JPH07170511A - 監視カメラ用マルチコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常発生時に監視者に、どのモニタにその異
常をとらえた映像が映っているかを多数の映像の中から
すばやく認知させる。 【構成】 異常発生をとらえたカメラ１〜４のいずれか
の映像は制御信号１７，１８によってＲＧＢデコーダ１
９へ入力される。ＲＧＢデコーダ１９はその入力された
映像信号のＲｃｈ．信号のみを出力し、モニタ９の映像
を赤くする。この赤い画面はタイマ回路２０で設定され
た時間続く。その後はコンポジット映像信号２１が出力
される。この映像は復帰ボタン１１がＯＮされることに
より元の四分割画面（４画像画面）に切替えられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数のテレビカメラの
映像を複数のモニタで画面分割を行い監視するシステム
の監視カメラ用マルチコントローラに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、複数のテレビカメラ（以下、単
にカメラという。）を用いた監視システムでは、図３の
ようにカメラ１〜４がマルチコントローラ５を通じてテ
レビモニタ（以下、単にモニタという。）９に接続され
モニタ９上に四分割の画面でこれらのカメラの映像が表
示される。図３の構成を１ユニットとして複数ユニット
を合わせることにより監視システムが構築される。した
がって、監視システムには複数のモニタ９がある。この
監視システムにおいてあるカメラが人の侵入等の異常を
とらえると、当該カメラからアラーム信号２５がマルチ
コントローラ５へ送られ、スピーカ１０でアラーム音を
鳴らし、同時にモニタ９の画面を４つの領域に分割され
た（４画像の画面）から、その１つのカメラの映像を全
面に展開した画面（１画像画面）に切替える。監視者は
アラーム音で異常に気付き４画像画面から１画像画面に
切替ったモニタを探し出していた。

【０００３】図３の従来の監視カメラ用マルチコントロ
ーラの内部回路およびその作動は以下のとおりである。
カメラ１〜４の映像信号は、各カメラにおいてカメラ識
別番号と加算され、スイッチ１５の接点〜へそれぞ
れ出力される。制御信号発生回路２３から出力される制
御信号２４により制御されるスイッチ１５は、接点１か
ら４へ入力される信号を順次に切替えてメモリ６へ送る
スイッチ１３，１４は制御信号１８により制御され、可
動切片は固定接点側に接続されている。そしてメモリ
６に記憶されたカメラ１〜４の映像信号は、４画像画面
を構成する映像信号としてモニタ９へ送られる。

【０００４】例えば、カメラ１のセンサが侵入者あり等
の異常をとらえた場合、アラーム信号２５が制御信号発
生回路７へ送られ、制御信号発生回路７から制御信号２
２及び１８が出力され、制御信号２４と１８によりスイ
ッチ１５が接点に切替り、制御信号１８によりスイッ
チ１３，１４が接点側に切替り、モニタ９には異常発
生をとらえたカメラ１の映像だけが送られる。また、同
時に制御信号２２がアラーム音発生回路へ送出され、ア
ラーム音発生回路８でアラーム音信号２８が生成され、
スピーカ１０からアラーム音が出力され、監視者に異常
の発生を知らせる。復帰ボタン１１を押下げすることに
より、スイッチ１３，１４は接点側に切替えられ、制
御信号発生回路２３から出力される制御信号２４も異常
発生前の制御を行う。

【０００５】図３の方式は、不法侵入者監視に用いられ
るだけでなく、特開昭６１−１０５６９８で示されてい
るプラント用の監視装置等にも適用される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上に述べた従来の監視
カメラ用マルチコントローラでは、異常発生がどのよう
なものかをとらえることを短時間に行なわなければなら
ないにもかかわらず、監視者はアラーム音を聞いた後、
多数の４画像画面のモニタの中から１画像画面に切替っ
たモニタを探し出すことにおいて、一人当たりの監視モ
ニタ数が多数の場合には、その異常の起きた映像を探し
出すまでに時間がかかってしまうという問題点がある。

