JPH07171840A - 発泡パネルの製造方法 - Google Patents

発泡パネルの製造方法

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Publication number
JPH07171840A
JPH07171840A JP5345060A JP34506093A JPH07171840A JP H07171840 A JPH07171840 A JP H07171840A JP 5345060 A JP5345060 A JP 5345060A JP 34506093 A JP34506093 A JP 34506093A JP H07171840 A JPH07171840 A JP H07171840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
box body
box
lid
stock solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP5345060A
Other languages
English (en)
Inventor
Seizo Yoshida
吉田清蔵
Masahiro Takahashi
高橋正博
Shunei Sugano
菅野俊英
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
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Pending legal-status Critical Current

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】生産性が向上する発泡パネルの製造方法を提供
することにある。 【構成】上部に開口を有する箱体10に発泡体20の原
液21を注入し、直ちに落し蓋30を原液21の表面に
上下移動可能に配置し、原液21が発泡して膨脹し、落
し蓋30を外方に押し上げ、箱体10と落し蓋30で包
囲された領域に充填することにより、発泡パネル1が製
造される方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡パネルの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡パネルを製造する場合、図4
のように、上部が開いている箱体50を上下から上部プ
レス定盤52と下部プレス定盤53で挟み、箱体50の
内部に閉じた空間を作る。この閉じた空間に発泡体56
を形成するため、箱体の側面にある原液注入口51から
発泡体の原液を注入する。注入された原液は、泡化及び
樹脂化反応の進行に伴い膨脹し、閉じた空間に充満し、
反応の進行につれて箱体50の壁面から強い圧力を受
け、発泡体56の内圧は高くなる。この状態を暫く(1
0分〜60分間)保持し、発泡反応が終了し、発泡体5
6が固化し、発泡体56自体の強度が高くなると、上部
と下部プレス定盤52、53を除去する。発泡体56の
厚さを制限するために、上部プレス定盤52の下部にス
ペーサ54を配置し、箱体50の内部空間の高さを調整
する。発泡体56の製造時には、上部プレス定盤52と
下部プレス定盤53を押さえ、発泡体56の膨脹圧力に
抗する。また、このプレスの力で箱体50が破壊しない
ように厚さ維持のスペーサ55を上部プレス定盤52と
下部プレス定盤53の間に介在させる。発泡パネルは発
泡体56と箱体50を一体化して使用されるか、また
は、箱体50を解体して使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来の技術には、以
下のような問題点を有している。 <イ>発泡体の内圧が高いために、発泡体の強度が十分
に出る前に発泡体を脱型すると、発泡体の内圧により膨
脹するため、発泡体内部にクラックなどが発生する問題
がある。 <ロ>発泡体の内圧が高いために、発泡体が内圧に耐え
るようになるまで脱型できず、発泡体の強度が得られる
時間、即ちキュアタイム(10分乃至60分)の時間を
待つ必要がある。そのため、発泡パネルの生産性は、こ
のキュアタイムに大きく依存し、生産性を向上すること
ができない。 <ハ>従来のプレス治具は、装置が大掛かりとなる。 <ニ>従来のプレス治具は、発泡パネルのフォームの厚
さごとに治具を変える必要があり、製造効率が良くな
い。
【0004】
【本発明の目的】本発明は、生産性が向上する発泡パネ
ルの製造方法を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、発泡パネル
の製造方法において、底部と側部を有する箱体に発泡体
の原液を注入し、該箱体の内部に落し蓋を挿入し該原液
の表面に接触させ移動可能に配置し、該原液が発泡して
