JPH07169438A - 比例計数管 - Google Patents
比例計数管Info
- Publication number
- JPH07169438A JPH07169438A JP31341093A JP31341093A JPH07169438A JP H07169438 A JPH07169438 A JP H07169438A JP 31341093 A JP31341093 A JP 31341093A JP 31341093 A JP31341093 A JP 31341093A JP H07169438 A JPH07169438 A JP H07169438A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- proportional counter
- container
- hole
- entrance window
- radiation entrance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electron Tubes For Measurement (AREA)
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、耐腐蝕性が向上し、安定した分解
能特性が得られると共に長寿命化が図られ、信頼性の高
い比例計数管を提供することを目的とする。 【構成】この発明の比例計数管は、透孔9を有し内部に
電離ガス5が封入された容器2と、この容器内に設けら
れた電極6と、透孔を塞ぐように接合された放射線入射
窓1とを具備し、且つ放射線入射窓の外面に厚さが0.
1μm以上の酸化膜11が形成されてなり、上記の目的
を達成することが出来る。
能特性が得られると共に長寿命化が図られ、信頼性の高
い比例計数管を提供することを目的とする。 【構成】この発明の比例計数管は、透孔9を有し内部に
電離ガス5が封入された容器2と、この容器内に設けら
れた電極6と、透孔を塞ぐように接合された放射線入射
窓1とを具備し、且つ放射線入射窓の外面に厚さが0.
1μm以上の酸化膜11が形成されてなり、上記の目的
を達成することが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は比例計数管に係り、特
にその放射線入射窓の保護対策に関する。
にその放射線入射窓の保護対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、低エネルギのX線,ガンマ線を
計測する比例計数管では、放射線の吸収量を極力小さく
するため、放射線入射窓の材質としてベリリウム(B
e)が使用されている。
計測する比例計数管では、放射線の吸収量を極力小さく
するため、放射線入射窓の材質としてベリリウム(B
e)が使用されている。
【0003】この種の比例計数管は、従来、図2に示す
ように構成され、図中の符号1は放射線入射窓、2は陰
極となる筒状容器、3は絶縁体、4は電極端子、5は電
離ガス、6は陽極線、7はバネ、8は絶縁体、9は透
孔、10は接合材である。そして、動作時には、放射線
入射窓1から容器2に入った入射放射線によって電離ガ
ス5は陽イオンと陰イオンとに電離され、陽極線6は陰
イオンを収集し、電気信号が得られる。
ように構成され、図中の符号1は放射線入射窓、2は陰
極となる筒状容器、3は絶縁体、4は電極端子、5は電
離ガス、6は陽極線、7はバネ、8は絶縁体、9は透
孔、10は接合材である。そして、動作時には、放射線
入射窓1から容器2に入った入射放射線によって電離ガ
ス5は陽イオンと陰イオンとに電離され、陽極線6は陰
イオンを収集し、電気信号が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の比例計数管では、油中などの環境雰囲気が悪い
場所で使用すると、放射線入射窓1の外面は腐蝕され易
くなる。その結果、容器2内の気密保持が出来なくな
り、電離ガス5以外の不純ガスが混入し、特性が劣化す
る原因となっている。この発明は、耐腐蝕性が向上し、
安定した分解能特性が得られると共に長寿命化が図ら
れ、信頼性の高い比例計数管を提供することを目的とす
る。
な従来の比例計数管では、油中などの環境雰囲気が悪い
場所で使用すると、放射線入射窓1の外面は腐蝕され易
くなる。その結果、容器2内の気密保持が出来なくな
り、電離ガス5以外の不純ガスが混入し、特性が劣化す
る原因となっている。この発明は、耐腐蝕性が向上し、
安定した分解能特性が得られると共に長寿命化が図ら
れ、信頼性の高い比例計数管を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、透孔を有し
内部に電離ガスが封入された容器と、この容器内に設け
られた電極と、透孔を塞ぐように接合された放射線入射
窓とを具備し、且つ放射線入射窓の外面に厚さが0.1
μm以上の酸化膜が形成されてなる比例計数管である。
内部に電離ガスが封入された容器と、この容器内に設け
られた電極と、透孔を塞ぐように接合された放射線入射
窓とを具備し、且つ放射線入射窓の外面に厚さが0.1
μm以上の酸化膜が形成されてなる比例計数管である。
【0006】
【作用】この発明によれば、種々の雰囲気中で使用して
も放射線入射窓が保護されるので、信頼性が向上し、安
定した動作が維持される。
も放射線入射窓が保護されるので、信頼性が向上し、安
定した動作が維持される。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。この発明による比例計数管は図1に
示すように構成され、従来例(図2)と同一箇所は同一
符号を付すことにすると、陰極となる筒状容器2の一端
には絶縁体3を介して電極端子4が設けられている。こ
の容器2内には、電離ガス5が封入されると共に、軸心
に沿って電極である陽極線6が張設され、この陽極線6
の一端はバネ7を介して電極端子4に接続され、他端は
絶縁体8に接続されている。
を詳細に説明する。この発明による比例計数管は図1に
示すように構成され、従来例(図2)と同一箇所は同一
符号を付すことにすると、陰極となる筒状容器2の一端
には絶縁体3を介して電極端子4が設けられている。こ
の容器2内には、電離ガス5が封入されると共に、軸心
に沿って電極である陽極線6が張設され、この陽極線6
の一端はバネ7を介して電極端子4に接続され、他端は
絶縁体8に接続されている。
【0008】更に、容器2の所定箇所には透孔9が穿た
れている。この透孔9を塞ぐように、ベリリウム製の放
射線入射窓1が、接合材10により接合されている。そ
して、放射線入射窓1の外面には、厚さが0.1μm以
上の例えばベリリア(BeO)膜のような酸化膜11が
形成されており、この発明の特徴となっている。ベリリ
ア膜は、化学的に安定であることから、水分,油分等の
付着に対して十分耐えられることになる。又、このベリ
