JPH07174663A - レンズ系の偏心測定装置 - Google Patents

レンズ系の偏心測定装置

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JPH07174663A
JPH07174663A JP34410193A JP34410193A JPH07174663A JP H07174663 A JPH07174663 A JP H07174663A JP 34410193 A JP34410193 A JP 34410193A JP 34410193 A JP34410193 A JP 34410193A JP H07174663 A JPH07174663 A JP H07174663A
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JP
Japan
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measured
lens system
lens
light
image
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Withdrawn
Application number
JP34410193A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Yonezawa
友浩 米沢
Haruo Ogawa
治男 小川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置周辺の大気の揺らぎの影響を除去し、高
精度なレンズ系の偏心測定が可能なレンズ系の偏心測定
装置を得る。 【構成】 1は光源で、2はビームスプリッターであ
る。3は第1の光学系で、4は中心部に円形の開口部を
有する第2の光学系である。5は被測定レンズ系取付部
で、6は被測定レンズ系である。7は観察手段である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準軸に対してのレン
ズの傾きおよび横ズレを測定するレンズの偏心測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズの偏心測定装置としては、例えば
特開平4−181140号公報に開示されているような
装置がある。図14に基づき、このレンズの偏心測定装
置について説明する。図14において、投光光学系10
1は、光軸102上に順次配設された光源ランプ10
3,コンデンサーレンズ104,チャート105,ビー
ムスプリッター106および結像レンズ107から構成
されている。
【0003】光源ランプ103から射出した光束は、コ
ンデンサーレンズ104にてチャート105上で集束し
てチャート105を照射する。このチャート105から
出た光束は、ビームスプリッター106を射出して結像
レンズ107に入射して集束され、被測定レンズ系10
8の被測定面108aに入射する。
【0004】ここで、点像109の位置が被測定面10
8aの球心に集束するように、レール110およびレー
ル移動機構111を動作させて部品装着部112を光軸
102の方向に移動させるか、またはラックピニオン機
構113のピニオンギア114を、つまみ115を回転
させることによって回転させ、ラックギア116と一体
として結像レンズ装着部117をレール118上で光軸
102方向に移動させることによって照準光源119と
結像レンズ107の間隔aを変え、点像109の位置を
光軸102方向に移動させる。その際の移動量は、指示
針120が指し示す目盛り板121の目盛りによって把
握できる。
【0005】点像109の結像位置が被測定面108a
の球心の位置と一致すると、反射光束は入射光路を逆行
し、ビームスプリッター106にて反射して刷りガラス
122に達する。刷りガラス122の結像面はチャート
105と光学的に共役な位置に配置されているため、刷
りガラス122上で反射光束は集束し、スリット像12
3が観察される。この状態で、ホルダー124を回転さ
せると、被測定面108aがホルダー124に対して偏
心していると、チャート像123は刷りガラス122上
で回転する。この回転半径を接眼レンズ125を介して
読みとる。このときのチャート像63の刷りガラス12
