JPH0717205B2 - 前後輪操舵車の後輪操舵装置 - Google Patents
前後輪操舵車の後輪操舵装置Info
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- JPH0717205B2 JPH0717205B2 JP61065309A JP6530986A JPH0717205B2 JP H0717205 B2 JPH0717205 B2 JP H0717205B2 JP 61065309 A JP61065309 A JP 61065309A JP 6530986 A JP6530986 A JP 6530986A JP H0717205 B2 JPH0717205 B2 JP H0717205B2
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- JP
- Japan
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- hydraulic servo
- rear wheel
- servo valve
- wheel steering
- valve
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D7/00—Steering linkage; Stub axles or their mountings
- B62D7/06—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
- B62D7/14—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
- B62D7/15—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
- B62D7/1581—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels characterised by comprising an electrical interconnecting system between the steering control means of the different axles
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、前後輪操舵車の後輪操舵装置に、特に、後輪
用ステアリングリンク機構を駆動するパワーシリンダ
(油圧シリンダ)と、このパワーシリンダを制御する油
圧サーボ弁と、この油圧サーボ弁を駆動する駆動装置と
を備えた電気油圧サーボ機構により、車両の後輪が操舵
されるようにした前後輪操舵車の後輪操舵装置に関す
る。
用ステアリングリンク機構を駆動するパワーシリンダ
(油圧シリンダ)と、このパワーシリンダを制御する油
圧サーボ弁と、この油圧サーボ弁を駆動する駆動装置と
を備えた電気油圧サーボ機構により、車両の後輪が操舵
されるようにした前後輪操舵車の後輪操舵装置に関す
る。
[従来の技術] この種形式の後輪操舵装置においては、電気系統または
油圧系統が故障すると、後輪が運転者のハンドル操作に
基づく走行状態とは関係なく動くようになる。かかる問
題に着目して、従来、特開昭59−128054号公報にて油圧
サーボ弁やこれを制御する制御回路が故障したときに後
輪を動かすためのパワーシリンダを開閉切断弁により非
作動状態とするとともに弾性部材(スプリング)により
機械的に中立状態に復帰させて後輪を直進状態にて保持
するように装置が提案されている。
油圧系統が故障すると、後輪が運転者のハンドル操作に
基づく走行状態とは関係なく動くようになる。かかる問
題に着目して、従来、特開昭59−128054号公報にて油圧
サーボ弁やこれを制御する制御回路が故障したときに後
輪を動かすためのパワーシリンダを開閉切断弁により非
作動状態とするとともに弾性部材(スプリング)により
機械的に中立状態に復帰させて後輪を直進状態にて保持
するように装置が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記公報に示されている装置において
は、故障の際に後輪を直進状態に保持させておく手段が
弾性部材であるため、後輪は弾性部材に抗して任意に転
舵し得て的確な走行安定性を確保できない。なお、弾性
部材による力を大きくして後輪の転舵規制力を高めるこ
とはできるものの、かかる場合には正常時におけるパワ
ーシリンダの機能(後輪を転舵させる機能)が弾性部材
