JPH07171012A - 彎曲ファスナーチェーンの製造装置 - Google Patents

彎曲ファスナーチェーンの製造装置

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JPH07171012A
JPH07171012A JP23849694A JP23849694A JPH07171012A JP H07171012 A JPH07171012 A JP H07171012A JP 23849694 A JP23849694 A JP 23849694A JP 23849694 A JP23849694 A JP 23849694A JP H07171012 A JPH07171012 A JP H07171012A
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朗 稲場
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章 松田
Hiroshi Osaki
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Shingo Hatagishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺の連続ファスナーチェーンから所望する
曲率を備えた彎曲ファスナーチェーンを、連続して順次
製造できるようにする。 【構成】 連続ファスナーチェーンFを直線的に送る走
行路Wに下型1と上型2と移送手段5とを備え、下型1
と上型2には加熱ヒーター21,20を内蔵し、下型1
の上面に、連続ファスナーチェーンFの噛合エレメント
Eが収まる彎曲部6cを備えた長溝6を備え、上型2は
下型1の連続ファスナーチェーン挿入側の上面に下降し
てから送出し側に向かって移動するように上下動及び摺
動自在に設け、移送手段5は下型1の連続ファスナーチ
ェーン送出し側に配設してあって、該移送手段5に、連
続ファスナーチェーンが彎曲部6cによって走行路Wか
ら変位する方向に従って同方向に往復動する係止部27
を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばズボンの前立あ
るいは彎曲した鞄などに取り付ける彎曲スライドファス
ナーを、長尺の連続ファスナーチェーンより製造するた
めの彎曲ファスナーチェーンの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】彎曲スライドファスナーを製造するに
は、特開昭59−103607号公報に記載してあるよ
うに、彎曲部の左右のエレメント列のピッチを変えて製
造する場合、あるいは実公昭53−28572号公報に
記載しているように、所定の長さに切断した直線状のフ
ァスナーチェーンを上下型間に挟んで行う場合があり、
上下型で製造する場合は、下型にファスナーチェーンの
噛合エレメントが嵌まる彎曲した保持溝を設け、これに
所定の長さに切断したファスナーチェーンの噛合エレメ
ントを保持溝に嵌め込み、その上から上型を被せて押圧
した状態を保持し、下型に設けた貫通小孔から熱気を与
えて加熱し、次いで冷気を噴入して彎曲した状態に設定
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の上下型による製
造手段における噛合エレメントを保持溝に嵌める操作は
手動によるもので、噛合エレメントを保持溝の彎曲部に
嵌め込む操作に手間が掛かり、製造能率に限界があり、
大量の需要に対応できないという問題があった。一方前
述の左右のエレメント列のピッチを変えて製造するもの
は、彎曲の度合の違いによって、それごとにピッチを変
える必要があるが、ファスナーテープの材質や織り組織
によっても異なり、そのピッチの算出は殆ど経験値によ
るため、所定の彎曲に仕上げるまでには熟練した技術を
必要とするものであった。
【0004】本発明は以上の問題から、既成の直線をな
す連続ファスナーチェーンから所用の彎曲度を備える彎
曲スライドファスナーに簡単に且つ確実に仕上げること
ができる製造装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、連続ファスナーチェーンを直線的に送る走行路に下
型と上型と移送手段とを備え、下型と上型には加熱ヒー
