JPH0717332U - 粉末原料の予熱・焼成装置 - Google Patents

粉末原料の予熱・焼成装置

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JPH0717332U
JPH0717332U JP4887093U JP4887093U JPH0717332U JP H0717332 U JPH0717332 U JP H0717332U JP 4887093 U JP4887093 U JP 4887093U JP 4887093 U JP4887093 U JP 4887093U JP H0717332 U JPH0717332 U JP H0717332U
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preheating
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恵右 小川
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石川島播磨重工業株式会社
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 代替エネルギー源として都市ゴミを利用す
る。 【構成】 多段式予熱装置12と多段式予熱装置12に
接続されたロータリーキルン2とクリンカークーラ19
とを有する粉末原料の予熱・焼成装置において、サイク
ロン型の仮焼炉28の渦巻室27に、クリンカークーラ
19の抽気ダクト30を接続し、仮焼炉28の下部に設
けたグリズリ36から2方向へ分岐するシュート37,
38を設け、未燃焼燃料を導くシュート37を抽気ダク
ト30に接続し、他のシュート38を多段式予熱装置1
2の最下部のサイクロン6へ接続し、抽気ダクト30に
設けた燃料供給口31の下流側に、前記最下部のサイク
ロン6直前のサイクロン5のシュート24を接続した構
成としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、粉末原料の予熱・焼成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来のセメントなどの粉末原料の予熱・焼成装置の一例の概略を表すも のである。下流側の端部が低くなるように所定の傾斜角度をもって回転自在に据 え付けられ且つ下流側の端部にバーナ1を備えた円筒状のロータリーキルン2の 上流側の上方に、4台のサイクロン3,4,5,6を順次予熱ダクト7,8,9 により接続し、最上部の1段サイクロン3に連通する1段予熱ダクト7に原料供 給口10を設け、最下部の4段サイクロン6とロータリーキルン2とをシュート 11により連結して多段式予熱装置12を構成し、前記の原料供給口10から投 入した常温の原料13が各サイクロン3,4,5により予熱・分離され、サイク ロン3,4の直下に連なる各シュート14,15を経て予熱ダクト8,9によっ て下流側へ導かれ、下部の3段サイクロン5から後述のシュート24を経て仮焼 炉21へ投入されるときには、所定の温度に昇温されるように形成されている。
【0003】 前記ロータリーキルン2の下流側に、該ロータリーキルン2により焼成される 原料13を冷却ファン16により供給される冷却用空気17によって冷却し、ク リンカー18として取り出すクリンカークーラ19を接続している。
【0004】 また、前記のロータリーキルン2上流側端部の上方に、該ロータリーキルン2 から延びる立上りダクト20を介してロータリーキルン2と接続した仮焼炉21 を設け、該仮焼炉21の下部に、前記のクリンカークーラ19の排ガスを導く抽 気ダクト22を接続し、仮焼炉21の上部と前記多段式予熱装置12の4段サイ クロン6の上部とを予熱ダクト23により接続し、さらに、前記多段式予熱装置 12の3段サイクロン5のシュート24を前記仮焼炉21の下部に接続し、該シ ュート24を介して前記3段サイクロン5で分離された原料13を仮焼炉21へ 導入し、仮焼炉21に設けた仮焼バーナ25により供給される燃料の燃焼熱によ って仮焼を行ない、仮焼した原料13を前記4段サイクロン6へ予熱ダクト23 を介して導くように形成している。なお、26は前記の多段式予熱装置12の最 上部の1段サイクロン3に接続され、該多段式予熱装置12から高温の排ガスを 吸引して、原料の乾燥や粉砕などを行なう他の装置(図示せず)へ送給する吸引 ファンである。
