JPH07174565A - 測量装置及びこれに用いるレーザ射出ユニット及び指標ポール - Google Patents

測量装置及びこれに用いるレーザ射出ユニット及び指標ポール

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JPH07174565A
JPH07174565A JP34402393A JP34402393A JPH07174565A JP H07174565 A JPH07174565 A JP H07174565A JP 34402393 A JP34402393 A JP 34402393A JP 34402393 A JP34402393 A JP 34402393A JP H07174565 A JPH07174565 A JP H07174565A
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Application number
JP34402393A
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Inventor
Hiroshi Sakurai
浩 桜井
Tomonori Takada
知典 高田
Tatsunori Sada
達典 佐田
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ポールが指示する地点の3次元座標位置を簡単
に測位する。 【構成】反射面6aが形成されて赤外線発光源71が設
けられたポール6を測位点Pnに立てて、赤外線41を
照射面410上に射出させる。また、2ヶのレーザユニ
ット2の一方に、受光素子31が被着されたフォトセン
サ3を装着しておく。座標位置が既知な基準点P1、P
2に各レーザユニット2を設置して、レーザ光40を射
出させ、反射面6aからの反射光40’の入射角度θ
1、θ2を検出させ、これを基に、測位点Pnの平面座
標位置(X、Y)を演算プロセッサ93に演算させる。
また、受光素子31に赤外線41を検知させて、その受
光高さ(Z2+H1)をレベル測定機5に検出させ、発
光高さ(H)との差異(Z2+H1−H)によって、測
位点Pnの高さ座標位置(Z)を演算させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポールが指示する地点
の3次元座標位置を測位するための、測量装置及びこれ
に用いるレーザ射出ユニット及び指標ポールに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、新規な測量技術によって測量作業
の省力化を図ろうとする試みがいろいろとなされてい
る。例えば、レーザ光を用いて、少なくとも2台のレー
ザユニットから、その表面に反射部材を被着したポール
にレーザ光をそれぞれ照射して、該ポールに反射した反
射レーザ光を各々のレーザユニット位置で捉えることに
よって、ポールが位置する地点を特定する形で、該ポー
ルが指示する地点の座標位置を検出せんとする測量方法
が試案されている。こうした測量方法が確立されれば、
現地にポールを置くだけで、該ポールが位置する地点の
位置座標を手間なく精密に検出することが出来るので、
その需要は非常に高くなると予想されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうしたレー
ザ光を用いた測量では、ポールが指示する地点の平面座
標位置のみしか検出出来ない、という不都合がある。従
って、測位地点の3次元座標位置を検出しようとする場
合には、その他の測量方法によって、改めて、該測位さ
れた地点のレベル測量を行わなければならず、手間がか
かる。そこで、ポールを設置するだけで、該ポールが指
示する地点の3次元座標位置を一度に検出することが出
来れば、非常に便利であり、こうしたことの可能な測量
手法の開発が求められていた。そこで本発明は、上記事
情に鑑み、ポールを設置するだけで、該ポールが指示す
る地点の3次元座標位置を簡単に検出することが出来る
