JPH07172100A - 封入封緘機 - Google Patents

封入封緘機

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JPH07172100A
JPH07172100A JP20125091A JP20125091A JPH07172100A JP H07172100 A JPH07172100 A JP H07172100A JP 20125091 A JP20125091 A JP 20125091A JP 20125091 A JP20125091 A JP 20125091A JP H07172100 A JPH07172100 A JP H07172100A
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flap
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opening
envelop
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敏夫 三木
Masato Takeda
正人 竹田
Yoshiyuki Ishikura
佳幸 石倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 封筒の搬送を簡素化し、装置の小型化を図る
ことができる封入封緘機を提供することを目的とする。 【構成】 封筒を常にそのフラップの折り目に垂直の方
向に搬送する。そして、この封筒の移動路の途中で反転
ローラ15により封筒の移動を反転させ、更にフラップ
を開け、次いで、挿入部で封筒を停止させた状態で、封
筒の開口部を拡開してその内部にレター等の内容物を挿
入する。その後、フラップの糊部を湿らせ、フラップを
閉じて封緘する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洋封筒にレター等の内容
物を三折り等に折り畳んで封入する封入封緘機に関し、
例えば10インチサイズの洋封筒にレターを封入した
後、フラップ接着部を水で湿らせることによりフラップ
を封筒に接着して封緘するものであって、オフィスにて
卓上型として使用するのに好適の小型化を図った封入封
緘機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の封入封緘機はフラップの折り目に
平行の方向に封筒を搬送し、その搬送路の途中で前記フ
ラップに糊付けし、その後前記フラップの折り目に平行
の回転軸を有するローラにより封筒を前記搬送路の搬送
方向と垂直の方向に移動させ、その過程で前記フラップ
を封筒に折り畳み、この封筒の開口部を封緘するように
構成されている(例えば、特公昭61-21840)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の封入封緘機は、封筒を先ずそのフラップの折り目に
平行の方向に搬送し、次いで糊付けした後、封筒をその
フラップの折り目に垂直の方向に搬送するというよう
に、平面視で見て、広大な領域で搬送する必要がある。
このため、装置が大型化するという欠点がある。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、封筒の搬送を簡素化し、装置の小型化を図
ることができる封入封緘機を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る封入封緘機
は、複数の封筒を積載するホッパ部から封筒内に内容物
を挿入する挿入部まで前記封筒の移動を案内する案内手
段と、この案内手段による前記封筒の移動路の途中に設
けられ前記移動路を折り返す反転ローラと、前記移動路
の途中に設けられ前記封筒が通過した際にそのフラップ
を開けるフラップ開部材と、前記挿入部に停止した前記
封筒の開口部内に進入しこの開口部を拡開する拡開部材
と、内容物を折り畳み前記拡開部材により拡開した封筒
内にこの内容物を挿入する紙折り手段と、前記封筒のフ
ラップの糊部を湿らせた後このフラップを閉じる封緘手
段とを有することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、封筒は常にそのフラップの
折り目に垂直の方向に移動する。そして、この案内手段
による移動の過程で、フラップ開部材によりフラップが
開けられ、案内手段の挿入部に一旦停止した封筒に対
し、拡開部材が封筒の開口部を拡開し、紙折り手段によ
り折り畳まれた内容物が前記封筒内に挿入される。そし
て、封緘手段により前記フラップを湿らせて閉じること
