JPH07171059A - ダクタイル鋳鉄フライパン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食材の全面に均等な焼き目を付け，食材の中
心まで熱を通して，おいしく調理をすることやフライパ
ンの表面がこびりつかなくすることができる。 【構成】 組織にまんべんなく広がっている黒い丸を球
状黒鉛１とし，この球状黒鉛１が熱伝導を均一にしてい
る。また，組織に細かいミミズのような目に見えない線
を穴２とし，この穴２へ油が浸透して，フライパンの表
面がこびりつかないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は，ダクタイル鋳鉄フラ
イパンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のフライパンは，熱伝導の早い鉄や
アルミニュウムを使用していた。また，フライパンの表
面にこびりつかなくするためにフッソ樹脂をコートして
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のフライパンは，
食材の全面に均等な焦げ目が付くことなく焼き目のむら
ができたり，食材を投入した際にフライパンの表面の温
度が急に下がって食材の表面がかたくなって食材の中心
まで熱が通りにくいためにフライパン本体の板厚をあつ
くして熱がさめないようにしたり，フライパンの表面に
食材がこびりつかなくするために耐久性の低いフッソ樹
脂をコートしていた。この発明は，そのような欠点や面
倒さを除くために考えたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明に係わるダクタ
イル鋳鉄フライパンは，以上のような課題を解決したも
ので，次のようなものである。この発明に係わるダクタ
イル鋳鉄フライパンは組織に球状黒鉛１がまんべんなく
全体に広がっているために熱伝導が均一で，むらなく高
温になることにより，全面に均等に焦げ目がつくもので
ある。また，ダクタイル鋳鉄フライパンは，その熱伝導
率がアルミニュウムフライパンの約５倍，鉄フライパン
の約２倍低いために，食材を投入した際にダクタイル鋳
鉄は，アルミニュウムや鉄より冷めにくく，より早く食
材の中心へ熱を通すことになり，おいしくできあがるも
のである。さらに，ダクタイル鋳鉄フライパンの表面に
は目に見えない穴２が沢山あり，調理回数が増えるごと
に油が表面に浸透し，表面に皮膜３を形成することにな
り，焦げ付いたり，こびりついたりすること無く，使え
ば使うほど使い勝手が良くなるものであるまた，ダクタ
イル鋳鉄フライパンの表面には目に見にくい凹凸４が全
面に広がっているために，食材が接している表面積が非
常に少なくこびりついたりしにくくしているものであ
る。

【０００５】

【作用】この発明に係わるダクタイル鋳鉄フライパン
は，ダクタイル鋳鉄の組織に球状黒鉛１がまんべんなく
全体に広がっているために熱伝導を均一にむらなく高温
にする作用をしている。また，熱伝導率がアルミニュウ
ムの約５倍，鉄の約２倍低いダクタイル鋳鉄フライパン
は，冷めにくいため，うまみを逃すことなく，より早く
食材の中心へ熱を通す作用をしている。さらに，ダクタ
イル鋳鉄フライパンの表面の目に見えない穴２に油が浸
透することによってできる皮膜３や，目に見えにくい凹
凸４が，こびりつきにくくする作用をしている。

【０００６】

【実施例】本発明を図面ついて説明すれば，図１は，ダ
クタイル鋳鉄フライパンの表面の倍率１４０倍の顕微鏡
写真である。顕微鏡写真の１は球状黒鉛であり，この球
状黒鉛１が組織にまんべんなく広がっているために熱伝
導が均一でむらなく高温になる。また，目に見えない穴
を２としている。図２は，図１の穴２に油が浸透した状
態で形成された皮膜であり，この皮膜を３としている。
さらに，その表面の目に見えにくい凹凸を４としてい
る。この皮膜３や凹凸４がこびりつきにくくしている。

【０００７】

【発明の効果】この発明に係るダクタイル鋳鉄フライパ
ンは，食材の表面にまんべんなく焼き目がつき，うまみ
を逃すことなく，素早く食材の中心まで熱が通り，おい
しくできあがる。また，後かたずけも簡単で，剥離する
心配もなく，耐久性に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の倍率１４０倍の顕微鏡写真である。

【図２】図３のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】本発明の正面図である。

【符号の説明】

１ 球状黒鉛 ２ 穴 ３ 皮膜 ４ 凹凸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 材質がダクタイル鋳鉄であるダクタイル
   鋳鉄フライパン