JPH07172838A - クロム鉱石からクロム酸アルカリを製造する方法 - Google Patents

クロム鉱石からクロム酸アルカリを製造する方法

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JPH07172838A
JPH07172838A JP6257255A JP25725594A JPH07172838A JP H07172838 A JPH07172838 A JP H07172838A JP 6257255 A JP6257255 A JP 6257255A JP 25725594 A JP25725594 A JP 25725594A JP H07172838 A JPH07172838 A JP H07172838A
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JP6257255A
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Uwe Arndt
ウベ・アルント
Michael Batz
ミヒヤエル・バツツ
Rainer Bellinghausen
ライナー・ベリングハウゼン
Hans-Dieter Block
ハンス−デイーター・ブロツク
Heinrich Helker
ハインリヒ・ヘルカー
Norbert Loenhoff
ノルベルト・レンホフ
Hans-Heinrich Moretto
ハンス−ハインリヒ・モレツト
Hans-Georg Nieder-Vahrenholz
ハンス−ゲオルク・ニーダー−フアーレンホルツ
Hans Rinkes
ハンス・リンケス
Bernhard Spreckelmeyer
ベルンハルト・シユプレケルマイヤー
Rainer Weber
ライナー・ベバー
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G37/00Compounds of chromium
    • C01G37/14Chromates; Bichromates

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  • Inorganic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロム鉱石からクロム酸アルカリを製造する
方法。 【構成】 クロム鉱石とアルカリ化合物とを反応させそ
して酸素が少なくとも50%入っている雰囲気中で酸化
を行うことによってクロム酸アルカリを製造する方法を
記述し、ここでは、クロム鉱石とアルカリ化合物と任意
のリーニング材料を含んでいる混合物を、第一段階で、
酸素が2体積%以下の量で入っている雰囲気中で100
0から1400℃の温度にまで加熱し、そして第二段階
で、酸素が少なくとも70%入っている雰囲気を供給し
ながら、より低い温度である900℃から1070℃で
酸化を生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、クロム鉱石とアルカリ化合物と
を反応させそして酸素含有ガスを用いた酸化を行うこと
によってクロム酸アルカリを製造する方法に関する。
【0002】クロム鉱石をアルカリ化合物と一緒に90
0から1100℃の温度で焼くことによって反応させて
クロム酸アルカリを生じさせることは知られている。こ
の反応は、通常、回転している直接加熱の管状釜内で行
われている。この反応は、その用いるアルカリ化合物に
応じて、主に下記の全体的反応方程式(1)、(2)お
よび/または(3)に従って進行する。
【0003】
【化1】
【0004】この反応の実施では、低融点の混合物が中
間的に生じることが原因となる困難さが生じ、これによ
って一方では、その反応槽の壁に反応混合物が粘着して
粒状になってくると言った問題が生じ、そして他方で
は、酸素がその反応化合物に近付き難くなることで、そ
の反応が限られた空間/時間収率でのみ生じ、反応が不
完全になると言った問題が生じる。
【0005】この方法に対する改良は、特に、一方では
その反応槽壁への粘着および粒状化を防止し、そして他