2での回転半径r,結像レンズ107の倍率β,被測定
面での反射時の倍率2より、被測定面の球心の、ホルダ
ーの回転軸からの離間量δが以下の式で計算できる。 δ=r/2β
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術におけるレンズ系の偏心測定装置においては、次のよ
うな欠点があった。
【0007】通常このような装置は、レンズ加工・組立
を行っている生産現場で使用する場合が多いが、その場
合測定装置の近傍に熱源や振動源があることが多く、測
定機周辺の空気に揺らぎを生ずる場合が少なくない。そ
の結果、被測定面からの反射光束が空気の揺らぎの影響
を受け、図14における刷りガラス122上でのチャー
ト像123の位置が変化してしまうという欠点があっ
た。測定の際には、この揺らぎによって結像面でのチャ
ート像の回転半径が変化することになるため、測定誤差
が増大することになる。
【0008】因って、本発明は前記従来技術における欠
点に鑑みて開発されたもので、環境空気の揺らぎの影響
を除去可能なレンズ系の偏心測定装置を提供するもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、被
測定レンズ系内の予め計算された位置に指標像を投影
し、前記被測定レンズ系内の被測定面による反射像の基
準軸からのふれ量を観察光学系にて測定し、計算により
前記被測定レンズ系内の各レンズの偏心量を求めるレン
ズ系の偏心測定装置において、光源と、ビームスプリッ
ターと、前記光源からの光束を集束させる第1の光学系
と、前記第1の光学系から射出した光束をそのままの状
態で透過させる透過部と光束に正の屈折を与える屈折部
とから成る第2の光学系と、回転機構を有する被測定レ
ンズ系取付部とを前記光源より順次光軸上へ配置し、さ
らに前記ビームスプリッターの反射光路上へ前記被測定
レンズ系内部の被測定面からの反射光束の結像位置を観
察する観察手段を有し、なおかつ前記被測定レンズ系内
部の被測定面の面頂の位置と、前記第2の光学系の透過
部を透過した光束の集束点、ないしは前記第2の光学系
の屈折部を透過した光束の集束点とを一致させる様に配
置したものである。
【0010】図1〜図3は本発明を示し、図1は概念
図、図2はレンズ系4の正面図、図3は観察手段7の測
定時に観察される像の説明図である。図1において、1
は光源であり、2はビームスプリッターである。3は光
源1からの光束を集束させる第1の光学系である。4は
第2の光学系であり、図2のごとく中心部に円形の開口
部(透過部)4aを有する。5は被測定レンズ系取付部
であり、回転機構8と被測定レンズ系受け部14とから
なる。6は被測定面6aを有する被測定レンズ系であ
る。7は被測定レンズ面6aからの反射光束によるスポ
ット像の位置を観察するための観察手段である。15は
装置の光軸である。
【0011】また図3において、9は観察手段7によっ
て観察される画面であり、10は前記第1の光学系3に
よって被測定面6aの面頂に集束した光束が、被測定面
6aの面頂にて反射して観察手段7にて集束したスポッ
ト像であり、また11は被測定面6aの球心に集束した
光束が、被測定面6aにて反射して観察手段7にて集束
したスポット像である。12および13はそれぞれ、図
1で示されているレンズ系の偏心測定装置が設置されて
いる環境下の大気の揺らぎによって移動した、スポット
像10および11の位置である。
【0012】以下、本発明の作用を説明する。図1にお
いて、光源1から射出した光束は、ビームスプリッター
2を透過して第1の光学系3にて集束光となり、第2の
光学系4に入射する。ここで、第2の光学系4の中心の
開口部(透過部)4aに入射した光束は、光束の状態が
何等変化すること無く第2の光学系4を透過する。ま
た、第1の光学系103を射出し、第2の光学系104
の開口部4aでない部分(屈折部)4bに入射した光束
は、第2の光学系4にて集束される。各々の光束は集束
・発散しながら、被測定レンズ系6の被測定面6aに入
射する。各々の光束は、被測定面6aへの入射角が異な
るため、各々の光束が被測定面6aで反射して生ずる2
種類の反射光束が被測定面6a上にて発生する。この2
種類の反射光束は入射時の光路を逆行し、ビームスプリ
ッター2で反射して観察手段7に入射する。
【0013】ここで、観察手段7によって、観察手段7
