JPH07174605A - セルを印刻した表面の容積を蛍光測定するための方法 - Google Patents

セルを印刻した表面の容積を蛍光測定するための方法

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JPH07174605A
JPH07174605A JP6218335A JP21833594A JPH07174605A JP H07174605 A JPH07174605 A JP H07174605A JP 6218335 A JP6218335 A JP 6218335A JP 21833594 A JP21833594 A JP 21833594A JP H07174605 A JPH07174605 A JP H07174605A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F17/00Methods or apparatus for determining the capacity of containers or cavities, or the volume of solid bodies

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刻されたセルを具備する選択表面の容積を
蛍光手段を使用して測定するための方法を提供するこ
と。 【構成】 表面コーティング層6にセル8が印刻され
る。ローラー2のコーティング表面14の面積10を選
択し、次いでコーティング表面14上に選択量の蛍光流
体12を付着させ且つ伸展させる。この蛍光流体は蛍光
流体と相容性溶媒、例えば油をベースとする液体との混
合物として良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光手段を使用して選択
領域の容積、例えば流体計測用ローラーの容積を測定す
る方法に関する。
【0002】
【従来技術】印刷工業では測定量のインクを印刷プレー
トに移行させるために流体計測用ローラー或は流体移行
用ローラーが使用される。これらのローラーは一般にア
ニロックスローラーと称される。他の工業では液体糊そ
の他物質が種々の基材表面上に移行される。流体計測用
ローラーには一般に、接近状態で離間されセルと称され
る浅い窪みの列が印刻される。印刷工業ではインクは、
インク漕内で回転するインク移行ローラーからこれらセ
ルとアニロックスローラーの移行表面上とに送給され
る。アニロックスローラー表面から余分のインクを除去
するためにドクターブレードをアニロックスローラーに
押し当てて分のインクを掻き落し、アニロックスローラ
ーのセル内のみにインクを残する。セル内のインクは次
いでポリマー或は髪材料といった基材に移行される。か
くして、セル内のインクにより形成されたデザイン或は
像が基材上に刷り込まれる。アニロックスローラーは全
体的に円筒形状であり、その直径及び長さは様々であ
り、種々の寸法形状のセルを含んでいる。インクのよう
な流体のためのアニロックスローラーの容積は、セルの
寸法形状や単位面積当りのセル数により決まる。セルの
模様或はデザインは微細なもの(1平方インチ当り多く
の小さいセルを含むもの)或は粗いもの(1平方インチ
当りに大型のセル数が数少なく含まれるもの)とがあ
る。セル密度の大きなアニロックスローラーは高品位印
刷に使用され、大型のセルを有するアニロックスローラ
ーは糊或はペイントを塗布するような非−印刷用途に使
用される。印刷工業ではアニロックスローラーの容積は
メートル法と英国の単位とを組み合わせて(109 ×μ
3 /in2 或はBCM/in2 )表記され、その値は1
×109 ×μ3 /in2 から恐らくは500×109 ×
μ3 /in2 (1BCM=1マイクロリットル)であり
得る。従来の印刷運転ではアニロックスローラーはイン
ク移行中に印刷用プレート及びドクターブレードに押し
付けられ、その結果表面摩耗が生じていた。アニロック
スローラーの表面が摩耗するとアニロックスローラーの
容積は減少する。高品位印刷用途或は糊或はペイントを
