JPH0717017A - オフセット印刷装置 - Google Patents

オフセット印刷装置

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JPH0717017A
JPH0717017A JP16232993A JP16232993A JPH0717017A JP H0717017 A JPH0717017 A JP H0717017A JP 16232993 A JP16232993 A JP 16232993A JP 16232993 A JP16232993 A JP 16232993A JP H0717017 A JPH0717017 A JP H0717017A
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JP
Japan
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stage
work
plate
ball screw
blanket cylinder
Prior art date
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JP16232993A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Suenaga
哲朗 末長
Hideaki Fujii
英明 藤井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度,高速なオフセット印刷装置を提供す
る。 【構成】 基台1と、この基台1上を往復動するステー
ジ2と、このステージ2上に設けられた位置調節自在の
版定盤6およびワーク定盤7と、基台1上方に設けられ
たブランケット胴3と、ステージを移動させる中空体の
ボールネジ13と、平板または凹版のアライメントマー
クを光学装置4a,4bで読み取り平板等の位置調整を
行う移動アライメント装置4と、ボールネジ13の中空
体に冷却液を循環せしめる冷却液循環装置53とを備
え、印刷回数に無関係に確実にアライメントマークを光
学装置が読み取れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷装置に
係り、特に凹版上のパターンをブランケット胴を介して
ワーク上に転写するようにしてLCD用のカラーフィル
タ等を製造する場合に好適なオフセット印刷装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LCD用のカラーフィルタは、ガ
ラスからなる透明基板上にR,G,Bのそれぞれの精細
パターンを順次印刷して製造する。このLCDカラーフ
ィルタの画線部を形成する方法としては、平板オフセッ
ト印刷法あるいは凹版オフセット印刷法が高精度で低コ
ストであることから多用されている。この場合、R,
G,Bの各パターンの真直性,位置精度が要求され、ま
た、R,G,Bのインクを順次印刷する際にはパターン
の整合性が要求される。
【0003】従来の、この種のオフセット印刷装置とし
ては、図7に示すタイプのものがある。即ち、従来のオ
フセット印刷装置Moは、基台100を有し、この基台
100上にステージ101が支持されている。このステ
ージ101中央の上方には支持フレーム107に取り付
けられたブランケット胴102が設けられ、モータ10
3の回転に応じて前記ブランケット胴102が前後に移
動するようになっている。前記ステージ101上には凹
版Pを載置するための版定盤120と、ガラス板からな
るワークWを載置するためのワーク定盤121が配設さ
れている。前記基台100の側面の上部にはガイドレー
ル104が設けられ、このガイドレール104に沿って
スライダ105が摺動し、このスライダ105は前記支
持フレーム107に固着されている。この支持フレーム
107の下部はボールネジ106に係合し、このボール
ネジ106は前記モータ103の回転がベルトBを介し
て伝達されることによって回転する。
【0004】前記ステージ101の左右両側にはラック
109とベアラー110が設けられ、これらラック10
9とベアラー110にそれぞれ対応して、前記ブランケ
ット胴102の左右にピニオン108とベアラー111
