JPH07171210A - シェーバー用消臭剤 - Google Patents

シェーバー用消臭剤

Info

Publication number
JPH07171210A
JPH07171210A JP2405692A JP40569290A JPH07171210A JP H07171210 A JPH07171210 A JP H07171210A JP 2405692 A JP2405692 A JP 2405692A JP 40569290 A JP40569290 A JP 40569290A JP H07171210 A JPH07171210 A JP H07171210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorant
odor
shaver
surfactant
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2405692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2505927B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Yamauchi
俊幸 山内
Manabu Mizobuchi
学 溝渕
Shiho Shoji
志保 東海林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2405692A priority Critical patent/JP2505927B2/ja
Publication of JPH07171210A publication Critical patent/JPH07171210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2505927B2 publication Critical patent/JP2505927B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シェーバーに対して優れた消臭効果を持つシ
ェーバー用消臭剤を提供する。 【構成】 植物から得られた消臭有効成分を含ませると
ともに、シェーバーの洗浄剤としての界面活性剤を含ま
せるようにする。 【効果】 シェーバーに対して優れた消臭効果を持つ。
しかも、シェーバーの洗浄効果を併せ持つため、シェー
バーのメンテナンスの面でも有効となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シェーバーに発生す
る皮膚臭、特に、汗臭、体臭、またはシェーバーに付着
した菌体から発生する異臭を消臭すると同時に、洗浄効
果を持つシェーバー用消臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、悪臭や異臭としては、工場の排
煙や廃液、煙草や屎尿、ならびに台所の厨芥等が発生源
となっており、それらの種類も多種多様である。家庭内
においては、便所、台所、ペット、煙草等からの臭い
が、不快感、イライラ、頭痛等を引き起こす原因となっ
ている。特に、冷暖房装置の作動時には、密室状態に保
たれることが多いので、これらの悪臭や異臭の対策が大
きな問題となっている。
【0003】従来、このような悪臭や異臭を消す方法と
しては、大別して、下記〜の方法がある。 感覚的消臭法:芳香性物質(香気精油等)の発する
香気によって悪臭や異臭を隠蔽し、感じにくくする方
法。 物理的消臭法:換気・拡散によって悪臭を希釈、除
去するか、シリカゲルや活性炭等を利用して臭気を吸着
させるか、または、シクロデキストリンのような包接化
合物により臭気物質を包接する方法。
【0004】 化学的消臭法:悪臭や異臭成分と化学
的に反応(中和、付加、縮合、酸化等)させて無臭化す
る方法。たとえば、直火燃焼法や、オゾン、過マンガン
酸カリウム等の酸化剤による酸化法。 生物的消臭法:腐敗を生起する微生物を滅殺して、
腐敗を防止し、悪臭の発生を防止する方法。
【0005】前記の感覚的消臭法は、主に一般家庭で
実施されている方法であるが、芳香性物質では、臭気物
質を除去する能力に限界があり、香気と悪臭が混合した
場合の香気と悪臭のバランスをとることが難しいという
欠点がある。また、それ以上に香気には人の好みがあ
り、場合によっては、嫌悪感を催させることがあるた
め、シェーバーへの応用は難しい。
【0006】前記の物理的消臭法は、古くから広く使
用されているが、装置化の点や、吸着剤においては温度
