JPH0717514B2 - ビフイズス菌含有錠剤の製法 - Google Patents
ビフイズス菌含有錠剤の製法Info
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- JPH0717514B2 JPH0717514B2 JP61231256A JP23125686A JPH0717514B2 JP H0717514 B2 JPH0717514 B2 JP H0717514B2 JP 61231256 A JP61231256 A JP 61231256A JP 23125686 A JP23125686 A JP 23125686A JP H0717514 B2 JPH0717514 B2 JP H0717514B2
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- Japan
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- tableting
- bifidobacteria
- tablet
- bifidobacterium
- manufacturing
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビフィズス菌含有錠剤の製法に関する。
最近、腸内細菌の中で有用な細菌としてビフィズス菌が
注目されるようになり、これを錠剤などの形にして摂取
し健康の維持増進を計ることが行われている。
注目されるようになり、これを錠剤などの形にして摂取
し健康の維持増進を計ることが行われている。
錠剤の形に成型するには、添加物としてステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、合成ケ
イ酸アルミニウムなどを用い、打錠する。この際、ビフ
ィズス菌などの生菌製剤を含有するものは、打錠時の機
械的な圧縮によりその活性が大巾に低下する。
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、合成ケ
イ酸アルミニウムなどを用い、打錠する。この際、ビフ
ィズス菌などの生菌製剤を含有するものは、打錠時の機
械的な圧縮によりその活性が大巾に低下する。
従って、ビフィズス菌を錠剤の形で製造する場合には、
その活性の低下を防止する必要があった。
その活性の低下を防止する必要があった。
本発明者は、打錠時のビフィズス菌の活性の低下を防止
するために種々検討を行った結果、結合剤としてショ糖
脂肪酸エステルを用いると、ビフィズス菌の失活が少く
その上低圧でも硬度が高く、安定性も極めて良いことが
見い出された。
するために種々検討を行った結果、結合剤としてショ糖
脂肪酸エステルを用いると、ビフィズス菌の失活が少く
その上低圧でも硬度が高く、安定性も極めて良いことが
見い出された。
即ち本発明は、結合剤としてショ糖脂肪酸エステルを用
いて打錠することを特徴とするビフィズス菌含有錠剤の
製法に関する。
いて打錠することを特徴とするビフィズス菌含有錠剤の
製法に関する。
本発明で得られる錠剤には、ビフィズス菌の他に、胚芽
エキス末、ハチミツ、フラクトオリゴ糖、ビタミンC及
び香料などを含む。そして、その量の組成として、例え
ばビフィズス菌の量が10〜20重量%、胚芽エキス末の量
が10〜20重量%、ハチミツ及びフラクトオリゴ糖の量が
それぞれ12〜52重量%、ビタミンC1〜5重量%、香料の
量が0.1重量%であるのが好ましい。又、胚芽エキス末
は小麦胚芽から得たものであり、ハチミツは顆粒状のも
のであり、フラクトオリゴ糖は粉末であり、ビフィズス
菌はヒト由来のビフィドバクテリウム(Bifidobacteriu
m)属に属する菌であればよく、ビフィドバクテリウム
・ロンガム(B.longum)、ビフィドバクテリウム・ブレ
ブ(B.breve)などが挙げられよう。これらのビフィズ
ス菌は、培養液から分離し、必要に応じて各種糖類、ア
ミノ酸、でん粉、ゼラチン、脱脂粉乳などの保護作用物
質を加え、凍結乾燥した乾燥菌体として用いるのが好ま
しい。ビタミンCは粉末または顆粒のどちらでもよく、
又香料はヨーグルト、青リング、コーヒー、ブルーベリ
ー、カカオなどの粉末を用いることができる。
エキス末、ハチミツ、フラクトオリゴ糖、ビタミンC及
び香料などを含む。そして、その量の組成として、例え
ばビフィズス菌の量が10〜20重量%、胚芽エキス末の量
が10〜20重量%、ハチミツ及びフラクトオリゴ糖の量が
それぞれ12〜52重量%、ビタミンC1〜5重量%、香料の
量が0.1重量%であるのが好ましい。又、胚芽エキス末
は小麦胚芽から得たものであり、ハチミツは顆粒状のも
のであり、フラクトオリゴ糖は粉末であり、ビフィズス
菌はヒト由来のビフィドバクテリウム(Bifidobacteriu
m)属に属する菌であればよく、ビフィドバクテリウム
・ロンガム(B.longum)、ビフィドバクテリウム・ブレ
ブ(B.breve)などが挙げられよう。これらのビフィズ
ス菌は、培養液から分離し、必要に応じて各種糖類、ア
ミノ酸、でん粉、ゼラチン、脱脂粉乳などの保護作用物
質を加え、凍結乾燥した乾燥菌体として用いるのが好ま
しい。ビタミンCは粉末または顆粒のどちらでもよく、
又香料はヨーグルト、青リング、コーヒー、ブルーベリ
ー、カカオなどの粉末を用いることができる。
本発明方法では、ショ糖脂肪酸エステルの使用量は、錠
剤中0.5〜10重量%、好ましくは1〜3重量%である。
この量の範囲外では、目的とする効果を得ることができ
ない。
剤中0.5〜10重量%、好ましくは1〜3重量%である。
この量の範囲外では、目的とする効果を得ることができ
ない。
なお、本発明方法において、滑沢剤としてタルクを用い
ると、本発明の効果をさらに向上させることができる。
この際タルクの使用量は、全錠剤当り0.2〜0.5重量%で
ある。
ると、本発明の効果をさらに向上させることができる。
この際タルクの使用量は、全錠剤当り0.2〜0.5重量%で
ある。
本発明方法を行うには、上述の各成分を混合し、混合物
を常法に従って打錠する。
を常法に従って打錠する。
本発明方法により、ビフィズス菌含有錠剤を製造すれ
ば、打錠のときに低圧で目的とする硬度が得られ、その
上ビフィズス菌の活性の低下が少なく安定性も極めて良
好である。
ば、打錠のときに低圧で目的とする硬度が得られ、その
上ビフィズス菌の活性の低下が少なく安定性も極めて良
好である。
次に実施例を示す。
実施例1 上記サンプルA〜Eをそれぞれ混合し、得られた混合物
を打錠機にり3t/m2の圧力で打錠した。得られた打錠直
後の各錠剤には、表1に示される菌数のビフィズス菌を
含有する。
を打錠機にり3t/m2の圧力で打錠した。得られた打錠直
後の各錠剤には、表1に示される菌数のビフィズス菌を
含有する。
表 1 サンプル 錠剤1g当りの菌数 A 6.9×108 B 7.0×108 C 6.7×108 D 6.8×108 E 7.1×108 実施例2 上記サンプルA〜Fを混合し、得られた各混合物を打錠
機により2,3,4t/m2の圧力で打錠した。打錠直後及び室
温放置3ケ月後の各サンプルのビフィズス菌の菌数を調
べた。その結果を表2〜4に示す。
機により2,3,4t/m2の圧力で打錠した。打錠直後及び室
温放置3ケ月後の各サンプルのビフィズス菌の菌数を調
べた。その結果を表2〜4に示す。
表2.打錠圧2t/m2(錠剤硬度4〜5) サンプル 打錠直後 打錠3ケ月後 A 5.0×108 2.0×108 B 6.9×108 5.7×108 C 5.4×108 2.4×108 D 7.8×108 7.3×108 E 5.3×108 2.1×108 F 8.1×108 7.9×108 表3.打錠圧3t/m2(錠剤硬度7〜8) サンプル 打錠直後 打錠3ケ月後 A 4.8×108 1.7×108 B 7.0×108 5.9×108 C 5.3×108 2.1×108 D 7.9×108 7.1×108 E 5.0×108 1.9×108 F 7.8×108 6.9×108 表4.打錠圧4t/m2(錠剤硬度10〜12) サンプル 打錠直後 打錠3ケ月後 A 4.6×108 1.6×108 B 6.7×108 6.1×108 C 5.0×108 2.2×108 D 7.5×108 5.8×108 E 4.8×108 1.9×108 F 7.6×108 6.2×108 以上の結果から、本発明方法により製造される錠剤は、
ビフィズス菌の失活及び安定性が極めて良好であること
が分った。
ビフィズス菌の失活及び安定性が極めて良好であること
が分った。
実施例3 上記サンプルA〜Dをそれぞれ混合し、得られた混合物
を打錠機により3t/m2の圧力で打錠した。打錠直後及び
室温放置3ケ月後の各サンプルのビフィズス菌の菌数を
調べた。その結果を表5に示す。
を打錠機により3t/m2の圧力で打錠した。打錠直後及び
室温放置3ケ月後の各サンプルのビフィズス菌の菌数を
調べた。その結果を表5に示す。
表5.打錠圧3t/m2(錠剤硬度7〜8) サンプル 打錠直後 打錠3ケ月後 A 5.1×108 1.4×108 B 7.5×108 7.0×108 C 5.3×108 1.8×108 D 7.8×108 7.2×108 次に、上述の実施例の対照として、ビフィズス菌の代り
に乳酸菌〔ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobac
illus acidophilus)〕の凍結乾燥した菌体を用いて打
錠し、乳酸菌の失活及び安定性についてビフィズス菌の
場合と比較した。
に乳酸菌〔ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobac
illus acidophilus)〕の凍結乾燥した菌体を用いて打
錠し、乳酸菌の失活及び安定性についてビフィズス菌の
場合と比較した。
参考例1 実施例1のCにおいて、ビフィズス菌の代りに乳酸菌を
用いて打錠した。打錠圧は3t/m2であった。打錠直後の
乳酸菌の菌数は錠剤1g当り2.8×108であった。
用いて打錠した。打錠圧は3t/m2であった。打錠直後の
乳酸菌の菌数は錠剤1g当り2.8×108であった。
参考例2 実施例2のBにおいて、ビフィズス菌の代りに乳酸菌を
用いて打錠した。打錠圧は2,3,4t/m2であった。打錠直
後及び打錠後10日目、20日目及び30日目(37℃で保存)
の菌数を測定し、実施例2のBのビフィズス菌の菌数と
比較した。結果を表6〜8に示す。
用いて打錠した。打錠圧は2,3,4t/m2であった。打錠直
後及び打錠後10日目、20日目及び30日目(37℃で保存)
の菌数を測定し、実施例2のBのビフィズス菌の菌数と
比較した。結果を表6〜8に示す。
Claims (2)
- 【請求項1】結合剤としてショ糖脂肪酸エステルを用い
て打錠することを特徴とするビフィズス菌含有錠剤の製
法。 - 【請求項2】滑沢剤としてタルクを用いる特許請求の範
囲第(1)項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61231256A JPH0717514B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | ビフイズス菌含有錠剤の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61231256A JPH0717514B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | ビフイズス菌含有錠剤の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6388133A JPS6388133A (ja) | 1988-04-19 |
JPH0717514B2 true JPH0717514B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=16920764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61231256A Expired - Fee Related JPH0717514B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | ビフイズス菌含有錠剤の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717514B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100483080B1 (ko) * | 2001-09-21 | 2005-04-14 | 한인규 | 염산·베타인(betaine·HCl), 판크레아틴, 제2인산 칼슘, 크롬 피콜리네이트, 락토바실러스속·비피도박테리아속·스트렙토코커스속·프럭토 올리고당, 비타민, 미네랄을 유효성분으로 구성된 것을 특징으로 하는 증체개선용 영양강화 사료첨가제 |
JP5175410B2 (ja) * | 2005-11-01 | 2013-04-03 | アサマ化成株式会社 | 新規な機能を有する錠菓、錠剤およびそれらの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5337430A (en) * | 1976-09-20 | 1978-04-06 | Canon Inc | Electrophotographic light sensitive element |
JPS5732221A (en) * | 1980-08-05 | 1982-02-20 | Morinaga & Co Ltd | Preparation of tablet confection containing lactobacillus bifidus |
-
1986
- 1986-10-01 JP JP61231256A patent/JPH0717514B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5337430A (en) * | 1976-09-20 | 1978-04-06 | Canon Inc | Electrophotographic light sensitive element |
JPS5732221A (en) * | 1980-08-05 | 1982-02-20 | Morinaga & Co Ltd | Preparation of tablet confection containing lactobacillus bifidus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6388133A (ja) | 1988-04-19 |
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