塗布するような非印刷用途を維持するためには時折アニ
ロックスローラーの容積を正確に決定する必要がある。
大抵のアニロックスローラーのセル構造は裸眼で見るに
は小さ過ぎ、セルを検査及び評価するには通常は冶金学
的な顕微鏡を必要とする。アニロックスローラーの容積
を決定するための従来の試みは冶金学的な顕微鏡を使用
して測定を行うものであったが、この手順は十分に満足
或は正確なものではない。顕微鏡はセル構造を直接検査
するために或はセル構造の複製モデルを検査するために
使用出来る。何れの場合でも、セル容積を決定するため
にはしばしば不正確な数学的計算が必要となる。使用す
る特定の数学式はセルの全体形状とアニロックスローラ
ーに使用される材料とにより決まる。米国特許第4,6
28,728号にはアニロックスローラーの容積を、測
定量のインクをアニロックスローラーの表面上に付着さ
せこの測定量のインクの覆う面積を決定することにより
測定する方法が記載される。この方法ではインクを精密
マイクロピペットからアニロックスローラーの表面上に
直接分与し、次いで低吸収性の移行材料シートをアニロ
ックスローラー上に広げ、アニロックスローラーと移行
材料シートとの間に付着させたインクをスクレーパーブ
レードにより移行紙の裏側を横断して伸展させる。イン
クがセルの移行表面を横断して伸展される際、印刻され
たセルに余分のインクが充填する。付着したインクを伸
展し終えたら移行紙を注意深く剥し乾燥する。次ぎに、
好適な格子線を持つグラフ用紙である移行紙に印刷領域
を重ね、移行紙の印刷面積を測定する。次ぎに、アニロ
ックスローラー上に付着したインクの既知量(109 ×
μ3 /in2 或はマイクロリットルでの)を移行紙の印
刷面積(平方インチでの)で除算すればその商が109
×μ3 /in2 でのアニロックスローラーの容積とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】印刻されたセルを具備
する選択表面の容積を蛍光手段を使用して測定するため
の方法を提供することであり、蛍光手段を使用してアニ
ロックスローラーの容積を測定するための方法を提供す
ることであり、アニロックスローラーのような、セルを
印刻したローラーの容積を測定するための簡単で直接的
且つ有効な方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、印刻さ
れた複数のセルを含む表面の容積を測定するための方法
であって、 a).複数のセルを画定する表面の選択領域上に蛍光流
体を分与及び伸展させセルをこの蛍光流体で充填するこ
と、 b).蛍光流体を放射線源で励起させ蛍光流体をして選
択領域のセル内の蛍光流体の体積と実質的に比例する電
磁線を放射せしめること、 c).選択領域内の蛍光流体から放出された電磁放射線
を計測し、計測した電磁放射線がセル内の蛍光流体の体
積と比例しそれにより、セルを印刻してなる選択領域の
ための容積を得ることを包含してなる印刻された複数の
セルを含む表面の容積を測定するための方法が提供され
る。
【0005】蛍光性は、放射線(電磁的或は粒子的な)
が照射された場合に、異なる波長の電磁波を、この放射
を創出する刺激が維持される限りに於てのみ放出或は放
射するある種の流体の性質である。本発明に於て使用す
るための蛍光流体は、蛍光性を含む任意の市販の油或は
潤滑剤或は或は任意の溶媒、例えば蛍光性を付加した油
或は潤滑剤として良い。ある流体の蛍光性が、アニロッ
クスローラーにおける単位面積当り特定量の流体を担持
或は吸収するという特徴と組み合わせられ、本発明に従
うアニロックスローラーの容積測定のための手段が提供
される。第1の具体例では前処理濃度を管理してなる少
量の蛍光性流体をアニロックスローラー上に付着させ、
次いでドクターブレードシステムを使用して余分の蛍光
性流体を伸展させる。伸展面積における唯一の要件は、
それが蛍光測定用機器の固定覗き窓の面積(代表的には
10乃至60mm2 )と等しいか或はそれ以上であるこ
とである。次いで、伸展させた蛍光性流体の合計蛍光量
