JPH07170438A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH07170438A
JPH07170438A JP6235077A JP23507794A JPH07170438A JP H07170438 A JPH07170438 A JP H07170438A JP 6235077 A JP6235077 A JP 6235077A JP 23507794 A JP23507794 A JP 23507794A JP H07170438 A JPH07170438 A JP H07170438A
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太郎 村上
Toshinobu Yamaguchi
敏信 山口
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孝史 藤井
Yoshiyuki Mizoguchi
芳之 溝口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動画撮影モードと、静止画撮影モードとを切
り換え可能で、且つ各モードに応じた最適な焦点調節動
作の可能な撮像装置を提供することにある。 【構成】 動画撮影モードと、静止画撮影モードとを設
定可能な撮像装置で、動画撮影モードと静止画撮影モー
ドとを切り換えるモード切換スイッチ16と、映像信号
中の高周波成分が最大となるようにフォーカスレンズ1
を駆動して焦点調節を行う焦点調節手段と、前記モード
切換スイッチによって、動画撮影モードから静止画撮影
モードへと切り換えられた場合に、前記焦点調節手段を
再起動する制御用マイクロコンピュータ15とを備えた
撮像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画撮影モードと静止画
撮影モードとを切り換え可能で、自動焦点調節装置を備
えたビデオカメラ等の撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等に配された自動焦点調節
装置では、撮像素子からの映像信号中より焦点状態に応
じて変化する焦点評価値を検出し、これに基づいて焦点
調節を行う方式が広く用いられている。
【0003】この種の自動焦点調節(以下AFと称す)
方式においては、被写体との距離に関係なく確実に合焦
動作を行うことができるとともに焦点検出エリアを自由
に設定することができ、またズーミングによる画角変化
や、パララックスの発生も防止できるとともに合焦動作
を行うための特別な光学系やセンサを設ける必要がない
ため、構成が簡単になる等、多くの効果がある。
【0004】図10は従来のこの種の自動合焦装置の構
成を示すブロック図であり、このブロック図を参照して
従来の自動合焦装置を説明すると、フォーカスレンズ1
により被写体からの光がフォーカスレンズ1の後段に配
置されたCCD等の撮像素子2に結像され、光信号が光
電変換されて、撮像素子2からは映像信号が出力され
る。この映像信号から得られる輝度信号が、撮像素子2
に接続されたバンドパスフィルタ3に入力され、バンド
パスフィルタ3によって所定の高周波数成分が抽出さ
れ、バンドパスフィルタ3に接続された検波回路4に入
力されて振幅検波(積分)され、焦点検出信号として取
り出される。この焦点検出信号は、検波回路4に接続さ
れたゲート回路5を介して画面内の焦点検出領域内の焦
点検出信号のみが抽出され、ゲート回路5に接続された
評価値演算回路6に入力される。評価値演算回路6で
は、各フィールド毎に焦点検出信号の積分値、或いは微
分値が演算され、現フィールドの焦点評価値信号が得ら
れる。この評価値演算回路6には、合焦の判断をする合
焦判断回路8が接続され、合焦判断回路8には、合焦レ
ンズ1の位置を制御するレンズ制御回路9が接続され、
レンズ制御回路9には、レンズ駆動回路10を介して、
フォーカスレンズ1を駆動するモータ12が接続されて
いる。また、モータ12にはフォーカスレンズ1の位置
を検出するレンズ位置検出回路11が接続され、レンズ
位置検出回路11はレンズ制御回路9に接続されてい
る。さらに、合焦判断回路8とレンズ制御回路9とには
メモリ7が接続されている。
【0005】この自動合焦装置では、所謂山登り方式と
称される合焦動作が行われ、先ず合焦動作起動時には合
焦レンズや撮像素子を光軸方向に微小振動させる等して
光路長を変化させ、合焦判断回路8が焦点評価信号の変
化を検出してピントぼけの方向を算出し、レンズ制御回
路9の指令によって、レンズ駆動回路10がモータ12
を駆動し、焦点評価値信号が大きくなる方向にフォーカ
スレンズ1を移動する。この場合、合焦判断回路8によ
り現フィールドの焦点評価値信号が、前フィールドの焦
点評価値信号よりも大きいと判断される限り、フォーカ
スレンズ1は同一方向に移動される。メモリ7には、現
在までの焦点評価値信号の最大値と、その時のフォーカ
スレンズ1の位置情報とが記憶されている。そして現フ
ィールドの焦点評価値が前フィールドの焦点評価値より
も小さいと判断された場合でも、現フィールドの焦点評
価値がその時点で記憶されている焦点評価値の最大値に
対して所定値以上低下していなければ、フォーカスレン
ズ1は現在と同一方向に移動される。
【0006】また記憶されている焦点評価値の最大値に
対して所定値以上低下すれば、フォーカスレンズ1は合
焦点位置を通り過ぎたと判断して記憶されている焦点評
価値の最大値に対応するフォーカスレンズ位置にフォー
カスレンズ1が逆転されて移動されて停止され、合焦動
作が完了する。
【0007】図2は合焦レンズ位置と焦点評価値との関
係を示す特性図であり、合焦と判断された時のピーク値
Vfがメモリ7に記憶され、このピーク値Vfに対して
一定の比率で再起動閾値Vthが定められている。
【0008】また合焦動作が完了してフォーカスレンズ
が停止された後も、撮像信号中より検出された焦点評価
値の抽出は行われ、現在の焦点評価値が再起動しきい値
Vth以下に低下したら、非合焦となったと判断し、フ
ォーカスレンズ1を再起動し、再び合焦動作を行う。従
