JPH07167638A - タッチプローブ - Google Patents
タッチプローブInfo
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- JPH07167638A JPH07167638A JP5342957A JP34295793A JPH07167638A JP H07167638 A JPH07167638 A JP H07167638A JP 5342957 A JP5342957 A JP 5342957A JP 34295793 A JP34295793 A JP 34295793A JP H07167638 A JPH07167638 A JP H07167638A
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- electric signal
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 13
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 4
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 claims description 3
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 abstract description 6
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 abstract description 2
- 239000000945 filler Substances 0.000 abstract 3
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 1
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- 238000013139 quantization Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 誤動作しないタッチプローブを提供する。
【構成】 圧電素子7の電流と電圧との位相差を定期的
に監視し、検出した位相差の変化量と変化時間とに基づ
いて超音波振動ホーン1の機械的固有振動数と一致する
高周波電気信号の周波数に修正するようにしたので、自
動的に共振周波数を取り直すことができ、フィーラー3
が被測定物に接触していないにもかかわらずタッチ信号
が出力されるのを防ぐことができる。
に監視し、検出した位相差の変化量と変化時間とに基づ
いて超音波振動ホーン1の機械的固有振動数と一致する
高周波電気信号の周波数に修正するようにしたので、自
動的に共振周波数を取り直すことができ、フィーラー3
が被測定物に接触していないにもかかわらずタッチ信号
が出力されるのを防ぐことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタッチプローブに関
し、特に三次元座標測定機に用いられるタッチプローブ
に関する。
し、特に三次元座標測定機に用いられるタッチプローブ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタッチプローブとして、高周波電
気信号を超音波振動に変換する圧電素子が装着された圧
電素子装着部と、一端が前記圧電素子装着部に接続さ
れ、他端が被測定物に接触する接触子を有するフィーラ
ーとで構成される超音波振動ホーンと、超音波振動ホー
ンの機械的固有振動数と高周波電気信号の周波数とがほ
ぼ一致するように、圧電素子に高周波電気信号を入力す
る入力装置と、圧電素子の電極間の電気特性値を監視
し、フィーラーの他端が被測定物に接触した瞬間に生じ
る電気特性値の変化によって、被測定物と接触子との接
離を検出するタッチ検出装置とを備えたものがある(特
開平4-140601号公報)。
気信号を超音波振動に変換する圧電素子が装着された圧
電素子装着部と、一端が前記圧電素子装着部に接続さ
れ、他端が被測定物に接触する接触子を有するフィーラ
ーとで構成される超音波振動ホーンと、超音波振動ホー
ンの機械的固有振動数と高周波電気信号の周波数とがほ
ぼ一致するように、圧電素子に高周波電気信号を入力す
る入力装置と、圧電素子の電極間の電気特性値を監視
し、フィーラーの他端が被測定物に接触した瞬間に生じ
る電気特性値の変化によって、被測定物と接触子との接
離を検出するタッチ検出装置とを備えたものがある(特
開平4-140601号公報)。
【0003】超音波振動ホーンの機械的固有振動数及び
位相差は形状によって異なる値を取る。そこで、未知の
