JPH07173232A - モノビニルアレーン/共役ジエンコポリマーの製造方法 - Google Patents

モノビニルアレーン/共役ジエンコポリマーの製造方法

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JPH07173232A
JPH07173232A JP6237785A JP23778594A JPH07173232A JP H07173232 A JPH07173232 A JP H07173232A JP 6237785 A JP6237785 A JP 6237785A JP 23778594 A JP23778594 A JP 23778594A JP H07173232 A JPH07173232 A JP H07173232A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂状、多モードモノビニルアレーン−共役
ジエンブロックコポリマーの製造方法およびこの方法に
よって製造されたポリマーを提供する。 【構成】 (a)モノビニルアレーンモノマーおよび開
始剤; (b)開始剤およびモノビニルアレーンモノマー; (c)(i)開始剤およびモノビニルアレーンモノマ
ー、(ii) モノビニルアレーンモノマーおよび共役ジエ
ンモノマーの混合物、(iii)共役ジエンモノマー、(i
v) モノビニルアレーンモノマー から成る群から選ばれ、任意の順で行うことができる連
続する少なくとも2種の装入物 (d)カップリング剤 を重合条件下で逐次接触させることから成る方法であ
る。好ましい態様においては少なくとも3回の開始剤を
用意する。他の好ましい態様においては、少なくとも3
回のモノビニルアレーン装入を共役ジエンを含有する最
初の装入物に先行させる。他の好ましい態様において
は、少なくとも4回のモノビニルアレーン装入を共役ジ
エンを含有する最初の装入物に先行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノビニルアレーンと
共役ジエンとのブロックコポリマーおよびこれらのブロ
ックコポリマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマー分野、特に、包装および関連産
業において、良好な耐衝撃性および延性を有する無臭、
無色、透明物品に形成できる熱可塑性ポリマーに対する
要求が生じてきている。単一成分としても有用であり、
同時に特性の改良された物品を製造するために一般に使
用されている他のポリマーとのブレンド用として有用で
あるポリマーに対する要望が存在する。これらの要望を
満足させるポリマーは、慣用の押出、射出および吹込成
形装置での使用に適したものであり、また、容器、チュ
ーブ、フィルム、繊維などにプラスチックを成形する他
の方法における使用に適していなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多種類のモノマー添加
順序および種々のカップリング剤によって製造された多
種類のブロック構造を有する実質的に透明なブロックコ
ポリマー製造に多くの努力が注がれている。多数のモノ
ビニルアレーン/共役ジエンコポリマーとポリスチレン
ポリマーとの混合によって望ましい性質および経済的利
益を得ることができる。しかし、モノビニルアレーン共
役ジエンコポリマーとポリスチレンポリマーとのブレン
ドは、しばしば、未反応スチレンモノマーを含有する、
従って、望ましくない未反応スチレンモノマーを含有せ
ず、同時に、物理的並びに機械的特性を維持している高
スチレン含量の熱可塑性ポリマーに対する要望が存在す
る。
【0004】各種のコポリマーおよびポリスチンとコポ
リマーとのブレンドから形成された物品中における未反
応スチレンモノマーによって生ずる臭気は、良好な衝撃
強さおよび延性も有する無臭、無色物質が望まれる用途
における積年の問題である。特定の例には、水および食
品容器用の材料が含まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によって、受入れ
られる衝撃強さおよび延性を含む特性の有利なバランス
を有する透明物品を製造できるモノビニルアレーン炭化
水素と共役ジエンとの新規の樹脂状ブロックコポリマー
が提供される。
【0006】本発明によって、モノビニルアレーン−共
役ジエンコポリマーとスチレンのポリマーとのブレンド
用の代替としての使用に適したモノビニルアレーン炭化
水素と共役ジエンとの新規の樹脂状ブロックコポリマー
も提供される。本発明では、未反応スチレンモノマーの
不存在が要求される用途に使用することができ、かつ、
良好な衝撃強さおよび(または)延性並びに他の物理的
性質の良好なバランスを有する物品が製造できるモノビ
ニルアレーン炭化水素と共役ジエンとの高スチレン含量
樹脂状ブロックコポリマーも提供される。
【0007】本発明は、また、ポリマーブレンドの代り
として適しているコポリマーを含めた樹脂状ブロックモ
ノビニルアレーン−共役ジエンコポリマーの製造方法に
も関する。
【0008】発明者等は、 (a)モノビニルアレーンモノマーおよび開始剤; (b)開始剤およびモノビニルアレーンモノマー; (c)(i)開始剤およびモノビニルアレーンモノマ
ー; (ii) モノビニルアレーンモノマーと共役ジエンモノマ
ーとの混合物; (iii)共役ジエンモノマー;および (iv) モノビニルアレーンモノマー から成る群から選ばれ、任意の順で行うことができる連
続する少なくとも2種の装入物; (d)カップリング剤 を重合条件下で逐次接触させることを特徴とする樹脂
状、ブロックモノビニルアレーン−共役ジエンコポリマ
ーの製造方法を見出した。好ましい態様においては、少
なくとも3回の開始剤装入が行なわれる。他の態様にお
いては、少なくとも3回のモノビニルアレーンの装入を
共役ジエンを含有する最初の装入物に先行させる。さら
に他の好ましい態様においては、少なくとも4回のモノ
ビニルアレーンの装入を共役ジエンを含有する最初の装
入物に先行させる。
【0009】本発明のポリマーは、衝撃強さおよび(ま
たは)延性のような特性の良好なバランスを有する物品
が製造できる透明、無臭の樹脂である。高スチレン含量
を有する発明ポリマーは、他のモノビニルアレーン−共
役ジエンコポリマーとポリスチレンとのブレンドの代替
として使用することができ、かつ、未反応スチレンモノ
マーの最小量しか含まない利点を有する。
【0010】発明者等は、他のモノビニルアレーン−共
役ジエンコポリマーの代替としてそのままで使用でき、
低い未反応スチレンモノマー含量を有し、かつ、有利な
耐衝撃性および(または)延性を有する高スチレン含量
物品に形成できる樹脂が製造できる新規のモノビニルア
レーン−共役ジエンブロックコポリマーを見出した。
【0011】本発明のポリマーは、少なくとも1種の共
役ジエンと少なくとも1種のモノビニルアレーンとの樹
脂状、非ゴム状ブロックコポリマーとして、かつ、カッ
プリン剤の選択ができる場合には、最終生成物の少なく
とも一部分が分枝状、結合された特性を有するように製
造できることを特徴とする。
【0012】本発明によって製造されたポリマーは、使
用する全モノマーの重量に基づいて約55〜約95、好
ましくは約60〜約95、さらに好ましくは約65〜約
95重量%の共重合モノビニルアレーンモノマーを含有
する。これに相応して、発明コポリマーは、コポリマー
中におけるモノマーの全重量に基づいて、約45〜約
5、好ましくは約40〜約5、さらに好ましくは約35
〜約5重量%の共重合共役ジエンモノマーを含有する。
【0013】発明コポリマーが他のモノビニルアレーン
−共役ジエンコポリマーとポリスチレンとのブレンドの
代替として使用される場合に現在好ましいのは、本発明
のポリマーが使用される全モノマーの重量に基づいて約
80〜約95、さらに好ましくは80〜90重量%の共
重合モノビニルアレーンモノマーを含有する。これに相
応して、発明コポリマーは、コポリマー中におけるモノ
マーの全重量に基づいて、約20〜約5、さらに好まし
くは約20〜約10重量%の共重合共役ジエンモノマー
を含有する。
【0014】一般に、最初のモノビニルアレーンモノマ
ー装入物は、最終ブロックコポリマーの全重量に基づい
て約30〜約50重量%の範囲内の量でモノビニルアレ
ーンモノマーを含有する。
【0015】一般に、第2回のモノビニルアレーンモノ
マー装入物は、最終ブロックコポリマーの全重量に基づ
いて、約15〜約30重量%の範囲内の量でモノビニル
アレーンモノマーを含有する。
【0016】使用する場合の第3回のモノビニルアレー
ンモノマー装入物は、最終ブロックコポリマーの全重量
に基づいて、約5〜約30重量%の範囲内の量でモノビ
ニルアレーンモノマーを含有する。
【0017】ある状況下では、第4回のモノビニルアレ
ーンモノマー装入物を用意することが望ましい。第4回
のモノビニルアレーンモノマー装入物を使用する場合に
は、第3および第4回装入物の各々は、最終ブロックコ
ポリマーの全重量に基づいて、約5〜約20重量%の範
囲内の量でモノビニルアレーンモノマーを含有する。
【0018】さらに特別には、本発明の要約を参照にす
ると、次の順序を含むまたは本質的に成る次の態様が提
