JPH07171222A - 温熱治療装置 - Google Patents

温熱治療装置

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JPH07171222A
JPH07171222A JP32185393A JP32185393A JPH07171222A JP H07171222 A JPH07171222 A JP H07171222A JP 32185393 A JP32185393 A JP 32185393A JP 32185393 A JP32185393 A JP 32185393A JP H07171222 A JPH07171222 A JP H07171222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patient
setting parameters
various setting
thermotherapy
identification data
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32185393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Furukawa
喜之 古川
Satoshi Mizukawa
聡 水川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP32185393A priority Critical patent/JPH07171222A/ja
Publication of JPH07171222A publication Critical patent/JPH07171222A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者を特定する識別データを入力するだけで
その患者の温熱治療に必要な各種設定パラメータを自動
的に設定して温熱治療を開始する。 【構成】 各患者をそれぞれ特定するID番号,氏名等
の識別データに対応して温熱治療に関する設定温度,加
温時間,高周波出力レベル等の各種設定パラメータを記
憶する患者ファイルを設ける。キーボードから識別デー
タが入力されると患者ファイルの記憶内容を検索して該
当識別データに対応する各種設定パラメータを読出し、
その各種設定パラメータに基づいて温熱治療を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前立腺,直腸,腔,食
道,胆管等の管腔臓器の患部にアプリケータを挿入し、
このアプリケータを高周波等で加温して温熱治療する温
熱治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の温熱治療装置は、温熱
治療における設定温度,加温時間,高周波出力レベル等
の各種パラメータを加温ユニットに設定すると、この加
温ユニットから設定データに基づいてアプリケータに高
周波(例えばマイクロ波)が伝送されて患部の温熱治療
が行われる。
【0003】温熱治療は、1人の患者に対して2〜6回
程度に分けて行うことが多く、またパラメータ値は患者
毎に異なるため、治療の都度、加温ユニットに必要なパ
ラメータを手入力で設定して治療を行うことになる。
【0004】従来は、患者の氏名,年齢,ID番号など
の患者に関するデ―タと、設定温度,加温時間,高周波
出力レベル等の温熱治療に関する各種設定パラメータと
を、加温中の患部の温度デ―タやその温度デ―タからの
計算で得た最大値,最小値,サ―マルド―ズなどの計算
デ―タとともに所定の用紙に記録し、この用紙をファイ
ル等に整理したりカルテに貼付したりして、次回以降の
治療のパラメータ設定作業に役立てていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の温熱治療装置においては、温熱治療を行う毎に
ファイルやカルテから患者の治療に適した各種設定パラ
メータを確認し、それを手入力で加温ユニットに設定し
てから治療を開始していたので、各種設定パラメータの
設定作業が煩雑で負担になっていた上、治療開始までの
無駄時間が多い問題があった。
【0006】そこで本発明は、患者を特定する識別デー
タを入力するだけでその患者の温熱治療に必要な各種設
定パラメータを自動的に設定して温熱治療を開始するこ
とができ、各種設定パラメータの設定作業の簡略化を図
