JPH07175327A - 画像形成方法及び装置 - Google Patents

画像形成方法及び装置

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JPH07175327A
JPH07175327A JP6180459A JP18045994A JPH07175327A JP H07175327 A JPH07175327 A JP H07175327A JP 6180459 A JP6180459 A JP 6180459A JP 18045994 A JP18045994 A JP 18045994A JP H07175327 A JPH07175327 A JP H07175327A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特にハイライト部における再現性が良好で、
かぶりのない高品質の画像を得ることのできる2成分現
像方式の画像形成方法を提供する。 【構成】 2成分現像剤により形成される磁気ブラシが
感光ドラム1を押す接触圧力を、現像スリーブ11の現
像磁界内にて0.1〜0.7gf/cm2 とする。これ
により、かぶりの発生を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザープリン
タや複写機等に適用される、電子写真式或いは静電記録
式の画像形成技術に関し、特に2成分現像方式を適用し
た画像形成方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プロセスにおいて用いら
れる感光体として、セレン系感光体、アモルファスシリ
コン感光体、有機感光体等が実用化されているが、その
中でも特にアモルファスシリコン感光体は安定性、耐久
性に優れた特性を備えていることが知られている。
【0003】また、現像方法としては各種の方法が提案
され、また現像装置として実用化されている。現像方法
を大別すると、1成分現像方式による現像方法と2成分
現像方式による現像方法とに分けられる。1成分現像方
式においてはほとんどが非接触方式であるが、代表的な
現像法としては磁性トナーを用いた1成分ジャンピング
現像法がある。この現像法は簡易な構成で高品位な画質
を得られるが、トナーに磁性体が含まれるためカラー画
像を得ることができないという欠点がある。又、非磁性
トナーを用いた1成分現像法はカラー画像を得ることが
できるが、現像スリーブ上にトナーを塗布することが困
難で弾性ブレードによってコーティングしているのが現
状であり、安定性、耐久性に欠ける面がある。
【0004】一方、2成分現像方式は磁性キャリアによ
りトナーを現像領域に搬送し現像を行うものである。磁
性キャリアとしては、鉄分系キャリア、フェライト系キ
ャリア等が用いられるが、現像剤の磁気ブラシによる画
像の掃き乱し等があり、高品位な画質が得られないとい
う問題があった。
【0005】これは、現像剤の磁気ブラシが感光体に押
しつけるブラシ圧力が、鉄分系で10〜80gf/cm
2 、フェライト系で3〜10gf/cm2 と強いためで
あり、この磁気ブラシによる画像劣化が問題となってい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解消するた
め、高抵抗のフェライト系キャリアを用い、現像剤を薄
層コートすることによりブラシ圧力を約2gf/cm2
まで下げ、現像バイアスとして交番電界を印加する方式
が提案された。
【0007】この方式によれば、画像の掃き乱し等も少
なく、高品質の画像を得ることができる。また、非磁性
トナーを用いることができるのでカラー画像を得ること
ができるという利点がある。
【0008】しかしながら、この交流バイアスを印加す
る現像方法によって画像形成を行うと、本来トナーが付
くべき場所でない白地部にトナーが付着するいわゆる
「かぶり」という現象が発生しやすくなる問題が生じ
た。
【0009】また、このかぶりという現象は使用する感
光体によって発生状態が異なり、その中でもアモルファ