により、前記封筒が封緘される。このように、封筒は常
にフラップの折り目に垂直の方向に移動するのでその移
動機構が簡素化されると共に、移動域も小さくなる。
【0007】また、封筒の移動路は反転ローラにより折
り返されているので、この移動路は立体化されていて、
平面視では処理に必要な移動路の所要長の約半分の長さ
に短くなる。
【0008】このように、一定方向の移動と立体化によ
り、本発明の封入封緘機は装置全体の小型化が可能であ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付の図面を
参照して具体的に説明する。
【0010】図1は本発明の実施例に係る封筒の封緘機
の全体を示す正面縦断面図、図2は図1のA−A線矢視
図(平面図)、図3は同じくその封筒送出部6及び封緘
部の詳細を示す正面縦断面図、図4は同じくその封筒送
出部6及び封緘部の背面断面図である。図1に示すよう
に、本実施例の封緘機は、3分割されたケース1,2,
3に格納されている。ケース1は駆動部8が格納されて
おり、ケース2は封緘された封筒が集められる集積部5
と空の封筒を送給する送出部6が格納されており、ケー
ス3にはレター等の内容物を三折りするための折り部7
が格納されている。そして、ケース1は例えば机上に固
定設置されるものであり、このケース1に対してケース
2は軸4を介して回動させることができるように設置さ
れている。このケース2を回動させて集積部5及び送出
部6を一体的に持ち上げることにより、内部を開放し、
ジャム封筒を取り除くことができるようになっている。
また、折り部7もケース3を回動させることにより開放
することができ、レターが内部で詰まった場合等に、こ
れを取り除くことができる。
【0011】封筒Hの排出部6においては、空の封筒H
が積載されるホッパ43と、封筒Hを繰り出す半月状の
コロ44とが配置されている。封筒HはそのフラップF
が上方を向き、封筒Hの移動方向の後方になるようにし
てホッパ43上に積載される。ホッパ43は封筒の前方
部分が若干下方になるように傾斜しており、積載された
封筒の前端部が捌き板29により係止されている。この
捌き板29の下端部とホッパ43との間は封筒が通過で
きるように離隔しており、ホッパ43に積載された封筒
Hは半月状コロ44により繰り出され、捌き板29によ
り捌かれて下方から順に送出される。
【0012】捌き板29の下方には、送給ローラ14が
配置されており、送給ローラ14の前方の若干下方の位
置には、反転ローラ15が配置されており、送給ローラ
14と反転ローラ15との間には、封筒を案内するガイ
ド板11が配置されている。また、反転ローラ15に
は、その半周に沿って封筒を案内し、その移動路を反転
させる(折り返す)ための、半円筒状の反転ガイド板1
2が配置されている。反転ローラ15は封筒Hを反転ガ
イド板12との間で押しつけ、その摩擦駆動により封筒
Hを反転ローラ12の周面に沿って半周だけ移動させ
る。そして、反転ローラ15の下部から水平方向に延出
するようにガイド板13が配置されており、反転ローラ
15の周面及び反転ガイド板12に沿って移動してきた
封筒はこの水平ガイド板13上に案内される。このガイ
ド板13と反転ローラ15との間には送りローラ16が
配設されていて、反転ローラ15から送られてきた封筒
をガイド板13上でその前方に送出する。このガイド板
11、12,13により封筒の案内路が構成され、この
案内路の途中に配設された反転ローラ15により封筒は
その移動を折り返す。
【0013】この案内路の始発点、即ち送出ローラ14
の近傍には、ストッパ18及びセンサ17が配設されて
いる。ストッパ18はプランジャ19により駆動され、
常態では適宜のバネにより上方に付勢されている。従っ
て、プランジャ19が消勢されているときには前記バネ
の付勢力によりその先端部が選択的にガイド板11上に
突出し、プランジャ19が励磁されるとその先端部がガ
イド板11から下方に退出するようになっている。ま
た、センサ17はガイド板11上を移動する封筒の後端
部を検出するものであり、センサ17がこの封筒の後端
部を検出すると、プランジャ19が消勢されてストッパ
18がガイド板11から上方に突出し、次順の封筒が送
り出されないようにその前端を係止する。
【0014】また、反転ローラ15の近傍には、フラッ
プ開放用の爪部材22が配設されている。この爪部材2
2の本体20は支軸21を中心として揺動可能であり、
本体20の後端部に爪部材22が形成されている。本体
20の前端部はカギ状に屈曲していて封筒の前端部がこ
のカギ状部に当接し、カギ状部を上方に押しやると、本
体20が揺動して爪部材22が下降する。そして、爪部