るとともに、治療開始までの無駄時間を短縮できる温熱
治療装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アプリケータ
で患部を加温して温熱治療する温熱治療装置において、
各患者をそれぞれ特定するID番号,氏名等の識別デー
タに対応して温熱治療に関する設定温度,加温時間,高
周波出力レベル等の各種設定パラメータを記憶する患者
別パラメータ記憶手段と、識別データを入力する入力手
段と、この入力手段により識別データが入力されると患
者別パラメータ記憶手段による記憶内容を検索して該当
識別データに対応する各種設定パラメータを読出すパラ
メータ読出し手段と、この手段により読出された各種設
定パラメータに基づいて温熱治療を制御する制御手段と
を備えたものである。
【0008】
【作用】このような構成の本発明であれば、患者別パラ
メータ記憶手段により各患者をそれぞれ特定する識別デ
ータに対応して温熱治療に関する各種設定パラメータが
予め記憶されている。この状態で、入力手段により識別
データが入力されると、パラメータ読出し手段により前
記患者別パラメータ記憶手段による記憶内容が検索され
て該当識別データに対応する各種設定パラメータが読出
される。そして、制御手段によりこの読出された各種設
定パラメータに基づいて温熱治療が制御される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。なお、この実施例では本発明を前立腺の温熱
治療に使用される温熱治療装置に適用した場合について
述べる。
【0010】図1はこの実施例における温熱治療装置の
外観構成を示す正面図である。この温熱治療装置は、マ
イクロ波の発振機能を備えた加温ユニット1を有し、こ
の加温ユニット1から発振されたマイクロ波をマイクロ
波ケーブル2を介してアプリケータ3に伝送するように
なっている。
【0011】アプリケータ3は患部に経尿道的に挿入さ
れ、前立腺にマイクロ波を照射して加温治療する。この
アプリケータ3の先端には温度センサ4が取付けられて
おり、患部である前立腺の温度を測定する。そして、こ
の温度センサ4にて検知された温度データを温度センサ
ケーブル5を介して前記加温ユニット1に取込む構造と
なっている。
【0012】また、アプリケータ3の内部には冷却水が
循環され、アプリケータ3の先端を冷却するようになっ
ている。この冷却水の循環機構は、冷却水を補給するリ
ザーバ6、冷却水を貯水するタンク7、リザーバ6から
タンク7までの流水経路を形成する冷却水チューブ8及
び冷却水を循環させるポンプ9で構成される。
【0013】前記加温ユニット1は、設定温度,加温時
間,高周波(マイクロ波)出力レベル,冷却水温度等の
温熱治療に関する各種設定パラメータを手動入力するた
めの操作部10を備えている。そして、設定された各パ
ラメータに基づいて前立腺を設定温度で加温できるよう
にマイクロ波の発振等を制御する。
【0014】また、この温熱治療装置は、パーソナルコ
ンピュータ等の計算機本体11、この計算機本体11に
対するマン・マシンインタフェースとして機能するモニ
タ装置12及びキーボード13を搭載している。
【0015】前記計算機本体11は、各種の演算等を行
うCPU(中央処理装置)、このCPUが動作するプロ
グラム等を予め記憶したROM(リード・オンリ・メモ
リ)、前記キーボード13からの入力データ等を一時記
憶するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)の他、ハ
ードディスク装置,フロッピーディスク装置等の外部記
憶装置を内蔵している。
【0016】そして、前記加温ユニット1、冷却機構
6,7,8,9、計算機本体11、モニタ装置12及び
キーボード13等をトロリー14に搭載している。ま
た、計算機本体11やモニタ装置12等を絶縁するため
の絶縁トランス15が設けられている。
【0017】このような構成の温熱治療装置において、
前記計算機本体11におけるハードディスク装置には、
図3に示すように、各患者別に予め割り付けられた患者
識別データとしての患者ID番号及びその患者の氏名デ
ータに対応して、設定温度,加温時間,高周波出力レベ
ル及び冷却水温度の温熱治療に関する各種設定パラメー
タを記憶する患者別パラメータ記憶手段としての患者フ
ァイル16が形成されている。
【0018】なお、患者ファイル16における1患者分
のレコードは、例えば患者ID番号を10バイトで記録