機械的固有振動数をもつ超音波振動ホーンにおいては、
圧電素子に高周波電気信号を入力する入力装置に、入力
する高周波電気信号の周波数を変化させ、圧電素子の電
極間の電流と電圧との位相差が極小になったときの周波
数を機械的固有振動数として圧電素子に与える。タッチ
検出装置には、極小となった位相差より若干大きな値を
比較値として設定し、この値を越える位相差となった瞬
間にタッチトリガ信号を出力する。
位相差は形状によって異なる値を取る。そこで、未知の
機械的固有振動数をもつ超音波振動ホーンにおいては、
圧電素子に高周波電気信号を入力する入力装置に、入力
する高周波電気信号の周波数を変化させ、圧電素子の電
極間の電流と電圧との位相差が極小になったときの周波
数を機械的固有振動数として圧電素子に与える。タッチ
検出装置には、極小となった位相差より若干大きな値を
比較値として設定し、この値を越える位相差となった瞬
間にタッチトリガ信号を出力する。
【0004】従来、機械的固有振動数の探索とタッチ検
出用位相差の設定を行う作業を、タッチプローブとして
使用する前に1度行なっていた。
出用位相差の設定を行う作業を、タッチプローブとして
使用する前に1度行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】超音波振動ホーンの機
械的固有振動数に一致するように、圧電素子に与えられ
た高周波電気信号を入力する入力装置において、入力す
る高周波電気信号の周波数を変化させ、位相差検出手段
で検出した位相差が極小となったときの周波数を機械的
固有振動数とする。更に、位相差が極小となる値より若
干大きな値をタッチ検出用位相差の設定値としてタッチ
検出装置に設定する。
械的固有振動数に一致するように、圧電素子に与えられ
た高周波電気信号を入力する入力装置において、入力す
る高周波電気信号の周波数を変化させ、位相差検出手段
で検出した位相差が極小となったときの周波数を機械的
固有振動数とする。更に、位相差が極小となる値より若
干大きな値をタッチ検出用位相差の設定値としてタッチ
検出装置に設定する。
【0006】この状態で超音波振動ホーンのフィーラー
部分が被測定物に接触すると、位相差が大きい値へと変
化する。その位相差がタッチ検出用位相差を越えたと
き、直ちにタッチトリガ信号が出力される。
部分が被測定物に接触すると、位相差が大きい値へと変
化する。その位相差がタッチ検出用位相差を越えたと
き、直ちにタッチトリガ信号が出力される。
【0007】しかし、超音波振動ホーンの機械的固有振
動数は温度変化によって変化し、その結果圧電素子の電
極間の電流と電圧との位相差が極小値からずれ、わずか
ながら大きい値になる。この温度変化による位相差の変
化は緩やかではあるが、放置しておくとタッチ検出用位
相差の設定値を越えて、超音波振動ホーンのフィーラー
部分が被測定物に接触していないにもかかわらずタッチ
トリガ信号が出力され、誤動作を招くという問題があっ
た。
動数は温度変化によって変化し、その結果圧電素子の電
極間の電流と電圧との位相差が極小値からずれ、わずか
ながら大きい値になる。この温度変化による位相差の変
化は緩やかではあるが、放置しておくとタッチ検出用位
相差の設定値を越えて、超音波振動ホーンのフィーラー
部分が被測定物に接触していないにもかかわらずタッチ
トリガ信号が出力され、誤動作を招くという問題があっ
た。
【0008】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は誤動作しないタッチプローブを提
供することである。
たもので、その課題は誤動作しないタッチプローブを提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めこの発明のタッチプローブは、高周波電気信号を超音
波振動に変換する圧電素子が装着された圧電素子装着部
と、一端が前記圧電素子装着部に接続され、他端が被測
定物に接触する接触子を有するフィーラーとで構成され
る超音波振動ホーンと、前記超音波振動ホーンの機械的
固有振動数と前記高周波電気信号の周波数とがほぼ一致
し、前記機械的固有振動数と前記高周波電気信号の周波
数とが共振するように、前記圧電素子に前記高周波電気
信号を入力する入力手段と、前記圧電素子の電極間の電
気特性値を監視し、前記フィーラーの他端が前記被測定
物に接触した瞬間に生じる前記電気特性値の変化によっ
て、前記被測定物と前記接触子との接離を検出するタッ
チ検出手段とを備えたタッチプローブにおいて、前記超
音波振動ホーンの機械的固有振動数と前記高周波電気信
号の周波数との共振状態を監視する共振状態検出手段
と、前記共振状態検出手段によって検出した共振状態に
基づいて、前記超音波振動ホーンの機械的固有振動数と