の力によって大きく損なわれてしまう。
は、故障の際に後輪を直進状態に保持させておく手段が
弾性部材であるため、後輪は弾性部材に抗して任意に転
舵し得て的確な走行安定性を確保できない。なお、弾性
部材による力を大きくして後輪の転舵規制力を高めるこ
とはできるものの、かかる場合には正常時におけるパワ
ーシリンダの機能(後輪を転舵させる機能)が弾性部材
の力によって大きく損なわれてしまう。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記した問題に対処すべくなされたものであ
り、上記した形式の後輪操舵装置において、前記電気油
圧サーボ機構の電気系統が故障したことを検出する故障
検出手段と、この故障検出手段が前記電気系統の故障を
検出したとき前記油圧サーボ弁をフリー状態とする拘束
解除手段と、この拘束解除手段により前記油圧サーボ弁
がフリー状態とされたとき同油圧サーボ弁をその中立状
態に機械的に復帰させる中立復帰手段を設けたことを特
徴とする。
り、上記した形式の後輪操舵装置において、前記電気油
圧サーボ機構の電気系統が故障したことを検出する故障
検出手段と、この故障検出手段が前記電気系統の故障を
検出したとき前記油圧サーボ弁をフリー状態とする拘束
解除手段と、この拘束解除手段により前記油圧サーボ弁
がフリー状態とされたとき同油圧サーボ弁をその中立状
態に機械的に復帰させる中立復帰手段を設けたことを特
徴とする。
[作用] 本発明においては、後輪が操舵されている状態において
電気油圧サーボ機構の電気系統が故障したとき、これが
故障検出手段によって検出され、また拘束解除手段によ
り油圧サーボ弁がフリー状態とされ、同油圧サーボ弁が
中立復帰手段により中立状態に機械的に復帰させられ
る。このため、油圧サーボ弁によって作動を制御される
パワーシリンダが油圧サーボ弁の中立復帰に伴って中立
状態に復帰する。したがって、ステアリングリンク機構
も中立状態に復帰し、後輪は直進状態に保持される。な
お、当該装置の正常時には油圧サーボ弁が駆動装置によ
って駆動されて作動しパワーシリンダの作動を制御する
ため、ステアリングリンク機構が的確に作動して後輪が
操舵される。
電気油圧サーボ機構の電気系統が故障したとき、これが
故障検出手段によって検出され、また拘束解除手段によ
り油圧サーボ弁がフリー状態とされ、同油圧サーボ弁が
中立復帰手段により中立状態に機械的に復帰させられ
る。このため、油圧サーボ弁によって作動を制御される
パワーシリンダが油圧サーボ弁の中立復帰に伴って中立
状態に復帰する。したがって、ステアリングリンク機構
も中立状態に復帰し、後輪は直進状態に保持される。な
お、当該装置の正常時には油圧サーボ弁が駆動装置によ
って駆動されて作動しパワーシリンダの作動を制御する
ため、ステアリングリンク機構が的確に作動して後輪が
操舵される。
[発明の効果] ところで、本発明においては、上述した電気系統の故障
時における後輪の直進状態が中立復帰手段により中立状
態に復帰して保持されている油圧サーボ弁とパワーシリ
ンダによって油圧的に保持されていて、仮に後輪が転舵
しようとしても油圧サーボ弁とパワーシリンダがそれを
阻止すべく作動するため、後輪は直進状態に的確に保持
され、的確な走行安定性が確保される。また、本発明に
おいては、当該装置における電気系統の故障時において
油圧サーボ弁が中立復帰手段により中立状態に保持され
ることにより、後輪の直進状態が油圧的に保持されるも
のであるため、当該装置の正常時においてパワーシリン
ダの機能が損なわれることはない。
時における後輪の直進状態が中立復帰手段により中立状
態に復帰して保持されている油圧サーボ弁とパワーシリ
ンダによって油圧的に保持されていて、仮に後輪が転舵
しようとしても油圧サーボ弁とパワーシリンダがそれを
阻止すべく作動するため、後輪は直進状態に的確に保持
され、的確な走行安定性が確保される。また、本発明に
おいては、当該装置における電気系統の故障時において
油圧サーボ弁が中立復帰手段により中立状態に保持され
ることにより、後輪の直進状態が油圧的に保持されるも
のであるため、当該装置の正常時においてパワーシリン
ダの機能が損なわれることはない。
以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は前後輪操舵車を概略的に示していて、この車両
において前輪WFは公知のパワーステアリング装置を備え
たラックピニオン式の前輪操舵装置FSによってステアリ
ングホイールWSの回転に応じて操舵されるように構成さ
れ、また後輪WRは本発明を実施してなるラックピニオン