が設けられている。そして、ベアラー110とベアラー
111とが当接した状態でラック109とピニオン10
8が噛合し、しかもラック109とピニオン108との
噛合高さが凹版P及びワークWの高さと同一になって、
ブランケット胴102が往復動するようになっている。
【0005】そして、R,G,B用のそれぞれのパター
ンを順次ワーク上に印刷し、LCD用のカラーフィルタ
を製造している。しかしながら、かかる従来のオフセッ
ト印刷装置M0 は、前記ブランケット胴102がステー
ジ101上を往復動するようになっており、かかる「ブ
ランケット移動型」の移動体(ブランケット胴,スライ
ダ等)のL/D[Lは移動体の印刷方向長さ(スライダ
105の印刷方向長さ)、Dは移動体の移動方向に垂直
な幅(ガイドレール104,104(但し、一方のみ図
示)間の長さ)]が約0.5となり、この数値では、こ
の種のオフセット印刷装置の印刷精度の大きな要因とな
るヨーイング(Yawing)が悪くなる。なお、一般に、ヨ
ーイングを良好に保つには移動体のL/Dは、1.5程
度の値が必要とされ、L/D<1.5の場合はヨーイン
グが悪くなるとされている。また、移動体の重心が、摺
動面(リニアガイド面、ベアラー面)を基準として考え
た場合に高くなり、位置決め精度が劣る原因となってい
る。
【0006】また、従来のオフセット印刷装置M0 は、
ラック109とピニオン108の係合によってブランケ
ット胴102の回転と移動をするようになっている。そ
のため、前記回転と移動の同期精度は、歯車のピッチと
歯型精度に大きく依存し、また、バックラッシュの影響
を受け、前記同期精度を上げるには高価な歯車を必要と
する。
【0007】更に、従来のオフセット印刷装置M0 は、
ブランケット胴の上下動の支持は、機構的に固定された
ベアラーの接触により行われている。そのため、ブラン
ケット胴全長に渡って均一な接触を保つこと、およびワ
ークの厚みのバラツキまたはワーク表面のうねりへの追
従が困難である。
【0008】そこで、本願出願人は、先にかかる問題点
を解決した刷版から被印刷体へブランケット胴を介して
繰り返し行う印刷を、高い位置合せ精度で行うことが可
能なオフセット印刷装置を提案した(特願平05−05
3466号)。
【0009】この提案に係るオフセット印刷装置は、基
台上を往復動するステージと、このステージ上に設けら
れた位置調節自在な凹版載置用の版定盤と、ステージ上
に設けられた位置調節自在なワーク載置用のワーク定盤
と、ステージ移動用のステージモータと、ブランケット
胴回転用のブランケット胴モータと、ステージモータと
ブランケット胴モータを個別に制御する制御装置とを備
えて構成した。更に、前記制御装置はステージモータと
ブランケット胴モータの個別制御をセミクローズド制御
方式で制御し、ステージの精密な位置決めのためにステ
ージモータの出力をボールネジを介してステージに伝達
し、版定盤の版とワーク定盤上のワーク基板とのアライ
メントマークAM(図8参照)を光学的に検知し、前記
版定盤およびワーク定盤を移動させて前記版およびワー
ク基板を基準位置に移動するようにしていた。
【0010】このように構成すると、移動体となるステ
ージの移動量,位置決め精度,ヨーイング等の精度の向
上が図られ、例えば、R,G,B3色の印刷を行う場
合、各色間の整合性の良好な高精度,高品質のLCDカ
ラーフィルタを製造できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
構成のオフセット印刷装置を繰り返し使用すると、図9
に示すように、前記アライメントマークAMが光学装置
(アライメントカメラ)の視野Rの外になり、アライメ
ントマークAMを検出することができなくなり、アライ
メント不良(位置検出不能)となることがあった。かか
る現象の発生理由は、オフセット印刷装置の繰り返し使
用によりボールネジとボールナット(係合部材)との摩
擦熱およびモータ自身の発熱等によりボールネジが熱膨
脹を起こすため、ボールネジの指令回転数量以上にステ
ージの移動量が増加するためである。
【0012】そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、印刷を繰り返し行っても、高い位置合
