JPH0717250U

JPH0717250U - 注射器安全保護装置

Info

Publication number: JPH0717250U
Application number: JP3007591U
Authority: JP
Inventors: 賢達黄
Original assignee: 黄賢達
Priority date: 1991-04-30
Filing date: 1991-04-30
Publication date: 1995-03-28
Anticipated expiration: 2005-06-28
Also published as: JPH0727942Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】点滴管の点滴液内に注射器を用いて他の薬液を
添加する際、操作する人の手指が注射針で損傷されない
ようにすることを目的とする。【構成】注射針(3、3') の取付基部(2、2') を受け入れ
て、これを保持する首部（11、11')と、前記首部に隣接
して長さ方向に延び、前記注射針(3、3') を受け入れて
これを保持する安全保護カバー(1、1') と、を備え、前
記首部(11 、11')は、前記基部(2、2') が圧入されるた
めの第１縦溝(111、111') を有し、前記安全保護カバー
(1、1') は、前記注射針を受け入れるための第２縦溝(1
21、121') と、注射針が差し込まれる注入部(5) を下か
ら受入れて中心に位置決めするための中空部を有する下
方部分とを備え、前記下方部分は、安全保護片(12)と、
前記安全保護片(12)の両側に形成された縦スリット(13)
と、下端開口部と、を備えたことを特徴とする注射器安
全保護装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、注射器の安全保護装置に関し、特に点滴中に注射器を用いて薬剤を添加する際に用いる注射器安全保護装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、点滴中に主要点滴液に他の薬剤を添加する場合、まず注射器に添加薬剤を吸入し、次に注射針を注入部に差し込む（図３参照）。然し、注入部は普通はゴムで作られていて弾力性があり、表面の面積が小さいので、注射針を差し込むとき正確に中心に挿入するのが難しく、そのためスリップして手の指を傷つけることがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、注射器の操作中に手指を傷つけることなく安全に作業できるように、添加薬液吸入後の注射針及びその取付基部を受け入れて保持する安全保護装置を設けることにより上記従来技術の欠点を除去することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の課題は注射針の取付基部を受け入れてこれを保持する首部と、前記首部に隣接して長さ方向に延び、前記注射針を受け入れてこれを保持する安全保護カバーと、を備え、前記首部は、前記基部が圧入されるための第一縦溝を有し、前記安全保護カバーは、前記注射針を受け入れるための第二縦溝と、注射針が差し込まれる注入部を受入れて中心に位置決めするための中空部を有する下方部分とを備え、前記下方部分は、安全保護片と、前記安全保護片の両側に形成された縦スリットと、下端開口部と、を備えたことを特徴とする注射器安全保護装置により達成される。

【０００５】

【実施例】図１は、本考案の注射器安全保護装置の一実施例と、関連する添加薬剤注入部と、注射器との関係を示す斜視図、図２は本考案の別の実施例を示す斜視図、図３は従来技術を示す斜視図であり、図４、図５、図６は、図１のＡ−Ａ断面、Ｂ −Ｂ断面、及びＣ−Ｃ断面を夫々示す。

【０００６】図１において、参照数字１は安全保護カバーを示し、１１は首部を示す。首部１１は、注射針３の取付基部２を受け入れてこれを保持するもので、基部２の上端にフランジ２１があるときは、これを圧入するための縦溝111aも首部11に形成されている。安全保護カバー１が首部１１の下端に隣接して下方に延びている。安全保護カバー１は、注射針３を受け入れてこれを保持するもので、注射針３を挿入するための第２縦溝 121と、注射針３が差し込まれる注入部５を下から受け入れて中心に位置決めするための中空部を有する下方部分と、を備えている。この下方部分は、安全保護片１２と、その両側に形成された縦スリット１３と、下端開口部とを備えている。

【０００７】図４は、図１のＡ−Ａ断面を示し、フランジ部２１が溝111aに圧入されようとしている状態を示す。首部１１及び安全保護カバー１は、弾力性の材料例えば合成樹脂、ゴム等で構成するのが好ましい。溝111aの断面寸法をフランジ２１の直径より若干小さくして、圧入後原形に復することによりフランジ部２１をしっかり保持することができる。図５は、図１のＢ−Ｂ断面を示し、注射針３の取付基部２が第１縦溝 111に圧入されようとしている状態を示す。圧入後、首部１１の断面が弾性力で原形に復することにより、基部２がしっかり保持される。図６は図１のＣ−Ｃ断面を示し、注射針３が第２縦溝 121に挿入されようとしている状態を示す。第２縦溝 121の深さは、注射針３がカバー１の中心に位置するような深さとし、第２縦溝 121の幅は、注射針３が入りうる程度にできるだけ小さくするのがよい。

【０００８】図２は、注射針３’の取付基部２’にフランジ部がない場合の、安全保護装置の実施例を示し、図１の溝111aに相当する溝は設けていない。

【０００９】

【作用】

本考案の安全保護装置は次のように使用される。点滴液に添加すべき他の薬液を注射針３から注射管６内へ吸入する。次に、基部２及び注射針３を第１縦溝 1 11及び第２縦溝 121に夫々圧入する。圧入後、基部２は首部１１内にしっかり保持され、注射針３は安全保護カバーの中心にしっかり保持される。次に、カバー１の下端開口部から注入部５を押し込むと、安全保護片１２が開きながら注入部５を受け入れる。このとき、注射針３が注入部５の上端から挿入される。次に注射器のピストン部を押して、添加薬剤を点滴液内に注入する。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、上述のような構成と作用を有するので、操作する人の手指を傷つける恐れが全くない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の注射器安全保護装置の一実施例と、関
連する注射器及び点滴管との関係を示す斜視図である。

【図２】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図３】従来技術の説明図である。

【図４】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図５】図１のＢ−Ｂ断面図である。

【図６】図１のＣ−Ｃ断面図である。

【符号の説明】

１、１’・・・・・安全保護カバー２、２’・・・・・注射針の取付基部１１・・・・・・・首部 111、111'・・・・第１縦溝 121・・・・・・・第２縦溝１２・・・・・・・安全保護片１３・・・・・・・縦スリット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】注射針(3、3') の取付基部(2、2') を受
け入れて、これを保持する首部（11、11')と、前記首部
に隣接して長さ方向に延び、前記注射針(3、3') を受け
入れてこれを保持する安全保護カバー(1、1') と、を備
え、前記首部(11 、11')は、前記基部(2、2') が圧入さ
れるための第１縦溝(111、111') を有し、前記安全保護
カバー(1、1') は、前記注射針を受け入れるための第２
縦溝(121、121') と、注射針が差し込まれる注入部(5)
を下から受入れて中心に位置決めするための中空部を有
する下方部分とを備え、前記下方部分は、安全保護片(1
2)と、前記安全保護片(12)の両側に形成された縦スリッ
ト(13)と、下端開口部と、を備えたことを特徴とする注
射器安全保護装置。
【請求項２】弾力性の合成樹脂で形成されていること
を特徴とする請求項１に記載の注射器の安全保護装置。