上での反射光束の集束状態を観察しながら、回転機構8
により被測定レンズ6および被測定レンズ系受け部14
を一体として回転させつつ、被測定レンズ系取付部5を
光軸15方向に移動させる。そして、観察手段7におい
て静止したスポットが観察される位置で被測定レンズ系
取付部5の光軸方向の位置を固定する。これは、第2の
光学系4の開口部4aを透過した光束が、被測定レンズ
系6の被測定面6aにて集束し、ここで反射した光束に
よるスポット像である。
【0014】次に、回転機構8を動作させたまま、第2
の光学系の位置を光軸15方向に移動しながら、観察手
段7を用いて観察手段7上でのスポットの集束状態を観
察する。この動作を行っても第2の光学系4の開口部4
aを透過した光束の集束状態は何等変化しないため、ス
ポットの状態は変化しない。しかしながら、第2の光学
系4の開口部4aでない部分4bを透過した光束におい
ては、被測定面6aに入射することによって生ずる反射
光束の状態が変化する。そして、この光束が被測定面6
aの球心に集束するような条件にて被測定面6aに入射
すると、観察手段7においては回転するスポットが観察
される。このスポットの回転半径は、回転軸に対する被
測定面6aの球心の離間量に比例した量となる。
【0015】この状態において、観察手段7では図3に
示す2つのスポット像10および11が観察される。ス
ポット像10は第2の光学系4の開口部4aを通過し、
被測定面6aの面頂にて集束した光束の反射像であり、
スポット像11は第2の光学系4の開口部4a以外の部
分4bを通過して、被測定面6aの球心にて集束した光
束による反射像である。
【0016】ここで、装置が空気の揺らぎの影響を受け
た場合を考える。空気の揺らぎの影響によって、被測定
面6aからの反射光束の進行方向は変化し、観察手段7
上での集束位置も変化する。ところが、2種類のスポッ
トを形成する反射光束の光路は、装置上でほとんど同じ
パスを通って観察手段7に入射するため、観察手段上で
の2つのスポットの位置の揺らぎは同じ方向に生ずるこ
ととなる。図3において、スポット10は位置12へ、
スポット11は位置13へ移動するが、その移動量はほ
とんど等しく、従って、位置12に対する位置13の相
対的な位置関係はほとんど変化しない。
【0017】従って、面頂からのスポットの位置12を
基準とし、それに対する球心からの反射像の位置13を
測定すれば、空気のゆらぎの影響を除去し、高精度にス
ポット位置を測定できる。このスポット位置より被測定
面6aの偏心が高精度に計算可能となる。
【0018】
【実施例1】図4〜図8は本実施例を示し、図4は概略
構成図、図5はレンズ25の正面図、図6は光束40が
被測定面6aの面頂で集束する状態の説明図、図7は光
束41が被測定面6aの球心位置6bにて集束するよう
な条件で被測定面6aに入射する状態の説明図、図8は
CCDカメラ32で測定時に観察される画像の説明図で
ある。
【0019】図4において、21は光源であるレーザー
ダイオードである。22は偏光ビームスプリッターであ
る。23はレーザーダイオード21から射出した光束を
平行光束とするコリメーターレンズである。偏光ビーム
スプリッター22は、その反射面に対して入射したP偏
光のほとんどを透過し、S偏光のほとんどを反射する性
質を有する。レーザーダイオード21は、その射出レー
ザー光束が偏光ビームスプリッター22の反射面にP偏
光となって入射するような方向に配置されている。24
は1/4波長板である。
【0020】25は1/4波長板24から射出した光束
を集束するためのレンズ系であり、図5ごとくレンズ2
5はドーナツ状の形状を有し、中心部が入射光束に全く
屈折作用を与えない開口部25aとなっている。開口部
25a以外の部分25bは正の屈折力を有する。26は
レンズ系であり、正の屈折力を有する。27は被測定レ
ンズ系取付部であり、モーター28にて回転されるスピ
ンドル29で、被測定レンズ受け部30が支持されてい
る。被測定レンズ受け部30のレンズ受け面はスピンド
ル29の回転軸と同軸加工されている。そして、レーザ
ーダイオード21,コリメーターレンズ23,偏光ビー
ムスプリッター22,1/4波長板24,レンズ25,
レンズ系26および被測定レンズ系取付部27は、装置
の光軸39上に順次配設されている。なお、40はレン
ズ系25の開口部25aを通過してきた光束で、41は
