JPH0716914Y2 - ピストン型アキュムレータ - Google Patents

ピストン型アキュムレータ

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JPH0716914Y2
JPH0716914Y2 JP1987154832U JP15483287U JPH0716914Y2 JP H0716914 Y2 JPH0716914 Y2 JP H0716914Y2 JP 1987154832 U JP1987154832 U JP 1987154832U JP 15483287 U JP15483287 U JP 15483287U JP H0716914 Y2 JPH0716914 Y2 JP H0716914Y2
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JP
Japan
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ring
cylinder
piston
recess
free
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JP1987154832U
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Inventor
千春 中沢
逸世 金成
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ピストン型アキュムレータに係り、詳しく
は、自動車等の液圧装置に適用される、いわゆるピスト
ン型のアキュムレータに関する。
(従来の技術) 一般に、アキュムレータは、作動液をガス等を有する容
器内へ高圧にて押し込めたもので、ポンプで供給するよ
りも瞬間的に高圧液を液圧回路に送ることができる。ア
キュムレータの目的は、衝撃圧の吸収、流体の脈動の減
衰、エネルギの補助等がり、形式ではバネ荷重式、重錘
荷重式、圧縮ガス式がある。最近のアキュムレータは圧
縮ガス式が多く、空気又は窒素ガスの気体の圧縮性が利
用されるが、その中でもピストン型は他の直接型、ゴム
型に比べ強度が大で、低温高温にも使えるため、自動車
用に適している。
従来のこの種のアキュムレータとしては、例えば特開昭
60-18601号公報に記載のものがある。このピストン型ア
キュムレータでは、シリンダ内にフリーピストンを収納
してガス室と液室に区画するとともに、フリーピストン
の外周部に凹部を設け、この凹部にOリングを嵌入し、
該Oリングにより液室との気密を維持している。そし
て、外部の液圧回路からの作動液を液室に流入し、流出
させてシリンダ内のフリーピストンを摺動させることに
より、アキュムレータとしての各種機能を発揮させてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来のピストン型アキュムレ
ータにあっては、フリーピストンの凹部に嵌入するOリ
ングの自由時外径(嵌入前の自由なときの外径を指す)
がシリンダ内径より大きくなっていたため、シリンダに
フリーピストンを収納したとき、シール性等が悪化する
という問題点があった。
すなわち、Oリングの自由時外径をφd、凹部に嵌入し
た状態でのOリングの外径をφd′、シリンダ内径をφ
Dとすると、φd′>φd>φDという関係になる。し
たがって、Oリングの外周長さはシリンダ内周長さより
長いことになる。このため、フリーピストンの凹部の溝
幅(ピストンの軸線方向の幅)がOリングの軸径よりも
小さい場合、この凹部にOリングを嵌入してピストンを
シリンダに収納すると、Oリングが凹部底壁および側壁
とシリンダ内周面とで形成される矩形状空間内からはみ
出してしまい、ピストンの摺動時にOリングが噛み込ま
れてその耐久性が悪化してしまうという問題があった。
また、フリーピストンの凹部の溝幅がOリングの線径よ
りも大きい場合、この凹部にOリングを嵌入してピスト
ンをシリンダに収納すると、必然的にシリンダ軸に対し
て直角な断面内にOリングの線径の中心が位置せず、O
リングが蛇行したり、あるいはOリングの面圧が不均一
になってしまった。この結果、シール性に安定性を欠い
てしまい、Oリングに作動液が浸漬し、耐久性が一層悪
化してしまうという問題があった。
(考案の目的) そこで本考案は、Oリングの自由時外径をシリンダ内径
より小さくすることにより、シール面圧を均一にして、
シール性の安定、耐久性の向上を図ることを目的として
いる。
(問題点を解決するための手段) 本考案によるピストン型アキュムレータは上記目的達成
のため、シリンダ内に摺動自在にフリーピストンを収納
し、該フリーピストンによりシリンダ内をガス室と液室
に区画するとともに、フリーピストンの外周に凹部を設
け、該凹部の底外径よりも内径が小径の弾性体からなる
Oリングを嵌入したピストン型アキュムレータにおい
て、前記Oリングの自由時外径をシリンダ内径より小さ
く形成し、前記フリーピストンに装着してシリンダ内に
収納したときに、外周がシリンダ内周に弾性的に当接す
ると共に、該Oリングの断面形状が前記凹部底壁および
側壁とで形成される矩形状空間内のみに収容され、Oリ
ングの外周とシリンダ内周の接触部が全周に亘って直線
になることを特徴としている。
(作用) 本考案では、フリーピストンの凹部に嵌入するOリング
の自由時外径がシリンダ内径より小さく形成され、フリ
ーピストンに装着されてシリンダ内に収納されたとき
に、外周がシリンダ内周に弾性的に当接されると共に、
該Oリングの断面形状がピストンの凹部底壁および側壁
とシリンダ内周面とで形成される矩形状空間内にのみ収
容され、Oリングの外周とシリンダ内周の接触部が全周
に亘って直線になるように構成される。
したがって、ピストンの凹部の溝幅(ピストンの軸線方
向の幅)がOリングの線径よりも小さい場合、この凹部
にOリングが嵌入されてピストンがシリンダに収納され
ても、Oリングが前記矩形状空間からはみ出ることがな
く、ピストンの摺動時にOリングが噛み込まれてその耐
久性が悪化することがない。
また、ピストンの凹部の溝幅がOリングの線径よりも大
きい場合、この凹部にOリングを嵌入してピストンをシ
リンダに収納しても、Oリングの外周とシリンダ内周の
接触部が全周に亘って直線になるので、Oリングが蛇行