ターを内蔵し、下型の上面に連続ファスナーチェーンの
噛合エレメントが収まる彎曲部を備えた長溝を備え、上
型は下型の連続ファスナーチェーン挿入側の上面に下降
してから送出し側に向かって移動するように上下動及び
摺動自在に設け、移送手段は下型の連続ファスナーチェ
ーン送出し側に配設してあって、該移送手段に、連続フ
ァスナーチェーンが彎曲部によって走行路から変位する
方向に従って同方向に往復動する係止部を備えているこ
とを特徴とする。
【0006】上記解決手段に加え、上型の下型と対向す
る面にも、下型と同様の長溝を下型の長溝と相対向して
設け、上型の先端に、下面を平滑面に形成したスクレイ
パーを設けていることを特徴とする。
【0007】上記上型または下型の何れか一方を、長溝
に連続ファスナーチェーンの噛合エレメントを挿入する
圧力よりも、噛合エレメントの圧入後の彎曲部の熱セッ
ト固定時の圧力を大にするように変圧可能に設ける。
【0008】更に加えて、下型への挿入側に、長溝の挿
入側の延長線に沿って連続ファスナーチェーンを保持す
る固定把持部を上下動可能に設けることが好ましい。
【0009】また前記移送手段の係止部が、連続ファス
ナーチェーンの走行路に対して直交する方向に移動可能
に設け、移送手段の送り方向と平行して、その送り量に
見合った長さの駆動ローラーと、該駆動ローラー上にお
ける長溝の挿入側の延長線部位に上下動可能に設けたア
イドルローラーからなる送り手段を備えることが好まし
い。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明は、ファスナーテープの
表面にのみ噛合エレメントを突出している形態の連続フ
ァスナーチェーンを加工するのに適するもので、走行路
に沿って連続ファスナーチェーンをその噛合エレメント
が裏側になるようにして送り、その送りを停止してか
ら、上型を降ろすことにより噛合エレメントが長溝の始
端部に挿入され、上型をそのまま下型の上面に沿って移
動し、同時に移送手段を長溝の送出し側の延長線に向か
って移動することによって、噛合エレメントが長溝の彎
曲部を経て送出し側へ順次係合され、更に、上下の型に
設けた加熱ヒーターで熱セットすることにより彎曲ファ
スナーチェーンに形成することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、ファスナーテー
プの表裏両面に噛合エレメントを突出している形態の連
続ファスナーチェーンを加工するのに適するもので、上
型を降ろすことによりスクレイパーによって、噛合エレ
メントが下型の長溝の始端部に挿入され、全長に亘って
挿入された後、上型を更に下降することにより上型の長
溝内に噛合エレメントを挿入することができる。
【0012】更に以上の発明において上下いづれかの型
を相手の型に更に強く押付ける機能を備えるものであれ
ば、その圧力と上下型の加熱ヒーターによって連続ファ
スナーチェーンの彎曲部が迅速に熱セットされるもので
ある。
【0013】また以上の発明において、固定把持部を上
下動自在に設けた装置であれば、固定把持部を下降する
ことにより、その下降によって、連続ファスナーチェー
ンの噛合エレメントの一部が長溝の挿入側に嵌め込まれ
るから、後の上型の前進時に噛合エレメントを確実に長
溝内に嵌め込むことができるものであり、作動ミスを起
こすことなく常に所望する彎曲スライドファスナーに仕
上げることができるものである。
【0014】移送手段の係止部が走行路と直交する方向
に移動され、且つ移送手段と平行する送り手段を設けた
装置であれば、前述と同様に彎曲成形加工を施した後
に、係止部を後退して連続ファスナーチェーンをアイド
ルローラー下まで移送してから走行路に沿って送るもの
で、連続ファスナーチェーンをアイドルローラー下まで
移送する間は、彎曲された部分に強い引張り力が加えら
れず、熱セット後といえども強い引張り力が加えられな
いことから、彎曲した状態を確実に保って送り出すこと
ができるようになる。
【0015】
【実施例】本発明を具体的に説明すると、図1から図7
に示す例は、連続ファスナーチェーンFが図3に示すよ
うに、ファスナーテープTの表面に噛合エレメントEを
突設した形態のものに適用する装置である。
【0016】連続ファスナーチェーンFを直線的に移送
する走行路Wに沿って、下型1と上型2による加工部7
