JPH07168389A - 静電荷現像用乾式トナー組成物 - Google Patents

静電荷現像用乾式トナー組成物

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JPH07168389A
JPH07168389A JP5342149A JP34214993A JPH07168389A JP H07168389 A JPH07168389 A JP H07168389A JP 5342149 A JP5342149 A JP 5342149A JP 34214993 A JP34214993 A JP 34214993A JP H07168389 A JPH07168389 A JP H07168389A
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toner
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JP5342149A
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Toshiyuki Yano
敏行 矢野
Atsuhiko Eguchi
敦彦 江口
Haruhide Ishida
晴英 石田
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー粒子の摩擦帯電性を低下させることな
く、トナー粒子の環境依存性を改善され、また、流動
性、耐ケーキング性、および帯電性に優れた静電荷像現
像用乾式トナーを提供する。 【構成】 下記一般式(I)、(II)および(III )で
示される化合物から選択された少なくとも1種で表面処
理した無機化合物微粒子を外添剤として含有することを
特徴とする静電荷現像用乾式トナー組成物。 【化1】 (式中、R1 〜R3 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5
アルキル基またはハロゲン原子を表わし、R4 〜R
9 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5 アルキル基または
ハロゲン原子を表わし、Ar1 〜Ar4 は、それぞれ置
換基を有していてもよいフェニル基またはカルバゾール
残基を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法等における静電荷像を現像するために使用する静電荷
像現像用トナー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法において使用する乾式
現像剤は、結着樹脂中に着色剤を分散したトナーそのも
のを用いる一成分現像剤と、そのトナーにキャリアを混
合した二成分現像剤とに大別することができ、そしてこ
れ等の現像剤を用いてコピー操作を行なう場合、プロセ
ス適合性を有するためには、現像剤が、流動性、耐ケー
キング性、定着性、帯電性、クリーニング性等に優れて
いることが必要である。そして、特に、流動性、耐ケー
キング性を高めるために無機微粉末をトナーに添加する
ことがしばしば行われている。しかしながら、無機微粉
末は、帯電に大きな影響を与えてしまう。例えば、一般
に使用されているシリカ系微粉末の場合、負極性が強
く、特に、低温低湿下において負帯電性トナーの帯電性
を過度に増大させ、一方、高温高湿下においては水分を
取り込んで帯電性を減少させるため、両者の帯電性に大
きな差を生ぜしめてしまうという問題があった。その結
果、濃度再現不良、背景カブリの原因となることがあっ
た。また、無機微粉末の分散性もトナー特性に大きな影
響を与え、そして分散性が不均一な場合、流動性、耐ケ
ーキング性に所望の特性が得られなかったり、クリーニ
ングが不十分になって、感光体上にトナー固着などが発
生し、黒点状の画像欠陥の生じる原因となることがあっ
た。
【0003】これ等の点を改善する目的で、無機微粉末
を表面処理したものを用いることが種々提案されてい
る。例えば、特開昭46−5782号公報、特開昭48
−47345号公報、特開昭48−47346号公報に
は、シリカ微粒子の表面を疎水化処理することが記載さ
れている。しかしながら、これらの無機微粉末を用いる
だけでは必ずしも十分な効果が得られない。また、トナ
ー粒子の負帯電性を緩和する方法としては、アミノ変性
シリコーンオイルで表面処理されたシリカ微粒子を外添
する方法(特開昭64−73354号公報)およびアミ
ノシランおよび/またはアミノ変性シリコーンオイルで
表面処理されたシリカ微粒子を外添する方法(特開平1
−237561号公報)が知られている。しかしなが
ら、これらのアミノ化合物による処理により、負帯電性
トナーの過剰な帯電上昇は抑制できるものの、シリカ微
粉末自身の持つ環境依存性を充分に改善することはでき
ない。すなわち、低温低湿下で長時間使用後のシリカ微
粉末の過剰な負帯電性を若干抑制することはできるが、
高温高湿下での長時間使用においても同様な電荷の中和
が起こるため、相変わらず環境依存性は改善されない。
また、処理剤としてシリコーンオイルを用いた場合、そ
の粘度が高いために処理時にシリカの凝集が起こり、粉
体流動性が悪化するという欠点がある。
【0004】更にまた、トナーの摩擦帯電性、保存安定
性および流動性を向上させる方法として、トナー粒子の
外殻ポリマーとは異なった摩擦帯電性を有するポリマ
ー、例えば、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル
等の、アミノ基と二重結合を有する単量体を構成成分と
するポリマーで被覆処理したシリカ微粒子を、トナー粒
子に外添する方法(特開昭64−6964号公報)が知
られている。しかしながら、この方法は、摩擦帯電性を
付与することを目的とするものであって、前述したアミ
ノ化合物と同様に、環境依存性を十分に改善することは
できない。また一方、トナーの耐吸湿性や経時的安定性
を改善したり、キャリアへのインパクションを軽減させ
る目的で、フッ素オイルで表面処理されたシリカ微粒子
を外添させる方法(特開昭58−217944号公
報)、およびフッ素置換シランカップリング剤で表面処
理したシリカ微粒子を外添させる方法(特開昭60−9
3455号公報)が知られている。しかしながら、これ
らフッ素系の処理剤では、シリカに対して耐湿性や耐キ
ャリア汚染性は付与できるものの、経時による帯電低下
が著しく、また、フッ素自身の持つ高い負帯電性のため