式の後輪操舵装置RSによって車両の走行状態(ステアリ
ングホイールWSの回転及び車速)に応じて操舵されるよ
うに構成されている。
において前輪WFは公知のパワーステアリング装置を備え
たラックピニオン式の前輪操舵装置FSによってステアリ
ングホイールWSの回転に応じて操舵されるように構成さ
れ、また後輪WRは本発明を実施してなるラックピニオン
式の後輪操舵装置RSによって車両の走行状態(ステアリ
ングホイールWSの回転及び車速)に応じて操舵されるよ
うに構成されている。
後輪操舵装置RSは、リレーロッド11,タイロッド12・12,
ナックルアーム113・13等からなるステアリングリンク
機構A(通常のステアリングリンク機構と同じもの)
と、このステアリングリンク機構Aを駆動制御する電気
油圧サーボ機構Bによって構成されている。電気油圧サ
ーボ機構Bは、リレーロッド11をピストンロッドとする
パワーシリンダ14と、このパワーシリンダ14の作動を制
御する油圧サーボ弁20と、この油圧サーボ弁20の入力軸
21に電磁クラッチ15を介して連結された減速機16及びス
テップモータ17を備えている。
ナックルアーム113・13等からなるステアリングリンク
機構A(通常のステアリングリンク機構と同じもの)
と、このステアリングリンク機構Aを駆動制御する電気
油圧サーボ機構Bによって構成されている。電気油圧サ
ーボ機構Bは、リレーロッド11をピストンロッドとする
パワーシリンダ14と、このパワーシリンダ14の作動を制
御する油圧サーボ弁20と、この油圧サーボ弁20の入力軸
21に電磁クラッチ15を介して連結された減速機16及びス
テップモータ17を備えている。
電磁クラッチ15は、図示しないイグニッションスイッチ
の操作により動作するクラッチ駆動回路31によってON・
OFF作動を制御されていて、ON作動時油圧サーボ弁20の
入力軸21と減速機16の出力軸16aを一体回転可能に連結
し、OFF作動時入力軸21と出力軸16aの連結を断って油圧
サーボ弁20をフリー状態(ステップモータ17によって作
動を拘束されない状態)とする。
の操作により動作するクラッチ駆動回路31によってON・
OFF作動を制御されていて、ON作動時油圧サーボ弁20の
入力軸21と減速機16の出力軸16aを一体回転可能に連結
し、OFF作動時入力軸21と出力軸16aの連結を断って油圧
サーボ弁20をフリー状態(ステップモータ17によって作
動を拘束されない状態)とする。
ステップモータ17は、その回転軸17aにて減速機16の入
力軸16bに一体回転可能に連結されていて、図示しない
イグニッションスイッチの操作により動作するモータ駆
動回路32によって回転を制御されており、モータ駆動回
路32から出力されるパルス信号により所定回転角正転又
は逆転する。モータ駆動回路32は、パルス信号制御回路
33からの指令信号に応じてパルス信号を出力するもので
あり、パルス信号制御回路33にては、リレーロッド11の
位置を検出する位置センサ34,ステアリングホイールWS
の回転量を検出する回転角センサ35及び当該車両の車速
を検出する車速センサ36からの信号により、指令信号が
決定されて出力される。
力軸16bに一体回転可能に連結されていて、図示しない
イグニッションスイッチの操作により動作するモータ駆
動回路32によって回転を制御されており、モータ駆動回
路32から出力されるパルス信号により所定回転角正転又
は逆転する。モータ駆動回路32は、パルス信号制御回路
33からの指令信号に応じてパルス信号を出力するもので
あり、パルス信号制御回路33にては、リレーロッド11の
位置を検出する位置センサ34,ステアリングホイールWS
の回転量を検出する回転角センサ35及び当該車両の車速
を検出する車速センサ36からの信号により、指令信号が
決定されて出力される。
また、電磁クラッチ15及びステップモータ17には、それ
ぞれ故障検出回路37a,37bが一体的に組付けられてい
る。各故障検出回路37a,37bは、電磁クラッチ15,ステッ
プモータ17の通電電流値を検出してその値が異常である
場合に遮断回路38に故障信号を出力するものである。遮
断回路38は、各故障検出回路37a,37bからの故障信号に
基づいてクラッチ駆動回路31に遮断信号を出力するもの
であり、クラッチ駆動回路31がこの遮断信号を入力する
と電磁クラッチ15がOFF作動されて油圧サーボ弁20の入
力軸21と減速機16の出力軸16aの連結が断たれ、油圧サ
ーボ弁20がフリー状態とされる。
ぞれ故障検出回路37a,37bが一体的に組付けられてい
る。各故障検出回路37a,37bは、電磁クラッチ15,ステッ
