JPH07174973A - 視覚表示装置 - Google Patents

視覚表示装置

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JPH07174973A
JPH07174973A JP5322124A JP32212493A JPH07174973A JP H07174973 A JPH07174973 A JP H07174973A JP 5322124 A JP5322124 A JP 5322124A JP 32212493 A JP32212493 A JP 32212493A JP H07174973 A JPH07174973 A JP H07174973A
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semi
optical system
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pupil
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Kokichi Kenno
研野孝吉
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ないスペースでも観察像が遠方に観察でき
る、特に60°以上の広い観察画角を提供する小型でか
つ画像のつなぎ目が目立たない視覚表示装置。 【構成】 観察者瞳1近傍に曲率中心を配置した瞳1側
に凹面を向けた少なくとも2つの半透過曲面2、3を持
ち、この少なくとも2つの半透過曲面は、各々、少なく
とも1回の光線の透過と少なくとも1回の光線の反射を
するように配置されている共心光学系からなる接眼光学
系を2個以上備え、各接眼光学系によって異なる方向の
画像を表示している別々の2次元画像表示素子4を画角
を合成するように観察者の眼球内へ拡大投影させて、小
型の装置ながら広い観察画角で2次元画像表示素子のつ
なぎ目を目立たくして観察像を遠方に観察できるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視覚表示装置に関し、
特に、画角が広くかつ解像力の良い視覚表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、広い観察画角を提供する視覚表
示装置として、映画やTV投影装置をドーム型スクリー
ンに投影して、360°の観察画角を提供する装置(例
えば、特開平2−178691号)や、テレビジョン画
面を並べて広い観察画角を提供する装置が一般の劇場や
展覧会のパビリオン等で展示観賞されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
クリーン投影型の視覚表示装置は、スクリーンが十分遠
くに位置していないと、遠方の像を観察していると認識
できず、臨場感を感じられない。その原因は、観察者が
観察している画像はあくまでスクリーン又はTV画面の
表示面に表示されているものであり、観察者から画像表
示面までの距離を数メートル以上の遠くにとらないと、
観察画像が遠方にあると感じられない。それは、人間の
目に備わっている遠近の調節機能が働いて、遠くの物と
近くの物に対してピントを合わせるために、遠くにある
風景等の画像でも、近くにある表示面に表示すると、近
くにあると感じてしまうためである。
【0004】遠方にある観察像を遠方にあると認識させ
るためには、観察者から表示面までの距離を大きくとる
必要があり、観察装置として大きなものとなってしま
う。
【0005】また、大型テレビジョンを並べる方法で
は、各TV画面の継ぎ目が目立ってしまい、やはり臨場
感に欠ける視覚表示装置となってしまう。このように、
臨場感を重要視する視覚表示装置として、個人向け又は
数人で観賞したり、一般家庭向けで手軽に移動可能で、
車両等に積載できるような小型の視覚表示装置は、従来
なかった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、少ないスペースでも観察像が
遠方に観察できる、特に60°以上の広い観察画角を提
供する小型でかつ画像のつなぎ目が目立たない視覚表示
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の視覚表示装置は、少なくとも2つ以上の2次元画像
表示素子を備え、この少なくとも2つ以上の2次元画像
表示素子にはそれぞれ異なる方向の画像が表示される共
に、略光軸上に曲率中心を有し、前記曲率中心の方向に
凹面を向けた第1の半透過反射面と、前記第1の半透過
反射面の曲率中心と略同位置に曲率中心を設けた第2の
半透過反射面とを有する共心光学系からなる接眼光学系
を少なくとも2つ備えていることを特徴とするものであ