ようにした、測量装置及びこれに用いるレーザ射出ユニ
ット及び指標ポールを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、測位点
(Pn)を指示する指標ポール(6)を有し、前記指標
ポール(6)の外周に反射面(6a)を形成し、前記指
標ポール(6)の所定発光高さ(H)位置に指準光発光
手段(71)を、所定波長の指準光(41)を射出し得
る形で設け、その各々が座標位置が既知な基準点(P
1)、(P2)に設置され、レーザ光(40)を所定平
面上に射出し、該射出されて反射した反射光(40’)
の入射角度(θ1)、(θ2)を検出し得るレーザ射出
ユニット(2)を2ヶ以上設け、前記2ヶ以上のレーザ
射出ユニット(2)の少なくとも1ヶに前記指準光(4
1)を検知し得る受光手段(31)を設け、前記受光手
段(31)が検知する前記指準光(41)の受光高さ
(Z2+H1)を検出し得る受光高さ測定手段(5)を
設け、前記レーザ射出ユニット(2)が検出する前記反
射光(40’)の入射角度(θ1、θ2)に基づいて前
記指標ポール(6)が指示する前記測位点(Pn)の平
面座標位置(X、Y)を演算し、また、前記指準光(4
1)の受光高さ(Z2+H1)と発光高さ(H)の差異
(Z2+H1−H)に基づいて該測位点(Pn)の高さ
座標位置(Z)を演算する3次元座標位置演算手段(9
3)を設け、前記3次元座標位置演算手段(93)によ
って演算された前記測位点(Pn)の平面座標位置
(X、Y)と高さ座標位置(Z)を出力する出力手段
(92)を設けて、測量装置(1)が構成される。ま
た、本発明は、本体(20)を有し、前記本体(20)
にレーザ射出源(21)を、レーザ光(40)を所定平
面上に射出し得る形で設け、前記レーザ射出源(21)
から射出されて反射した反射光(40’)を検知し、該
反射光(40’)の入射角度(θ1、θ2)を検出し
て、入射角度データ(DAT1)、(DAT2)を出力
し得るレーザ光検知手段(22)を設け、前記本体(2
0)に、所定波長の指準光(41)を検知し得る受光手
段(31)を設け、前記受光手段(31)が検知する前
記指準光(41)の受光高さ(Z2+H1)を検出し得
る受光高さ測定手段(5)を設けて、レーザ射出ユニッ
ト(2)が構成される。また、本発明は、測位点(P
n)を指示する指標ポール(6)において、前記指標ポ
ール(6)の外周に反射面(6a)を形成し、前記指標
ポール(6)の所定発光高さ(H)位置に指準光発光手
段(71)を、所定波長の指準光(41)を射出し得る
形で設けて、指標ポール(6)が構成される。なお、
( )内の番号等は、図面における対応する要素を示
す、便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記
載に限定拘束されるものではない。以下の作用の欄につ
いても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、2ヶ以上のレ
ーザ射出ユニット(2)が射出して、指標ポール(6)
の反射面(6a)に反射した反射光(40’)の、各レ
ーザ射出ユニット(2)の入射角度(θ1)、(θ2)
に基いて、3次元座標位置演算手段(93)に指標ポー
ル(6)が指示する測位点(Pn)の平面座標位置
(X、Y)を演算させる一方で、指準光発光手段(7
1)に指準光(41)を発光させたときの発光高さ
(H)を、該指準光(41)を受光手段(31)に検知
させ、受光高さ測定手段(5)に検出させた受光高さ
(Z2+H1)に基いて、3次元座標位置演算手段(9
3)に該測位点(Pn)の高さ座標位置(Z)を演算さ
せるように作用する。また、レーザ射出ユニット(2)
は、レーザ射出源(21)から所定平面上に射出したレ
ーザ光(40)の反射光(40’)をレーザ光検知手段
(22)が検知し、その入射角度(θ1)、(θ2)を
検出して、入射角度データ(DAT1)、(DAT2)
として出力自在である一方で、その受光手段(31)が
所定波長の指準光(41)を検知して、該指準光(4
1)の受光高さ(Z2+H1)を受光高さ測定手段
(5)が検出自在であるように作用する。また、指標ポ
ール(6)は、指準光発光手段(71)から所定波長の
指準光(41)を射出自在である一方で、その外周に形
成された反射面(6a)がレーザ光(40)を反射自在
であるように作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明による測量装置の一実施例を示
す図、図2は図1に示す測量装置を用いて測位点の座標
位置を求める方法の一例を示す図である。
【0007】測量装置1は、図1に示すように、図1左
右に対をなすように配置された2基のレーザ射出ユニッ
トであるレーザユニット2、2を有しており、レーザユ
ニット2、2は、測量すべき現地39において、所定の
既知なる座標位置(X1、Y1、Zn)、(X2、Y
2、Zn)をなす基準点P1、P2位置にそれぞれ設置
されている。2基のレーザユニット2、2にはそれぞ
れ、レーザ基準軸ST1、ST2が、各レーザユニット
2の本体20部分に対して所定の方向をなす形で設定さ
れている。なお、現地39は、国家座標として測量上設
定された所定のX、Y、Z座標系を有する地面上に造成
された形で、該座標系と現地39の地形が対応する形に
なっており、そして、各レーザユニット2は、そのレー
ザ基準軸ST1、ST2を、該座標系上においてそれぞ
れ所定の傾斜方向に向けた形で、基準点P1、P2にそ
れぞれ設置されている。各レーザユニット2にはレーザ
光源21が、該レーザユニット2の内部からレーザ光4
0を、その周囲に向けて水平方向に回転させつつ即ち所
定平面上に射出自在な形で、レーザ射出源としてそれぞ
れ設けられており、各レーザユニット2のレーザ光源2
1は、基準点P1、P2の上方においてそれぞれ、現地
39に設定されたX、Y、Z座標系上の所定の座標位置
(X1、Y1、Z1)及び(X2、Y2、Z2)をなす
位置に位置決めされた形になっている。
【0008】また、各レーザユニット2には、そのレー
ザ射出方向前面側に位置する形で、反射光検知部22
が、レーザ光源21から射出されたレーザ光40が反射
した反射光40’を検知し得る形のレーザ光検知手段と
してそれぞれ設けられており、レーザユニット2の反射
光検知部22は、反射光40’の前記基準軸ST1、S
T2に対する入射角度θ1、θ2を、角度データDAT
1、DAT2として出力し得るようになっている。そし
て、レーザユニット2の反射光検知部22には、図1に
示すように、ケーブル等を介してデータ処理装置9が接
続しており、データ処理装置9は、2基のレーザユニッ
ト2、2の各反射光検知部22が出力する反射光40’
の角度データDAT1、DAT2を、入力インターフェ
イス91に入力させ得るようになっている。また、デー
タ処理装置9には、それぞれのレーザユニット2毎に検
出された角度データDAT1、DAT2を演算処理する
ことによって、該反射部材の位置する平面座標位置
(X、Y)を算出し、また後述するレベル測定機5によ
って検出される受光高さ(Z2+H1)と後述する発光
高さ(H)の差異(Z2+H1−H)に基いて、測位点
Pnの高さ座標位置(Z)を演算するための3次元座標
位置演算手段である演算プロセッサ93や、該演算プロ
セッサ93によって演算される平面座標位置データや高
さ座標位置データを格納するためのメモリ94等が内設
されており、これら演算プロセッサ93やメモリ94に
は、データ処理装置9によって得られる測位点Pnの3
次元座標位置データ(即ち、平面座標位置と高さ座標位
置)を出力するための出力ポート92が、出力手段とし
て接続されている。
【0009】また、レーザユニット2の前記本体20
は、先に述べたようにレーザ射出源21や反射光検知部
22等が内蔵されたケーシング部分と、及びこれを支持
する三脚、及び該ケーシング部分の水準調整機構等によ
って、構成されており、前記2基のレーザユニット2、
2のうち、図1右側に示す基準点P2位置のレーザユニ
ット2には、所定高さの柱状に形成されたフォトセンサ