プモータ17の通電電流値を検出してその値が異常である
場合に遮断回路38に故障信号を出力するものである。遮
断回路38は、各故障検出回路37a,37bからの故障信号に
基づいてクラッチ駆動回路31に遮断信号を出力するもの
であり、クラッチ駆動回路31がこの遮断信号を入力する
と電磁クラッチ15がOFF作動されて油圧サーボ弁20の入
力軸21と減速機16の出力軸16aの連結が断たれ、油圧サ
ーボ弁20がフリー状態とされる。
一方、油圧サーボ弁20は、第1図及び第2図にて示した
ように、油圧ポンプPから分配弁V(前輪用パワーステ
アリング装置にも作動油を供給する弁)を介して供給さ
れる作動油をパワーシリンダ14に給排する所謂4方切換
弁であり、分配弁Vに接続される流入口20aと、リザー
バRに接続される流出口20bと、パワーシリンダ14の各
油室14a,14bにそれぞれ接続されるポート20c,20dを備え
るとともに、入力軸21に一体的に形成したバルブロータ
21aと、これの外周に配設されて出力軸(リレーロッド1
1に設けたラック11aに噛合しているピニオンシャフト)
22に一体的に形成したバルブスリーブ22aを備えてお
り、入力軸21に一体的に設けた細径のトーションバー21
bの先端がハウジング29に固定されていることを除いて
従来公知のロータリバルブ式油圧サーボ弁(従来公知の
ロータリバルブ式油圧サーボ弁においては、トーション
バーの一端が入力軸に固定されまた他端が出力軸に固定
されている)と同じ構成である。トーションバー21b
は、電磁クラッチ15がOFF作動したときにのみ入力軸21
をステップモータ17の作動とは関係なく中立状態に復帰
させるものであり、電磁クラッチ15のON作動時には入力
軸21の回転に応じて捩られてその状態に保持されるもの
である(この場合には、トーションバー21bによる反力
が電磁クラッチ15を介して減速機16の出力軸16aにもそ
のまま作用するが、減速機16の入力軸16bには極めて弱
められて伝わるため、これによってステップモータ17が
回転されることはない)。
ように、油圧ポンプPから分配弁V(前輪用パワーステ
アリング装置にも作動油を供給する弁)を介して供給さ
れる作動油をパワーシリンダ14に給排する所謂4方切換
弁であり、分配弁Vに接続される流入口20aと、リザー
バRに接続される流出口20bと、パワーシリンダ14の各
油室14a,14bにそれぞれ接続されるポート20c,20dを備え
るとともに、入力軸21に一体的に形成したバルブロータ
21aと、これの外周に配設されて出力軸(リレーロッド1
1に設けたラック11aに噛合しているピニオンシャフト)
22に一体的に形成したバルブスリーブ22aを備えてお
り、入力軸21に一体的に設けた細径のトーションバー21
bの先端がハウジング29に固定されていることを除いて
従来公知のロータリバルブ式油圧サーボ弁(従来公知の
ロータリバルブ式油圧サーボ弁においては、トーション
バーの一端が入力軸に固定されまた他端が出力軸に固定
されている)と同じ構成である。トーションバー21b
は、電磁クラッチ15がOFF作動したときにのみ入力軸21
をステップモータ17の作動とは関係なく中立状態に復帰
させるものであり、電磁クラッチ15のON作動時には入力
軸21の回転に応じて捩られてその状態に保持されるもの
である(この場合には、トーションバー21bによる反力
が電磁クラッチ15を介して減速機16の出力軸16aにもそ
のまま作用するが、減速機16の入力軸16bには極めて弱
められて伝わるため、これによってステップモータ17が
回転されることはない)。
この油圧サーボ弁20は、バルブロータ21aがバルブスリ
ーブ22aに対して相対回転していないとき、油圧ポンプ
Pから分配弁Vを通して供給された作動油を流出口20b
からリザーバRへ還流させる機能と、バルブロータ21a
とバルブスリーブ22a間に相対回転が生じたとき、供給
された作動油をいずれか一方のポート20c又は20dからパ
ワーシリンダ14の左側油室14a又は右側油室14bに供給
し、同時に右側油室14b又は左側油室14aの作動油をいず
れか他方のポート20d又は20c及び流出口20bからリザー
バRへ還流させる機能を備えている。
ーブ22aに対して相対回転していないとき、油圧ポンプ
Pから分配弁Vを通して供給された作動油を流出口20b
からリザーバRへ還流させる機能と、バルブロータ21a
とバルブスリーブ22a間に相対回転が生じたとき、供給
された作動油をいずれか一方のポート20c又は20dからパ
ワーシリンダ14の左側油室14a又は右側油室14bに供給