し、氏名データを20バイトで記録し、各種設定パラメ
ータをそれぞれ10バイトずつで記録する。
【0019】また、前記キーボード13には前記患者I
D番号を入力するためのテンキー及び文字キー等が配列
されており、このキーボード13は患者識別データを入
力するための入力手段を構成する。
【0020】しかして、前記計算機本体11におけるC
PUは図2の流れ図に示す処理を実行するようにプログ
ラム設定されている。すなわち、ST(ステップ)1と
して前記キーボード13から患者ID番号が入力された
ならば、ST2としてその入力された患者ID番号を検
索キーとして前記患者ファイル16を検索する。
【0021】ここで、検索キーに一致する患者ID番号
を検出したならばST3の判断でYESに進み、ST4
として前記患者ファイル16から検出された患者ID番
号に対応する氏名データ及び設定温度,加温時間,高周
波出力レベル,冷却水温度の温熱治療に関する各種設定
パラメータを読出す(パラメータ読出し手段)。
【0022】そして、この読出された各種設定パラメー
タを加温ユニット1にそれぞれ送信して自動設定を行
う。このとき、モニタ装置12に患者IDコード及び氏
名データとともに各種設定パラメータを表示させてオペ
レータに設定内容を知らしめる。
【0023】ここで、オペレータがキーボード13を操
作して温熱治療の開始を指令すると、ST5の判断でN
Oに進み、ST6として前記加温ユニット1に温熱治療
開始のコマンドを送信する。これにより、加温ユニット
1においては、自動設定された各種設定パラメータに基
づいて温熱治療を制御する。
【0024】ここに、加温ユニット1は前記パラメータ
読出し手段により読出された各種設定パラメータに基づ
いて温熱治療を制御する制御手段を構成する。一方、オ
ペレータがキーボード13を操作してパラメータの変更
要求を指令すると、ST5の判断でYESに進み、ST
7として前記加温ユニット1にパラメータ変更要求のコ
マンドを送信する。これにより、加温ユニット1におい
ては、操作部10を介して手動入力されるパラメータデ
ータにより自動設定された該当するパラメータを変更す
る。
【0025】その後、オペレータがキーボード13を操
作して温熱治療の開始を指令すると、ST6として前記
加温ユニット1に温熱治療開始のコマンドを送信する。
そして、加温ユニット1によって制御される温熱治療が
終了すると、加温ユニット1から計算機本体11へ終了
コマンドが送信されるので、計算機本体11のCPU
は、この終了コマンドを受信すると、ST8の判断にて
YESに進み、ST9として加温ユニット1に設定パラ
メータの取込み要求コマンドを送信する。そして加温ユ
ニット1から今回の温熱治療で設定された各種設定パラ
メータを取込んだならば、患者ファイル16の該当する
患者ID番号に対応する各種設定パラメータを更新した
後、この処理を終了する。
【0026】なお、この患者ファイル16の更新処理
は、ST5にてパラメータの変更要求なしに温熱治療開
始が指令された場合には省略することができる。また、
ST2における患者ファイル16の検索処理で入力され
た患者ID番号を検出できなかった場合には、ST3の
判断にてNOに進み、ST10として前記キーボード1
3から入力される氏名データを記憶するとともに、ST
11として加温ユニット1にパラメータ設定要求のコマ
ンドを送信する。これにより、加温ユニット1において
は、操作部10を介して手動入力される各種設定パラメ
ータを設定する。
【0027】その後、オペレータがキーボード13を操
作して温熱治療の開始を指令すると、前記ST6として
前記加温ユニット1に温熱治療開始のコマンドを送信す
る。そして、加温ユニット1からの終了コマンドを受信
すると、前記ST9として加温ユニット1に設定パラメ
ータの取込み要求コマンドを送信し、加温ユニット1か
ら今回の温熱治療で設定された各種設定パラメータを取
込んだならば、患者ファイル16にキー入力された患者
ID番号及び氏名データとともに各種設定パラメータを
追加設定した後、この処理を終了する。
【0028】このように構成された温熱治療装置を用い
て実際に温熱治療を行う場合、先ずオペレータ(医者)
は患者のID番号をキーボード13から入力する。そう
すると計算機本体11のハードディスク装置に形成され
た患者ファイル16が検索される。
【0029】ここで、キー入力された患者ID番号が患
者ファイル16に未設定の場合にはこの患者に対する温
熱治療が1回目なので、オペレータはその患者の氏名を