を、蛍光性流体がアニロックスローラーの表面上に存在
する内に測定する。
【0006】この蛍光性流体を蛍光測定用機器の内部で
電磁放射線源により励起させる。蛍光性流体内部で変換
された後に蛍光性流体から放射された電磁放射線を収集
し、蛍光測定用機器により測定する。この蛍光測定用機
器の出力電圧値が、励起された面積での蛍光測定の合計
値であり、前処理濃度が管理されていることからこの値
はアニロックスローラーの容積に正比例する。励起され
た面積は蛍光測定用機器の覗窓により一定化されている
ので、測定された信号はセルの平均深さに直接比例す
る。かくして、蛍光測定用機器からの信号をセルの平均
深さに比例し、測定された設計上一定の選択面積を知
り、アニロックスローラーの容積を簡単に決定すること
が出来る。この方法は汚染を生じるプロセスを経ること
なく、アニロックスローラーの容積(面深さ)を測定す
るための有効且つ一段と正確な手段を提供する。
【0007】本発明に使用するための好ましい蛍光性表
示用の流体は発蛍光団のロドマイン(rodomin
e)群の、例えば、青色により励起され赤色を発光す
る、相容性の油と混合してなる発蛍光液である。好適な
発蛍光団はクマリオ(coumario)、フローラル
(fluoral)及びバイオレット10である。大抵
の用途に対し、セルの深さは5乃至250ミクロン或は
それ以上である。セルの印刻はエネルギーの任意のビー
ム、例えばレーザー手段、或は機械的乃至化学的手段に
より実施し得るが、レーザー手段を使用するのが好まし
い。セルの直径或は輪郭は直線方向1インチ当りに於て
レーザー形成されたセルの配列模様及び数により管理可
能である。放射線源により励起された場合に特定の厚さ
に対する蛍光性物質の濃度が既知である特定の蛍光性流
体を選択し、蛍光測定用機器を使用して電磁放射線量を
測定する。この量は試験のための特定面積に対するセル
の容積と比例する。かくして、特定面積から放出された
電磁放射線量はセル内の蛍光液の平均厚さに比例し、被
放射面積を知ることにより、選択面積における印刻され
たセルの容積を直接測定することが出来る。
【0008】従って、評価するべき面積が蛍光測定用機
器の観察する面積と等しいか或はそれよりも大きいこと
が好ましい。大抵の用途に於て、レーザー印刻したセル
内に付着した蛍光流体はセルを画定する表面領域上にも
付着する。レーザー印刻されたアニロックスローラーの
容積を正確に決定するためには、ドクターブレードを使
用してアニロックスローラーの表面から余分の蛍光流体
を除去し、蛍光流体がセル内にのみ残るようにする。蛍
光流体は、蒸発率が小さく、アニロックスローラーを湿
らせ、蛍光測定用機器による放射線を受けた面積内の蛍
光信号を見えるように出来ることが好ましい。蛍光流体
は可視の青色エネルギー或は短波長の紫外線エネルギー
により励起され可視の赤色スペクトルを出すものである
のが好ましい。溶媒及び蛍光材料の多くの組み合わせが
本発明実施のために好適である。
【0009】
【実施例】図1及び2には従来形式の円筒体2が示さ
れ、鋼製の基材4とセラミック製の表面コーティング層
6とを具備している。表面コーティング層6の一部分に
は従来通りレーザー印刻により形成した複数のセル8が
設けられている。詳しくは、表面コーティング層6に
は、レーザーその他手段を使用してセル8が好適な模様
にて印刻される。これらのセル8は受け面に移行させる
ところのある量の液体を収納するための前決定寸法を有
している。実際には、セルの数は図示されたよりもずっ
と多く且つ相互に群集しており、これを人間の目で識別
することは出来ない。レーザー形成したセル8の深さは
数ミクロン或はそれ未満から200ミクロン或はそれ以
上にも及び変化する。アニロックスローラー2の表面コ
ーティング層6をレーザー処理した後、コーティング表
面14を仕上してバリを除去し所望の粗さに仕上げる。
【0010】これらの処理によりセルの容積が減少する
ことから、アニロックスローラーの、セルを含むコーテ
ィング表面14の容積を正確に測定するのは望ましく無
い。コーティング表面14の面積10を選択し、次いで