【0005】 前述の装置において、多段式予熱装置12の最上部の1段予熱ダクト7に設け た原料供給口10から供給された原料13は、前記1段予熱ダクト7内の上昇ガ ス流に乗って最上部の1段サイクロン3に導かれ、該1段サイクロン3により分 離された原料13は、2段サイクロン4と3段サイクロン5とを接続する2段予 熱ダクト8へシュート14を介して供給され、該2段予熱ダクト8内の上昇ガス 流に乗って2段サイクロン4に導かれ、該2段サイクロン4により分離された原 料13は、3段サイクロン5と4段サイクロン6とを接続する3段予熱ダクト9 へシュート15を介して供給され、該3段予熱ダクト9内の上昇ガス流に乗って 3段サイクロン5に導かれ、この間に所要の予熱が行なわれる。
【0006】 予熱され、前記3段サイクロン5により分離された原料13は、シュート24 を通して仮焼炉21へ投入され、抽気ダクト22を介して供給されるクリンカー クーラ19の排ガス中に分散浮遊し、立上りダクト20を介して供給されるロー タリーキルン2の排ガスの高いポテンシャルの熱によって一部仮焼され、さらに 、仮焼バーナ25から噴出し仮焼炉21内で排ガス及び原料13と拡散混合しな がら燃焼する燃料の燃焼熱によって仮焼される。
【0007】 仮焼炉21により仮焼された原料13は、仮焼炉21と4段サイクロン6とを 連結している予熱ダクト23を介して4段サイクロン6へ導かれ分離されたのち シュート11を通ってロータリーキルン2へ投入され、該ロータリーキルン2に よって焼成される。
【0008】 ロータリーキルン2によって焼成された原料13は、ロータリーキルン2の下 流側のクリンカークーラ19へ送出され、該クリンカークーラ19内で、冷却フ ァン16によって供給される冷却用空気17により冷却されたのち、クリンカー 18として取り出される。
【0009】 前記の仮焼炉21は、セメントを焼成する場合、CaCO3の殆どを、立上り ダクト20を介してロータリーキルン2から導入される排ガス熱と、仮焼バーナ 25によって供給される燃料を抽気ダクト22を介してクリンカークーラ19か ら導入される排ガス(高温の二次空気)によって燃焼させた燃焼熱とによって、 CaO+CO2に分解する仮焼反応を行なう。
【0010】 而して、前記仮焼炉21に使用されている燃料は、石炭、C重油、天然ガスな ど天然のエネルギー源であるが、近年、このエネルギー源を節減するために都市 ゴミ等の可燃性産業廃棄物を燃料として利用することが提案されている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の粉末原料の予熱・焼成装置では、気体である天然ガス燃 料、平均直径50μに粉砕した石炭を空気流にのせて送給する微粉炭燃料、及び 加圧したC重油を噴霧ノズルを通して100〜300μの粒子として送給するC 重油燃料など、燃焼時間の比較的短い燃料を燃焼させ得るように計画された仮焼 炉21が用いられており、破砕後でも20〜30mm程度の雑多な大きさを有し 燃焼速度が遅い都市ゴミを燃料とすると、多量の未燃焼物を排出し、該未燃焼物 が4段サイクロン6により捕集されてロータリーキルン2内に送り込まれ、炭化 物として製品を汚染してしまう。また、従来の仮焼炉21の考え方では、炉容積 を5〜10倍にしないと、都市ゴミの焼却は困難であるという問題がある。
【0012】 本考案は、前述の実情に鑑み、原料と燃料とに旋回流を与え、且つクリンカー クーラの抽気ダクトを介して循環させることにより、燃料の燃焼を促進し、原料 の仮焼を進行させ得る仮焼炉を提供することを目的としてなしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、複数のサイクロンを予熱ダクトにより順次連結した多段式予熱装置 を有し、該多段式予熱装置の最下部のサイクロンにシュートを介して接続された ロータリーキルンと、該ロータリーキルンの下流側端部に連結されたクリンカー クーラとを有する粉末原料の予熱・焼成装置において、旋回流を発生させ得る渦 巻室を有するサイクロン型仮焼炉の前記渦巻室にクリンカークーラの抽気ダクト を接続し、前記仮焼炉の下部に未燃焼燃料と粉末原料とを分離し得る分離装置を 設け、該分離装置から2方向へ分岐するシュートを設け、未燃焼燃料を導くため のシュートを前記抽気ダクトに接続し、他のシュートを前記多段式予熱装置の最 下部のサイクロンへ接続し、前記抽気ダクトの所定部分に燃料供給口を設け、該 燃料供給口の下流側に、前記多段式予熱装置の最下部のサイクロン直前のサイク ロンのシュートを接続した構成としている。
【0014】
【作用】