って、この再起動閾値Vthを高いレベルに設定すると
合焦精度は高まるが、撮影被写体の僅かな輝度変化や、
画面内を撮影被写体以外の物体が横切った場合にも合焦
動作の再起動が行われるので、画面の揺動が生じ、映像
の鑑賞時に違和感を感じさせる。すなわち動画撮影を行
うビデオカメラでは、ある瞬間ごとの画像の質(ピン
ト、露出等)よりも、画像の連続性の方が重視されてい
る。そこで、必要以上に合焦動作の再起動が行われない
ように、再起動閾値Vthは撮像系の許容錯乱円径を考
慮して定めてある。また、合焦動作中にフォーカスレン
ズ1が合焦点位置を通り過ぎて焦点評価値が低下し、記
憶されている焦点評価値の最大値に相当するフォーカス
レンズ位置へとフォーカスレンズ1を反転した場合に
は、合焦判断回路8によってフォーカスレンズ1の現在
の位置と記憶されたフォーカスレンズ位置とを比較し、
これらが一致した場合にフォーカスレンズ1を停止する
ようレンズ制御回路9を制御する。
【0009】また露出制御について見ると、絞りも明る
さの変化に対する応答を遅く設定している。このため急
激な明るさの変化に対しても撮影画像の変化を緩やかに
し、明るさの細かな変化に対する撮影画像の不安定さを
取り除いている。
【0010】以上が、ビデオカメラ等に用いられている
自動焦点調節装置の構成を示すものであるが、近年、こ
のような動画撮影用のビデオカメラにおいて、動画撮影
モードの他に、静止画撮影を行うための静止画撮影モー
ドを備え、これらを選択し得るようにしたビデオカメラ
が提案されている。
【0011】このようなビデオカメラでは、動画を撮影
時には、合焦となるまで連続的に焦点調節が行われる
が、動画撮影は合焦精度よりも、映像の連続性が重視さ
れるために、前述のように焦点評価信号が、再起動閾値
Vthよりも小さいと判別されない限り、非合焦状態と
なってもフォーカスレンズは再起動されずフォーカスレ
ンズは停止されている。すなわち再起動閾値は可能な限
り、映像の連続性を優先するために低めに設定されてい
る。
【0012】一方、一般の静止画撮影専用カメラでは、
静止画撮影は一瞬の高品質の画像の取込みが重視される
ので、非合焦時には露光が禁止され、合焦後にレリーズ
が行われる。
【0013】すなわち、動画撮影中は映像の連続性を重
視して、ぼけ量が許容錯乱円径と同程度であれば、合焦
動作は再起動されず、動画撮影中でのフォーカスレンズ
の停止位置は必ずしも焦点評価信号のピーク値に一致し
ているとは限らず、ある不感帯の中にあることになる。
【0014】一方、静止画撮影時には、一瞬の画質が重
視されるため、主被写体が深度のほぼ中心にあり、主被
写体の前後のぼけ量が同等であることが要求され、さら
にフォーカスレンズ停止位置誤差に起因する合焦ずれを
最小限に抑え、非合焦撮影を回避して、高品質の静止画
を撮影するため、合焦レンズ位置が焦点評価信号のピー
ク値に対応する位置に設定された状態でレリーズが切ら
れることが望ましい。
【0015】したがって動画撮影と静止画撮影の可能な
ビデオカメラでは、それぞれの撮影に対応した焦点調節
装置を別個に備えるか、あるいは共通の焦点調節装置を
用いるのであれば、いずれかの焦点調節特性を犠牲にせ
ざるを得なかった。すなわち静止画撮影時でも、焦点信
号評価値が動画用再起動閾値Vth以下にならないと再
起動しないように構成されている。
【0016】ところで、前述の山登り方式の合焦動作で
は、合焦精度は撮像系の絞り値に依存し、絞り値(FN
o)が大きく、すなわち小絞りになると焦点深度が深く
なり、焦点評価信号の山形状がなだらかになって、焦点
評価信号のピーク位置を検出することが難しくなり、設
定される合焦点の合焦精度は低下する。一方、絞りを開
放側へと開くほど、被写界深度は深くなり、焦点評価信
号の山形状はピーク点付近で急峻となる。またFNoが
大きくなると、撮像素子への入射光量が減少して焦点評
価信号値も低下し、低輝度被写体の撮影時と同様に合焦
点の検出が困難になり合焦精度が低下する。したがって
焦点検出動作を行う場合には、絞り開放で行うのが最も
焦点検出精度を高めることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の動
画撮影モードと静止画撮影モードの切換が可能なビデオ
カメラでは、前述の再起動閾値Vthが、動画撮影モー
ドと静止画撮影モードとで共通に設定してあるので、動
画と静止画とについてそれぞれ最適の合焦精度が設定さ
れないことがある。例えば、動画撮影モードから静止画
撮影モードに切り換えて撮影を行う場合には、直前の動
画撮影時におけるぼけ量が再起動閾値Vthで定まる許
容値内にあると、再合焦動作を実行せずに、そのままの
条件で静止画が撮像されることになり、動画撮影の場合
と同等の画質となり、静止画としては合焦精度が低く低
画質のものが撮像される。
【0018】また、従来のビデオカメラでは、焦点評価
信号のピーク位置の検出を容易にし高精度の合焦条件を
設定するために、絞り値を小さくしてすなわち絞り開放
で測距動作を行えば、静止画撮影でより高精度の合焦状
態が得られるが、連続した映像を撮影する動画撮影モー
ドでは、合焦動作中も撮影を行うため、絞りを開放ある
いは開くことが測距動作に適していたとしても、撮影動
作、露出の面から見ると、最適な光量と一致しないこと
が多くその適用は難しいという問題がある。
【0019】本発明は、前述した従来の撮像カメラの現
状に鑑みてなされたものであり、その目的は、動画撮影
と静止画撮影とが切換可能な撮像カメラの静止画像の画
質を向上させることが可能な自動合焦装置を提供するこ
とにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本願の請求項1に記載の発明によれば、動画撮
影モードと静止画撮影モードとを設定可能な撮像装置で
あって、動画撮影モードと静止画撮影モードとを切り換
える切換手段と、焦点調節手段と、前記切換手段によっ
て、前記動画撮影モードから前記静止画撮影モードへと
切り換えられた場合に、前記焦点検出手段を再起動する
制御手段とを備えた構成とする。
【0021】また本願の請求項2に記載の発明によれ