変化により臭気物質の脱着が起こる点、あるいは、メン
テナンスの面で問題がある。前記の化学的消臭法は、
多種多様な悪臭中の臭気物質に対して効果的に反応する
物質の選定が困難であり、使用薬剤の安全性の点や、シ
ェーバー構成部材が劣化する恐れがある点で実用的では
ない。
【0007】前記の生物的消臭法は、雰囲気の臭気を
除去する目的には適さず、装置化が必要なこと、消臭効
果の発現に時間を要するといった欠点を有する。このよ
うに、従来の消臭方法をシェーバーの消臭に応用するの
には、一長一短があった(工業調査会「新しい脱臭技
術」國部進著(1981年)参照)。そこで、発明者ら
の一部は、消臭剤の有効成分として、植物から得られた
抽出物を用いることを試み、その結果、植物から得られ
た消臭有効成分を主成分とする消臭剤を開発し、すでに
特許出願している(特開平1−218456号公報等参
照)。
【0008】植物から得られた消臭有効成分は、それ自
身無臭かつ安全であり、加えて、消臭装置としての大掛
かりな設備を必要としないという利点を備えているた
め、今後も期待されるところが大きい。植物から得られ
た消臭有効成分を主成分とする前記消臭剤は、生活周り
のあらゆる臭気、たとえば、魚や肉の腐敗臭であるトリ
メチルアミン等のアミン類、卵や牛乳の腐敗臭である硫
化水素、野菜やゴミの腐敗臭であるメチルメルカプタン
等のメルカプタン類、トイレ臭のアンモニア、タバコ
臭、汗や体臭の原因臭とされる有機酸類等、臭気全般に
対して消臭効果が高いものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の消臭剤は、シェーバーに対しては消臭効果が充分で
ないという問題があった。このような事情に鑑み、この
発明は、シェーバーに対して優れた消臭効果を持つ消臭
剤を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、発明者らは、種々検討を重ねた結果、以下のことを
見出し、この発明を完成した。すなわち、シェーバーを
使用すると、シェーバーに皮脂、皮膚、ヒゲ残さ、菌体
等が付着し、これらから悪臭が発生する。しかし、この
悪臭を消すために、前述した従来の消臭剤を用いても、
悪臭は一時的に消えるだけであり、シェーバーには、依
然として前記皮脂等の悪臭源が付着しているので、しば
らくたつと、再び前記悪臭源から悪臭が発生してしま
う。そこで、シェーバー用消臭剤として、植物から得ら
れた消臭有効成分を含むとともに、界面活性剤を含むも
のを用いれば、この消臭剤を使用後、シェーバーを水で
洗浄することによって、前記消臭有効成分の効果により
悪臭を消すばかりでなく、前記界面活性剤の効果により
前記悪臭源が洗い落とされる。その結果、再び悪臭が発
生することがなくなるということである。
【0011】したがって、この発明にかかるシェーバー
用消臭剤は、植物から得られた消臭有効成分を含む消臭
剤であって、シェーバーの洗浄剤として界面活性剤を含
むことを特徴とするものである。この発明のシェーバー
用消臭剤(以下、これを単に「消臭剤」と称する)は、
植物から得られた消臭有効成分を含むことが必要であ
る。
【0012】植物から得られた消臭有効成分としては、
植物の葉、葉柄、実、茎、根、樹皮等の各器官から抽出
された消臭有効成分や、植物精油等があるが、この発明
の消臭剤は、これら植物から抽出された消臭有効成分と
植物精油のうちの少なくとも一方を含む必要がある。植
物から抽出された消臭有効成分は、悪臭や異臭と化学的
に反応することにより消臭することができるからであ
る。また、植物精油は、一般的には、主として水蒸気蒸
留法により得られ、揮発性で香気を発するものである
が、この植物精油の香気と、悪臭や異臭とが混合して臭
気が感覚的に相殺される効果により、速やかに悪臭や異
臭を消臭することができるからである。しかも、植物精
油の香気により、反応後のにおいが不快でなくなるから
である。
【0013】植物から抽出された消臭有効成分を得るた
めの植物の種類としては、特に限定はされないが、たと
えば、カタバミ、ドクダミ、ツガ、イチョウ、クロマ
ツ、カラマツ、アカマツ、キリ、ヒイラギモクセイ、ラ
イラック、キンモクセイ、フキ、ツワブキ、またはレン
ギョウ等が好ましい。しかし、これらに限定される必要
はなく、前記以外のモクセイ科、マツ科植物、あるい
は、これらの植物から誘導培養された植物細胞培養系等
も広く使用することができる。また、植物は、1種のみ
を用いてもよいし、あるいは、2種以上を併用してもよ
い。
【0014】植物から消臭有効成分を抽出する方法とし
ては、特に限定はされないが、たとえば、前記の原料植