キーボード13から入力するとともに、その患者に適し
た設定温度,加温時間,高周波出力レベル,冷却水温度
の温熱治療に関する各種設定パラメータを加温ユニット
1の操作部10より手動入力する。
【0030】かくして、加温ユニット1の制御により手
動入力された各種設定パラメータに基づいて温熱治療が
行われる。そして、この温熱治療が終了すると、患者フ
ァイル16に当該患者のID番号及び氏名データに対応
して手動入力された各種設定パラメータが追加登録され
る。
【0031】一方、患者ファイル16の検索処理におい
てキー入力された患者ID番号が患者ファイル16に設
定済みの場合には、この患者に対する温熱治療が2回目
以降であり、モニタ装置12にその患者の氏名とともに
患者ファイル16に設定されている設定温度,加温時
間,高周波出力レベル及び冷却水温度の温熱治療に関す
る各種設定パラメータが表示されるので、オペレータは
表示内容を確認する。
【0032】そして、前回の治療とパラメータ値が同一
であり各種設定パラメータの変更が不要なときには、キ
ーボード13を操作して温熱治療の開始を指令する。そ
うすると、加温ユニット1の制御により患者ファイル1
6から読出され自動的に設定された各種設定パラメータ
に基づいて温熱治療が行われる。
【0033】なお、前回よりパラメータの全部若しくは
一部を変更する場合には、キーボード13を操作してパ
ラメータの変更要求を指令するとともに、加温ユニット
1の操作部10を操作して必要なパラメータを手動入力
する。その後、キーボード13を操作して温熱治療の開
始を指令すればよい。
【0034】このように本実施例の温熱治療装置におい
ては、先ず、1回目の治療を行ったときにその患者のI
D番号及び氏名とともに、そのときの温熱治療に関する
各種設定パラメータを患者ファイル16に記録する。そ
して、2回目以降の治療の際には患者ID番号を入力す
ることで患者ファイル16に記録されているこの患者の
温熱治療に関する各種設定パラメータを読出し、加温ユ
ニット1に自動設定して温熱治療を制御する。
【0035】ここで、パラメータを変更したい場合には
加温ユニット1への自動設定後に手動で設定内容を変更
する。治療終了後、設定変更を行った場合には患者ファ
イル16の該当患者に対するパラメータを更新し、次回
はその更新されたパラメータを自動設定する。
【0036】本実施例の温熱治療装置であれば以上の如
く作用するので、温熱治療を行う毎にファイルやカルテ
から患者の治療に適した各種設定パラメータを確認し、
それを手入力で加温ユニットに設定してから治療を開始
していた従来に比べて各種設定パラメータの設定作業を
迅速にかつ煩わしくなく行うことができる。また、パラ
メータの設定ミスを抑制できる効果もある。
【0037】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではない。例えば、前記実施例では計算機本体11に
搭載されたハードディスク装置に患者ファイル16を形
成して、各患者の各種設定パラメータをその患者の識別
データに対応して記憶するようにしたが、患者毎に治療
用ディスクとしてフロッピーディスクや磁気カード,I
Cカード等の可搬式の記録媒体を持たせ、この記録媒体
にその患者のID番号,氏名及び各種設定パラメータを
記録しておき、治療時にこの記録媒体の記録データを計
算機本体11に読込ませることで、各種設定パラメータ
の自動設定を実現させることも可能である。
【0038】こうすることにより、温熱治療装置が複数
台ある場合にそれぞれ独立して自動設定できる利点があ
る。また、計算機本体11のROM若しくはRAM等の
記憶部に予め各種設定パラメータの組合せパターンを複
数設定しておく。例えば、パターン1として穏やかな加
温による温熱治療のパラメータを設定し、パターン2と
して中程度の加温による温熱治療のパラメータを設定
し、パターン3として高温の加温による温熱治療のパラ
メータを設定しておく。そして、キーボード13の操作
によってパターンの1つが選択されると、計算機本体1
1のCPUがその選択されたパターンの各種設定パラメ
ータを記憶部から読出して加温ユニット1に自動設定す
るようにすることも考えられる。
【0039】こうすることにより検索処理が不要となる
ので、その分の時間短縮を図り得る。また、患者データ
を記録しないので記憶容量の低減化を図り得る。また、
モニタ装置12に当該温熱治療装置を使用して温熱治療
を行う場合の操作ガイダンス用メッセージ(例えば「患
