JPH07173074A - カルシトニン遺伝子関連ペプチド類の凍結乾燥組成物および安定化法 - Google Patents
カルシトニン遺伝子関連ペプチド類の凍結乾燥組成物および安定化法Info
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- JPH07173074A JPH07173074A JP6246428A JP24642894A JPH07173074A JP H07173074 A JPH07173074 A JP H07173074A JP 6246428 A JP6246428 A JP 6246428A JP 24642894 A JP24642894 A JP 24642894A JP H07173074 A JPH07173074 A JP H07173074A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGR
P)類を有効成分とし、安定化剤として、有効量のL−
リジンおよびL−アラニンを含有することを特徴とする
熱に対して安定であり、かつケーキ状態の優れた凍結乾
燥組成物、およびCGRP類と上記の安定化剤を水性媒
体に溶解した後、凍結乾燥することを特徴とするCGR
P類の安定化法である。 【効果】 CGRP類を凍結乾燥して製剤化するに際
し、安定化剤としてL−リジンおよびL−アラニンを併
用することにより、長期間安定で、安全性が高く、かつ
ケーキ状態、均一性、機械的強度、吸湿性および溶解性
の良好な商品価値の高いCGRP類の凍結乾燥組成物を
得ることが可能となる。
P)類を有効成分とし、安定化剤として、有効量のL−
リジンおよびL−アラニンを含有することを特徴とする
熱に対して安定であり、かつケーキ状態の優れた凍結乾
燥組成物、およびCGRP類と上記の安定化剤を水性媒
体に溶解した後、凍結乾燥することを特徴とするCGR
P類の安定化法である。 【効果】 CGRP類を凍結乾燥して製剤化するに際
し、安定化剤としてL−リジンおよびL−アラニンを併
用することにより、長期間安定で、安全性が高く、かつ
ケーキ状態、均一性、機械的強度、吸湿性および溶解性
の良好な商品価値の高いCGRP類の凍結乾燥組成物を
得ることが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルシトニン遺伝子関
連ペプチド(以下、「CGRP」と略す)類を有効成分
とする凍結乾燥組成物およびCGRP類の安定化法に関
する。
連ペプチド(以下、「CGRP」と略す)類を有効成分
とする凍結乾燥組成物およびCGRP類の安定化法に関
する。
【0002】
【従来の技術】CGRP類は、カルシトニンと構造的に
異なっているが、カルシトニンと同じ遺伝子から導かれ
る1群のペプチドであって、ヒト、ニワトリ、ラット、
ブタなどの由来のCGPR類およびその誘導体が知られ
ている。
異なっているが、カルシトニンと同じ遺伝子から導かれ
る1群のペプチドであって、ヒト、ニワトリ、ラット、
ブタなどの由来のCGPR類およびその誘導体が知られ
ている。
【0003】ヒトCGRP(h−CGRP)は骨代謝、
中枢神経系に作用するペプチドとして知られている〔N
ature,308(19),746−748(198
4)、FEBS Letters,183(2),40
3(1985)、Neuropeptides,4,4
25−434(1984)、Nature,313
(3),54−56(1984)〕。
中枢神経系に作用するペプチドとして知られている〔N
ature,308(19),746−748(198
4)、FEBS Letters,183(2),40
3(1985)、Neuropeptides,4,4
25−434(1984)、Nature,313
(3),54−56(1984)〕。
【0004】ブタCGRP(p−CGRP)は心拍数上
昇作用を有するペプチドとして知られている〔Neur
opeptides,9,75−82(1987)〕。
ラットCGRP(r−CGRP)は血管拡張作用、胃酸
分泌抑制作用などを有するペプチドとして知られている
〔British J.Pharmacol.,86,
544(1985)、Regulatory Pept
ides,12,81−89(1985)〕。
昇作用を有するペプチドとして知られている〔Neur
opeptides,9,75−82(1987)〕。
ラットCGRP(r−CGRP)は血管拡張作用、胃酸
分泌抑制作用などを有するペプチドとして知られている
〔British J.Pharmacol.,86,
544(1985)、Regulatory Pept
ides,12,81−89(1985)〕。
【0005】また、h−CGRP誘導体、ニワトリCG
RP(c−CGRP)およびc−CGRP誘導体は血清
カルシウム、リン低下作用活性を有するペプチドとして
知られている(特開昭62−129297号公報、特開
昭63−126894号公報、特開昭63−25849
0号公報、特開昭64−26598号公報)。CGRP
類は上記の通り、様々な生理作用を有することから、幅
広い臨床応用が期待されている。
RP(c−CGRP)およびc−CGRP誘導体は血清
カルシウム、リン低下作用活性を有するペプチドとして
知られている(特開昭62−129297号公報、特開
昭63−126894号公報、特開昭63−25849
0号公報、特開昭64−26598号公報)。CGRP
類は上記の通り、様々な生理作用を有することから、幅
広い臨床応用が期待されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】少量のペプチドや蛋白
質等を凍結乾燥して製剤化する場合、賦形剤を添加する
ことが必須である。この賦形剤としては、マンニトール
が最も繁用されているが、マンニトールをCGRP類の
凍結乾燥における賦形剤として使用したとき、その安定
化効果については、あまり認められない。一方、凍結乾
燥における安定化剤としてゼラチン、ヒト血清アルブミ
ン等の高分子物質が用いられているが、これらは、安定
化効果は高いが、免疫学的な安全性に問題がある場合が
多い。
質等を凍結乾燥して製剤化する場合、賦形剤を添加する
ことが必須である。この賦形剤としては、マンニトール
が最も繁用されているが、マンニトールをCGRP類の
凍結乾燥における賦形剤として使用したとき、その安定
化効果については、あまり認められない。一方、凍結乾
燥における安定化剤としてゼラチン、ヒト血清アルブミ
ン等の高分子物質が用いられているが、これらは、安定
化効果は高いが、免疫学的な安全性に問題がある場合が
多い。
【0007】また、安定化剤としてアミノ酸を添加する
ことにより、安定性の向上が見られることが、一部の蛋
白質などで報告されているが、CGRP類については不
明であった。
ことにより、安定性の向上が見られることが、一部の蛋
白質などで報告されているが、CGRP類については不
明であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
すべく、安全で安定な製剤処方を得るため、種々研究を
続けた結果、一般によく使用されているマンニトール、
マルトース等は熱に対する安定化効果は認められなかっ
た。また、グルコース、ガラクトース、マンノース、ソ
ルビトール、フルクトース等を使用した場合は、固くて
良好な凍結乾燥物が得られず、熱に対する安定化効果も
認められなかった。従って、これら熱安定化に通常用い
られる糖類の単独での使用は、CGRP類の安定化剤と
しては適当ではなかった。
すべく、安全で安定な製剤処方を得るため、種々研究を