コーティング表面14上に選択量の蛍光流体12を付着
させ且つ伸展させる。この蛍光流体は蛍光流体と相容性
溶媒、例えば油をベースとする液体との混合物として良
い。蛍光流体の溶液中では、油中の発蛍光団濃度と代表
的な印刻表面に対する検出器感度との間に考量が存在す
る。発蛍光団濃度は好ましくは、蛍光測定用機器から液
体の充満したセルに入るエネルギーがセル底部に達する
までに著しく減衰しないよう十分に小さく、しかも簡単
な検出システムを使用して測定されるよう十分に大きく
するべきである。
【0011】好ましい具体例では蛍光性物質は蒸発率が
小さく、アニロックスローラーを湿らせ、赤色の発光領
域に於て蛍光信号を適度に見えるようにし且つ可視の青
色或は短波長の紫外線エネルギーにより励起されるもの
とすべきである。先に述べたように、溶媒及び蛍光性流
体の多くの組み合わせを移用して本発明を実施し得る
が、軽油に塩基性ロドマイン(rodomine)を組
み合わせたものが好ましい。好ましい蛍光性流体を使用
し、図3に概略例示す装置を使用して試験を実施した。
図3に示される4枚のレンズ20、22、24、26は
1:1の倍率を提供するよう配列された。クリー(Cr
ee)炭化珪素の青色LED28(470mnピーク出
力、黄色に延入する帯域幅を具備)をレンズ24及び2
6と整列させた。シリコンフォトセル30は標準型のシ
リコン検出器であり、DCトランスインピーダンス(t
ransimpedance)増幅器31は標準型のも
のであった。
【0012】2組のガラスフィルター32及び34を使
用して放射光からの励起を分割した。図4に示す曲線は
フィルターブック(book)に掲載されたものであ
り、一方のフィルターA、即ちフィルター34がオレン
ジ/赤を、そして他方のフィルターB、即ちフィルター
32が青の各放射を観察するに好適であることが分か
る。光源−光学系−検出体列の量的照合と、図3に示さ
れる青色及び赤色信号の濾別とを以下のように実施し
た。 (a)青色LED28の20ミリアンペア駆動電流時の
定格出力を8マイクロワットとした。この試験のために
青色LED28を測定値で34ミリアンペアにて作動さ
せそれにより、出力を13.6マイクロワットとした
(LEDの出力は電流と直線的に比例する)。 (b)殆どの青色放射が前方光錐に集中し、その全てが
第1のレンズ24により集光された。広角の外側の屈折
光錐での青色光線は無視した。 (c)システムからガラスフィルター32及び34を除
去した。ターゲット36は極めて白いマット厚紙製の拡
散反射体とした。この平坦なターゲットにおける青色の
スポット像は楕円形でありその面積は約40mm2 であ
った。 (d)仮にI入をLED28からの入力ワット数とし、
ターゲット36の反射率を仮に100%とすれば、垂直
上方を向いたターゲットのステラジアンはI入/πワッ
ト/ステラジアンである。 (e)第1の集光レンズ22及び20はD=25mm、
f=50mmであり、1:1対の一部である。従って、
ターゲット位置に於けるこの第1の集光レンズの立体角
は(π/4)×(D/f2 )ステラジアンであり、この
場合のD/f=1/2である。 (f)未コーティングのレンズ20、22、24、26
の各ガラス/空気表面の透過率は95%であり、またそ
うした表面の数は8であることから、この光学系の正味
の透過率は(.95)8 =0.66である。 (g)光電池式の検出器、即ちシリコンフォトセル30
のための、シリコンの使用エネルギー変換係数は青色光
線に対し0.25アンペア/ワットであった。 (h)もとの光源の1:1の像域(角度45度を占め
る)が約40mm2 の時、シリコンフォトセル30の面
積が4mm2 であることから、シリコンフォトセル30
は反射信号の10%しか収集しない。 (i)増幅器のゲインは107 ボルト/アンペア或は1
0ボルト/マイクロアンペアであり、この増幅器をデジ
タルプロットメーター29に接続した。 (j)先の要因の全てを考え合わせるに、白色のカード
型ターゲットに対する出力電圧は(13.6/π)×
(π/4)×(1/2)2 ×0.66×0.25×0.