を設け、加工部7への送込み側に固定把持部3を設け、
加工部7からの送出し側に可動把持部4を有する移送手
段5を備え、更に図2に示すように、走行路Wに送り手
段8と定長供給部9とを設けて自動化されるものであ
る。
【0017】下型1は基盤13上に固定して設置したも
ので、その上面に図1のように、噛合エレメントEが嵌
まる長溝6が設けてあって、該長溝6は、前後一対の直
線部6aと6bを彎曲部6cを介して連続した形態をな
し、その挿入側の直線部6aが、前記連続ファスナーチ
ェーンFの走行路Wと平行するように設けてあり、彎曲
部6cの彎曲率は所望される彎曲スライドファスナーf
に応じて形成されるものである。
【0018】上型2は上下動と、下型1の始端側から末
端側へ移動し且つ上昇して元の位置へ復動するボックス
運動可能に設けられるものである。そのボックス運動
は、Xシリンダー15とZシリンダー16よりなる搬送
手段14によるもので、そのXシリンダー15は、左右
一対の支柱17,17間に架設した一対のピストンロッ
ド18,18に沿ってシリンダーチューブであるテーブ
ル19を往復動するもので、両ピストンロッド18,1
8の各一端より空気圧を流入及び排出することにより、
テーブル19を前進あるいは後退するものである。その
テーブル19に前記Zシリンダー16を上下に作動する
ように設け、Zシリンダー16のラム(図示省略)に上
型2を固着したものである。しかもZシリンダー16で
下降される上型2は、下型1の上面に連続ファスナーチ
ェーンFのファスナーテープTを軽く押し付ける程度の
高さと、更に強く押し付ける高さにまで下降するよう
に、下降行程を2段に制御するようになっている。
【0019】送り手段8は、モーター10で回転される
駆動ローラー11と、その上に弾力的に重なるアイドル
ローラー12とで形成され、両ローラー11,12間に
連続ファスナーチェーンFを挟んで送り出すものであ
る。
【0020】また上下両型1,2に図3に図示するよう
に、それぞれ加熱ヒーター20,21を内蔵するもの
で、各加熱ヒーター20,21は図2に示すように各々
温度コントローラー22,23で、上下両型1,2の加
熱温度が調節できるようになっている。
【0021】上記固定把持部3は図2と図4に示すよう
に、上向きに設定したシリンダー24で上下動するホル
ダー25にU字状の把持片26を設けている上下動手段
38で昇降可能に設けたもので、その把持片26内に連
続ファスナーチェーンFを挿通するものであり、また図
4に示すように、把持片26が上昇した状態で連続ファ
スナーチェーンFを下型1の上方に水平に保持すると共
に、下降した状態で連続ファスナーチェーンFの一部を
下型1に圧接すると同時に、噛合エレメントEの一部を
長溝6に嵌め込むものである。
【0022】上記移送手段5はYシリンダー28によっ
て下型1の長手方向に対して水平的に直交する方向に往
復動するもので、Yシリンダー28は、前記Xシリンダ
ー15の構造と同様のもので、固定されたピストンロッ
ド29に沿って摺動するテーブル30を設けてある。
【0023】上記移送手段5に設ける可動把持部4は、
U字状に形成した係止部27をYシリンダー28のテー
ブル30に固着してあって、この係止部27の行程は、
連続ファスナーチェーンFが下型1上を斜めに横切る延
長部を起点とし、その位置より前進して、下型1に設け
ている長溝6の送出し側の直線部6bの延長線に至る間
を往復するようになっている。
【0024】次に定長供給部9は、図2と図7に示して
いるように、前記係止部27に隣接してU字状のガイド
片31を係止部27とは逆向きに固定的に突設し、更に
隣接してシリンダー32で上下動する昇降ローラー33
を設け、該昇降ローラー33の前後に固定ローラー3
4,35を昇降ローラー33と平行して突設したもので
あって、連続ファスナーチェーンFは前記係止部27か
らガイド片31を経て、固定ローラー34の上面を通過
し、昇降ローラー33の下面を通って次の固定ローラー
35の上面を経て、前述の送り手段8に至るものであ
る。
【0025】従って、送り手段8の駆動によって連続フ
ァスナーチェーンFを送り、その送りを停止してから、
定長供給部9の昇降ローラー33を下降して、その定長
供給部9より挿入側の連続ファスナーチェーンFを引き
込み、そこで彎曲加工を行うものであるが、仕上げる彎
曲スライドファスナーの長さに応じて所定部分に彎曲部