続けた結果、一般によく使用されているマンニトール、
マルトース等は熱に対する安定化効果は認められなかっ
た。また、グルコース、ガラクトース、マンノース、ソ
ルビトール、フルクトース等を使用した場合は、固くて
良好な凍結乾燥物が得られず、熱に対する安定化効果も
認められなかった。従って、これら熱安定化に通常用い
られる糖類の単独での使用は、CGRP類の安定化剤と
しては適当ではなかった。
【0009】一方、アミノ酸類の中では、L−リジン、
L−グルタミンおよびL−メチオニンに限り、優れた熱
に対する安定化効果があり、CGRP類の安定化剤とし
て有用であることを見出したが、一部の蛋白質製剤にお
いて使用されているグリシン、L−アラニン、L−ロイ
シンなどのアミノ酸では、殆ど熱に対する安定化効果が
見られなかった。同様に蛋白質、ペプチド製剤でよく使
用されているヒト血清アルブミン等の高分子物質はCG
RP類に限り熱に対する安定化効果が見られなかった。
L−グルタミンおよびL−メチオニンに限り、優れた熱
に対する安定化効果があり、CGRP類の安定化剤とし
て有用であることを見出したが、一部の蛋白質製剤にお
いて使用されているグリシン、L−アラニン、L−ロイ
シンなどのアミノ酸では、殆ど熱に対する安定化効果が
見られなかった。同様に蛋白質、ペプチド製剤でよく使
用されているヒト血清アルブミン等の高分子物質はCG
RP類に限り熱に対する安定化効果が見られなかった。
【0010】しかしながら、CGRP類の安定化剤とし
ては、熱に対して安定化効果を有するだけでなく、商品
価値の高い製剤、例えば、(1)凍結乾燥品がケーキ状
態であること、(2)凍結乾燥品が均一であること、
(3)機械的強度を与えても形状が崩壊し難く、不動で
あること、(4)水分を吸湿し難いこと、(5)溶解液
に対して速やかに溶解するような優れた溶解性を有する
こと、等の優れた凍結乾燥品の製剤化に寄与する性質が
要求される。
ては、熱に対して安定化効果を有するだけでなく、商品
価値の高い製剤、例えば、(1)凍結乾燥品がケーキ状
態であること、(2)凍結乾燥品が均一であること、
(3)機械的強度を与えても形状が崩壊し難く、不動で
あること、(4)水分を吸湿し難いこと、(5)溶解液
に対して速やかに溶解するような優れた溶解性を有する
こと、等の優れた凍結乾燥品の製剤化に寄与する性質が
要求される。
【0011】そこで、本発明者は上記のような製剤を見
出すべく、更に研究を続けた結果、意外にも、有効成分
であるCGRP類に対して、L−リジンおよびL−アラ
ニンを併用した場合に限り、熱に対する優れた安定化効
果が見られるだけでなく、かつ上記のような商品価値の
高い凍結乾燥組成物が得られることを見出した。
出すべく、更に研究を続けた結果、意外にも、有効成分
であるCGRP類に対して、L−リジンおよびL−アラ
ニンを併用した場合に限り、熱に対する優れた安定化効
果が見られるだけでなく、かつ上記のような商品価値の
高い凍結乾燥組成物が得られることを見出した。
【0012】本発明は上記の知見に基づいて完成された
ものであって、即ち、本発明は、CGRP類を有効成分
とし、安定化剤として有効量のL−リジンおよびL−ア
ラニンを含有することを特徴とする熱に対して安定であ
り、かつケーキ状態の優れた凍結乾燥組成物を提供する
ことである。
ものであって、即ち、本発明は、CGRP類を有効成分
とし、安定化剤として有効量のL−リジンおよびL−ア
ラニンを含有することを特徴とする熱に対して安定であ
り、かつケーキ状態の優れた凍結乾燥組成物を提供する
ことである。
【0013】また、本発明の目的は、CGRP類と安定
化剤として有効量のL−リジンおよびL−アラニンを水
性媒体に溶解した後、凍結乾燥することを特徴とするC
GRP類の安定化法を提供することである。
化剤として有効量のL−リジンおよびL−アラニンを水
性媒体に溶解した後、凍結乾燥することを特徴とするC
GRP類の安定化法を提供することである。
【0014】先ず本発明の有効成分であるCGRP類と
は、CGRP、その誘導体またはそれらの塩である。C
GRPおよびその誘導体は公知のペプチド合成法、例え
ば、液相法、固相法により製造される。CGRPの例と
しては、h−α−CGRP、h−β−CGRP、c−C
GRP、r−α−CGRP、r−β−CGRP、p−C
GRP等が挙げられる。
は、CGRP、その誘導体またはそれらの塩である。C
GRPおよびその誘導体は公知のペプチド合成法、例え
ば、液相法、固相法により製造される。CGRPの例と
しては、h−α−CGRP、h−β−CGRP、c−C
GRP、r−α−CGRP、r−β−CGRP、p−C
GRP等が挙げられる。
【0015】CGRP誘導体の例としては、デスアラニ
ル−デアミノ−h−α−CGRP、デスアラニル−デア
ミノ−h−β−CGRP、デスアラニル−〔As
u2,7 〕−h−α−CGRP、デスアラニル−〔Asu
2,7 〕−h−β−CGRP、〔Asn3 ,Phe15,G
ly23〕−h−α−CGRP、
ル−デアミノ−h−α−CGRP、デスアラニル−デア
ミノ−h−β−CGRP、デスアラニル−〔As
u2,7 〕−h−α−CGRP、デスアラニル−〔Asu
2,7 〕−h−β−CGRP、〔Asn3 ,Phe15,G
ly23〕−h−α−CGRP、
【0016】デスアラニル−デアミノ−〔Asn3 ,P
he15,Gly23〕−h−α−CGRP、〔Asn3 ,
Asp14,Gly23〕−h−α−CGRP、デスアラニ
ル−デアミノ−〔Asn3 ,Asp14,Gly23〕−h
−α−CGRP、〔Asn3 ,Asp14,Phe15〕−
h−α−CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Asn
3 ,Asp14,Phe15〕−h−α−CGRP、
he15,Gly23〕−h−α−CGRP、〔Asn3 ,
Asp14,Gly23〕−h−α−CGRP、デスアラニ
ル−デアミノ−〔Asn3 ,Asp14,Gly23〕−h
−α−CGRP、〔Asn3 ,Asp14,Phe15〕−
h−α−CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Asn
3 ,Asp14,Phe15〕−h−α−CGRP、
【0017】〔Asp14〕−h−α−CGRP、デスア
ラニル−デアミノ−〔Asp14〕−h−α−CGRP、
〔Asn3 ,Glu14,Gly23〕−h−α−CGR
P、デスアラニル−デアミノ−〔Asn3 ,Glu14,
Gly23〕−h−α−CGRP、〔Asn3 ,Gl
u14,Phe15〕−h−α−CGRP、デスアラニル−
デアミノ−〔Asn3 ,Glu14,Phe15〕−h−α
−CGRP、
ラニル−デアミノ−〔Asp14〕−h−α−CGRP、
〔Asn3 ,Glu14,Gly23〕−h−α−CGR
P、デスアラニル−デアミノ−〔Asn3 ,Glu14,
Gly23〕−h−α−CGRP、〔Asn3 ,Gl
u14,Phe15〕−h−α−CGRP、デスアラニル−
デアミノ−〔Asn3 ,Glu14,Phe15〕−h−α
−CGRP、
【0018】〔Glu14〕−h−α−CGRP、デスア
ラニル−デアミノ−〔Glu14〕−h−α−CGRP、
デスアラニル−〔Asu2,7 〕−c−CGRP、デスア
ラニル−〔Asp3 ,Asu2,7 〕−c−CGRP、デ
スアラニル−デアミノ−c−CGRP、デスアラニル−
デアミノ−〔(4−F−Phe)37〕−c−CGRP等
が挙げられる。
ラニル−デアミノ−〔Glu14〕−h−α−CGRP、
デスアラニル−〔Asu2,7 〕−c−CGRP、デスア