【０００７】本発明の目的は、多数のモニタを備える監
視システムに用いられたとき、多数のモニタのうちから
異常の発生を示す映像を表示するモニタを短時間に探し
出せるようにする監視カメラ用マルチコントローラの提
供にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明が提供する手段は、ｎ個（ｎは２以上の整
数）の監視用のテレビカメラからそれぞれ送られて来る
映像信号およびアラーム信号を受け、前記アラーム信号
が監視対象の異常を示さないときには、前記映像信号を
メモリに一旦記憶し、ｎ個の前記カメラの映像信号を順
次に前記メモリから読み出し、１つのテレビ画面をｎ個
領域に分割してなる各領域にｎ個の前記読み出し映像信
号を割り当てて１フレーム分の映像信号を構成し、テレ
ビモニタへ出力し、前記アラーム信号が監視対象の異常
を示すときには、前記異常に対応する前記カメラの映像
信号だけを選択し、選択された映像信号の情報を前記テ
レビモニタへ出力する監視カメラ用マルチコントローラ
において、前記アラーム信号が異常を示し始めてからの
所定時間Ｔを計時するタイマー回路と、入力映像信号を
赤、緑及び青の色映像信号に分け、互いに異なる端子か
らそれぞれ出力するＲＧＢデコーダと、前記選択映像信
号を前記所定時間Ｔだけに前記ＲＧＢデコーダへ導き、
該ＲＧＢデコーダの出力端子のうちの所定の１つの端子
の前記色映像信号を前記テレビモニタへ出力することを
特徴とする監視カメラ用マルチコントローラである。

【０００９】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例を示すブロック図であり、
この実施例は監視システムを構成する１ユニットを示し
ている。図１においては、図３に示した従来例と同一構
成要素には同一符号を付している。図２は、図１の実施
例の各信号およびスイッチ接点の接続状態等を示すタイ
ミング図である。

【００１０】図１の実施例では、図３の従来例の回路に
加えて、ＲＧＢデコーダ１９、タイマー回路２０及びス
イッチ１２，１６が設けられている。ＲＧＢデコーダ１
９はカメラのコンポジット映像信号をＲＧＢの各成分に
分離する。ここではそのうちのＲｃｈ．（Ｒチャンネ
ル）の信号だけが後段のスイッチ１４に接続されてい
る。

【００１１】監視カメラ１〜４の映像信号は、マルチコ
ントローラ５のスイッチ１２及びスイッチ１５における
接点，，，にそれぞれ接続されている。スイッ
チ１５は、制御信号発生回路２３から出力される制御信
号２４によってカメラ１〜４の映像信号を循環させて順
次に切替え、それら映像信号をメモリ６に蓄積する。各
カメラの映像信号には、当該カメラの出力回路において
各カメラ固有の識別番号が重畳されており、メモリ６で
は映像信号は識別番号とともに記憶される。映像信号お
よび識別番号はメモリ６から読み出され、制御信号１７
により接点側に切替えられたスイッチ１６を経て、４
画像画面映像信号としてモニタ９へ出力される。

【００１２】例えばカメラ１が異常をとらえると、アラ
ーム信号２５が制御信号発生回路７へ入力され、制御信
号１７でスイッチ１２を接点に切替え、さらにスイッ
チ１６をもその映像がモニタ９へ出力されるように接点
側へ切替え、スイッチ１２の接点へ入力された映像
信号をモニタ９へ導く。タイマー回路２０は、制御信号
１７と同じ信号である制御信号２６で立上がり、所定時
間Ｔ（１５秒〜１分程度）後に立下がる制御信号１８を
生成する。すなわち、タイマー回路２０は時間ＴだけＯ
Ｎになる。スイッチ１３及び１４は制御信号１８がハイ
レベルにある期間だけ接点側に接続する。この期間Ｔ
には映像信号はＲＧＢデコーダ１９へ入力され、ＲＧＢ
デコーダ１９からはＲｃｈ．の信号だけがスイッチ１４
及びスイッチ１６を通じてモニタ９へカメラ識別番号と
共に出力される。これにより異常発生時のモニタ９に出
力される映像はタイマー回路２０がＯＮの間だけ赤くな
る。タイマー回路２０がＯＦＦになると、制御信号１８
によってスイッチ１３，１４の接点を側へ切替え、異
常をとらえたカメラの映像は通常のコンポジット信号２
１としてスイッチ１６を通じてモニタ９へ出力される。

【００１３】異常発生と同時に制御信号２２によりアラ
ーム音発生回路８が起動され、アラーム音発生回路８は
アラーム音信号２８を生成し、スピーカ１０はアラーム
音信号２８を音声に変換し、アラーム音を出力する。

【００１４】異常発生後においては、復帰スイッチ１１
をＯＮすることにより制御信号発生回路２３の制御信号
２４を異常発生前の状態に戻し制御スイッチ１６の接点
を側へ切替え通常の４画像画面映像に戻すことができ
る。