スシリコン感光体が他の感光体に比べかぶりが発生しや
すいことがわかった。
【0010】これは、有機感光体とアモルファスシリコ
ン感光体においてかぶりの発生量を比較した図10のグ
ラフに示す通りである。尚、同図ではかぶり量をかぶり
取り電位に対するかぶり反射率として表している。通常
現像バイアスは、白地部のかぶりをなくすため、感光体
上の白地部電位に対してかぶり取り電位を100〜15
0V印加するが、アモルファスシリコン感光体の場合、
明らかにかぶり量が多いことがわかる。
【0011】またレーザー光学系等によりドット潜像を
形成し、階調画像を表現するようなカラー画像形成装置
においては、高画質を要求するものが多く、特にハイラ
イトの再現性が強く要求されるが、従来の画像形成装置
ではかぶりという現象が発生するためハイライト部の再
現性が著しく低下していた。
【0012】従って、本発明の目的は、特にハイライト
部における再現性が良好で、かぶりのない高品質の画像
を得ることのできる、交番電界下で2成分現像剤により
静電潜像を現像する画像形成装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成方法にて達成される。要約すれば、本発明は、
感光体上に静電潜像を形成し、交番電界下でトナー及び
磁性キャリアを含む2成分現像剤により静電潜像を現像
する画像形成方法において、2成分現像剤により形成さ
れる磁気ブラシが前記感光体を押す接触圧力が、現像剤
支持手段の現像磁界内にて0.7gf/cm2 以下であ
ることを特徴とする画像形成方法である。
【0014】前記接触圧力は、前記現像剤支持手段の現
像磁界内にて0.1〜0.7gf/cm2 であることが
好ましい。
【0015】前記磁性キャリアは、前記感光体と前記現
像剤支持手段との最近接部における前記磁界発生手段の
磁極のピークの磁界の強さを印加したときに120em
u/cm3 以下の磁化の強さを有することが好ましい。
【0016】特に前記磁性キャリアは、前記感光体と前
記現像剤支持手段との最近接部における前記磁界発生手
段の磁極のピークの磁界の強さを印加したときに30〜
120emu/cm3 の磁化の強さを有することが好ま
しい。
【0017】また、本発明による他の態様によれば、静
電潜像が形成される像担持体と、該像担持体に対向して
配置されかつ内部に磁界発生手段を有する現像剤支持手
段により、交番電界下でトナー及び磁性キャリアを含む
2成分現像剤にて静電潜像を現像する現像装置とを具備
する画像形成装置において、2成分現像剤により形成さ
れる磁気ブラシが前記像担持体を押す接触圧力が、前記
現像剤支持手段の現像磁界内にて0.7gf/cm2
下であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置の実施例を
図面に則して更に詳しく説明する。
【0019】最近、複写機、プリンター等とされる画像
形成装置のフルカラー化、システム化にともなって制御
部のデジタル化が進んでいる。
【0020】例えば、レーザー光を走査し、このレーザ
ー光のオンオフにより感光ドラム上にドット潜像を形成
して所望の画像を記録するレーザービームプリンター等
の装置が広く知られてきた。その代表的な用途は文字、
図形等の二値記録である。このような文字、図形等の記
録は中間調を必要としないので、プリンター構造も簡単
な構造とすることができる。
【0021】一方、上記のような二値記録方式であって
も中間調形成の可能なプリンターもある。斯かるプリン
ターとしてはディザ法、濃度パターン法等を採用したも
のがよく知られている。しかし周知のごとく、ディザ
法、濃度パターン法等を採用したプリンターでは高解像
度の画像が得られないという難点がある。そこで、近
年、高記録密度を低下させずに最小記録単位において中
間調を形成する多値記録方式が提案されている。これは
レーザービームを画像信号でパルス幅変調(PWM)す
ることにより中間調形成を行うもので、この方式によれ
ば、高解像度かつ高階調性の画像を形成することができ
る。
【0022】図1は、本発明が具現化できる電子写真方