せ精度で印刷を行うことが可能なオフセット印刷装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、基台と、この基台上を往復動するステージ
と、該ステージ上に設けられ位置調節自在な平板または
凹版載置用の版定盤と、前記ステージ上に設けられ位置
調節自在なワーク載置用のワーク定盤と、前記基台上方
のステージと対応する位置に設けられたブランケット胴
と、前記ステージ移動用のステージモータと、該ステー
ジモータの出力を前記ステージに伝達するためのボール
ネジと、前記基台の所定位置に固定され前記平板または
凹版とワークとのアライメントマークを検知する光学装
置と、該光学装置が検知した値に基づき前記ワーク定盤
と版定盤との相対位置を可変する移動アライメント装置
と、を備えたオフセット印刷装置であって、前記ボール
ネジは、冷却液を流入せしめる中空体からなる。
【0014】
【作用】ステージ上のワーク定盤と版定盤とにガラス板
状のワークと凹版とをそれぞれ固定し、凹版上にはイン
クを供給し、ステージを移動させながら供給されたイン
クを凹版の画線部に充填し、余分なインクを掻き取り、
この凹版画線部に充填されたインクをステージの移動及
びブランケット胴を回転させながら、ブランケット胴の
周面のブランケットに転写し、ついで連続的にステージ
を移動させつつブランケット胴に転写された凹版上のパ
ターンをワーク上に転写する。
【0015】このように、「ステージ移動型」にするこ
とにより前述のL/D(図1に示すように、ステージ移
動型の場合は、Lはステージの移動距離[両端の摺動駒
16,16間の距離)であり、Dは左右のリニアガイド
15,15の幅])が約3となり、印刷装置の精度の大
きな要因となるヨーイングを減少させる。また、ステー
ジ移動型の場合、移動体(この場合はステージ)の重心
高さを、ステージとリニアガイドの摺動面の高さとほぼ
同一にすることが可能となり、位置決め精度の向上を図
ることができる。
【0016】また、版,ワークのアライメントマーク位
置を光学的に検知し、版,ワークが所定位置になるよう
に、ステージ上に設けられた位置調節自在な凹版載置用
の版定盤と、前記ステージ上に設けられた位置調節自在
なワーク載置用のワーク定盤を移動させることにより、
印刷毎の版とワークの相対位置を同じにすることができ
る。このアライメントマークの検知に際しては、それま
での印刷回数に応じた摩擦熱等によりボールネジが伸び
るおそれがある。しかし、ボールネジの中空体に冷却液
を流入せしめてボールネジの発熱を抑制しているので、
ボールネジが伸びることがない。従って、印刷回数に無
関係に確実にアライメントマークが検知されるので、印
刷毎の版とワークの相対位置を一致させることができ
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1に示すように、本発明のオフセット
印刷装置M1 は矩形をなす基台1を有し、この基台1上
にはステージ2が往復動可能に設けられている。前記基
台1の長手方向中央部上方にはブランケット胴3が回転
自在に設けられている。前記ステージ2上には凹版Pを
載置するための版定盤6が設けられ、この版定盤6に並
列に、ガラス板であるワークWを載置するためのワーク
定盤7が配設されている。なお、前記両定盤6,7は表
面に多数の小孔を備え、真空引により各定盤6,7上に
凹版PおよびワークWを吸着保持するようにしている。
【0018】前記ブランケット胴3に隣接して凹版P上
に供給されたインキのうち、余分なものを拭き取り且つ
凹版Pの画線部にインクを充填するためのドクター装置
26が上下動可能に設けられると共に、このドクター装
置26に隣接して前記凹版P上にインクを供給するため
の上下動可能なディスペンサー装置27が設けられてい
る。
【0019】このディスペンサー装置27に隣接して前
記ワークW上に形成されたアライメントマークAM及び
前記凹版P上に形成されたアライメントマークAMをそ
れぞれ光学的に検出して前記ワークWと凹版Pとの相対
的位置関係を強制するためのアライメント装置4が設け
られている。前記アライメント装置4は左右に配設され
たCCDカメラを含む光学装置4a,4bを含み、これ
ら光学装置4a,4bは上述したようにワークWあるい