方ではまた、酸素が近付き易くする目的で、その反応混
合物にリーニング(leaning)材料を添加するこ
とに関係している。他の方法改良は、酸素が近付き易く
するものである。他の方法改良は、酸素含有ガス内の酸
素含有量を上昇させることに関係しており、例えば米国
特許第3 095 266号、米国特許第3 733
389号、米国特許第4 162 295号および米国
特許第4 244 925号を参照のこと。酸素含有雰
囲気として純粋な酸素を用いることもまた既に考えられ
ている。この場合、そのばい焼釜を直接もしくは間接的
に電気加熱するか、或はバーナーを用いて間接的に加熱
することが必要とされている。しかしながら、この釜を
作るに適した熱伝導性を示す材料に対して非常に高い要
求が必要とされており、その結果として、好適には回転
している管状釜を炭素含有材料の燃焼(これによって、
酸素含有ガスをバーナーの排気ガスと混合することが許
容される)で直接加熱することが引き続いて行われてい
る(米国特許第4 244 925号、コラム4、56
から62行)。更に、この釜雰囲気内の酸素含有量を高
く維持するには、公知方法に従い、この酸化反応に必要
とされているよりもずっと多い量の酸素をその釜に通す
必要がある。WO 91/17 118に従い、その焼
成を行っている間にガスが放出される結果として生じる
その釜雰囲気の希薄化が許容されるのは、その回転して
いる管を間接的に加熱しそして純粋な酸素を供給した場
合のみである。
【0006】上に示した方程式(1)に従う反応を局所
的に2つの段階に分離させ、ここで、この第一段階で主
にCO2を放出させそして第二段階で主に酸化を生じさ
せることによって、リーニング材料を用いないで操作を
行うことができることは既に提案されている(ドイツ特
許第544 086号)。
【0007】ドイツ特許第544 086号に従い、で
きるだけ低い温度である800から900℃の範囲の温
度をその焼成段階に行き渡らせることにより、リーニン
グ材料を用いないで操作を行うことが可能である。従っ
て、そのバーナー排気が比較的低い酸化率でガスを供給
するようにするには、その酸化段階で更に900から1
100℃に至るまで加熱を行うことが必要とされる。
【0008】本発明は、クロム鉱石とアルカリ化合物と
を反応させそして酸素が少なくとも20%、好適には少
なくとも50%入っている雰囲気中で酸化を行うことに
よってクロム酸アルカリを製造する方法を提供するもの
であり、この方法は、クロム鉱石とアルカリ化合物と任
意のリーニング材料を含んでいる混合物を、第一段階
で、酸素が5体積%以下、好適には2体積%以下の量で
入っている雰囲気中で1000から1400℃、好適に
は1100から1400℃の温度にまで加熱し、そして
第二段階で、酸素が少なくとも50体積%、好適には少
なくとも70体積%、特に好適には少なくとも80体積
%入っている雰囲気を供給しながら、より低い温度であ
る900から1070℃で酸化を生じさせることを特徴
としている。
【0009】この焼成段階(第一段階)の温度が高いこ
とで、そのソーダとAl23、Cr23およびFe23
とを非常に高い反応率でCO2を脱離させながら反応さ
せて、非常に高い融点を示す固体状のNaAlO2、N
aFeO2およびNaCrO2を生じさせることが確保さ
れ、その結果として、溶融するソーダ(溶融温度847
℃)が原因となるその分解混合物の粘着および粒状化が
中間的に生じる可能性が低くなり、そして加うるに、熱
を更に供給することなく(即ち自熱)酸化段階(第二段
階)が生じることを見い出した。
【0010】これにより、この第一段階で高温炎ガスを
用いて、エネルギーの意味で好適な、直接的加熱を行う
ことが可能になると共に、如何なる間接的な加熱も用い
る必要なくこの第二段階の雰囲気内の高い酸素含有量を
達成することが可能になる。従って、本発明に従い、好
適には、炭素含有材料を燃焼させることによる直接的な
加熱でその焼成を実施し、そして外部熱供給を行うこと
なくその酸化段階を実施するが、ここでは、適切な手段
を用いることにより、これらの2つの段階の雰囲気が混
ざることを充分に防止する。
【0011】この焼成段階では、概して、Na2CrO4