ば、動画撮影モードと静止画撮影モードとを設定可能な
撮像装置であって、動画撮影モードと静止画撮影モード
とを切り換える切換手段と、焦点調節手段と、前記切換
手段によって、前記動画撮影モードから前記静止画撮影
モードへと切り換えられた場合に、前記焦点検出手段の
動作特性を変更する制御手段とを備えた構成とする。
【0022】また本願の請求項3に記載の発明によれ
ば、前記制御手段は、前記焦点調節手段の再起動しきい
値を変更するように構成する。
【0023】また本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、前記制御手段は、前記焦点調節手段の動作速度を変
更するように構成する。
【0024】また本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、動画撮影モードと静止画撮影モードとを設定可能な
撮像装置であって、動画撮影モードと静止画撮影モード
とを切り換える切換手段と、映像信号中の高周波成分を
焦点評価値信号として検出し、該焦点評価値信号に基づ
いて撮像系を駆動することによって合焦動作を行う焦点
調節手段と、入射光量を制御する露出制御手段と、前記
切換手段によって設定された撮影モードに応じて前記露
出制御手段を制御し、静止画撮影モードでの合焦動作を
略開放絞り状態にて行い、合焦動作終了後の撮像時に、
絞りを前記露出制御手段による測光結果に基づいて所要
の絞り値に切り換える制御手段とを備えた構成とする。
【0025】
【作用】本願の請求項1の発明によると、動画撮影モー
ドと静止画撮影モードとを切り換える切換手段により、
動画撮影モードから静止画撮影モードへの切換が行われ
ると、再起動手段によって、合焦動作が再起動され、被
写体映像信号の高周波成分を焦点評価信号として検出
し、該焦点評価信号に基づいて撮像系が駆動されて合焦
動作が再実行される。
【0026】本願の請求項2〜4の発明によると、動画
撮影モードと静止画撮影モードとを切り換える切換手段
により撮影モードが切り換えられると、閾値切換手段に
よって、切り換えられたモードに対応して、合焦動作再
起動閾値が切り換え設定され、焦点評価信号として検出
された被写体映像信号の高周波成分が、切り換え設定さ
れた合焦動作再起動閾値を下回ると、撮像系が駆動され
て合焦動作が再実行される。
【0027】本願の請求項5の発明によると、動画撮影
モードと静止画撮影モードとを切り換える切換手段によ
り、静止画撮影モードに切り換えられると、制御手段に
よって、静止画撮影モードでの合焦動作時の絞りが略開
放絞り状態に設定され、この略開放絞り状態で露光量制
御手段により合焦動作における露出が行われ、合焦動作
終了後の撮像時に、所要の絞り値に切り換えて静止画の
撮像が行われる。
【0028】
【実施例】先ず、本発明の第1の実施例を図1〜図5を
参照して説明する。図1は第1の実施例の構成を示すブ
ロック図、図5は第1の実施例の再起動合焦動作を説明
するための合焦レンズ位置と焦点評価値との関係を示す
特性図である。
【0029】図1に示すように、全体の動作を制御する
システム制御回路101に、撮影を開始するために操作
される撮影スイッチ102、動画撮影モードと静止画撮
影モードとの切換を行うモード選択スイッチ103、及
びモード選択スイッチ103により動画撮影モードから
静止画撮影モードへの切換が行われたとき、合焦動作の
再起動を行う再起動設定回路109が接続されている。
更に、システム制御回路101に、測距測光動作を行う
すなわち焦点評価値及び測光値演算を行う測距測光ブロ
ック108、撮像画像の記録再生を行う記録再生ブロッ
ク107、撮像動作を行うフォーカスレンズ、絞り、C
CD等の撮像素子等からなる撮像ブロック106、合焦
レンズを駆動するレンズ駆動ブロック105、及び絞り
を駆動して露光制御を行う露光制御ブロック104が接
続されている。
【0030】このような構成の第1の実施例では、図示
しない電源スイッチがオン状態にされると、システムの
初期化が行われた後に、モード選択スイッチ103の選
択の判別が行われ、動画撮影モードが選択されていると
判別された場合は、撮影スイッチ102がオンであるか
否かの判別が行われる。ここで、撮影スイッチ102が
オンであると判別されると、システム制御回路101の
指令によって、測距及び測光ブロック108によって測
距及び測光動作すなわち焦点評価値と測光値の演算が実
行される。次いで、システム制御回路101の指令によ
って、レンズ駆動ブロック105によるフォーカスレン
ズの駆動と、露出制御ブロック104による露出制御と
が行われ、撮像ブロック106によって撮像動作が行わ
れ、撮像された画像データが記録再生ブロック107に
格納される。なお、撮影スイッチ102がオフと判別さ
れた場合には、録画待ちの状態に設定される。
【0031】一方、モード選択スイッチ103によって
静止画撮影モードが選択されている場合には、撮影スイ
ッチ102がオンにされると、システム制御回路101
の指令によって、測距測光ブロック108が測距測光評
価値の演算を行い、その出力に基づきレンズ駆動ブロッ
ク105によってフォーカスレンズの駆動を行うととも
に、露出制御ブロック104によって絞りが駆動され、
露出制御が行われる。次いで、システム制御回路101
によって合焦条件の確認が行われ、システム制御回路1
01の指令によってレンズ駆動ブロック105によるフ
ォーカスレンズの駆動が行われ、合焦と判別されるとフ
ォーカスレンズの駆動が停止され、レリーズが切られて
静止画の撮像が行われ、録画画像データが記録再生ブロ
ック107に格納される。
【0032】ここで、特許請求の範囲と図1の構成との
対比関係を示すと、本願の請求項1では、動画撮影モー
ドと静止画撮影モードとを切り換える切換手段はモード
選択スイッチ103によって実現され、焦点調節手段は
測距、測光ブロック108、レンズ駆動ブロック10
5、撮像ブロック(フォーカスレンズ)106によって
実現され、動画撮影モードから前記静止画撮影モードへ
と切り換えられた場合に、前記焦点検出手段を再起動す
る制御手段は再起動設定ブロック109、システム制御
回路101によって実現される。