ラニル−〔Asp3 ,Asu2,7 〕−c−CGRP、デ
スアラニル−デアミノ−c−CGRP、デスアラニル−
デアミノ−〔(4−F−Phe)37〕−c−CGRP等
が挙げられる。
【0019】上記のCGRP誘導体の製造は、例えば、
特開昭62−129297号、特開昭63−12689
4号、特開昭63−258490号、特開昭64−26
598号等に記載されている。
特開昭62−129297号、特開昭63−12689
4号、特開昭63−258490号、特開昭64−26
598号等に記載されている。
【0020】前記のCGRPまたはその誘導体の塩とし
ては、薬理学的に非毒性の塩が適宜使用される。例え
ば、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸との塩、酢酸、酒
石酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸との
塩が挙げられる。
ては、薬理学的に非毒性の塩が適宜使用される。例え
ば、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸との塩、酢酸、酒
石酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸との
塩が挙げられる。
【0021】本発明に用いられるCGRP類の使用量
は、医薬品として有効な生理活性作用を発現する量を用
いればよく、通常、1回投与当り、0.1〜500μg
程度になるよう調製すればよい。
は、医薬品として有効な生理活性作用を発現する量を用
いればよく、通常、1回投与当り、0.1〜500μg
程度になるよう調製すればよい。
【0022】CGRP類の安定化剤としてはL−リジン
およびL−アラニンが併用される。上記安定化剤の添加
量は、CGRP類1重量部に対し、0.2〜100,0
00重量部程度が好ましく、さらに好ましくは2〜1
0,000重量部程度添加すればよい。L−リジンに対
するL−アラニンの比率はL−リジン1重量部に対し
0.01〜1重量部程度でよい。
およびL−アラニンが併用される。上記安定化剤の添加
量は、CGRP類1重量部に対し、0.2〜100,0
00重量部程度が好ましく、さらに好ましくは2〜1
0,000重量部程度添加すればよい。L−リジンに対
するL−アラニンの比率はL−リジン1重量部に対し
0.01〜1重量部程度でよい。
【0023】CGRP類と安定化剤を溶解する水性媒体
としては、例えば注射用蒸留水、生理食塩水などが例示
される。さらに上記の水性溶媒は毒性を示さない限り水
溶性有機溶媒、例えば少量のエタノール等を含んでいて
もよい。
としては、例えば注射用蒸留水、生理食塩水などが例示
される。さらに上記の水性溶媒は毒性を示さない限り水
溶性有機溶媒、例えば少量のエタノール等を含んでいて
もよい。
【0024】本発明の凍結乾燥組成物を製造するには、
例えば、上記の組成のCGRP類、安定化剤を、必要に
応じて適宜公知のpH調製剤、等張化剤、安定化剤、増
量剤、防腐剤等を混合し、上記の水性媒体に溶解して無
菌濾過し、常法に基づいて凍結乾燥すればよい。この凍
結乾燥には、通常用いられている条件下でトレー凍結乾
燥、バイアル凍結乾燥等の公知の凍結乾燥法が採用でき
る。
例えば、上記の組成のCGRP類、安定化剤を、必要に
応じて適宜公知のpH調製剤、等張化剤、安定化剤、増
量剤、防腐剤等を混合し、上記の水性媒体に溶解して無
菌濾過し、常法に基づいて凍結乾燥すればよい。この凍
結乾燥には、通常用いられている条件下でトレー凍結乾
燥、バイアル凍結乾燥等の公知の凍結乾燥法が採用でき
る。
【0025】このようにして得られたCGRP類の凍結
乾燥組成物は、用時、注射用蒸留水、生理食塩水、5%
ブドウ糖注射液などに溶解し、点滴などにより投与され
る。
乾燥組成物は、用時、注射用蒸留水、生理食塩水、5%
ブドウ糖注射液などに溶解し、点滴などにより投与され
る。
【0026】
【実施例】以下に、実施例および参考例を挙げて、本発
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。尚、実施例および参考例で用いたC
GRP類は、前記の公知の文献に従って、全て旭化成工
業が合成したものを使用した。
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。尚、実施例および参考例で用いたC
GRP類は、前記の公知の文献に従って、全て旭化成工
業が合成したものを使用した。
【0027】実施例1 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mg、L−リ
ジン1000mgおよびL−アラニン100mgを無菌
蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラス
バイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒
素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−C
GRP10μg、L−リジン10mgおよびL−アラニ
ン1mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(本発明品
1)を得た。
ジン1000mgおよびL−アラニン100mgを無菌
蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラス
バイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒
素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−C
GRP10μg、L−リジン10mgおよびL−アラニ
ン1mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(本発明品
1)を得た。
【0028】実施例2 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mg、L−リ
ジン1000mgおよびL−アラニン200mgを無菌
蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラス
バイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒
素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−C
GRP10μg、L−リジン10mgおよびL−アラニ
ン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(本発明品
2)を得た。
ジン1000mgおよびL−アラニン200mgを無菌
蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラス
バイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒
素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−C
GRP10μg、L−リジン10mgおよびL−アラニ
ン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(本発明品
2)を得た。
【0029】実施例3 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mg、L−リ