を生じさせないに充分な程低い含有量にその酸素含有量
を保持する。
【0012】好適には、この焼成段階の酸素含有量は1
%未満である必要がある。特に好適には、概して、その
雰囲気に酸素が入っていないようにすべきである。
【0013】概して、これらの2つの段階において下記
の反応が生じる: 焼成段階:
【0014】
【化2】
【0015】酸化段階:
【0016】
【化3】
【0017】および
【0018】
【化4】
【0019】好適には、平均粒子サイズが60μm未
満、好適には5から30μmであるようにして、クロム
鉱石とソーダを用いる。中間的に溶融するソーダが原因
となる粒状化を避けるには、この低い粒子サイズが特に
適切である。その溶融したソーダの液滴が大きくなれば
なる程、方程式(4)に従う固体−液体反応が長くなる
と共に、ソーダ液滴が数個の鉱石粒子と接触した状態で
反応する確立が高くなり、その後実質的にそれらの「溶
接」が生じる。
【0020】クロム鉱石としては、Cr23含有量が4
0から47重量%であり、そしてさらなる成分として酸
化鉄、酸化アルミニウムおよび酸化マグネシウムを含ん
でいると共に、二酸化ケイ素および天然鉱物の他の構成
要素を低い比率で、典型的には1重量%未満の量で含ん
でいる鉱石を用いる。
【0021】特にアルカリ化合物としてソーダを用い
る。加うるに、初期の溶融挙動に影響を与えそしてその
初期反応を促進する目的で、水酸化ナトリウムおよび/
または炭酸水素ナトリウムを特定量で用いることも可能
である。しかしながら、一般的にはただ一つのアルカリ
化合物としてソーダを用いる。
【0022】序文で与えた全体反応方程式に従い、おお
よそ化学量論的量でクロム鉱石とアルカリ化合物を用い
る。アルカリを化学量論的過剰量で用いると、一般に反
応の完結はもたらされず、未反応のアルカリを排出させ
ることになる。このクロム鉱石内のクロムはその固体物
質内に含まれていることから、産業的に正当な反応時間
でクロム酸ナトリウムへの変換を完結するのが一般に不
可能になる。これを考慮して、アルカリを若干化学量論
的不足量で用いることによってアルカリを節約すること
ができる。クロムの変換が不完全になることを考慮し
て、クロムへの変換が達成可能であることの意味でアル
カリの不足を生じさせることなく、アルカリがちょうど
完全に変換されるような量でアルカリを用いる努力をす
る。本発明に従い、その用いるクロム鉱石が示す性質、
その回転管状釜内の温度および反応時間に応じて、その
鉱石に含まれているクロムの90から99%を変化させ
ることが可能である。
【0023】特に、本発明に従い、理想的にはそのソー
ダの全部を焼成段階で反応させることを意図している
が、工業的方法では、そのソーダの少なくとも95%、
好適には98%を反応させてCO2を脱離させることで
充分である。
【0024】加うるに、この第一段階を実施するに先立
って、酸素含有雰囲気内で400から800℃の温度に
予備加熱することにより、例えばこの第一段階における
直接的加熱の煙道ガスから得られる熱回収を用いること
により、その鉱石内に存在している鉄(II)を鉄(I
II)に酸化させることができる。
【0025】本発明に従う高温による焼成と、本発明に
従う雰囲気が高い酸素含有量を有していることによる酸
化の両方が、実質的に瞬時に生じる。実際上、この焼成
段階における滞留時間は、本発明に従う温度に至る加熱
時間に依存している。この反応槽内の分解混合物の層が
高くなればなる程、当然、その加熱時間が長くなる。こ
の分解混合物の層の高さは、工業的スケールにおける直
接加熱の回転管状釜、例えば長さが50mで直径が5m
の釜の場合、120cm以下であってもよい。この場
合、この分解混合物を400から800℃の温度に予備
加熱するとして、任意にまた2から3時間の滞留時間が
必要である。
【0026】長さが30m以下でありそして直径が約3
mの回転管状釜の場合の滞留時間は、0.5から2時間
に制限され得る。
【0027】バーナーの加熱容量と調和させた生産能力
を維持しながら、その回転管軸を適切に傾けそして/ま
たはこの回転管の回転速度を選択することによって、そ
の滞留時間と層高を最適にすることができる。