は凹版PのアライメントマークAMをそれぞれ2台のC
CDカメラにより検出して相互の位置関係を判断し、図
3に示すように、版定盤6及びワーク定盤7を、それぞ
れX座標用,Y座標用,θ用のパルスモータ41,4
2,43を駆動させて調節する。
【0020】ブランケット胴3の両側端は、転写を所定
圧力で行うための定圧装置11によって支持され、ま
た、この定圧装置11によって前記ブランケット胴3の
高さ位置が調整される。
【0021】前記基台1の端面にはステージモータ12
が設けられ、このステージモータ12にはボールネジ1
3が連結され、このボールネジ13はステージ2の裏側
に設けられた係合部材14,14に螺合している。前記
ボールネジ13は、図2に示すように、右端部から左端
部にかけて流通路13aが形成され、ボールネジ13の
右端部には、軸方向端面から冷却液を流入する流入側シ
ーリング部材61が配設され、ボールネジの左端部に
は、ボールネジ13の周側面から冷却液を排出する排出
側シーリング部材54が配設されている。前記流入側シ
ーリング部材61は、ボールネジ13が嵌入されたベア
リング62と、冷却液をシールするためのシール材63
を備えている。また、前記排出側シーリング部材54
は、ボールネジ13が嵌入されたベアリング55と、冷
却液をシールするためのシール材56を備えている。そ
して、冷却水を強制的に循環せしめる冷却水循環装置5
3の出口側がパイプ52を介して前記流入側シーリング
部材61に接続され、前記冷却水循環装置53の入口側
がパイプ51を介して前記排出側シーリング部材54に
接続されている。そして、矢印X1 方向から送水された
冷却水は、周囲をシールされた空間部64を介して流通
路13aに流れ込み、吹き出し口13bから吹き出され
て矢印X2 方向に流れだし、冷却水循環装置53へと戻
る。
【0022】また、前記基台1の両側上面には、リニア
ガイド15,15が長手方向に配設され、このリニアガ
イド15には前記ステージ2の左右の下面に設けられた
摺動駒16,16が摺動自在に係合している。そして、
前記ステージモータ12が回転すると、ステージ2は左
右に摺動する。
【0023】また、前記ブランケット胴3の一側には変
速機18を介してブランケットモータ17が設けられ、
このブランケットモータ17によって前記ブランケット
胴3が回転される。前記ブランケットモータ17及びス
テージモータ12は、図2に示すように、制御装置40
に接続され、この制御装置40によって個別に制御され
る。ここに、前記ステージ2の往復動と、ブランケット
胴3の回転位置とは同期させる必要があるが、上述のよ
うにステージモータ12とブランケットモータ17とを
制御装置40によって個別に制御すれば、ステージ2の
移動とブランケット胴3の回転とを正確に同期させるこ
とが可能となる。なお、ステージ2の動きとブランケッ
ト胴3との回転位置の同期は、目標指令値とモータの角
転量の差を求め、その差を零にするように制御する、い
わゆるセミクローズド制御によって行なわれている。
【0024】前記ブランケット胴3は、前記定圧装置1
1により支持されている。即ち、定圧装置11は、前記
ブランケット胴3の左右端に回転軸23を有し、この回
転軸23はエヤシリンダ20によって支持板22を介し
てフローテイング支持されて構成されている。なお、前
記定圧装置11はブランケット胴3の左右に設けられて
いるが、図ではその片側のみが示されている。前記エア
シリンダ20は前記基台1の側面に固着された支持フレ
ーム21上に支持され、エアシリンダ20への圧搾空気
の供給は前記制御装置40によってコントロールされ
る。また、前記支持板22の下方には位置決め棒24が
設けられ、この位置決め棒24はブランケット胴3の基
準高さ位置を設定する。また、前記支持板22は基台1
の側板上に突出形成されたフレームFに上下動可能に設
けられている。
【0025】このように、定圧装置11によって前記ブ
ランケット胴3をフローティング支持すると、図4に示
すように、前記ワークWあるいは凹版Pの表面Sがうね
っていたり、あるいはワークWまたは凹版Pの厚さが異
なる場合には、それらの表面Sの高さ位置に応じて前記
ブランケット胴3が上下動しつつブランケットが接触す
ることとなり、常にブランケット胴3のブランケットの