る。
【0008】この場合、各共心光学系は、曲率中心を略
同位置に有する第1及び第2の半透過反射面を有し、前
記第1の半透過反射面を透過した光束が、前記第2の半
透過反射面によって反射されると共に、前記第2の半透
過反射面によって反射された反射光束が、前記第1の半
透過反射面によって反射された後に、前記第2の半透過
反射面を透過するよう、前記第1及び第2の半透過反射
面が構成されている共心光学系であることが望ましい。
【0009】また、各共心光学系の2つの半透過反射面
は、観察者に対して凹面を向けて配置されることが望ま
しい。
【0010】さらに、各共心光学系の2つの半透過反射
面で1回も反射しないで透過する光線を遮断するために
偏光光学素子で構成された遮断手段を配置することが望
ましい。
【0011】また、第1及び第2の半透過反射面の曲率
半径をR1 、R2 とするとき、 0.5<|R1 /R2 |<1.8 ・・・(2) なる条件を満足することが望ましい。
【0012】また、第1半透過反射面の曲率半径を
1 、瞳からこの瞳に近い第1半透過反射面までの距離
をD1 、第1半透過反射面と第2半透過反射面との間の
面間隔をD2 とするとき、 0.4<|(D1 +D2 )/R2 |<1.7 ・・・(3) なる条件を満足することが望ましい。
【0013】
【作用】以下、本発明においてこのような構成を採用す
る理由と作用について説明する。本発明は上記のような
問題点を解決するためになされたものであり、瞳近傍に
曲率中心を配置した瞳側に凹面を向けた少なくとも2つ
の半透過曲面を持ち、この少なくとも2つの半透過曲面
は、各々、少なくとも1回の光線の透過と少なくとも1
回の光線の反射をするように配置されている共心光学系
からなる接眼光学系を少なくとも2つ備え、各共心光学
系によって異なる方向の画像を表示している別々の2次
元画像表示素子を画角を合成するように観察者の眼球内
へ拡大投影させて、小型の装置ながら広い観察画角で2
次元画像表示素子のつなぎ目を目立たなくして観察像を
遠方に観察できるようにしたものである。
【0014】以下、特に本発明で用いる共心光学系につ
いて説明する。以下においては、説明の都合上、この共
心光学系を結像光学系として説明するが、本発明の光学
系は、実際には、その像面を物点とし逆方向に光線が進
むとした接眼光学系として利用することは言うまでもな
い。
【0015】共心光学系は収差発生が少ない理由を図1
を参照にして説明する。図1は本発明に用いる共心光学
系の基本的構成と収差発生が少ない理由を説明するため
の図であり、図1において、瞳位置を1、第1の半透過
反射面を2、第2の半透過反射面を3、像面を4とす
る。この図1は、第1の面2の曲率中心と第2の面3の
曲率中心とが瞳位置1に完全に一致している場合の光路
図である。この光路図から分かることは、瞳面1と第1
の面2の曲率中心と第2の面3の曲率中心が一致してい
るために、軸上光線も軸外光線も瞳位置1を中心に回転
対称となっていることである。このことは、軸外収差で
ある非点収差とコマ収差の発生がないことを意味してい
る。また、屈折力を持っている面は全て反射面であるの
で、色収差の発生も原理的にない。また、Fナンバーが
2以下の場合には、球面収差の発生もほぼ無視してよ
く、収差的に非常に優れている光学系である。
【0016】しかし、このままでは製作上の問題があ
り、このように大型の球面体を構成することは事実上不
可能であり、また、製作コストがかかりすぎ、容易に使
用することができない。また、このような共心光学系で
発生する像面湾曲は非常に大きく、平面の2次元画像表
示素子を使用することは難しかった。
【0017】本発明は、上で説明したように収差発生が
非常に少ない共心光学系の像面湾曲収差を良好に補正す
ることに成功したものである。これにより、平面の画像
表示素子を使うことが可能となり、画像表示素子の価格
も安くすることが可能となる。
【0018】本発明の像面湾曲の補正手段について以下
に発明する。図2に米国再発行特許第27356号の接
眼光学系について説明する。図2のものも接眼光学系で
あるが、本発明の説明の都合上、符号66を瞳面、62
を像面とし、結像光学系として説明する。図2では、凹
面鏡6で発生する像面湾曲を補正するために、像面62
を湾曲させてその像面湾曲の補正を行っている。しか
し、一般には、湾曲を持った像面は、CRTやLCDと
言った画像表示素子を配置するには適さない。そこで、
本発明では、前述の図1に示すように、凹面鏡3によっ
て発生する像面湾曲の収差を凸面鏡2によって補正する
ように構成した。
【0019】すなわち、像面湾曲の発生量として一般に
よく注目されるペッツバール和PSは、以下の式で表さ
れる。 PS=Σ(1/n・f) ・・・(1) ここで、nは屈折率、fは面の焦点距離である。米国再