【0028】加熱時間が2時間に及ぶ場合、本発明に従
い、この分解混合物の粒状化が生じる危険性を排除する
目的で、鉱石を基準にして50から150重量%の量で
リーニング材料を用いることも有利であり得る。加熱時
間が長い場合、実際、この焼成反応は吸熱的性質を示す
ことでリーニング材料を存在させないとこのソーダが不
明確な溶融を示すことが原因で粘着または粒状化が生じ
得ることから、ソーダの溶融温度(847℃)近くの温
度範囲を受けさせるのを非常にゆっくりと行う。
【0029】滞留時間が2時間未満、好適には1時間未
満の場合、CO2放出反応は吸熱的性質を示すにも拘ら
ず充分に速い反応が生じることで有意な粒状化が生じな
いことから、一般に、ソーダの溶融温度近くの温度範囲
を充分に速く受けさせる。しかしながら、ソーダが局所
的に過剰になると、同様に、局所的粒状化が生じる危険
性がもたらされることから、鉱石を基準にして50重量
%以下の量でリーニング材料を追加的に用いることによ
ってこの混合物内のソーダと鉱石の分布に関する局所的
変動を平均化することができる。
【0030】一般に、本発明に従い、この焼成段階の酸
素含有量を低くしそしてその観察される粒子サイズを充
分に小さくした場合、この第一段階の滞留時間を2時間
以上にしたならば、そのリーニング材料を上昇させた量
で用いる必要性を回避することも可能である、と言うの
は、この場合に生じる粒状化は第二段階で許容され得る
程小さい規模であるからである。
【0031】この主としてソーダが入っていない分解混
合物は、1000から1400℃の温度でその焼成段階
を出た後、酸化段階に移る。この酸化段階に入る入り口
温度が1150℃、好適には1100℃を越えないよう
に、その特別な装置組み立ての関数として、この焼成段
階の最終温度を選択する。これらの2つの段階を1つの
装置内で実施する場合、この焼成段階の出口温度は、好
適にはその温度範囲の下方にある。これらを個別の装置
内で実施する場合、これらの2つの段階の間に置いた輸
送装置内における熱損失を吸収することができるよう
に、この焼成段階の出口温度は、好適にはその温度範囲
の上方にある。
【0032】各場合とも、一定の装置組み立てを用いる
場合、この酸化段階で迅速に最大温度の1070℃より
も低い温度に到達するように(この酸化段階に入る入り
口温度が1070℃よりも若干高い場合でも)、この焼
成段階の出口温度を選択する必要がある。
【0033】個々の粒子に関して非常に短期間に酸化が
生じる。この酸化段階に必要とされる滞留時間に関する
制限因子は、この分解混合物が層になることである、と
言うのは、これが原因で酸素が自由に近付くことが制限
されるからである。
【0034】この酸化段階において、この分解混合物の
層厚が8mm、好適には5mmを越えない場合、短い滞
留時間である5から15分が達成され得る。
【0035】このような工程条件は、薄層ローラー反応
槽(thin−film roller reacto
rs)を用いるか、或は長さが1から5mでありそして
その直径が長さの1/8から1/12である小型の回転
管内で達成可能であり、ここで、工業的容量を達成する
目的でこの後者を管束の形態で組み合わせてもよい。長
さが20から50mであり直径が2から5mの大型回転
管を用いて経済的空間/時間収率を達成するには、その
分解混合物の層厚を厚くする必要があり、例えば20か
ら80cmになる可能性があり、その結果として、この
酸化に必要とされる滞留時間は30から60分である。
床下ノズル(below−bed nozzles)を
用いてこの分解混合物の層の中に酸化用酸素を導入する
と、層が厚くても、その必要とされる滞留時間を短くす
ることができる。
【0036】この酸化段階では中間的に液相が全く生じ
ないことから、この分解混合物が粒状化する恐れは全く
なく、その結果として、粒状化を防止するためのリーニ
ング材料を用いる必要はない。
【0037】しかしながら、この分解混合物の中に存在
している多孔質固相の比率を増大させることによって、
その酸化率に有利な影響を与えることができる、と言う
のは、その生じてくる液状のクロム酸ナトリウムがその