材22は移動する封筒Hの後部のフラップFを係止し、
封筒Hの後端縁を支点としてフラップFを起立させ、更
にフラップFを折り返す。これにより、封筒Hのフラッ
プFがあき、その開口部が開放される。
【0015】反転ローラ15と送りローラ16との中間
には、封筒の開口部の拡開用の爪部材23が配置されて
いる。図5はこの爪部材23を拡大して示す斜視図、図
6は爪部材23の動作を示す模式図である。爪部材23
は封筒HのフラップFの折り目の方向に離隔して1対設
けられている。封筒Hの幅方向、即ちフラップFの折り
目に平行の方向に延長するように支持棒27が配置され
ており、この支持棒27に1対の基部25が相互に封筒
Hの幅よりも小さい間隔で離隔し、その姿勢を水平にし
て固定されている。爪部材23は各基部25に揺動可能
に支持されており、図5に示すように、適宜のバネによ
り基部25に対して爪部材23の先端部が開くように付
勢されている。そして、支持棒27は後述するリンクカ
ム機構により水平方向に往復移動可能であって、これに
より、爪部材23は封筒HのフラップFが設けられてい
ない側の開口端部を下方に開き、この開口端部を拡開で
きるようになっている。
【0016】封筒の搬送路の終端には、ストッパ30が
配設されている。このストッパ30は軸33の周りに回
転可能に取り付けられており、更にこのストッパ30の
アーム部分と所定の角度をなすようにリンク31がスト
ッパ30に固定され、軸33の周りに回転可能に取り付
けられている。そして、このリンク31の先端部にはコ
ロ32が取り付けられている。
【0017】駆動部8には、大径のギア35がその回転
軸を送出ローラ14,反転ローラ15及び送りローラ1
6の回転軸に平行にして配設されている。この大径ギア
35にはスイッチアクチュエータ37が同軸的に固定さ
れている。そして、この大径ギア35の近傍には、スイ
ッチ36が配設されていて、アクチュエータ37がこの
スイッチ36の配設位置に回動してくると、スイッチ3
6が作動するようになっている。これにより、大径ギア
35が1回転したことが把握される。
【0018】この大径ギア35には、図4に示すよう
に、カム38が大径ギア35の回転軸に同軸的に取り付
けられている。これにより、カム38は大径ギア35と
同一速度で回転する。このカム38の縁辺は凹凸を有す
るものとなっており、この縁辺にコロ32が転動するよ
うになっている。これにより、カム38の回転に伴い、
コロ32が軸33の周りに揺動し、ストッパ30が上下
動する。また、V字型のアーム40が軸39によりその
中央部を中心として揺動可能に設置されている。そし
て、このアーム40の一方の端部には凹部42が形成さ
れていて、この凹部42内に封筒拡開用の爪部材23に
連結された支持棒27が嵌入している。また、アーム4
0の他端部にはコロ41が取り付けられていて、このこ
ろ41がカム38の周面に転動している。これにより、
カム38が回転すると、アーム40が軸39の周りに揺
動し、支持棒27がほぼ水平方向に往復移動する。
【0019】封筒Hの移動路の終端には、即ち、ストッ
パ30の近傍には、上下に対向する1対の送給ローラ4
5,46が配設されている。下方のローラ45には図3
に模式的に示すように大径ギヤ35に噛合するギヤが同
軸的に設けられており、このギヤを介して大径ギヤ35
により回転駆動される。上方のローラ46は従動ローラ
である。
【0020】この送給ローラ45,46の前方には、封
筒方向転換ポケット54が配置されている。このポケッ
ト54はその入り口が送給ローラ45,46により送り
出されてくる封筒の直前方にあり、垂直方向に若干傾斜
して設けられている。送給ローラ45,46により送り
出されてきた封筒Hはその前端からポケット54内に入
り、その下端に設けられたセンサ57により封筒Hの挿
入が検知される。
【0021】そして、ポケット54と送給ローラ45,
46との間の封筒Hの移動域の下方には、湿化部材50
が配置されている。この湿化部材50はアーム52を介
してプランジャ53により上下に揺動駆動されるように
なっている。そして、湿化部材50の周面の一部領域に
は、水を含んで保持する水保持部51が設けられてお
り、湿化部材50がプランジャ53により上方に移動す
ると、送給ローラ45,46により送り込まれた封筒H
の後端部のフラップFの糊付け部にこの湿化部材50の
水保持部51が接触し、前記糊付け部を水で濡らす。
【0022】水保持部51は湿化部材50の1セグメン
トに繊維を張り渡して構成されており、外部に設けた水
タンク(図示せず)からゴムパイプを介して湿化部材5
0の中心部に水が供給され、これにより水保持部材51
の繊維に水が供給されるようになっている。