式の複写機の一例を示す概略構成図である。同図におい
て、まず、原稿台10上に原稿Gを複写すべき面を下側
にセットする。次にコピーボタンを押すことにより複写
が開始される。原稿照射用ランプ、短焦点レンズアレ
イ、CCDセンサーが一体に構成されたユニット9が原
稿を照射しながら走査することにより、その照射走査光
の原稿面反射光が、短焦点レンズアレイによって結像さ
れてCCDセンサーに入射される。CCDセンサーは受
光部、転送部、出力部より構成されている。CCD受光
部において光信号が電気信号に変えられ、転送部でクロ
ックパルスに同期して順次出力部へ転送され、出力部に
おいて電荷信号が電圧信号に変換され、増幅、低インピ
ーダンス化されて出力される。このようにして得られた
アナログ信号は周知の画像処理が施されデジタル信号に
変換された後プリンター部に送られる。
【0023】図3は上記の装置においてレーザー光を走
査するレーザー走査部100の概略構成を示すものであ
る。このレーザー走査部100によりレーザー光を走査
する場合には、まず入力された画像信号に基づき発光信
号発生器101により、固体レーザー素子102から放
射されたレーザー光は、コリメーターレンズ系103に
より略平行な光束に変換され、更に矢印b方向に回転す
る回転多面鏡104により矢印C0 方向に走査されると
共にfθレンズ群105a、105b、105cにより
感光ドラム等の被走査面106にスポット状に結像され
る。このようなレーザー光の走査により被走査面106
上に画像一走査分の露光分布が形成され、更に各走査毎
に被走査面106を上記走査方向とは垂直に所定量だけ
スクロールさせれば、該被走査面106上に画像信号に
応じた露光分布が得られる。
【0024】プリンター部にては上記の画像信号を受
け、レーザー走査部100を用いて以下のように静電潜
像を形成する。電子写真感光体たる感光ドラム1は、中
心支軸を中心に所定の周速度でa方向に回転駆動され、
その回転過程に帯電器3により正極性または負極性の一
様な帯電処理を受け、その一様帯電面に画像信号に対応
してオンオフ発光される固体レーザー素子103の光を
光束で回転する回転多面鏡104によって走査すること
により感光ドラム1面には、原稿画像に対応した静電潜
像が順次形成されていく。
【0025】図2は、感光ドラム1に形成された静電潜
像を現像する現像装置2を図1の裏面側から見た概略構
成図である。同図に示すように、現像装置2は、感光ド
ラム1に対向して配設され、現像剤を現像位置に搬送す
る現像剤支持手段たる現像スリーブ11、現像スリーブ
11内に固定配置された磁界発生手段たるローラー状磁
石12、現像剤を撹拌する撹拌スクリュー13、14、
現像剤を現像スリーブ11表面に薄層形成するため現像
スリーブ11に垂直に配置された規制ブレード15、現
像剤および上記撹拌スクリュー13、14を収容する現
像容器16を備えている。尚、磁石12は磁極S1、N
2、N3、S4及びN1を有している。又、現像剤はト
ナー18及び磁性キャリア19からなる2成分現像剤で
ある。
【0026】このような現像装置において、まず、現像
スリーブ11の回転に伴いN3極により汲み上げられた
現像剤は、S4極→N1極と搬送される過程において、
規制ブレード15によってその層厚が規制され、現像ス
リーブ11上に薄層形成される。ここで薄層形成された
現像剤が、現像主極S1極に搬送されてくるとその磁気
力によって穂立ちが形成される。この穂状に形成された
現像剤によって感光ドラム1上に形成された静電潜像が
現像される。その後、現像スリーブ11上の現像剤は、
N2極、N3極の反発磁界によって現像容器16内に戻
される。
【0027】現像スリーブ11には図示しない電源から
直流バイアス及び交流バイアスが印加され、本実施例で
は、交流成分としてVpp=2000V、f=2000
Hzが印加されている。一般に2成分現像法においては
交流バイアスを印加すると現像効率が増し、画像は高品
位になるが、逆にかぶりが発生しやすくなるという危険
も生じる。本実施例においては、この問題は後述する方