多孔質固相(リーニング材料)に吸着されることで、そ
のソーダと反応した未酸化の鉱石粒子に酸素が近付くの
がその既に生じた液相によって邪魔される度合が小さく
なるからである。
【0038】この焼成段階でリーニング材料が既に高い
割合で含まれていない場合、好適には、リーニング材料
の割合を、鉱石を基準にして50重量%以下の量に制限
する。各場合とも、この第一段階に先立って、そして任
意にその予備加熱段階に先立って、このリーニング材料
をその分解混合物と混合する。
【0039】好適には、この分解混合物に対して向流
で、純粋な酸素をその酸化段階に導入する。必要とされ
る酸素量は、理論的には、反応方程式(5a)および
(5b)に従う反応に必要とされる酸素要求量に制限さ
れ得る。しかしながら、経時的変動を許容する目的で、
酸素を若干過剰量で用いるのが有利である。純粋な酸素
が失われるのを回避するには、この純粋な酸素と空気と
をある割合で混合することを推奨することができ、ここ
では、この供給する純粋な酸素量を、必要とされる酸素
の最大化学量論的量に制限する。しかしながら、本発明
に従い、この酸素含有ガスは酸素を少なくとも50%、
好適には少なくとも80%含んでいる必要がある。
【0040】本発明に従い、第一段階における本発明に
従う方法を実施する目的で、直接加熱の回転管状釜、シ
ャフト釜、流動床釜または二重デッキ釜を用いることが
できる。回転管状釜を好適に用いる。
【0041】本発明に従う方法の第二段階の実施では、
回転束反応槽および薄層ローラー反応槽と一緒に、この
第一段階と同じ反応槽を用いるのが適切である。
【0042】両方の段階で回転管を用いる場合、好適に
は、同形の回転管内で本発明に従う方法の両段階を実施
する。このような好適な変法は、第一段階と第二段階の
間にガス雰囲気の分離装置を設けること、即ちこの第一
段階と第二段階の釜雰囲気が混ざるのを抑制する、理想
的には防止することを特徴としている。この第一段階を
実施する回転管領域内にバーナーを相当して位置させる
ことによって、この回転管の加熱を行う。
【0043】相当する機械的邪魔板を用いることによっ
て、この釜雰囲気の分離を達成することができる。例え
ば、その回転管軸に対して直角に邪魔板を設けること
で、ばい焼材料のみがそこを通ることを保証し、第一段
階と第二段階を実施する回転管ゾーン間のガス流れを充
分に防止することを保証する。第二段階を実施する回転
管ゾーンを横切ってこの回転管軸に平行に伸びている管
手段をこの回転管の中で用いることでも、酸素が豊富な
空気または酸素から成るプラグ流れに近い流れを維持す
るようにその回転管の内側断面を制限することができ、
ここでは、段階2のための回転管ゾーンを通って流れる
間にその酸素が概して完全に消費されるように、その酸
素が豊富な雰囲気をその回転管の出口末端の所から計量
して入れる。
【0044】このガス雰囲気を分離する特に好適な態様
に従い、この回転管のれんが張りを貫通させた床下ノズ
ルにより、その酸素をその酸化させるべき山積みした材
料の中に直接導入する。ここで、この山積みした物の中
で生じる酸化で消費されるよりも実質的に多い量で酸素
を導入しなければ、この山積みした物の表面それ自身に
よってこの釜雰囲気の分離が生じる。
【0045】両方の段階を個別の装置内で実施する場
合、この第一段階を回転管の中で実施し、そしてその第
二段階では、回転管束反応槽または薄層ローラー反応槽
内の層厚を薄くしそしてその分解混合物の滞留時間を短
くしながら酸化を生じさせることを可能にする、装置を
用いるのが好適である。
【0046】添付図を用いて本発明を以下に詳しく説明
する。
【0047】図1は、第一段階Iを実施するための回転
管状炉1を示しており、これは、軸3の回りを回転する
ように駆動ローラー2の上に支えられている。
【0048】分解混合物は、矢印6の方向で、サイロ4
からウォーム5により連続的にこの回転管1に詰め込ま
れる。この回転管1の加熱はバーナー7によって行われ
ており、このバーナーには、矢印で示すように、燃料8
と燃焼用空気9が供給されている。その煙道ガスと放出
されたCO2は、矢印10に沿ってその回転管状釜を出
る。
【0049】好適には、この煙道ガス由来の熱を用い