供される。一態様においては、(c)における装入物の
順序は、(i)、(ii) である。第二態様においては、
(c)における装入物の順序は、(ii) 、(iv) であ
る。第三態様においては、(c)における装入物の順序
は、(i)、(iv) 、(iii)である。第四態様において
は(c)における装入物の順序は、(i)、(ii) 、
(ii) である。第五態様においては、(e)における装
入物の順序は、(ii) 、(i)、(ii) である。第六態
様においては、装入物の順序は、(i)、(iii)であ
る。
【0019】成分 本発明の方法は、開始剤として式RM(式中、Rは4〜
8個の炭素原子を含有するアルキル、シクロアルキルま
たはアリールカルバニオンであり、そしてMはアルキル
金属カチオンである)の任意の有機モノアルカリ金属化
合物を使用して行うことができる。有機アルカリ金属化
合物の混合物も使用できる。現在好ましい開始剤は、ア
ルキルモノリチウム化合物、特に、n−ブチルリチウム
またはsec−ブチルリチウムである。
【0020】使用できる共役ジエンモノマーは4〜6個
の炭素原子を含有し、そして、1,3−ブタジエン、2
−メチル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−
ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンお
よび1,3−ペンタジエン並びにこれらの混合物が含ま
れる。装入物の同じ順序における共役ジエンを含有する
各装入物は同じ共役ジエンモノマーまたは共役ジエンモ
ノマー混合物であるが必ずしも同じでなくてもよい。現
在好ましい共役ジエンモノマーは、1,3−ブタジエン
である。
【0021】使用できるモノビニルアレーンモノマー
は、8〜12個の炭素原子を含有し、そしてスチレン、
α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、3−メチル
スチレン、2−メチルスチレン、4−エチルスチレン、
3−エチルスチレン、2−エチルスチレン、4−t−ブ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレンおよびビニル
ナフタレンのような縮合芳香族並びにこれらの混合物が
含まれる。装入の同じ順序におけるモノビニルアレーン
モノマーを含有する各装入物は、同じモノビニルアレー
ンモノマーまたはモノビニルアレーンモノマーの混合物
でよいが、必ずしも同じである必要はない。現在好まし
いモノビニルアレーンモノマーはスチレンである。
【0022】ランダム化剤および促進剤として有利に使
用できる極性化合物の例には、エーテル、チオエーテル
(サルファイド)および第三アミンである。酸素または
硫黄原子に結合している基が炭化水素基であるエーテル
およびサルファイドの使用が通常有利である。本発明の
実施において極性化合物の混合物も使用できることも理
解されたい。現在好ましいのはテトラヒドロフランまた
はジエチルエーテルのいずれかである。
【0023】好適なカップリング剤には、ジ−またはマ
ルチ−ビニルアレーン化合物、ジ−またはマルチ−パ−
オキサイド、ジ−またはマルチ−イソシアネート、ジ−
またはマルチ−イミン、ジ−またはマルチ−アルデヒ
ド、ジ−またはマルチ−ケトン、アルコキン錫化合物、
ジ−またはマルチ−ハライド、特に珪素ハライドおよび
ハロシラン、並びにモノ−、ジ−またはマルチ−無水
物、モノ−、ジ−またはマルチ−エステル、好ましくは
モノアルコールとポリカルボン酸とのエステル、一価ア
ルコールとジカルボン酸、ラクトン基とのエステルおよ
び一塩基酸とグリセロールのようなポリアルコールとの
エステルなどであり、これには2種以上のこれらの群を
含む化合物および2種以上の化合物の混合物も含まれ
る。上記に引用した「マルチ−」の用語は、3またはこ
れ以上を意味する。
【0024】有用な多官能性カップリング剤には、エポ
キシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油などのようなエポキ
シ化植物油またはこれらの混合物が含まれる。
【0025】現在好ましいカップリング剤はエポキシ化
植物油である。現在好ましいのは、エポキシ化大豆油で
ある。
【0026】方法 本発明の第一態様のポリマーの独特の多モード(polymo
dal)テーパーブロック特性およびこのポリマーから製造
される物品の良好な衝撃強さおよび(または)延性は、
モノビニルアレーンモノマーおよび開始剤の最初の装入
およびこれに続く開始剤およびモノビニルアレーンモノ
マーの2つの別個の逐次装入、続いてモノビニルアレー
ンモノマーと共役ジエンの混合物の別個の装入およびカ
ップリング工程の独特な順序によって生成される。
【0027】本発明の第二態様のポリマーの独特の多モ
ードテーパーブロック特性およびこのポリマーから製造
された物品の良好な衝撃強さおよび(または)延性は、
モノビニルアレーンモノマーと開始剤の最初の装入、そ
の後の開始剤とモノビニルアレーンモノマーの第2装入
物の添加、これに続くモノビニルアレーンモノマーと共
役ジエン混合物の別個の装入、これに続くモノビニルア
レーンモノマーの装入およびその後のカップリング工程
の独特の順序によって生成される。かようなコポリマー
から製造されたシートは、光沢ある硬い表面およびすぐ
れた耐衝撃性を有する。
【0028】本発明の第三態様のポリマーの独特の多モ
ードブロック特性およびこのポリマーから製造された物
品の良好な衝撃強さおよび(または)延性は、モノビニ
ルアレーンモノマーおよび開始剤の3回の引続く装入、
モノビニルアレーンモノマー装入物のその後の添加、こ
れに続く共役ジエンの別個の装入およびこれに続くカッ
プリング工程の独特の順序によって生成される。
【0029】本発明の第四態様のポリマーの独特の多モ
ードテーパーブロック特性およびこのポリマーから製造
された物品の良好な衝撃強さおよび(または)延性は、
モノビニルアレーンモノマーと開始剤との最初の装入、
これに続く開始剤およびモノビニルアレーンモノマーの
2回の別個の逐次装入物の添加、続くモノビニルモノマ
ーおよび共役ジエン混合物の2回の別個の逐次装入およ
びその後のカップリング工程の独特の順序によって生成
される。
【0030】本発明の第五態様のポリマーの独特の多モ
ードテーパーブロック特性およびこのポリマーから製造
された物品の良好な衝撃強さおよび(または)延性は、
モノビニルアレーンモノマーと開始剤との最初の装入、
これに続く開始剤およびモノビニルアレーンモノマーの
逐次装入物の添加、次いでモノビニルアレーンモノマー
および共役ジエン混合物の逐次装入、これに続くモノビ
ニルアレーンモノマーおよび共役ジエン混合物の装入、
その後のカップリング工程の独特の順序によって生成さ
れる。
【0031】本発明の第六態様のポリマーの独特の多モ
ードテーパーブロック特性およびこのポリマーから製造
された物品の良好な衝撃強さおよび(または)延性は、
モノビニルアレーンモノマーと開始剤との最初の装入、
これに続く開始剤およびモノビニルアレーンモノマーの
2回の別個の逐次装入物の添加、次いで共役ジエンの別
個の装入、その後のカップリング工程の独特の順序によ
って生成される。
【0032】本発明の態様の各々において、最初の開始
剤装入によって少なくとも一端上にアルカリ金属原子
(開始剤からの)を有する活性なリビングモノビニルア
レーン成分ポリマーが生成され活性反応部位を形成す
る。これらのポリマー鎖の他端は、開始剤として使用さ
れる有機アルカリ金属化合物の「有機」部分、すなわ
ち、RM化合物のR部分によって末端封鎖されるであろ
う。その後の各モノマー装入物は、モノマーをアルカリ
金属反応部位でリビングポリマー鎖に付加する。装入の
各段階で、重合は通常、遊離モノマーが本質的に存在し
なくなるまで継続する。
【0033】開始剤を含む各引続く装入に伴い、新しい
ポリマー−アルカリ種が生成され、そして、その後の各
モノマー装入では装入物の一部分と既存のポリマー−ア
ルカリ金属種との重合の機会がある。最終のモノマー装
入物の実質的重合の完結後に、活性リビング線状ブロッ
クポリマーが二官能性または多官能性カップリング剤と
共に装入され、各リビング種と他のリビング種の各々ま
たは同じリビング種の他のものとカップリングして所望
の多モードブロックコポリマーを形成する。カップリン
グ剤が100%有効でない場合および(または)カップ
リング剤が理論量より少なくまたは多く使用された場合
には、最終反応混合物中に各々の種の結合されない末端
ポリマー鎖が幾らか存在する。
【0034】二官能性カップリング剤の使用は、主とし
て線状ポリマー鎖を生成させるであろう。多官能性カッ
プリングを使用した場合には、量および官能性によって
種々の程度および種類の分枝の生成を伴う。
【0035】本発明の種々の態様の装入順序および各段
階で得られるポリマーを、選定されたモノマー、共役ジ
エンおよび多官能性カップリング剤を使用して次の表1
〜4に例示する。「有機」末端封鎖は、末端封鎖がポリ
マー鎖に比較して非常に小さく従ってそれらが得られた
多モードポリマーの性質に寄与しないために末端ブロッ
クの表示にはこれらを無視してある。
【0036】
【表1】
