JPH07167278A - 自動車の変速伝動装置 - Google Patents

自動車の変速伝動装置

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JPH07167278A
JPH07167278A JP34291493A JP34291493A JPH07167278A JP H07167278 A JPH07167278 A JP H07167278A JP 34291493 A JP34291493 A JP 34291493A JP 34291493 A JP34291493 A JP 34291493A JP H07167278 A JPH07167278 A JP H07167278A
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JP
Japan
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shaft
speed
clutch
crankshaft
intermediate shaft
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JP34291493A
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English (en)
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Yuichi Imani
雄一 今仁
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチ及びギヤ速度の同期を高速に制御し
スムースな切換を行なう自動車の変速伝動装置の提供。 【構成】 ドライブシャフト51に連結されたメインシ
ャフト11と,中間軸13と,入力軸14と,入力軸1
4をクランクシャフト53に連結するクラッチ15とを
有する変速伝動装置1である。クランクシャフト53の
回転速度を抑制する制動装置20と,中間軸13の回転
速度を加減速する駆動装置30と,上記三軸53,1
3,51の回転速度を検知する回転センサ411〜41
3と,コントローラ40とを設け,コントローラ40は
制動装置20と駆動装置30とを操作し,クラッチ15
の入出力間の同期と両軸11,13間の同期を確立す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車の変速伝導装置
に関するものであり,例えばクラッチを含む連結部の回
転速度の同期によってスムースな切換を可能とする平行
軸歯車式の変速伝導装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来技術】機械式クラッチと変速ギヤ列とを用いる平
行軸歯車式の手動変速機は,自動変速機に比べて操作の
利便性には欠けるが動力の伝達効率や応答特性等の面に
おいては優れている。そして,ショックのないスムース
な変速を行なうためには,クラッチの入出力部間の速度
の同期を取ることが重要である。ところが変速のために
クラッチを切ると,軽負荷になるためエンジン側の速度
が上昇し,速度差が生ずる。特にシフトアップ時ではク
ラッチの出力側の回転数が減少するから両者の速度差が
拡大し,クラッチ結合時に大きなショックを発生させ
る。
【0003】その解決の一方法として,クラッチ切断後
にエンジンのスロットルを電気制御し,クラッチの入出
力間の回転速度の同期を取る方法が提案されている(特
開昭58−37357号公報参照)。また,同様に平行
軸に装着した変速ギヤの間の速度同期も重要である。そ
のために,例えば摩擦力などを用いることにより両軸の
ギヤの同期を取るなどの方法が各種提案されている。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来の平行軸
歯車式の手動変速機には,次のような問題がある。第1
点は,変速時におけるクラッチ入出力軸間の回転数同期
を,エンジンのスロットルを制御してエンジンの回転数
を変化させることにより行なう前記方法は,エンジンは
軽負荷状態であるため減速に時間がかかり,同期が遅く
なる。また,変速時に,エンジンの出力を下げるから再
びクラッチを入れたときの立ち上がりの駆動力が低下す
る。
【0005】第2点は,平行軸間のギヤスピードの同期
を取る場合に於いて,摩擦力を用いる従来方法は,外力
を用いず同期を取る方法であり,同様に同期化の迅速性
に欠けるという問題がある。本発明は,かかる従来の問
題点に鑑みて,クラッチの入出力間の同期及び平行軸間
のギヤのスピードの同期を速やかに達成し,スムースに
切換を行なうことのできる自動車の変速伝動装置を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は,ドライブシャフトに連結
されたメインシャフトと,該メインシャフトに変速用ギ
ヤ列を介して連結される中間軸と,該中間軸に中継ギヤ
を介して連結された入力軸と,該入力軸をエンジンのク
ランクシャフトに連結するクラッチとを有する自動車の
変速伝動装置であって,上記変速伝動装置は,クランク
シャフトの回転速度を抑制する制動装置と,上記中間軸
の回転速度を加減速させることのできる駆動装置と,上
記クランクシャフト,中間軸及びドライブシャフトのそ
れぞれの回転速度を検知する回転センサと,上記制動装
置,駆動装置及び回転センサに接続されたコントローラ
とを有しており,上記コントローラは,上記制動装置及