し、同時に右側油室14b又は左側油室14aの作動油をいず
れか他方のポート20d又は20c及び流出口20bからリザー
バRへ還流させる機能を備えている。
このように構成した本実施例においては、当該装置の正
常時、電磁クラッチ15はON作動状態に保持され、ステア
リングホイールWSを回転すると、その回転角とそのとき
の車速とリレーロッド11の位置に基づく各センサ35,36,
34からの信号によりパルス信号制御回路33にて指令信号
が決定され、これに応じてモータ駆動回路32から出力さ
れるパルス信号によりステップモータ17が回転駆動され
る。これにより、減速機16及び電磁クラッチ15を介して
油圧サーボ弁20の入力軸21が回転駆動され、バルブロー
タ21aとバルブスリーブ22a間に相対回転が生じて作動油
がパワーシリンダ14に供給される。したがって、パワー
シリンダ14が作動してステアリングリンク機構Aが駆動
され、後輪WRが操舵される。しかして、パワーシリンダ
14によるステアリングリンク機構Aの駆動によって油圧
サーボ弁20の出力軸21が回転されて、バルブロータ21a
とバルブスリーブ22aの相対回転がなくなると、パワー
シリンダ14に作動油が供給されなくなり、ステアリング
リンク機構Aが停止し後輪RWはその操舵位置に保持され
る。かかる状態にて後輪WRからステアリングリンク機構
Aに力が作用してステアリングリンク機構Aが移動しよ
うとしても、そのときにはリレーロッド11の動きによっ
て油圧サーボ弁20の出力軸22が停止している入力軸21に
対して回転されることとなり、この作動により油圧サー
ボ弁20ががステアリングリンク機構Aの動きを阻止する
ようにパワーシリンダ14に作動油を供給する。このた
め、ステップモータ17が回転されないかぎりステアリン
グリンク機構Aはその停止位置に油圧的に保持され、後
輪WRはその操舵位置に保持される。
常時、電磁クラッチ15はON作動状態に保持され、ステア
リングホイールWSを回転すると、その回転角とそのとき
の車速とリレーロッド11の位置に基づく各センサ35,36,
34からの信号によりパルス信号制御回路33にて指令信号
が決定され、これに応じてモータ駆動回路32から出力さ
れるパルス信号によりステップモータ17が回転駆動され
る。これにより、減速機16及び電磁クラッチ15を介して
油圧サーボ弁20の入力軸21が回転駆動され、バルブロー
タ21aとバルブスリーブ22a間に相対回転が生じて作動油
がパワーシリンダ14に供給される。したがって、パワー
シリンダ14が作動してステアリングリンク機構Aが駆動
され、後輪WRが操舵される。しかして、パワーシリンダ
14によるステアリングリンク機構Aの駆動によって油圧
サーボ弁20の出力軸21が回転されて、バルブロータ21a
とバルブスリーブ22aの相対回転がなくなると、パワー
シリンダ14に作動油が供給されなくなり、ステアリング
リンク機構Aが停止し後輪RWはその操舵位置に保持され
る。かかる状態にて後輪WRからステアリングリンク機構
Aに力が作用してステアリングリンク機構Aが移動しよ
うとしても、そのときにはリレーロッド11の動きによっ
て油圧サーボ弁20の出力軸22が停止している入力軸21に
対して回転されることとなり、この作動により油圧サー
ボ弁20ががステアリングリンク機構Aの動きを阻止する
ようにパワーシリンダ14に作動油を供給する。このた
め、ステップモータ17が回転されないかぎりステアリン
グリンク機構Aはその停止位置に油圧的に保持され、後
輪WRはその操舵位置に保持される。
ところで、かかる状態において電気油圧サーボ機構Bの
電磁クラッチ15又はステップモータ17等の電気系統が故
障すると、これが各故障検出回路37a,37bによって検出
され、またこれに基づく遮断回路38,クラッチ駆動回路3
1の作動により電磁クラッチ15がOFF作動して油圧サーボ
弁20がフリー状態とされるため、油圧サーボ弁20におい
て入力軸21がトーションバー21bにより中立状態に機械
的に復帰させられる。このため、油圧サーボ弁20からパ
ワーシリンダ14に同パワーシリンダ14を中立状態に戻す
ように作動油が供給され、パワーシリンダ14が中立状態
に復帰する。したがって、ステアリングリンク機構Aも
中立状態に復帰し、後輪WRは直進状態に保持される。こ
のようにして後輪WRが直進状態に保持されているときに
は、後輪WRからステアリングリンク機構Aに力が作用し
てステアリングリンク機構Aがその中立状態から移動し
ようとしても、リレーロッド11の動きによって油圧サー
ボ弁20の出力軸22が、トーョンバー21bによって中立状