【0037】(式中、S = スチレン B = ブタジエン B/S = テーパーブロック Li = 停止またはカップリングの前に重合鎖また
は反応部位の末端に残留しているモノアルカリ金属開始
剤からの残基。 サブスクリプト= 特定の成分の装入または形成される
数的順序の表示。)
【0038】
【表2】
【0039】(式中、S = スチレン B = ブタジエン B/S = テーパーブロック Li = 停止またはカップリング前に重合鎖の末端
または反応部位上に残留するモノアルカリ金属開始剤か
らの残基。 サブスクリプト= 特定の成分が装入または形成された
数的順序の表示。)
【0040】
【表3】
【0041】(式中、S = スチレン B = ブタジエン Li = 停止またはカップリング前に重合鎖の末端
または反応部位上に残留するモノアルカリ金属開始剤か
らの残基。 サブスクリプト= 特定の成分が装入または形成される
数的順序を示す表示。)
【0042】
【表4】
【0043】(式中、S = スチレン B = ブタジエン B/S = テーパーブロック Li = 停止またはカップリング前に重合鎖の末端
または反応部位上に残留しているモノアルカリ金属開始
剤からの残基。 サブスクリプト= 装入または形成された特定成分の数
的順序を示す表示。)
【0044】第五態様順序; (a)開始剤およびモノビニルアレーンモノマー、
(b)開始剤およびモノビニルアレーンモノマー、
(c)共役ジエンモノマー/モノビニルアレーンモノマ
ー混合物、(d)開始剤およびモノビニルアレーンモノ
マー、(e)共役ジエンモノマー/モノビニルアレーン
モノマー混合物、および(f)カップリング剤。 得られたポリマー鎖 S1 −S2 −B1 /S3 −S4 −B2 /S5 −Li S2 −B1 /S3 −S4 −B2 /S5 −Li S4 −B2 /S5 −Li
【0045】(式中、S = スチレン B = ブタジエン B/S = テーパーブロック Li = 停止またはカップリング前に重合鎖末端ま
たは反応部位上に残留しているモノアルカリ金属開始剤
からの残基。 サブスクリプト= 特定成分が装入または形成された数
的順序の表示。)
【0046】第六態様順序; (a)開始剤およびモノビニルアレーンモノマー、
(b)開始剤およびモノビニルアレーンモノマー、
(c)開始剤およびモノビニルアレーンモノマー、
(d)共役ジエンモノマー、および(e)カップリング
剤 得られたポリマー鎖 S1 −S2 −S3 −B1 −Li S2 −S3 −B1 −Li S3 −B1 −Li
【0047】(式中、S = スチレン B = ブタジエン Li = 停止またはカップリング前に、重合鎖また
は反応部位上に残留しているモノアルカリ金属開始剤か
らの残基。 サブスクリプト= 特定の成分が装入または形成された
数的順序を示す表示。)
【0048】態様の各々において、ランダム化剤は通常
反応器に最初に装入される炭化水素稀釈剤と共に添加さ
れる。2種のモノマーを含む各装入物は、2種のモノマ
ーの混合物または2種の別個のモノマーの同時装入のい
ずれでもよい。
【0049】上記の装入順序表に示す中間生成物から分
かるように、本発明の各態様にはカップリング前に少な
くとも2種の別個の種のポリマー鎖が存在する。第一お
よび第三〜第六態様では、カップリング前にポリマー鎖
の少なくとも3種の別個の種が存在する。すなわち、比
較的高い、中間および低分子量種を各種の割合で含有す
る多モードブロックコポリマーを製造できる。
【0050】テーパーブロックを有する態様の生長して
いる各ポリマー鎖におけるテーパーブロックは、発明装
入順序の前記の表に示されているように少なくとも2種
のモノマーの同時装入によって生成される。ランダム化
剤は、混合モノマー装入物中におけるモノビニルアレー
ンモノマーと共役ジエンとのテーパー化またはランダム
重合を制御する。ランダム化剤の選択は、モノマー混合
物の装入によって生成されるブロック中におけるテーパ
ーの程度および方向を操作するのに使用できる。テーパ
ーは、ある種のモノマーに対する開始剤−ランダム化剤
複合物の採択性が他のモノマーにまさることによって、
共役ジエンに富む連鎖からモノビニルアレーンに富む連
鎖への漸変、またはモノビニルアレーンに富む連鎖から
共役ジエンに富む連鎖への漸変のいずれかにすることが
できる。
【0051】各テーパーブロック中におけるモノビニル
アレーンモノマー対共役ジエンモノマーの重量比は、約
1:0.63〜約1:2、好ましくは約1:0.67〜
約1:1.8、そしてさらに好ましくは約1:0.8〜
約1:1.5である。第四態様においては、同じポリマ
ー鎖中における各テーパーブロック中のモノビニルアレ
ーンモノマー対共役ジエンモノマーの重量比は、必ずし
も同じでなくてもよい。
【0052】重合工程は、約−10°〜約150℃、好
ましくは0°〜約110℃の範囲内の任意の好適な温度
および反応混合物を実質的に液相に維持するのに十分な
圧力で炭化水素稀釈剤中において行なわれる。モノマー
および開始剤の装入は、反応の過度な熱を防止するのに
十分な量の稀釈剤または溶剤の存在下に行う。温度およ
び圧力は、各モノマーの重合の間に最高になり次いで反
応すべき遊離モノマーが本質的に残っていないときに低
下する。適切な炭化水素稀釈剤には、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン、シクロペンタンのよう
な線状およびシクロパラフィンおよびこれらの混合物が
含まれる。現在好ましいのはシクロヘキサンである。一
般に、炭化水素または炭化水素混合物および温度の選択
は、得られるポリマーが溶液中に存在するように行う。
【0053】少量の極性化合物が、n−ブチルリチウム
のようなアルキルモノアルカリ金属開始剤の効率を改良
するために使用される;アルキルモノアルカリ金属開始
剤の解離は、開始および重合速度に影響を及ぼす。極性
化合物は、ビニルアレーン/共役ジエンを部分的にラン
ダム化し、その結果としてテーパーブロックのランダム
部分を増加させる。極性化合物は一般に炭化水素稀釈剤
との混合物として使用される。
【0054】本発明におけるランダム化剤および開始剤
の効果の促進剤として使用される極性化合物の量は、使
用する特定のランダム化剤の反応性および有効度によっ
て変化するであろう。ランダム化剤として使用される極
性化合物の量は、また、共役ジエン添加によって生成さ
れるテーパーブロック部分の所望分子構造によっても変
化するであろう。例えば、テトラヒドロフランを使用
し、かつ、1.4付加より1.2付加の多いものから得
られる比較的高いビニル特性を所望する場合には、比較
的多量のテトラヒドロフランを使用する。しかし、ラン
ダム化剤が多すぎると、選択されるランダム化剤によっ
ては重合の間に過度のポリマー−リチウム停止を起こ
し、および(または)ポリマーの安定性の悪化および
(または)望ましくない副反応を起こす。ランダム化剤
が少なすぎると、開始剤使用が無効になり、組成的変化
および比較的広い分子量分布になる。
【0055】最初のモノビニルアレーンの装入は、各開
始剤の装入によって生成するモノビニルアレーン成分を
比較的狭い分子量にするための付加的効果を起こさせる
ために存在するランダム化剤と共に行う。本発明の各態
様において、開始剤を含有する各開始剤装入物の量を変
化させることによって、これらの各装入物によって生成
するモノビニルアレーン成分の分子量の相異を増加させ
ることができる。
【0056】本発明の各態様において、使用する開始剤
の量は、最小の青色度、および良好な衝撃強さおよび
(または)延性を含む特性の良好なバランスを有する物
品の製造に使用できる所望のメルトフローを有する樹脂
が生成される量である。他のブロックコポリマーとポリ
スチレンとのブレンドの代りとして使用される発明ポリ
マーを製造する場合に現在好ましいのは、各開始剤装入
物における開始剤の量が、ASTM D1238−7
3、条件200℃/5.0kgで測定したメルトフロー
が約2〜約50g/10分、さらに好ましくは約4〜約
30g/10分、そして最も好ましくは約7〜約20g
/10分の範囲内のメルトフローを有するブロックコポ
リマーを得るのに十分な量であることである。各装入物
中において有用であると考えている開始剤の量を表5〜
8に示す。
【0057】開始剤の使用量が少なすぎると、高分子量
ポリマーが生成される。これと反対に、開始剤の使用量
が多すぎると、短鎖長ポリマー種および低分子量を有す
るポリマーが生成される。
【0058】各重合において行う各開始剤装入物の量の
重量比を変化させることによって、コポリマー中に存在
する種の比例量の変動を生ずる。コポリマー中に存在す
る種の比例量に影響を及ぼす他の因子には、反応器中の
不純物および(または)掃去剤の存在、促進剤としての
極性ランダム化剤の有効性およびカップリング剤の選択
が含まれる。
【0059】本発明の任意の態様において、開始剤の1
回以上のインクレメントの添加の時間々隔を拡げ、それ
によってカップリング後に得られる生成物の多モード性
をさらに拡大(増加)させることが可能である。
【0060】重合は、好ましくは不活性気体雰囲気下で
酸素および水が実質的に不存在中において行う。カップ
リング工程の前には、反応物質は各ポリマー鎖の一端に
アルカリ金属カチオンが存在する非常に高率の分子(ポ