に環境依存性を十分改善することはできない。すなわ
ち、高温高湿下での低帯電を上昇させると同時に低温低
湿下の帯電をも上昇させてしまうため相変わらず環境依
存性は改善されない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の技術の実情に鑑みてなされたものである。即
ち、本発明は、トナーに摩擦帯電性が付与されるのをで
きるだけ避けて、トナーの摩擦帯電性を低下させること
なく、トナーの環境依存性を改善することを目的とする
ものである。すなわち、本発明の目的は、流動性、耐ケ
ーキング性、および帯電特性の環境安定性に優れた静電
荷像現像用乾式トナーを提供することにある。本発明の
他の目的は、黒点状の画像欠陥の発生しにくい、優れた
画質を得ることができる静電荷像現像用乾式トナーを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、トナー粒子に、特
定の化合物を用いて表面処理された無機化合物微粒子を
添加することにより達成することを見いだし本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明の構成上の特徴は、
下記一般式(I)、(II)および(III)で示される化
合物から選択された少なくとも1種で表面処理した無機
化合物微粒子をトナー粒子に外添してなる静電荷現像用
乾式トナー組成物にある。
【化2】 (式中、R1 〜R3 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5
アルキル基またはハロゲン原子を表わし、R4 〜R
9 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5 アルキル基または
ハロゲン原子を表わし、Ar1 〜Ar4 は、それぞれ置
換基を有していてもよいフェニル基またはカルバゾール
残基を表わす。)
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明において、トナー粒子に外添される無機化合物微粒
子は、SiO2 、TiO2 、Al2 3 、CuO、Zn
O、SnO2 、CeO2 、Fe2 3 、MgO、Ba
O、CaO、K2 O、Na2 O、ZrO2 、CaO・S
iO2 、K2 O・(TiO2 n 、Al2 3 ・2Si
2 、CaCO3 、MgCO3 、BaSO4 、MgSO
4 等を例示することができる。これ等のうち、特にシリ
カ微粒子が好ましい。シリカ微粒子を用いた場合は、ト
ナー粒子にさらに優れた流動性、耐ケーキング性を付与
することができる。本発明において、表面処理無機化合
物微粒子は、平均一次粒子径40nm以下、好ましくは
20nm以下の範囲のものが使用され、特に16nm以
下の範囲のものが好ましい。
【0008】さらにまた、表面処理される無機化合物微
粒子表面が予め疎水処理されていることが望ましい。こ
の疎水化処理によりトナー粒子の環境依存性に対して、
十分な効果を与えることができる。無機化合物微粒子の
疎水化処理に使用することができる疎水化剤としては、
例えば、メチルトリクロロシラン、オクチルトリクロロ
シラン、ジメチルジクロロシラン等のアルキルクロロシ
ラン類、ジメチルジメトキシシラン、オクチルトリメト
キシシラン等のアルキルアルコキシシラン類、ヘキサメ
チルジシラザン、シリコーンオイル等があげられる。
【0009】本発明における上記無機化合物微粒子は、
上記一般式(I)ないし一般式(III )で示される化合
物の少なくともいずれか1種で表面処理される。次に、
本発明に用いられる化合物の具体例をあげるが、本発明
に用いられる化合物はこれらの化合物に限定されるもの
ではない。一般式(I)で示される化合物としては、次
の(I−1)〜(I−4)のものが例示される。
【化3】
【0010】また、一般式(II)で示される化合物とし
ては、次の(II−1)〜(II−5)のものが例示され
る。
【化4】
【0011】また、一般式(III )で示される化合物と
しては、次の(III −1)〜(III−4)のものが例示
される。
【化5】
【0012】これらの化合物による無機化合物微粒子の
表面処理方法としては、上記化合物をトルエン、塩化メ
チレン等の適当な溶剤に溶解し、無機化合物微粒子に添
加して、表面被覆した後、溶剤を乾燥させる方法が一般
的であり、具体的には、ニーダーコーター、スプレード
ライヤー、サーマルプロセッサー、流動床等の装置を用
いて行うのが好ましい。また、必要に応じて、乾燥後に
粉砕、分級を行ってもよい。上記化合物の処理量は無機
化合物微粒子の種類によっても異なるが、一般には、無
機化合物微粒子100重量部に対して、0.01〜10
0重量部の範囲にあり、さらに好ましくは、1〜40重
量部の範囲である。無機化合物微粒子に対する処理量が
多すぎると帯電量の低下をまねく恐れがあるので、処理
量は無機化合物微粒子の種類によって適宜調整すればよ
い。
【0013】本発明において、トナー粒子としては、結
着樹脂と着色剤を主成分として構成される公知のものが
使用される。使用される結着樹脂としては、スチレン、
クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレ
ン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビ
ニル等のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカル
ボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル
類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニ
ルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類の単独重合
体或いは共重合体を例示することができ、特に代表的な
結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル
酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル
共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等をあげるこ
とができる。さらに、ポリエステル、ポリウレタン、エ
ポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、