【0033】また本願の請求項2では、動画撮影モード
と静止画撮影モードとを切り換える切換手段はモード選
択スイッチ103によって実現され、焦点調節手段は測
距、測光ブロック108、レンズ駆動ブロック105、
撮像ブロック(フォーカスレンズ)106によって実現
され、前記動画撮影モードから前記静止画撮影モードへ
と切り換えられた場合に、前記焦点検出手段の動作特性
を変更する制御手段は再起動設定ブロック109、シス
テム制御回路101によって実現される。
【0034】また請求項3では、前記制御手段は再起動
設定ブロック109、システム制御回路101によって
実現される。
【0035】また請求項4では、前記制御手段はシステ
ム制御回路101によって実現される。
【0036】また請求項5では、動画撮影モードと静止
画撮影モードとを切り換える切換手段はモード選択スイ
ッチ103によって実現され、映像信号中の高周波成分
を焦点評価値信号として検出して撮像系を駆動すること
によって合焦動作を行う焦点調節手段は測距、測光ブロ
ック108、レンズ駆動ブロック105、撮像ブロック
(フォーカスレンズ)106によって実現され、入射光
量を制御する露出制御手段は測距、測光ブロック10
8、露出制御ブロック104、撮像ブロック(絞り)1
06によって実現され、前記切換手段によって設定され
た撮影モードに応じて前記露出制御手段を制御し、静止
画撮影モードでの合焦動作を略開放絞り状態にて行い、
合焦動作終了後の撮像時に、絞りを前記露出制御手段に
よる測光結果に基づいて所要の絞り値に切り換える制御
手段はシステム制御回路101によって実現される。
【0037】次に図2を用いて、上記図1の基本ブロッ
ク図の具体的構成を説明する。
【0038】同図において、図1と同一構成部分につい
ては、同一符号を付し、その説明を省略する。フォーカ
スレンズ1の後方には、絞り13が設けられ、撮像素子
2より出力された撮像信号を露出制御退路18にて所定
周期で積分し、その平均値が所定のレベルに一定となる
ようにIGメータを駆動して絞り13を開閉制御する。
これによって撮像信号の平均レベルが一定に保たれる。
【0039】また絞り13の値は、絞りエンコーダ23
によって検出され、後述の制御用マイクロコンピュータ
15へと供給され、被写界深度の算出に用いられる。
【0040】フォーカスレンズ1、絞り13を介して撮
像素子2へと入射された光束は、撮像素子2にて光電変
換されて撮像信号として出力され、フィルタ3、検波回
路4、ゲート回路5を介して高周波成分のレベルが抽出
され、評価演算回路6にて例えばそのフィールドごとの
ピークホールド値がとられ、焦点評価値として出力され
る。
【0041】この焦点評価値は、制御用マイクロコンピ
ュータ15へと供給され、その焦点評価値が大きくなる
ように、フォーカスレンズの駆動方向及びその駆動速度
が演算され、レンズ駆動回路19を介してモータ12を
駆動する。
【0042】また制御用マイクロコンピュータ15は、
焦点調節だけでなくそのシステム全体を制御するもので
あり、モード選択スイッチ16の操作状態に応じて動画
撮影モードと静止画撮影モードとを切り換えるととも
に、その焦点制御特性例えば再起動しきい値、合焦検出
条件、レンズ駆動速度等をそのモードに応じた特性に変
更する。また撮影スイッチ(トリガボタン)17の操作
を検出して、撮影動作を実行する。
【0043】また撮影モードに応じて露出制御回路18
もその撮影モードに応じた特性に制御される。例えば絞
りの応答特性、速度等を変更される。
【0044】また撮像素子2より出力された撮像信号
は、カメラ信号処理回路20にて、規格化された標準テ
レビジョン信号に変換され、ビデオレコーダ等の記録再
生ブロック21へと供給されるとともに、電子ビューフ
ァインダ等のモニタ22へと供給されてモニタされる。
【0045】ここで、フォーカスレンズ1、絞り13、
撮像素子2によって図1の撮像ブロックが構成される。
レンズ駆動ブロック105はモータ12、レンズ駆動回
路19からなり、露出制御ブロック104はIGメータ
14、露出制御回路18からなる。測距、測光ブロック
108は、フィルタ3、検波回路4、ゲート回路5、評
価値演算回路6、露光制御ブロック104の信号処理系
からなる。
【0046】システム制御回路101、再起動設ブロッ
ク109は制御用マイクロコンピュータ15に相当す
る。
【0047】撮影スイッチ102、モード選択スイッチ
103はそれぞれ符号17、16で示している。
【0048】記録再生ブロック107は、カメラ信号処
理回路20、記録再生ブロック(VTR)21、モニタ
22から構成されている。
【0049】ここで撮像カメラにおいて、オートフォー
カス方式を採用し、動画撮影モードと静止画撮影モード
との選択を可能にした場合の撮像カメラの基本的な動作
を、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0050】ステップS1で電源スイッチがオン状態に
され、ステップS2に進んで状態初期化が行われ、次い
でステップS3において撮影モードの判別が行われ、撮
影モードが動画モードであると判別されると、ステップ
S4に進んで撮影スイッチがオンであるか否かの判別が
行われる。ステップS4で撮影スイッチがオンでないと
判別されると、ステップS9に進んで録画待機状態とな
り、ステップS4で撮影スイッチがオンであると判定さ
れるとステップS5に進んで合焦動作及び露光制御動作
が開始される。
【0051】ステップS5では、映像信号出力をもと
に、焦点評価値及び測光値の演算が行われ、その結果を
利用して、ステップS6でフォーカスレンズ1及び絞り
13の駆動が行われ、ステップS7に進んで録画が開始
される。
【0052】なお、録画中もステップS8において合焦
状態及び適正露出状態のチェックが行われ、ステップS
9で非合焦、あるいは適正露出でないと判定された場合
には、ステップS5へと戻って焦点検出及び測光動作が
行われ、フォーカスレンズ及び絞りの制御が行われる。
なお、ステップS8で合焦状態か否かの判定は焦点評価
値が再起動しきい値Vthを下回ったか否かで行われる
ことは言うまでもない(図5参照)。
