばり等が
無く寸法精度、外観が良好で、帯状台材との接合が安定
して強度が高いので、これにて作ったマイクロモータ用
コンミテータは使用時接触障害や異常摩耗を起こすこと
が無い。さらに、接点帯材の表面層程Au濃度が高く、
濃度勾配を有する場合においては一層良好な接触安定性
が得られることとなる。また高価なAuの使用量が少な
くなって、省Au化、コストの低減を図ることができ
る。また、本発明の摺動接点用帯材の製造方法によれば
上記の優れた摺動接点用帯材を容易に量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺動接点用素材の一実施例の製造方法
の工程を示す図である。
【図2】本発明の摺動接点用素材の一実施例の製造方法
の工程を示す図である。
【図3】本発明の摺動接点用素材の一実施例の製造方法
の工程を示す図である。
【図4】本発明の摺動接点用素材の一実施例の製造方法
の工程を示す図である。
【符号の説明】
1 Auテープ 2 Ag合金テープ 3 接点帯材 4 帯状台材 5 帯状溝 6 摺動接点用素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒沼 治夫 神奈川県平塚市新町1番75号 田中貴金属 工業株式会社平塚工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Au又はAu合金とAg合金をクラッド
    した接点帯材が帯状台材にインレイクラッドされた摺動
    接点用素材に於いて、前記接点帯材のAu又はAu合金
    と、それより幅広のAg合金とがクラッドされているこ
    とを特徴とする摺動接点用素材。
  2. 【請求項2】 接点帯材の表面層程Au濃度が高く、濃
    度勾配を有することを特徴とする請求項1記載の摺動接
    点用素材。
  3. 【請求項3】 Au又はAu合金のテープをそれより幅
    広いAg合金のテープに圧接(圧着)、圧延加工して接
    点帯材を作り、然る後この接点帯材を帯状台材にインレ
    イクラッドすることを特徴とする摺動接点用素材の製造
    方法。
JP5345257A 1993-12-21 1993-12-21 摺動接点用素材及びその製造方法 Pending JPH07176236A (ja)

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