態に停止させられている入力軸21に対して回転されるこ
ととなり、この作動により油圧サーボ弁20がステアリン
グリンク機構Aの動きを阻止するようにパワーシリンダ
14に作動油を供給する。このため、ステアリングリンク
機構Aはその中立状態に油圧的に保持され、後輪WRはそ
の直進状態に的確に保持される。したがって、的確な走
行安定性が確保される。かかる作用は、当該装置におけ
る電磁クラッチ15又はステップモータ17等電気系統の故
障時において油圧サーボ弁20がトーションバー21bによ
り中立状態に保持されることにより油圧的に保持される
ものであるため、上述した当該装置の正常時においてパ
ワーシリンダ14の機能が損なわれることはない。
電磁クラッチ15又はステップモータ17等の電気系統が故
障すると、これが各故障検出回路37a,37bによって検出
され、またこれに基づく遮断回路38,クラッチ駆動回路3
1の作動により電磁クラッチ15がOFF作動して油圧サーボ
弁20がフリー状態とされるため、油圧サーボ弁20におい
て入力軸21がトーションバー21bにより中立状態に機械
的に復帰させられる。このため、油圧サーボ弁20からパ
ワーシリンダ14に同パワーシリンダ14を中立状態に戻す
ように作動油が供給され、パワーシリンダ14が中立状態
に復帰する。したがって、ステアリングリンク機構Aも
中立状態に復帰し、後輪WRは直進状態に保持される。こ
のようにして後輪WRが直進状態に保持されているときに
は、後輪WRからステアリングリンク機構Aに力が作用し
てステアリングリンク機構Aがその中立状態から移動し
ようとしても、リレーロッド11の動きによって油圧サー
ボ弁20の出力軸22が、トーョンバー21bによって中立状
態に停止させられている入力軸21に対して回転されるこ
ととなり、この作動により油圧サーボ弁20がステアリン
グリンク機構Aの動きを阻止するようにパワーシリンダ
14に作動油を供給する。このため、ステアリングリンク
機構Aはその中立状態に油圧的に保持され、後輪WRはそ
の直進状態に的確に保持される。したがって、的確な走
行安定性が確保される。かかる作用は、当該装置におけ
る電磁クラッチ15又はステップモータ17等電気系統の故
障時において油圧サーボ弁20がトーションバー21bによ
り中立状態に保持されることにより油圧的に保持される
ものであるため、上述した当該装置の正常時においてパ
ワーシリンダ14の機能が損なわれることはない。
上記実施例においては、モータ駆動回路32,パルス信号
制御回路33,位置センサ34,回転角センサ35及び車速セン
サ36等の電気制御装置によって作動を制御されるステッ
プモータ17により油圧サーボ弁20が駆動されるようにし
た電気油圧サーボ機構Bを備えた装置に本発明を実施し
たが、本発明は油圧サーボ弁が電気制御装置によって作
動を制御される他の手段(例えば、油圧アクチュエー
タ,空気圧アクチュエータ)により駆動されるようにし
た電気油圧サーボ機構を備えた装置にも同様に又は適宜
変更して実施し得るものである。また、上記実施例にお
いては、油圧サーボ弁20がフリー状態とされたとき同油
圧サーボ弁20を中立状態に機械的に復帰させる中立復帰
手段としてトーションバー21bを採用したが、これに代
えて他の手段(例えば、一端を油圧サーボ弁の入力軸に
係止し他端をハウジングに係止してなるスパイラルスプ
リング)を採用することも可能である。
制御回路33,位置センサ34,回転角センサ35及び車速セン
サ36等の電気制御装置によって作動を制御されるステッ
プモータ17により油圧サーボ弁20が駆動されるようにし
た電気油圧サーボ機構Bを備えた装置に本発明を実施し
たが、本発明は油圧サーボ弁が電気制御装置によって作
動を制御される他の手段(例えば、油圧アクチュエー
タ,空気圧アクチュエータ)により駆動されるようにし
た電気油圧サーボ機構を備えた装置にも同様に又は適宜
変更して実施し得るものである。また、上記実施例にお
いては、油圧サーボ弁20がフリー状態とされたとき同油
圧サーボ弁20を中立状態に機械的に復帰させる中立復帰
手段としてトーションバー21bを採用したが、これに代
えて他の手段(例えば、一端を油圧サーボ弁の入力軸に
係止し他端をハウジングに係止してなるスパイラルスプ
リング)を採用することも可能である。
第1図は本発明を実施してなる前後輪操舵車の概略全体
構成図、第2図は第1図に示した油圧サーボ弁の拡大縦
断断面図である。 符号の説明 14……パワーシリンダ、15……電磁クラッチ(拘束解除
手段)、17……ステップモータ(駆動装置)、20……油