【0053】このように焦点評価値が再起動しきい値V
th以下にならないとフォーカスレンズは再起動せず、
録画は続行されるため、画像の連続性が保たれる。
【0054】これに対して、ステップS3で撮影モード
が静止画モードであると判別されると、ステップS10
に進んで撮影スイッチの確認が行われ、オンであると、
ステップS11に進んで合焦動作が開始される。ステッ
プS11では測光値と焦点評価値の演算とが行われ、ス
テップS12に進んで、フォーカスレンズの駆動と絞り
の駆動が行われて、ステップS13で合焦状態と判別さ
れるまで、S11、S12の処理が繰り返し行われる。
静止画撮影モードでは、一瞬の高品質の画像の取込が重
視されるので、非合焦時には露光が禁止され、ステップ
S13で合焦と判別された後にステップS14に進んで
レリーズが切られる。
【0055】そして、前述のように、動画撮影において
は、映像の連続性が重視されるので、ぼけ量が許容錯乱
円径と同程度であれば、合焦動作は再起動されず、動画
撮影中でのフォーカスレンズの停止位置は必ずしも焦点
評価信号のピーク値に対応しているわけではない。これ
に対して、一瞬の画質が評価される静止画撮影において
は、画質の評価が厳しくなり、主被写体が深度のほぼ中
心にあり、主被写体の前後のぼけ量が同等であることが
要求される。さらに、フォーカスレンズ停止位置誤差に
起因する合焦ずれを最小限に抑え非合焦撮影を回避し
て、高品質の静止画を撮影するために、基本的には、合
焦レンズ位置が焦点評価信号のピーク値に対応する位置
に設定された状態でレリーズが切られることが望まし
い。
【0056】次に、本実施例の動作を詳細に説明する。
動画撮影モードから静止画撮影モードへの切換時の動作
について説明する。
【0057】以下に示す本実施例では、撮像動作の途中
でモード選択スイッチ103が動画撮影モードから静止
画撮影モードに切り換えられると、図1で示すと、シス
テム制御ブロック101の指令によって、再起動設定ブ
ロック109によって、直前の動画撮影時において合焦
状態であるか否かに拘らず、合焦動作が再起動される。
前述のように、動画撮影モードにおいて合焦状態と判別
されていても、ぼけ量は再起動閾値Vthで定まる許容
値内にはあるが、合焦レンズ停止位置は焦点評価信号の
ピーク位置とは必ずしも一致していない。そこで、本実
施例では、動画撮影モードから静止画撮影モードへのモ
ードの切換時に、図5に示すように、直前の動画撮影モ
ードでは合焦レンズ位置がPmにあり、焦点評価信号が
動画撮影モードの再起動閾値Vmを上回っていて、合焦
状態と判別され合焦レンズが停止した状態にあっても、
必ず一連の山登り方式による合焦動作が再起動される。
このために、レリーズが切られる際の合焦レンズ位置は
焦点評価値ピークに対応する合焦レンズ位置Pfの近傍
にあることになり、撮像時のぼけ量が動画撮影モードか
ら静止画撮影モードへの切換の直後に比して大幅に低下
する。
【0058】なお、本実施例では、静止画撮影モードか
ら動画撮影モードに撮影モード切り換えられた場合に
は、焦点評価値が、図5に示す動画撮影モードでの所定
の閾値Vmを下回らない限り、合焦動作の再起動は行わ
れない。
【0059】このように、本実施例によると、図1で見
れば撮影動作中にモード選択スイッチ103が動画撮影
モードから静止画撮影モードに切り換えられると、再起
動設定手段109により合焦動作が必ず再起動されるの
で、静止画撮影時には、常に高精度の合焦動作が実行さ
れ、高画質の静止画が撮像される。
【0060】ここで、本発明の第1の実施例について、
実際に制御用マイクロコンピュータ15によって実行さ
れる処理を図4のフローチャートに基づいて、より具体
的に説明する。
【0061】なお、本実施例の場合は、撮影スイッチ1
7内に、動画撮影用トリガスイッチと静止画撮影用トリ
ガスイッチの両方を備えているものとする。
【0062】同図において、ステップS101で電源を
ONにすることによって処理をスタートすると、ステッ
プS102で、システム全体の初期化動作が行われ、ス
テップS103で撮影モードの設定状態すなわちモード
選択スイッチ16の操作状態が判別される。
【0063】ステップS103で、動画撮影モードであ
った場合には、ステップS104で動画撮影を開始する
撮影スイッチ17すなわち動画撮影用トリガスイッチの
操作状態の判別が行われ、撮影スイッチの押圧が確認さ
れるまで待機する。動画撮影トリガスイッチが操作され
ていない場合には、ステップS117で動画録画停止の
処理を行ってステップS103に戻る。
【0064】動画撮影トリガスイッチ17が押圧される
と、ステップS105で動画撮影用の測光値及び焦点評
価値演算が行われる、絞り、フォーカスレンズがそれぞ
れ駆動を開始されるとともに、ステップS107で記録
再生ブロックによる動画の録画動作が開始される。
【0065】続いてステップS108で、動画撮影トリ
ガスイッチが操作されているか否かを判別し、操作が解
除されていた場合には、ステップS117で動画録画を
停止してステップS103に戻る。
【0066】またステップS108で、動画撮影トリガ
スイッチが操作されていた場合には、ステップS109
で合焦か否かの判定を行い(動画撮影用の再起動しきい
値による判定)、合焦状態でなければステップS110
でスチル撮影用のトリガスイッチの状態を判別し、スチ
ル撮影用トリガスイッチが押圧されていなければ、ステ
ップS105に戻って動画用測光値及び焦点評価値に基
づく絞り、レンズ駆動を続行する。この際、動画撮影が
連続して行われていることは言うまでもない。
【0067】ステップS109において、合焦状態であ
ればステップS111でスチル撮影用のトリガスイッチ
の状態を判別し、スチル撮影用トリガスイッチが押圧さ
れていなければ、ステップS107へと戻って、合焦状
態のまま、動画撮影を続行する。
【0068】またステップS110、111において、
スチル撮影用トリガスイッチが押圧されていた場合に
は、静止画撮影の指示が行われたので、ステップS11
2へと進み、動画撮影を停止して、ステップS113へ
と進み、スチル撮影用の測光値、焦点評価値演算が行わ
