JPH07174B2 - 液体の自動計量調合装置 - Google Patents

液体の自動計量調合装置

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JPH07174B2
JPH07174B2 JP5021462A JP2146293A JPH07174B2 JP H07174 B2 JPH07174 B2 JP H07174B2 JP 5021462 A JP5021462 A JP 5021462A JP 2146293 A JP2146293 A JP 2146293A JP H07174 B2 JPH07174 B2 JP H07174B2
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義和 酒井
健一 浜田
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株式会社サカイエルコム
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種類の液体を所定
量ずつ自動的に取り出して調合することができる液体の
自動計量調合装置に関し、特に指定された処方に従って
高精度で迅速に自動計量して調合することが可能な新装
置である。
【0002】
【従来の技術】複数種類の液体を計量して取り出す技術
としては、最近、特開昭4-76422号公報に記載の「液体
の定量取り出し方法」が提案された。この液体の計量取
り出し技術は、液体を収容せる容器から取り出される液
体の量を重量の変化として電子計量器で測定する一方、
その測定値に基いてバルブの開閉動作を自動的に繰り返
しながら前記容器内の液体の重量変化量が目標値の一定
割合にまでの取り出しをステップとして、このステップ
を繰返すことによって漸近的に目標とする取り出し量を
達成するものであり、複数種類の液体を取り出して混合
する場合に混合比が任意に変えられて正確に計量できる
といったメリットがあると言われている。
【0003】そこで、上記従来技術によって3種類の液
体を計量しつゝ調合する場合について検討すると、まず
第1の液体w1 を指定量K1 だけ計量し、容器に収容す
る。この場合、指定値K1 の測定は空容器の重量Pを基
準にして計量器により検出される。つぎに、第2の液体
2 を指定量K2 だけ計量して前記容器に充填する。こ
の場合の指定値K2 は、前記(P+K1 )を初期値とし
て測定する。そして、最後に第3の液体を指定量K3
け計量して前記容器に加え計量を終了する。
【0004】しかして、上記液体w1 ・w2 ・w3 の測
定に要する時間を各々、T1 ・T2・T3 とすると、こ
れら3種類の液体の取り出し計量に要する時間は、 T=T1 +T2 +T3 となる。
【0005】ところが、この従来技術においては、計量
精度を確保するために、各液体の取り出しについて複数
ステップ、例えば2ステップの測定過程が採られる。つ
まり指定量Ki に対し、まずその 95 % の液量K'i を測
定し、その所要時間tiaから式に示す計算式に基いて
バルブ開放時間ti を算定し、残量(Ki −K'i )の測
定をバルブ開放時間ti で制御する。 ti ={(Ki −K'i )/Ki}×{95/100}×tia (i=1〜3)
【0006】また、上記従来技術にあっては、その原理
からバルブ開閉後においても、開閉時間の長短に関係な
く、液送管の注ぎ口から内部に付着している残液が落下
し、液垂れが起こる。この液垂れは、開閉一回当たり
(ΔK)の残液落下量となる。しかして、この場合、残
液落下量(ΔK)はバルブの開閉のタイムラグ、バルブ
からの配管の体積、液体粘度に起因した液垂れ時間と計
量の時間幅などの関係で定まる。
【0007】したがって、上記従来の方法にあっては、
計量精度は残液落下量(ΔK)の制約を受けざるを得
ず、所定の計量精度を確保するためには、一種類の液体
の計量に対して何回ものステップを踏んでバルブ開閉制
御をしなければならなかった。
【0008】また、ステップのバルブ開閉で(ΔK)な
る残液落下つまり液垂れの完全終了時間を(Δt)とす
ると、一回当たりの(Δt)なるバルブ開閉操作間隔
(待ち時間)が必要となるのである。
【0009】このような理由から、上記従来の「液体の
定量取り出し方法」には複数種類の液体を取り出して混
合する場合に混合比を任意に変えることができ、しかも
正確に計量できるという大きなメリットがある反面、液