【0023】この湿化部材50により、フラップFの糊
付け部が水で濡らされた封筒Hはその前端が下方にな
り、フラップFが上方になってポケット56内に一旦収
納される。この封筒Hがポケット54内に入ったことは
前述の如くセンサ57により検出される。
【0024】ローラ46の近傍には1対のセンサ54,
55が配設されている。封筒通過方向の上流側のセンサ
54は封筒Hの通過終了を検知するものであり、この封
筒の通過終了の検出結果に基づいて、駆動部のクラッチ
を入・切する。一方、センサ55は封筒Hが通過してい
ることを検知し、この封筒の通過の間プランジャ53を
消勢する。これにより、湿化部材50が下降し、その水
保持部材51が封筒Hに接触し、封筒Hを濡らしてしま
うことが防止される。そして、フラップの糊付け部が湿
化部材50の位置に移動してくると、封筒の先端がポケ
ット56内のセンサ57の配設位置に到着し、センサ5
7によりこの封筒先端部が検出される。そして、センサ
57がこの封筒先端部を検出すると、プランジャ53が
駆動されて湿化部材50が上昇する。これにより、水保
持部材51がフラップに接触してその糊付け部に水が供
給される。このようにして、センサ55,57により、
フラップが通過するときにのみ湿化部材50が上昇する
ように制御される。
【0025】排出ローラ47には図4に示すように同軸
的にギヤが設けられており、このギヤが送給ローラ45
のギヤと噛合している。このため、排出ローラ47は大
径ギヤにより送給ローラ用ギヤを介して回転駆動され
る。他の排出ローラ48,49は従動ローラである。ポ
ケット51内に一旦収納された封筒Hは、フラップFが
未だ開いている状態で、このフラップFから駆動排出ロ
ーラ47及び従動排出ローラ48の回転によりこれらの
ローラ47,48間に噛み込まれ、フラップFが封筒H
に重ねられてローラ47,48間の押圧力により両者が
接着固定される。そして、この封緘された封筒はローラ
48,49間に案内されて、集積部5に集められる。
【0026】この集積部5はポケット54の上方に設置
されており、図7に示すように、集積部5のスタック板
61はその一端部を1対の排紙ローラ48,49の近傍
に位置させて水平に設置されている。また、排紙板60
がその上部を封筒送出部6寄りに傾斜させて設置されて
いる。このスタック板61と排紙板60との間には間隙
が設けられており、この間隙を介して封筒Hがスタック
板61上に導入される。スタック板61の他端部の下方
には支軸65が配置されており、この支軸65にアーム
64の基端部が回転可能に支持されている。そして、ア
ーム64の先端部には平板状の押さえ板62がアーム6
4に軸支されている。このアーム64は適宜の付勢力で
排紙板60に向けて付勢されている。これにより、スタ
ック板61上に導入された封筒Hが押さえ板62により
排紙板60に押しつけられ、その面をほぼ垂直にしてス
タック板61上に集積される。而して、排紙板60は、
その平面図を示す図8から明らかなように、平面視の中
央部でく字上に屈曲しており、その中央部が封筒の導入
方向の前方に突出している。
【0027】図1,3に示すように、紙折り部3におい
ては、反転ローラ15の下方に3個の折りローラ60,
61,62がその軸を水平にして配設されており、ロー
ラ60の下方には初段の折り部材63がその上端部をロ
ーラ60とローラ61との間に位置させて配置されてい
る。また、次段の折り部材64はその上端部をローラ6
0,61,62の配置中心に向けて配設されている。折
り部材63,64はレター等の内容物が挿入され、その
下端部でレターの先端を係止するものである。レターは
手作業で初段の折り部材63に挿入される。この初段の
折り部材63の下端には、レター等の被折紙の先端(下
端)が当接して作動するスイッチ(図示せず)が設けら
れている。このスイッチによりレターが折部材63内に
挿入されたことが検知されると、その検出信号により、
大径ギヤ35が回転を開始する。また、ローラ61の近
傍には、小径のロール状の押し部材65がローラ61に
転動し、又はローラ61から離隔可能に配設されてい
る。
【0028】次に、このように構成された本実施例装置
の動作について説明する。先ず、空の封筒Hをホッパ4
3上に積載設置し、スタンバイスイッチ(図示せず)を
オンにすると、繰り出しコロ44により、ホッパ43上
の最下位の封筒Hが送給ローラ14へ繰り出され、同時
にプランジャ19を駆動してストッパ18を下降させ
る。これにより、封筒Hはストッパ18を通過し、送給
ローラ14により駆動されてガイド板11上を反転ロー
ラ15に向かう。センサ17が封筒Hの後端を検出する
と、プランジャ19が消勢され、ストッパ18が上昇し