パラフィンワックス等をあげることができる。
【0014】また、トナー粒子の着色剤としては、カー
ボンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、ク
ロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイル
レッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、
フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレー
ト、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメ
ント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド1
22、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.
ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエ
ロー12、C.I.ピグメント・ブルー15:1、ピグ
メント・ブルー15:3等を代表的なものとして例示す
ることができる。
【0015】また、本発明におけるトナー粒子には、必
要に応じて帯電制御剤を添加してもよい。帯電制御剤と
しては、公知のものを使用することができるが、アゾ系
金属錯体、サリチル酸の金属錯体、ニグロシンまたは4
級アンモニウム塩を用いるのが好ましい。さらにまた、
低分子量プロピレン、低分子量ポリエチレン、ワックス
等のオフセット防止剤等の公知の他の成分を添加するこ
とができる。本発明におけるトナー粒子は、磁性材料を
内包する磁性トナー或いは、カプセルトナーであっても
よい。粒子の大きさは、一般に3〜20μmの平均粒径
を有するものが好適に使用できる。
【0016】本発明において、上記表面処理無機化合物
微粒子は、トナー粒子に添加し、混合されるが、混合
は、例えば、V型ブレンダーやヘンシェルミキサー等に
よって行うことができる。また、この際、必要に応じて
種々の添加剤を添加してもよい。これらの添加剤として
は、他の流動化剤やポリスチレン微粒子、ポリメチルメ
タクリレ−ト微粒子、ポリフッ化ビニリデン微粒子等の
クリ−ニング助剤もしくは転写助剤等があげられる。
【0017】表面処理無機化合物微粒子の添加量は、ト
ナー組成物全量に対して0.05〜20重量%の範囲が
好ましく、より好ましくは0.1〜5重量%の範囲であ
る。本発明において、上記表面処理無機化合物微粒子の
トナー粒子表面への付着状態は、単に機械的な付着であ
ってもよいし、表面にゆるく固着されていてもよい。ま
た、トナー粒子の全表面を被覆していても、一部を被覆
していてもよい。また、表面処理無機化合物微粒子は、
一部凝集体となって被覆されていてもよいが、単層粒子
状態で被覆されているのが好ましい。
【0018】上記のようにして、表面処理無機化合物微
粒子が添加された本発明の静電荷像現像用乾式トナー組
成物は、一成分現像剤として、或いは二成分現像剤とし
て使用することができる。二成分現像剤として使用する
場合においては、上記表面処理無機化合物微粒子は、予
めトナー粒子に添加せずに、トナー粒子とキャリアとを
混合する際に添加して、トナー粒子とキャリアとの混合
と同時に表面処理してもよい。なお、二成分現像剤とし
て使用する場合におけるキャリアとしては、鉄粉、ガラ
スビーズ、フェライト粉、ニッケル粉、或いはそれ等の
表面に樹脂コーティングを施したものが使用される。
【0019】
【作用】本発明は、上記のように予め一般式(I)ない
し一般式(III )で示される化合物で表面処理された無
機化合物微粒子をトナー粒子に外添することにより、ト
ナーの粉体流動性を損なうことなく、しかも高温高湿下
および低温低湿下のいずれにおいても長時間安定な帯電
性能を維持することができる。特に、従来、トナーのバ
インダー樹脂としてポリエステル樹脂やエポキシ樹脂を
用いた場合、低温低湿下と高温高湿下との帯電性能に極
端な差が生じてしまうことが問題であったが、本発明に
おける一般式(I)ないし一般式(III )で示される化
合物で表面処理された無機化合物微粒子を外添すること
により、この問題に対して改善効果を発揮する。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 外添剤Aの調製 前記例示化合物(I−1)8部を塩化メチレン500部
に溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ微粒
子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用い
て、溶剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのシ
リカ粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕
し、105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理
シリカ微粒子を得た。 外添剤Bの調製 前記例示化合物(I−2)20部をトルエン500部に
溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ微粒子
100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用いて、
溶剤のトルエンを除き、乾燥して処理済みのシリカ粒子
を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、105
μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理シリカ微粒
子を得た。 外添剤Cの調製 前記例示化合物(I−3)15部を塩化メチレン500
部に溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ微
粒子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用い
て、溶剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのシ
リカ粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕
し、105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理
シリカ微粒子を得た。 外添剤Dの調製 前記例示化合物(I−1)20部を塩化メチレン500
部に溶解し、平均一次粒子径20nmのチタニア微粒子
100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用いて、
溶剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのチタニ
ア粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、
105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理微粒
子チタニアを得た。 外添剤Eの調製 前記例示化合物(I−2)5部を塩化メチレン500部
に溶解し、平均一次粒子径8nmのアルミナ微粒子10
0部と撹拌混合した後、エバポレーターを用いて、溶剤
の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのアルミナ粒
子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、10
5μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理微粒子ア
ルミナを得た。
【0021】外添剤Fの調製 前記例示化合物(II−1)10部を塩化メチレン500
部に溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ微
粒子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用い
て、溶剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのシ
リカ粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕
し、105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理
シリカ微粒子を得た。 外添剤Gの調製 前記例示化合物(II−2)30部をトルエン500部に
溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ微粒子
100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用いて、
溶剤のトルエンを除き、乾燥して処理済みのシリカ粒子
を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、105
μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理シリカ微粒
子を得た。 外添剤Hの調製 前記例示化合物(II−3)5部を塩化メチレン500部
に溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ微粒
子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用い
て、溶剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのシ
リカ粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕
し、105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理
シリカ微粒子を得た。 外添剤Iの調製 前記例示化合物(II−1)5部を塩化メチレン500部
に溶解し、平均一次粒子径20nmのチタニア微粒子1
00部と撹拌混合した後、エバポレーターを用いて、溶
剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのチタニア
粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、1
05μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理微粒子
チタニアを得た。 外添剤Jの調製 前記例示化合物(II−2)5部を塩化メチレン500部
に溶解し、平均一次粒子径8nmのアルミナ微粒子10
0部と撹拌混合した後、エバポレーターを用いて、溶剤
の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのアルミナ粒
子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、10
5μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理微粒子ア
ルミナを得た。
【0022】外添剤Kの調製 前記例示化合物(III −1)10部を塩化メチレン50
0部に溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ
微粒子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用
いて、溶剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みの
シリカ粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕
し、105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理
シリカ微粒子を得た。 外添剤Lの調製 前記例示化合物(III −2)15部をトルエン500部
に溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ微粒
子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用い
て、溶剤のトルエンを除き、乾燥して処理済みのシリカ
粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、1
05μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理シリカ
微粒子を得た。 外添剤Mの調製 前記例示化合物(III −4)20部を塩化メチレン50