れる。このスチル撮影用の測光値、焦点評価値演算は、
動画撮影時の特性に比較すると、焦点検出では、再起動
しきい値の変更(静止画撮影の方が厳しくなる)、フォ
ーカスレンズ駆動速度の変更等が行われ、また露出制御
でも、絞りの駆動速度、積分時定数、応答速度等の特性
が変更される(より高速で、瞬時の検出が可能となるよ
うに変更される)。
【0069】続いてステップS114で、実際に絞り、
フォーカスレンズの駆動が行われ、ステップS115で
合焦か否かを判別し、合焦でなければ、ステップS11
3へと戻って露出及び焦点調節動作を合焦するまで続行
し、合焦ならば、ステップS116で静止画撮影を行
い、ステップS103へと戻る。
【0070】またステップS103において、静止画撮
影モードが選択されていた場合には、ステップS118
へと移行して、動画録画停止の処理を行い、ステップS
119でスチル撮影用トリガスイッチの操作状態を判別
し、スチル撮影用トリガスイッチが操作されていた場合
にはステップS113に移行し、スチル撮影用の測光
値、焦点評価値演算を行う。以後の処理は前述の通りで
ある。
【0071】またステップS119でスチル撮影用トリ
ガスイッチの操作状態を判別し、スチル撮影用トリガス
イッチが操作されていなかった場合には、ステップS1
03へと復帰する。
【0072】以上の処理により、動画撮影モードから静
止画撮影モードに切り換えられた場合には、動画撮影時
に合焦していたか否かにかかわらず、焦点検出及び絞り
制御を静止画撮影用の特性に変更して再起動し、高精度
かつ適切な露出制御及び焦点検出を行うことができる。
【0073】次に本発明における第2の実施例について
説明する。図6のフローチャートを用いて説明する。
【0074】本実施例は、動画撮影モードと静止画撮影
モードとを切り換えるスイッチを持たず、常には動画撮
影を優先とし、動画撮影中に任意のタイミングで静止画
撮影を行うことを可能としたものである。
【0075】同図において、ステップS201で電源を
ONにすることによって処理をスタートすると、ステッ
プS202で、システム全体の初期化動作が行われ、ス
テップS203で動画撮影を開始する撮影スイッチ17
すなわち動画撮影用トリガスイッチの操作状態の判別が
行われ、撮影スイッチの押圧が確認されるまで待機す
る。動画撮影トリガスイッチが操作されていない場合に
は、ステップS216で動画録画停止の処理を行ってス
テップS203に戻る。
【0076】動画撮影トリガスイッチ17が押圧される
と、ステップS204で動画撮影用の測光値及び焦点評
価値演算が行われ、ステップS205で、絞り、フォー
カスレンズがそれぞれ駆動を開始されるとともに、ステ
ップS206で記録再生ブロックによる動画の録画動作
が開始される。
【0077】ステップS207では、スチル撮影用のト
リガスイッチの状態を判別し、スチル撮影用トリガスイ
ッチが押圧されていなければ、ステップS208へと移
行して、動画撮影トリガスイッチの状態を判別し、操作
がOFFになっていれば、ステップS210で動作撮影
を停止してステップS203に戻る。
【0078】またステップS208で動画撮影トリガス
イッチがONされていれば、ステップS209へと進ん
で合焦判定を行い、合焦ならステップS206へと移行
してその動画録画を連続して行い、ステップS209で
合焦でないと判断された場合は、ステップS204に復
帰して動画用の測光値、焦点評価値に基づく、絞り、レ
ンズ駆動を合焦するまで行う。もちろんこの際も動画撮
影は行われる。
【0079】一方、上述のステップS207で、静止画
撮影を行うべくスチルトリガスイッチがONされていた
場合には、静止画撮影の指示が行われたので、ステップ
S211へと進み、動画撮影を停止して、ステップS2
12へと進み、スチル撮影用の測光値、焦点評価値演算
を行う。このスチル撮影用の測光及び焦点検出特性は、
動画撮影時の特性に比較すると、焦点検出では、再起動
しきい値の変更(静止画撮影の方が厳しくなる)、フォ
ーカスレンズ駆動速度の変更等が行われ、また露出制御
でも、絞りの駆動速度、積分時定数、応答速度等の特性
が変更される(より高速で、瞬時の検出が可能となるよ
うに変更される)。
【0080】続いてステップS213で、実際に絞り、
フォーカスレンズの駆動が行われ、ステップS214で
合焦か否かを判別し、合焦でなければ、ステップS21
2へと戻って露出及び焦点調節動作を合焦するまで続行
し、合焦ならば、ステップS215で静止画撮影録画を
行い、ステップS203へと戻る。
【0081】以上の動作によれば、動画撮影中の任意の
タイミングで静止画撮影を行うと、動画の録画を停止し
て静止画録画を行い、静止画録画完了後は、待機状態と
なる。
【0082】ここでも、動画撮影モードから静止画撮影
モードへと移行した場合には、動画撮影時に合焦してい
たか否かにかかわらず、測光及び焦点検出特性を静止画
撮影用に切り換えた後、露出制御、焦点制御を再起動す
るように制御される。
【0083】次に本発明における第3の実施例について
図7のフローチャートを用いて説明する。本実施例は、
動画撮影モードと静止画撮影モードとを切り換えるスイ
ッチを持たず、常には動画撮影を優先とし、動画撮影中
に任意のタイミングで静止画撮影を行うことを可能とし
たものであり、この際、動画撮影用と静止画撮影用と
で、別個に記録媒体あるいは記録領域を備えており、動
画撮影を中止することなく、静止画撮影を可能としたも
のである。
【0084】図7のフローチャートにおいて、ステップ
S301で電源をONにすることによって処理をスター
トすると、ステップS302で、システム全体の初期化
動作が行われ、ステップS303で動画撮影を開始する
撮影スイッチ17すなわち動画撮影用トリガスイッチの
操作状態の判別が行われ、撮影スイッチの押圧が確認さ
れるまで待機する。動画撮影トリガスイッチが操作され
ていない場合には、ステップS315で動画録画停止の
処理を行ってステップS303に戻る。
【0085】動画撮影トリガスイッチ17が押圧される
と、ステップS304で動画撮影用の測光値及び焦点評
価値演算が行われ、ステップS305で、絞り、フォー