物に、抽出溶媒として、水、あるいは、エタノール、メ
タノール等のアルコール類やメチルエチルケトン、アセ
トン等のケトン類のような親水性有機溶媒を添加し、ソ
ックスレー抽出器等を用いて消臭有効成分を熱抽出する
方法等が挙げられる。抽出溶媒としては、水と前記親水
性有機溶媒との混合溶媒を併用してもよい。
【0015】得られた抽出液は、たとえば、そのまま
で、あるいは、適当な溶媒で希釈したり、濃縮したり、
濃縮乾固したりなどして使用される。消臭有効成分や前
記抽出液は、1種のみを用いてもよいし、あるいは、2
種以上を混合して用いてもよい。なお、抽出操作は、一
段抽出に限定されず、必要に応じては、疎水性有機溶
媒、たとえば、石油エーテル、ヘキサン、酢酸エチル等
を用いて、原料植物の含有する青臭み等の香気成分をあ
らかじめ溶出除去しておいてもよい。なお、前記香気成
分は、水蒸気蒸留法によって除去することも可能であ
る。
【0016】植物から抽出された消臭有効成分は、一般
に、不揮発性である。この発明の消臭剤は、前述したよ
うに、植物から得られた消臭有効成分として植物精油を
含んでいてもよい。使用できる植物精油としては、特に
限定はされないが、たとえば、アビエス油、カシア油、
シトロネラ油、シンナモン油、スイートオレンジ油、ゼ
ラニウム油、ナツメグ油、ペパーミント油、ペパーミン
トミッチャム油、ベチバー油、ベルガモット油、ペチグ
レン油、ラバンジン油、ラベンダー油、ライム油、ロー
ズ油、レモン油、レモングラス油等が挙げられる。植物
精油は、1種のみを使用してもよいし、あるいは、2種
以上を併用してもよい。
【0017】植物精油の含有量は、特に限定はされない
が、たとえば、消臭剤全体に対して、0.0001〜
0.1容量%であることが好ましい。この範囲の上限を
超えると、植物精油の香気が強くなりすぎるため、マス
キング作用により不快な感じを与える恐れがあるからで
ある。また、前記の範囲の下限を下回ると、臭気との相
殺作用が発現されない恐れがあるからである。
【0018】なお、必要に応じては、香気をさらに付加
するために、香料が含まれていてもよい。この発明の消
臭剤は、前述したように、植物から得られた消臭有効成
分とともに、シェーバーの洗浄剤として界面活性剤を含
むことが必要である。使用できる界面活性剤としては、
シェーバーの洗浄効果を付与するものであれば、何ら限
定されず、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、
両性界面活性剤、非イオン界面活性剤のいずれでもよ
い。
【0019】また、この発明の消臭剤を、後で述べるよ
うに、シェーバーにスプレーして使用する場合、スプレ
ー時に消臭剤がムース状(微細気泡状)になることが好
ましい。ムース状になれば、微細気泡により洗浄効果が
より高まるからである。ムース状になることを可能にす
る界面活性剤の具体例としては、特に限定はされない
が、たとえば、ポリエチレングリコール系のポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテル、ポリエチレング
リコールオクチルフェニルエーテル等の誘導体が挙げら
れる。
【0020】界面活性剤の含有量は、特に限定はされな
いが、消臭剤全体に対して1〜20重量%であることが
好ましい。また、界面活性剤は、1種のみを使用しても
よいし、あるいは、2種以上を併用してもよい。この発
明の消臭剤は、必要に応じては、硬化ヒマシ油等の増粘
剤を含んでいてもよい。
【0021】この発明の消臭剤は、特に限定されるわけ
ではないが、グリオキサールを含むことが好ましい。グ
リオキサールの効果によって、消臭力が補強されるとと
もに、経時安定性が付与されるからである。グリオキサ
ールを含む場合、その含有量は、特に限定はされない
が、前記植物から得られた消臭有効成分(たとえば、植
物抽出物)1重量部に対して、0.1〜500重量部で
あることが好ましい。
【0022】この発明の消臭剤は、特に限定されるわけ
ではないが、抗菌剤を含むことが好ましい。抗菌剤の効
果により、シェーバーに付着した菌体を死滅させるか、
あるいは、その増殖を防ぐことによって、菌体から発生
する悪臭を阻止できるとともに、消臭剤の寿命を長くす
ることができるからである。使用できる抗菌剤として
は、特に限定はされないが、水やアルコール類、あるい
は、その他の有機溶媒に溶解するものが好ましい。その
具体例としては、特に限定はされないが、たとえば、塩
化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム等の4級