リマー鎖)を含有する。水およびアルコールのような供
給物中の不純物は、反応物質中におけるモノアルカリ金
属ポリマーの量を減少させる。
【0061】ポリマーに添加された最終装入物の重合が
本質的に完結した後に、1種以上の好適な二官能性また
は多官能性カップリング剤を添加する。本明細書におい
て使用する「カップリング」(Coupling) の用語は、1
個以上の中心カップリング原子またはカップリング部分
によって2種以上のリビングモノアルカリ金属−末端の
ポリマー鎖をたばね、かつ、結合させることの意味で使
用する。
【0062】カップリング剤の任意の有効量が使用でき
る。この量は特に必須のものとは考えられていないが、
活性ポリマー−アルカリ金属に関して化学量論量が一般
的に最大にカップリングを促進させる傾向がある。現在
好ましいのは、カップリング剤の量が活性ポリマー−ア
ルカリ金属に関する化学量論より僅かに多い量である。
しかし、拡大された分子量分布を有する特定の生成物が
所望の場合には、比較的高度のカップリング用として化
学量論量より少ない量が使用できる。
【0063】典型的には、本発明の各態様において、カ
ップリング剤の合計量は約0.005〜10phm(重
合に使用される全モノマー100部当りの部数)の範囲
内である。モノマーおよびカップリング剤の大部分が本
発明の実施において使用される場合に好ましいのは、使
用される開始剤の量によるが約0.2〜約0.6phm
のカップリング剤である。現在最も好ましいのは、使用
される開始剤によって約0.3〜0.5phmである。
不十分な量のカップリング剤の使用は、リビングポリマ
ーの完全なカップリングが少いかまたは選択するカップ
リング剤によるが比較的分枝が多くなり;カップリング
剤の過剰量の使用では未結合鎖が多くなるであろう。
【0064】カップリング工程の結論として、結合され
たポリマーは使用されるカップリング剤の種類によって
結合重合体アルカリ金属アルコキシドをなお含有する。
コポリマー鎖からすべての残留アルカリ金属を除去する
ためにこの系を水、アルコール、フェノール、二酸化炭
素または線状飽和脂肪族モノ−およびジカルボン酸のよ
うな活性化合物で処理する。
【0065】加工および取扱、およびその後の顧客によ
る長期間の使用の間のポリマーに対して安定性を付与す
るために安定剤を添加する。一般的に使用されている安
定化方法、これらに限定されないが特定の例がオクタデ
シル3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロ
キシフェニル)−プロピオネートおよびトリス−ノニル
フェニルホスファイトであるヒンダードフェノールおよ
び有機ホスファイトが含まれる化合物の組合せが使用で
きる。
【0066】安定化後に、炭化水素稀釈剤をポリマー溶
液から追出して固形分含量を増加させる。ポリマーセメ
ントのフラシングに続いて、0.3重量%未満の一定の
溶媒含量にするために商用生産における真空使用の脱溶
媒押出または他の真空方法を行うことができる。
【0067】樹脂状コポリマー生成物は、通常、酸化防
止剤、粘着防止剤、剥離剤および配合技術において公知
の他の添加剤が使用できる。
【0068】本発明の第一〜第四態様の各々に対する典
型的装入順序および装入物量の有用な範囲を表5〜8に
示す。各装入に関して表に示した開始剤およびランダム
化剤の量は第五〜第六態様に対しても適切である。
【0069】
【表5】
【0070】a 1種以上のモノマーを含む各装入内の
モノマーは徐々にまたは迅速に、同時にまたは混合物と
して添加できる。装入(a)におけるランダム化剤は、
稀釈剤中に既に存在するかまたは別個の装入物として添
加した。 b 量の範囲は、全モノマー100重量部当りの部数
(phm)で示す。 c 高ビニル含量を得るために、3phmまでのランダ
ム化剤が使用できる。
【0071】
【表6】
【0072】(a)1種以上のモノマーを含有する各装
入物内におけるモノマーは、徐々にまたは迅速に、同時
にまたは混合物として添加できる。装入(a)における
ランダム化剤は、稀釈剤中に既存または別個の装入物と
して添加できる。 (b)量の範囲は、全モノマー100重量部当りの部数
(phm)で示す。 (c)高ビニル含量を得るために、3phmまでのラン
ダム化剤が使用できる。
【0073】
【表7】
【0074】(a)1種以上のモノマーを含有する各装
入物内のモノマーは徐々にまたは迅速に、同時にまたは
混合物として添加できる。装入(a)におけるランダム
化剤は、稀釈剤中に既存または別個の装入物として添加
できる。 (b)量の範囲は、全モノマー100重量部当りの部数
(phm)で示す。 (c)高ビニル含量を得るために、3phmまでのラン
ダム化剤が使用できる。
【0075】
【表8】
【0076】(a)1種以上のモノマーを含有する各装
入物内のモノマーは、徐々にまたは迅速に、同時または
混合物として添加できる。装入(a)におけるランダム
化剤は、稀釈剤中に既存または別個の装入物として添加
した。 (b)量の範囲は、全モノマー100重量部当りの部数
(phm)で示す。 (c)高ビニル含量を得るために、3phmまでのラン
ダム化剤が使用できる。
【0077】カップリング後に、表9〜12に示す少な
くとも結合および未結合ポリマー種は、本発明のそれぞ
れ第一〜第四態様の多モードポリマー中に存在する。
【0078】
【表9】
【0079】(式中、 S=モノビニルアレー
ンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック X=カップリング部分またはカップリング部位 ザブスクリプト=ポリマーブロックの源であった装入物
の表示。)
【0080】
【表10】
【0081】(式中、 S=モノビニルアレー
ンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック X=カップリング部分またはカップリング部位 ザブスクリプト=ポリマーブロックの源であった装入物
の表示。)
【0082】
【表11】
【0083】(式中、 S=モノビニルアレー
ンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック X=カップリング部分またはカップリング部位 ザブスクリプト=ポリマーブロックの源であった装入物
の表示。)
【0084】
【表12】
【0085】(式中、 S=モノビニルアレー
ンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック X=カップリング部分またはカップリング部位 ザブスクリプト=ポリマーブロックの源であった装入物
の表示。)
【0086】各態様において、カップリング剤の選択お
よび量およびカップリング剤が混合物として、または漸
増的のいずれかで装入されるかによって、分枝の程度が
異なる他のポリマー種も存在できる。
【0087】ブレンド 本発明の樹脂状多モードコポリマー生成物は、ポリスチ
レン、アクリロニトリル−ブタジエンコポリマー(AB
S)、スチレン−アクリロニトリルコポリマー(SA
N)および他のスチレンコポリマーと混合できる。少な
い透明性が所望されるかまたは透明性を必要としない場
合には、発明コポリマーは耐衝撃性ポリスチレン(HIP
S) またはポリオレフィンおよび(または)オレフィン
コポリマーと混合できる。
【0088】本発明の組成物またはこれらのブレンド
は、押出、熱成形、射出成形、吹込成形ができ、または
フィルムもしくはシートに製造できる。本発明の組成物
は、本質的にスチレンモノマーを含まない物品の製造に
おいて、ポリスチレンと他のモノビニルアレーン−共役
ジエンブロックコポリマーとのブレンド用の高スチレン
含量コポリマー代替物として使用できる。非−発明ブレ
ンドは、典型的に100〜300ppmの残留スチレン
を含有する。本発明の組成物から製造された物品は、低
い青色度を有して透明であり、かつ、良好な衝撃強さを
有し、飲料カップ、蓋、ビン、他の食品容器、医療用排
水ユニット、シュリンク包装およびオーバーラップのよ
うな用途用として受入れられる範囲内の他の物理的性質
を有する。
【0089】試験方法 青色度(三刺戟値“b”)は、Hunter Lab法を使用して
Model D25 HunterLab Color Difference Meterで測
定した。青色度は−bで表される青の色合の尺度であ
り、この場合比較的大きい絶対値は青色が多いことを示
す。一般に、−7.5Hunter b青色度またはこれ以下
の青色度を示す試験片は「低青色度」を有するものと見
做される。各例において、射出成形試験試料について報
告されている青色度(Hunter“b”)は、3枚の積重ね
られた0.127cm×6.25cm(0.05”×
2.5”)直径の射出成形ディスク上での3回の読みの
平均値である。ディスクは177℃(350°F)/3
0ton /2分で射出成形した。測定は黒色背景に対して
行った。
【0090】押出シートの衝撃特性測定は、ASTM
D 3420に定義されているSpencer Impact Testing
と同様な方法でElmendorf Tearing Tester(Thwing-Albe
rt Instrument co.)を使用して行った。しかし、10.