3が装着されている。フォトセンサ3の表面部分には、
所定波長の指準光である赤外線41を検知自在な受光素
子31が、受光手段として被着されており、受光素子3
1は、レーザユニット2の本体20のいずれかの側面に
フォトセンサ3の一部が溶接等によって接続された形
で、該本体20と一体をなすように設けられている。フ
ォトセンサ3には、図1に示すように、受光素子31が
検知する赤外線41の受光高さ測定手段として、レベル
測定機5が接続されており、レベル測定機5は、フォト
センサ3の受光素子31が検知した赤外線41の受光高
さ、即ち、図1に示すレーザ光源21のZ座標位置Z2
+ここからの高さH1=(Z2+H1)、を検出し得る
ようになっている。そして、レベル測定機5は、前記デ
ータ処理装置9の入力用インターフェイス91に接続さ
れている。
【0010】一方、測量装置1において、測位すべき対
象となる測位点Pnには、図1に示すように、柱状に形
成されたポール6が、該ポール6の図1下端に示す先端
6bを測位点Pnに当接させた形で、立設設置されてお
り、従って、ポール6はその下側先端6bによって測位
点Pnを指示する形になっている。また、ポール6の外
周には、レーザ光40を反射し得る反射面6aが、その
略全周面全長に亙って被着配設されている。また、ポー
ル6の上端部には、図1に示すように、赤外線発光装置
7が設けられており、赤外線発光装置7は、該赤外線発
光装置7とポール6の接合部分等に設けた円形気泡管7
2の目視と、該赤外線発光装置7に設けられた公知の自
動水平保持機能によって、整準状態を保持され得るよう
になっている。赤外線発光装置7には、赤外線発光源7
1が、先に述べたように整準状態を保持された状態の該
赤外線発光装置7から赤外線41を、測位点Pnから所
定高さHをなす位置に形成される水平面上に射出し得る
形で、指準光発光手段として設けられている。
【0011】測量装置1は、以上のような構成を有して
いるので、該測量装置1を用いて測位点Pnの3次元座
標位置(X、Y、Z)の各値を検出するには、まず、現
地39においてその座標位置を正確に検出した(或いは
既に設置されている水準点を利用して)2ヶの地点を求
め、該2ヶの地点を基準点P1、P2に設定する。そし
て、該基準点P1、P2にレーザユニット2をそれぞれ
設置する。この際、レーザユニット2は、そのレーザ光
源21の各々が、座標位置が既知なる基準点P1、P2
の上方において、基準となる座標位置(X1、Y1、Z
1)と(X2、Y2、Z2)にそれぞれ位置し、また、
その各々のレーザ基準軸ST1、ST2が現地39の座
標系上において所定の傾斜方向をなすようにセットす
る。なお、測量装置1を構成している2基のレーザユニ
ット2、2のうち、いずれか1基のレーザユニット2は
フォトセンサ3が既に装着された状態で、いずれかの基
準点P2に設置する。そして、フォトセンサ3にはレベ
ル測定機5を接続し、また、各レーザユニット2及び該
レベル測定機5にはデータ処理装置9を接続する。
【0012】こうしてレーザユニット2をセットしてお
いて、一方で、測位点Pnにポール6を立てて、下端6
bで測位点Pnを指示させるように、設置する。この
際、まず、円型気泡管72を目視しながら、ポール6を
鉛直に立てる。この状態で、レーザユニット2、2から
レーザ光40を水平方向に回転させつつ射出させる。す
ると、該レーザ光40は、ポール6の反射材6aによっ
て反射する。そこで、ポール6からの反射光40’を、
レーザユニット2、2の反射光検知部22に検知させ
る。そして、反射光検知部22への入射角度θ1、θ2
を、それぞれ角度データDAT1、DAT2として出力
させる。こうして2ヶの基準点P1、P2の座標位置
(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)と、該基
準点P1、P2に対する入射角度θ1、θ2がそれぞれ
既知になると、図2に示すように、該入射角度θ1、θ
2と、レーザ基準軸ST1、ST2の座標系上における
傾きによって、測位点Pnの座標位置が特定される。そ