ほぼ一致する高周波電気信号の周波数に修正する周波数
修正手段とを備えている。
めこの発明のタッチプローブは、高周波電気信号を超音
波振動に変換する圧電素子が装着された圧電素子装着部
と、一端が前記圧電素子装着部に接続され、他端が被測
定物に接触する接触子を有するフィーラーとで構成され
る超音波振動ホーンと、前記超音波振動ホーンの機械的
固有振動数と前記高周波電気信号の周波数とがほぼ一致
し、前記機械的固有振動数と前記高周波電気信号の周波
数とが共振するように、前記圧電素子に前記高周波電気
信号を入力する入力手段と、前記圧電素子の電極間の電
気特性値を監視し、前記フィーラーの他端が前記被測定
物に接触した瞬間に生じる前記電気特性値の変化によっ
て、前記被測定物と前記接触子との接離を検出するタッ
チ検出手段とを備えたタッチプローブにおいて、前記超
音波振動ホーンの機械的固有振動数と前記高周波電気信
号の周波数との共振状態を監視する共振状態検出手段
と、前記共振状態検出手段によって検出した共振状態に
基づいて、前記超音波振動ホーンの機械的固有振動数と
ほぼ一致する高周波電気信号の周波数に修正する周波数
修正手段とを備えている。
【0010】
【作用】上述のように共振状態検出手段によって超音波
振動ホーンの機械的固有振動数と高周波電気信号の周波
数との共振状態を監視し、周波数修正手段によって検出
した共振状態に基づいて、超音波振動ホーンの機械的固
有振動数とほぼ一致する高周波電気信号の周波数に修正
するようにしたので、自動的に共振周波数を取り直すこ
とができ、タッチ信号はフィーラーが被測定物に接触し
ないかぎり出力されない。
振動ホーンの機械的固有振動数と高周波電気信号の周波
数との共振状態を監視し、周波数修正手段によって検出
した共振状態に基づいて、超音波振動ホーンの機械的固
有振動数とほぼ一致する高周波電気信号の周波数に修正
するようにしたので、自動的に共振周波数を取り直すこ
とができ、タッチ信号はフィーラーが被測定物に接触し
ないかぎり出力されない。
【0011】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】図1はこの発明の一実施例に係るタッチプ
ローブの斜視図、図2は図1のタッチプローブの縦断面
図である。超音波振動ホーン1は、圧電素子装着部2
と、圧電素子装着部2にフランジ4を介して接続された
棒状のフィーラー3とで構成されている。フィーラー3
は、フランジ4に接続された棒状部3aと、棒状部3a
の先端に設けられた先端球(測定子)3bとからなる。
ローブの斜視図、図2は図1のタッチプローブの縦断面
図である。超音波振動ホーン1は、圧電素子装着部2
と、圧電素子装着部2にフランジ4を介して接続された
棒状のフィーラー3とで構成されている。フィーラー3
は、フランジ4に接続された棒状部3aと、棒状部3a
の先端に設けられた先端球(測定子)3bとからなる。
【0013】フランジ4は、固定ネジ5で支持部材6に
固定され、支持部材6は図示しないプローブ本体又はプ
ローブヘッドに保持されている。
固定され、支持部材6は図示しないプローブ本体又はプ
ローブヘッドに保持されている。
【0014】圧電素子装着部2は上部2aと下部2bと
に分けられ、上部2aと下部2bとの間には圧電素子7
が挟持されている。上部2aと下部2bとは圧電素子7
を介して固定ネジ9で連結されている。圧電素子7は、
図2及び3に示すように、超音波振動ホーン1の軸方向
に分極され、上部圧電素子部7a,下部圧電素子部7b
は電極板8a,8aに挟まれ、電極板8bは上部圧電素
子部7a,下部圧電素子部7bに挟まれている。電極板
8a,8aは短絡されている。図示しない電源装置で両
電極板8a間に高周波電圧を印加すると、超音波振動ホ
ーン1は軸方向に振動する。このとき印加する周波数は
超音波振動ホーン1の機械的共振周波数にほぼ等しい周
波数である。
に分けられ、上部2aと下部2bとの間には圧電素子7
が挟持されている。上部2aと下部2bとは圧電素子7
を介して固定ネジ9で連結されている。圧電素子7は、
図2及び3に示すように、超音波振動ホーン1の軸方向
に分極され、上部圧電素子部7a,下部圧電素子部7b
は電極板8a,8aに挟まれ、電極板8bは上部圧電素
子部7a,下部圧電素子部7bに挟まれている。電極板
8a,8aは短絡されている。図示しない電源装置で両
電極板8a間に高周波電圧を印加すると、超音波振動ホ
ーン1は軸方向に振動する。このとき印加する周波数は
超音波振動ホーン1の機械的共振周波数にほぼ等しい周
波数である。
【0015】図4は圧電素子に接続される高周波発振回
路及び位相差検出回路のブロック図である。CPU21
から発振回路22に周波数が与えられる。発振回路22