16cm(4”)幅のシートでは全試料クランプを満た
すには十分でないために、値は相対的であるもの考えら
れた。0.95cm(3/8”)直径のチップを320
0gの重りで使用した。シートの配列は、シートの縦方
向が振子の振れる平面と平行であった。シートの凸面側
を全試験で上にした。報告された衝撃値は、シート上で
の5回の平均値であり、使用した試験方法の結果が相対
的性質であるために単位のないものと考えられる。
【0091】表13に示すように、他の特性もASTM
法を使用して試験した。
【0092】
【表13】
【0093】
【例】以下の例は本発明を使用した実験方法および発明
方法の結果として得られたビニルアレーン末端ブロック
を有する多モードブロックコポリマーについてさらに詳
細に説明する。これらの例は例示のためのものであり、
本発明を拘束するものでないものと理解されたい。
【0094】本発明の代表例のためのモノマーとしてス
チレンおよびブタジエンを選び、かつ、ランダム化剤、
開始剤、カップリング剤および稀釈剤はこれらのモノマ
ーに適切なものを使用した。
【0095】例I 本例では、本発明の第一態様を例示した発明重合実験
(1,2)を説明する。重合は、内部冷却コイルを有す
るかく拌、378.5リットル(100gal.)炭素
鋼反応器中において行った。逐次重合は、本質的に無水
反応体および条件を使用して窒素下で行った。反応器に
約152kgのシクロヘキサン溶剤(168.9ph
m)を装入した。テトラヒドロフラン(THF)ランダ
ム化剤/促進剤は、反応器に最初に装入したシクロヘキ
サン溶媒中の溶液であった。n−ブチルリチウム開始剤
(Lithium Corporation of Americaからの)は、シクロ
ヘキサン中の2重量%溶液として装入した。THFを含
有するシクロヘキサン稀釈剤は、反応器にモノマーを装
入する前に約40℃に予熱した。モノマーは、スチレン
(Stering chemicalからの)および1,3−ブタジエン
(Texas EI Poso からの)であった。装入前に、モノマ
ーは、活性アルミナ(Kaiser A-201) 上を通過させるこ
とによって乾燥させた。
【0096】反応体は、表14に示した順序および量で
反応器に装入した。配管は約1.0kgのシクロヘキサ
ンでフラッシュし、次いで各モノマーの装入、そして
0.5kgのシクロヘキサンでフラッシュし、次に開始
剤または添加物の各装入を行った。重合は、各モノマー
装入が完了するまで続けた。重合温度は、約38°〜約
110℃の範囲であり、圧力は約0.14〜4.2kg
/cm2 ゲージ(約2〜約60psig)の範囲であっ
た。全モノマー重量は、約90kgであった。
【0097】逐次重合の完了後に、VikoflexTM7170
(エポキシ化大豆油から成るカップリング剤であり、Vi
king Chemical Company から入手できる)を反応器に装
入した。カップリング反応完了後に、0.1phmの二
酸化炭素および0.2phmの水の添加によって反応を
停止させた。0.25phmのIrganox TM1076(Ci
ba-Geigyから商用として入手できるヒンダードフェノー
ル)および1.0phmのトリス(ノニルフエニル)ホ
スファイト(GE Specialty ChemicalsからTNPPとして入
手できる) の混合物を反応混合物に添加することによっ
てブロックコポリマーを安定化させた。各安定剤はシク
ロヘキサン中に別個に溶解させ、次いで溶液を一緒に混
合した。0.25phmのヒンダードフェノールおよび
1phmの有機ホスファイトになるのに十分な混合物を
反応器に添加した。実験1および2において、粘着防止
剤としてマイクロクリスタリン ワックス(BE square
TM195)も添加した。
【0098】混合物を、Luwa filmtruden に155℃お
よび約2分間の滞留時間で通過させることによって実質
的に全部の残留稀釈剤を除去した。得られたポリマー
は、約3〜4分間の滞留時間、約155℃で脱蔵押出機
中においてストランド化およびペレット化した。
【0099】
【表14】
【0100】
【表15】
【0101】a Applied Automation process control
GPC 中における誘電デテクターの応答である。
【0102】ブロックコポリマーの射出成形試験片は表
15に示す特性を示した。
【0103】
【表16】
【0104】例 II 本例では、本発明の第二態様を例示するために行った4
種の発明実験を説明する。スチレン(Sterling clemica
l からの)および1,3−ブタジエン(TexasEI Paso
からの)は、活性アルミナ(Kaiser A−201)上を
通過させることによって乾燥させ、次いでn−ブチルリ
チウム開始剤(Lithium Corporation ofAmericaから
の)を使用して4−段階工程で共重合および結合させ
た。
【0105】重合実験は、本質的に無水の反応体および
条件を使用してかく拌、ジャケット付ステンレス鋼7.
