JPH07170008A - 紫外光レーザ発振装置 - Google Patents

紫外光レーザ発振装置

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JPH07170008A
JPH07170008A JP31300793A JP31300793A JPH07170008A JP H07170008 A JPH07170008 A JP H07170008A JP 31300793 A JP31300793 A JP 31300793A JP 31300793 A JP31300793 A JP 31300793A JP H07170008 A JPH07170008 A JP H07170008A
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JP
Japan
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laser
ultraviolet
resonator
harmonic
fundamental wave
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JP31300793A
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English (en)
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Satoshi Makio
諭 牧尾
Takeshi Miyai
剛 宮井
Yasunori Furukawa
保典 古川
Masazumi Sato
正純 佐藤
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体レーザを基本波とする第二高調波で紫
外レーザ光を発生させることで、小型で高効率、長寿
命、高信頼性の紫外光レーザ発振装置を得る。 【構成】 レーザ共振器の共振器内に第二高調波発生す
る非線形結晶を有し、基本波として800〜600nm
の光を出射する半導体レーザを用いてレーザ共振器に入
射することでレーザ発振器において第二高調波として4
00〜300nmの紫外光を発生させ、小型で高効率、
長寿命、高信頼性の紫外光を得る。前記非線形結晶とし
てβ−BaB23もしくはLiB35のいずれかを用いる
ことで紫外光領域の第二高調波を発生させる。また、基
本波としての入射出力を高くするために半導体レーザ光
を光ファイバに結合させ、2個以上の半導体レーザを光
ファイバで集合させた光を基本波として用いることで高
出力の紫外レーザ光を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線領域の光を用い
て、光が照射された部分だけ樹脂を硬化させることで樹
脂型を形成する光造形装置や紫外線硬化接着剤を硬化さ
せる光源や紫外光による光精細レーザプリンタ光源とし
て用いられる紫外線レーザ発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紫外光レーザであるArイオンレ
ーザ全体の構成を図2に示す。イオンレーザはArイオ
ンが注入されているプラズマチューブ22と共振器ミラ
ー21、23および高圧直流電源24で構成される。A
rのレーザ発振波長は334〜363.8nm、45
7.9〜514.5nm、1090nmと数本あり、特
に強い発振線は488nmと514.5nmである。共
振器ミラー21、23の反射率を紫外領域で高くするこ
とで334〜363.8nmの紫外レーザ光を得ること
ができる。しかし、紫外領域の発振線の強度は488n
mの10分の1以下であり、Arレーザの457.9〜
514.5nmのマルチライン出力が4Wクラスのレー
ザで紫外光領域では0.1W程度しか得ることができな
い。このほかにも325nmを発振するHe−Cdレー
ザがあるが紫外領域での発振効率が0.1%以下と低く
高出力の紫外光を得るのは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の紫外光レーザ発
振器では発振効率が非常に低いために0.1W程度の出
力を得るには高圧直流電源や水冷却装置が必要であり、
50〜300Kgの大きなレーザ装置となってしまう。
また、イオンガスを閉じこめるプラズマチューブの寿命
は最大でも2000時間程度と短く、時間とともに出力
が低下するため信頼性の点で問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】紫外光領域でのレーザ発
振装置を高効率で小型、長寿命、高信頼性を得るために
以下のような手段を用いた。レーザ共振器の共振器内に
第二高調波発生する非線形結晶を有し、基本波として8
00〜600nmの光を出射する半導体レーザを用いて
レーザ共振器に入射することでレーザ発振器において第
二高調波として400〜300nmの紫外光を発生さ
せ、小型で高効率、長寿命、高信頼性の紫外光を得る。
前記非線形結晶としてβ−BaB23もしくはLiB35
のいずれかを用いることで紫外光領域の第二高調波を発
生させる。また、基本波としての入射出力を高くするた
めに半導体レーザ光を光ファイバに結合させ、2個以上
の半導体レーザを光ファイバで集合させた光を基本波と
して用いることで高出力の紫外レーザ光を得ることがで
きる。前記基本波の入射ビーム形状が楕円形とし、その
短軸方向が前記非線形結晶の第二高調波のウォークオフ