を成形する必要がある。
【0026】以上の長さを検出する手段として、加工す
る連続ファスナーチェーンFには、仕上げる彎曲スライ
ドファスナーfの長さに応じて等間隔おきに下止具Dが
既に取り付けてあるから、下止具Dが下型1に至らない
以前に、下止具Dをセンサー36で検出して送り手段8
による送りを停止し、次いで定長供給部9で所要の長さ
分を下型1上に供給するもので、その所要長さ分は、下
止具Dが長溝6の挿入側の直線部6a内にその始端から
数センチメートル挿入することによって決定されるもの
である。従って前記センサー36は、下止具Dの直線部
6a内での停止位置から所要する長さ距離を置いた位置
に設定し、定長供給部9でその長さ分を引き付けるよう
に昇降ローラー33を下降するように制御すれば良く、
そのセンサー36は、図示の場合は固定把持部3の把持
片26に設けている。
【0027】更に図2に示しているように、下型1の側
方に空気を下型1上に吹き付ける冷却器37を設置して
いる。
【0028】以上の構造であるから、図1と図2の如
く、連続ファスナーチェーンFをその噛合エレメントE
を裏にして、固定把持部3の把持片26、可動把持部4
の係止部27、定長供給部9の各ローラー33〜35、
及び送り手段8の上下のローラー11,12間に通して
設定しておく。
【0029】そこで、まず送り手段8で送り、センサー
36の指令で停止し、定長供給部9の昇降ローラー33
を図7の如く下降することにより、下止具Dが長溝6内
に僅かに挿入する位置まで供給される。次いで図4の如
く、固定把持部3を僅かに下降して、噛合エレメントE
の一部を長溝6の端部に嵌める。しかしこの工程は必ず
しも必須ではない。
【0030】次いで、図5の如く上型2をその先端部が
下型1の後端部に重なる状態で下降し、連続ファスナー
チェーンFを下型1に押し付けてからその状態を保った
ままで上型2を前進すると、その作動によって噛合エレ
メントEが順次長溝6内に押し込まれる。こうして噛合
エレメントEが長溝6の彎曲部6cの始端に差し掛かる
と同時に、可動把持部4を上型2の移送速度と同速で前
進するが、この前進する前に、定長供給部9の昇降ロー
ラー33を上昇するか、あるいは前進と同調して上昇す
る。この上昇によって弛んでいた連続ファスナーチェー
ンFが移送手段5側に引き寄せられて緊張される。一方
下型1上の噛合エレメントEが彎曲部6cに順次嵌まり
込み、直線部6bに至った時には可動把持部4の移動を
停止し、上型2を更に移動し続けることにより、図6に
示すように、直線状にあった連続ファスナーチェーンF
の中間部に彎曲した部分が成形される。
【0031】以上の状態を保持して、加熱ヒーター2
0,21の熱と、上型2を僅かに下降して前記上型2に
よる押圧力もやや強く押圧して、連続ファスナーチェー
ンFの彎曲された部分に熱セットを施し、次いで上型2
を上昇して元の位置へ復動する一方、冷却器37より空
気を吹き付けて連続ファスナーチェーンFを冷却する。
尚、この時、固定把持部3を元の位置にまで上昇してお
く。
【0032】以上のように冷却を施してから、可動把持
部4を後退し、再び送り手段8を駆動することによっ
て、連続ファスナーチェーンFの未加工部分が下型1上
に移送され、以後前述の各工程を順次行うが、送り手段
8で連続ファスナーチェーンFを引き込む際、テンショ
ンが加わることから、彎曲された部分が図8のように直
線的に伸延して送られ、その後、図9の如く所定の長さ
に切断して単尺の彎曲ファスナーチェーンfに仕上げる
ものである。
【0033】更に他の実施例を図10と図11に示して
おり、構造の大半は前記例と同様であって、異なる部分
を中心にして説明するが、この例の特徴は、前記例では
曲げ加工処理を行った際図6に示しているように、連続
ファスナーチェーンFが直角に近い乃至それ以上に屈曲
されるので、可動把持部4を後退して走行路Wに戻した
後に送り手段8で送出すが、その際連続ファスナーチェ
ーンFに急激に引張り力が加えられ、熱セットされてい
るといえども彎曲部に悪影響を及ぼす恐れもあることか
ら、出来得る限り急激な引張り力が掛からないようにす
ることにある。
【0034】下型1と上型2のうち、上型2は搬送手段
14でボックス運動するもので、前記例では上型2は2
段に下降するようになっているが、この例では1段とな
し、逆に下型1を2段に上昇するように構成する。従っ