て、任意にこの分解混合物の予備酸化を行うための大気
酸素を添加しながら、この分解混合物の予備加熱を行
う。この焼成された分解混合物は、矢印11に沿って、
この第二段階IIを実施するための2番目の加熱されて
いない回転管状釜21の中に入る。この後者は、軸23
の回りを回転させるためのローラー22の上に支えられ
ている。酸化用の酸素を矢印99に沿って供給する。1
3の所にある分解混合物のための入り口末端の所で、過
剰の酸素含有ガスを取り出す。段階IIの酸素含有雰囲
気と、概して酸素が入っていない段階Iの雰囲気とが混
ざるのを、連結フラップ12で防止する。クロム酸ナト
リウムが入っている釜材料を矢印98に沿って排出させ
て、このクロム酸ナトリウムの滲出を行う所に供給す
る。この回転管23の起動では、焼成された分解混合物
を最初に充填するに先立ってその回転管を運転温度であ
る950から1070℃の温度に予備加熱する目的で、
燃料と空気供給28および29が備わっている予備加熱
用バーナー27も設ける。
【0050】図2は、2つの段階IおよびIIを実施す
るための同形回転管状釜31を示している。この焼成段
階を実施する回転管部分を加熱するような距離まで、バ
ーナー7をその回転管の中に押し込む。これらの2つの
部分由来の雰囲気が混ざるのを防止するためのスクリー
ン32を設ける。
【0051】図3は、2つの段階IおよびIIを実施す
るための同形回転管状釜31を示しており、ここでは、
領域II内の回転管31の発生表面上に配置させた床下
ノズル33を用いて酸素供給を行う。この回転管軸3の
回りに位置させた近軸供給ライン35と円形パイプライ
ン36を用いて、その床下ノズル33への供給を行う。
【0052】この個々の床下ノズルが分解混合物で覆わ
れている時にのみ酸素の供給が行われるように、この床
下ノズル33をその供給ライン35に連結させているバ
ルブ34を調節する。加うるに、酸素がこの分解混合物
内を通過している間に消費されるような量でのみ酸素を
供給する。この領域I内の雰囲気が有する酸素含有量が
本発明に従って許容される含有量以上にならないように
する目的で、任意に吸引装置を用いて、過剰の酸素を矢
印13に沿って排出させる。
【0053】図4は、図3に従う回転管のA−Aを通る
断面を示している。
【0054】この回転管表面にしっかりと連結されてい
る、即ちそれと一緒に回転する円形パイプライン36、
連結用パイプ35(図3)およびバルブ34により、こ
の床下ノズル33への酸素供給が行われる。
【0055】この円形パイプライン36には、周囲に渡
って分布している接触バルブ37が含まれており、これ
らに、接触バルブ38aおよび38bにより軟質ライン
39aおよび39bを連結させることができる。これら
のバルブ38aおよび38bの少なくとも1つは、交互
に、バルブ37の1つ(ここでは37a)に連結してお
り、そしてこれは、その軟質ライン39aが許容するよ
うな度合まで、その回転管と一緒に回転する円形パイプ
ライン36に沿って運ばれる。この個々のバルブ連結を
マニピュレーター(示していない)で緩め、このバルブ
37(ここでは37b)をその回転管の回転方向に対し
て逆に動かして、次に利用できるバルブ37(ここでは
37b)に連結させる。
【0056】図5は、この第二段階(II)を薄層ロー
ラー反応槽内で実施する配置を示している。この後者に
は、互いに隣接して対になって、ほとんど互いに接触し
ていてそして互いに逆方向に回転するように配置させた
ローラー50が備わっている。矢印11に沿ってこの第
一段階から出る分解混合物は、その上方のローラー対が
形作っているチャンネル41の中に落下し、そしてロー
ラー50が回転する力により、上記ローラーによって運
ばれるローラー50の周囲表面上にフィルム40が生成
することを伴い、スパンドレル42の領域内で、このロ
ーラー対の下に落下する。この積み重ねたローラー対が
備わっている、本明細書に示す態様では、その部分酸化
された分解混合物は、その上方のローラー対のスパンド
レル42から出て、その下方のローラー対のチャンネル
41の中に落下する。任意に滴る溶融物を集める目的
で、任意に追加的邪魔板51を設けることができる。