者ID番号を入力してください。」、「ファイル未設定
なので氏名及びパラメータを手動入力してください」、
「次のパラメータが自動設定されました。変更がありま
すか?」等)を操作の流れに従って順次表示させるよう
にすると、初めてのオペレータでも容易に取扱いができ
る利点がある。
【0040】ただし、この温熱治療装置を日本以外の
国、例えばアメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,中
国等で使用する場合、それぞれの言語でメッセージを表
示する必要がある。従来は、それぞれの使用国に対応し
た日本語版,英語版,仏語版,…など多数のプログラム
を用意して対応せざるを得ず、プログラム管理が煩雑に
なる問題があった。
【0041】そこで、この問題を解決するために、図4
に示すように加温制御やファイル検索等を行う基本プロ
グラム20に対して、その基本プログラムで使用するメ
ッセージだけを抜き出したメッセージファイル21を例
えば計算機本体11のRAM上に形成する。そして、こ
のメッセージファイル21に、日本語,英語,…など多
数の言語で表したメッセージデータをそれぞれ設定して
おく。また、図5に示すようにキーボード13上の各フ
ァンクションキーにそれぞれの言語を割り当てる。
【0042】しかして、治療時にまたは装置のセットア
ップ時に前記ファンクションキーを押下していずれかの
言語を選択操作することにより、その選択された言語の
メッセージデータを前記基本プログラム20が適時読出
して表示させる。こうすることにより、基本プログラム
を変更することなく言語の異なる国または地域で使用で
きるようになり、プログラム管理を簡略化できる。
【0043】なお、このような多国向けのメッセージ出
力方法は表示に限定されるものではなく、例えば音声に
よるメッセージ出力にも適用できるのはいうまでもない
ことである。また、治療中にファンクションキーを操作
することで使用言語を任意に切り替えられるようにする
と好都合である。
【0044】この他、本発明を前立腺以外の他の管腔臓
器、直腸,腔,食道,胆管等の温熱治療装置に適用する
など、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可
能であるのは勿論である。
【0045】ところで、温熱治療装置としては、図6に
示すようにマイクロ波を発振するマグネトロン31と、
このマグネトロン31から発振されるマイクロ波を患部
に照射するアプリケータ32と、患部周辺の温度を測定
する第1の熱電対33と、患部から少し離れた箇所の温
度を測定する第2の熱電対34と、これら第1,第2の
熱電対33,34からの信号を増幅する熱電対アンプ3
5と、この熱電対アンプ35からの信号に基づいて患部
の温度を設定温度(例えば42〜43℃)に保持するよ
うに前記マグネトロン31の発振を制御する加温制御部
36と、エラーが発生した場合にブザー音を鳴動してオ
ペレータに知らしめるブザー37とを備えた温熱治療装
置がある。
【0046】この種の温熱治療装置において、熱電対3
3,34のエラー原因としては断線,未接続,位置ズレ
等が考えられる。そして、一般に、温熱治療を行うにあ
たり、最も重大なエラーは断線であり、次いで未接続,
位置ズレの順である。
【0047】しかしながら、従来はどのエラーでもブザ
ー音は1種類であり、ブザー音からエラー内容を把握す
ることはできなかった。そこで、図7に示すように各エ
ラー原因(断線,未接続,位置ズレ)に対してそれぞれ
高音(3KHz ),中音(1kHz ),低音(500Hz)の
3種類の音を割り付ける。また、第1の熱電対(1c
h)33に対しては連続音を、第2の熱電対(2ch)
に対しては断続音をそれぞれ割り付ける。そして、これ
らの割付け情報をテーブル38として加温制御部36の
メモリに予め設定しておき、加温制御部36は熱電対3
3,34のエラー内容を解析してエラー原因を確認する
と、テーブル38を参照してブザー音の種類を決定し、
ブザー37を鳴動させるように構成する。
【0048】こうすることにより、例えば第1の熱電対
33にて断線エラーが発生した場合には、高音のブザー
音が連続音として発生されるので、オペレータはそのブ
ザー音の種類から第1の熱電対33にて断線エラーが発
生していることを確認できる。
【0049】なお、温熱治療装置におけるエラーは熱電
対に限ったものではなく、加温ユニットや冷却水循環機