0部に溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ
微粒子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用
いて、溶剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みの
シリカ粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕
し、105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理
シリカ微粒子を得た。 外添剤Nの調製 前記例示化合物(III −1)20部を塩化メチレン50
0部に溶解し、平均一次粒子径20nmのチタニア微粒
子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用い
て、溶剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのチ
タニア粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕
し、105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理
微粒子チタニアを得た。 外添剤Oの調製 前記例示化合物(III −3)5部を塩化メチレン500
部に溶解し、平均一次粒子径8nmのアルミナ微粒子1
00部と撹拌混合した後、エバポレーターを用いて、溶
剤の塩化メチレンを除き、乾燥して処理済みのアルミナ
粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、1
05μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理微粒子
アルミナを得た。
【0023】外添剤Pの調製 アミノ変性シリコンオイル5部をエタノール500部に
溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ微粒子
100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用いて、
溶剤のエタノールを除き、乾燥して処理済みのシリカ粒
子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕し、10
5μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理シリカ微
粒子を得た。 外添剤Qの調製 フッ素置換シリコンオイル(商品名:FS1265、東
レダウコーニングシリコン社製)5部をエタノール50
0部に溶解し、平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ
微粒子100部と撹拌混合した後、エバポレーターを用
いて、溶剤のエタノールを除き、乾燥して処理済みのシ
リカ粒子を得た。次に、乳鉢を用いて本処理品を解砕
し、105μmのメッシュの篩で篩分した後、表面処理
シリカ微粒子を得た。
【0024】 トナー粒子(1)の製造 スチレン−ブチルアクリレート共重合体(80/20) 100部 (重量平均分子量:2.0×105 、数平均分子量: 4.5×103 、ガラス転移点60℃) カーボンブラック(リーガル330、キャボット社製) 10部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P、三洋化成社製) 5部 帯電制御剤(スピロンブラックTRH、保土谷化学社製) 2部 上記の成分をバンバリーミキサーで溶融混練し、冷却後
ジェットミルにより微粉砕を行い、さらに、分級機で分
級して中心粒子径10μmのトナー粒子(1)を得た。 トナー粒子(2)の製造 ポリエステル樹脂 (重量平均分子量:1.5×104 、数平均分子量: 100部 3.5×103 、ガラス転移点61℃) カーボンブラック(リーガル330、キャボット社製) 8部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P、三洋化成社製) 5部 帯電制御剤(スピロンブラックTRH、保土谷化学社製) 1部 上記の成分をバンバリーミキサーで溶融混練し、冷却後
ジェットミルにより微粉砕を行い、さらに、分級機で分
級して中心粒子径10μmのトナー粒子(2)を得た。
【0025】キャリヤ(1)の製造 中心粒径85μmのフェライトに対して1.0重量%に
当たるシリコーン樹脂を流動床コーティング装置を用い
て膜厚1.2μmになるように被覆し、キャリヤ粒子
(1)を得た。 キャリヤ(2)の製造 中心粒径85μmのフェライトに対して0.8重量%に
当たるシリコーン樹脂をニーダーコーターを用いて膜厚
1.2μmになるように被覆し、キャリヤ粒子(2)を
得た。
【0026】実施例1 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤A1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例2 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤B1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例3 上記トナー粒子(2)100部と上記外添剤C1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(2)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例4 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤D1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例5 上記トナー粒子(2)100部と上記外添剤E1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(2)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。