凹み量すなわち押し込み量が均一化され、ワークWある
いは凹版Pとの接触が均一となり、定圧印刷が可能とな
り安定した高精度印刷が可能となる。
【0026】次に、本発明のオフセット印刷装置M1
動作を、(1) 一般的印刷動作(図5)、(2) ボールネジ
の伸び抑制に分けて説明する。(1) 一般的印刷動作 図5(A)は初期状態を示し、版定盤6上には凹版Pが
吸着固定され、ワーク定盤7上にはワークWが吸着固定
されている。このとき、ブランケット胴3とドクター装
置26及びディスペンサー装置27の両方は持ち上げら
れている。次に、この状態でステージモータ12が駆動
されてボールネジ13が回転され、ステージ2が、図5
(B)に示すように、図上左側に移動する。この際、前
記アライメント装置4によってワークWと凹版Pとの相
対的位置関係が調整される。
【0027】次いで、図5(C)に示すように、ステー
ジモータ12が逆転してステージ2が図上右側へ移動す
る。このとき、前記ディスペンサー装置27が下降して
先ず凹版P上にインクが供給され、このインク供給が終
了するとディスペンサー装置27は上昇し、次いでステ
ージ2はドクターリング開始点へ移動し、ドクター装置
26が凹版P上の余分なインクを掻き取り、凹版の画線
部にインクを充填する。前記ドクター装置26による凹
版P上のインク掻き取りが終了すると、ドクター装置2
6は直ちに上昇し、ワークWの通過を許す。次いで、図
5(D)に示すように、前記凹版Pがブランケット胴3
に近づくとブランケット胴3が下降して、凹版P上のパ
ターンがブランケット胴3の周面のブランケットに転写
される。次いで、図5(E)に示すように、ワークWが
ブランケット胴に接触し、ブランケット胴3の周面のブ
ランケット上のパターンがワークW上に転写される。そ
の後、図5(F)に示すように、ステージ2は基準位置
に帰り、ワークWがワーク定盤7から取り外されて収納
される。このように1サイクルが終った後にワーク定盤
7には新たなワークWが供給され、前述と同様な操作が
行なわれる。
【0028】上述の操作においては、前記制御装置40
は、図5(C),(D)において、凹版P上のインクを
ブランケット胴3に転写する場合には、比較的低速でブ
ランケット胴3及びステージ2を駆動せしめ、ブランケ
ット胴3の周面のパターンをワークW上に転写する場合
には(図5(E))、比較的高速でステージ2及びブラ
ンケット胴3を駆動せしめる。例えば、凹版P上からブ
ランケット胴3にパターンを転写する場合には17mm
/secの速度でステージ2及びブランケット胴3を駆
動せしめ、ワークW上への転写の際には100mm/s
ecの速度でブランケット胴3及びステージ2を駆動せ
しめる。
【0029】このように速度を調整することによってブ
ランケット胴3上のインクが完全にワークW上に転移さ
れることが判明している。これは、前記インキ・ブラン
ケット界面、インキ・ガラス界面の強度あるいはインキ
強度の転移速度による変化に基づくものと思われる。
【0030】なお、従来のオフセット印刷装置(図7)
と本発明のオフセット印刷装置(図1)との比較実験に
より、次の結果が得られた。従来のオフセット印刷装置 ブランケット移動(印刷方向1200mmに対して) a) 蛇行量 140μm b) Yawing 50秒 c) 印圧方向変位 60μm d) Pitching 20秒 e) ブランケット位置精度 ±40μm本発明のオフセット印刷装置 a) ステージ繰り返し位置決め(上記蛇行量に対応) ±3.32μm b) Yawing 1.72秒 c) ステージ上下動(上記印圧方向変位に対応) 2.92μm d) 真直度(上記ブランケット位置精度に対応) 3.72μm また、前記図5(A)〜(F)の工程において、凹版を
赤色用(R)、緑色用(G)、青色用(B)の順に交換
して印刷すれば、カラー印刷が可能となる。(2) ボールネジの伸び抑制 オフセット印刷装置M1 は、前記図5(A)〜(F)に
示す印刷過程を1サイクルとして、複数回の印刷を繰り
返すことが可能である。この印刷の繰り返しの間に、ス
テージモータ12で回転駆動されるボールネジ13が係
合部材(ボールナット)14と係合して発熱し、更にス
テージモータ12自身が発熱する。これらの熱によりボ
ールネジ13が、その軸方向に伸びてしまう。