発行特許第27356号の場合は、凹面鏡6で光線が反
射する時に発生するペッツバール和は、平面鏡16の焦
点距離が∞なので、全く補正されない。そこで、本発明
では、この平面鏡16を凸面鏡2として、凹面鏡3で発
生するペッツバール和をこの凸面鏡2で補正できるよう
に構成したものである。
【0020】また、図3に示すカメラ用反射望遠鏡に代
表される光学系では、光束の取り出し口として凹面鏡M
Cの中心に開口を設ける必要がある。この開口で起きる
周辺画角の光線のケラレを少なくするために、凹面鏡M
Cの開口周辺に瞳面を配置する必要がある。しかし、こ
のような配置をとっても、画角は凹面鏡MCの開口と凸
面鏡MVの口径で制限され、数度しかとることができな
かった。
【0021】この問題点を解決するためにも、瞳面1は
凹面鏡3又は凸面鏡2の周辺や、凹面鏡3より像側にあ
ってはならないのである。つまり、凹面鏡3の曲率中心
のある方向に瞳面1を配置することが重要な手段とな
る。
【0022】さらに、良好な収差補正を実施するため
に、以下に示す各条件式を満足することが好ましい。以
下の条件式はそれぞれ各収差に対応しており、画角やF
ナンバー等実際の使用によって各々の条件式は独立であ
り、相関関係はない。また、全ての条件式を満足するこ
とも、使用条件によっては必要となる。
【0023】先ず、第1の面2と第2の面3の関係につ
いて説明する。良好な収差補正を実現するためには、ペ
ッツバール和の補正が特に重要であることは上記の説明
で述べた通りであり、本発明ではこのペッツバール和の
補正のために、以下の条件を満足することが重要であ
る。 0.5<|R1 /R2 |<1.8 ・・・(2) ただし、R1 は第1の面2の曲率半径、R2 は第2の面
3の曲率半径である。
【0024】この条件式(2)は、正の第2の面3と負
の第1の面2のパワー配置を規定するものであり、下限
の0.5を越えると、第1の面2と第2の面3で補正し
合っている主にペッツバール和の補正バランスが崩れ、
負のペッツバール和が大きく発生してしまう。また、上
限の1.8を越えると、ペッツバール和が正に大きく発
生してしまい、他の面で補正することが不可能となって
しまう。
【0025】さらに、近年、ハイビジョンTV等に代表
される高品位な映像に対応する必要がある場合には、よ
り良好なペッツバール和の補正が必要であり、以下の条
件を満足することがより重要である。 0.7<|R1 /R2 |<1.7 ・・・(6) 次に、第2の半透過反射面3について説明する。瞳面1
から第1の面2までの間隔をD1 、第1の面2と第2の
面3の面間隔をD2 とすると、好ましくは、 0.4<|(D1 +D2 )/R2 |<1.7 ・・・(3) なる条件を満足にすることが望ましい。
【0026】上記条件式(3)の下限の0.4を越える
と、第2の面3を透過する射出主光線傾角が大きくな
り、非点収差とコマ収差が負に大きく発生する。また、
上限の1.7を越えると、非点収差、コマ収差共に負の
発生量がへる。これは、第1の面2を透過する時に発生
する正の非点収差とコマ収差を打ち消しているので、レ
ンズ系全体として正の非点収差とコマ収差の発生が大き
くなってしまう。
【0027】また、好ましくは、第2の面3が本発明で
は共心であることが重要である。第1の面2の曲率半径
をR1 、第2の面3の曲率半径をR2 、第1の面2と第
2の面3の面間隔をD2 とすると、 1<|(|R1 |+D2 )/R2 |<1.8 ・・・(4) なる条件を満足することが重要である。
【0028】上記条件(4)は第2の面3で発生するコ
マ収差と非点収差の発生を全系で補正できるようにする
条件であり、下限の1を越えると、完全な共心光学系に
近くなり、ペッツバール和の補正が不可能となり、大き
な像面湾曲が発生する。また、上限の1.8を越える
と、第2の面3に入射する主光線の入射角度が大きくな
り、正のコマ収差が大きくなってしまう。どちらの場合
も、周辺まで鮮明な像を形成することが不可能となって
しまう。
【0029】また、好ましくは、瞳面1から第1の面2
までの距離をD1 、第1の面2の曲率半径をR1 とする
時、 |D1 /R1 |<1.5 ・・・(5) なる条件を満足することが望ましい。
【0030】上記条件式(5)の上限の1.5を越える
と、第1の面2に入射する主光線の入射高が大きくな
り、正のコマ収差と非点収差の発生が大きくなってしま
い、周辺まで鮮明な像を形成することが不可能となって
しまう。
【0031】次に、面間隔について説明する。瞳面1と
第1の面2の面間隔をD1 とし、全系の焦点距離をFと
する時、 D1 /F<1.6 ・・・(7) なる条件を満足することが重要である。
【0032】上記条件式(7)は、第1の面2で発生す
るコマ収差を小さくするための条件である。上限の1.
6を越えると、第1の面2で発生するコマ収差の発生が
大きくなり、他の面で補正することが不可能となる。ま
た、本発明の光学系を接眼光学系として使用する場合に
は、 0.5<D1 /F ・・・(8) なる条件を満足することが重要となる。
【0033】上記条件式(8)は、接眼光学系の場合に
は、接眼レンズのアイポイントとなり、下限の0.5を
越えると、観察者の瞳位置と接眼光学系の射出瞳位置1
がズレてしまい、視野全域を観察することが不可能とな
る。
【0034】第1の面2と第2の面3の面間隔をD2
する時、 0.2<D2 /F<0.7 ・・・(9) なる条件を満足することが重要となる。本条件は、第1
の面2でのペッツバール和発生と第2の面3でのペッツ
バール和発生のバランスをとるために必要となる。上限
の0.7を越えても下限の0.2を越えても、第1の面
2と第2の面3で発生する上記収差のバランスが崩れ、
ほぼ修正し合っているペッツバール和収差が大きく発生
してしまう。
【0035】また、第1の面2でも第2の面3でも1回
も反射しないで透過して像面4に達してしまうフレアー
光をカットするためには、偏光を利用した偏光光学素子
を配置とすることが重要となる。例えば、第1の面2の
瞳1側に第1偏光板と4分の1波長板を配置して入射光
を円偏光とし、第1の面2と第2の面3の半透過反射面
の間に別の4分の1波長板を配置し、第2の面3の半透
過反射面の後に第1偏光板とパラニコルの偏光面を配置
した第2偏光板を配置する。このような偏光光学素子を
配置すると、第1の面2と第2の面3でそれぞれ1回反
射した正規の光線は、第1の面2と第2の面3の間の4
分の1波長板を3回通過することになり、正規の光線は
トータル4回、4分の1波長板を通過することになる。
したがって、第1偏光板を通過した光の偏光面は回転せ
ずに、パラニコルに配置された第2偏光板を通過する。
しかし、第1の面2の半透過反射面を反射しないで通過
した光線はトータル2回の4分の1波長板通過しかしな
いで、偏光面は90゜回転して、第2偏光板でカットさ
れる。
【0036】このようにに、偏光光学素子を使うことに
よって、フレアー光をカットすることが可能となる。ま
た、上に説明した以外の偏光光学素子の配置も可能であ
り、ここではほんの一例を示しただけである。
【0037】
【実施例】以下、本発明の視覚表示装置及びその接眼光
学系として用いる共心光学系の実施例について説明す
る。 第1実施例 図4(a)は、本発明の1実施例の視覚表示装置の観察
者頭上における水平断面図である。図中、1は観察者観
察位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4
は本発明における物体である2次元画像表示素子面であ
る。本実施例は、平面の画像表示素子4を5個と、第1
及び第2の半透過面2、3からなる共心光学系を5個つ
なぎ合わせて構成した装置であり、図4(b)に示すよ
うに、さらに観察者1の頭上にも画像表示素子4及び共
心光学系を配置してもよく、また、観察者1前方の12
0°程度に表示する配置に変更してもよい。なお、図4
(b)中、符号Pは、2つの半透過面2、3で反射され
ずに直接観察者1に達する光線を遮断するための偏光光
学素子を示す。
【0038】具体的に、各共心光学系の焦点距離Fを1
mとすると、第1の半透過面2の曲率半径は1228m
mとなる、また、第1の半透過面2と観察者1との距離
は、597mmとなり、また、Fナンバーは3なので、
333mmの射出瞳径をとることができ、多少観察者1
が頭を動かしても画像が見られなくなってしまうことは
ない。さらに、家庭等で使用するには、焦点距離Fを5
00mm程度に設定すると、全体の大きさが小さくてす
む。
【0039】第2実施例 図5を参照にして、第2実施例としての1つの共心光学
系を説明する。図中、1は観察者瞳面、2は第1の半透
過反射面、3は第2の半透過反射面、4は2次元画像表
示素子面、5は保護ガラスである。数値実施例は以下に
示す通りである。ただし、ndは透明ガラスのd線での
屈折率、νdはそのアッベ数である(以下、同様)。本
実施例の画角は70°で、焦点距離はF=10mm、F