構にもエラーは考えられる。そこで、図8に示すように
それぞれのエラー種類において、より緊張度の高いエラ
ーのブザー音を高音とするようにテーブル化することに
よって、オペレータはブザー音の高さからエラーの重大
度を知り得るようになる。
【0050】ところで、マイクロ波の発振器(マグネト
ロン)は、電子線を発生するために陰極線を加温するヒ
ータが内蔵されている。このため、冷却ファンにより空
冷しているが、この冷却ファンが停止したり、アプリケ
ータでのマッチングが悪くてマイクロ波の反射を生じる
と、発振器が異常に発熱することがある。
【0051】そこで従来は、発振器本体の表面にサーモ
スタットを取付け、異常発熱時に発振器に対する電源供
給をしゃ断して発振動作を停止させるようにした安全機
構が備えられていた。
【0052】しかしながら、発振器の異常発熱を検知し
てオペレータに告知する手段はなかった。そこで、発振
器の異常発熱を検知可能な温熱治療装置として、図9及
び図11に示す構成のものが考えられる。
【0053】図9に示す温熱治療装置は、マグネトロン
からなる発振器41、この発振器41からのマイクロ波
を患部に照射するアプリケータ42、患部の温度を測定
する温度センサ43、この温度センサ43からの信号を
電気信号に変換する測温回路部44、予め設定された加
温の目標温度(例えば42〜43℃)と温度センサ43
による測定温度とを比較する温度制御部45、測定温度
が目標温度よりも高い場合はハイレベルの温度異常信号
S1を、低い場合はローレベルの温度異常信号S1を出
力する温度変化検知部46、発振器41に電流を供給す
る電源47、発振器41の表面に取付けられ、該発振器
41の異常発熱を検知すると発振器41への電源供給を
しゃ断するサーモスタット48、発振器41への電源供
給をオン/オフするスイッチ49、発振器41へ流れ込
む陽極電流を測定する陽極電流測定部50、陽極電流の
平均値を算出して予め設定された値(例えば0.2ボル
ト)より小さいときには発振器41がオフされたものと
判断してローレベルのマイクロ波電流信号S2を、大き
いときには発振器41がオンされたものと判断してハイ
レベルのマイクロ波電流信号S2を出力する出力検出部
51、前記温度異常信号S1とマイクロ波電流信号S2
とから発振器41の異常を判断し、異常ありの場合には
ハイレベルの発振器異常信号S3を、異常なしの場合に
はローレベルの発振器異常信号S3を出力する発振器異
常検出部52、患部の温度データ及び発振器異常信号S
3を入力し、スイッチ49を制御するシステム制御部5
3から構成された温熱治療装置である。
【0054】このような構成の温熱治療装置であれば、
図10に示す各信号波形図の時点Aにて加温を開始した
後、温度センサ43による測定温度(図10(a))が
上昇して、時点Bにて目標温度pを越えると、現在温度
を保持するためにシステム制御部53はスイッチ49を
オフ/オンして発振器41の停止/発振を繰り返す。
【0055】ここで、温度センサ43による測定温度が
目標温度pを下回った場合は、発振器41を作動させて
加温する必要がある。ところが、時点Cではマイクロ波
電流信号(図10(c))S2がローレベルであるため
発振器41が作動していないことがわかる。すなわち、
発振器表面の異常発熱によりサーモスタット48が切れ
たことを検知できる。このときシステム制御部53から
警告を発するように構成することによって、発振器41
の異常検出が可能となる。
【0056】ところで、図9に示す温熱治療装置では、
陽極電流測定部50は電源供給ライン上に挿入されたシ
ャント抵抗の両端間電圧をモニタすることで陽極電流を
測定している。この陽極電流検出方式としては、電源供
給ライン上に挿入不要なカレントセンサを使用する方法
もある。
【0057】図11は陽極電流測定部50′としてカレ
ントセンサを使用した場合の温熱治療装置の構成例を示
す。なお、図9と同一部分には同一符号を付してある。
図11に示す温熱治療装置は、図9に示す温熱治療装置
と比較して、システム制御部53がスイッチ49をオン
/オフ制御する信号と同タイミングでオン/オフするマ
イクロ波ON/OFF 信号S4を発振器異常検出部S3に与
え、発振器異常検出部52は、上記マイクロ波ON/OFF
信号S4と出力検出部51から与えられるマイクロ波電
流信号S2とが一致しているときにはローレベルの発振
器異常信号S3を、一致しない場合にはハイレベルの発
振器異常信号S3を出力するようにした点で相違する。
【0058】このような構成の温熱治療装置であれば、