カスレンズがそれぞれ駆動を開始されるとともに、ステ
ップS306で記録再生ブロックによる動画の録画動作
が開始される。
【0086】ステップS307では、スチル撮影用のト
リガスイッチの状態を判別し、スチル撮影用トリガスイ
ッチが押圧されていなければ、ステップS308へと移
行して、動画撮影トリガスイッチの状態を判別し、操作
がOFFになっていれば、ステップS310で動作撮影
を停止してステップS303に戻る。
【0087】またステップS308で動画撮影トリガス
イッチがONされていれば、ステップS309へと進
み、合焦判定を行い、合焦ならステップS306へと移
行してその動画録画を連続して行い、ステップS309
で合焦でないと判断されたステップS304に復帰して
露出及び焦点調節動作を合焦するまで行う。もちろんこ
の際も動画撮影は行われる。
【0088】一方、上述のステップS307で、静止画
撮影を行うべくスチルトリガスイッチがONされていた
場合には、静止画撮影の指示が行われたので、ステップ
S311へと進み、スチル撮影用の測光値、焦点評価値
演算を行う。このスチル撮影用の測光、焦点検出動作
は、動画撮影時の特性に比較すると、焦点検出では、再
起動しきい値の変更(静止画撮影の方が厳しくなる)、
フォーカスレンズ駆動速度の変更等が行われ、また露出
制御でも、絞りの駆動速度、積分時定数、応答速度等の
特性が変更される(より高速で、瞬時の検出が可能とな
るように変更される)。
【0089】続いてステップS312で、実際に絞り、
フォーカスレンズの駆動が行われ、ステップS313で
合焦か否かを判別し、合焦でなければ、ステップS31
1へと戻って露出及び焦点調節動作を合焦するまで続行
し、合焦ならば、ステップS314で静止画撮影録画を
行い、ステップS303へと戻る。
【0090】ここでも、動画撮影モードから静止画撮影
モードへと移行した場合には、動画撮影時に合焦してい
たか否かにかかわらず、測光及び焦点検出特性を静止画
撮影用に切り換えた後、露出制御、焦点制御を再起動す
るように制御される。
【0091】次に、本発明の第4の実施例を図8を参照
して説明する。図8は第4の実施例の再起動閾値の切換
動作を説明するための合焦レンズ位置と焦点評価値との
特性図である。
【0092】本実施例は、すでに図3、図4を参照して
説明した第1の実施例と基本的には類似の構成を有し、
図3、図4に対応付けて説明すると、本実施例では、動
画撮影モードと静止画撮影モードとにそれぞれ再起動閾
値が予め設定してあり、システム制御回路101あるい
は、制御用マイクロコンピュータ15が、モード選択ス
イッチ103、16の切換が行われると、切り換えられ
たモードに対応する再起動閾値で再起動設定ブロック1
09に合焦動作の再起動を実行させる機能を有してい
る。
【0093】図2では、制御用マイクロコンピュータ1
5内で再起動しきい値の設定の変更が行われる。
【0094】本実施例では、動画撮影モードには再起動
閾値Vmが、静止画撮影モードにはより高い再起動閾値
Vsが予め設定してあり、動画撮影モードでは、焦点評
価値が再起動閾値Vmより低下すると、合焦動作の再起
動が行われ、静止画撮影モードでは、焦点評価値が再起
動閾値Vsより低下すると、合焦動作の再起動が行われ
る。このために、本実施例では、図8に示すように、撮
像面における被写体の最大許容ぼけ量に相当する評価量
は、静止画撮影モードではδsで、動画撮影モードでは
δmであり、δs<δmとなり、常に動画は評価量δm
以上の高品質の画像として撮像され、静止画は動画より
も高い評価量δsの高品質の画像として撮像される。
【0095】このように、本実施例によると、動画撮影
モードと静止画撮影モードとにそれぞれ対応する再起動
閾値Vm、Vsが設定されるので、合焦動作の再起動が
それぞれの撮影モードに適切に対応して効率的に行わ
れ、各撮影モードでの撮像画像は常にそれぞれ適確な画
像品質に維持される。なお、この機能は、前述の第1〜
第3の実施例すべてに適用されている。
【0096】次に、本発明の第5の実施例を図9を参照
して説明する。図9は第5の実施例の静止画撮影モード
での撮影動作を示すフローチャートである。
【0097】本実施例は、すでに図3を参照して説明し
た第1の実施例と基本的には類似の構成を有し、図3に
対応付けて説明すると、本実施例では、静止画撮影モー
ドでは、システム制御回路101が、電子シャッターを
用いた露出制御ブロック(露光量制御回路)104を制
御して、合焦動作時の露出を開放絞り状態にて行って合
焦動作を実行し、合焦動作終了時に撮像時の所要の絞り
値に戻す機能を有している。
【0098】第5の実施例の動作を図9のフローチャー
トを参照して説明すると、ステップS401で静止画撮
影モードが設定されると、ステップS402に進んでシ
ステム制御ブロック11の指令によって、絞りが開放状
態の絞り値になるように設定され、そして、ステップS
403に進んで、電子シャッターの作動により露出が行
われ、焦点評価信号が得られる。次いで、ステップS4
04において、得られた焦点評価信号を用いて測距、測
光の演算が行われ、ステップS405に進んで、測距デ
ータに基づいた合焦レンズの駆動が行われる。
【0099】次いで、ステップS406において、一連
の測距動作の後で合焦状態が確認されると、ステップS
407に進んで、測光データに基づいて絞りの絞り値が
撮影に適切な値に戻され、ステップS408に進んでレ
リーズが切られ静止画の撮像が行われる。このような静
止画撮影モードに限って、合焦動作時に撮像素子に対す
る露光量を充分に取り、焦点評価信号として充分な出力
を得て、より高精度の合焦動作が行われる。本実施例で
は、合焦動作再起動閾値の設定を、第1の実施例乃至第
4の実施例で説明したと同様の方法に設定することがで
きる。
【0100】本実施例によると、静止画撮影モードでの
合焦動作時には、絞りの絞り値が撮影時よりも小さく設
定され、焦点評価信号の山形状を幅狭に鋭く形成し、焦
点評価信号のピーク位置の検出を容易にし、さらに絞り
値が小さくすることにより撮像素子への入射光量を増加
させ、設定される合焦点の合焦精度を高めることができ
る。
【0101】このようにして、本実施例によると、静止