の出力は電流値測定用の抵抗23を介して圧電素子7の
電極板8aにつながり、電極板8bより戻ってくる。圧
電素子7と抵抗23との間の点24は接地されている。
ここで圧電素子7の非接地側の点25の電圧と抵抗23
の電圧との位相差を監視する。機械的共振周波数で超音
波振動ホーン1を超音波振動させているとき、振動を妨
げる力が働くと、電圧と電流との位相差が変化する。こ
の図の回路の場合、振動を妨げる力が働くと電圧と電流
との位相差が大きくなる。この変化は非常に敏感であ
り、わずかな外力にも反応する。
路及び位相差検出回路のブロック図である。CPU21
から発振回路22に周波数が与えられる。発振回路22
の出力は電流値測定用の抵抗23を介して圧電素子7の
電極板8aにつながり、電極板8bより戻ってくる。圧
電素子7と抵抗23との間の点24は接地されている。
ここで圧電素子7の非接地側の点25の電圧と抵抗23
の電圧との位相差を監視する。機械的共振周波数で超音
波振動ホーン1を超音波振動させているとき、振動を妨
げる力が働くと、電圧と電流との位相差が変化する。こ
の図の回路の場合、振動を妨げる力が働くと電圧と電流
との位相差が大きくなる。この変化は非常に敏感であ
り、わずかな外力にも反応する。
【0016】位相差検出回路26は電圧と電流との位相
差を検出する。周波数を変化させて位相差が極小値をと
るようにして、超音波振動ホーン1の共振をとる。この
ときのカウント値より若干大きな値を設定値として、ラ
ッチ回路27に与える。この状態で超音波振動ホーン1
の先端球3bが被測定物に触れると、位相差が大きくな
り、カウント値が設定値を越えて、デジタルコンパレー
タ28から直ちにタッチ信号が送出される。
差を検出する。周波数を変化させて位相差が極小値をと
るようにして、超音波振動ホーン1の共振をとる。この
ときのカウント値より若干大きな値を設定値として、ラ
ッチ回路27に与える。この状態で超音波振動ホーン1
の先端球3bが被測定物に触れると、位相差が大きくな
り、カウント値が設定値を越えて、デジタルコンパレー
タ28から直ちにタッチ信号が送出される。
【0017】また、CPU21は、一定時間毎に位相差
検出回路26より電圧と電流との位相差をカウント値と
して読み出す。量子化誤差を取り除くため適当な数のサ
ンプルで平均化を行い、その値が共振点となる周波数に
おける電圧と電流との位相差を越え、且つ一定時間を要
して徐々に大きな値となったとき、CPU21は、温度
変化による共振周波数の変化が生じ、その結果として位
相差の変化が発生したと判断する。共振周波数が変化し
たのであるからCPU21は、極小値となる共振周波数
を探索し、ラッチ回路27に設定値を再設定する。
検出回路26より電圧と電流との位相差をカウント値と
して読み出す。量子化誤差を取り除くため適当な数のサ
ンプルで平均化を行い、その値が共振点となる周波数に
おける電圧と電流との位相差を越え、且つ一定時間を要
して徐々に大きな値となったとき、CPU21は、温度
変化による共振周波数の変化が生じ、その結果として位
相差の変化が発生したと判断する。共振周波数が変化し
たのであるからCPU21は、極小値となる共振周波数
を探索し、ラッチ回路27に設定値を再設定する。
【0018】この実施例のタッチプローブの作用を説明
する。
する。
【0019】軸方向に分極された圧電素子7を用いてフ
ィーラー3を機械的共振周波数で超音波振動させる。こ
のとき振動のモードは、図5に示すように、フランジ4
が節となり、超音波振動ホーン1の両端が腹となる。つ
まり、フィーラー3の先端球3bでの振動が最大とな
る。この部分が被測定物に接触すると、フィーラー3の
振動は著しく妨げられて、圧電素子7のインピーダンス
が変化する。
ィーラー3を機械的共振周波数で超音波振動させる。こ
のとき振動のモードは、図5に示すように、フランジ4
が節となり、超音波振動ホーン1の両端が腹となる。つ
まり、フィーラー3の先端球3bでの振動が最大とな
る。この部分が被測定物に接触すると、フィーラー3の
振動は著しく妨げられて、圧電素子7のインピーダンス
が変化する。
【0020】結果的に、フィーラー3が被測定物に接触
すると、圧電素子7に流れる電流値が変化する。あるい
は、電流と電圧との位相差に変化が生じる。これらの変
化は接離の有無に対して非常に敏感であるので、極めて
高感度にタッチ信号を得ることができる。また、フィー
ラー3の先端球3bにいかなる方向から接触しようと
も、フィーラー3の振動は等しく妨げられるので、測定
力に方向性が生じない。
すると、圧電素子7に流れる電流値が変化する。あるい
は、電流と電圧との位相差に変化が生じる。これらの変
化は接離の有無に対して非常に敏感であるので、極めて
高感度にタッチ信号を得ることができる。また、フィー