レンズ系125の開口部25a以外の部分25bを透過
してきた光束である。
【0021】31は偏光ビームスプリッター22側から
入射する光束を集束させるための結像レンズである。3
2はCCDカメラであり、33は撮影レンズである。撮
影レンズ33はレーザーダイオード21の発光点と光学
的に共役な位置にある仮想面34を物体面とし、CCD
カメラ32のCCD面を像面とするように配置されてい
る。35はCCDカメラ32の出力信号を保存するため
のイメージメモリであり、CCDカメラ32からの出力
信号の4画面を保存する機能を有する。36は画像処理
装置であり、2値化・2つの輝点の重心検出の機能を有
する。37はコンピューターであり、画像処理装置36
の重心検出結果より、被測定面6aの偏心量を計算す
る。38はCCDカメラの出力映像信号を表示するモニ
ターテレビである。
【0022】以下、本実施例の作用を説明する。レーザ
ーダイオード21を出たレーザー光束は、コリメーター
レンズ23で平行光束となり、偏光ビームスプリッター
22に入射する。ここで入射光束は、偏光ビームスプリ
ッター22の反射面に対してP偏光となるようになって
いるので、入射光束はそのほとんどが偏光ビームスプリ
ッター22を射出し、1/4波長板24に入射する。入
射した光束はP偏光状態であるが、1/4波長板24に
よって位相変調を受け、1/4波長板24射出時には円
偏光となる。1/4波長板24を射出した光束はレンズ
系25に入射する。ここで光束は中心の開口部25aを
そのままの状態で通過する部分と、その周辺部分25b
を通過してレンズ系25の正の屈折力の影響を受ける部
分とに分れる。中心の開口部25aを通過する部分は平
行光束のまま伝搬し、レンズ系25の屈折力の影響を受
けた部分は集束光束となる。
【0023】レンズ系25を透過した光束はレンズ系2
6に入射する。レンズ系25aの中心の開口部25aを
通過した平行光束はレンズ系26に入射し、レンズ系2
6射出後、レンズ系26の焦点位置で集束する。また、
レンズ系25の屈折力の影響を受けた光束におけるレン
ズ系26から射出した後の集束点は、入射時の光束41
の集束点がレンズ系26の焦点位置に対してどこに位置
しているか、すなわちレンズ系25とレンズ系26との
距離によって異なってくる。
【0024】レンズ系26から射出した光束は、被測定
レンズ6の被測定面6aに入射する。入射角の異なる光
束が2種類入射するので、被測定面6aにおいては反射
角の異なる2種類の反射光束が発生する。被測定面6a
で発生した反射光束は入射時の光路を逆行し、レンズ系
26および25を透過し、1/4波長板24に達する。
ここで光束の位相は位相変調を受け、円偏光からS偏光
へと変化する。S偏光状態となった光束は偏光ビームス
プリッター22に達する。ここで光束の位相は位相変調
を受け、円偏光からS偏光へと変化する。S偏光状態と
なった光束は偏光ビームスプリッター22に達する。こ
こで偏光ビームスプリッター22の反射膜の特性より、
入射した光束のほとんどは反射し、結像レンズ31の側
に入射する。反射光は撮影レンズ33によって集束さ
れ、CCDカメラ32のCCD面に達する。モニターテ
レビ38では反射光による像が観察される。
【0025】この状態で、まずモーター28によってス
ピンドル29,被測定レンズ受け部30および被測定レ
ンズ6を回転させながら、被測定レンズ取付部27を被
測定レンズ6と一体として光軸39方向に移動させる。
このとき、モニターテレビ38上で、視野の中心付近で
静止しているスポット像が観察されるように被測定レン
ズ取付部27の位置を調整する。このスポットは図6に
示すように、被測定面6aの面頂にて集束した光束の反
射光が仮想面33上で集束したものである。モタニーテ
レビ38の画面においては、図8で示すスポット43の
ように中心付近に静止して観察されるスポット像とな
る。
【0026】次に、レンズ系25の位置を光軸39方向
に移動させ、モニターテレビ38上で回転するスポット
が集光するようにする。このとき、レンズ系25の開口
部25aを通過した光束は平行光であり、レンズ系25
が光軸方向に移動しても何等影響を受けないので、前述
のスポット像43はそのまま集束したままであり、モニ
ターテレビ38上においても変化しない。 これに対し
て、レンズ系25の周辺の部分25bを通過してレンズ
