JP3032600U - 水田の水温保持装置 - Google Patents

水田の水温保持装置

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JP3032600U
JP3032600U JP1996007171U JP717196U JP3032600U JP 3032600 U JP3032600 U JP 3032600U JP 1996007171 U JP1996007171 U JP 1996007171U JP 717196 U JP717196 U JP 717196U JP 3032600 U JP3032600 U JP 3032600U
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JP1996007171U
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福八 久保
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福八 久保
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Abstract

(57)【要約】 [課題] 水温による水の密度差を利用して水田内の温
水が排水されることなく、消費量分のみ外部より水田内
へ供給する。 [解決手段] 左右側壁3、4と水の出入口7、8を上
方に設けた前後側壁1、2とより成る枠体の内側には、
水の通過口9、10が上下交互になるように隔壁5、6
を内設し、水温による水の密度差を利用して水田内の温
水を外部へ排水することなく、水田内の消費された水量
のみを前記水の出口7より水田内へ供給し得るようにし
たことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、水田の水温、水位の調節のために、水田の水の出入口に取り付けて 使用する水田の水温保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水稲の育成には、水田の水温、気温、日照時間の3条件に大きく左右される。 この3条件のうち、水田の水温は、ある程度高い方が水稲の成育が良好であると いう試験結果がでている。
【0003】 水田内への水の供給は、取水口より直接水を水田内に供給することが一般的に 行われている。この取水口からの水は、用水路、川、湧き水を利用しているので 、常時水田内へ供給されており、余剰な水は、水田を囲焼している畦の上面を通 過して用水路、川等へ排水されているのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例であると、取水口より供給された冷たい水が、日中 の太陽熱で暖められた水の下方へ送り込まれ、暖められた水のみが畦を乗り越え て川、用水路等へ排水され、水田内の水温が上昇せず、水稲の成育に悪影響を及 ぼすという問題点があった。
【0005】 そこで、本考案は上記従来の技術の有する欠点を除去するために、側壁間に水 の通過口を交互に設けた隔壁を内設することにより、水田内に太陽光により暖め られた水を水田内へ排水することなく滞溜せしめ、蒸発、水稲の根からの水分吸 収、土壌への浸透等により減少した水量のみを水田内へ供給して、水田内の水温 及び水位の保持を図り得る水田の水温保持装置を提供することとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本願考案のうち請求項1記載の考案は、左右側壁と 、水の出入口を上方に設けた対向前後側壁とより成る枠体の内側には、水の通過 口が上下交互になるように隔壁を内設し、水温による水の密度差を利用して、水 田内の温水を外部へ排水することなく、水田内の消費された水量のみを前側壁上 方に形成されている水の出口より水田内へ供給可能に形成している。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図を参照にして考案の実施の形態について説明する。
【0008】 図1〜図3において、水田の水温保持装置は、前後側壁1、2、左右側壁3、 4と隔壁5、6とより構成されている。前後側壁1、2は左右側壁3、4の高さ よりも低く形成して、前後側壁1、2の上方に水の出入口7、8を形成している 。前後側壁1、2の略中央位置には隔壁5が設けられている。隔壁5は、上方に 水の通過口9を形成するように、前後側壁1、2の高さよりも低く設けられてい る。隔壁6は、側壁1と隔壁5との間に位置し、下方に通過口10を形成してい る。
【0009】 次に、作用について説明する。水田の水温保持装置は、図4に示すように、前 側壁1が水田側に、後側壁2が用水路、川等側になるように、水田の一隅に下方 を土壌内に埋め込み、取水口11から供給される水が、隔壁2と隔壁5間に落下 するように設置する。水は通過口9、10を経て、水の出入口7より、水田内に 送り出されるように作用するが、水田内の水圧が高いため、取水口11より供給 された水は、側壁1、2、3、4内において水田内における水位と同一高さの水 位を保持しつつ、後側壁2の水の出入口8より後方へ排水される。水田内の水位 が蒸発、根からの水分吸収、土壌への浸透等により低下すると、側壁1、2、3 、4内の水位と同一水位を保持するため、水の出入口7より水田内へ蒸発等によ り消費された量の水が供給される。
【0010】 図5は他の実施の形態を示すものである。説明を簡単にするために、前述の図 1〜図3と同様の作用をなす部分は同一符号を用いて説明する。図5においては 左右側壁3、4のうち、隔壁5と側壁2に位置する部分に入水口12を穿設して いる。用水路等により直接取水する場合においては、用水路等の水の流路に入水 口12が位置するように本装置を設置して使用するものである。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、側壁と隔壁の高さ等を異ならしめる構造にし、水田内の水と供給さ れる水の温度差、密度差を利用して水田内の水位を一定に保持するようにしてい るので、製造コストが低コスト化でき、経済的であるという効果がある。
【0012】 又、水田内の水が装置内へ入ることなく、水田内に日光により暖められた水が 排水されることなく水田内に滞溜し、水稲の育成が良好となるという効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線断面図である。
【図2】水田の水温保持装置の実施の形態における正面
図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】使用状態を示す説明図である。
【図5】水田の水温保持装置の他の実施の形態における
縦断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 側壁 5、6 隔壁 7、8 出入口 9、10 通過口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右側壁3、4と、水の出入口7、8を
    上方に設けた前後側壁1、2とより成る枠体の内側に
    は、水の通過口9、10が上下交互になるように隔壁
    5、6を内設し、水温による水の密度差を利用して水田
    内の温水を外部へ排水することなく、水田内の消費され
    た水量のみを前記水の出口7より水田内へ供給し得るよ
    うにしたことを特徴とする水田の水温保持装置。
JP1996007171U 1996-06-18 1996-06-18 水田の水温保持装置 Expired - Lifetime JP3032600U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021087388A (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 Kddi株式会社 水門制御装置、水門、水門制御方法及び水門制御システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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