1×10=140ミリボルトであると予測した。
【0013】観測された電圧値は156ミリボルトであ
り、光学的モデルにおける全ての簡約化の前提条件を考
慮すれば、この値は算出した値と良く一致している。白
色のカードをターゲットとし、一対の黄色のガラスフィ
ルター34を使用しての出力電圧は以下の通りであっ
た。 フィルター無しの場合 155.8mv オレンジフィルターのみの場合 LED放射の波長の長いすそ部のみを観測 5.3mv 青色フィルターのみの場合 青色のピーク放射の約半分を観測し、 長いすそ部はカットオフした 103.8mv 両フィルターを使用した場合 ”オーバーラップ”光線のみを観測 0.40mv
【0014】先の数字に関しての信号値の偏倚は2組の
フィルターのスペクトル曲線と一致していた。白色のカ
ード型ターゲットを、印刻したシリンダーの乾燥表面か
或は非−蛍光性の油でコーティングし且つ”両方のフィ
ルターを然るべく位置付け”てなる表面と代替した場
合、出力電圧は0.01mv以下であった。これはこの
簡単な装置の測定能力の限界であった。以下の例は図3
に示す装置並びに先に議論した好ましい蛍光性流体を使
用して得られたデータである。
【0015】内厚が7.5ミルの試験用ガラススライド
を作製し、稀釈度1/16、1/8、1/4、1/2そ
して1にて飽和ロドマイン(rodomine)染料溶
剤の一連の稀釈溶剤(油中での)を製造した。稀釈度1
のものは飽和しており濃度は約5000ppmであっ
た。試験用ガラススライドを試験用機器(ターゲット−
図3)の前方6.6mmの位置に置いた。青色励起源
(図3)をデジタルメーター29位置に保持し、青色励
起源位置でのセット値を−130mvとした場合の蛍光
測定値を、図5における蛍光信号値対染料濃度のグラフ
にプロットした。このグラフの曲線によれば、蛍光信号
の出力電圧値は染料濃度が増大するに従い増大すること
が示される。染料濃度が大きく且つ蛍光性流体の厚さが
7.5ミルである場合、この蛍光性流体による吸収は大
きいので曲線は極めて非−直線的(増大し続ける代わり
に劇的に降下する)なものとなる。濃度が最大である場
合、青色励起された光線は非常に強く吸収されるので液
体サンプルの有効厚さは7.5ミル(全直線的反応のた
めに必要であるような)をもはや満たさずにもっと薄く
なり、その厚さは濃度が上昇するに従い薄くなる。深い
印刻を有するシリンダーのためには稀釈した蛍光染料を
使用すべきである。3ミル或はそれ未満の浅い印刻を有
するシリンダーのためには稀釈しない蛍光染料を使用出
来る。蛍光性流体の厚さが小さくなるほど蛍光反応はよ
り直線的になる。蛍光染料の濃度は使用するべき厚さの
任意の範囲に対し適合性あるものとすることが出来る。
【0016】図6には、先に議論した好ましい染料の1
/2濃度の飽和溶液を使用しての、異なる印刻を施した
7本の計測用ローラーにおける出力電圧値をプロットし
たグラフが示される。これらのローラーは2.7BCM
/in2 から14.5BCM/in2 までの範囲のもの
であった。これらの試験のためのセルの最大深さは85
ミクロン(3.3ミル)であった。この1/2濃度の染
料はこうした浅い印刻のための出力電圧を最適化するた
めに使用された。データにはデジタルメーター29上で
測定された合計蛍光量が計測用ローラーの表面の印刻さ
れたセル内の蛍光性流体の容積と直線的関係を有するこ
とが示された。20乃至30BCM/in2 を越える計
測用ローラーに於て、測定蛍光量をそうした計測用ロー
ラーの表面のセル内の蛍光性流体の容積に対し直線的関
係を有するものとするためには1/8或は1/4濃度の
蛍光性流体を使用するべきである。以上本発明を具体例
を参照して説明したが、本発明の内で多くの変更を成し
得ることを理解されたい。
【0017】