系25の屈折力の影響を受けた光束は、集束光束とな
る。この光束がレンズ系26を透過した際にどのような
光束となるかは、レンズ系25とレンズ系26との焦点
位置の間隔によって決まる。
【0027】被測定レンズ受け部27の光軸39方向の
位置を調整して、図7に示すように、被測定面6aの球
心位置6bに光束41が集束すると、いわゆるオートコ
リメーション法による偏心測定の条件をみたすこととな
り、被測定面6aに光束がほぼ垂直射入するようにな
る。このとき、被測定面6aで発生する反射光束は入射
時の光路を逆行し、偏光ビームスプリッター23で反射
して、入射光束の殆どは仮想面34の方向に反射する。
【0028】仮想面34の方向に反射した光束は、結像
レンズ31によって仮想面34にて集束し、スポット像
を形成する。このスポット像を撮影レンズ33にてCC
Dカメラ32のCCD面に投影する。このとき、被測定
レンズ6はモーター28によって回転されている。も
し、被測定面の球心が回転軸上にない場合は、被測定レ
ンズ6を回転させると、回転軸に対する面の傾きが変化
することとなる。それにともない、光束の被測定面6へ
の入射角が変化することとなる。従って、反射光束の射
出角が変化し、仮想面34上でのスポットの位置は図8
におけるスポット像44のように円運動をするようにな
る。
【0029】測定の際には、CCDカメラ32にて、光
束40の被測定面6aの面頂での反射光による動かない
スポット像43と、光束41の被測定面6aでの反射光
束によるスポット像44とを、モーター28によるスピ
ンドル29の回転の回転角90度毎に4回、イメージメ
モリ35に取り込む。イメージメモリ35に取り込まれ
た画像には、2つのスポット像が記録されているが、画
像処理装置36にてこの画像情報を読みだし、ノイズ除
去の為に適切なスレッシュホールドレベルで2値化を行
った後に、スポット像43の位置と、スポット像44の
位置とを測定する。
【0030】このときの2つのスポットの光の位置は、
装置周辺の大気のゆらぎの影響を受けているが、2つの
スポット像を形成する反射光束の光路が殆ど同一である
ため、揺らぎによるスポットの移動量は殆ど同一であ
る。そのため、偏心量を表すスポット44の回転半径を
測定する場合には、スポット43の位置を基準としてス
ポットト44の位置を測定し、この測定を4回行ってス
ポット44の回転半径を求め、これより被測定面6aの
回転軸に対する偏心量をコンピュータ37にて計算させ
ることができる。
【0031】画像処理装置36にて測定した、CCDカ
メラ32のCCD面上でのスポット44の回転半径を
r、撮影レンズ33の倍率をβ1、レンズ系126・1
25,結像レンズ131による倍率をβ2とすると、被
測定面6aの反射時の倍率は2であるため、被測定面6
aの球心の横ズレ量δは次の式で与えられる。 δ=r/2β1 ・β2
【0032】本実施例によれば、光束40の集束点はレ
ンズ系26から常に一定の位置(レンズ系26の焦点位
置)にあるので、最初に被測定面6aの面頂位置をレン
ズ系26の焦点位置に一致させれば、レンズ系25を移
動させても常に被測定面6aの面頂での反射光は仮想面
34上で集束したままであるので、測定の際のセッティ
ングが容易である。
【0033】尚、本実施例においては、レンズ系26と
して正の屈折力を有するレンズ系を配置しているが、被
測定面6aの曲率半径に応じ、負の屈折力を有するレン
ズ系を配してもかまわない。また、本実施例のレンズ系
の偏心測定装置は、単レンズのみならず、組み上がりレ
ンズの偏心測定にも応用可能である。その場合、被測定
レンズ系の第1面の面頂に、レンズ系25の開口部25
aから射出した光束を集束させ、その反射光束によるス
ポット像を観察しながら、被測定レンズ系内部の各面の
見かけ球心位置にレーザー光束を集束させてその反射像
を観察すれば、被測定レンズ系内部の大気の揺らぎは無
視できるほど小さいと見なせるのて、測定中に受ける測
定装置の光路中の大気の揺らぎの影響を除去することが
できる。
【0034】
【実施例2】図9〜図11は本実施例を示し、図9は概
略構成図、図10はレンズ系55の斜視図、図11は顕
微鏡の画像の説明図である。本実施例では、前記実施例
1と同一な構成部分に同一番号を付してその説明を省略
する。
【0035】図9において、51は光源であるランプで