6リットル反応器中、窒素下で行った。重合工程の間無
水混合物を連続的にかく拌した。本例における各重合に
おいては、0.04phmのテトラヒドロフラン(TH
F)を含有するシクロヘキサン稀釈剤を、反応器にモノ
マーを装入する前に約50℃に予熱した。n−ブチルリ
チウムは、シクロヘキサン中の2重量%溶液として装入
した。ブタジエンおよびスチレンの両者を装入する重合
工程では、これらを混合物として同時に装入した。
【0106】カップリング工程において、使用したViko
flexTM7170カップリング剤は、Viking chemical Co
mpany から商用として入手できるエポキシ化植物油であ
った。停止工程においては、圧力容器からの二酸化炭素
を反応器に約0.4phm二酸化炭素が供給されるよう
放出した。水もポリマー鎖からリチウム残基を分離させ
るため開始剤の化学量論量よりわずかに過剰量で添加し
た。
【0107】安定化工程において添加した酸化防止剤混
合物は、Iyganox TM1076としてCiba-Geigyから商用
で入手できるヒンダードフェノール[オクタデシル−3
−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネートおよびGE Specialty chemicals
からTNPPとして入手できる有機ホスファイト(トリ
スノニルフェニル)ホスファイトであった。各安定剤は
シクロヘキサン中に別個に溶解させ、一緒に混合した。
0.25phmのヒンダードフェノールおよび1phm
の有機ホスファイトが得られるのに十分な混合物を反応
器に添加した。4回の全実験において、粘着防止剤とし
てマイクロクリスタリンワックス (BE Square TM
95)も添加した。
【0108】モノマー、開始剤または添加剤の各添加後
に、供給ラインを約3〜20phmのシクロヘキサン溶
剤で洗浄し、かつ、窒素パージを使用して清掃した。
【0109】安定化工程に続いて、各コポリマー溶液を
178〜180℃でフラッシュして稀釈剤の一部を除去
した。真空炉中において90℃で1時間乾燥させること
によって残留溶剤の実質的全部を除去した。得られたポ
リマーを造粒機中において細断して小片にし、次いでさ
らに1時間真空炉中において乾燥させた。
【0110】4回の実験の各々(3,4,5および6)
において、合計1500gのモノマー(ブタジエンおよ
びスチレン)を使用した。シクロヘキサン稀釈剤の全量
(3130g)の約76重量%を最初に装入した。残余
のシクロヘキサンは、引続く工程において添加された種
々の反応体用の稀釈剤またはフラッシュ用として実験の
間添加した。これらの4回の重合において、装入された
全モノマーの重量比は、85:15のスチレン/ブタジ
エンであった。
【0111】実験の装入物および結果を表16に要約す
る。テーパーブタジエン/スチレンブロックは、ブタジ
エンおよびスチレンモノマーの両者の装入によって工程
3において形成された。使用した装入順序は、i、
1 、i、S2 、B1 /S3 、カップリング剤であっ
た。S1 、S2 、B1 /S3 順序に相応するモノマー比
は、40、20、15/15、10であった。各5回の
実験の最初の2工程において使用した開始剤の重量比は
1:1と一定に保持した。
【0112】実験3,4,5および6からの脱蔵コポリ
マーは、発明コポリマー3、4、5および6であり、そ
れぞれ、5.0g/10分、9.4g/10分、9.4
g/19分および7.4g/10分のメルトフローを有
した。メルトフローの相異は、各4回の実験において使
用した開始剤量の相異によるものであった。
【0113】ブロックコポリマーの射出成形試料は、例
III の後の表18に示された特性を示した。
【0114】
【表17】
【0115】
【表18】
【0116】例 III 2回の追加の重合実験(7および8)を、大量のモノマ
ーの使用の例示として本発明の第二態様によって行っ
た。表17に示した装入順序を除いて例Iの方法で行っ
た。この場合にも、装入したスチレン対ブタジエンの重
量比は85:15であった。試料はi、S1 、i、
2 、B1 /S3 、S4 添加順序、次いでカップリング
によって製造し;35、20、15/15、15のモノ
マー比を使用した。
【0117】本例においては、2回の実験の第1工程で
0.032phm(実験7)の開始剤および0.031
phmの開始剤(実験8)を装入した。第2工程におい
て装入した開始剤量は、0.075phm(実験7)お
よび0.064phm(実験8)であり、第1工程の開
始剤の量対第2工程の開始剤の量の比は1:2.3(実
験7)から1:2.1(実験8)の範囲であった。
【0118】実験7および8からのコポリマーは、脱蔵
して発明コポリマー7および8を形成し、これらはそれ
ぞれ、8.1g/10分および8.2g/10分のメル
トフローを有した。発明コポリマー7および8の射出成
形試験片は、表18に示す特性を示した。
【0119】
【表19】
【0120】
【表20】
【0121】a.モノマー、開始剤または添加剤の各添
加後に、供給ラインを約5〜20phmのシクロヘキサ
ン稀釈剤で洗浄し、かつ、窒素で清掃した。
【0122】
【表21】
【0123】例 IV 本発明の第三態様を例示するために重合を行った。この
実験(9)は、表19に示す順序および装入モノマーを
使用したのを除いて例Iの方法によって行った。装入し
たスチレン対ブタジエンの重量比は、85:15であっ
た。
【0124】実験9からの結合させ、脱蔵したコポリマ
ーは、テーパーブロックを有せず、単一の内部ブタジエ
ンブロックを含有し(いずれのカップリング部分に無関
係に)、かつ、結合ポリマー種の各々の各伸長したアー
ム上に末端スチレンブロックを有していた。
【0125】実験9からのコポリマーは脱蔵して、1
0.2g/10分のメルトフローを有する発明コポリマ
ー9を形成した。
【0126】
【表22】
【0127】
【表23】
【0128】a.Applied Automation process control
GPC中における誘電デテクターの応答。
【0129】実験9の多モードブロックコポリマーの射
出成形試験片を製造し、表20に示す特性を示すことが
分かった。
【0130】
【表24】
【0131】例 V 本発明の第四態様を例示する目的で重合実験を行った。
表21に示した順序および装入量を使用したのを除いて
例Iの方法を使用した。
【0132】実験10の多モードブロックコポリマー
(発明コポリマー10と称する)は、2種の逐次的に内
部テーパーしているブロックおよび各結合ポリマー種上
に末端スチレンブロックを有していた。このブロックコ
ポリマーは、88:12のスチレン対ブタジエン比およ
び20.0g/10分のメルトフローを有した。
【0133】発明コポリマー10の射出成形試験片は、
表22に示す特性を示した。
【0134】
【表25】
【0135】
【表26】
【0136】a.Applied Automation process control
GPC中における誘電デテクターの応答。
【0137】
【表27】
【0138】例 VI 発明ポリマーとの比較用のブレンドに使用するために3
種の追加のポリマーを製造した。重合実験11、12お
よび13は、スチレン対ブタジエンの重量比が75:2
5で行ったのを除いで例IIの方法によって行い、かつ、
試料はi、S1、i、S2 、B1 /S3 添加順序に続い
てカップリングによって製造し:40、10、25/2
5のモノマー比を使用した。実験の装入物および
【0139】結果を表23に示す。本例の3種の実験の
各々において、第1工程において0.03phmの開始
剤を使用した。第二工程において装入した開始剤は、
0.08phm(実験11)から0.095phm(実
験13)まで変化させ、開始剤量の第1工程対第2工程
比は1:2.7(実験11)から1:3.2(実験1
3)の範囲であった。
【0140】実験11、12および13かのコポリマー
を脱蔵して比較コポリマーを形成し、これらはそれぞれ
5.0g/10分、5.4g/10分および7.1g/
10分のメルトフローを有した。
【0141】
【表28】
【0142】
【表29】
【0143】a.モノマー、開始剤または添加剤の各装
入後に、供給ラインを約5〜20phmのシクロヘキサ
ンで洗浄し、かつ、窒素で清掃した。
【0144】例 VII 比較ポリマーとポリスチレンとのブレンドの物理的特性
と発明コポリマーの物理的特性の比較を行うために2種
の追加の比較ポリマー(14および15)を使用した。
【0145】比較ポリマー14は、8.4g/10分の
メルトフローを有する樹脂状スチレン−ブタジエンコポ
リマーであった。ポリマー14は多重開始剤およびモノ
マー装入物(S、i、i、S、B、i、S、B)によっ
て多モードであり、かつ、エポキシ化植物油カップリン
グ剤で結合させた。ポリマー14は、公称として75w
t%のスチレンおよび25wt%のブタジエンを含有
し、スチレン/ブタジエンテーパーブロックを有しない
ものであった。比較ポリマー14は、本発明の第三態様
と同様であるが、但し、比較ポリマー14は第三態様に
おける開始剤およびモノビニルアレーンモノマーの代り
にブタジエン装入物を有し、従って第三態様は比較ポリ
マー14が有するより共役ジエン含量に関するモノビニ
ルアレーン含量が比例的に高い点が異なる。ポリマー1
4はポリスチレンとの50:50重量ブレンドで形成さ
れ、従って青色度が高く、中程度の物理的特性を有し
た。
【0146】比較ポリマー15は、テーパーブロック断
片を有しないスチレン−ブタジエンコポリマーであっ
た。ポリマー15は、公称75wt%のスチレンおよび
25wt%のブタジエンを含有し、かつ、8.8g/1
0分のメルトフローを有した。これは多重開始剤および
モノマー装入物(S、i、i、S、B)からの多モード
分子量を有し、そしてエポキシ化植物油カップリング剤
で結合されていた。比較ポリマー15は、第三態様と同
じであったが、但し、第三態様が次の共役ジエン装入に
先行する2種の追加の装入物、すなわちモノビニルアレ
ーンモノマーおよび開始剤、続くモノビニルアレーンモ
ノマー装入物を使用して製造されており、かつ、第三態
様が比較ポリマー15より比例的にはるかに大量のモノ