【0031】そのため、前述の如く(図9参照)、アラ
イメントマークAMが光学装置の視野範囲Rから外れて
しまい、凹版PまたはワークWの位置調整ができない。
しかし、本発明によればボールネジ13には常に所定温
度の冷却水が循環しているので、ボールネジ13が熱膨
脹を起こすことがない。従って、図6に示すように、ア
ライメントマークAMは、常に光学装置の視野範囲Rか
ら外れることがないので、確実に凹版PまたはワークW
の位置調整を実行することができる。
【0032】なお、本実施例では版として凹版を使用し
た場合について説明したが、平板についても本発明を適
用できるのは勿論である。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
移動体となるステージの蛇行量,位置決め精度,ヨーイ
ング等の精度の向上が図ることができる。また、印刷回
数が多くなってもボールネジが冷却されているので熱膨
脹を起こさず、光学装置で確実にアライメントマークを
検知することができ、版とワークの相対的な位置合わせ
を確実に行うことができる。その結果、R,G,B3色
の印刷をする場合には、ワーク上に事前に形成されたブ
ラックマトリクスとの相対位置,各色間の整合性の良好
な高精度,高品質のLCDカラーフィルタを製造できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオフセット印刷装置の実施例の概略説
明図である。
【図2】前記実施例におけるボールネジの冷却装置を示
す図である。
【図3】前記実施例の制御装置の概略構成図である。
【図4】前記実施例において定圧印刷の詳細な状態を示
す説明図である。
【図5】前記実施例の作用説明図である。
【図6】前記実施例においてアライメントマークAMが
視野内に入った状態を示す図である。
【図7】従来のオフセット印刷装置の斜視図である。
【図8】前記オフセット印刷装置に使用する凹版および
ワークに記されたアライメントマークAMを示す図であ
る。
【図9】前記アライメントマークAMが光学装置の視野
から外れた状態を示す図である。
【符号の説明】
AM…アライメントマーク P…凹版 R…光学装置の視野 W…ワーク 1…基台 2…ステージ 3…ブランケット胴 4…アライメント装置 4a,4b…光学装置 6…版定盤 7…ワーク定盤 12…ステージモータ 13…ボールネジ 40…制御装置 53…冷却水循環装置 54…排出側シーリング部材 61…流入側シーリング部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、この基台上を往復動するステー
    ジと、該ステージ上に設けられ位置調節自在な平板また
    は凹版載置用の版定盤と、前記ステージ上に設けられ位
    置調節自在なワーク載置用のワーク定盤と、前記基台上
    方のステージと対応する位置に設けられたブランケット
    胴と、前記ステージ移動用のステージモータと、該ステ
    ージモータの出力を前記ステージに伝達するためのボー
    ルネジと、前記基台の所定位置に固定され前記平板また
    は凹版とワークとのアライメントマークを検知する光学
    装置と、該光学装置が検知した値に基づき前記ワーク定
    盤と版定盤との相対位置を可変する移動アライメント装
    置と、を備えたオフセット印刷装置であって、 前記ボールネジは、冷却液を流入せしめる中空体からな
    ることを特徴とするオフセット印刷装置。
JP16232993A 1993-06-30 1993-06-30 オフセット印刷装置 Pending JPH0717017A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110341300A (zh) * 2019-07-12 2019-10-18 安徽一诺青春工业设计有限公司 一种纸类印花装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110341300A (zh) * 2019-07-12 2019-10-18 安徽一诺青春工业设计有限公司 一种纸类印花装置

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