ナンバーは3.0である。
【0040】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 5.975 2 ∞ 0.337 1.5163 64.1 3 ∞ 1.660 4 -12.2885 0.168 1.5163 64.1 5 -12.2885 3.583 6 -12.5161 0.168 1.5163 64.1 7 -12.5161 (反射面3) -0.168 1.5163 64.1 8 -12.5161 -3.583 9 -12.2885 -0.168 1.5163 64.1 10 -12.2885 (反射面2) 0.168 1.5163 64.1 11 -12.2885 3.583 12 -12.5161 0.168 1.5163 64.1 13 -12.5161 0.033 14 表示面4 第3実施例 図6を参照にして、第3実施例としての1つの共心光学
系を説明する。図中、1は観察者瞳面、2は第1の半透
過反射面、3は第2の半透過反射面、4は2次元画像表
示素子面である。この実施例は、1個のメニスカスレン
ズLを用い、その凹面を第1の半透過反射面2とし、そ
の凸面を第2の半透過反射面3としており、さらに、像
歪み補正用の非球面レンズLAをその2次元画像表示素
子面4側に配置している。数値実施例は以下に示す通り
である。本実施例の画角は60°で、焦点距離はF=1
0mm、Fナンバーは2.0である。
【0041】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 11.423 2 -14.4225 4.817 1.5163 64.1 3 -14.9832 (反射面3) -4.817 1.5163 64.1 4 -14.4225 (反射面2) 4.817 1.5163 64.1 5 -14.9832 0.046 6 12.5539 (非球面) 0.914 1.5163 64.1 K= 0 A=-0.352385×10-3 B=-0.213608×10-5 C= 0 7 110.7802 1.857 8 表示面4 上記において、非球面は、円錐定数をK、非球面係数を
A、B、Cとした時に、下記の式によって表される回転
対称面のことである。ただし、下記の式において、Rは
近軸曲率半径であり、光軸方向にZ軸、光軸と直交する
方向にY軸をとっている。 Z=(Y2/R)/[1+{1−(1+K)(Y/R)2 1/2 ] +AY4 +BY6 +CY8 図11(a)に本実施例の球面収差、非点収差、歪曲収
差を表す縦収差図を、図11(b)に横収差図を示す。
【0042】第4実施例 図7を参照にして、第4実施例としての1つの共心光学
系を説明する。図中、1は観察者瞳面、2は第1の半透
過反射面、3は第2の半透過反射面、4は2次元画像表
示素子面である。この実施例は、1個のメニスカスレン
ズLを用い、その凹面を第1の半透過反射面2とし、そ
の凸面を第2の半透過反射面3としている。数値実施例
は以下に示す通りである。本実施例の画角は45°で、
焦点距離はF=10mm、Fナンバーは3.0である。
【0043】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 13.127 2 -11.2445 5.633 1.5163 64.1 3 -14.0354 (反射面3) -5.633 1.5163 64.1 4 -11.2445 (反射面2) 5.633 1.5163 64.1 5 -14.0354 0.348 6 表示面4 図12に本実施例の図11と同様な収差図を示す。
【0044】第5実施例 図8を参照にして、第5実施例としての1つの共心光学
系を説明する。本実施例は第4実施例と同様である。数
値実施例は以下に示す通りである。本実施例の画角は4
5°で、焦点距離はF=10mm、Fナンバーは3.0
である。
【0045】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 5.805 2 -24.3790 4.437 1.5163 64.1 3 -17.4632 (反射面3) -4.437 1.5163 64.1 4 -24.3790 (反射面2) 4.437 1.5163 64.1 5 -17.4632 3.193 6 表示面4 図13に本実施例の図11と同様な収差図を示す。