アンモニウム化合物、ラウリル硫酸ソーダ、あるいは、
イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン等のフェノ
ール系化合物等が挙げられる。これらの中でも、特に、
塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、イソ
プロピルメチルフェノール等が好ましい。なお、抗菌剤
としては、界面活性剤を兼ねるものを使用してもよい。
このような抗菌剤としては、特に限定はされないが、た
とえば、前述した、塩化ベンザルコニウム、塩化セチル
ピリジニウム等の4級アンモニウム化合物(陽イオン界
面活性剤)、ラウリル硫酸ソーダ(陰イオン界面活性
剤)等が挙げられる。
【0023】消臭剤が抗菌剤を含む場合、その含有量
は、特に限定はされないが、前記植物から得られた消臭
有効成分(たとえば、植物抽出物)1重量部に対して、
0.5〜100重量部であることが好ましい。抗菌剤
は、1種のみを使用してもよいし、あるいは、2種以上
を併用してもよい。なお、この発明の消臭剤には、必要
に応じ、希釈剤としてエタノールが含まれていてもよ
い。エタノールが含まれている場合、エタノールの含有
量は、特に限定はされないが、たとえば、エタノールを
除いた消臭剤1容量部に対して、エタノールが99容量
部以下含まれていることが好ましい。
【0024】また、消臭剤のpHについては、特に限定は
されないが、消臭力をより高めるとともに、安全性を高
めるために、弱酸性から弱アルカリ性(たとえば、5〜
8程度)に調整されていることが好ましい。pHを調整す
る方法としては、特に限定はされないが、たとえば、水
酸化カリウム水溶液や水酸化ナトリウム水溶液等のアル
カリ性溶液や、緩衝作用を有する液などを添加する方法
等が挙げられる。
【0025】この発明の消臭剤の使用方法については、
特に限定はされない。たとえば、スプレー容器に消臭剤
を、LPG(液化天然ガス)、DME(ジメチルエーテ
ル)、フロンガス、炭酸ガス、圧縮空気等の1種または
2種以上の噴射剤とともに封入し、噴射剤の圧力を利用
して噴射する(スプレーする)ようにしてもよい。この
場合、スプレー容器の形状、大きさ、材料等は、特に限
定されない。また、霧吹きのように流体の負圧を利用す
るか、あるいは、容器外部からの圧力を利用して噴霧し
てもよい。
【0026】
【作用】植物から得られた消臭有効成分とともに界面活
性剤を含むようにすると、前記消臭有効成分が、シェー
バー使用後に発生する臭気、特に、汗臭や体臭、あるい
は、シェーバーに付着した皮脂、皮膚、ヒゲ残さ、菌体
等の悪臭源から発生する悪臭を消す。また、界面活性剤
が、前記悪臭源を洗い落とすため、再び悪臭が発生する
ことがなくなるので、消臭効果がより高まる。
【0027】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は、下記実施例に限定されな
い。 −実施例1〜5− キンモクセイまたはレンギョウに対し、それぞれ、55
℃の熱水で約5時間の抽出を行い、得られた抽出液をロ
ータリーエバポレータで濃縮乾固し、植物抽出物(消臭
有効成分)を得た。得られた植物抽出物に、界面活性
剤、グリオキサール、および植物精油を添加し、水酸化
カリウムの水溶液または水酸化ナトリウムの水溶液を用
いてpHを5〜8に調整することによって、後記表1に示
したような濃度の各成分を含む液状の消臭剤を調製し
た。ただし、実施例3〜5では、pH調整後、さらにエタ
ノールを所定量添加した。
【0028】得られた消臭剤を、スプレー缶に、LPG
噴射剤とともに入れた。ただし、スプレー缶中の消臭剤
およびLPGの含有量がいずれも50容量%になるよう
にした。
【0029】
【表1】
【0030】−比較例1〜5− 実施例1〜5において、植物から得られた消臭有効成分
(植物抽出物および植物精油)、グリオキサール、およ
び界面活性剤を含ませないようにした以外は実施例1〜
5と同様にして、消臭剤を調製し、得られた消臭剤をL
PG噴射剤とともにスプレー缶に入れた。
【0031】以上の実施例1〜5および比較例1〜5で
得られた消臭剤の入ったスプレーを用い、各消臭剤の消
臭効果を以下のようにして調べた。実施例用シェーバー
と比較例用シェーバーを各5個用意し、実施例用のシェ
ーバーで顔の半分の髭を剃った後、残り半分の髭は、比
較例用シェーバーで剃った。これら使用後の実施例用シ
ェーバーおよび比較例用シェーバーの内刃と外刃に、各
実施例および比較例の消臭剤を、スプレーから2秒間噴
射した後、すみやかに水道流水下でシェーバーを洗浄