こで、データ処理装置9では、その演算プロセッサ93
を用いて、角度データDAT1、DAT2と基準点P
1、P2の座標位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y
2、Z2)の各値に基づいて、ポール6が位置する測位
点Pnの平面座標位置(X、Y)を演算する。そして、
当該演算によって算出された平面座標位置(X、Y)の
各値は、メモリ94に格納しておく。
【0013】こうしてレーザ光40を用いて測位点Pn
の平面座標位置(X、Y)を算出する一方で、このと
き、該測位点Pnにおいては、ポール6の上端部に設け
られた赤外線発光装置7によって赤外線発光源71から
赤外線41を射出させる。この際、赤外線発光装置7に
設けられている自動水平保持機能は、ポール6が極端に
傾いた状態では、機能しないが、ポール6はその設置時
に、円型気泡管72によって、すでに鉛直状態に立設さ
れている。そこで、この状態で、該自動水平保持機能を
働かせると、赤外線発光装置7は直ちに整準状態に調整
保持される。すると、赤外線発光装置7は赤外線発光源
71から赤外線41を、測位点Pnから所定の一致した
高さHをなす位置に形成される水平面上即ち照射面41
0上に照射する。すると、2基のうち一方の(基準点P
2側の)レーザユニット2に装着されたフォトセンサ3
の受光素子31が、該赤外線41を検知する。そこで、
レベル測定機5によって、フォトセンサ3の受光素子3
1が検知した赤外線41の前記レーザ光源21に対する
高さH1を検出する。即ち、基準点P2側のレーザ光源
21のZ軸座標値は(Z2)であるため、赤外線41の
受光高さは(Z2+H1)になる。
【0014】すると、赤外線41は、ポール6が設置さ
れた測位点Pnにおいて所定の高さHをなす位置に形成
される水平な照射面410上に射出されているので、図
2に示すように、測位点PnのZ軸座標値(Z)と発光
高さHの和(Z+H)は、基準点P2側のレーザ光源2
1のZ軸座標値(Z2)と高さH1の和(Z2+H2)
に等しくなる。即ち、Z+H=Z+H1の関係が確保さ
れた状態で、赤外線41が照射面410上に発光照射さ
れる。従って、測位点Pnにおいて未知数である高さ座
標位置(Z)の値は、以下の(1)式によって算出され
る。 Z=(Z2+H1)−H ………………(1)式
【0015】そこで、レベル測定機が検出した赤外線4
1の高さH1と既知なるZ2及びH1の値を基にして、
データ処理装置9の演算プロセッサ93に、赤外線41
のの受光高さ(Z2+H1)と発光高さ(H)の差異
(Z2+H1−H)に基づいて、測位点Pnの高さ座標
位置(Z)を演算させる。そして、先に2基のレーザユ
ニット2によって検出された角度データDAT1、DA
T2と基準点P1、P2の座標位置(X1、Y1、Z
1)、(X2、Y2、Z2)の各値に基いて演算算出さ
れた、測位点Pnにおける平面座標位置(X、Y)と、
フォトセンサ3に検知された赤外線41の高さH1から
算出されたZ軸座標値(Z)を、データ処理装置9によ
ってデータ合成する。すると、これによって、測位点P
nの3次元座標位置(X、Y、Z)が検出される。そこ
で、当該測位点Pnの3次元座標位置(X、Y、Z)を
出力ポート92から出力させることが出来る。こうし
て、単にポール6を測位点Pnに設置するだけで、簡単
且つ正確に測位点Pnの3次元座標位置(X、Y、Z)
を検出することが出来る。
【0016】なお、上述した実施例においては、ポール
6等の指標ポールには赤外線発光装置7の赤外線発光源
71が、赤外線41を射出するために設けられている例
を述べたが、指標ポールに設けられる指準光発光手段
は、受光素子31等の受光手段によって検知され得る所
定波長の指準光を射出し得るものであれば、指準光の種
類及び、その射出方法は、任意である。例えば、指準光
はレーザ光であっても良く、この際には、上述した赤外
線発光装置7の代わりに、自動水平保持機能を有した回
転式レーザ発光機構を用いると良い。また、実施例にお
いては、赤外線41を検知するための受光手段として、