の方向に対して平行とすることで発生する第二高調波ビ
ーム径を円形に成形し、光ファイバに効率よく結合でき
る紫外光レーザ発振装置とする。非線形結晶をモノリシ
ックリング共振器構成とすることでより小型で安定な共
振器を構成する。さらに、半導体レーザを直接変調する
ことにより第二高調波である紫外光レーザを変調する。
【0005】
【作用】紫外光領域が発生可能な非線形結晶を用いて、
半導体レーザを基本波とする第二高調波を発生させるこ
とで、小型で高効率、長寿命、高信頼性の紫外光領域で
のレーザ発振装置を得ることができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。半導体レーザ
1から出射された基本波7はレンズ2によってミラー
3、5、6で構成される共振器に入射される。共振器ミ
ラー3は基本波の反射率95%であり5%の基本波を共
振器内に入射する。共振器ミラー5、6は基本波の反射
率が99.9%以上の誘電体多層膜で構成され、第二高
調波の透過率を90%以上としてあるために非線形結晶
4で発生した第二高調波8は共振器外に出力される。本
実施例における基本波は680nm、出力500mWの
半導体レーザ、非線形結晶は長さ5mmのβ−BaB2
3を用いて、340nmの紫外第二高調波10mWを得
ることができた。β−BaB23では発生した第二高調
波は結晶の軸方向にビームが広がるウォークオフにより
出射ビーム形状が楕円状になってしまう。このため、入
射する基本波の形状を楕円形としてウォークオフの方向
を楕円の短軸方向とし、結晶の長さを考慮することで第
二高調波出力ビームを円形状にすることを行っている。
これにより、第二高調波出力光はレンズによる集光やフ
ァイバなどに高効率で結合することができる。また、非
線形結晶として耐レーザ損傷に強いLiB35を用いる
ことによっても紫外第二高調波を得ることができる。図
3に本発明のもう一つの実施例を示す。ここでは、基本
波入射パワーを高くするために、半導体レーザ光の集光
とファイバ結合を兼ねたレンズ31で光ファイバ32に
結合させ、この半導体レーザとファイバを複数重ね合わ
せることで高出力の基本波7を得ることができる。この
基本波7を共振器内に入射することで共振器内の内部パ
ワーを高めることができ高出力の第二高調波が発生でき
る。半導体レーザ1は680nm、出力500mWを6
個、ファイバ32は6本のコア径120μmのファイバ
を束ねて融着して1本としたものを用いた。ここでも融
着したコアの形状を楕円形とすることで基本波のビーム
を制御できる。このときのファイバ出力は2500mW
で紫外第二高調波出力200mWを得ることができた。
図4に本発明の実施例を示す。ここでは、図1の実施例
の共振器ミラーを非線形結晶に作り込むモノリシックリ
ング共振器41とすることで小型で高効率な紫外レーザ
発振器を構成できる。共振器ミラーの部分は誘電体多層
反射膜42、43、44を蒸着により形成している。図
5に本発明の応用実施例を示す。ここでは、図1の実施
例の紫外レーザ発振装置を紫外線硬化接着剤の光源とし
て用いた応用実施例である。発生した紫外光第二高調波
はレンズ52によって光ファイバに結合され、ガラス板
56を接着するために紫外線硬化樹脂接着剤に光ファイ
バから直接照射する。数十秒間の照射時間をシャッター
51でタイマー制御することで適切な接着強度を得るこ
とができる。紫外線硬化型の接着剤は340nmを中心
とする波長域で最も硬化し易いために本発明による紫外
レーザ発振装置は最適な光源である。図6に本発明のも
う一つの応用実施例を示す。ここでは、図3の実施例の
紫外レーザ発振装置を紫外線樹脂による光造型用の光源
として用いた応用実施例である。光造形は紫外線硬化樹
脂が紫外レーザ光を照射することでレーザ光があたった
部分だけ約100μm程度硬化する性質を用いてレーザ
光をスキャンさせることで任意の形状の樹脂型を形成す
るものである。紫外レーザ発振装置から出射された光は
レンズ61によりビームをコリメートしてシャッター6
2を通りスキャンミラー63により紫外線硬化樹脂65
の液面に照射される。光造形ステージ64を左右、樹脂
液面を上下変化させることで、紫外光が照射された部分
だけ樹脂が硬化して樹脂型66が3次元的に形成され
る。紫外線硬化樹脂は接着剤と同様に340nmを中心
とする波長域で最も硬化しやすいため本発明による紫外
レーザ発振装置は小型で最適な光源である。図7に本発
明のもう一つの応用実施例を示す。図3の実施例の紫外
レーザ発振装置を高精細レーザプリンタ用の光源として
用いた応用実施例である。紫外レーザ発振装置から出射
された光8は音響光学素子71で変調され、分岐ミラー
72、ビームエキスパンダー73、回転多面鏡74、f
θレンズ75を通過し、感光ドラム76に集光される。
音響光学素子71は画像情報に応じて紫外光の変調を行
い、回転多面鏡74は感光ドラム76に水平(紙面内)
方向に走査し、感光ドラムが回転することでドラム表面
に二次元情報として部分的な電位差として記録され、電
位差に応じてトナーを付着させ、記録用紙に情報を再生
する。ここで音響光学素子71を使用しなくても半導体
レーザを直接変調することによって画像情報を変調でき
る。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、紫外光領域が発生可能
な非線形結晶を用いて、半導体レーザを基本波とする第
二高調波で紫外レーザ光を発生させることで、小型で高
効率、長寿命、高信頼性の紫外光レーザ発振装置を得る