て、前記例も同様であるが、上下の何れか一方の型を相
手の型に強く押圧して連続ファスナーチェーンへの圧力
を強くすれば良い。
【0035】連続ファスナーチェーンFの走行路Wは長
溝6の挿入側直線部6aの延長線に沿うように配設され
るもので、その走行路Wの下型1より送り出される側に
送り手段8を設け、下型1への挿入側に一定の送り量を
検出して送りを停止指令する定長供給部9を備え、更
に、送り手段8に隣接して移送手段5を設けるものであ
る。
【0036】この例の送り手段8は、モーター(図示省
略)で回転する駆動ローラー11を走行路Wと直交し、
しかも長溝6の送出し側直線部6bの延長線と交差する
長さを持って備え、該駆動ローラー11の走行路Wとの
交差部にアイドルローラー12を上下動自在に設けてい
る。
【0037】従って、アイドルローラー12を駆動ロー
ラー11に圧接することにより、連続ファスナーチェー
ンFが送られるものである。
【0038】またこの例の定長供給部9は、連続ファス
ナーチェーンFには既に等間隔おきに噛合エレメントE
を一定長さに亘り欠如したスペース部Sが設けてあり、
このスペース部Sに上から落ち込むストッパー39を、
上下動及び走行路Wに沿ってその前後方向に移動自在に
設け、該ストッパー39の前進位置を検出するセンサー
40を設け、このセンサーの出力信号で、前記アイドル
ローラー12を上昇して送りを停止し、更に下型1を上
昇及び上型2を起動指令するものである。
【0039】従って、送り手段8を駆動することによ
り、裏面を上にして設定してある連続ファスナーチェー
ンFが送り込まれ、この間ストッパー39は連続ファス
ナーチェーンFの噛合エレメントEと対応する位置に当
接しているが、スペース部Sに到来するとストッパー3
9がスペース部Sに落ち込み、更に送られる間にスペー
ス部39の末端がストッパー39に当たり、ストッパー
39をも共に送り方向に送られてセンサーで感知される
と同時に連続ファスナーチェーンFの送りが停止するも
ので、これで定寸が設定されるものである。
【0040】次ぎに前記移送手段5は、走行路Wにおけ
る送り手段8より送出し側に、送り手段8と平行して設
置するもので、この移送手段5は前記例のものと同様で
あって、Yシリンダー28で往復動するテーブル30に
断面コ字状の係止部27を固着したものである。
【0041】上記例のものであれば、アイドルローラー
12を駆動ローラー11上に載置する連続ファスナーチ
ェーンF上に圧接して駆動ローラー11を起動すれば、
連続ファスナーチェーンFが送られ、所定の送り量を検
出してから、アイドルローラー12を上昇して送りを停
止する。次いで上型2を下降し且つ前進し、同時にYシ
リンダー29を駆動して係止部27を前進することによ
り、連続ファスナーチェーンFが次第に彎曲され、噛合
エレメントEが長溝6の彎曲部6cに嵌まり、送出し側
の直線部6bに挿入される時点には、係止部27がその
直線部6bの延長線上に至って停止しており、上型2が
更に前進することにより、直線部6bにも嵌まり彎曲し
た状態に保持される。そこで、下型1を更に僅かに上昇
することにより連続ファスナーチェーンFのテープ部が
強く押圧され、上下両型の熱によって熱セットされる。
その後上型は上へ下型は下へ戻して両型間を開き、更に
ストッパー29を上昇し、冷却器37によって冷却した
後、移送手段5を復動して連続ファスナーチェーンFを
走行路W側へ復動するが、その際連続ファスナーチェー
ンFの一方のテープがアイドルローラー12の下に対応
する部分にまで復動してから、アイドルローラー12を
下降することにより連続ファスナーチェーンFが送り出
され、しかも駆動ローラー11が戻された連続ファスナ
ーチェーンFに対して傾斜しているから、連続ファスナ
ーチェーンFが次第に走行路Wに沿って送られ、繰り返
し彎曲処理が行われるものである。
【0042】次に図12から図15に示す例は、連続フ
ァスナーチェーンFの噛合エレメントEがファスナーテ
ープTの表裏両面に突出して設けた形態のものも彎曲加
工できるように構成するものである。
【0043】この例の構造は前記各例と殆ど変わりがな
いが、異なる部分は、上型2にも下型1の長溝6と同様
に長溝6を相対向した設けたものである。従って図12
から図15に示す符号は前記のものと同様に付してあ
る。更に、上型2の先頭部にスクレイパー41を着脱自
