JPH07169433A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JPH07169433A
JPH07169433A JP34243293A JP34243293A JPH07169433A JP H07169433 A JPH07169433 A JP H07169433A JP 34243293 A JP34243293 A JP 34243293A JP 34243293 A JP34243293 A JP 34243293A JP H07169433 A JPH07169433 A JP H07169433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
ion beam
beam current
electrode system
gap
Prior art date
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Pending
Application number
JP34243293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Hikawa
和紀 飛川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
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Publication of JPH07169433A publication Critical patent/JPH07169433A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオン源からのイオンビームの出射角度が最
小になるように、イオン源の引出し電極系部分のギャッ
プ調整を自動的に行うことができるようにしたイオン注
入装置を提供する。 【構成】 分析電磁石22の入口部に設けられていて開
口部32の外側に広がったイオンビーム14を受けるマ
スク30と、このマスク30に流れるビーム電流I2
計測するビーム電流計測器34と、このビーム電流計測
器34で計測するビーム電流I2 が最小になるように、
電極駆動装置16を制御してイオン源2の引出し電極系
8部分のギャップdの調整を行う制御回路36とを設け
た。マスク30の開口部32は、イオンビーム14がそ
れより大きく広がってもターゲット24に入射しない寸
法をしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン注入装置に関
し、より具体的には、そのイオン源の引出し電極系部分
のギャップ調整を自動化する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のイオン注入装置の一例を
示す概略図である。このイオン注入装置は、プラズマ6
を発生させるプラズマソース部4およびこのプラズマソ
ース部4から(より具体的にはその中のプラズマ6か
ら)イオンビーム14を引き出す引出し電極系8を有す
るイオン源2と、このイオン源2の引出し電極系8を矢
印Bのようにイオンビーム14の引き出し方向に沿って
前後に機械的に駆動して当該引出し電極系8とプラズマ
ソース部4との間のギャップdを調整する電極駆動装置
16と、イオン源2から引き出したイオンビーム14を
質量分析して所望の質量のイオン種から成るイオンビー
ム14を選択的に導出する分析電磁石22とを備えてい
て、この分析電磁石22から出射したイオンビーム14
をターゲット(例えばウェーハ)24に照射してイオン
注入を行うよう構成されている。
【0003】分析電磁石22とターゲット24との間に
は、必要に応じて、イオンビーム14の加速手段、イオ
ンビーム14の走査手段等が設けられる。
【0004】引出し電極系8は、この例では、抑制電源
20から負の抑制電圧が印加される引出し電極10と、
接地されている接地電極12とを有している。プラズマ
ソース4には加速電源18から正の加速電圧が印加され
る。
【0005】また、ターゲット24には電流計26が接
続されており、それによって、ターゲット24にイオン
ビーム14を照射することに伴ってターゲット24に流
れるターゲット電流I1 を計測するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなイオン注
入装置において、イオン源2の引出し電極系8部分のギ
ャップdの調整が悪いと、イオン源2からのイオンビー
ム14の出射角度ωが大きくなり、そのようになると、
イオンビーム14がその輸送途中で様々な構造物に当た
る割合が大きくなり、それによってイオンビーム14の
輸送効率が低下し、ターゲット24に対して効率的なイ
オン注入を行うことができなくなる。
【0007】ところが、上記のような従来のイオン注入
装置では、イオン源2から引き出されたイオンビーム1
4がどの程度広がって分析電磁石22に入射しているの
かを確認する手段はなく、そのため、オペレーターがタ
ーゲット24に流れるターゲット電流I1 を電流計26
で見ながら、それが最大になるように、電極駆動装置1
6を用いて引出し電極系8部分のギャップdの調整を行
っていた。
【0008】しかし、上記のような方法では、オペレー
ターによる調整のため、調整に多くの時間がかかると共
に、当該イオン注入装置の自動運転化に対応できないと
いう問題がある。
【0009】そこでこの発明は、イオン源からのイオン
ビームの出射角度が最小になるように、イオン源の引出
し電極系部分のギャップ調整を自動的に行うことができ
るようにしたイオン注入装置を提供することを主たる目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のイオン注入装置は、前記分析電磁石の入
口部に設けられていて、イオンビームがそれより大きく
広がってもターゲットに入射しない寸法をしていてイオ
ンビームを通過させる開口部を有し、この開口部の外側
に広がったイオンビームを受けるビーム受け手段と、こ
のビーム受け手段に流れるビーム電流を計測するビーム
電流計測器と、このビーム電流計測器で計測するビーム
電流が最小になるように、前記電極駆動装置を制御して
前記ギャップの調整を行う制御回路とを設けたことを特
徴とする。
【0011】
【作用】上記構成によれば、イオン源からのイオンビー
ムの出射角度が大きいと、ビーム受け手段に当たるイオ
ンビームが多くなり、ビーム電流計測器で計測されるビ
ーム電流も大きくなる。制御回路は、このビーム電流に
応答して、より具体的にはそれが最小になるように、電
極駆動装置を制御して引出し電極系部分のギャップ調整
を行う。その結果、イオン源からのイオンビームの出射
角度が最小になるように、引出し電極系部分のギャップ
が自動的に調整される。
【0012】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るイオン注
入装置を示す概略図である。図3の従来例と同一または