ことができる。また、本発明による紫外レーザ発振装置
を紫外線硬化接着剤、光造形、レーザプリンタ用の光源
として用いることで応用製品が小型で長寿命、高信頼性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】従来の紫外光レーザ発振器を示す構成図であ
る。
【図3】本発明の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の実施例のモノリシックリング共振器を
示す構成図である。
【図5】本発明を用いた応用実施例を示す構成図であ
る。
【図6】本発明を用いた応用実施例を示す構成図であ
る。
【図7】本発明を用いた応用実施例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】 1、半導体レーザ、2、31、52、61、レンズ、
3、5、6、共振器ミラー、4 非線形結晶、7 基本
波レーザ光、8 紫外第二高調波光、21、23共振器
ミラー、22 プラズマチューブ、24 高電圧直流電
源、25 紫外レーザ光、32、53 光ファイバ 4
1 非線形結晶によるモノリシックリング共振器、4
2、43、44、誘電体多層膜共振器ミラー、51、6
2 シャッター、54 紫外線硬化接着剤、56 ガラ
ス板、63 レーザスキャンミラー64 光造形ステー
ジ、65 紫外線硬化樹脂、66 樹脂型、71 音響
光学素子、72 分岐ミラー、73 ビームエキスパン
ダー、74 回転多面鏡、75 fθレンズ、76 感
光ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正純 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ共振器の共振器内に第二高調波を
    発生する非線形結晶を有し半導体レーザ光を基本波とし
    てレーザ共振器に入射するレーザ発振器において、80
    0〜600nmの基本波波長を出射する半導体レーザを
    用いて第二高調波として400〜300nmの紫外光を
    発生させることを特徴とする紫外光レーザ発振装置。
  2. 【請求項2】 前記非線形結晶としてβ−BaB23
    しくはLiB35のいずれかを用いることを特徴とする
    請求項1の紫外光レーザ発振装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体レーザはレーザ光を光ファイ
    バに結合させ、2個以上の半導体レーザを光ファイバで
    集合させた光を基本波として用いることを特徴とする請
    求項1または2の紫外光レーザ発振装置。
  4. 【請求項4】 前記非線形結晶がモノリシックリング共
    振器を形成していることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかの項に記載の紫外光レーザ発振装置。
  5. 【請求項5】 前記基本波の入射ビーム形状が楕円形で
    あり、その短軸方向が前記非線形結晶の第二高調波のウ
    ォークオフの方向に対して平行とすることで発生する第
    二高調波ビーム径を円形とすることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかの項に記載の紫外光レーザ発振装
    置。
  6. 【請求項6】 前記半導体レーザを直接変調することで
    第二高調波を変調することを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかの項に記載の紫外光レーザ発振装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの項に記載の紫
    外光レーザ発振装置を用いたことを特徴とする紫外線樹
    脂硬化用光源。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかの項に記載の紫
    外光レーザ発振装置を用いたことを特徴とする光造形装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかの項に記載の紫
    外光レーザ発振装置を用いたことを特徴とするレーザプ
    リンタ装置。
  10. 【請求項10】 レーザ共振器内に非線形結晶を有して
    第二高調波発生効果を利用して紫外光を発生させること
    を特徴とする紫外光レーザ発振装置。
JP31300793A 1993-12-14 1993-12-14 紫外光レーザ発振装置 Pending JPH07170008A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997021259A1 (fr) * 1995-12-06 1997-06-12 Hitachi Metals, Ltd. Resonateur laser, dispositif laser, dispositif appliquant un laser, et procede pour faire osciller un faisceau laser
JP2001356378A (ja) * 2000-06-14 2001-12-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 光源装置

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