することがなく、シールの面圧が均一化されてそのシー
ル性が安定する。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1〜3図は本考案の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。第1図において、1はアキュム
レータのシリンダ本体であり、シリンダ本体1は内部に
フリーピストン2を摺動自在に収納している。フリーピ
ストン2はシリンダ本体1内を液室3とガス室4に区画
しており、フリーピストン2の外周には円周方向に延在
する凹部5が形成されている。凹部5にはOリング6が
嵌入されている。
ここで、Oリング6の自由時外径φdは、第2図に示す
ように凹部5に嵌入する前の状態として示され、この自
由時外径φdは第1図に示すシリンダ本体1の内径φD
よりも小さく形成されている。そして、Oリング6をフ
リーピストン2の凹部5に嵌入した状態は第3図のよう
に示され、この嵌入時のOリング6外径はφd′で表さ
れ、自由時外径φdよりも大きくなるように凹部5の径
が形成されている。
したがって、上記三者の関係は φd′>φD>φd となる。そして、Oリング6をフリーピストン2に装着
してシリンダ本体1内に収納したときに、外周がシリン
ダ本体1内周に弾性的に当接すると共に、該Oリング6
の断面形状が凹部5の底壁および側壁とシリンダ本体1
内周面とで形成される矩形状空間内にのみ収容され、O
リング6の外周とシリンダ本体1内周の接触部が全周に
亘って直線になる。
再び第1図において、凹部5の図中下方におけるフリー
ピストン2の外周にはウエアリング8が装着されてお
り、ウエアリング8によりフリーピストン2はシリンダ
本体1に摺動良好にガイドされる。また、シリンダ本体
1の図中上端は溶接(溶接部を9aで示す)されたボトム
プレート9に穿設した吸入口10からガスが充填された
後、プラグ11により閉止される。一方、シリンダ本体1
の図中下端にはキャップ12が設けられており、キャップ
12はシリンダ本体1の内壁面との液封をOリング13によ
り保ちながらカバーパッキングランド14がシリンダ本体
1の端部と螺合することにより、シリンダ本体1に固定
される。キャップ12には液孔15が穿設されており、この
液孔15を通して図外の液圧回路から液室3に液体(油)
が流入、流出する。
次に、作用を説明する。
吸入口10からガス室4にガスを導入すると、フリーピス
トン2はシリンダ本体1内を摺動して最下位置に来る。
次いで、液孔15から液室3に液体が流入すると、液室3
の液圧が上昇し、フリーピストン2がガス室4に充填さ
れたガスの圧力に抗してシリンダ本体1内を上方に摺動
し、液室3の液圧とガス室4のガス圧が同圧となった位
置で停止する。このようなフリーピストン2の移動によ
りアキュムレータの各種機能が発揮される。
この場合、本実施例では、Oリング6の自由時外径φd
がシリンダ本体1の内径φDよりも小さく形成され、O
リング6をフリーピストン2に装着してシリンダ本体1
内に収納したときに、外周がシリンダ本体1内周に弾性
的に当接すると共に、該Oリング6の断面形状が凹部5
の底壁および側壁とシリンダ本体1内周面とで形成され
る矩形状空間内にのみ収容され、Oリング6の外周とシ
リンダ本体1内周の接触部が全周に亘って直線となるよ
うに構成されているため、凹部5の溝幅がOリング6の
線径よりも小さい場合、この凹部5にOリング6が嵌入
されてピストン2がシリンダ本体1に収納されても、O
リング6が矩形状空間からはみ出るのを防止することが
でき、ピストン2の摺動時にOリング6が噛み込まれて
その耐久性が悪化するのを防止することができる。
また、凹部5の溝幅がOリング6の線径よりも大きい場
合、この凹部5にOリング6を嵌入してピストン2をシ
リンダ本体1に収納しても、Oリング6の外周とシリン
ダ本体1内周の接触部が全周に亘って直線になるので、
Oリング6が蛇行するのを防止することができる。この
ため、シールの面圧を均一化してそのシール性を安定さ
せることができる。
(効果) 本考案によれば、凹部の溝幅がOリングの線径よりも小
さい場合、Oリングが矩形状空間からはみ出るのを防止
することができ、ピストンの摺動時にOリングが噛み込
まれてその耐久性が悪化するのを防止することができ
る。
また、凹部の溝幅がOリングの線径よりも大きい場合で
も、Oリングの外周とシリンダ内周の接触部が全周に亘
って直線になるので、Oリングが蛇行するのを防止して
シールの面圧を均一化させることができ、そのシール性
を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案に係るピストン型アキュムレータの
一実施例を示す図であり、第1図はその断面図、第2図
はそのOリングの断面図、第3図はそのフリーピストン
の断面図である。 1……シリンダ本体、2……フリーピストン、3……液
室、4……ガス室、5……凹部、6……Oリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内に摺動自在にフリーピストンを
    収納し、該フリーピストンによりシリンダ内をガス室と
    液室に区画するとともに、フリーピストンの外周に凹部
    を設け、該凹部の底外径よりも内径が小径の弾性体から
    なるOリングを嵌入したピストン型アキュムレータにお
    いて、前記Oリングの自由時外径をシリンダ内径より小
    さく形成し、前記フリーピストンに装着してシリンダ内
    に収納したときに、外周がシリンダ内周に弾性的に当接
    すると共に、該Oリングの断面形状が前記凹部底壁およ
    び側壁とで形成される矩形状空間内のみに収容され、O
    リングの外周とシリンダ内周の接触部が全周に亘って直
    線になることを特徴とするピストン型アキュムレータ。
JP1987154832U 1987-10-08 1987-10-08 ピストン型アキュムレータ Expired - Lifetime JPH0716914Y2 (ja)

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JPH0158803U JPH0158803U (ja) 1989-04-13
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