相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該
従来例との相違点を主に説明する。
【0013】この実施例においては、前述したような分
析電磁石22の入口部に、ビーム受け手段の一例とし
て、イオンビーム14を通過させる開口部32を有する
マスク30を設けている。
【0014】このマスク30の開口部32は、イオンビ
ーム14がそれよりも大きく広がってもターゲット24
に入射しない寸法をしており、マスク30はこの開口部
32の外側に広がったイオンビーム14を受ける。
【0015】マスク30とアースとの間には、マスク3
0にイオンビーム14が当たることによって流れるビー
ム電流I2 を計測するビーム電流計測器34が設けられ
ている。
【0016】更に、このビーム電流計測器34と前述し
た電極駆動装置16との間に、このビーム電流計測器3
4で計測するビーム電流I2 が最小になるように、電極
駆動装置16を制御してイオン源2の引出し電極系8部
分のギャップdの調整を行う制御回路36が設けられて
いる。
【0017】このように構成すると、イオン源2からの
イオンビーム14の出射角度ωが大きくてイオンビーム
14が広がった状態にあると、マスク30に当たるイオ
ンビーム14が多くなり、ビーム電流計測器34で計測
されるビーム電流I2 も大きくなる。
【0018】制御回路36は、このビーム電流I2 に応
答して、より具体的にはそれが最小になるように、電極
駆動装置16を制御して引出し電極系8を矢印Bのよう
に動かすことによって、引出し電極系8部分のギャップ
dの調整を行う。
【0019】マスク30に流れるビーム電流I2 が最小
になるということは、イオン源2からのイオンビーム1
4の出射角度ωが最小になってマスク30に当たるイオ
ンビーム14が最小になるということである。このよう
にして、イオン源2からのイオンビーム14の出射角度
ωが最小になるように、引出し電極系8部分のギャップ
dが自動的に調整される。
【0020】その結果、ギャップ調整を短時間で行うこ
とができると共に、当該イオン注入装置の自動運転化に
も対応することができるようになる。
【0021】また、イオン源2からのイオンビーム14
の出射角度ωが最小になると、イオンビーム14がその
輸送途中で構造物に当たる割合が最小になり、それによ
ってイオンビーム14の輸送効率が向上し、より多くの
イオンビーム14をターゲット24に照射することがで
きるようになり、ターゲット24に対して効率的なイオ
ン注入を行うことができるようになる。
【0022】なお、ビーム受け手段は、上記例のような
マスク30以外のもの、例えばファラデーカップを用い
た構造でも良い。その一例を図2に示す。
【0023】この例では、前記マスク30の開口部32
と同様の寸法をした開口部42およびその両側に複数の
小孔44を有するマスク40と、各小孔44の後方に設
けられた複数のファラデーカップ46とでビーム受け手
段を構成している。各ファラデーカップ46は並列にビ
ーム電流計測器34に接続されている。このような構成
によっても、開口部42の外側に広がったイオンビーム
14を小孔44を通してファラデーカップ46で受け
て、それに流れるビーム電流I2 を計測することができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、上記の
ようなビーム受け手段、ビーム電流計測器および制御回
路を設けたので、イオン源からのイオンビームの出射角
度が最小になるように、イオン源の引出し電極系部分の
ギャップ調整を自動的に行うことができる。その結果、
ギャップ調整を短時間で行うことができると共に、当該
イオン注入装置の自動運転化にも対応することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るイオン注入装置を示
す概略図である。
【図2】ビーム受け手段の他の例を示す概略図である。
【図3】従来のイオン注入装置の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
2 イオン源 4 プラズマソース部 8 引出し電極系 14 イオンビーム 16 電極駆動装置 22 分析電磁石 24 ターゲット 30 マスク(ビーム受け手段) 32 開口部 34 ビーム電流計測器 36 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを発生させるプラズマソース部
    およびこのプラズマソース部からイオンビームを引き出
    す引出し電極系を有するイオン源と、このイオン源の引
    出し電極系を機械的に駆動して当該引出し電極系と前記
    プラズマソース部との間のギャップを調整する電極駆動
    装置と、前記イオン源から引き出したイオンビームを質
    量分析する分析電磁石とを備え、この分析電磁石から出
    射したイオンビームをターゲットに照射してイオン注入
    を行うよう構成されたイオン注入装置において、前記分
    析電磁石の入口部に設けられていて、イオンビームがそ
    れより大きく広がってもターゲットに入射しない寸法を
    していてイオンビームを通過させる開口部を有し、この
    開口部の外側に広がったイオンビームを受けるビーム受
    け手段と、このビーム受け手段に流れるビーム電流を計
    測するビーム電流計測器と、このビーム電流計測器で計
    測するビーム電流が最小になるように、前記電極駆動装
    置を制御して前記ギャップの調整を行う制御回路とを設
    けたことを特徴とするイオン注入装置。
JP34243293A 1993-12-14 1993-12-14 イオン注入装置 Pending JPH07169433A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11176365A (ja) * 1997-12-10 1999-07-02 Jeol Ltd 荷電粒子ビーム装置におけるビーム電流測定方法
GB2375226A (en) * 2001-01-19 2002-11-06 Sumitomo Eaton Nova Ion implantation apparatus suited for low energy ion implantation and tuning method therefor
US8581216B2 (en) 2008-03-31 2013-11-12 Fujitsu Semiconductor Limited Manufacturing method of semiconductor device, method for controlling ion beam, and ion implantation apparatus
CN103400741A (zh) * 2013-08-14 2013-11-20 宁波瑞曼特新材料有限公司 应用于太阳能电池片的离子束注入掺杂的设备和方法

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