JPH0717037U - 水田の水管理施設 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水田に水を引き入れるとき、必要以上の水の
水田への流入を止め、余分の水は水引き込み口で、排水
口から排水管を通して排水路に排出させるようにしたも
のである。また水田を干すとき、回転自在の排水口を横
に倒す簡単な操作で、よく干せるようにしたものであ
る。 【構成】 排水管１を地中に埋設し、その一端を水引き
込み口に出し、回転自在の水面の高さを調節できる排水
口２を装着し、他端を排水路に出した水田の水管理施設
である。

Description

【考案の詳細な説明】 従来、水田に水を引く場合は、用水路をせき止め、水田のあぜを切り落して水 引き込み口をつくり、そこから水を入れ、満水すると水引き込み口を板または土 などで止め、余分の水が水田に流入しないようにしている。水引き込み口を止め ずにおくと、余分の水は水田に流れ込み、水引き込み口と離れたあぜに設けてい る溢流方式の排水口から排水路に排出される。溢流方式の排水口からの排水を長 時間続けると、水田内の水に含まれる肥料や農薬成分が余分の水と一緒に排出さ れたり、引き入れる水が冷たい場合、水田の水温が下がり、稲の生育に悪影響を 及ぼす。従って、従来は余分の水が、できるだけ水田に流れ込まないように満水 の時間を見計らって、再々水田に足を運んでいる。

また水田を干すのに、従来は、あぜの一部を切って水田の水を落とし干してい るが、水引き込み口からのしみ込みなどで、よく干せないときがある。

本考案は、これらの欠点を補うためのもので、満水後は自動的に水田への水の 流入を防ぎ、余分の水は水田に流入させることなく、全て排水口２から配水管１ を通って排出されるので、前述の害がなく、水監視の労力を省くことができ、水 田の水温を高めるのにも役立つ。

また水田を干すときは、回転自在の排水口２を横に倒せばよい。簡単なこの操 作により、あぜを切る必要はなく、水引き込み口からのしみ込みが水田の入口で 防げるので、水田の水位を下げることができ、水田をよく干せる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構造を示す正面図と側面図である。

【図２】本考案実施田における満水後の水の流れを示す
断面図である。

【符号の説明】

１は排水管。 ２は回転自在の排水口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 図面に示すように排水管１を埋設し、そ
   の一端を水引き込み口に出し、水面高さが調節できる回
   転自在の排水口２を装着し、必要以上の水を排水口２よ
   り排水管１に流しこみ、排水管１を通って排水路に排出
   させたり、また水田を干すときは、水引き込み口をせき
   止め、回転自在の排水口２を横に倒し、水田に溜ってい
   る水や漏水を排出させるようにした水田の水管理施設の
   構造に関するものである。