【0057】この薄層ローラー反応槽を起動させる目的
で、バーナー27を1個以上設ける。熱絶縁されている
ハウジング51の中にローラー50を位置させる。
【0058】図6は、この酸化段階を管束反応槽内で実
施する本発明に従う装置を示している。各管束67に
は、軸66の回りを共同回転する、回転軸66の回りに
同心配置させた管65が多数備わっている。各管束67
から成る6個の管を示したが、これは、軸66の面内に
存在している。この示す管束67の各々に36個の管6
5が含まれている。
【0059】その焼成された分解混合物は矢印11に沿
ってその第一段階を出て、分配用の底61が含まれてい
る中間バンカー60の中に落下し、そして任意に、分配
用ユニット(示していない)によって分配された後、多
数の管65に相当している供給ライン62の中に入る。
この管束67の入り口末端の所には、軸66にしっかり
と固定させた連結ロッドアセンブリ64により、シュー
ト63が取り付けられており、ここで、各シュートは特
別な管65に割り当てられている。これらのシュート6
3は各々、その連結ロッドアセンブリ64に、それらの
重力中心の上で回転可能様式で固定されており、その結
果として、これらの開口部は、軸66の回りをその連結
ロッドアセンブリ64が回転している間常に上を向いて
いる。この軸66の回りを管束67が回転している間、
各シュート63はちょうどよい時に特別な供給ライン6
3に割り当てられる。クロム酸ナトリウム含有釜材料か
ら成る製品流れは、矢印98に沿って各管65を出る。
【0060】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0061】1. クロム鉱石とアルカリ化合物とを反
応させそして酸素が少なくとも20%入っている雰囲気
中で酸化を行うことによってクロム酸アルカリを製造す
る方法において、クロム鉱石とアルカリ化合物と任意の
リーニング材料を含んでいる混合物を、第一段階で、酸
素が5体積%以下の量で入っている雰囲気中で1000
から1400℃の温度にまで加熱し、そして第二段階
で、酸素が少なくとも50%入っている雰囲気を供給し
ながら、より低い温度である900℃から1070℃で
酸化を生じさせることを特徴とする方法。
【0062】2. 該第二段階を外部熱供給なしで実施
することを特徴とする第1項記載の方法。
【0063】3. 該混合物が5から60μm、好適に
は5から30μmの平均粒子サイズを有する粒子を含ん
でいることを特徴とする第1または2項記載の方法。
【0064】4. 鉱石を基準にして50重量%以下の
量でリーニング材料を用いることを特徴とする第1から
3項いずれか1項記載の方法。
【0065】5. 該第二段階で酸素含有ガスに接触さ
せるその分解混合物が8mm以下の層厚を示すことを特
徴とする第1から4項いずれか1項記載の方法。
【0066】6. 該第一段階を実施するに先立って、
400から800℃の温度の酸素含有雰囲気内でその分
解混合物の予備酸化を生じさせることを特徴とする第1
から5項いずれか1項記載の方法。
【0067】7. その分解混合物の層厚を20から1
20cmにして該第一段階を実施することを特徴とする
第1から6項いずれか1項記載の方法。
【0068】8. 薄層ローラー反応槽または回転管束
反応槽内で該第二段階を実施することを特徴とする第5
記載の方法。
【0069】9. 該第一段階と第二段階を共に個別の
ゾーン内であるが1つの回転管内で実施し、ここで、こ
の第二段階を実施するゾーンにおいて、床下ノズルを用
いて酸素含有ガスをその分解混合物に導入することを特
徴とする第1から4、6および7項いずれか1項記載の
方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本方法を実施するための、回転管を2つ使用し
た装置である。
【図2】両方の段階の間で雰囲気分離を行う回転管を示
している。
【図3】床下ノズルを通して酸素を酸化段階に入れる入
り口が備わっている回転管を示している。
【図4】図3に従う装置のA−Aを横切る断面を示して
いる。
【図5】酸化段階のための薄層ローラー反応槽を用いた
配置を示している。