在に設けたものである。スクレイパー41は上型2の厚
さと同様に形成してあって、その下面が平滑面に仕上げ
てある。尚、スクレイパー41は上記例の上型2に限る
ことがなく、図1に示す例の上型2に取り付けても良
く、長期使用して傷または磨耗した場合に取り換えるこ
とができ、上型2を保護する有利さがある。
【0044】そこで上型2を前進して噛合エレメントE
を下型1の凹溝6内に押し込む際には、図14に示すよ
うに、上型2の下降する高さを、スクレイパー41の下
面で噛合エレメントEを押圧する程度にまで下げて行
う。従って下型1の凹溝6に係合する間は上型2は下型
1より浮上しているもので、図13のように下型1の凹
溝6の全長に亘って噛合エレメントEを係合した後に、
上型2を更に下降するかあるいは下型1を上昇すること
により、噛合エレメントEの上部分が上型2の凹溝6内
に係合され、同時に熱セットが施されるものである。
【0045】
【発明の効果】本発明による彎曲ファスナーチェーンの
製造装置によれば、連続ファスナーチェーンの走行路
に、彎曲した長溝を備える下型と、下型の上面を覆う上
型とを設け、その上型を下型の挿入側端部に向かって降
ろして連続ファスナーチェーンを下型に押圧し、そのま
ま下型の送出し側端部にまで摺動可能に設け、その摺動
に伴い移送手段によって連続ファスナーチェーンを長溝
の彎曲する方向と同方向に送ることにより、連続ファス
ナーチェーンの噛合エレメントが長溝内に嵌まり、その
状態を保って上下両型に設けた加熱ヒーターで熱セット
を施すことにより、下型に設けた長溝に応じた彎曲ファ
スナーチェーンを製造することができるもので、従って
下型に設ける長溝の彎曲度を所望する曲率に形成するこ
とによって、その曲率に応じた製品を確実に成形するこ
とができるものである。
【0046】また、長尺の連続ファスナーチェーンを移
送して所要長さの彎曲ファスナーチェーンを順次形成す
ることができることから、その製造能率を大幅に向上す
ることができるようになる。
【0047】上下各型に彎曲部を有する凹溝を設けた装
置によれば、ファスナーテープの表裏に噛合エレメント
が突出する形態の連続ファスナーチェーンであっても、
種々曲率の異なった彎曲スライドファスナーを製造する
ことができる。
【0048】更に、挿入側に固定把持部を上下動可能に
設けた装置によれば、連続ファスナーチェーンを下型に
設定する際、噛合エレメントを長溝の挿入側直線部に確
実に挿入してから上型の押圧力で長溝に挿入することが
できるので、繰り返し行っても確実に彎曲部を形成する
ことができるようになる。
【0049】また、移送手段と送り手段とを平行して走
行路に直交して設置した装置によれば、上型を摺動して
彎曲部を形成した後の送り出しを行う際に、送り手段の
駆動ローラーが走行路から長溝の送出し側の延長線に至
る長さを有し、その上に上下動するアイドルローラーが
走行路と対応する部位に設けたもので、彎曲成形した後
に連続スライドファスナーチェーンを走行路側へ復動す
る際、走行路まで復動する必要がなく、走行路の近くに
まで戻して送りを掛けることができるので、彎曲処理し
た部分を引き伸ばすことなく彎曲状態を確実に保持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による彎曲ファスナーチェーンの製造装
置の要部を示す平面図である。
【図2】本発明による彎曲ファスナーチェーンの製造装
置の概要を示す斜視図である。
【図3】上下型の断面図である。
【図4】本発明による彎曲ファスナーチェーンの製造装
置に連続ファスナーチェーンを設定する当初の状態を示
す側面図である。
【図5】同じく彎曲加工中の状態を示す側面図である。
【図6】同じく熱セット時の状態を示す平面図である。
【図7】定長供給部の作動を示す正面図である。
【図8】本発明による彎曲ファスナーチェーンの製造装
置で加工された連続ファスナーチェーンの送り中の状態
を示す平面図である。
【図9】加工された連続ファスナーチェーンから切断し
て得た単尺の彎曲ファスナーチェーンを示す平面図であ
る。
【図10】本発明による彎曲ファスナーチェーンの製造
装置の他の例による概要を示す平面図である。
【図11】同じく斜視図である。
【図12】本発明による彎曲ファスナーチェーンの製造
装置の更に他の例による概要を示す側面図である。
【図13】図12の装置で彎曲加工終了時の状態を示す
側面図である。