従って、本考案では、抽気ダクトの燃料供給口から投入された燃料は、クリン カークーラの排ガスと抽気ダクト中において拡散混合して抽気ダクトから仮焼炉 内へ流動しながら燃焼する。多段式予熱装置により予熱され、最下部のサイクロ ン直前のサイクロンからシュートを経て抽気ダクト内に導かれた原料は、前記燃 焼ガス中に分散浮遊して、仮焼炉の上部に吸引され、前記燃料とともに渦巻室に よる旋回流に巻き込まれ仮焼炉内に均一に拡散し、燃料の燃焼熱によって仮焼さ れる。仮焼炉内で分離され、さらに仮焼炉下部の分離装置により原料と分離され た未燃焼燃料は、シュートを経て抽気ダクトから仮焼炉へ循環し、その間に再度 燃焼される。また、前記分離装置で分離された原料はシュートを経て最下部のサ イクロンへ導かれ、該サイクロンで分離された原料はシュートを経てロータリー キルンへ投入される。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0016】 図1及び図2は本考案の粉末原料の予熱・焼成装置の第1の実施例の概略を表 す構成図であり、図中、図4と同じものには同じ符号を付すことにより説明を省 略する。
【0017】 本実施例では、ロータリーキルン2の上流側端部近傍の上方に、頭部に円筒内 旋回流を発生させ得る渦巻室27を有するサイクロン型の仮焼炉28を設け、該 仮焼炉28の頂部と多段式予熱装置12の4段サイクロン6の頭部とを予熱ダク ト29により連結し、前記仮焼炉28の渦巻室27にクリンカークーラ19の抽 気ダクト30を接続し、該抽気ダクト30の仮焼炉28に近い部分に燃料供給口 31を設け、該燃料供給口31近傍の下流側の抽気ダクト30に多段式予熱装置 12の3段サイクロン5のシュート24を接続している。
【0018】 前記の燃料供給口31には、上部が燃料搬入用のバケットエレベータ32に連 通し、下部にロータリーバルブ33を備えたホッパ34が設けられており、前記 ロータリーバルブ33によって排ガスの漏洩や大気の侵入を防ぎつつ、前記バケ ットエレベータ32により供給される燃料35を受け入れられるように形成され ている。因みに、前記の燃料35は、都市ゴミを粉砕乾燥後、適宜の形状に成形 (例えばペレット状)したもの、或いは破砕されたままのものである。
【0019】 また、前記仮焼炉28の下部から流出する未燃焼燃料35aと原料13とを分 離するため、仮焼炉28の下方に、前記抽気ダクト30側へ向いた下り勾配を有 する耐熱鋼製のグリズリ36を分離装置として設け、該グリズリ36により分離 される未燃焼燃料35aを抽気ダクト30へ循環させるため、該グリズリ36の 延設方向へ延び、且つ抽気ダクト30に連通するシュート37を設け、前記グリ ズリ36の間を通った原料13などを多段式予熱装置12の最下部の4段サイク ロン6へ導くため、グリズリ36直下で前記シュート37から分岐して後述の立 上りダクト39方向へ延び、且つ該立上りダクト39に連通するシュート38を 設ける(図2参照)。
【0020】 さらに、ロータリーキルン2の上流側端部から上方へ延びる立上りダクト39 を、4段サイクロン6の頭部に接続されている前記予熱ダクト29に連結する。
【0021】 次に作動について説明すると、バケットエレベータ32により搬入され、ホッ パ34、及びロータリーバルブ33を介して抽気ダクト30に設けた燃料供給口 31から抽気ダクト30へ投入された燃料35は、クリンカークーラ19の排ガ スと抽気ダクト30中において拡散混合して抽気ダクト30から仮焼炉28の渦 巻室27に導かれ、該渦巻室27によって円筒内旋回流を与えられ、且つ同時に 抽気ダクト30内と仮焼炉28内にかけて循環流動しながら燃焼する。
【0022】 また、図4に示す従来例の作動と同様に、多段式予熱装置12により予熱され 、多段式予熱装置12の3段サイクロン5により分離され、該3段サイクロン5 からシュート24を経て抽気ダクト30内に導かれた原料は、前記燃料35の燃 焼による燃焼ガス中に分散浮遊して仮焼炉28頭部の渦巻室27に吸引され、渦 巻室27による円筒内旋回流に巻き込まれて仮焼炉28内に均一に拡散し、燃料 35の燃焼熱によって仮焼される。
【0023】 仮焼炉28内で仮焼された原料13及び未燃焼燃料35aなどは仮焼炉28の 下部からグリズリ36上に流出し、さらに該グリズリ36により原料13と分離 された未燃焼燃料35aは、グリズリ36上を滑落しシュート37を経て抽気ダ クト30へ流出し、該抽気ダクト30内の上昇ガス流に乗って仮焼炉28へ還流 し、抽気ダクト30中と仮焼炉28内で燃焼する。