垂れの面において未だ解決すべき問題が残されていた。
【0010】
【解決すべき技術的課題】本発明は、複数種類の液体を
定量ずつ取り出して調合する従来の技術に前述のごとき
問題があったのに鑑みて為されたものであり、複数種類
の液体を正確かつ迅速に取り出して調合することができ
る実用的な新装置を提供することを技術的課題とする。
【0011】また、本発明の他の技術的課題は、液送エ
ネルギーの消費量が小さくて省エネルギー的に複数種類
の液体の調合を行うことができて安いランニングコスト
で運転することができる経済的な液体自動計量調合装置
を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の他の技術的課題は、調合
槽へ流送する液体量が残液による液垂れによって狂わさ
れることがなく、各液量を高精度で測定して調合するこ
とができる高精度の液体自動計量調合装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題解決のために採用した手段】本発明者が上記技術
的課題を解決するために採用した手段を、添附図面を参
照して説明すれば、次のとおりである。
【0014】即ち、本発明は、複数種類の液体W1 ・ W
2 ・・・・Wn を別々に収容する複数の貯留槽11 ・12 ・・
・・1n と;これら貯留槽に収容される各液体の重量を測
定して、各液の重量現在値信号を出力する複数の電子計
量器21 ・22 ・・・・2n と;前記各貯留槽よりも低液位
の位置に配置された調合槽3と;この調合槽3と前記各
々の貯留槽11 ・12 ・・・・1n との間に配設され、両槽
の液位差によって各貯留槽から調合槽への液移動を可能
にする複数の液送管41 ・42 ・・・・4n と;これら液送
管の各々に介在され、前記各貯留槽から調合槽への液移
動を開閉制御する複数の制御バルブ51 ・52 ・・・・5n
と;前記各電子計量器が出力する各液の重量現在値信号
を受けて調合槽への各液体の液送量を演算測定し、その
各々の測定値に基いて前記制御バルブの各々に指令信号
を送致するコントローラー6とを有機的に連関統合せし
めた点に要旨があり、これらの技術手段を統合すること
によって、必要とする各種の液体を貯留槽11 ・12 ・・
・・1n から適量ずつ正確に調合槽3に取り出して調合で
きる液体の自動計量調合装置を実現したのである。
【0015】
【作 用】本発明の装置においては、各々の貯留槽11
・12 ・・・・1n に調合に要する所定種類の液体を準備し
ておくものとし、そのうえで、各々の貯留槽に収容され
ている各液体の重量が各々指定された重量値(指定値−
液送管残液重量値)に減少するまで電子計量器21 ・2
2 ・・・・2n を介しコントローラー6によって監視しつゝ
調合槽3への制御バルブ51 ・52 ・・・・5n を開放状態
にする。しかして、本発明装置においては調合槽3は、
貯留槽11 ・12 ・・・・1n より低液位の位置設置されて
いて落差があるため、サイフォン現象が起こり貯留槽1
1 ・12 ・・・・1n から調合槽3へ無動力で各液体は無動
力で移動することになる。
【0016】そして、各々の貯留槽11 ・12 ・・・・1n
における各液体の重量が各々指定された重量値にまで減
少したことをコントローラー6が検知すると、達成した
貯留槽に繋がる該当の制御バルブ51 ・52 ・・・・5n
何れかに閉塞指令信号を送致して液移動を直ちに停止せ
しめる。この場合において、貯留槽1L に低粘度液体W
L を収容してあるときは、コントローラー6には当該低
粘度液体の制御バルブ51 ・52 ・・・・全てが閉止された
段階で液送管4L の制御バルブ5L を開放するプログラ
ムが組み込んであるので、前記制御バルブ51 ・52 ・・
・・より下流における液送管41 ・42 ・・・・内の残留液は
調合槽3内に低粘度液体WL と共に排出される。
【0017】ちなみに、本発明装置における上記一連の
動作は、各液体に対して同時並行的に営まれるために、
全体の調合時間は最大使用量の液種の液送時間に等しく
なることになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を添附図面に示す実施例に基い
て更に詳しく説明する。
【0019】〔実 施 例 〕まず、図1に示す実施例
は、一種類の液体W1 と一種類の低粘度液体WL とを
調合する装置として表わしてあり、全体的構成がシンプ
ルであるから、本発明における動作原理を説明するのに
便利である。