法により解決を図り、交流バイアスの印加による画像品
位の向上を実現させている。
【0028】現像剤は8μmの非磁性トナーと50μm
の磁性キャリアを用い、トナーの平均帯電量は約20〜
25μC/gのものを用い、磁性キャリアは現像主極の
磁界の強さ1000Gを印加したとき200emu/c
3 以下、好ましくは120emu/cm3 以下の磁化
の強さを有するものを用いている。
【0029】上述のようにして、感光ドラム1上に形成
されたトナー像は、転写帯電器7によって転写材上に静
電転写される。その後転写材は、分離帯電器8によって
静電分離されて定着器6へと搬送され、熱定着されて画
像が出力される。
【0030】一方、トナー像転写後の感光ドラム1の面
は、クリーナー5によって転写残りトナー等の付着汚染
物の除去を受けて繰り返し、画像形成に使用される。
【0031】また、本実施例では感光ドラムとして、感
度変化が少なくかつ、耐摩耗に優れるアモルファスシリ
コン感光体を用いて、画像の安定出力を達成している。
【0032】ところが、従来ではアモルファスシリコン
感光体を用いた場合、白地部にトナーが付着する「かぶ
り」という現像が発生することがあった。
【0033】この「かぶり」という現像は、現像剤中の
比較的高い帯電量を持つトナーが、その鏡映力により感
光体表面に付着してしまう現象で、現像バイアスのかぶ
り取り電位によるトナーの引き戻し力よりも鏡映力によ
る付着力が勝った場合、「かぶり」という現象が発生す
る。この帯電したトナーの鏡映力は、接触する感光体層
の誘電率に大きく影響を受け、誘電率が大きいほど鏡映
力は強くなる。通常、有機感光体は誘電率は約3〜3.
5程度であるが、アモルファスシリコン感光体は誘電率
が約9〜11程度と非常に大きいためかぶりが発生しや
すくなる。
【0034】そこで本発明者等は更にかぶりの発生要因
を検討した結果、かぶりが上記要因以外にも、現像剤支
持手段、即ち現像スリーブの現像部磁界内において、2
成分現像剤により形成される磁気ブラシが感光体を押す
接触圧力に大きく依存していることがわかった。
【0035】また、磁気ブラシによる接触圧力は、以下
に示す要因に大きく依存していることがわかった。 1.現像スリーブ上に薄層形成される現像剤の量(M/
S)と、現像スリーブと感光体との距離(S−Dギャッ
プ)に依存する。 2.磁気ブラシの穂立ちの状態、即ち磁性キャリアの現
像主極の磁極のピークの磁界の強さを印加したときの体
積当たりの磁化の強さ(以下この値をσdと称す)に大
きく依存している。
【0036】磁性キャリアの磁気特性の測定は理研電子
株式会社の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH−5
0を用いた。図4に示すグラフは該装置により得られた
磁気特性の測定結果を示す一例である。
【0037】図5は、キャリアの磁化の強さσdを20
0emu/cm3 、現像剤の量(M/S)を約50mg
/cm2 としたとき、感光ドラムと現像スリーブとのギ
ャップ(S−Dギャップ)を変化させたときの磁気ブラ
シの接触圧力を測定した結果を示すグラフである。尚、
感光体としては、アモルファスシリコン感光体を用いて
いる。
【0038】磁気ブラシの接触圧力は、図6に示すよう
に、現像スリーブ11に対向して圧力センサー20を配
置し、矢印方向の圧力を選択的に測定している。また、
磁気ブラシの接触面積を測定し、圧力としては、単位面
積当たりの面圧力(gf/cm2 )として表示してあ
る。
【0039】図5のグラフにより、接触圧力はS−Dギ
ャップが狭くなるに従い急激に増加する傾向にあること
がわかる。
【0040】また、S−Dギャップを変化させたとき
に、かぶり量がどのように変化するかを、そのときの接
触圧力との関係で示したのが図7のグラフである。
【0041】通常かぶり量の測定は、転写紙の影響をな
くすため、 反射率(%)=転写紙の白地部の反射率(%)−転写紙
のかぶり部の反射率(%) として求められる。
【0042】図7のグラフにより明らかなように、接触
圧力を減少させるとかぶり量は減少し、接触圧力が0.