【図6】酸化段階のための回転管束反応槽を用いた配置
を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒヤエル・バツツ ドイツ42799ライヒリンゲン・アルテホル ツアーシユトラーセ20ツエー (72)発明者 ライナー・ベリングハウゼン ドイツ51061ケルン・エドムント−テル− メール−シユトラーセ22 (72)発明者 ハンス−デイーター・ブロツク ドイツ51381レーフエルクーゼン・ビーゼ ンバツハ49 (72)発明者 ハインリヒ・ヘルカー ドイツ47800クレーフエルト・デスバテイ ネスシユトラーセ91 (72)発明者 ノルベルト・レンホフ ドイツ51375レーフエルクーゼン・パウル −クレー−シユトラーセ60 (72)発明者 ハンス−ハインリヒ・モレツト ドイツ51375レーフエルクーゼン・ズユル ダーシユトラーセ50 (72)発明者 ハンス−ゲオルク・ニーダー−フアーレン ホルツ ドイツ50259プルハイム・アドルフ−フオ ン−メンツエル−シユトラーセ7 (72)発明者 ハンス・リンケス ドイツ51061ケルン・アインシユタインシ ユトラーセ23 (72)発明者 ベルンハルト・シユプレケルマイヤー ドイツ51371レーフエルクーゼン・インデ ルハルトマンスビーゼ9 (72)発明者 ライナー・ベバー ドイツ51519オーデンタール・フオルスト シユトラーセ15アー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロム鉱石とアルカリ化合物とを反応さ
    せそして酸素が少なくとも20%入っている雰囲気中で
    酸化を行うことによってクロム酸アルカリを製造する方
    法において、クロム鉱石とアルカリ化合物と任意のリー
    ニング材料を含んでいる混合物を、第一段階で、酸素が
    5体積%以下の量で入っている雰囲気中で1000から
    1400℃の温度にまで加熱し、そして第二段階で、酸
    素が少なくとも50%入っている雰囲気を供給しなが
    ら、より低い温度である900℃から1070℃で酸化
    を生じさせることを特徴とする方法。
JP6257255A 1993-09-30 1994-09-28 クロム鉱石からクロム酸アルカリを製造する方法 Pending JPH07172838A (ja)

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DE4333350 1993-09-30
DE4333350.8 1993-09-30

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GB (1) GB2282368B (ja)
IT (1) IT1269994B (ja)
PL (1) PL305219A1 (ja)
RO (1) RO111443B1 (ja)
RU (1) RU2119455C1 (ja)
TR (1) TR28126A (ja)
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TR28126A (tr) 1995-12-27
RU94035682A (ru) 1996-08-27
ITMI941921A1 (it) 1996-03-22
RO111443B1 (ro) 1996-10-31
RU2119455C1 (ru) 1998-09-27
GB2282368B (en) 1997-01-22
GB9419537D0 (en) 1994-11-16
US5505918A (en) 1996-04-09
ZA947603B (en) 1995-05-16
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GB2282368A (en) 1995-04-05
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PL305219A1 (en) 1995-04-03

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