【0024】 また、前記グリズリ36の間を通って下方へ落下することにより前記未燃焼燃 料35aと分離されシュート38を経て立上りダクト39へ流出し該立上りダク ト39内の上昇ガス流に乗り予熱ダクト29を介して4段サイクロン6へ導かれ た原料13及び灰分40などと、燃焼ガスとともに仮焼炉28の頂部から予熱ダ クト29を経て多段式予熱装置12の4段サイクロン6へ導かれた原料13とは 、4段サイクロン6で燃焼ガスと灰分40や原料13とに分離され、分離された 原料13はシュート11を経てロータリーキルン2へ投入され、該ロータリーキ ルン2によって焼成される。
【0025】 ロータリーキルン2によって焼成された原料13は、ロータリーキルン2の下 流側のクリンカークーラ19へ送出され、該クリンカークーラ19内で、冷却フ ァン16によって供給される冷却用空気17により冷却されたのち、クリンカー 18として取り出される。
【0026】 前記によれば、内部に円筒内旋回流が得られる渦巻室27を有するサイクロン 型の仮焼炉28を設け、クリンカークーラ19の排ガスの抽気ダクト30を前記 渦巻室27に連通し、前記抽気ダクト30の仮焼炉28近くに燃料供給口31を 設け、前記仮焼炉28の下部にグリズリ36を設け、該グリズリ36により分離 した未燃焼燃料35aを抽気ダクト30及び仮焼炉28へ循環させ得るように形 成したので、抽気ダクト30及び仮焼炉28内において燃料35の滞留時間が延 長されるため安定した燃料35の燃焼が得られ、また抽気ダクト30及び仮焼炉 28内において原料13の滞留時間が延長されるので十分なる原料仮焼の進行を 得ることができる。
【0027】 図3は本考案の粉末原料の予熱・焼成装置の第2の実施例の概略を表す構成図 であり、図中、図1及び図2と同じものには同じ符号を付すことにより説明を省 略する。
【0028】 本実施例では、ロータリーキルン2の上流側端部から上方へ延びる立上りダク ト41を、仮焼炉28の渦巻室27に連通されている抽気ダクト30に設けられ た燃料供給口31の上流側の抽気ダクト30に接続している。
【0029】 また、前記仮焼炉28の下部から流出する未燃焼燃料35aと原料13とを分 離し得るように仮焼炉28の下方に設けたグリズリ36の間を通った原料13な どを多段式予熱装置12の最下部の4段サイクロン6へ導くため、グリズリ36 直下でシュート37から分岐して4段サイクロン6方向へ延びるシュート38の 先端を、仮焼炉28の頂部と多段式予熱装置12の4段サイクロン6の頭部とを 連結する予熱ダクト42に接続している。
【0030】 次に作動について説明すると、バケットエレベータ32により搬入され、ホッ パ34、及びロータリーバルブ33を介して抽気ダクト30に設けた燃料供給口 31から抽気ダクト30へ投入された燃料35は、クリンカークーラ19の排ガ ス、及び立上りダクト41を介して供給されるロータリーキルン2の排ガスと抽 気ダクト30中において拡散混合して抽気ダクト30から仮焼炉28の渦巻室2 7に導かれ、該渦巻室27によって円筒内旋回流を与えられ、且つ同時に抽気ダ クト30内と仮焼炉28内にかけて循環流動しながら燃焼する。
【0031】 また、図4に示す従来例の作動と同様に、多段式予熱装置12により予熱され 、多段式予熱装置12の3段サイクロン5により分離され、該3段サイクロン5 からシュート24を経て抽気ダクト30内に導かれた原料は、前記の各排ガスと 燃料35の燃焼による燃焼ガス中に分散浮遊して仮焼炉28頭部の渦巻室27に 吸引され、渦巻室27による円筒内旋回流に巻き込まれて仮焼炉28内に均一に 拡散し、ロータリーキルン2の排ガスの高いポテンシャルの熱と燃料35の燃焼 熱とによって仮焼される。
【0032】 仮焼炉28内で仮焼された原料13及び未燃焼燃料35aなどは仮焼炉28の 下部からグリズリ36上に流出し、さらに該グリズリ36により原料13と分離 された未燃焼燃料35aは、グリズリ36上を滑落しシュート37を経て抽気ダ クト30へ流出し、該抽気ダクト30内の上昇ガス流に乗って仮焼炉28へ循環 し、抽気ダクト30中と仮焼炉28内で燃焼する。
【0033】 また、前記グリズリ36の間を通って下方へ落下することにより前記未燃焼燃 料35aと分離されシュート38を経て予熱ダクト42へ流出し該予熱ダクト4 2内のガス流に乗って4段サイクロン6へ導かれた原料13及び灰分40などと 、燃焼ガスとともに仮焼炉28の頂部から予熱ダクト42を経て多段式予熱装置 12の4段サイクロン6へ導かれた原料13とは、4段サイクロン6で燃焼ガス と灰分40や原料13とに分離され、分離された原料13はシュート11を経て ロータリーキルン2へ投入され、該ロータリーキルン2によって焼成される。
【0034】 ロータリーキルン2によって焼成された原料13は、ロータリーキルン2の下 流側のクリンカークーラ19へ送出され、該クリンカークーラ19内で、冷却フ ァン16によって供給される冷却用空気17により冷却されたのち、クリンカー 18として取り出される。