画撮影モードでの合焦動作時に絞りを開放状態に設定
し、合焦点設定の合焦動作を高精度で行わせ、合焦動作
終了後に撮影に適切な絞り値を設定して撮像を行い、高
品質の静止画像の撮像が可能になる。
【0102】なお、露光量制御手段としては、電子シャ
ッターに限られず、高速でシャッター動作を行えるもの
であれば他の方式でもよい。
【0103】
【発明の効果】以上、本発明の請求項1の発明によれば
動画撮影モードから静止画撮影モードへの切換が行われ
ると、合焦動作が再起動され、被写体映像信号の高周波
成分を焦点評価信号として検出し、該焦点評価信号に基
づいて撮像系が駆動されて合焦動作が行われるので、静
止画撮影時には、常に高精度の合焦動作が実行された状
態で、撮像が行われ高画質の静止画像を得ることが可能
になる。
【0104】また、本発明の請求項2〜4の発明によれ
ば、動画撮影モードと静止画撮影モードとの切換が行わ
れると、切り換えられたモードに対応して、合焦動作再
起動閾値が切り換え設定され、焦点評価信号として検出
された被写体映像信号の高周波成分が、切り換え設定さ
れた合焦動作再起動閾値を下回ると、撮像系が駆動され
て合焦動作が再実行されるので、合焦動作の再起動がそ
れぞれの撮影モードに適切に対応して効率的に行われ、
各撮影モードでの撮像画像は常にそれぞれ適確な画像品
質に維持される。
【0105】また、本発明の請求項3の発明によれば、
静止画撮影モードへの切換が行われると、静止画撮影モ
ードでの合焦動作時に絞りが略開放状態に設定されて露
光量制御手段により露出が行われ、合焦動作終了後の撮
像時に、所要の絞り値に切り換えて静止画の撮影が行わ
れるので、高精度の合焦動作に基づいた高品質の静止画
像の撮像が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例を示す基本ブロッ
ク図である。
【図2】図1の基本ブロック図の具体的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】動画撮影と静止画撮影の切換の可能なカメラの
基本動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第1の実施例の動作を説明するための
フォーカスレンズ位置と焦点評価値との関係を示す特性
図である。
【図6】本発明の第2の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第3の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】本発明の第2の実施例の再起動しきい値の切換
動作を説明するためのフォーカスレンズ位置と焦点評価
値との特性図である。
【図9】本発明の第3の実施例における静止画撮影モー
ドでの撮影動作を示すフローチャートである。
【図10】一般的な自動焦点調節装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図11】図1の自動焦点調節装置の合焦動作を説明す
るためのフォーカスレンズ位置と焦点評価値との関係を
示す特性図である。
【符号の説明】
101 システム制御回路 102 撮影スイッチ 103 モード選択スイッチ 104 露出制御ブロック 105 レンズ駆動ブロック 106 撮像ブロック 107 記録再生ブロック 108 測距測光ブロック 109 再起動ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 孝史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 溝口 芳之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画撮影モードと、静止画撮影モードと
    を設定可能な撮像装置であって、 動画撮影モードと静止画撮影モードとを切り換える切換
    手段と、 焦点調節手段と、 前記切換手段によって、前記動画撮影モードから前記静
    止画撮影モードへと切り換えられた場合に、前記焦点検
    出手段を再起動する制御手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 動画撮影モードと、静止画撮影モードと
    を設定可能な撮像装置であって、 動画撮影モードと静止画撮影モードとを切り換える切換
    手段と、 焦点調節手段と、 前記切換手段によって、前記動画撮影モードから前記静
    止画撮影モードへと切り換えられた場合に、前記焦点検
    出手段の動作特性を変更する制御手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載において、前記制御手段
    は、前記焦点調節手段の再起動しきい値を変更すること
    を特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載において、前記制御手段
    は、前記焦点調節手段の動作速度を変更することを特徴
    とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 動画撮影モードと、静止画撮影モードと
    を設定可能な撮像装置であって、 動画撮影モードと静止画撮影モードとを切り換える切換
    手段と、 映像信号中の高周波成分を焦点評価値信号として検出
    し、該焦点評価値信号に基づいて撮像系を駆動すること
    によって合焦動作を行う焦点調節手段と、 入射光量を制御する露出制御手段と、 前記切換手段によって設定された撮影モードに応じて前
    記露出制御手段を制御し、静止画撮影モードでの合焦動
    作を略開放絞り状態にて行い、合焦動作終了後の撮像時
    に、絞りを前記露出制御手段による測光結果に基づいて
    所要の絞り値に切り換える制御手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
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