【発明の効果】印刻されたセルを具備する選択表面の容
積を蛍光手段を使用して測定するための方法が提供さ
れ、蛍光手段を使用してアニロックスローラーの容積を
測定するための方法が提供され、アニロックスローラー
のような、セルを印刻したローラーの容積を測定するた
めの簡単な、直接的且つ有効な方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】セルから構成されるレーザー印刻模様を表面に
有してなるアニックスローラーの拡大断面図である。
【図2】図1を線a−aで切断したアニロックスローラ
ーの断面図である。
【図3】簡単な蛍光測定用機器の概略図である。
【図4】図3で使用するフィルターのための、移行パー
セントの波長に対する割合をプロットしたグラフであ
る。
【図5】蛍光出力電圧に対する、厚さ7ミルの濃縮蛍光
染料濃度をプロットしたグラフである。
【図6】ミリボルトでの蛍光出力電圧合計値に対する幾
つかのアニロックスローラーのための測定容積をプロッ
トしたグラフである。
【符号の説明】
2 円筒体 4 基材 6 表面コーティング層 8 セル 12 蛍光性流体 14 コーティング表面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 本発明に使用するための好ましい蛍光性
表示用の流体は発蛍光団のローダミン(rhodami
ne)群の、例えば、青色により励起され赤色を発光す
る、相容性の油と混合してなる発蛍光液である。好適な
発蛍光団はクマリン(coumarin)、フローレス
(fluoresce)及びバイオレット10である。
大抵の用途に対し、セルの深さは5乃至250ミクロン
或はそれ以上である。セルの印刻はエネルギーの任意の
ビーム、例えばレーザー手段、或は機械的乃至化学的手
段により実施し得るが、レーザー手段を使用するの好ま
しい。セルの直径或は輪郭は直線方向1インチ当りに於
てレーザー形成されたセルの配列模様及び数により管理
可能である。放射線源により励起された場合に特定の厚
さに対する蛍光性物質の濃度が既知である特定の蛍光性
流体を選択し、蛍光測定用機器を使用して電磁放射線量
を測定する。この量は試験のための特定面積に対するセ
ルの容積と比例する。かくして、特定面積から放出され
た電磁放射線量はセル内の蛍光液の平均厚さに比例し、
被放射面積を知ることにより、選択面積における印刻さ
れたセルの容積を直接測定することが出来る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 内厚が7.5ミルの試験用ガラススラ
イドを作製し、稀釈度1/16、1/8、1/4、1/
2そして1にて飽和ローダミン(rhodamine)
染料溶剤の一連の稀釈溶剤(油中での)を製造した。稀
釈度1のものは飽和しており濃度は約5000ppmで
あった。試験用ガラススライドを試験用機器(ターゲッ
ト−図3)の前方6.6mmの位置に置いた。青色励起
源(図3)をデジタルメーター29位置に保持し、青色
励起源位置でのセット値を−130mvとした場合の蛍
光測定値を、図5における蛍光信号値対染料濃度のグラ
フにプロットした。このグラフの曲線によれば、蛍光信
号の出力電圧値は染料濃度が増大するに従い増大するこ
とが示される。染料濃度が大きく且つ蛍光性流体の厚さ
が7.5ミルである場合、この蛍光性流体による吸収は
大きいので曲線は極めて非−直線的(増大し続ける代わ
りに劇的に降下する)なものとなる。濃度が最大である
場合、青色励起された光線は非常に強く吸収されるので
液体サンプルの有効厚さは7.5ミル(全直線的反応の
ために必要であるような)をもはや満たさずにもっと薄
くなり、その厚さは濃度が上昇するに従い薄くなる。深
い印刻を有するシリンダーのためには稀釈した蛍光染料