【0020】図1において、符号Mは母液タンク;符号
Pは母液タンクから母液を汲み出すポンプ;Vはポンプ
Pの吐出側に設けた制御バルブ;符号11 は第1の液体
(例えば、インク原液)W1 を収容する貯留槽;符号1
L は低粘度液体(例えば、希釈水)WL を収容する貯留
槽、符号21 ・2L は電子計量器;符号3は前記貯留槽
1 および1L より低液位の位置に設置された調合槽、
符号41 は貯留槽11から調合槽3に配設されたサイフ
ォン液送管;符号4L は貯留槽1L から調合槽3へ配設
され、前記液送管41 の排出口近傍に連通された低粘度
液のサイフォン液送管;符号51 ・5L は前記液送管4
1 ・4L に介設された電磁開閉式の制御バルブ;符号Le
は前記貯留槽11 内に設置された液位測定器;符号6は
パソコン(横河電機製:YEWMAC 520)から成るコ
ントローラーであって、前記電子計量器21 ・2L およ
び液位測定器Leから出力される液体W1 や低粘度液体W
Lの重量現在値信号および貯留槽11 内の液位現在値信
号を演算解析して、前記ポンプP、制御バルブV・51
・5L へ必要な指令信号を送致し、これらに必要な動作
を為さしめる。なお、本実施例においてサイフォン液
送管41 ・4L は、貯留槽11 および1L に荷重を与え
ないように、当該貯留槽内に管口が差し込まれてある。
【0021】図1の実施例の調合装置によってインク
原液W1 と希釈水WL を調合して所要濃度のインクを製
造する場合においては、上記コントローラー6を操作し
て、インク原液W1 を母液タンクMからポンプPを駆動
させることにより貯留槽11に送り込む。貯留槽11
に必要量のインク原液が溜まると、液位測定器Leの出力
する液位現在値信号の値が一定値に達し、コントローラ
ー6が指令信号を発して前記ポンプPを停止し、かつ、
制御バルブVを閉止せしめる。
【0022】次いで、コントローラー6は、制御バルブ
1 に対して、開放指令信号を送致する。すると、貯留
槽11 と調合槽3との間には高低落差があるため貯留槽
1内のインク原液W1 はサイフォン現象によって液送
管41 を伝って無動力で調合槽3に液送されることにな
る。一方、電子計量器21 は、インク原液W1 の液送
中、貯留槽11 内のインク原液重量の減少量をカウント
して、これを重量現在値信号としてコントローラー6に
出力する。そして、インク原液W1 が所定量K1だけ減
少した時点でコントローラー6は、閉止指令信号を出力
して制御バルブ51を閉止せしめる。
【0023】続いて、コントローラー6は、開放指令信
号を出力して制御バルブ5L を開放させ、液送管4L
通して貯留槽1L の希釈水WL をサイフォン現象を利用
して調合槽3に流送せしめる。そして、この際、液送管
L は液送管41 の排出口近くに連通しているので、液
送管41 の排出口近くに残っていたインク原液W1 は希
釈水WL がキレイに洗い出されて調合槽3に注ぎ込まれ
BR>る。したがって、従来におけるような残留液や液垂
れによる誤差対策は全く不要である。
【0024】そして、この希釈水WL の液送制御も、上
記インク原液W1 の場合と同様であって、電子計量器2
L が希釈水WL の液送中、貯留槽1L 内の希釈水重量の
減少量をカウントして、これを重量現在値信号としてコ
ントローラー6に出力する。そして、希釈水WL が所定
量だけ減少した時点でコントローラー6は、閉止指令信
号を出力して制御バルブ5L を閉止せしめるのである。
【0025】なお、念のために説明しておくと、本実施
例においては液送管41 ・42 は荷重を加えない機構
になっているので、貯留槽11 および1L 内の液重計測
に誤差は生じないであろう。しかし、例えば、貯留槽1
1 を例に採って言うと、貯留槽11 内における液送管4
1 の体積によるインク原液W1 の体積の増加量はアルキ
メデスの原理に照らして誤差の原因となる。
【0026】そこで、図2に円筒形の液送管41 の差込
部位の断面を示す。図2において、液送管41 の内径を
2r、液送管の厚みをd、液送管の液中高をh、インク
原液W1 の比重をρとすると、実施例では液送管41
内にはインク原液W1 が充満しているため、液中におけ
る液送管41 の体積に相当する液体重量分Δは、 Δ=πρ(r+d)2h に相当する値だけ測定値が大きくなる。いま、重量カウ
ント開始時点での重量値をK1S 、重量カウント開始時
点での液送管の液中高をh1S 、重量カウント開始時点
でのインク原液W1 だけの重量値をW1S (K1S から