て後続の封筒が通過することを阻止する。
【0029】ガイド板11上を移動する封筒Hは、その
前部がフラップ開放用の本体20のカギ状部に当接し、
これを上方に押し上げて通過する。そして、封筒前部は
反転ローラ15とガイド板12との間に挟まれ、反転ロ
ーラ15に駆動されてガイド板13に向かう。そして、
封筒Hの後半部が爪部材22の位置を通過する際に、フ
ラップFが爪部材22により起こされ、裏返しされる。
これにより、封筒HはそのフラップFが開放された状態
で反転ローラ15を通過する。
【0030】封筒Hは反転ローラ15にてその進行方向
を折り返し、ガイド板13上を送りローラ16に駆動さ
れてストッパ30が配設された待機部(移動路終端)に
向けて移動する。そして、封筒Hの前端がストッパ30
に係止されて封筒Hが停止する。これにより、封緘作業
のスタンバイが完了する。このスタンバイ状態では、フ
ラップFはローラ15とガイド板12との間に挟持され
ている。
【0031】次いで、紙折部7の初段の折り部材63に
例えばA4サイズのレター(被折紙)Lを操作者が手で
挿入する。そうすると、挿入されたレターLの先端が折
り部材63の下端のスイッチに当接し、このスイッチが
オンになる。そして、このスイッチの検出信号により、
大径ギヤ35が回転を開始し、カム38の周面に転動す
るコロ41の作用によりアーム40が回動し、支持棒2
7が水平移動する。これにより、封筒開口部の拡開用の
爪部材23が待機位置に停止した封筒Hの開口部内に進
入し、この開口部を拡開する。
【0032】一方、紙折部7においては、図3に示すよ
うに、操作者が折り部材63にレターLを挿入すると、
押し部材65がローラ61に向けて移動する。これによ
り、被折紙が押し部材65とローラ61との間に挟ま
れ、ローラ61の回転によって撓みを起こす。この撓み
を起こした部分がローラ60,61間に挟み込まれる。
これにより、レターLに最初の折り目がつけられる。次
いで、レターLはこの折り目を先頭にして折り部材64
内に進入し、この最初の折り目の部分が折り部材64の
下端にて係止される。そうすると、レターLは更にロー
ラ60,61間に噛み込まれて折り部材64内に送り込
まれているので、ローラ61,62の近傍で再度たわみ
を起こす。そして、このたわみの部分がローラ61,6
2間に噛み込まれ、別の折り目がつけられる。このよう
にして、レターLには2つの折り目がつけられ、適宜の
ガイドに案内されて、爪部材23の配設位置まで送られ
てくる。
【0033】この3つ折りのレターLは爪部材23によ
り開口部を拡開して待機している封筒H内に挿入され
る。この間、カム38は回転を継続しており、カム38
に転動しているコロ41の作用により、アーム40が逆
方向に回動して爪部材23が後退し、封筒Hから離隔す
る。
【0034】また、カム38の回転により、このカム3
8に転動しているコロ32の作用によってストッパ30
が下降する。これにより、封筒H内への3つ折りレター
の挿入に続いてストッパ30による封筒Hの係止が解除
され、封筒Hは送りローラ16に駆動されて前方に送ら
れ、送給ローラ45,46間に挟み込まれる。そして、
この送給ローラ45,46により封筒Hは方向転換ポケ
ット54内に送り込まれる。この封筒Hの後部のフラッ
プFは、センサ55,57の作用により、湿化部材50
を通過する際に、その水保持部材51によりその糊付け
部に水を付与される。なお、封筒Hが待機位置から送り
出されると同時に、ホッパから次順の封筒Hが待機位置
に向けて送り出される。
【0035】封筒Hが一旦ポケット54内に挿入され、
その先端がポケット54の下端に当接した後、フラップ
が送給ローラ45,46により更に送り込まれてくるた
め、フラップはその折り目から次第に折り返され、この
折り目を先頭にして排出ローラ47,48間に挟み込ま
れる。これにより、封筒Hはローラ47,48に駆動さ
れて上方に送られ、ローラ47,48間を通過する際
に、フラップFが封筒Hの開口部に重ねられ、ローラ4
7,48間で押圧されて、フラップFが封筒Hの開口部
に接着される。このようにして、3つ折りレターが封入
された封筒が封緘される。
【0036】この封筒Hはローラ47,48,49に案
内されて、集積部5に送られ、アーム64に連結された
押さえ板62と排紙板60との間に起立姿勢で挿入され
る。封筒Hは軽度の付勢力で排紙板60に押しつけられ
て保持される。次順の封緘後の封筒は、既に積載されて
いる封筒と、排紙板60との間に挿入され、順次押さえ
板62と排紙板60との間に封緘後の封筒が挿入されて
いく。この場合に、排紙板60及び押さえ板62はく字
状に屈曲しているので、順次挿入されてくる封筒の縁部