【図14】図12の装置の横断面図である。
【図15】図13の装置の横断面図である。
【符号の説明】
F 連続ファスナーチェーン E 噛合エレメント W 走行路 1 下型 2 上型 3 固定把持部 4 可動把持部 5 移送手段 6 長溝 6a、6b 直線部 6c 彎曲部 7 加工部 8 送り手段 9 定長供給部 11 駆動ローラー 12 アイドルローラー 20,21 加熱ヒーター 27 係止部 41 スクレイパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続ファスナーチェーン(F)を直線的
    に送る走行路(W)に下型(1)と上型(2)と移送手
    段(5)とを備え、下型(1)と上型(2)には加熱ヒ
    ーター(21,20)を内蔵し、下型(1)の上面に、
    連続ファスナーチェーン(F)の噛合エレメント(E)
    が収まる彎曲部(6c)を備えた長溝(6)を備え、上
    型(2)は下型(1)の連続ファスナーチェーン挿入側
    の上面に下降してから送出し側に向かって移動するよう
    に上下動及び摺動自在に設け、移送手段(5)は下型
    (1)の連続ファスナーチェーン送出し側に配設してあ
    って、該移送手段(5)に、連続ファスナーチェーンが
    彎曲部(6c)によって走行路(W)から変位する方向
    に従って同方向に往復動する係止部(27)を備えてい
    ることを特徴とする彎曲ファスナーチェーンの製造装
    置。
  2. 【請求項2】 連続ファスナーチェーン(F)を直線的
    に送る走行路(W)に下型(1)と上型(2)と移送手
    段(5)とを備え、下型(1)と上型(2)には加熱ヒ
    ーター(21,20)を内蔵し、下型(1)と上型
    (2)の互いに対向する面にそれぞれ彎曲部(6c)を
    備えた長溝(6,6)を相対向して備え、上型(2)の
    先端に、下面を平滑面に形成したスクレイパー(41)
    を設けていると共に、該上型(2)は下型(1)の連続
    ファスナーチェーン挿入側の上面に下降してから送出し
    側に向かって移動するように上下動及び摺動自在に設
    け、移送手段(5)は下型(1)の連続ファスナーチェ
    ーンの送出し側に配設してあって、該移送手段(5)
    に、連続ファスナーチェーンが彎曲部(6c)によって
    走行路(W)から変位する方向に従って同方向に往復動
    する係止部(27)を備えていることを特徴とする彎曲
    ファスナーチェーンの製造装置。
  3. 【請求項3】 上記上型(2)または下型(1)の何れ
    か一方を長溝(6)に連続ファスナーチェーンの噛合エ
    レメント(E)を挿入する圧力よりも、噛合エレメント
    の圧入後の彎曲部の熱セット固定時の圧力を大にするよ
    うに変圧可能に設けていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の彎曲ファスナーチェーンの製造装置。
  4. 【請求項4】 走行路(W)の下型(1)への挿入側
    に、長溝(6)の挿入側の延長線に沿って連続ファスナ
    ーチェーン(F)を保持する固定把持部(3)を上下動
    可能に設けていることを特徴とする請求項1,2または
    3に記載の彎曲ファスナーチェーンの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記移送手段(5)の係止部(27)
    が、連続ファスナーチェーンの走行路(W)に対して直
    交する方向に移動可能に設け、移送手段(5)の送り方
    向と平行して、その送り量に見合った長さの駆動ローラ
    ー(11)と、該駆動ローラー(11)上における長溝
    (6)の挿入側の延長線部位に上下動可能に設けたアイ
    ドルローラー(12)からなる送り手段(8)を備えて
    いることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載
    の彎曲ファスナーチェーンの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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