JPH07169617A - 超電導コイルの冷却構造 - Google Patents

超電導コイルの冷却構造

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JPH07169617A
JPH07169617A JP31361793A JP31361793A JPH07169617A JP H07169617 A JPH07169617 A JP H07169617A JP 31361793 A JP31361793 A JP 31361793A JP 31361793 A JP31361793 A JP 31361793A JP H07169617 A JPH07169617 A JP H07169617A
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JP
Japan
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support frame
superconducting coil
coil
plate
superconducting
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Pending
Application number
JP31361793A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Shinohara
裕文 篠原
Shoichi Mizumaki
祥一 水牧
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】支持枠に複雑な溝開け加工を施すことなく、且
つ溝加工により板材の強度が低下するのを防止するとと
もに、流路の構成を簡略化すること。 【構成】複数のコイル導体12から構成された強制冷却
型超電導コイル本体1と、複数のコイル導体12を束ね
る支持枠4,5,6と、この支持枠4,5,6の内側お
よび超電導コイル本体1の外側とそれぞれ接する伝熱金
属板10と、この伝熱金属板10と熱的に接触し直線状
の往復経路をなす冷媒流路9とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核融合装置,超電導エネ
ルギー貯蔵装置などの装置において超電導導体を用いた
超電導コイルに係り、特に超電導コイルの支持枠やコイ
ルケースを冷却する超電導コイルの冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】核融合装置,超電導エネルギー貯蔵装置
などの装置では、大型の超電導コイルを用いることによ
り、装置自体の発生ロスを減らし、効率よくエネルギー
を発生したり、または貯蔵したりしている。このために
は安定で信頼性の高い超電導コイルを製作する必要があ
る。
【0003】超電導コイルが大型化すると、コイルにか
かる電磁力は強大なものとなり、その機械的な支持が問
題となる。また、高精度の磁場を発生させる必要のある
トカマク型,ヘリカル型,あるいはミラー型などの磁気
閉じ込め型核融合装置では、単にコイルが電磁力に耐え
るだけではなく、コイル通電中におけるコイルの変形が
小さくなるように、十分な剛性をコイル自体に持たせる
か、または外部から強固な支持を行う必要がある。
【0004】そして、コイル自体の剛性を高め、変形し
にくいコイルを得るためには、金属製のコンジットの中
に多数の細い超電導素線を収納し、コンジット内に超臨
界ヘリウムなどの冷媒を強制的に流通させる強制冷却型
の導体が開発されており、その適用例が増加する傾向に
ある。
【0005】ここで、強制冷却型導体を用いて超電導コ
イルを作成する場合には、コイルを2つの渦巻形に巻い
たコイル(以下、パンケーキコイルという。)を重ねて
ダブルパンケーキコイルとし、このダブルパンケーキコ
イルを1単位としてこれを1個または複数個組み合わせ
て構成する方法が多く採られている。
【0006】図5(A),(B)は強制冷却型の超電導
コイルの構成を示す平面図,正面図である。同図
(A),(B)に示すように、超電導コイル本体1は複
数個のダブルパンケーキコイル3を重ねて構成され、支
持枠2によりその全体が束ねられている。また、支持枠
2は外部の支持構造と機械的に取り合って超電導コイル
本体1を支持し、超電導コイル本体1の位置精度を確保
する作用をなす。
【0007】超電導コイル本体1を通常の外気温度から
超電導状態を維持するための低温まで冷却するには、強
制冷却コイルの導体の中に液体ヘリウム,超臨界ヘリウ
ムなどの冷媒を流通させて内部から冷却する必要があ
る。
【0008】一方、支持枠2の材料としては、ステンレ
ス鋼、その他の非磁性の金属が用いられており、支持枠
2は超電導コイル本体1にかかる大きな電磁力や温度変
化に伴う熱応力を支える必要があるので、厚さ方向およ
び周方向の寸法が大きなものとなり、その熱容量も大き
い。そのため、支持枠2自体の冷却を十分に行わない
と、超電導コイル本体1が冷却されても、支持枠2から
超電導コイル本体1に熱が伝達され、超電導コイル本体
1の超電導状態を維持できないので、支持枠2を十分冷
却する必要がある。
【0009】図6(A),(B)はそれぞれ従来の超電
導コイル用支持枠の冷却構造を示す斜視図である。同図
(A)では、支持枠上板4および支持枠下板6にそれぞ
れ冷却管7を蛇行して取り付け、この冷却管7の中に液
体ヘリウムなどの冷媒を流通させて支持枠上板4および