液送管内の液量を引いた分)とし、重量カウント終了時
点での重量値をK1e 、重量カウント終了時点での液送
管の液中高h1e 、重量カウント終了時点でのインク原
液W1 だけの重量値をW1eとし、また実質的なインク
原液W1 の重量値(調合槽3に送り込まれたインク原液
1の実質重量値)をW1g とすると、重量カウント開
始時点での重量値は、 K1S =W1S +πρ(r+d)2h1S ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 重量カウント終了時点での重量値は、 K1e =W1e +πρ(r+d)2h1e ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ となる。しかして、上記式から重量カウント開始時点
におけるインク原液の重量値 W1S =K1S −πρ(r+d)2h1S ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ が導かれ、また上記式から重量カウント終了時点にお
けるインク原液の重量値 W1e =K1e −πρ(r+d)2h1e ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ が導かれる。他方、インク原液W1 の実質重量値につい
ては、次式が成立するから、 W1g =W1S −W1e ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 式に上記式と式を代入して整理すると、次の式
が求められる。 W1g =K1S −K1e −πρ(r+d)2(h1S −h1e ) ・・・・・
【0027】したがって、液中における液送管41 の体
積に相当する液体の重量値Δを無視できないような厳密
な調合を行う場合には、上記液位測定器Leが送る液位現
在値信号に基いてコントローラー6が重量値Δを補正し
て、所定値K1を逐次更新すればよい。なお、この場
合、液位測定器Leの体積が重量測定に誤差を生ぜしめる
ような場合には、液面の位置を超音波の帰還信号によっ
て測定する超音波液位測定器を使用すればよいし、また
液送管41 のサイズおよび貯留槽11 のサイズは一定で
あるので、液位測定器Leは必ずしも不可欠ではなく上記
式の計算は予め予測可能である。
【0028】〔実 施 例 〕次に、図3に示す実施例
の装置を使用して、三種類の原料液体W1 ・W2 ・W
3 および一種類の低粘度液体(希釈液)WL を調合する
例について説明する。なお、本実施例においては、コ
ントローラ6は分散機能体61 ・62 ・63 および6L
を各液体W1 ・W2 ・W3 およびWL に各々対応させる
ことにより理解し易くした。
【0029】図3において、符号M1・2・3およびMLは母
液タンク;符号P1・2・3およびPLは前記各々の母液タン
クから母液を汲み出すポンプ;V1・2・3 およびVL はポ
ンプPの吐出側に設けられた制御バルブ;符号11・2・3
は原料となる液体W1・2・3 を収容する貯留槽;符号1L
は低粘度液体(例えば、希釈液)WL を収容する貯留
槽、符号21・2・3 および2L は電子計量器;符号3は前
記貯留槽11・2・3 および1L よりも低液位の位置に設置
された調合槽、符号41・2・3 は貯留槽11・2・3 の各々か
ら調合槽3に配設されたサイフォン液送管;符号4L
貯留槽1L から調合槽3へ配設されると共に、前記液送
管41・2・3 の各々の排出口近傍に連通された低粘度液の
サイフォン液送管;符号51・2・3 および5L1・2・3は前記
液送管41・ 2・3および4L に介設された制御バルブ;符
号Leは前記各貯留槽11・2・3 および1L 内に設置された
液位測定器;符号61・2・3 および6L はパソコン(横河
電機製:YEWMAC 520)から成るコントローラー分
散機能体であり、前記電子計量器21・2・3および2L 、並
びに液位測定器Leから出力される液体W1・2・3 や低粘度
液体WL の重量現在値信号および貯留槽11・2・3 および
貯留槽1L 内の液位現在値信号を演算解析して、前記ポ
ンプP1・2・3・PL 、制御バルブV1・2・3・VL・5
1・2・3 ・5L1・2・3へ必要な指令信号を送致し、これらに
必要な動作を為さしめる。
【0030】しかして、本実施例における液送メカニ
ズムおよび制御関係は前述の実施例を複数組み合わせ
たものであり、実質的に同じであるので重複説明を避け
るものとする。なお、本実施例においては、貯留槽1
L から調合槽3への低粘度液体WL の液送は、原料液体
W11・2・3 の全てが終了してから各液送管41・2・3 の排
出口との合流口から一斉に行う。
【0031】そこで、本実施例の装置を用いて三種類
の原料液体W1 ・W2 ・W3 および一種類の低粘度液体
(希釈液)WL を調合する場合の処理時間について説明
してみたい。まず、原料液体W1 ・W2 ・W3 および低
粘度液体つまり希釈液WL の配合量の各々を、K1 ・K
2 ・K3 ・K4 とする。いま、調合槽直前での各液体の
単位時間当たりの吐出量をδとすると、原料液体W1
2 ・W3 の液送時間は、次式のとおりとなる。 T1 =K1 /δ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ T2 =K2 /δ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ T3 =K3 /δ ・・・・・・・・・・・・・・・・・
【0032】しかして、上記原料液体W1 ・W2 ・W3
の貯留槽から調合槽への液送は並行して行われるので、
図4に示すように、その所要液送時間はT′はT1 ・T
2 ・T3 の中で最大のもの(図4の例においては液体原
料W3 )によって規定されることになる。即ち、次のと
おりである。 T′= max(T1 ,T2 ,T3 ) = T3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【0033】ところで、本実施例の装置を使用する上
記の場合においては、原料液体W1・W2 ・W3 の液送
が終了した時点で希釈液WL の液送を開始する。この希
釈液WL の液送時間をT4 とすると、 T4 =K4 /3δ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ となり、全体としての調合時間Tは、 T=T3 +T4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ となる。
【0034】なお、本実施例の装置にあっては、原料
液体W1 ・W2 ・W3 の液送終了は確認はコントローラ
ー分散機能体6L が他の分散機能体61・2・3 より出力さ
れる信号によって監視するシステムになっている。それ
ゆえ、図4の例では、原料液体W1・2・3 の液送が全て完
了してから低粘度液体WL (希釈液)の液送を開始する
ものとしていたのであるが、もっと処理時間を短縮した
いときには図5に示すように各々の液体W1 ・W2 ・W
3 の中、液送の完了したものの流路から順番に低粘度液
体WL の液送管4L の制御バルブ5L を開いて低粘度液
体WL を送り込むようにすることも有効である。
【0035】即ち、原料液体W1 の配合量K1 、原料液
体W2 の配合量K2 および原料液体W3 の配合量K3
大小関係がK1 <K2 <K3 であるとしよう。そうする
と、貯留槽11 から調合槽3への液送が終了した時点
で、図3に示す制御バルブ5L1が開いて低粘度液体WL
が貯留槽1L から単位時間当たりδの割合で調合槽3に
注ぎ込まれる。
【0036】次に、貯留槽12 から調合槽3への原料液
体W2 の液送が終了したなら、制御バルブ5L2が開いて
低粘度液体WL が貯留槽1L から単位時間当たり2δの
割合で調合槽3に注がれることになり、そして更に、貯
留槽13 から調合槽3への原料液体W3 の液送が終了し
たならば、御バルブ5L3が開いて低粘度液体WL が貯留
槽1L から単位時間当たり3δの割合で調合槽3に注が
れることになる。その結果、処理時間のトータルTは、
次式のとおりになる。 T=(K1 +K2 +K3 +K4 )÷3δ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ T=(T1 +T2 +T3 )÷3+T4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ たゞし、K4 >2K3 −(K1 +K3 )とする。たゞ、
4 >2K3 −(K1 +K2 )の条件は必ずしも成立し
ないので、実際には図5における低粘度液体WL の液送
タイミングを若干変更するといった調整が必要であろ
う。
【0037】本発明の具体的構成は概ね上記実施例お
よびに例示するとおりであるが、本発明は前述の実施
例に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範