【００１５】図２に示す如く、制御信号発生回路７は、
制御信号１７をハイレベルにし、復帰スイッチ１１がＯ
Ｎされ、復帰信号２５がハイレベルになるまでの間その
状態を続ける。制御信号１８は、制御信号１７と同様に
異常発生と同時にハイレベルとなり、タイマー回路２０
で設定された時間Ｔが経つとローレベルになる。復帰信
号２７は、復帰ボタン１１が押下げされている期間だけ
ハイレベルとなる。図２最下段に示すモニタ出力は、モ
ニタ９に表示される画像を示し、Ｔ_N の期間には通常の
４画像画面監視画面となり、Ｔ_R の期間には異常が発生
した直後の画面となり、その異常をとらえたカメラの映
像のＲｃｈ．のみの出力映像であり、その後に復帰ボタ
ン１１が押されるまでの期間Ｔ_C 異常をとらえたカメラ
のコンポジット映像出力となる。

【００１６】なお、復帰信号２７は前述の定常表示復帰
命令の信号に相当する。

【００１７】

【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
定常時には複数の監視カメラの映像を複数の表示領域に
割り当てて１つのモニタ画面に表示し、異常発生時には
その異常をとらえたカメラの映像だけをモニタ表示する
ように切替える監視カメラ用マルチコントローラにおい
て、その得られた異常表示映像信号情報のうちの特定の
色映像信号（例えば、Ｒｃｈ．の信号）のみをとり出
し、一定時間出力することにより、多数のモニタの監視
画面のうちから、異常発生映像を探し出し易いように、
唯一の特定色だけの映像を表示する監視カメラ用マルチ
コントローラを提供できる。本発明を監視システムに採
用することにより、異常のおきた映像の様子をすばやく
とらえることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を備える監視システムの一ユ
ニットを示すブロック図。

【図２】図１のユニットにおける各部の状態を示すタイ
ミングチャート。

【図３】従来の監視システムの一ユニットを示すブロッ
ク図。

【符号の説明】

１〜４ カメラ ５ マルチコントローラ ６ メモリ ７，２４ 制御信号発生回路 ８ アラーム音発生回路 ９ モニタ １０ スピーカ １１ 復帰ボタン １２〜１６ スイッチ １７，１８，２２，２４ 制御信号 １９ ＲＧＢデコーダ ２０ タイマー回路 ２１ コンポジット信号 ２５ アラーム信号 ２７ 復帰信号 ２８ アラーム音信号 ３１〜３４ 映像信号（識別番号が重畳されている）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ｎ個（ｎは２以上の整数）の監視用のテ
   レビカメラからそれぞれ送られて来る映像信号およびア
   ラーム信号を受け、 前記アラーム信号が監視対象の異常を示さないときに
   は、前記映像信号をメモリに一旦記憶し、ｎ個の前記カ
   メラの映像信号を順次に前記メモリから読み出し、１つ
   のテレビ画面をｎ個領域に分割してなる各領域にｎ個の
   前記読み出し映像信号を割り当てて１フレーム分の映像
   信号を構成し、テレビモニタへ出力し、 前記アラーム信号が監視対象の異常を示すときには、前
   記異常に対応する前記カメラの映像信号だけを選択し、
   選択された映像信号の情報を前記テレビモニタへ出力す
   る監視カメラ用マルチコントローラにおいて、 前記アラーム信号が異常を示し始めてからの所定時間Ｔ
   を計時するタイマー回路と、入力映像信号を赤、緑及び
   青の色映像信号に分け、互いに異なる端子からそれぞれ
   出力するＲＧＢデコーダと、前記選択映像信号を前記所
   定時間Ｔだけに前記ＲＧＢデコーダへ導き、該ＲＧＢデ
   コーダの出力端子のうちの所定の１つの端子の前記色映
   像信号を前記テレビモニタへ出力することを特徴とする
   監視カメラ用マルチコントローラ。
2. 【請求項２】 前記アラーム信号が異常を示している期
   間であって、前記所定期間Ｔの経過後から定常表示復帰
   命令を受けるまでの期間には、前記選択映像信号で１フ
   レーム分の映像信号を構成し、前記テレビモニタへ出力
   することを特徴とする請求項１に記載の監視カメラ用マ
   ルチコントローラ。