【0046】第6実施例 図9を参照にして、第6実施例としての1つの共心光学
系を説明する。本実施例も第4実施例と同様である。数
値実施例は以下に示す通りである。本実施例の画角は4
5°で、焦点距離はF=10mm、Fナンバーは3.0
である。
【0047】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 7.259 2 -27.0911 4.287 1.5163 64.1 3 -18.0607 (反射面3) -4.287 1.5163 64.1 4 -27.0911 (反射面2) 4.287 1.5163 64.1 5 -18.0607 3.534 6 表示面4 図14に本実施例の図11と同様な収差図を示す。
【0048】第7実施例 図10を参照にして、第7実施例としての1つの共心光
学系を説明する。本実施例も第4実施例と同様である。
数値実施例は以下に示す通りである。本実施例の画角は
45°で、焦点距離はF=10mm、Fナンバーは3.
0である。
【0049】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 9.152 2 -10.2521 5.711 1.5163 64.1 3 -13.6695 (反射面3) -5.711 1.5163 64.1 4 -10.2521 (反射面2) 5.711 1.5163 64.1 5 -13.6695 0.100 6 表示面4 図15に本実施例の図11と同様な収差図を示す。
【0050】以上の第2〜第7実施例の上記条件式
(2)(=(6))、(3)、(4)、(5)、(7)
(=(8))、(9)の値を次の表に示す。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、広い提示画角で、周辺の画角まで鮮明に観察
できる視覚表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる共心光学系の基本的構成と収差
発生が少ない理由を説明するための図である。
【図2】従来の1つの接眼光学系の構成を示す図であ
る。
【図3】従来の1つのカメラ用反射望遠鏡の光学系の構
成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例の視覚表示装置の水平、垂
直断面図である。
【図5】第2実施例の共心光学系の断面図である。
【図6】第3実施例の共心光学系の断面図である。
【図7】第4実施例の共心光学系の断面図である。
【図8】第5実施例の共心光学系の断面図である。
【図9】第6実施例の共心光学系の断面図である。
【図10】第7実施例の共心光学系の断面図である。
【図11】第3実施例の球面収差、非点収差、歪曲収差
を表す縦収差図(a)と横収差図(b)である。
【図12】第4実施例の図11と同様な収差図である。
【図13】第5実施例の図11と同様な収差図である。
【図14】第6実施例の図11と同様な収差図である。
【図15】第7実施例の図11と同様な収差図である。
【符号の説明】
1…観察者瞳位置 2…第1の半透過反射面 3…第2の半透過反射面 4…2次元画像表示素子面 5…保護ガラス L…メニスカスレンズ LA…非球面レンズ P …偏光光学素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つ以上の2次元画像表示素
    子を備え、この少なくとも2つ以上の2次元画像表示素
    子にはそれぞれ異なる方向の画像が表示される共に、略
    光軸上に曲率中心を有し、前記曲率中心の方向に凹面を
    向けた第1の半透過反射面と、前記第1の半透過反射面
    の曲率中心と略同位置に曲率中心を設けた第2の半透過
    反射面とを有する共心光学系からなる接眼光学系を少な
    くとも2つ備えていることを特徴とする視覚表示装置。
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