し、水滴を切り、室温で24時間放置した。
【0032】その後、10人の同程度の嗅覚を有するパ
ネラーにシェーバーのにおいを嗅いでもらい、臭気強度
官能試験と快不快度官能試験を同時に行った。臭気強度
は、0、1、2、3、4、5の6段階の数値で評価し
た。臭気強度0は「無臭」、1は「やっと感知できるに
おい」、2は「何のにおいであるかがわかるにおい」、
3は「楽に感知できるにおい」、4は「強いにおい」、
5は「強烈なにおい」を意味する。
【0033】また、快不快度は、+4、+3、+2、+
1、0、−1、−2、−3、−4の9段階の数値で評価
した。快不快度+4は「極端に快」、+3は「非常に
快」、+2は「快」、+1は「やや快」、0は「快でも
不快でもない」、−1は「やや不快」、−2は「不
快」、−3は「非常に不快」、−4は「極端に不快」を
意味する。
【0034】それらの結果を後記表2に示した。なお、
この表2に示した結果は、前記パネラー10人の平均値
である。また、髭を剃ったシェーバーに何の処理もしな
いで24時間放置しておいた場合、臭気強度は3.0で
あり、快不快度は−3.5であった。
【0035】
【表2】
【0036】表2にみるように、実施例1〜5で得られ
た消臭剤は、比較例1〜5で得られた消臭剤に比べて、
消臭効果に優れているとともに、反応後のにおいが不快
でないことが確認された。 −比較例6〜7− 実施例1〜2において、界面活性剤を含ませないように
した以外は実施例1〜2と同様にして、対応する比較例
の消臭剤を調製し、得られた消臭剤をLPG噴射剤とと
もにスプレー缶に入れた。
【0037】前記実施例1〜5および比較例6〜7で得
られた消臭剤の入ったスプレーを用い、各消臭剤の洗浄
効果を以下のようにして調べた。実施例用シェーバー5
個と、比較例用シェーバー2個とを用意し、各シェーバ
ーで3日間ドライ剃りを行った。これら使用後の実施例
用シェーバーおよび比較例用シェーバーの内刃と外刃
に、各実施例および比較例の消臭剤を、スプレーから2
秒間噴射した後、すみやかに水道流水下でシェーバー
を、スイッチをつけた状態で約10秒間洗浄した。そし
て、洗浄効果を、目視により判断した。その評価は、下
記に従って行った。
【0038】○…きれいに洗浄された。 △…ややきれいに洗浄された。 ×…あまりよく洗浄されなかった。 その結果、比較例6〜7で得られた消臭剤の洗浄効果
は、いずれも「×〜△」であったのに対し、実施例1〜
5で得られた消臭剤の洗浄効果は、いずれも「○」であ
った。このことから、界面活性剤を含む実施例1〜5で
得られた消臭剤は、界面活性剤を含まない比較例6〜7
で得られた消臭剤に比べて、洗浄効果に優れていること
が確認された。
【0039】
【発明の効果】この発明にかかるシェーバー用消臭剤
は、植物から得られた消臭有効成分を含有するため、シ
ェーバー使用後に発生する臭気、特に、汗臭や体臭、あ
るいは、シェーバーに付着した皮脂、皮膚、ヒゲ残さ、
菌体等から発生する悪臭に対して、高い消臭効果を発揮
することができる。
【0040】この消臭剤は、また、界面活性剤を含有す
るため、シェーバーに付着した皮脂、皮膚、ヒゲ残さ、
菌体等の悪臭源を洗い落とすことができるので、消臭効
果がより高いものとなっている。また、前記皮脂、皮
膚、ヒゲ残さ等は、シェーバーの機能を低下させる原因
となるのであるが、この消臭剤は、前述したように、そ
れらを洗い落とすことができるため、シェーバーのメン
テナンスの面で有効なシェーバーフォーム効果を持つ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物から得られた消臭有効成分を含む消
    臭剤であって、シェーバーの洗浄剤として界面活性剤を
    含むことを特徴とするシェーバー用消臭剤。
  2. 【請求項2】 界面活性剤の含有量が、消臭剤全体に対
    して1〜20重量%である請求項1記載のシェーバー用
    消臭剤。
  3. 【請求項3】 グリオキサールと抗菌剤のうちの少なく
    とも1種を含む請求項1または2記載のシェーバー用消
    臭剤。
JP2405692A 1990-12-25 1990-12-25 シェ―バ―用消臭剤 Expired - Lifetime JP2505927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2405692A JP2505927B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 シェ―バ―用消臭剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2405692A JP2505927B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 シェ―バ―用消臭剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07171210A true JPH07171210A (ja) 1995-07-11