【0027】実施例6 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤F1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例7 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤G1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例8 上記トナー粒子(2)100部と上記外添剤H1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(2)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例9 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤I1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例10 上記トナー粒子(2)100部と上記外添剤J1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(2)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。
【0028】実施例11 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤K1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例12 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤L1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例13 上記トナー粒子(2)100部と上記外添剤M1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(2)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例14 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤N1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 実施例15 上記トナー粒子(2)100部と上記外添剤O1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(2)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。
【0029】比較例1 上記トナー粒子(1)100部と上記外添剤P1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(1)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 比較例2 上記トナー粒子(2)100部と上記外添剤Q1部をヘ
ンシェルミキサーにて混合しトナー組成物を調製した。
このトナー組成物5部とキャリヤ(2)95部を混合し
現像剤組成物を調製した。 比較例3 上記トナー粒子(1)100部と平均一次粒子径12n
mの疎水性シリカ微粒子1部をヘンシェルミキサーにて
混合しトナー組成物を調製した。このトナー組成物5部
とキャリヤ(1)95部を混合し現像剤組成物を調製し
た。 比較例4 上記トナー粒子(2)100部と平均一次粒子径12n
mの疎水性シリカ微粒子1部をヘンシェルミキサーにて
混合しトナー組成物を調製した。このトナー組成物5部
とキャリヤ(2)95部を混合し現像剤組成物を調製し
た。 比較例5 上記トナー粒子(1)100部と平均一次粒子径20n
mのチタニア微粒子1部をヘンシェルミキサーにて混合
しトナー組成物を調製した。このトナー組成物5部とキ
ャリヤ(1)95部を混合し現像剤組成物を調製した。 比較例6 上記トナー粒子(2)100部と平均一次粒子径8nm
のアルミナ微粒子1部をヘンシェルミキサーにて混合し
トナー組成物を調製した。このトナー組成物5部とキャ
リヤ(2)95部を混合し現像剤組成物を調製した。
【0030】コピーテスト 上記実施例1〜15および比較例1〜6で得られた現像
剤を用いて、連続複写試験を行った。その結果を表1お
よび表2に示す。この試験には、Vivace500
(富士ゼロックス社製)改造機を使用して行った。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1および表2の結果から明らかなよう
に、本発明の構成を有するトナー組成物は、流動性、耐
ケーキング性を損なうことなく、トナー粒子の帯電特性
の環境依存性と帯電維持性を改善することができ、優れ
た画質の画像を安定的に得ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の静電荷現像用乾式トナー組成物
は、上記一般式(I)、(II)および(III )で示され
る化合物から選択された少なくとも1種で表面処理され
た無機化合物微粒子を外添剤として含有するので、トナ
ーの摩擦帯電性を低下させることなく、トナー粒子の帯
電特性の環境依存性が改善され、また、流動性、耐ケー
キング性が良好である。したがって、本発明の静電荷現
像用乾式トナー組成物を用いると、黒点状の画像欠陥の
ない優れた画質の画像を安定的に得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)、(II)および(III
    )で示される化合物から選択された少なくとも1種で
    表面処理した無機化合物微粒子を外添剤として含有する
    ことを特徴とする静電荷現像用乾式トナー組成物。 【化1】 (式中、R1 〜R3 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5
    アルキル基またはハロゲン原子を表わし、R4 〜R
    9 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5 アルキル基または
    ハロゲン原子を表わし、Ar1 〜Ar4 は、それぞれ置
    換基を有していてもよいフェニル基またはカルバゾール
    残基を表わす。)
JP5342149A 1993-12-14 1993-12-14 静電荷現像用乾式トナー組成物 Pending JPH07168389A (ja)

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