膨脹し、該落し蓋を外方に押し出し、該落し蓋による所
定の圧力の基で、該箱体の内部に該発泡体が形成される
ことを特徴とする、発泡パネルの製造方法にある。
【0006】
【本発明の構成】以下に図面を用いて本発明の実施例を
説明する。
【0007】<イ>実施例の概要 図1の様に、底板11と枠材12のある箱体10に発泡
体20の原液21を注入する。落し蓋30を箱体10の
上方から原液21の上面に接するようにし、上下移動可
能に配置する。原液21は落し蓋30により箱体枠内に
満遍なく広げられる。原液21は発泡して膨脹するの
で、落し蓋30は、自重又はバネ41の力などにより、
発泡体20が箱体内部に十分に充填できる程度に発泡体
20を押えているが、上下に移動可能に配置されてい
る。そのため、発泡と同時に上方へ移動することによ
り、発泡体20の内圧を小さくできるので、早期に落し
蓋30を取り外しても、クラックなどの発生を防止でき
る。
【0008】<ロ>箱体 箱体10は、底部に底板11を配し、側部に枠材12を
配置し、箱体10の上部から落し蓋30が挿入できるよ
うに、箱体10の上部に開口を有している。箱体10の
形状は、例えば、図3のように、仕切材13を内部に配
置し、2つの区画、または複数の区画を設けてもよい。
これにより、複数の区画の箱体10が一体成型された発
泡パネル1を製造できる。枠材12の高さを高くすれ
ば、任意の厚さの発泡体20を同一の箱体10で製造す
ることができる。一例として、箱体10の厚さ120m
mで、厚さ60mmの発泡体20を製造することができ
る。箱体10の一例として、1区画の一方の幅を380
mm〜1880mm、他方の幅を400mm〜2850
mm、底板11を合板としたものが使用できる。箱体1
0は発泡体20と一体として発泡パネル1として使用さ
れたり、また、発泡体20の製造後、枠材が解体される
場合など各種製造方法がある。
【0009】<ハ>落し蓋 落し蓋30は、箱体10に挿入され、自重で発泡原液2
1の膨脹を上方から押え、原液(フォーム)を均一にな
らす。落し蓋30には、例えば上部にガイド棒31を設
け、落し蓋30が箱体10の内部に容易に挿入できるよ
うにすると、製造上便利である。また、落し蓋30に
は、発泡体20が所定の厚さ近くになった時に発泡体の
コーナー部の角の径(R)を小さくするために、例え
ば、バネ力により下方に押し付ける力を与えてもよい。
この場合でも、落し蓋30は、上下方向に移動自在に配
置される。又、落し蓋30の下表面(発泡体20と接す
る面)には、離型性を良くするために、例えば、ポリフ
ィルムやクラフト紙等を取り付ける。
【0010】以下に、発泡パネルの製造方法を説明す
る。
【0011】<イ>原液の注入 発泡パネル1の製造方法として、例えば、まず箱体10
を所定の位置にローラーで運び、ミキシングヘッド40
から箱体10に発泡体20の原液21を所定量注入す
る。この注入量は、発泡体20の厚さなどから予め決め
ておく。
【0012】<ロ>落し蓋の配置 原液21の注入後、直ちに落し蓋30を設置する。原液
21の反応初期の粘度が低い時点で、蓋の重さ又はバネ
力により、原液21が箱体10の隅々まで満遍なく充填
する。この際、落し蓋30はガイド棒31とガイド32
により箱体10の上方から所定の位置に挿入される。落
し蓋30は、発泡体20の発泡圧により押し上げられ
る。この時、落し蓋30はガイドにより一定の垂直方向
に移動する。
【0013】<ハ>落し蓋の除去 発泡体20が所定の厚さ近くになる前に、バネ41等を
連動させて軽く圧力を落し蓋30にかけるようにする
と、発泡パネル1のコーナー部を所定の形状、例えば、
上部の角の径(R)が小さな形状にすることができる。
発泡体20には大きな圧力をかけていないので、発泡体
20の内圧が低く、発泡体20が十分に固化しない状態
でも、落し蓋30を除去することができる。このよう
に、落し蓋30の除去を早くできるため、製造時間を短
縮でき、製造効率を高めることができる。
【0014】以下に、発泡パネルの製造例を説明する。 <イ>発泡体の性質 発泡体20の材質は、例えば、従来から使用されてい
る、ポリウレタンフォーム、フェノールフォームなどの
樹脂発泡体でよい。本発明に適用される発泡体の比重は
住宅用断熱パネルなどに用いられる25〜40kg/m
3 が好ましい。
【0015】本発明の発泡体20の製造例として、形状
を1000×2000×50t(mm)とし、比重を3
0kg/m3 とする。この発泡体20をポリウレタンフ
ォームで製造する場合、箱体10は高さ120mmの枠
材12で組み、底板11としてベニヤを使用した。発泡
原液21の性質は、クリームタイムが7秒、ライズタイ
ムが58秒、フリーフォームが27kg/m3 であっ
た。
【0016】このように調整したものを、3300g、
温度23℃の下に、箱体10に注ぎ込んだ。直ちに5k
g/m2 の落し蓋30を原液21上に載置し、そのまま