ジン2000mgおよびL−アラニン200mgを無菌
蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラス
バイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒
素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−C
GRP10μg、L−リジン20mgおよびL−アラニ
ン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(本発明品
3)を得た。
ジン2000mgおよびL−アラニン200mgを無菌
蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラス
バイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒
素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−C
GRP10μg、L−リジン20mgおよびL−アラニ
ン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(本発明品
3)を得た。
【0030】実施例4 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mg、L−リ
ジン2000mgおよびL−アラニン300mgを無菌
蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラス
バイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒
素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−C
GRP10μg、L−リジン20mgおよびL−アラニ
ン3mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(本発明品
4)を得た。
ジン2000mgおよびL−アラニン300mgを無菌
蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラス
バイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒
素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−C
GRP10μg、L−リジン20mgおよびL−アラニ
ン3mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(本発明品
4)を得た。
【0031】実施例5 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP10mg、L−
リジン1000mgおよびL−アラニン100mgを無
菌蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラ
スバイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、
窒素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−
CGRP100μg、L−リジン10mgおよびL−ア
ラニン1mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤を得
た。
リジン1000mgおよびL−アラニン100mgを無
菌蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラ
スバイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、
窒素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−
CGRP100μg、L−リジン10mgおよびL−ア
ラニン1mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤を得
た。
【0032】実施例6 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP10mg、L−
リジン1000mgおよびL−アラニン200mgを無
菌蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラ
スバイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、
窒素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−
CGRP100μg、L−リジン10mgおよびL−ア
ラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤を得
た。
リジン1000mgおよびL−アラニン200mgを無
菌蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラ
スバイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、
窒素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−
CGRP100μg、L−リジン10mgおよびL−ア
ラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤を得
た。
【0033】実施例7 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP10mg、L−
リジン2000mgおよびL−アラニン200mgを無
菌蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラ
スバイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、
窒素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−
CGRP100μg、L−リジン20mgおよびL−ア
ラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤を得
た。
リジン2000mgおよびL−アラニン200mgを無
菌蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラ
スバイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、
窒素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−
CGRP100μg、L−リジン20mgおよびL−ア
ラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤を得
た。
【0034】実施例8 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP10mg、L−
リジン2000mgおよびL−アラニン300mgを無
菌蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラ
スバイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、
窒素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−
CGRP100μg、L−リジン20mgおよびL−ア
ラニン3mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤を得
た。
リジン2000mgおよびL−アラニン300mgを無
菌蒸留水50mlを加え溶解させた。無菌濾過後、ガラ
スバイアルに0.5mlずつ分注し、凍結乾燥を行い、
窒素置換後巻き締めし、デスアラニル−デアミノ−c−
CGRP100μg、L−リジン20mgおよびL−ア
ラニン3mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤を得
た。
【0035】実施例9 h−α−CGRP1mg、L−リジン1000mgおよ
びL−アラニン100mgを無菌蒸留水50mlを加え
溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5ml
ずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、
h−α−CGRP10μg、L−リジン10mgおよび
L−アラニン1mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
を得た。
びL−アラニン100mgを無菌蒸留水50mlを加え
溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5ml
ずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、
h−α−CGRP10μg、L−リジン10mgおよび
L−アラニン1mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
を得た。
【0036】実施例10 h−α−CGRP1mg、L−リジン1000mgおよ
びL−アラニン200mgを無菌蒸留水50mlを加え
溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5ml
ずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、
h−α−CGRP10μg、L−リジン10mgおよび
L−アラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
を得た。
びL−アラニン200mgを無菌蒸留水50mlを加え
溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5ml
ずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、
h−α−CGRP10μg、L−リジン10mgおよび
L−アラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
を得た。
【0037】実施例11 h−α−CGRP1mg、L−リジン2000mgおよ
びL−アラニン200mgを無菌蒸留水50mlを加え
溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5ml
ずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、
h−α−CGRP10μg、L−リジン20mgおよび
L−アラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
を得た。
びL−アラニン200mgを無菌蒸留水50mlを加え
溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5ml
ずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、
h−α−CGRP10μg、L−リジン20mgおよび
L−アラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
を得た。
【0038】実施例12 h−α−CGRP1mg、L−リジン2000mgおよ
びL−アラニン300mgを無菌蒸留水50mlを加え
溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5ml
ずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、
h−α−CGRP10μg、L−リジン20mgおよび
L−アラニン3mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
を得た。
びL−アラニン300mgを無菌蒸留水50mlを加え
溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5ml
ずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、
h−α−CGRP10μg、L−リジン20mgおよび
L−アラニン3mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
を得た。
【0039】実施例13 h−α−CGRP10mg、L−リジン1000mgお
よびL−アラニン100mgを無菌蒸留水50mlを加
え溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5m
lずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締め
し、h−α−CGRP100μg、L−リジン10mg
およびL−アラニン1mgを含有する用時溶解型凍結乾
燥製剤を得た。
よびL−アラニン100mgを無菌蒸留水50mlを加
え溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5m
lずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締め
し、h−α−CGRP100μg、L−リジン10mg
およびL−アラニン1mgを含有する用時溶解型凍結乾
燥製剤を得た。
【0040】実施例14 h−α−CGRP10mg、L−リジン1000mgお
よびL−アラニン200mgを無菌蒸留水50mlを加
え溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5m
lずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締め
し、h−α−CGRP100μg、L−リジン10mg
およびL−アラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾
燥製剤を得た。
よびL−アラニン200mgを無菌蒸留水50mlを加
え溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5m
lずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締め
し、h−α−CGRP100μg、L−リジン10mg
およびL−アラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾
燥製剤を得た。
【0041】実施例15 h−α−CGRP10mg、L−リジン2000mgお
よびL−アラニン200mgを無菌蒸留水50mlを加
え溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5m
lずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締め
し、h−α−CGRP100μg、L−リジン20mg
およびL−アラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾
燥製剤を得た。
よびL−アラニン200mgを無菌蒸留水50mlを加
え溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5m
lずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締め
し、h−α−CGRP100μg、L−リジン20mg
およびL−アラニン2mgを含有する用時溶解型凍結乾
燥製剤を得た。
【0042】実施例16 h−α−CGRP10mg、L−リジン2000mgお
よびL−アラニン300mgを無菌蒸留水50mlを加
え溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5m
lずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締め
し、h−α−CGRP100μg、L−リジン20mg
およびL−アラニン3mgを含有する用時溶解型凍結乾
燥製剤を得た。
よびL−アラニン300mgを無菌蒸留水50mlを加
え溶解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5m
lずつ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締め
し、h−α−CGRP100μg、L−リジン20mg
およびL−アラニン3mgを含有する用時溶解型凍結乾
燥製剤を得た。
【0043】参考例1 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびマ
ンニット500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解さ
せた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ分
注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デスア
ラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびマンニ
ット5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対照品
1)を得た。
ンニット500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解さ
せた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ分
注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デスア
ラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびマンニ
ット5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対照品
1)を得た。
【0044】参考例2 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびL
−アラニン500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびL−
アラニン5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品2)を得た。
−アラニン500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびL−
アラニン5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品2)を得た。
【0045】参考例3 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびL
−リジン1000mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびL−
リジン10mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品3)を得た。
−リジン1000mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびL−
リジン10mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品3)を得た。
【0046】参考例4 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびL
−ロイシン1000mgを無菌蒸留水50mlを加え溶
解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlず
つ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デ
スアラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびL
−ロイシン10mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
(対照品4)を得た。
−ロイシン1000mgを無菌蒸留水50mlを加え溶
解させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlず
つ分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デ
スアラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびL
−ロイシン10mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤
(対照品4)を得た。
【0047】参考例5 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびグ
ルコース500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解さ
せた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ分
注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デスア
ラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびグルコ
ース5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対照品
5)を得た。
ルコース500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解さ
せた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ分
注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デスア
ラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびグルコ
ース5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対照品
5)を得た。
【0048】参考例6 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびガ
ラクトース500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびガラ
クトース5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品6)を得た。
ラクトース500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびガラ
クトース5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品6)を得た。
【0049】参考例7 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびマ
ンノース500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解さ
せた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ分
注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デスア
ラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびマンノ
ース5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対照品
7)を得た。
ンノース500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解さ
せた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ分
注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デスア
ラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびマンノ
ース5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対照品
7)を得た。
【0050】参考例8 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびソ
ルビトール500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびソル
ビトール5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品8)を得た。
ルビトール500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびソル
ビトール5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品8)を得た。
【0051】参考例9 デスアラニル−デアミノ−c−CGRP1mgおよびフ
ルクトース500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびフル
クトース5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品9)を得た。
ルクトース500mgを無菌蒸留水50mlを加え溶解
させた。無菌濾過後、ガラスバイアルに0.5mlずつ
分注し、凍結乾燥を行い、窒素置換後巻き締めし、デス
アラニル−デアミノ−c−CGRP10μgおよびフル
クトース5mgを含有する用時溶解型凍結乾燥製剤(対
照品9)を得た。
【0052】
1.CGRP類安定化試験 (1)試験方法 前記の実施例で得た本発明品1〜4および対照品1〜9
の各々を50℃にて3ヵ月保存した後、次の条件による
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いてCG
RP類の含量を測定し、巻き締め直後の含量を100%
として残存率を求めた。
の各々を50℃にて3ヵ月保存した後、次の条件による
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いてCG
RP類の含量を測定し、巻き締め直後の含量を100%
として残存率を求めた。
【0053】HPLC測定条件 カラム;YMC AM−302 ODS S−5 12
0Å(YMC社製)、内径4.6×150mm 移動層;0.1%トリフルオロ酢酸:アセトニトリル=
70:30 流速 ;1.0ml/分 検出 ;220nm (2)試験結果 後記の通り。
0Å(YMC社製)、内径4.6×150mm 移動層;0.1%トリフルオロ酢酸:アセトニトリル=
70:30 流速 ;1.0ml/分 検出 ;220nm (2)試験結果 後記の通り。
【0054】2.ケーキ状態試験 (1)試験方法 実施例で得た本発明品1〜4および対照品1〜9の各々
のケーキ状態の外観を観察し、ケーキ状態を以下の記号
で示した。 ○;ケーキ状態を示すもの △;ややケーキ状態の悪いもの ×;ケーキ状態を示さないもの (2)試験結果 後記の通り。
のケーキ状態の外観を観察し、ケーキ状態を以下の記号
で示した。 ○;ケーキ状態を示すもの △;ややケーキ状態の悪いもの ×;ケーキ状態を示さないもの (2)試験結果 後記の通り。
【0055】3.凍結乾燥品の均一性の試験 (1)試験方法 実施例で得た本発明品1〜4および対照品1〜9の各々
の凍結乾燥品の均一性の外観を観察し、その均一性につ
いて以下の記号で示した。 ○;均一性に優れたもの △;やや均一性の悪いもの ×;均一性の悪いもの (2)試験結果 後記の通り。
の凍結乾燥品の均一性の外観を観察し、その均一性につ
いて以下の記号で示した。 ○;均一性に優れたもの △;やや均一性の悪いもの ×;均一性の悪いもの (2)試験結果 後記の通り。
【0056】4.機械的強度試験 (1)試験方法 実施例で得た本発明品1〜4および対照品1〜9の各々
を約50cmの高さから実験台上に落下させ、ケーキが
壊れるかどうかを観察し、その結果を以下の記号で示し
た。 ○;ケーキが殆ど壊れないもの ×;ケーキが壊れるもの (2)試験結果 後記の通り。
を約50cmの高さから実験台上に落下させ、ケーキが
壊れるかどうかを観察し、その結果を以下の記号で示し
た。 ○;ケーキが殆ど壊れないもの ×;ケーキが壊れるもの (2)試験結果 後記の通り。
【0057】5.吸湿性試験 (1)試験方法 実施例で得た本発明品1〜4および対照品1〜9の各々
を室温に1週間放置し、ケーキが吸湿するかどうかを試
験し、その結果を以下の記号で示した。 ○;吸湿するもの ×;吸湿しないもの (2)試験結果 後記の通り。
を室温に1週間放置し、ケーキが吸湿するかどうかを試
験し、その結果を以下の記号で示した。 ○;吸湿するもの ×;吸湿しないもの (2)試験結果 後記の通り。
【0058】6.溶解性試験 (1)試験方法 実施例で得た本発明品1〜4および対照品1〜9の各々
に水1mlを加え、その溶解時間を測定し、その結果を
以下の記号で示した。 ○;水を加えてから5秒以内に溶解するもの △;水を加えてから30秒以内に溶解するもの ×;水を加えてから30秒以上溶解時間を要するもの (2)試験結果 後記の通り。
に水1mlを加え、その溶解時間を測定し、その結果を
以下の記号で示した。 ○;水を加えてから5秒以内に溶解するもの △;水を加えてから30秒以内に溶解するもの ×;水を加えてから30秒以上溶解時間を要するもの (2)試験結果 後記の通り。
【0059】各被験試料のCGRP類の残存率、ケーキ
状態、均一性、機械的強度、吸湿性および溶解性の試験
結果を表1に示した。
状態、均一性、機械的強度、吸湿性および溶解性の試験
結果を表1に示した。
【0060】
【表1】
【0061】以上の試験結果から明らかな通り、CGR
P類を凍結乾燥して製剤化した凍結乾燥組成物は、安定
化剤としてL−リジンおよびL−アラニンを併用した場
合は、熱に対する安定性が優れ、かつケーキ状態、均一
性、機械的強度、吸湿性および溶解性が良好な製剤を得
ることができる。
P類を凍結乾燥して製剤化した凍結乾燥組成物は、安定
化剤としてL−リジンおよびL−アラニンを併用した場
合は、熱に対する安定性が優れ、かつケーキ状態、均一
性、機械的強度、吸湿性および溶解性が良好な製剤を得
ることができる。
【0062】これに対し、マンニット単独ではケーキ状
態、均一性、吸湿性および溶解性は良好ではあるが、熱
安定性および機械的強度は認められない。また、L−リ
ジン単独では熱安定性、吸湿性および溶解性に優れてい
るが、ケーキ状態、均一性および機械的強度が認められ
ない欠点あり、L−アラニン単独では熱安定性に欠け、
さらに均一性がやや劣る。L−ロイシン単独では熱安定
性および溶解性が認められない。
態、均一性、吸湿性および溶解性は良好ではあるが、熱
安定性および機械的強度は認められない。また、L−リ
ジン単独では熱安定性、吸湿性および溶解性に優れてい
るが、ケーキ状態、均一性および機械的強度が認められ
ない欠点あり、L−アラニン単独では熱安定性に欠け、
さらに均一性がやや劣る。L−ロイシン単独では熱安定
性および溶解性が認められない。
【0063】さらにまた、グルコース、ガラクトース、
マンノース、ソルビトールおよびフルクトースを各々単
独に使用した場合は、熱安定性に欠け、さらにケーキ状
態、均一性、機械的強度および吸湿性が認められない。
マンノース、ソルビトールおよびフルクトースを各々単
独に使用した場合は、熱安定性に欠け、さらにケーキ状
態、均一性、機械的強度および吸湿性が認められない。
【0064】従って、CGRP類を凍結乾燥して製剤化
する場合、安定化剤としてL−リジンおよびL−アラニ
ンを併用した場合に限り、熱に対する安定性に優れ、か
つケーキ状態、均一性、機械的強度、吸湿性および溶解
性の良好な商品価値の高い凍結乾燥組成物を提供するこ
とができる。
する場合、安定化剤としてL−リジンおよびL−アラニ
ンを併用した場合に限り、熱に対する安定性に優れ、か
つケーキ状態、均一性、機械的強度、吸湿性および溶解
性の良好な商品価値の高い凍結乾燥組成物を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/18 J A61K 9/14 E
Claims (2)
- 【請求項1】 カルシトニン遺伝子関連ペプチド類を有
効成分とし、安定化剤として有効量のL−リジンおよび
L−アラニンを含有することを特徴とする熱に対して安
定であり、且つケーキ状態の優れた凍結乾燥組成物。 - 【請求項2】 カルシトニン遺伝子関連ペプチド類と安
定化剤として有効量のL−リジンおよびL−アラニンを
水性媒体に溶解した後、凍結乾燥することを特徴とする
カルシトニン遺伝子関連ペプチド類の安定化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6246428A JPH07173074A (ja) | 1993-10-27 | 1994-10-12 | カルシトニン遺伝子関連ペプチド類の凍結乾燥組成物および安定化法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26888793 | 1993-10-27 | ||
JP5-268887 | 1993-10-27 | ||
JP6246428A JPH07173074A (ja) | 1993-10-27 | 1994-10-12 | カルシトニン遺伝子関連ペプチド類の凍結乾燥組成物および安定化法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07173074A true JPH07173074A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=26537714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6246428A Withdrawn JPH07173074A (ja) | 1993-10-27 | 1994-10-12 | カルシトニン遺伝子関連ペプチド類の凍結乾燥組成物および安定化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07173074A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6531112B2 (en) * | 2000-05-15 | 2003-03-11 | Delrx Pharmaceutical Corporation | Formulations for administering calcitonin and processes for preparing the same |
EP1623723A3 (en) * | 1998-05-22 | 2006-05-10 | Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. | Stable gene formulations |
US7951368B2 (en) | 2007-06-25 | 2011-05-31 | Amgen Inc. | Compositions of specific binding agents to hepatocyte growth factor |
-
1994
- 1994-10-12 JP JP6246428A patent/JPH07173074A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1623723A3 (en) * | 1998-05-22 | 2006-05-10 | Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. | Stable gene formulations |
US6531112B2 (en) * | 2000-05-15 | 2003-03-11 | Delrx Pharmaceutical Corporation | Formulations for administering calcitonin and processes for preparing the same |
US7951368B2 (en) | 2007-06-25 | 2011-05-31 | Amgen Inc. | Compositions of specific binding agents to hepatocyte growth factor |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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