圧サーボ弁、21b……トーションバー(中立復帰手
段)、37a,37b……故障検出回路、38……遮断回路、A
……後輪用ステアリングリンク機構、B……電気油圧サ
ーボ機構、WR……後輪、WF……前輪、RS……後輪操舵装
置。
構成図、第2図は第1図に示した油圧サーボ弁の拡大縦
断断面図である。 符号の説明 14……パワーシリンダ、15……電磁クラッチ(拘束解除
手段)、17……ステップモータ(駆動装置)、20……油
圧サーボ弁、21b……トーションバー(中立復帰手
段)、37a,37b……故障検出回路、38……遮断回路、A
……後輪用ステアリングリンク機構、B……電気油圧サ
ーボ機構、WR……後輪、WF……前輪、RS……後輪操舵装
置。
Claims (1)
- 【請求項1】後輪用ステアリングリンク機構を駆動する
パワーシリンダと、このパワーシリンダを制御する油圧
サーボ弁と、この油圧サーボ弁を駆動する駆動装置とを
備えた電気油圧サーボ機構により、車両の後輪が操舵さ
れるようにした前後輪操舵車の後輪操舵装置において、
前記電気油圧サーボ機構の電気系統が故障したことを検
出する故障検出手段と、この故障検出手段が前記電気系
統の故障を検出したとき前記油圧サーボ弁をフリー状態
とする拘束解除手段と、この拘束解除手段により前記油
圧サーボ弁がフリー状態とされたとき同油圧サーボ弁を
その中立状態に機械的に復帰させる中立復帰手段を設け
たことを特徴とする前後輪操舵車の後輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61065309A JPH0717205B2 (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 前後輪操舵車の後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61065309A JPH0717205B2 (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 前後輪操舵車の後輪操舵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62221973A JPS62221973A (ja) | 1987-09-30 |
JPH0717205B2 true JPH0717205B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=13283176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61065309A Expired - Lifetime JPH0717205B2 (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 前後輪操舵車の後輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717205B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4976328A (en) * | 1988-04-11 | 1990-12-11 | Mazda Motor Corporation | Rear wheel turning system |
JP4037321B2 (ja) * | 2003-06-09 | 2008-01-23 | 三菱電機株式会社 | 電動油圧式パワーステアリング装置 |
BR112013014898B1 (pt) * | 2010-12-17 | 2021-08-10 | Volvo Truck Corporation | Sistema de direção assistida para um veículo possuindo dois eixos de rodas de direção |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH062467B2 (ja) * | 1984-04-03 | 1994-01-12 | 日本精工株式会社 | 電動式パワーステアリング装置 |
-
1986
- 1986-03-24 JP JP61065309A patent/JPH0717205B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62221973A (ja) | 1987-09-30 |
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