あり、52は干渉フィルターである。53はコンデンサ
ーレンズであり、54はチャート板である。55はレン
ズ系25から射出した光束の中心部を集束させるための
レンズ系であり、図10のように、外枠56から内側に
向かって延びたアーム58によってレンズ系57が支持
される構造となっており、外枠56とレンズ系57との
間の空間は開口部となっている。59はレチクルであ
り、チャート板54と光学的に共役な位置に配置されて
いる。60はレチクルを拡大観察するための顕微鏡であ
ル。61はレンズ系57から射出した光束であり、62
はレンズ系57と外枠56との間の空間を透過した光束
である。
【0036】以下、本実施例の作用を説明する。ランプ
51から射出した光束は、干渉フィルター52を透過す
る際に、特定の波長の光束のみ取り出されることにな
る。干渉フィルター52を射出した光束は、コンデンサ
ーレンズ53にてチャート板54に集束される。チャー
ト板54を射出した光束は、偏光ビームスプリッター2
2に入射するが、偏光ビームスプリッター22の特性よ
り、P偏光の成分のみが透過して、1/4波長板24に
入射する。ここで入射光は位相変調を受け、P偏光状態
から円偏光の状態となる。円偏光となった光束は、レン
ズ系25に入射して平行光束となる。
【0037】この平行光束はレンズ系55に入射する。
ここで、入射光束のうち、レンズ系57に入射した光束
は、レンズ系57の屈折力の作用により、集束光束とな
ってレンズ系55を射出する。この光束が61である。
これに対して、外枠56とレンズ系57の間の開口部を
透過した光束は、平行光束のままレンズ系55を射出す
る。この光束が62である。光束61と光束62はそれ
ぞれレンズ系26に入射する。レンズ系26において、
入射した2つの光束は正の屈折力の影響を受け、平行な
状態で入射した光束62は集束光束となってレンズ系2
6を射出する。これに対して光束61の射出時の光束形
状は、レンズ系55およびレンズ系26の焦点距離・焦
点位置,レンズ系55とレンズ系26との間隔によって
定まる。
【0038】測定の際は、まずモーター28によってス
ピンドル29,被測定レンズ受け部30および被測定レ
ンズ6を回転させながら、被測定レンズ取付部27を被
測定レンズ6と一体として光軸39方向に移動させる。
このとき、被測定面6aに入射した光束は被測定面6a
にて反射し、入射時の光路を逆行してレンズ系26,レ
ンズ系55およびコリメーターレンズ23を透過し、1
/4波長板24に入射する。このときの入射光束の偏光
状態は円偏光状態であるが、1/4波長板24にて位相
変調を受け、円偏光からS偏光状態へと変化する。S偏
光となった光束は偏光ビームスプリッター22に入射す
る。ここで反射膜の特性より、入射したS偏光は反射膜
で反射してレチクル59の方向に進行する。
【0039】ここで、レンズ系55からの射出光束のう
ち、光束62が、レンズ系26のパワーによって集束し
た点と被測定面6aの面頂の位置とが一致すると、被測
定面6aの面頂で反射した光束は、入射時の光路をたど
って逆行し、レチクル59上で集束してチャート54の
像を形成する。このチャート像は前記実施例1のスポッ
ト像と同様に静止している像として観察される。つぎ
に、レンズ系55の光軸方向の位置を調整する。レンズ
系55を射出した光束のうち、レンズ系57を射出した
光束は、一旦集束した後発散してレンズ系26にて入射
するが、レンズ系55の光軸方向の位置を変化させる
と、レンズ系55とレンズ系26との距離が変化するの
で、光束61のレンズ系26を射出したときの光束の角
度が変化する。そして、被測定面6aの球心に、光束6
1がレンズ系26を射出して集束するような状態となっ
たとき、いわゆるオートコリメーション法による偏心測
定の条件が成立することとなり、光束は被測定面6aに
ほとんど垂直入射するようになる。
【0040】被測定面6aにおいては、反射光束が発生
するが、この反射光束は、さきほどの光束62が被測定
面6aの面積で集束・反射した場合と同様に、入射時の
光路を逆行してレチクル59上で集束し、チャート54
の像を形成する。この反射光束が被測定面6aから射出
するときの射出角は、光束61の被測定面6aへの入射
角に等しいが、被測定面6aの球心がスピンドル29の
回転軸上になかった場合、スピンドル29を回転させる
と被測定面6aの傾き角が変化し、それに伴って入射角
・反射角が変化する。そのため、このチャート像はスピ
ンドル29の回転に同期して、チャート59上で回転す
ることになる。
【0041】以上述べたように装置各部の位置調整をお
こなった後、顕微鏡60でレチクル59上のチャート像
を観察する。図11のように顕微鏡60では、レチクル
59の目盛り59aと、静止したチャート像62と、回
転するチャート像61とが観察される。このとき、静止
したレチクル像に対して、チャート像がどの程度離れて
いるかを読みとる。大気の揺らぎによって静止したレチ
クル像と回転するチャート像双方の位置が変化するが、
両者を形成する光束のパスがほとんど同じであるため、
揺らぎの量・方向はほとんど等しい。そのため、静止し
たチャート像の位置に対する、回転するチャート像の離
間量を正確に読みとることができる。
【0042】回転するチャート後の、回転軌跡上何点か
でその位置を読みとり、これから回転半径を求める。レ
チクル59の目盛り59aの幅をd,回転半径をr,レ
ンズ系23・55・26による倍率をβとすると、被測
定面6aの反射時の倍率は2であるため、被測定面6a
の球心の、スピンドル29の回転軸からの離間量δは以
下の式で求められる。 δ=rd/2β
【0043】本実施例によれば、レンズ系25から射出
した光束の開口を分割するための手段として、外枠5
6,アーム58およびレンズ57を使用しているため、
開口分割手段の光学系が容易に製作できる。
【0044】
【実施例3】図12および図13は本実施例を示し、図
12は概略構成図、図13は凸面のレンズ面の偏心を測
定する場合の説明図である。本実施例では、前記各実施
例における同一な構成部分に同一番号を付してその説明
を省略する。
【0045】図12において、71は光源であるヘリウ
ム−ネオンレーザーである。72はコンデンサーレンズ
である。73はビームスプリッターであるハーフミラー
である。74はヘリウム−ネオンレーザー光を集束させ
るためのレンズ系である。75はレンズ系であり、その
中心部75aは平面加工して屈折力を有しない部分(前
記各実施例における開口部と同様にみなすことのできる
部分)としてあり、周辺部は通常のレンズと同様な正の
屈折力を有する。76はレンズ系75の中心部75aを
射出した光束である。77はレンズ系75の正の屈折率
を有する部分を射出した光束である。78は光束76の
集束点である。79は光束77の集束点である。
【0046】以下、本実施例の作用を説明する。ヘリウ
ム−ネオンレーザー71から射出したレーザー光束はコ
ンデンサーレンズ72によって一旦集束された後発散
し、ハーフミラー73を透過した後、レンズ系74に入
射する。ここでレーザー光は集束される。このレーザー
光束はレンズ系75に入射する。ここでレンズ系75の
中心部(前記各実施例の開口部に相当する部分)75a
に入射した光束は、ビーム形状を変化されることなくレ
ンズ系75をそのまま透過し、そのまま集束点78で集
束する光束76となる。これに対して、レンズ系75の
周辺部に入射した光束は、レンズ系75の正の屈折力の
影響を受けてレンズ系75を射出した後、集束点78よ
りレンズ系75側の点79に集束する。従って、光束7
7の集束点79は、光束76による集束点78よりも常
にレンズ系75に近い側に集束することになる。
【0047】まず、図12のごとく、被測定レンズ6の
被測定面6aが凹面である場合について説明する。凹面
の場合、被測定レンズ受け部30にセットした状態で、
被測定面6aの面頂に対して、被測定面6aの球心はレ
ンズ系75側に位置することとなる。被測定レンズ6を
被測定レンズ受け部30にセットしたのち、モーター2
8によって被測定面6aを回転させながら被測定面6a
の位置を光軸39方向に調整し、モニターテレビ38上
で静止したスポット像が観察されるようにする。このス
ポットは図12において、集束点78の位置に被測定面
6aの面頂が一致し、この面頂反射光によるスポット像
である。
【0048】つぎに、レンズ系75の位置を光軸方向に
調整し、モニターテレビ38上で回転するスポット像が
現れるようにする。これは、光束77が被測定面6aの
球心に集束するような位置関係となり(いわゆるオート
コリメーション法による偏心測定における被測定面と入
射光束の関係となり)、この光束が被測定面6aの表面
で反射して生ずる光束によるものである。こののち、イ