囲」の記載の範囲内において適宜な設計変更が可能であ
り、例えば上記実施例においてコントローラーを説明
簡略化のためにコントローラー分散機能体61・2・3 ・6
L として表わしたが、単一のパソコンで処理する勿論可
能であり、更に特別粘度の高い液体を取り扱う必要があ
る場合には、特に図示しないけれども、上記液送管と各
制御バルブとの間にポンプを挿入し、これらをコントロ
ーラーで制御することにより液送時間を短縮すること
も、任意に採り得る付加的設計変更と言える。
【0038】また、本発明において液体の調合精度向上
を必要とする場合には、図6に示すように、液送管41
・42 ・43 ・・・・排出端側に径の異なる複数の分岐管4'
1 、4'2 、4'3 ・・・・を設け、これらの分岐管4'1
4'2 、4'3 ・・・・に各々制御バルブ5'1 、5'2 、5'3 ・・・・
を付加し、さらに低粘度液WL の液送管4L の排出端も
分岐管を設け、これらの液送管4L の分岐管にも制御バ
ルブ5'L1、5'L2、5'L3・・・・を付加して、配合量および要
求精度に応じて、コントローラー61・2・3・・・・・および6
L によって制御バルブを開閉制御できるようにして、巧
みな流路操作を可能にするといった設計変更も、当然に
本発明の技術的範囲に属する。
【0039】また、低粘度液体の調合割合に些程の精度
が要求されない場合には、図7に示すように、図3の実
施例における貯留槽1L および電子計量器2L を省略
してコントローラー分散機能体6L で制御する液送計量
ポンプQに置換してもよく、かゝる設計変更も当然に本
発明の技術的範囲に属する。
【0040】さらに、処理の対象とする液体が比較的低
粘度で液送管41 ・42 ・・・・4n 内に残留液が残らず、
また液垂れ等による誤差を考慮する必要がない場合にお
いては、図8に示すように、低粘度液体WL を液送管内
で合流させて洗浄する必要がないので、低粘度液体WL
の供給機構や合流機構、およびその制御機構を省略する
ことができ、また液送管41 ・42 ・・・・4n がサイフォ
ン管であって、高粘度液体の液送が困難な場合には適宜
に液送助勢ポンプ(図示せず)を付加することも可能で
あり、このような設計変更も本発明の技術的範囲に属す
るものと言わねばならない。
【0041】
【発明の効果】以上実施例を挙げて詳しく説明したとお
り、本発明装置によれば、複数種類の液体の混合プロセ
スを同時並行的に実行できるために、調合処理時間は各
液体の液送時間の加算値ではなく、使用液体の中の液送
時間の最大のものゝ値によって定まるから、従来装置を
使用する場合に比較して大幅な処理能率の向上を期待す
ることができる。
【0042】また、本発明装置においては、混合すべき
液体の貯留槽が調合槽よりも液位が高く配置してあるの
で、貯留槽から調合槽への液送に動力が不要であり、省
エネルギーの要請にマッチしてランニングコストも安価
になる。
【0043】また、本発明装置において貯留槽から調合
槽への液体の流送路としてサイフォン液送管を採用する
場合には、液送管の重量を貯留槽に加えなくて済むの
で、電子計量器による液体重量の測定に誤差が生じず、
高精度の調合処理を実現することができる。
【0044】また、本発明装置によれば、調合処理の対
象となる液体が高粘度であっても、高粘度液体の排出後
に当該液送管の排出端へ低粘度液体を流して排出側管内
に付着していた残留液を残らず調合槽へ送り込めるの
で、従来のように管内に残留液が残って調合誤差が生じ
たりする憂いはなく、高精度の液体調合を実現すること
が可能である。
【0045】さらに、本発明装置によれば、前述の如く
構成各部をコントローラーによって自動的に液体管理が
行えるように巧みなシステム化が為されているので、液
体の無人調合も可能であり、大きな労働節約的な効果を
上げることができる。
【0046】このように本発明は、従来この種の装置に
おいて限界となっていた事項を悉く解消できるのであっ
て、複数種類の液体を驚くほど早く、しかも高精度に自
動的に計量して調合できるのであって、これにより得ら
れる実用上のメリットおよび経済上のメリットは誠に大
きく、その産業上の利用価値は頗る高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例たる自動計量調合装置のブロ
ック回路図である。
【図2】実施例の貯留槽の液中におてる液送管の差込
部位の断面説明図である。
【図3】本発明の実施例たる自動計量調合装置のブロ