フォトセンサ3に被着された受光素子31が、レーザユ
ニット2の本体20のいずれかの側面に該フォトセンサ
3の一部が溶接等によって接続された形で、該本体20
と一体をなすように設けられている例を述べたが、赤外
線41等の指準光を検知するための受光手段の例はこれ
に限定されるものではない。なお、レーザ射出ユニット
2の本体20とは、先に述べたようにレーザ射出源21
や反射光検知部22等が内蔵されたケーシング部分と、
及びこれを支持する三脚、及び該ケーシング部分の水準
調整機構等によって、構成されており、受光手段は、そ
のいずれに設けられていても差し支えない。また、実施
例においては、2基のレーザユニット2、2のうち一方
のレーザユニット2にのみ、受光素子31が被着された
フォトセンサ3が設けられている例を述べたが、レーザ
ユニット2の配設数量及びこれに対する受光素子31等
の受光手段の数量は、実施例に述べたものに限定される
ものではなく、任意の数量が採択されて構わない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
位点Pnを指示するポール6等の指標ポールを有し、前
記指標ポールの外周に反射面6aを形成し、前記指標ポ
ールの所定発光高さH位置に赤外線発光源71等の指準
光発光手段を、所定波長の赤外線41等の指準光を射出
し得る形で設け、その各々が座標位置が既知な基準点P
1、P2に設置され、レーザ光40を所定平面上に射出
し、該射出されて反射した反射光40’の入射角度θ
1、θ2を検出し得るレーザユニット2等のレーザ射出
ユニットを2ヶ以上設け、前記2ヶ以上のレーザ射出ユ
ニットの少なくとも1ヶに前記指準光を検知し得る受光
素子31等の受光手段を設け、前記受光手段が検知する
前記指準光の受光高さ(Z2+H1)を検出し得るレベ
ル測定機5等の受光高さ測定手段を設け、前記レーザ射
出ユニットが検出する前記反射光40’の入射角度θ
1、θ2に基づいて前記指標ポールが指示する前記測位
点Pnの平面座標位置(X、Y)を演算し、また、前記
指準光の受光高さ(Z2+H1)と発光高さ(H)の差
異(Z2+H1−H)に基づいて該測位点Pnの高さ座
標位置(Z)を演算する演算プロセッサ93等の3次元
座標位置演算手段を設け、前記3次元座標位置演算手段
によって演算された前記測位点Pnの平面座標位置
(X、Y)と高さ座標位置(Z)を出力する出力ポート
92等の出力手段を設けて、測量装置1を構成したの
で、2ヶ以上のレーザ射出ユニットが射出して、指標ポ
ールの反射面6aに反射した、各レーザ射出ユニットの
反射光40’の入射角度θ1、θ2に基いて、3次元座
標位置演算手段に指標ポールが指示する測位点Pnの平
面座標位置(X、Y)を演算させる一方で、指準光発光
手段に指準光を発光させたときの発光高さHと、該指準
光を受光手段に検知させ、受光高さ測定手段に検出させ
た受光高さ(Z2+H1)に基いて、3次元座標位置演
算手段に該測位点Pnの高さ座標位置(Z)を演算させ
ることが出来る。従って、本発明によれば、測位すべき
測位点Pnに指標ポールを設置して、2ヶ以上のレーザ
射出ユニットから該指標ポールの反射面6aにレーザ光
40を射出して、反射光40’の入射角度θ1、θ2を
それぞれ各レーザ射出ユニットに検出させながら、指準
光発光手段に発光させた指準光の受光手段位置における
受光高さを受光高さ測定手段によって検出する、という
1回の作業動作によって、3次元座標位置演算手段に演
算させた測位点の平面座標位置(X、Y)と高さ座標位
置(Z)を同時に、出力手段に出力させることが出来
る。よって、指標ポールを設置するだけで、該指標ポー
ルが指示する地点即ち測位点Pnの3次元座標位置を簡
単に検出することが出来る。このため、本発明によれ
ば、従来の測量方法のように、作業員が測量装置の目盛
を読み取る手間がなく、また測位点の平面座標位置と高
さ座標位置をそれぞれ別個に測位算出する必要がないの
で、測量作業を省力化しながら、レーザ光の特性を活か
した精密な測量が可能となる。
【0018】また、本発明によれば、本体20を有し、
前記本体20にレーザ光源21等のレーザ射出源を、レ
ーザ光40を所定平面上に射出し得る形で設け、前記レ
ーザ射出源から射出されて反射した反射光40’を検知
し、該反射光40’の入射角度θ1、θ2を検出して、
入射角度データDAT1、DAT2を出力し得る反射光
検知部22等のレーザ光検知手段を設け、前記本体20
に、所定波長の赤外線41等の指準光を検知し得る受光
素子31等の受光手段を設け、前記受光手段が検知する
前記指準光の受光高さ(Z2+H1)を検出し得るレベ
ル測定機5等の受光高さ測定手段を設けて、レーザユニ
ット2等のレーザ射出ユニットを構成すると、レーザ射
出ユニットは、レーザ射出源から所定平面上に射出した
レーザ光40の反射光40’をレーザ光検知手段が検知
し、その入射角度θ1、θ2を検出して、入射角度デー
タDAT1、DAT2として出力することが出来る一方
で、その受光手段が所定波長の指準光を検知して、該指
準光の受光高さ(Z2+H1)を受光高さ測定手段によ
って自在に検出することが出来る。従って、2ヶ以上の
レーザ射出ユニットを用いて、その各本体20を座標位
置が既知な基準点P1、P2等の地点にそれぞれ設置
し、一方、レーザ光40を反射し得る反射面が形成され
たポール6等の指標ポールを測位すべき測位点Pnに設
置しておけば、各レーザ射出ユニットからレーザ光40
を射出して、該反射面に反射した反射光40’の入射角
度θ1、θ2をレーザ光検知手段に検出させて、入射角
度データDAT1、DAT2を出力させることによっ
て、該入射角度DAT1、DAT2とレーザ射出ユニッ
トの設置地点の座標位置から、測位点Pnの平面座標位
置(X、Y)を簡単に検出することが出来る。これを行
う一方で、指標ポールの所定発光高さH位置から所定波
長の指準光を水平に射出させて、該指準光を受光手段に
検知させ、その受光高さ(Z2+H1)を受光高さ測定
手段に検出させれば、該受光高さ(Z2+H1)と発光
高さHの差異(Z2+H1−H)の値が、指標ポールが
指示する測位点の高さ座標位置(Z)に対応する形にな
る。従って、これを検出すれば、簡単に測位点Pnの高
さ座標位置(Z)を算出出来る。よって、レーザ射出ユ
ニットを用いれば、測位すべき測位点Pnに指標ポール
を設置するだけで、手間なく簡単に該測位点Pnの3次
元座標位置(X、Y、Z)を算出することが出来る。
【0019】また、本発明によれば、測位点Pnを指示
するポール6等の指標ポールにおいて、前記指標ポール
の外周に反射面6aを形成し、前記指標ポールの所定発
光高さH位置に赤外線発光源71等の指準光発光手段
を、所定波長の赤外線41等の指準光を射出し得る形で
設けて、指標ポールを構成すると、指標ポールは、指準
光発光手段から所定波長の指準光を射出することが出来
る一方で、その外周に形成された反射面6aがレーザ光
40を反射することが出来る。従って、レーザ光40を
射出自在でその反射光40’の入射角度θ1、θ2を検
出することが出来るようなレーザユニット2等のレーザ
射出ユニットを2ヶ以上用いて、該レーザ射出ユニット
のそれぞれを座標位置が既知な基準点P1、P2に設置
して、ここからレーザ光40を射出すれば、上記反射面
6aによって反射した反射光40’の入射角度θ1、θ
2を各レーザ射出ユニットに検出させることによって、
指標ポールが指示する測位点Pnの平面座標位置(X、
Y)を簡単に検出することが出来る。この際、上記指準
光発光手段によって所定発光高さH位置から所定波長の
指準光を水平に射出させて、該指準光を各レーザ射出ユ
ニットが設置された基準点P1、P2位置において、受
光素子31等の受光手段によって検知させ、そのときの
受光高さ(Z2+H1)をレベル測定機5等の受光高さ
測定手段によって検出させれば、先に述べたと同様に、
該受光高さ(Z2+H1)と発光高さHの差異(Z2+
H1−H)の値が、測位点Pnの高さ座標位置(Z)に
対応する形になる。従って、指標ポールは、これを設置
するだけで、手間なく簡単に測位すべき測位点Pnの3