7gf/cm2 以下になると、かぶり量はほぼ無視でき
る位の小さな値(約0.5%以下)で一定となることが
確認された。
【0043】尚、図5のグラフより、接触圧力を0.7
gf/cm2 以下にするにはM−Sギャップを約800
μm以上とすることが好ましい。
【0044】また、かぶり反射率(%)は、約2%以下
であれば人の主観評価から許容でき、更に0.5%以下
であれば、かぶりはほとんど確認されないといわれてい
る。
【0045】磁気ブラシの接触圧力が約0.7gf/c
2 以下になるとかぶり量が一定となるのは、この圧力
以下ではトナーの白地部への付着は、磁気ブラシの機械
的な摺擦や接触圧力によらず、単に静電的なトナーの持
つ電荷による鏡映力で付着するものと思われる。
【0046】すなわち、現像バイアスの交番電界の作用
により、トナーはS−Dギャップ間を往復運動し、その
とき鏡映力で付着するトナーの一部は、現像バイアスの
電界の作用による引き戻しができなくなり、結果として
白地部電位であってもトナーは付着し、かぶりが発生す
ると考えられる。このかぶりトナーは、例え磁気ブラシ
が非接触状態、即ち圧力無しの場合でも発生し、主にト
ナーの帯電量と感光体の誘電率に依存するものと考えら
れる。
【0047】ところが接触圧力が約0.7gf/cm2
以上になると、トナーはS−Dギャップ間の往復運動に
加え、磁気ブラシの機械的な摺擦や接触圧力が加わるた
め、往復運動により感光体に到達したトナーは磁気ブラ
シの機械的な圧力により擦り付けられ、付着力が増大す
るため、結果として接触圧力の増大に伴い、かぶりトナ
ーが増大し始めるものと考えられる。
【0048】上記の説明から明らかなように、交番電界
下でトナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤によ
り静電潜像を現像する画像形成装置において、磁気ブラ
シの接触圧力を従来よりも著しく、即ち0.7gf/c
2 以下に下げることにより、かぶりの発生を著しく抑
制することが可能になった。
【0049】また、S−Dギャップを更に広げていく
と、接触圧力は限りなく0gf/cm2 に近づき、最終
的には磁気ブラシが感光体と接触しなり非接触状態とな
る。この非接触状態ではもちろん接触圧力は0gf/c
2 になるため、かぶりの発生は著しく抑制されるが、
反面、本発明による二成分現像剤を用いた現像システム
では、現像剤が感光体と接触しないと現像効率が著しく
低下し、画像濃度が十分に得られないという問題が発生
する。
【0050】二成分現像システムでは、現像剤が感光体
と接触することでトナーを感光体表面に供給するため、
現像剤が接触し、磁気ブラシがトナーを感光体表面に僅
かな圧力で擦り付ける必要がある。ただこの圧力は、現
像バイアスの電界の作用が働いているため、少しの圧力
でも構わない。
【0051】本発明の現像システムでは現像バイアスと
して、通常の直流バイアスの他に現像効率を向上させる
ために交流バイアスも印加しているため、トナー供給に
必要な圧力はさらに小さくて済むことになる。
【0052】本発明者の実験によると、本実施例ではブ
ラシ圧力は0.1gf/cm2 以上あれば交流バイアス
の助けにより、現像効率が実用範囲にあり、十分な画像
濃度が得られることが確認され、カブリの抑制と画像濃
度の関係で、ブラシ圧力に最適な範囲があることが確認
された。
【0053】以上により本実施例では、交番電界下でト
ナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤により静電
潜像を現像する画像形成方法において、磁気ブラシの接
触圧力を0.1〜0.7gf/cm2 の範囲とすること
で、かぶりのない良好な画像が得られることとなる。
【0054】次に本発明による画像形成装置の他の実施
例について説明する。
【0055】前実施例では、磁気ブラシの接触圧力の低
下を、S−Dギャップを変化させることにより実現して
いたが、本実施例では、磁性キャリアの磁気特性を変え
ることにより接触圧力の低下を可能とした。
【0056】更に説明すると、磁気ブラシの接触圧力
は、磁気ブラシの穂立ちの状態、即ち磁性キャリアの現
像主極の磁極のピークの磁界の強さを印加したときの体
積当りの磁化の強さ(以下この値をσdと称す)に大き
く依存している。