ラー3の先端球3bにいかなる方向から接触しようと
も、フィーラー3の振動は等しく妨げられるので、測定
力に方向性が生じない。
【0021】また、電流と電圧との位相差はフィーラー
3の温度が変化した場合にも変化する。しかし、フィー
ラー3が被測定物に接触したときとフィーラー3が温度
変化したときとの位相差の変化は、位相差の変化量とそ
の変化に要する時間とが異なる。すなわち、単位時間当
たりの位相差の変化量という点では、温度変化による位
相差の変化よりも接触による位相差の変化の方が遥かに
大きい。
3の温度が変化した場合にも変化する。しかし、フィー
ラー3が被測定物に接触したときとフィーラー3が温度
変化したときとの位相差の変化は、位相差の変化量とそ
の変化に要する時間とが異なる。すなわち、単位時間当
たりの位相差の変化量という点では、温度変化による位
相差の変化よりも接触による位相差の変化の方が遥かに
大きい。
【0022】単位時間ΔTにおける接触時の位相差の変
化量ΔBTOUCH と、単位時間ΔTにおける温度変化時の
位相差の変化量ΔBTEMPとのそれぞれの比の関係を式で
表すと、 ΔBTOUCH /ΔT >> ΔBTEMP/ΔT となる。
化量ΔBTOUCH と、単位時間ΔTにおける温度変化時の
位相差の変化量ΔBTEMPとのそれぞれの比の関係を式で
表すと、 ΔBTOUCH /ΔT >> ΔBTEMP/ΔT となる。
【0023】このことから位相差を定期的に読み出し、
位相差の監視を行い、読み出した位相差を時系列的に比
較し、瞬間的に位相差の大きく変化したときは、フィー
ラー3が被測定物に接触したものと判断し、逆に比較的
長時間に亘って位相差が少しずつ変化したときは、温度
変化による位相差の変化として判断することによって、
両者を区別することができる。
位相差の監視を行い、読み出した位相差を時系列的に比
較し、瞬間的に位相差の大きく変化したときは、フィー
ラー3が被測定物に接触したものと判断し、逆に比較的
長時間に亘って位相差が少しずつ変化したときは、温度
変化による位相差の変化として判断することによって、
両者を区別することができる。
【0024】温度変化による位相差の変化と判断した場
合は、周波数を変化させ、位相差の極小値となる周波数
を再度探索することにより、変化した機械的共振周波数
を取り直すことが可能であり、このようにすることによ
り常にフィーラー3として最良の状態を保つことができ
る。
合は、周波数を変化させ、位相差の極小値となる周波数
を再度探索することにより、変化した機械的共振周波数
を取り直すことが可能であり、このようにすることによ
り常にフィーラー3として最良の状態を保つことができ
る。
【0025】この実施例のタッチプローブによれば、圧
電素子7の電流と電圧との位相差を定期的に監視し、検
出した位相差の変化量と変化時間とに基づいて超音波振
動ホーン1の機械的固有振動数と一致する高周波電気信
号の周波数に修正するようにしたので、自動的に共振周
波数を取り直すことができ、フィーラー3が被測定物に
接触していないにもかかわらずタッチ信号が出力される
のを防ぐことができ、誤動作の発生を防止することがで
きる。また、一定時間毎に測定作業を中断し、超音波振
動ホーン1の機械的固有振動数を探索する作業が不要で
あるから、作業性を損なわしめることもない。
電素子7の電流と電圧との位相差を定期的に監視し、検
出した位相差の変化量と変化時間とに基づいて超音波振
動ホーン1の機械的固有振動数と一致する高周波電気信
号の周波数に修正するようにしたので、自動的に共振周
波数を取り直すことができ、フィーラー3が被測定物に
接触していないにもかかわらずタッチ信号が出力される
のを防ぐことができ、誤動作の発生を防止することがで
きる。また、一定時間毎に測定作業を中断し、超音波振
動ホーン1の機械的固有振動数を探索する作業が不要で
あるから、作業性を損なわしめることもない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のタッチプ
ローブによれば、共振状態検出手段によって超音波振動
ホーンの機械的固有振動数と高周波電気信号の周波数と
の共振状態を監視し、周波数修正手段によって検出した
共振状態に基づいて、超音波振動ホーンの機械的固有振
動数とほぼ一致する高周波電気信号の周波数に修正する
ようにしたので、自動的に共振周波数を取り直すことが
でき、フィーラーが被測定物に接触していないにもかか
わらずタッチ信号が出力されるのを防ぐことができ、誤
動作の発生を防止することができる。
ローブによれば、共振状態検出手段によって超音波振動
ホーンの機械的固有振動数と高周波電気信号の周波数と
の共振状態を監視し、周波数修正手段によって検出した
共振状態に基づいて、超音波振動ホーンの機械的固有振