支持枠下板6を冷却する。また、支持枠側板5は支持枠
上板4および支持枠下板6に溶接固定され、これら支持
枠上板4および支持枠下板6からの熱伝導で冷却され
る。
【0010】また、同図(B)では、支持枠側板5にも
冷却管7を取り付け、支持枠上板4および支持枠下板6
からの間接的な冷却ではなく、支持枠側板5自体に取り
付けた冷却管7により支持枠側板5を直接冷却するよう
にしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(A),(B)に示す超電導コイル用支持枠の冷却構造
では、いずれも冷却管7の取り付け時、支持枠の板材に
冷却管7埋め込み用の溝を形成し、この溝内に冷却管7
を埋め込むようにしている。この溝は板材への熱伝導を
良好にするため、図6(A),(B)に示すように蛇行
した経路とする必要がある。このような溝を形成するこ
とは、板材に対する加工工数が増え、また強大な電磁力
や熱応力を支える支持枠の板材に溝を形成するため、支
持枠は十分な剛性が得られなくなる問題点がある。
【0012】また、図6(A),(B)に示すような冷
却管7の経路を用いると、冷却系統として無視できない
冷媒圧損を生じ、超電導コイル本体1の冷却経路とは別
に経路をとる必要性が生じるなど、冷却系の流量設計が
複雑化する不具合も発生する。
【0013】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、支持枠に複雑な溝開け加工を施すことなく、且
つ溝加工により板材の強度が低下するのを防止するとと
もに、流路の構成を簡略化した超電導コイルの冷却構造
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、複数のコイル導体から構
成された強制冷却型超電導コイル本体と、上記複数のコ
イル導体を束ねる支持枠と、この支持枠の内側および上
記超電導コイル本体の外側とそれぞれ接する伝熱金属板
と、この伝熱金属板と熱的に接触し直線状の往復経路を
なす冷媒流路とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項2は、請求項1記載の支持枠
に代えてコイルケースを備えたことを特徴とする。
【0016】さらに、請求項3は、請求項1または2記
載の伝熱金属板が、上記超電導コイル本体のコイル誘導
電流を切る方向に不連続であることを特徴とする。
【0017】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1において
は、支持枠の内側および超電導コイル本体の外側とそれ
ぞれ伝熱金属板が接し、この伝熱金属板と熱的に接触す
る冷媒流路が直線状の往復経路をなすことにより、冷媒
流路に流れる冷媒が伝熱金属板を介して支持枠から熱を
有効に奪ってこれらを冷却し、且つ冷媒流路の長さが最
短距離となって冷媒圧損を最低限に抑えることができ
る。
【0018】また、支持枠に複雑な溝開け加工を施すこ
となく、溝加工による板材の強度の低下を極力防止する
ことができる。このような支持枠に適用する以外に、請
求項2に記載したようにコイルケースに適用しても同様
の作用をなす。
【0019】また、請求項3においては、伝熱金属板が
超電導コイル本体のコイル誘導電流を切る方向に不連続
であるため、超電導コイル本体からの誘導電流の発生を
防止することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0021】図1は本発明に係る超電導コイルの冷却構
造の一実施例を示す斜視図である。なお、従来の構成と
同一または対応する部分には図5および図6と同一の符
号を用いて説明する。
【0022】図1に示すように、支持枠上板4、支持枠
下板6および支持枠側板5と、強制冷却型の超電導コイ
ル本体1との間には、冷媒流路としての冷却管9および
伝熱金属板としてのアルミニウム板10が互いに熱的に
接した状態で挟装されている。
【0023】冷却管9は、図2に示すようにU字状に湾
曲形成することにより直線状の往復経路とし、流路長を
最短に形成する一方、アルミニウム板10は支持枠上板
4および支持枠下板6の幅方向両端からそれぞれコ字状
に折曲形成することで、支持枠上板4,支持枠下板6の
みならず、支持枠側板5とも熱的に接する状態とする。
【0024】また、アルミニウム板10は連続した一枚
の板ではなく、複数個に分割構成されるとともに、折曲
形成した板を互いに対向させ超電導コイル本体1の軸方
向に複数並設されている。
【0025】図3は超電導コイル本体1と支持枠を含む
詳細を示す断面図である。図3に示すように、超電導コ
イル本体1のコイル導体12は、2段分で1組のダブル
パンケーキコイルを示す。したがって、図3に示す超電
導コイル本体1は複数(5組)のダブルパンケーキコイ
ルを重ね合わせて構成されている。この超電導コイル本
体1の最外部は対地絶縁層13により巻回され、この対
地絶縁層13の外側にはアルミニウム板10が絶縁材1
1を介して上下に配置されている。
【0026】アルミニウム板10には冷却管9が冷却管
押え14により係止され、これら冷却管9および冷却管
押え14は、支持枠上板4および支持枠下板6にそれぞ
れ形成された溝15の内部に収納・保護される。超電導
コイル本体1を含みこれら全体を、溶接部16で互いに
固定された支持枠上板4,支持枠下板6および支持枠側
板5が覆って束ねており、支持枠上板4,支持枠下板6
および支持枠側板5の各内側はアルミニウム板10と接