【0057】図8は、体積当りの磁化の強さσdを20
emu/cm3 〜200emu/cm3 まで変化させた
ときの磁気ブラシの接触圧力との関係の一例を示すグラ
フである。この時の現像スリーブ上の現像剤の量は約5
0mg/cm2 、S−Dギャップは500μm、現像主
極の磁極のピークの磁界の強さは1000Gである。
【0058】図8のグラフにより明らかなように、磁気
ブラシの接触圧力は、磁性キャリアの体積当りの磁化の
強さσdを選択することで変化させることができる。こ
れは、現像磁界中でキャリア粒子が穂を形成するとき、
現像磁界中では穂一つ一つはそれぞれ一つの棒磁石のよ
うな挙動を示すが、キャリアの磁化の強さが小さくなる
とキャリア粒子間に働く力が小さくなるため、穂が崩れ
やすくなり、結果としてブラシ圧力が減少するものと考
えられる。
【0059】図9はそのときの接触圧力とかぶり反射率
との関係を示すグラフである。同グラフによりわかるよ
うに、図7と同様に、接触圧力を減少させるとかぶり量
は減少し、接触圧力が約0.7gf/cm2 以下になる
と、かぶりはほぼ無視できるくらいの小さな値(約0.
5%以下)で一定となることが確認された。
【0060】また、キャリアの磁化の強さσdを下げる
ことで接触圧力を低下させる方法による効果は、前実施
例の場合と異なり、S−Dギャップを広げる必要がない
ため、現像バイアスの交番電界の作用による高い現像効
率が維持されるため、かぶりの抑制と画像品位の向上の
両立という理想的な現像を実現できることである。
【0061】更に、キャリアの磁化の強さσdを下げる
ことの他の効果として、磁気ブラシの穂の密度が高くな
るため、磁気ブラシの穂の影響によるハーフトーン部の
ノイズが減少するという効果がある。
【0062】キャリアの磁化の強さσdの下限値は、キ
ャリア付着の発生により制限される。σdを小さくする
と、キャリア粒子の磁気的拘束力が小さくなるため感光
体表面にキャリアが付着すると言う問題が発生する。通
常、現像磁極の強さは700〜1500Gであり、これ
らの現像磁界によりキャリア付着を抑制するためには、
キャリアの磁化の強さσdとして、30emu/cm3
の強さが必要となってくることが実験的に確認された。
【0063】従って、かぶりの抑制とキャリア付着の抑
制から、キャリアの磁化の強さσdに最適な範囲がある
ことがわかった。
【0064】従って、本実施例では、キャリアの磁化の
強さσdを30emu/cm3 〜120emu/cm3
とすることで、かぶりのない良好な画像が得られること
が確認された。
【0065】尚、本発明は、前述の実施例に限定される
ものではなく、磁性キャリアと着色剤を含むトナーから
なる2成分現像剤を用いて感光体上に形成された静電潜
像を現像する画像形成装置であれば、すべてに適応でき
るものである。
【0066】例えば、複数の現像装置を有する(イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック等)カラー画像形成装
置においては、階調画像が主で要求される画像品位が高
いうえ、さらに形成される画像上に各色現像時のかぶり
成分が累積されるため、現像時に発生するかぶり成分を
如何にに減少するかが大きな課題となっている。従っ
て、この種の画像形成装置に本発明を具現化することの
効果は大きなものがある。
【0067】また、本発明に使用する感光体としてはア
モルファスシリコン感光体に限らず、例えば有機感光
体、セレン系感光体など、いずれも感光体の誘電率が低
いため、本発明を実施すれば更にかぶりを低減できるこ
とは言うまでもないことである。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による画像形成方法によれば、2成分現像剤により形成
される磁気ブラシが像担持体を押す接触圧力を、現像剤
支持手段の現像磁界内において0.7gf/cm2 以下
とする構成としたことにより、特にハイライト部におけ
る再現性が良好で、かぶりのない高品質の画像を得るこ
とができる。
【0069】また本発明による画像形成装置において
も、上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の実施例を示す概略
構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の現像装置を示す概略構成