メージメモリ35にCCDカメラ32からの画像信号を
保存した上で、画像処理装置36によって2つのスポッ
トの位置を測定する。この測定手順は前記実施例1と同
様であるのでその説明を省略する。
【0049】次に、図13のごとく、被測定面6aが凸
面である場合について説明する。被測定面6aが凸面で
ある場合は、被測定面6aの面頂は被測定面6aの球心
よりも常にレンズ系75に近い側に位置することにな
る。この場合はまず、被測定面6aの曲率半径から計算
して、被測定面6aの球心が集束点78に一致するよう
に被測定レンズ取付部27の位置を光軸方向に調整す
る。ここでモーター28にて被測定レンズ6を回転させ
ると、モニターテレビ38上には回転するスポット像が
現れる。この状態は、いわゆるオートコリメーション法
における入射光束と被測定面の関係が、光束76と被測
定面6aについて成り立った状態てある。
【0050】次に、レンズ系75の光軸方向の位置を調
整して、モニターテレビ38上に静止したスポット像が
現れるようにする。このスポットは、光束77による集
束点79が被測定面6aの面頂と一致し、被測定面6a
の面頂での反射光によるスポット像がモニターテレビ3
8上に映っていることになる。以降、前記実施例1の場
合と同様に、光束76の反射光によるスポット像の位置
と、光束77の反射光によるスポット像の位置とを測定
し、被測定面6aの偏心量を測定することができる。
【0051】本実施例によれば、被測定面6aへ光束を
入射させる光学系の構成を簡単にしたことで、測定装置
の構造を簡単にできる。
【0052】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係るレンズ
系の偏心測定装置によれば、装置周辺の大気の揺らぎの
影響を除去し、高精度なレンズ系の偏心測定が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す概念図である。
【図2】本発明を示す正面図である。
【図3】本発明を示す説明図である。
【図4】実施例1を示す概略構成図である。
【図5】実施例1を示す正面図である。
【図6】実施例1を示す正面図である。
【図7】実施例1を示す正面図である。
【図8】実施例1を示す正面図である。
【図9】実施例2を示す概略構成図である。
【図10】実施例2を示す斜視図である。
【図11】実施例2を示す説明図である。
【図12】実施例3を示す概略構成図である。
【図13】実施例3を示す説明図である。
【図14】従来例を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 光源 2 ビームスプリッター 3 第1の光学系 4 第2の光学系 5 被測定レンズ系取付部 6 被測定レンズ系 7 観察手段 15 光軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定レンズ系内の予め計算された位置
    に指標像を投影し、前記被測定レンズ系内の被測定面に
    よる反射像の基準軸からのふれ量を観察光学系にて測定
    し、計算により前記被測定レンズ系内の各レンズの偏心
    量を求めるレンズ系の偏心測定装置において、光源と、
    ビームスプリッターと、前記光源からの光束を集束させ
    る第1の光学系と、前記第1の光学系から射出した光束
    をそのままの状態で透過させる透過部と光束に正の屈折
    を与える屈折部とから成る第2の光学系と、回転機構を
    有する被測定レンズ系取付部とを前記光源より順次光軸
    上へ配置し、さらに前記ビームスプリッターの反射光路
    上へ前記被測定レンズ系内部の被測定面からの反射光束
    の結像位置を観察する観察手段を有し、なおかつ前記被
    測定レンズ系内部の被測定面の面頂の位置と、前記第2
    の光学系の透過部を透過した光束の集束点、ないしは前
    記第2の光学系の屈折部を透過した光束の集束点とを一
    致させる様に配置したことを特徴とするレンズ系の偏心
    測定装置。
JP34410193A 1993-12-17 1993-12-17 レンズ系の偏心測定装置 Withdrawn JPH07174663A (ja)

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