発泡させた。発泡体20が所定の厚さの近くになったと
き、、落し蓋30にバネ力を与えた。最終的に30kg
/m2 のバネ力がかかっていた。
【0017】2分後に落し蓋30を取り外し、出来た発
泡体20の厚さは均一で、変形は見られなかった。この
際の発泡体20の性質は、箱体10に発泡体20を充填
する最低の圧力をかけた時のジャストパック時のフォー
ム比重(箱体10に発泡体20を充填する最低の圧力を
かけた時のフォーム比重)は、29kg/m3 であり、
落し蓋30で圧力をかけた時のパック時のフォームの比
重は、30kg/m3である。パック率は、30/29
の百分率で、103となった。この時のキュアタイムは
2分である。
【0018】それに対し、同一の形状の発泡体20を製
造する場合、従来の技術では、低比重の限界であるフリ
ーフォームの比重22〜25kg/m3 の原液21を使
用しても、ジャストパックの比重は34kg/m3 とな
り、パック時の比重は39kg/m3 となる。この時の
キュアタイムは20分である。そして、従来の技術で
は、本発明の30kg/m3 のフォーム比重の発泡体2
0を製造することはできない。
【0019】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>発泡体に大きな圧力をかけず、フリー発泡に近い
状態で成型するので、キュアタイムは殆ど掛からず、原
液の注入開始後数分で次の工程に移動でき、製造上ライ
ン化ができ、生産性を向上することができる。 <ロ>発泡体の圧力を大きくする必要がないので、製造
装置が軽量、安価にできる。 <ハ>発泡パネルの厚さは、注入量の変更だけで同一の
箱体を使用出来るので、製造装置が安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す図
【図2】横方向から見た本発明の製造工程を示す図
【図3】本発明の箱体と発泡パネルの一例を示す図
【図4】従来の発泡パネルの製造過程を示す図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡パネルの製造方法において、 底部と側部を有する箱体に発泡体の原液を注入し、 該箱体の内部に落し蓋を挿入し該原液の表面に接触させ
    移動可能に配置し、 該原液が発泡して膨脹し、該落し蓋を外方に押し出し、
    該落し蓋による所定の圧力の基で、該箱体の内部に該発
    泡体が形成されることを特徴とする、 発泡パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】発泡パネルの製造方法において、 底部と側部を有する箱体に発泡体の原液を注入し、 該箱体の内部に落し蓋を挿入し該原液の表面に接触させ
    移動可能に配置し、 該落し蓋に該箱体の内方へバネによる圧力を付与し、 該原液が発泡して膨脹し、該落し蓋を外方に押し出し、
    該落し蓋の荷重と該バネの力の基で、該箱体の内部に該
    発泡体が形成されることを特徴とする、 発泡パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】発泡パネルの製造方法において、 底部、側部及び複数の仕切材を有する箱体に発泡体の原
    液を注入し、 該仕切材で分離された該箱体の内部にそれぞれ落し蓋を
    挿入し該原液の表面に接触させ移動可能に配置し、 該原液が発泡して膨脹し、該落し蓋を外方に押し出し、
    該落し蓋による所定の圧力の基で、仕切材で分離された
    該箱体の各内部に発泡体を形成することを特徴とする、 発泡パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】発泡パネルの製造方法において、 底部、側部及び複数の仕切材を有する箱体に発泡体の原
    液を注入し、 該仕切材で分離された該箱体の内部にそれぞれ落し蓋を
    挿入し該原液の表面に接触させ移動可能に配置し、 各該落し蓋に該箱体の内方へバネによる圧力を付与し、 該原液が発泡して膨脹し、該落し蓋を外方に押し出し、
    該仕切材の荷重とバネの力の基で、仕切材で分離された
    該箱体の各内部に発泡体を形成することを特徴とする、 発泡パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4項のいずれかに記載の発泡
    パネルの製造方法において、 該箱体と該発泡体の一体成型体を得ることを特徴とす
    る、 発泡パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4項のいずれかに記載の発泡
    パネルの製造方法において、 該箱体を解体して、該発泡体を取り出してなることを特
    徴とする、 発泡パネルの製造方法。
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