図である。
【図3】図1に画像形成装置のレーザー走査部を示す概
略図である。
【図4】磁性キャリアのヒステリシスカーブを示すグラ
フである。
【図5】S−Dギャップと接触圧力の関係を示すグラフ
である。
【図6】磁気ブラシの接触圧力を測定する方法を示す説
明図である。
【図7】S−Dギャップを変化させたときの接触圧力と
かぶり量の関係を示すグラフである。
【図8】磁化の強さσdと接触圧力の関係を示すグラフ
である。
【図9】磁化の強さσdを変化させたときの接触圧力と
かぶり量の関係を示すグラフである。
【図10】感光体とかぶり量を表すグラフである。
【符号の説明】
1 感光ドラム(感光体) 2 現像装置 11 現像スリーブ(現像剤支持手段) 12 磁石(磁界発生手段) 18 トナー 19 磁性キャリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比野 勝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に静電潜像を形成し、交番電界
    下でトナー及び磁性キャリアを含む2成分現像剤により
    静電潜像を現像する画像形成方法において、2成分現像
    剤により形成される磁気ブラシが前記感光体を押す接触
    圧力が、現像剤支持手段の現像磁界内にて0.7gf/
    cm2 以下であることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記接触圧力が、前記現像剤支持手段の
    現像磁界内にて0.1〜0.7gf/cm2 であること
    を特徴とする請求項1の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記磁性キャリアは、前記感光体と前記
    現像剤支持手段との最近接部における前記磁界発生手段
    の磁極のピークの磁界の強さを印加したときに120e
    mu/cm3 以下の磁化の強さを有することを特徴とす
    る請求項1又は2の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記磁性キャリアは、前記感光体と前記
    現像剤支持手段との最近接部における前記磁界発生手段
    の磁極のピークの磁界の強さを印加したときに30〜1
    20emu/cm3 の磁化の強さを有することを特徴と
    する請求項1又は2の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 静電潜像が形成される感光体と、該感光
    体に対向して配置されかつ内部に磁界発生手段を有する
    現像剤支持手段により、交番電界下でトナー及び磁性キ
    ャリアを含む2成分現像剤にて静電潜像を現像する現像
    装置とを具備する画像形成装置において、2成分現像剤
    により形成される磁気ブラシの前記感光体を押す接触圧
    力が、前記現像剤支持手段の現像磁界内にて0.7gf
    /cm2 以下であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記接触圧力が、前記現像剤支持手段の
    現像磁界内にて0.1〜0.7gf/cm2 であること
    を特徴とする請求項5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記磁性キャリアは、前記感光体と前記
    現像剤支持手段との最近接部における前記磁界発生手段
    の磁極のピークの磁界の強さを印加したときに120e
    mu/cm3 以下の磁化の強さを有することを特徴とす
    る請求項5又は6の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記磁性キャリアは、前記感光体と前記
    現像剤支持手段との最近接部における前記磁界発生手段
    の磁極のピークの磁界の強さを印加したときに30〜1
    20emu/cm3 の磁化の強さを有することを特徴と
    する請求項5又は6の画像形成装置。
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