図12の区間T1に示すように、発振器41が正常なと
きにはマイクロ波ON/OFF 信号S4とマイクロ波電流信
号S2とが一致(同期)している。ところが、発振器4
1が異常発熱してサーモスタット48が作動すると、図
12の区間T2に示すようにマイクロ波電流信号S2が
オフのままとなって、マイクロ波ON/OFF 信号S4と一
致しなくなる。このとき、システム制御部53に入力さ
れている発振器異常信号S3がハイレベルに変化するの
で、図9に示す温熱治療装置と同様に発振器41の異常
検出が可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、各
患者をそれぞれ特定するID番号,氏名等の識別データ
に対応して温熱治療に関する設定温度,加温時間,高周
波出力レベル等の各種設定パラメータを記憶するように
し、識別データが入力されるとその記憶内容を検索して
該当識別データに対応する各種設定パラメータを読出
し、その各種設定パラメータに基づいて温熱治療を制御
するようにしたので、患者を特定する識別データを入力
するだけでその患者の温熱治療に必要な各種設定パラメ
ータを自動的に設定して温熱治療を開始することがで
き、各種設定パラメータの設定作業の簡略化を図るとと
もに、治療開始までの無駄時間を短縮できる温熱治療装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である温熱治療装置の構成
を示す正面図。
【図2】 同実施例における計算機本体のCPUが実行
する主要な制御処理手順を示す流れ図。
【図3】 同実施例の患者別パラメータ記憶手段を構成
する患者ファイルのデータ構造を示す図。
【図4】 言語別メッセージ出力機能を有する温熱治療
装置におけるソフトウェア構造を示す図。
【図5】 言語別メッセージ出力機能を有する温熱治療
装置におけるファンクションキーの要部を示す平面図。
【図6】 エラー告知機能を有する温熱治療装置の概略
構成を示すブロック図。
【図7】 図6に示す温熱治療装置に必要なメモリテー
ブルを示す図。
【図8】 図6に示す温熱治療装置に必要な他のメモリ
テーブルを示す図。
【図9】 発振器異常告知機能を有する温熱治療装置の
一構成例を示すブロック図。
【図10】図9に示す温熱治療装置の要部信号波形図。
【図11】発振器異常告知機能を有する温熱治療装置の
他の構成例を示すブロック図。
【図12】図11に示す温熱治療装置の要部信号波形
図。
【符号の説明】
1…加温ユニット 3…アプリケータ 4…温度センサ 11…計算機本体 12…モニタ装置 13…キーボード 16…患者ファイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アプリケータで患部を加温して温熱治療
    する温熱治療装置において、各患者をそれぞれ特定する
    識別データに対応して前記温熱治療に関する各種設定パ
    ラメータを記憶する患者別パラメータ記憶手段と、前記
    識別データを入力する入力手段と、この入力手段により
    前記識別データが入力されると前記患者別パラメータ記
    憶手段による記憶内容を検索して該当識別データに対応
    する各種設定パラメータを読出すパラメータ読出し手段
    と、この手段により読出された各種設定パラメータに基
    づいて前記温熱治療を制御する制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする温熱治療装置。
JP32185393A 1993-12-21 1993-12-21 温熱治療装置 Withdrawn JPH07171222A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003052641A (ja) * 2001-08-16 2003-02-25 Toshiba Corp 被検者確認装置
JP2008237458A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Showa Denki Sangyo Kk 電気治療器のコントローラ
JP2010522051A (ja) * 2007-03-27 2010-07-01 パッシュ,ボリス 温血動物対象における細胞機能に影響するための電子システム

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