動数とほぼ一致する高周波電気信号の周波数に修正する
ようにしたので、自動的に共振周波数を取り直すことが
でき、フィーラーが被測定物に接触していないにもかか
わらずタッチ信号が出力されるのを防ぐことができ、誤
動作の発生を防止することができる。
【図1】図1はこの発明の一実施例に係るタッチプロー
ブの斜視図である。
ブの斜視図である。
【図2】図2は図1のタッチプローブの縦断面図であ
る。
る。
【図3】図3は圧電素子を説明するための断面図であ
る。
る。
【図4】図4は圧電素子に接続される高周波発振回路及
び位相差検出回路のブロック図である。
び位相差検出回路のブロック図である。
【図5】図5は振動ホーンの振動モードを示す図であ
る。
る。
1 超音波振動ホーン 2 圧電素子装着部 3 フィーラー 3b 先端球 7 圧電素子 8a,8b 電極板 21 CPU 22 発振回路 23 抵抗 26 位相差検出回路 27 ラッチ回路 28 デジタルコンパレータ
Claims (1)
- 【請求項1】 高周波電気信号を超音波振動に変換する
圧電素子が装着された圧電素子装着部と、一端が前記圧
電素子装着部に接続され、他端が被測定物に接触する接
触子を有するフィーラーとで構成される超音波振動ホー
ンと、 前記超音波振動ホーンの機械的固有振動数と前記高周波
電気信号の周波数とがほぼ一致し、前記機械的固有振動
数と前記高周波電気信号の周波数とが共振するように、
前記圧電素子に前記高周波電気信号を入力する入力手段
と、 前記圧電素子の電極間の電気特性値を監視し、前記フィ
ーラーの他端が前記被測定物に接触した瞬間に生じる前
記電気特性値の変化によって、前記被測定物と前記接触
子との接離を検出するタッチ検出手段とを備えたタッチ
プローブにおいて、 前記超音波振動ホーンの機械的固有振動数と前記高周波
電気信号の周波数との共振状態を監視する共振状態検出
手段と、 前記共振状態検出手段によって検出した共振状態に基づ
いて、前記超音波振動ホーンの機械的固有振動数とほぼ
一致する高周波電気信号の周波数に修正する周波数修正
手段とを備えていることを特徴とするタッチプローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5342957A JPH07167638A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | タッチプローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5342957A JPH07167638A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | タッチプローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07167638A true JPH07167638A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18357825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5342957A Withdrawn JPH07167638A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | タッチプローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07167638A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007271337A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Mitsutoyo Corp | 表面性状測定装置および表面性状測定方法 |
WO2007129075A2 (en) | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Renishaw Plc | Surface measurement probe |
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US8919005B2 (en) | 2007-04-30 | 2014-12-30 | Renishaw Plc | Analogue probe and method of operation |
-
1993
- 1993-12-15 JP JP5342957A patent/JPH07167638A/ja not_active Withdrawn
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