ック回路図である。
【図4】実施例による液体調合におけるタイムチャー
トである。
【図5】実施例により別の制御を行った場合の液体調
合のタイムチャートである。
【図6】実施例の変形例を表わした自動計量調合装置
のブロック回路図である。
【図7】実施例の別の変形例を表わした自動計量調合
装置のブロック回路図である。
【図8】実施例の更に別の変形例を表わしたブロック
回路図である。
【符号の説明】
1 ・12 ・・・・1L ・・・・1n 貯留槽、 21 ・22 ・・・・2L ・・・・2n 電子計量器、 3 調合槽、 41 ・42 ・・・・4L ・・・・4n 液送管、 51 ・52 ・・・・5L ・・・・5n 制御バルブ、 6 コントローラー、 61 ・62 ・・・・6L ・・・・6n コントローラー分散機能
体、 C 調合液、 M 原液タンク、 P ポンプ、 W1 ・W2 ・W3 ・・・・Wn 液体 WL 低粘度液体。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B01F 3/10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の液体W1 ・ W2 ・・・・Wn を各
    々所定量ずつ取り出して調合する装置であって、前記各
    液体を別々に収容する複数の貯留槽11 ・12 ・・・・1n
    と;これら貯留槽に収容される各液体の重量を測定し
    て、各液の重量現在値信号を出力する複数の電子計量器
    1 ・22 ・・・・2n と;前記各貯留槽よりも低液位の位
    置に配置された調合槽3と;この調合槽3と前記各々の
    貯留槽11 ・12 ・・・・1n との間に配設され、両槽の液
    位差によって各貯留槽から調合槽への液移動を可能にす
    る複数の液送管41 ・42 ・・・・4n と;これら液送管の
    各々に介在され、前記各貯留槽から調合槽への液移動を
    開閉制御する複数の制御バルブ51 ・52 ・・・・5n と;
    前記各電子計量器が出力する各液の重量現在値信号を受
    けて調合槽への各液体の液送量を演算測定し、その各々
    の測定値に基いて前記制御バルブの各々に指令信号を送
    致するコントローラー6とを包含することを特徴とした
    液体の自動計量調合装置。
  2. 【請求項2】 調合槽と前記各々の貯留槽との間に配設
    された各々の液送管がサイフォン現象で液移動を可能に
    するサイフォン液送管であり、これらのサイフォン液送
    管が各々の貯留槽に荷重を加えることなく液体中に差し
    込まれている請求項1記載の、液体の自動計量調合装
    置。
  3. 【請求項3】 複数種類の液体を取り出して所定量ずつ
    取り出して調合槽へ送り込んだうえ、少なくとも一種類
    の低粘度液体を前記各液体の液送管を通して所定量ずつ
    調合槽に送り込むことによって、前記液送管の内部を洗
    い出しながら前記各液体および低粘度液体を調合槽にお
    いて調合する装置であって、前記各液体を別々に収容す
    る複数の貯留槽11 ・12 ・・・・1n と;これら貯留槽に
    収容される各液体の重量を測定して、各液の重量現在値
    信号を出力する複数の電子計量器21 ・22 ・・・・2
    n と;前記各貯留槽よりも低液位の位置に配置された調
    合槽3と;この調合槽3と前記各々の貯留槽11 ・12
    ・・・・1n との間に配設され、両槽の液位差によって各貯
    留槽から調合槽への液移動を可能にする複数の液送管4
    1 ・42 ・・・・4n と;これらの各液送管41 ・42 ・・・・
    n の調合槽3側への吐出側に連通され、低粘度液体を
    調合槽に送り込む少なくとも一つの低粘度液体を液送す
    る液送管4L と;これら液送管の各々に介在され、前記
    各液体の調合槽への液移動を開閉制御する複数の制御バ
    ルブ51 ・52 ・・・・5n および5L と;前記各電子計量
    器が出力する各液の重量現在値信号を受けて調合槽への
    各液体の液送量を演算測定し、その各々の測定値に基い
    て前記制御バルブの各々に指令信号を送致するコントロ
    ーラー6とを包含することを特徴とした液体の自動計量
    調合装置。
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