が従前の封筒のフラップ中央に摺接して未乾燥フラップ
部を挫屈させたり、変形させたりすることはない。即
ち、封緘直後の封筒は未乾燥状態にあるため、強度が弱
い。このため、集積部内の従前の封筒と排紙板60との
間に次順の封筒を下方からせり上げるように滑り込ませ
ると、その途中で挫屈等の変形が生じ易い。しかし、本
実施例においては、封筒はく字状に曲げられて挿入され
るので、所謂腰がつけられている。このため、封緘後の
封筒を押さえ板62の付勢力に抗してこの押さえ板62
と排紙板60との間に押し込む際に、封筒が挫屈を起こ
したり、変形したりすることがない。スタック板61上
で、封筒はく字状に屈曲しているので、このような不都
合が回避される。このようにして、封緘作業及び集積作
業が円滑に行われる。
【0037】本実施例においては、封筒の移動路を反転
ローラにより折り返したので各部材を立体的に配置する
ことができ、また封筒の移動方向をフラップの折り目に
垂直の方向にしたので、移動距離自体を短くすることが
できる。このため、装置の小型化を容易に図ることがで
きる。
【0038】また、各構成部分を3分割し、各ケース
2,3を軸4,5を中心として回動可能に構成したか
ら、ジャムしたレターL及び封筒Hを容易に排除するこ
とができる。
【0039】更に、封筒Hがストッパ30により係止さ
れた待機位置にあるときに、封筒の開口部の拡開作業が
行われるので、開口部を安定して大きく開けることがで
き、レターを容易に挿入することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は空の封筒
の移動方向がフラップの折り目に垂直の方向であるの
で、移動機構の簡素化が可能であると共にその移動経路
を短くすることができ、また、この封筒の移動路が反転
ローラにより折り返されるので、移動路を立体的にして
平面投影面積を小さくすることができる。これにより、
スペースを有効に利用して装置全体の小型化が可能であ
る。
【0041】また、封筒が挿入位置に停止している状態
で拡開部材により封筒の開口部を拡開し、内容物を挿入
するので、開口部を安定して大きく開けることができ、
レター等の内容物を容易に挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る封入封緘機の全体を示す
縦断面図である。
【図2】同じくその平面図である。
【図3】同じくその封緘部の詳細を示す縦断面図であ
る。
【図4】同じくその裏面図である。
【図5】同じくその爪部材を示す斜視図である。
【図6】同じくその爪部材の動作を説明する模式図であ
る。
【図7】封筒集積部を示す縦断面図である。
【図8】同じく封筒集積部の平面図である。
【符号の説明】
1,2,3;ケース 5;集積部 6;封筒送出部 7;紙折り部 8;駆動部 11,12,13;ガイド板 15;反転ローラ 18,30;ストッパ 22,23;爪部材 35;大径ギヤ 38;カム 43;ホッパ部 50;湿化部材 51;水保持部材 56;方向反転ポケット 60;排紙板 61;スタック板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の封筒を積載するホッパ部から封筒
    内に内容物を挿入する挿入部まで前記封筒の移動を案内
    する案内手段と、この案内手段による前記封筒の移動路
    の途中に設けられ前記移動路を折り返す反転ローラと、
    前記移動路の途中に設けられ前記封筒が通過した際にそ
    のフラップを開けるフラップ開部材と、前記挿入部に停
    止した前記封筒の開口部内に進入しこの開口部を拡開す
    る拡開部材と、内容物を折り畳み前記拡開部材により拡
    開した封筒内にこの内容物を挿入する紙折り手段と、前
    記封筒のフラップの糊部を湿らせた後このフラップを閉
    じる封緘手段とを有することを特徴とする封入封緘機。
  2. 【請求項2】 前記封緘手段は、前記封筒を一旦格納す
    るポケットと、前記挿入部から前記封筒を前記ポケット
    に向けて送り出す送給ローラと、この送給ローラに駆動
    されて移動する前記封筒のフラップの糊部を湿らせる湿
    化部材と、封緘後の封筒を貯留するスタッカ部と、前記
    ポケットから前記スタッカ部まで前記封筒を送り出す排
    出ローラと、この排出ローラにより駆動されて移動する
    前記封筒の前記フラップを折り畳んで前記開口部を封止
    する封止部材とを備えていることを特徴とする請求項1
    に記載の封入封緘機。
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