リア膜は、例えば比例計数管が完成した後の350℃の
空気中で2時間加熱することにより、十分安定したベリ
リア膜を生成することが出来る。
れている。この透孔9を塞ぐように、ベリリウム製の放
射線入射窓1が、接合材10により接合されている。そ
して、放射線入射窓1の外面には、厚さが0.1μm以
上の例えばベリリア(BeO)膜のような酸化膜11が
形成されており、この発明の特徴となっている。ベリリ
ア膜は、化学的に安定であることから、水分,油分等の
付着に対して十分耐えられることになる。又、このベリ
リア膜は、例えば比例計数管が完成した後の350℃の
空気中で2時間加熱することにより、十分安定したベリ
リア膜を生成することが出来る。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、放射線入射窓の外面
に厚さが0.1μm以上の酸化膜が形成されているの
で、種々の雰囲気中で使用しても放射線入射窓が保護さ
れ、信頼性が向上する。従って、高湿度や油中等の雰囲
気中で使用しても、安定した動作が維持される。
に厚さが0.1μm以上の酸化膜が形成されているの
で、種々の雰囲気中で使用しても放射線入射窓が保護さ
れ、信頼性が向上する。従って、高湿度や油中等の雰囲
気中で使用しても、安定した動作が維持される。
【図1】この発明の一実施例に係る比例計数管を示す縦
断面図。
断面図。
【図2】従来の比例計数管を示す縦断面図。
1…放射線入射窓、2…容器、5…電離ガス、6…陽極
線(電極)、7…バネ、9…透孔、10…接合材、11
…酸化膜。
線(電極)、7…バネ、9…透孔、10…接合材、11
…酸化膜。
Claims (1)
- 【請求項1】 透孔を有し内部に電離ガスが封入された
容器と、この容器内に設けられた電極と、上記透孔を塞
ぐように接合された放射線入射窓と、を具備してなる比
例計数管において、 上記放射線入射窓の外面に厚さが0.1μm以上の酸化
膜が形成されてなることを特徴とする比例計数管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31341093A JPH07169438A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 比例計数管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31341093A JPH07169438A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 比例計数管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07169438A true JPH07169438A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18040950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31341093A Pending JPH07169438A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 比例計数管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07169438A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103293546A (zh) * | 2012-03-02 | 2013-09-11 | 三菱电机株式会社 | 放射线束监视装置 |
WO2013132553A1 (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-12 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
WO2013132555A1 (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-12 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
WO2013132554A1 (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-12 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
WO2013132556A1 (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-12 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP31341093A patent/JPH07169438A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103293546A (zh) * | 2012-03-02 | 2013-09-11 | 三菱电机株式会社 | 放射线束监视装置 |
CN103293546B (zh) * | 2012-03-02 | 2015-07-22 | 三菱电机株式会社 | 放射线束监视装置 |
WO2013132553A1 (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-12 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
WO2013132555A1 (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-12 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
WO2013132554A1 (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-12 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
WO2013132556A1 (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-12 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
JP5559934B2 (ja) * | 2012-03-07 | 2014-07-23 | パナソニック株式会社 | 放射線検出装置 |
US8835863B2 (en) | 2012-03-07 | 2014-09-16 | Panasonic Corporation | Radiation detector |
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