JP2505927B2 JP2505927B2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=18515300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2405692A Expired - Lifetime JP2505927B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 シェ―バ―用消臭剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2505927B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1616559A4 (en) * 2003-04-07 2007-01-17 Kao Corp DESODRATING MEDIUM
JP2012131716A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Sadao Tagawa 消臭エアゾール製品
US10441051B2 (en) 2005-04-14 2019-10-15 Koninklijke Philips N.V. Cleaning fluid for electrical personal care apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1616559A4 (en) * 2003-04-07 2007-01-17 Kao Corp DESODRATING MEDIUM
US8790726B2 (en) 2003-04-07 2014-07-29 Kao Corporation Deodorant agent
US10441051B2 (en) 2005-04-14 2019-10-15 Koninklijke Philips N.V. Cleaning fluid for electrical personal care apparatus
JP2012131716A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Sadao Tagawa 消臭エアゾール製品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2505927B2 (ja) 1996-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3121101B2 (ja) 消臭剤
CN112107984A (zh) 一种植物型杀菌除臭剂及其制备方法
AU3501701A (en) Odor-eliminating composition
JP2505927B2 (ja) シェ―バ―用消臭剤
JPH0669478B2 (ja) 消臭剤および消臭スプレー
JPH0693909B2 (ja) シェーバー用消臭剤
JPH0240339B2 (ja)
JP2819239B2 (ja) 消臭用組成物
JPH07171209A (ja) 消臭剤
JP2941967B2 (ja) シェーバー用スプレー消臭剤
JPH067415A (ja) 消臭剤
JPH0222668B2 (ja)
JP2001303090A (ja) 化学的消臭香料組成物
JPH09103473A (ja) 消臭組成物
JP2804823B2 (ja) 消臭剤
JP2804822B2 (ja) 消臭剤
JP2007031605A (ja) 香料組成物
JP3458808B2 (ja) 消臭剤
JPH0222669B2 (ja)
KR102466766B1 (ko) 칡줄기를 이용한 친환경 악취 제거제
JP2000325453A (ja) 消臭剤
JPH05161697A (ja) 消臭剤
JPH0222672B2 (ja)
JPH05269186A (ja) 消臭剤
JPH067417A (ja) 消臭剤

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees