JPH07172972A - Cz炉内の汚染度測定方法 - Google Patents

Cz炉内の汚染度測定方法

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JPH07172972A
JPH07172972A JP34616393A JP34616393A JPH07172972A JP H07172972 A JPH07172972 A JP H07172972A JP 34616393 A JP34616393 A JP 34616393A JP 34616393 A JP34616393 A JP 34616393A JP H07172972 A JPH07172972 A JP H07172972A
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JP
Japan
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furnace
wafer
crucible
silicon
silicon wafer
Prior art date
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Pending
Application number
JP34616393A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Kizaki
信吾 木崎
Koji Tsujimoto
康治 辻本
Masamitsu Oguchi
政充 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Sitix Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CZ炉内の汚染度を高精度に測定する。 【構成】 CZ炉1内のルツボ2を空にし、その中にモ
ニター用ウエーハ9を吊るす。CZ炉1を稼働させて、
モニター用ウエーハ9を1000〜1250℃に10分
以上10時間以下加熱保持する。モニター用ウエーハ9
を回収して、その表面の不純物濃度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン単結晶の製造
に使用するCZ炉の炉内汚染度を定量的に調査するCZ
炉内の汚染度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の素材であるシリコン単結晶中の
不純物を低減させるために、その不純物の混入源を特定
することは非常に重要である。
【0003】CZ法でシリコン単結晶を製造する場合、
不純物の混入源としては、原料、ルツボがあり、更に炉
内雰囲気もある。これらの中で、炉内雰囲気からの不純
物混入は、非常に把握が困難である。なぜなら、炉内雰
囲気の汚染源として炉壁、炉内の断熱材およびカーボ
ン、更にはArガス等が考えられるからである。
【0004】このような状況に鑑みて、CZ炉内のシリ
コン融液上にシリコンウエーハを保持し、そのウエーハ
を分析することにより、炉内汚染度を間接的に測定する
方法が開発された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、実操業に
則した状態で炉内の汚染度を測定するが、その精度は期
待するほど高くない。この方法の測定精度が充分でない
主な理由は、次の3つである。
【0006】 シリコン融液上にシリコンウエーハを
保持するため、シリコン融液からの不純物も取り込んで
しまう。シリコン融液は原料およびルツボからの不純物
を含んでおり、その影響を排除しないと正確な炉内汚染
度は求められない。
【0007】 シリコン融液上の温度は、ルツボ内部
では1420℃以上に達し、ルツボの上方でも1300
℃以上と非常に高い。このような高温雰囲気では、シリ
コンウエーハが変化し、その後にウエーハ表面の不純物
濃度を測定するときに、測定が不正確になる。また、シ
リコンウエーハにスリップが入り、このスリップに起因
してウエーハ内部にゲッタリング作用が働き、ウエーハ
表面の不純物量が大幅に減少し、これも測定精度を低下
させる原因になる。
【0008】 これらの精度低下要因を排除するため
には、シリコンウエーハを1250℃以上に加熱しない
ことが必要になる。シリコン融液上でこのような温度を
確保しようとすると、ルツボから相当離れた位置にシリ
コンウエーハを位置させなければならない。これでは、
単結晶製造時に直接影響する不純物をキャッチすること
は困難である。
【0009】これらの原因により、前述した炉内汚染度
測定方法の精度はかなり低く、これに依存していると、
知らない間に炉内の洗浄度が低下して、製品品質を低下
させる危険がある。
【0010】本発明の目的は、CZ炉の炉内汚染度を高
精度に測定できる汚染度測定方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の汚染度測定方法
は、CZ炉内のルツボを空にし、そのルツボ内にモニタ
ー用ウエーハを吊り下げた状態で、CZ炉を稼働させる
ことにより、モニター用ウエーハを1000〜1250
℃に10分以上10時間以下加熱保持し、その後、CZ
炉内からモニター用ウエーハを回収して、その不純物濃
度を測定することを特徴とする。
【0012】モニター用ウエーハとしては、表面に酸化
膜が形成されたシリコンウエーハが望ましい。
【0013】
【作用】CZ炉内のルツボを空にし、その中にモニター
用ウエーハを保持するので、シリコン融液からの不純物
の影響が排除される。単結晶製造時に直接影響する不純
物を直接キャッチできる位置にモニター用ウエーハがあ
り、しかも、その位置で測定に好適なウエーハ温度が確
保される。
【0014】
【実施例】図1に本発明測定方法の一実施態様を示し、
図2にその測定に使用した治具の構成を示す。
【0015】CZ炉1内の中央部には、ルツボ2が配置
されている。ルツボ2は石英からなり、炉外の駆動機構
により鉛直方向および周方向に駆動される。ルツボ2の
外側には、これを取り囲むようにカーボンヒータ3およ
びカーボン断熱材4が配設されている。
【0016】CZ炉1の上方には、図示されない引上げ
装置が設けられている。引上げ装置から炉内に垂下した
ワイヤ5の下端には、接続バー6を介してケージ7が連
結される。
【0017】ケージ7は多数本の石英棒を組み合わせた
枠体であり、その下部に間隔をあけて架け渡した2本の
横材8,8上に、複数枚のモニター用のシリコンウエー
ハ9を立てて並列させる。各横材8には、シリコンウエ
ーハ9の転倒を防止するために、そのウエーハが嵌合す
る複数の切り込み10が設けられている。
【0018】測定を行うには、ケージ7内に複数枚のモ
ニター用のシリコンウエーハ9をセットし、そのケージ
7を接続バー6によりワイヤ5の下端に連結する。引上
げ装置を操作して、ケージ7をルツボ2内に降下させ
る。そして、操業時と同じ様に、CZ炉内にArガスを
供給しながら、CZ炉を稼働させて、ケージ7内のシリ
コンウエーハ9を、1000〜1250℃の温度に10
分以上10時間以下加熱保持する。
【0019】加熱温度が1000℃未満では、シリコン
ウエーハの内部に存在する結晶欠陥核が成長し、後述す
るライフタイムの測定が困難となる。1250℃を超え
ると、シリコンウエーハに変形及び熱応力によるスリッ
プが生じ、測定精度が低下する。
【0020】保持時間が10分未満では、シリコンウエ
ーハ表面に付着する不純物濃度が低すぎるため、充分な
測定精度が得られない。10時間を超えると、シリコン
ウエーハに酸素誘起積層欠陥等の内部欠陥が発生し、後
述するライフタイムの測定が困難となる。望ましい保持
時間は2〜3時間である。
【0021】シリコンウエーハ9の加熱保持が終わる
と、その冷却を持ってシリコンウエーハ9をCZ炉1の
外に取り出し、表面の不純物濃度を測定する。
【0022】次に、実施結果を述べる。N型で比抵抗が
10〜25Ωcm、酸素濃度が15×1017atoms/ccの
シリコンウエーハをHF等で洗浄したあとに、洗浄度の
高い拡散炉で処理してその表面に酸化膜をつけた。
【0023】酸化膜は、シリコンウエーハをCZ炉内で
加熱保持している間にウエーハ表面に付着した不純物が
ウエーハ内部に拡散するのを防止して、表面不純物濃度
の測定精度を高めるのに寄与する。その厚みは100Å
〜2000Åが望ましく、ここでは約200Åとした。
【0024】この酸化膜付きシリコンウエーハと、酸化
膜の付いていないシリコンウエーハとを、前記ケージを
用いて18inchのルツボ内に吊るし、Ar雰囲気中で1
140℃に2時間加熱保持した。冷却後、ウエーハ表面
の不純物を分析した結果を表1に示す。また、ライフタ
イムを測定した結果を表2に示す。
【0025】
【表1】 ×1010atom/cm2
【0026】
【表2】
【0027】加熱保持によりウエーハ表面のFe濃度お
よびCu濃度が上昇しており、CZ炉内がFeおよびC
uで汚染されていることが分かる。また、ライフタイム
の低下が著しく、この汚染が製品の品質低下につながる
ことが分かる。酸化膜の有無で不純物濃度に差があるの
は、酸化膜のトラップ効果のためである。
【0028】次に、このCZ炉をクリーンアップして同
様の測定を行った。結果を表3および表4に示す。
【0029】
【表3】 ×1010atom/cm2
【0030】
【表4】
【0031】CZ炉のクリーンアップにより、Fe濃度
は加熱保持前後で差がなくなり、Cu濃度についても大
幅な減少を見た。また、ライフタイムが上がり、製品の
品質向上を期待できる。
【0032】一方、CZ炉のクリーンアップ後に、ルツ
ボ内にシリコン融液を満たし、その上でシリコンウエー
ハをAr雰囲気中で2時間加熱保持した。そのウエーハ
に同様の調査を行った結果を表5および表6に示す。
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】表5によると、シリコンウエーハの加熱前
と加熱後における表面不純物濃度に余り差が見られな
い。しかし、表6から明らかなように、炉内をクリーン
アップしたにもかかわらず、シリコンウエーハ加熱後の
ライフタイムの値は著しく低下している。これは、融液
中の不純物がシリコンウエーハ表面に付着する一方、そ
のウエーハが高温雰囲気にさらされるため、スリップ発
生によるゲッタリング作用でウエーハ表面の不純物がウ
エーハ内部に取込まれ、ウエーハ表面の不純物濃度が低
下したからであり、実際のところはウエーハ内部の不純
物は多く、その不純物によってライフタイムは低下す
る。このように、従来法による不純物汚染測定は、得ら
れる値の信頼性が低く、高品質のシリコン単結晶を製造
するための指標を得難い。
【0036】これらの調査結果から明らかなように、空
のルツボ内で加熱保持したシリコンウエーハ、特に酸化
膜付のシリコンウエーハの表面不純物濃度を測定するこ
とにより、CZ炉内の不純物による汚染を定量的に調査
することが可能となる。また、そのウエーハのライフタ
イムを測定することにより、簡易的にCZ炉内の洗浄度
を管理し安定化させることが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明のCZ炉内
の汚染度測定方法は、空のルツボ内でモニター用ウエー
ハを加熱保持し、そのウエーハ表面の不純物濃度を測定
することにより、炉内の汚染度を高精度に把握できるの
で、炉内の洗浄度を高レベルに管理でき、製品であるシ
リコン単結晶の品質向上に多大の効果を発揮する。
【0038】モニター用ウエーハとして酸化膜付きのシ
リコンウエーハを使用した場合は、汚染度の測定精度を
更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定方法の1実施態様を示すCZ炉の
断面図である。
【図2】測定に使用した治具の側面図および正面図であ
る。
【符号の説明】
1 CZ炉 2 ルツボ 5 ワイヤ 7 ケージ 9 モニター用ウエーハ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CZ炉内のルツボを空にし、そのルツボ
    内にモニター用ウエーハを吊り下げた状態で、CZ炉を
    稼働させることにより、モニター用ウエーハを1000
    〜1250℃に10分以上10時間以下加熱保持し、そ
    の後、CZ炉内からモニター用ウエーハを回収して、そ
    の不純物濃度を測定することを特徴とするCZ炉内の汚
    染度測定方法。
  2. 【請求項2】 モニター用ウエーハが表面に酸化膜が形
    成されたシリコンウエーハであることを特徴とする請求
    項1に記載のCZ炉内の汚染度測定方法。
JP34616393A 1993-12-22 1993-12-22 Cz炉内の汚染度測定方法 Pending JPH07172972A (ja)

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