【0035】 前記によれば、内部に円筒内旋回流が得られる渦巻室27を有するサイクロン 型の仮焼炉28を設け、クリンカークーラ19の排ガスの抽気ダクト30を前記 渦巻室27に連通し、前記抽気ダクト30の仮焼炉28近くに燃料供給口31を 設け、前記仮焼炉28の下部にグリズリ36を設け、該グリズリ36により分離 した未燃焼燃料35aを抽気ダクト30及び仮焼炉28へ循環させ得るように形 成したので、抽気ダクト30及び仮焼炉28内において燃料35の滞留時間が延 長されるため安定した燃料35の燃焼が得られ、また抽気ダクト30及び仮焼炉 28内において原料13の滞留時間が延長されるので、十分なる原料仮焼の進行 を得ることができる。
【0036】 なお、本考案は前述の実施例にのみ限定されるものではなく、燃料としては都 市ゴミ以外にもおが屑、プラスチック屑等の可燃性産業廃棄物を利用し得、且つ 従来の天然エネルギー源と混焼させても良いこと、その他、本考案の要旨を逸脱 しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0037】
【考案の効果】
本考案の粉末原料の予熱・焼成装置によれば、下記のごとき種々の優れた効果 を奏し得る。
【0038】 I)従来の粉末原料の予熱・焼成装置では受け入れられなかった都市ゴミ等の 可燃性産業廃棄物を燃料として利用できるので、エネルギー源の多様化を図るこ とが可能となる。
【0039】 II)高価な天然エネルギー源の代替エネルギー源として都市ゴミ等の可燃性 産業廃棄物を利用できるので、焼成製品の製造コストを大幅に削減することでで きる。
【0040】 III)現在、焼却又は埋蔵されている都市ゴミ等の可燃性産業廃棄物を燃料 として利用することにより、エネルギーの回収と灰分の製品化が可能となり、ま た燃焼と仮焼反応とが同一空間内で行なわれるので、低温燃焼となり(ゴミ焼却 炉よりも低温)NOx(サーマルNOx)の発生量が抑制されるため、環境問題 の改善に寄与できる。
【0041】 IV)都市ゴミ等の可燃性産業廃棄物中に高発熱量を有するものが混在してい ても、粉末原料中で燃焼されるので粉末原料の仮焼反応によって吸熱されるため 、炉壁の過熱やゴミの溶着を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の粉末原料の予熱・焼成装置の第1の実
施例の概略を表す構成図である。
【図2】図1におけるグリズリ周辺構造の詳細図であ
る。
【図3】本考案の粉末原料の予熱・焼成装置の第2の実
施例の概略を表す構成図である。
【図4】従来の粉末原料の予熱・焼成装置の概略を表す
構成図である。
【符号の説明】
2 ロータリーキルン 3 1段サイクロン 4 2段サイクロン 5 3段サイクロン 6 4段サイクロン 7 1段予熱ダクト 8 2段予熱ダクト 9 3段予熱ダクト 11 シュート 12 多段式予熱装置 19 クリンカーカーラ 24 シュート 27 渦巻室 28 仮焼炉 30 抽気ダクト 31 燃料供給口 36 グリズリ(分離装置) 37 シュート 38 シュート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサイクロンを予熱ダクトにより順
    次連結した多段式予熱装置を有し、該多段式予熱装置の
    最下部のサイクロンにシュートを介して接続されたロー
    タリーキルンと、該ロータリーキルンの下流側端部に連
    結されたクリンカークーラとを有する粉末原料の予熱・
    焼成装置において、旋回流を発生させ得る渦巻室を有す
    るサイクロン型仮焼炉の前記渦巻室にクリンカークーラ
    の抽気ダクトを接続し、前記仮焼炉の下部に未燃焼燃料
    と粉末原料とを分離し得る分離装置を設け、該分離装置
    から2方向へ分岐するシュートを設け、未燃焼燃料を導
    くためのシュートを前記抽気ダクトに接続し、他のシュ
    ートを前記多段式予熱装置の最下部のサイクロンへ接続
    し、前記抽気ダクトの所定部分に燃料供給口を設け、該
    燃料供給口の下流側に、前記多段式予熱装置の最下部の
    サイクロン直前のサイクロンのシュートを接続したこと
    を特徴とする粉末原料の予熱・焼成装置。
JP4887093U 1993-09-08 1993-09-08 粉末原料の予熱・焼成装置 Pending JPH0717332U (ja)

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