ビニルアレーン含量を含有できる点が異っていた。ポリ
マー15はスチレン50:50重量ブレンドで形成され
ており、低青色度および中程度の衝撃性を有していた。
【0147】例 VIII 例I〜Vの発明コポリマー中におけるモノビニルアレー
ン含量の全量に等しいスチレンの全量を含有する比較コ
ポリマーのブレンドの特性を例示するために、Novacor
TM555汎用ポリスチレンを使用して例VI〜VII から比
較ポリマーの一連のブレンドを製造した。
【0148】このブレンドは表に示されているような5
0:50または60:40のスチレン対ブタジエン重量
比であり、反応器中で100℃で1時間かく拌しながら
シクロヘキサン中の溶液混合によって製造した。各溶液
をフラッシュして溶剤を除去し、かつ、ポリマーを乾燥
させ、造粒機中において細断し、再び乾燥させた。乾燥
ポリマーはロールミル上で処理し再び細断した後に、そ
れぞれ210℃、210°、220℃および210℃の
帯域1、2、3およびノズルを有するArburgモデル90
射出成形機上で射出成形して特性試験用試料を製作し
た。
【0149】参照に便利なように、ブレンドは相応する
ポリマー番号で表示してある。例えば、比較ポリマー1
1とポリスチレンとから製造したブレンドは比較ブレン
ド11である。
【0150】比較ブレンドから製造した物品の試験結果
を表24に示す。比較ポリマー11〜15のブレンドか
ら製作した試験試料は、発明ポリマーの試料より有意に
高い曇りおよび青色度並びに有意に低いノッチ付Izo
d衝撃強さを示した。このように発明ポリマーは、大部
分の用途範囲においてブレンドよりすぐれている。態様
1および2からの発明ポリマーは、ブレンドポリマーよ
り有意に高い破断点引張伸びを示すことは延性の大きい
証拠である。一般に、ブレンドと発明ポリマーとの他の
性質は同じである。
【0151】
【表30】
【0152】S−B:PS=スチレン−ブタジエンコポ
リマー:ポリスチレン
【0153】例 IX 1個以上のテーパーブロックを有する比較ポリマーを得
るために、表25に示すような順序および装入量を使用
したのを除いて例IIに記載の方法によって3種の追加の
重合実験(16、17および18)を行った。テーパー
ブタジエン/スチレンブロックは、第3および第4工程
においてブタジエンおよびスチレンの混合物を装入する
ことによって形成した。モノマー添加順序は、i、
1 、i、S 2 、B1 /S3 、B2 /S4 に次いでカッ
プリングであり;モノマー重量比はそれぞれ、40、1
0、12.5/12.5、12.5/12.5であっ
た。ポリマーは、75%のスチレンおよび25%のブタ
ジエンであった。
【0154】本例における3種の実験の各々において、
第1工程における開始剤量対第2工程における量は1:
1と一定に保ち、絶対量は0.06phm(実験16)
から0.055phm(実験18)と変化させた。
【0155】3種の実験から生成されたコポリマーは、
比較コポリマー16、17および18と称し、それぞ
れ、14.3、6.40および10.8のメルトフロー
を有した。比較的低いメルトフローは、開始剤量が比較
的低いためであると考えられる。発明実験16、17お
よび18の重合を表25に示す。
【0156】
【表31】
【0157】
【表32】
【0158】a.モノマー、開始剤または添加剤の各添
加後に、供給ラインを約5〜20phmのシクロヘキサ
ン稀釈剤で洗浄し、かつ、窒素で清掃した。
【0159】例 X 2個のテーパーブロックおよび同じ全スチレン含量を有
する発明ポリマーの特性とブレンドから製作した物品の
特性を比較するために、2個のテーパーブロックを有す
る比較ポリマーとスチレンとの一連のブレンドを製造し
た。例IXからのコポリマー16、17および18を例VI
IIに記載したように汎用ポリスチレンと50:50重量
混合物としてブレンドして比較ブレンド16、17およ
び18を形成した。試験試料を例VIIIに記載したように
ブレンドから射出成形した。
【0160】結果(表26)には、比較ポリマー16、
17および18のブレンドから製造した物品は、同様に
2個のテーパーブロックを有する発明ポリマー10から
製造した物品より中程度のIzod衝撃値を有した。本
発明ポリマーのブレンドから製造した物品も、比較ブレ
ンド16、17および18から製造した物品より小さい
青色度を有する。
【0161】
【表33】
【0162】a 50:50スチレン−ブタジエンコポ
リマー:ポリスチレン
【0163】例 XI 本質的に無水の反応体および条件を使用し、かく拌、3
78.5リットル(100gal)の炭素鋼反応器中に
おいて重合実験を行った。
【0164】窒素下で逐次重合を行った。約158kg
のシクロヘキサン溶媒(175phm)を反応器に装入
した。反応体は表27に示された順序および量で反応器
に装入した。各装入後に配管を0.5kgのシクロヘキ
サンでフラッシュした。重合は、各モノマーまたはモノ
マー混合物装入後完了するまで続けた。重合温度は約3
8°〜約110℃の範囲であり、圧力は約0.14〜約
4.22kg/cm2ケージ(約2〜約60psig)
の範囲であった。全モノマー重量は、約90kgであっ
た。
【0165】逐次重合の完了後に、Vikoflex7170
(Viking Chemical CO. によって販売されているエポキ
シ化大豆油を含有するカップリング剤)を反応器に装入
した。カップリング反応完了後にCO2 および0.2p
hmの水を添加することによって反応を停止させた。ブ
ロックコポリマーに0.25phmのIrganox 1076
および1.0phmのトリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイトを反応混合物に添加することによって安定化させ
た。
【0166】ブロックコポリマーおよびブレンドは、A
STM D−1238条件Gによって測定して5g/1
0分〜15g/10分の範囲内のメルトフローを示し
た。ブロックコポリマーおよびブレンドは、ASTM
D−256によって測定して0.3ft#/in以上の
Izod衝撃強さを示した。青色度、刺戟値“b”は青
色および黄色の尺度であり、厚さ0.38cm(0.1
5in)および直径6.35cm(2.5in)の3枚
の射出成形〔177℃(350°F)/30ton/2
分〕樹脂デスクを使用し、Hunter Lab Color Differenc
e Meter 25DMで測定した。測定は黒色背景に対して
行った。正の数は黄色を表わし、負の数は青色を表わ
す。
【0167】表27において使用した用語は次のように
定義する: Sはphmで示したスチレンモノマーである iはphmで示したn−ブチルリチウム開始剤である Bはphmで示したブタジエンである CAはphmで示したエポキシ化大豆油である Tはphmで示したテトラヒドロフランである ブレンドは60重量%のブロックコポリマー(75S/
25B)および40重量%のポリスチレンである。
【0168】
【表34】
【0169】表27の結果は、70重量%のスチレンを
含有する同様なブロックコポリマーまたは85重量%の
スチレンを含有するブロックコポリマー/ポリスチレン
ブレンドに比較して実験101〜104の発明ポリマー
の青色度が低いことを証明している。コポリマー/ポリ
スチレンブレンド、実験106〜108においてはスチ
レンモノマーの臭気が観測された。実験101〜105
では観測されなかった。
【0170】例 XII 3回の開始剤装入、3回のスチレン装入および少なくと
も1回のブタジエンの装入、このうち少なくとも2回の
スチレン装入をブタジエン装入に先行させる装入方法を
使用して逐次溶液重合によって共役ジエン/モノビニル
アレーンブロックコポリマー1および2を製造した。各
モノマー装入後に温度は約110℃の最高値に達し、そ
して重合は実質的に完結するまで続けた。逐次重合が完
了後に、反応器にVikoflex7170(Viking Chemical
CO. から販売されているエポキシ化大豆油を含有するカ
ップリング剤である)を添加した。添加順序および各装
入物の相対量を下記に示す。Sはスチレンであり、Bは
ブタジエンであり、iはn−ブチルリチウム開始剤であ
り、そしてCAはカップリング剤である。
【0171】ブロックコポリマー2およびNovacor Plas
tic Divisionから入手できるPolystyrene 555をブレ
ンドしてポリマーブレンド3を形成した。
【0172】1.85重量%のSを含有するブロックコ
ポリマー40S、i、i、15S、5B/5S、i、1
0S、10B/15S、CA 2.75重量%のSを含有するブロックコポリマー40
S、i、i、20S、7.5B、i、15S、17.5
B、CA 3.最終ブレンド中に85重量%のSを含有するブロッ
クコポリマー 60重量%のブロックコポリマー2 40重量%のポリスチレン
【0173】各々最終組成物中に85重量%のスチレン
を含有するブロックコポリマー1およびポリマーブレン
ド3を、ガスクロマトグラフィーを使用して遊離スチレ
ンモノマーおよび他の残留有機化合物について試験し
た。この結果を下記の表に示す。表28において、pp
mは百万当りの部数である。
【0174】
【表35】
【0175】表28のデータは、85%のスチレンを含
有するポリマーブレンド3においては128ppmの遊
離スチレンモノマーが存在するのに比較して同様に85
%のスチレンを含有するブロックコポリマー1では遊離
スチレンモノマーが検出されないことを明瞭に証明して
いる。この結果は、例XIにおける観察と一致する。
【0176】本発明のポリマーおよび方法を例示の目的
で詳細に説明したが、本発明のポリマーおよび方法がこ
れらによって限定されるものと解釈すべきではない。本
発明は、発明の精神および範囲内の全ての変更および改