次元座標位置(X、Y、Z)を算出するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測量装置の一実施例を示す図であ
る。
【図2】図1に示す測量装置を用いて測位点の座標位置
を求める方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1……測量装置 2……レーザ射出ユニット(レーザユニット) 20……本体 21……レーザ射出源(レーザ光源) 22……レーザ光検知手段(反射光検知部) 31……受光素子(受光手段) 5……受光高さ測定手段(レベル測定機) 6……指標ポール(ポール) 6a……反射面 71……指準光発光手段(赤外線発光源) 92……出力手段(出力ポート) 93……3次元座標位置演算手段(演算プロセッサ) 40……レーザ光 40’……反射光 41……指準光(赤外線) P1、P2……基準点 Pn……測位点 θ1、θ2……入射角度 H……発光高さ Z2+H1……受光高さ(基準点P2側のレーザ光源2
1の高さ座標位置Z2+受光素子31が検知した赤外線
41の該レーザ光源21からの高さH1)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測位点を指示する指標ポールを有し、 前記指標ポールの外周に反射面を形成し、 前記指標ポールの所定発光高さ位置に指準光発光手段
    を、所定波長の指準光を射出し得る形で設け、 その各々が座標位置が既知な基準点に設置され、レーザ
    光を所定平面上に射出し、該射出されて反射した反射光
    の入射角度を検出し得るレーザ射出ユニットを2ヶ以上
    設け、 前記2ヶ以上のレーザ射出ユニットの少なくとも1ヶに
    前記指準光を検知し得る受光手段を設け、 前記受光手段が検知する前記指準光の受光高さを検出し
    得る受光高さ測定手段を設け、 前記レーザ射出ユニットが検出する前記反射光の入射角
    度に基づいて前記指標ポールが指示する前記測位点の平
    面座標位置を演算し、また、前記指準光の受光高さと発
    光高さの差異に基づいて該測位点の高さ座標位置を演算
    する3次元座標位置演算手段を設け、 前記3次元座標位置演算手段によって演算された前記測
    位点の平面座標位置と高さ座標位置を出力する出力手段
    を設けて構成した、測量装置。
  2. 【請求項2】本体を有し、 前記本体にレーザ射出源を、レーザ光を所定平面上に射
    出し得る形で設け、 前記レーザ射出源から射出されて反射した反射光を検知
    し、該反射光の入射角度を検出して、入射角度データを
    出力し得るレーザ光検知手段を設け、 前記本体に、所定波長の指準光を検知し得る受光手段を
    設け、 前記受光手段が検知する前記指準光の受光高さを検出し
    得る受光高さ測定手段を設けて構成した、レーザ射出ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】測位点を指示する指標ポールにおいて、 前記指標ポールの外周に反射面を形成し、 前記指標ポールの所定発光高さ位置に指準光発光手段
    を、所定波長の指準光を射出し得る形で設けて構成し
    た、指標ポール。
JP34402393A 1993-12-17 1993-12-17 測量装置及びこれに用いるレーザ射出ユニット及び指標ポール Pending JPH07174565A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102735211A (zh) * 2012-07-04 2012-10-17 江苏省华建建设股份有限公司 单人可操作式全天候水准仪

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102735211A (zh) * 2012-07-04 2012-10-17 江苏省华建建设股份有限公司 单人可操作式全天候水准仪

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