触しており、熱的、機械的に面同士で接している。
【0027】次に、本実施例の作用について説明する。
【0028】超電導コイル本体1の対地絶縁層13と、
支持枠上板4,支持枠下板6および支持枠側板5との間
にアルミニウム板10が挟装され、このアルミニウム板
10に冷却管9が熱的に接触しているため、冷却管9に
流れる冷媒がアルミニウム板10を介して支持枠上板
4,支持枠下板6および支持枠側板5から熱を有効に奪
ってこれらを冷却することができる。
【0029】また、冷却管9は直線状の往復経路に形成
されているため、冷却管9の長さが最短距離となって冷
媒圧損を最低限に抑えることができる。そして、支持枠
上板4および支持枠下板6にそれぞれ形成された溝15
は、支持枠上板4および支持枠下板6の長手方向に2条
形成されることから、板材の加工が容易になり、且つ板
材の強度の低下を防止することができる。
【0030】さらに、アルミニウム板10は複数個に分
割構成され、超電導コイル本体1のコイル誘導電流を切
る方向に不連続とされているため、超電導コイル本体1
からの誘導電流の発生を防止することができる。
【0031】なお、上記実施例では、アルミニウム板1
0に冷却管9が冷却管押え14により固定されていた
が、冷却管9自体をアルミニウム製とし、アルミニウム
板10に冷却管9を直接溶接すれば、冷却管9とアルミ
ニウム板10との熱伝導率を一段と良好にすることがで
きる。そして、上記実施例では、伝熱金属板としてアル
ミニウム板10を用いたが、これ以外に熱伝導率の良好
な銅などを使用してもよい。
【0032】また、上記実施例では、超電導コイルとし
て核融合装置、超電導エネルギー貯蔵装置などで用いら
れる円環状のコイルと扇形状の支持枠を例にして説明し
たが、それ以外の例えば加速器などで使用される他の形
状のコイルと支持枠を用いた場合でも同様の効果を得る
ことが可能である。
【0033】ところで、本発明は超電導コイルの支持枠
のみではなく、導体の外側全体を覆うようなコイルケー
スについても上記実施例を適用すれば、同様の効果を得
ることが可能である。
【0034】すなわち、図4は例えばミラー型核融合装
置に用いられる野球ボールの縫い目状をなす超電導コイ
ルのコイルケースを示す斜視図である。図4に示すコイ
ルケース17は平面矩形状のものを正面コ字状に屈曲さ
せた形状を成し、コイルケース17の内側に図1に示す
実施例と同様の冷却構造を適用することにより、良好な
冷却特性を備えたコイルケースを得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、支持枠の内側および超電導コイル本体の外側
とそれぞれ伝熱金属板が接し、この伝熱金属板と熱的に
接触する冷媒流路が直線状の往復経路をなすことによ
り、従来例のように支持枠に複雑な溝開け加工を施すこ
となく、加工工数を削減し、且つ溝加工による板材の強
度の低下を極力防止することができる。また、冷媒流路
の長さが最短距離となって冷媒圧損を最低限に抑えるこ
とができ、流路の構成が簡略化される。なお、本発明の
請求項2に記載したコイルケースに適用しても同様の効
果が得られる。
【0036】さらに、請求項3によれば、伝熱金属板が
超電導コイル本体のコイル誘導電流を切る方向に不連続
であるため、超電導コイル本体からの誘導電流の発生を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超電導コイルの冷却構造の一実施
例を示す斜視図。
【図2】図1の実施例における冷却管およびアルミニウ
ム板を示す斜視図。
【図3】図1の実施例における超電導コイル本体と支持
枠を含む詳細を示す断面図。
【図4】本発明を適用する超電導コイルのコイルケース
を示す斜視図。
【図5】(A),(B)は強制冷却型の超電導コイルの
構成を示す平面図,正面図。
【図6】(A),(B)はそれぞれ従来の超電導コイル
用支持枠の冷却構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1 超電導コイル本体 4 支持枠上板 5 支持枠側板 6 支持枠下板 9 冷却管(冷媒流路) 10 アルミニウム板(伝熱金属板) 11 絶縁材 12 コイル導体 13 対地絶縁層 14 冷却管押え 15 溝 16 溶接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコイル導体から構成された強制冷
    却型超電導コイル本体と、上記複数のコイル導体を束ね
    る支持枠と、この支持枠の内側および上記超電導コイル
    本体の外側とそれぞれ接する伝熱金属板と、この伝熱金
    属板と熱的に接触し直線状の往復経路をなす冷媒流路と
    を備えたことを特徴とする超電導コイルの冷却構造。
  2. 【請求項2】 上記支持枠に代えてコイルケースを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の超電導コイルの冷却
    構造。
  3. 【請求項3】 上記伝熱金属板は、上記超電導コイル本
    体のコイル誘導電流を切る方向に不連続であることを特
    徴とする請求項1または2記載の超電導コイルの冷却構
    造。
JP31361793A 1993-12-14 1993-12-14 超電導コイルの冷却構造 Pending JPH07169617A (ja)

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