良態様を網羅する積りである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョージ エイ.モックジゲムバ アメリカ合衆国オクラホマ州バートルスビ ル,エスイー クレストランド ドライブ 824 (72)発明者 ラリー エル.ナッシュ アメリカ合衆国オクラホマ州バートルスビ ル,マーティン プレース 6024 (72)発明者 クレイグ ディー.ディポーター アメリカ合衆国オクラホマ州バートルスビ ル,ルーラル ルート 2,ボックス 2595 (72)発明者 ナサン イー.ステイシー アメリカ合衆国オクラホマ州バートルスビ ル,フィルソン ファーム ロード 5101 (72)発明者 ラルフ シー.ファーラー アメリカ合衆国オクラホマ州バートルスビ ル,ロンドン レーン 2352 (72)発明者 チャールズ エム.セルマン アメリカ合衆国オクラホマ州バートルスビ ル,パーソンズ ドライブ 5120

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)モノビニルアレーンモノマーおよ
    び開始剤; (b)モノビニルアレーンモノマーおよび開始剤; (c)(i)モノビニルアレーンモノマーおよび開始
    剤; (ii) モノビニルアレーンモノマーおよび共役ジエンモ
    ノマーの混合物; (iii)共役ジエンモノマー;または (iv) モノビニルアレーンモノマー の装入物の中、任意の順で行うことができる連続する少
    なくとも2種の装入物; (d)カップリング剤 を重合条件下で逐次接触させることを特徴とするモノビ
    ニルアレーン/共役ジエンブロックコポリマーの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 (c)における装入物の順序が、(ii)
    、(iv) である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記の開始剤が、少なくとも3回の開始
    剤装入によって供給される請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 (c)における装入物の順序が(ii) 、
    (i)、(ii) である請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも3回のモノビニルアレーンの
    装入を、共役ジエンモノマーを含有する最初の装入物に
    先行させる請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 (c)における装入物の順序が、
    (i)、(iii)である請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 (c)における装入物の順序が、
    (i)、(ii) である請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 (c)における装入物の順序が、
    (i)、(ii) 、(ii) である請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 第三のモノビニルアレーンモノマー装入
    物が、最終ブロックコポリマーの全重量に基づいて約5
    〜約30重量%の範囲内でモノビニルアレーンモノマー
    を含有する請求項5〜8の任意の1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも4回のモノビニルアレーン
    モノマーの装入を、共役ジエンモノマーを含有する最初
    の装入物に先行させる請求項5に記載の方法。
  11. 【請求項11】 (c)における装入の順序が、
    (i)、(iv) 、(iii)である請求項10に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 第三および第四モノビニルアレーン装
    入物の各々が、最終ブロックコポリマーの全重量に基づ
    いて約5〜約20重量%の範囲内でモノビニルアレーン
    モノマーを含有する請求項10または11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 最初のモノビニルアレーン装入物が、
    最終ブロックコポリマーの全重量に基づいて約30〜約
    50重量%の範囲内の量でモノビニルアレーンモノマー
    を含有する請求項1〜12の任意の1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 第二のモノビニルアレーンモノマー装
    入物が、最終ブロックコポリマーの全重量に基づいて約
    15〜約30重量%の範囲内の量でモノビニルアレーン
    モノマーを含有する請求項1〜13の任意の1項に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 前記のモノマーを、約55〜約95重
    量%のモノビニルアレーンモノマーおよび約5〜約45
    重量%の共役ジエンモノマーの範囲内の量で添加する請
    求項1〜14の任意の1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記のモノマーを、約60〜約95重
    量%のモノビニルアレーンモノマーおよび約5〜約40
    重量%の共役ジエンモノマーの範囲内の量で添加する請
    求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記のモノマーを、約80〜約95重
    量%のモノビニルアレーンモノマーおよび約5〜約20
    重量%の共役ジエンモノマーの範囲内の量で添加する請
    求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記の各モノビニルアレーンモノマー
    が8〜12個の炭素原子を含有し、そして前記の各共役
    ジエンが4〜6個の炭素原子を含有する請求項1〜17
    の任意の1項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記の共役ジエンモノマーが1,3−
    ブタジエンであり、そして前記のモノビニルアレーンモ
    ノマーがスチレンである請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 コポリマーの全重量に基づいて約55
    〜約95重量%の重合モノビニルアレーンおよび該コポ
    リマーの全重量に基づいて約5〜約45重量%の重合共
    役ジエンを含有し;該コポリマーが、 S1 −S2 −B1 /S3 −S4 −Li12 −B1 /S3 −S4 −Li2 (式中、S=モノビニルアレーンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック Li=リビングポリマー部位またはカップリング部位) のカップリングによって生成したポリマー鎖を有するこ
    とを特徴とするモノビニルアレーン/共役ジエンブロッ
    クコポリマー。
  21. 【請求項21】 コポリマーの全重量に基づいて約55
    〜約95重量%の重合モノビニルアレーンおよび該コポ
    リマーの全重量に基づいて約5〜約45重量%の重合共
    役ジエンを含有し;該コポリマーが、 S1 −S2 −B1 /S3 −S4 −B2 /S5 −Li12 −B1 /S3 −S4 −B2 /S5 −Li21 /S3 −S4 −B2 /S5 −Li3 (式中、S=モノビニルアレーンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック Li=リビングポリマー部位またはカップリング部位で
    ある) のカップリングから生成したポリマー鎖を有することを
    特徴とするモノビニルアレーン/共役ジエンブロックコ
    ポリマー。
  22. 【請求項22】 コポリマーの全重量に基づいて約55
    〜約95重量%の重合モノビニルアレーンおよび該コポ
    リマーの全重量に基づいて約5〜約45重量%の重合共
    役ジエンを含有し;該コポリマーが、 S1 −S2 −S3 −B1 /S4 −Li12 −S3 −B1 /S4 −Li23 −B1 /S4 −Li3 (式中、S=モノビニルアレーンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック Li=リビングポリマー部位またはカップリング部位で
    ある) のカップリングによって生成したポリマー鎖を有するこ
    とを特徴とするモノビニルアレーン/共役ジエンブロッ
    クコポリマー。
  23. 【請求項23】 コポリマーの全重量に基づいて約55
    〜約95重量%の重合モノビニルアレーンおよび該コポ
    リマーの全重量に基づいて約5〜約45重量%の重合共
    役ジエンを含有し;該コポリマーが、 S1 −S2 −S3 −B1 /S4 −B2 /S5 −Li12 −S3 −B1 /S4 −B2 /S5 −Li23 −B1 /S4 −B2 /S5 −Li3 (式中、S=モノビニルアレーンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック Li=リビングポリマー部位またはカップリング部位で
    ある) のカップリングによって生成したポリマー鎖を有するこ
    とを特徴とするモノビニルアレーン/共役ジエンブロッ
    クコポリマー。
  24. 【請求項24】 コポリマーの全重量に基づいて約55
    〜約95重量%の重合モノビニルアレーンおよび該コポ
    リマーの全重量に基づいて約5〜約45重量%の重合共
    役ジエンを含有し;該コポリマーが、 S1 −S2 −S3 −S4 −B1 −Li12 −S3 −S4 −B1 −Li23 −S4 −B1 −Li3 (式中、S=モノビニルアレーンブロック B=共役ジエンブロック B/S=テーパーブロック Li=リビングポリマー部位またはカップリング部位で
    ある) のカップリングによって生成したポリマー鎖を有するこ
    とを特徴とするモノビニルアレーン/共役ブロックコポ
    リマー。
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