を使用すべきである。3ミル或はそれ未満の浅い印刻を
有するシリンダーのためには稀釈しない蛍光染料を使用
出来る。蛍光性流体の厚さが小さくなるほど蛍光反応は
より直線的になる。蛍光染料の濃度は使用するべき厚さ
の任意の範囲に対し適合性あるものとすることが出来
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刻された複数のセルを含む表面の容積
    を測定するための方法であって、 (a)複数のセルを画定する表面の選択領域上に蛍光流
    体を分与及び伸展しセルに蛍光流体を充填すること、 (b)蛍光流体を放射線源を使用して励起し蛍光流体を
    して、選択領域のセル内の蛍光流体の体積と実質的に比
    例する電磁放射線を放出せしめること、 (c)選択領域内の蛍光流体から放出された電磁放射線
    を計測し、計測した電磁放射線がセル内の蛍光流体の体
    積と比例しそれにより、セルを印刻してなる選択領域の
    ための容積を得ることを包含してなる印刻された複数の
    セルを含む表面の容積を測定するための方法。
  2. 【請求項2】 (a)複数のセルを画定する表面の選択
    領域上に蛍光流体を分与及び伸展しセルに蛍光流体を充
    填すること、に、(a’)複数のセルを画定する表面か
    ら余剰の蛍光流体を除去しセルのみに蛍光流体が含まれ
    るようにすることが追加されてなる請求項1の印刻され
    た複数のセルを含む表面の容積を測定するための方法。
  3. 【請求項3】 ドクターブレードアセンブリーを使用し
    て、複数のセルを画定する表面から蛍光流体を除去して
    なる請求項2の印刻された複数のセルを含む表面の容積
    を測定するための方法。
  4. 【請求項4】 蛍光流体が発蛍光団の溶剤流体を含んで
    なる請求項1の印刻された複数のセルを含む表面の容積
    を測定するための方法。
  5. 【請求項5】 (a)複数のセルを画定する表面の選択
    領域上に蛍光流体を分与及び伸展しセルに蛍光流体を充
    填すること、に於ける蛍光流体が発蛍光団の群から選択
    されてなる請求項1の印刻された複数のセルを含む表面
    の容積を測定するための方法。
  6. 【請求項6】 複数のセルを画定してなる表面がアニロ
    ックスローラーの表面である請求項1の印刻された複数
    のセルを含む表面の容積を測定するための方法。
  7. 【請求項7】 (a)複数のセルを画定する表面の選択
    領域上に蛍光流体を分与及び伸展しセルに蛍光流体を充
    填すること、に、(a’)表面を横断してドクターブレ
    ードを払拭させることにより、複数のセルを画定する表
    面から余剰の蛍光流体を除去することが追加されてなる
    請求項1の印刻された複数のセルを含む表面の容積を測
    定するための方法。
  8. 【請求項8】 (a)複数のセルを画定する表面の選択
    領域上に蛍光流体を分与及び伸展しセルに蛍光流体を充
    填すること、に於ける蛍光流体が発蛍光団の群から選択
    されてなる請求項7の印刻された複数のセルを含む表面
    の容積を測定するための方法。
  9. 【請求項9】 アニロックスローラーの表面のセルの深
    さが5乃至250ミクロンである請求項1の印刻された
    複数のセルを含む表面の容積を測定するための方法。
  10. 【請求項10】 蛍光流体が、相容性の油をベースとす
    る溶媒と混合してなる、青色で励起され、赤色を放射す
    る発蛍光団である請求項1の印刻された複数のセルを含
    む表面の容積を測定するための方法。
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