び駆動装置を操作し,新たに選択された変速比に基づい
て,上記中間軸とメインシャフトとの間の変速ギヤ速度
の同期,及び上記入力軸とクランクシャフトとの間の速
度の同期を制御することを特徴とする自動車の変速伝動
装置にある。
【0007】本発明において最も注目すべきことは,エ
ンジンのクランクシャフトの回転速度を制御する制動装
置と,中間軸の回転速度を加速及び減速することのでき
る駆動装置とを設けたことである。そしてコントローラ
は回転センサの検知信号を受信し,上記制動装置と駆動
装置とを操作し,新たに選択された変速比に基づいて,
上記中間軸とメインシャフトとの間のギヤ速度の同期並
びに入力軸とクランクシャフトとの間の速度の同期を制
御する。
【0008】上記制動装置は,例えば,クラッチのはず
み車を把持するブレーキキャリパーと,該ブレーキキャ
リパーに供給する作動油を調整する電磁弁とを有するよ
うに構成する。そしてコントローラは,上記電磁弁を操
作してクランクシャフト(はずみ車)の速度を抑制す
る。
【0009】また他の例として,制動装置はクランクプ
ーリを把持するブレーキキャリパーと,該ブレーキキャ
リパーに供給する作動油を調整する電磁弁とにより構成
し,同様な制御を行なうこともできる。即ち,前者がク
ラッチのはずみ車を把持することによりクランクシャフ
トを減速するのに対して,後者は補機類に動力を伝達す
るクランクプーリに制動力を加えてクランクシャフトを
減速させるものである。
【0010】一方,上記駆動装置は,例えば,駆動モー
タと,該駆動モータの回転軸と,上記中間軸とを連結,
遮断するサブクラッチとを有するように構成する。そし
て,コントローラは,上記駆動モータ及びサブクラッチ
を操作することにより,中間軸とメインシャフトとの間
のギヤ速度の同期を達成する。即ち,駆動モータの動力
を上記サブクラッチを介して中間軸に伝達することによ
り,中間軸を加速又は減速し,新たな変速比に対応した
同期を取る。
【0011】
【作用及び効果】本発明の変速伝動装置は,クランクシ
ャフトの回転速度を抑制する制動装置を別個に設けてあ
り,これによって外力を与えてクランクシャフトを急速
に減速させることができる。また,コントローラは,回
転センサによって中間軸の現在の回転速度vm を検知す
ることができると共に,新たに選択された変速比(ギヤ
比)に基づいて変速後における中間軸の同期回転速度v
msを演算することができる。
【0012】即ち,現在の回転速度vm に対して,新た
な変速比(ギヤ比)による速度の増減倍率の変化率を乗
じて新たな同期回転速度vmsを算出することができる。
更に,その回転速度vmsは,回転センサが検知するドラ
イブシャフトの速度vd の変化に応じて変化させる。そ
してコントローラはこの新しい同期回転速度vmsに合致
するようにクランクシャフトの回転速度vc の上昇を抑
制し,クラッチの入出力間の速度の同期を高速に達成す
ることができる。
【0013】また,本発明の変速伝動装置は,中間軸を
加減速することのできる駆動装置を別個に有しており,
これによって中間軸の回転軸を速やかに加速又は減速す
ることができる。一方,コントローラは,回転センサに
よって中間軸及びメインシャフト(ドライブシャフト)
の回転速度vc ,vd を知ることができ,新たに選択さ
れた変速比(ギヤ比)に基づいて,中間軸の変速後にお
ける同期速度vcsを算出することができる。
【0014】即ち,ドライブシャフトの回転速度vd
回転センサによって検知し,ギヤ比の上昇率又は減少率
に反比例させて変速後の同期速度vcsを算出する。そし
て,上記駆動装置を操作することにより,中間軸を新た
な同期速度vcsまで迅速に変化させることができる。上
記のように,本発明によれば,クラッチの入出力間の同
期及び平行軸間のギヤスピードの同期を速やかに達成
し,スムースに切換を行なうことのできる自動車の変速
伝動装置を提供することができる。
【0015】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる変速伝動装置につき図1〜図3
を用いて説明する。本例は,図1に示すように,ドライ
ブシャフト51に連結されたメインシャフト11と,メ
インシャフト11に変速用ギヤ列121〜124を介し
て連結される中間軸13と,中間軸13に中継ギヤ13
5を介して連結された入力軸14と,入力軸14をエン
ジン52のクランクシャフト53に連結するクラッチ1
5とを有する自動車の変速伝動装置1である。
【0016】変速伝動装置1は,クランクシャフト53
の回転速度を抑制する制動装置20と,中間軸13の回
転速度を加減速させることのできる駆動装置30と,上
記クランクシャフト53,中間軸13及びドライブシャ
フト51それぞれの回転速度を検知する図示しない回転
センサ411〜413(図2)と,制動装置20,駆動
装置30及び回転センサ411〜413に接続されたコ
ントローラ40とを有している(図2)。
【0017】コントローラ40は,上記制動装置20及
び駆動装置30を操作し,新たに選択された変速比αに
基づいて,上記中間軸13とメインシャフト11との間
の変速ギヤ速度の同期,並びに入力軸14とクランクシ
ャフト53との間の速度の同期を制御する。
【0018】そして,制動装置20は,クランクシャフ
ト側のはずみ車151を把持するブレーキキャリパー2
1と,ブレーキキャリパー21に供給する作動油を調整
する第1電磁弁22とを有しており,コントローラ40
は第1電磁弁22に接続され,これを操作する。
【0019】また,駆動装置30は,駆動モータ31
と,駆動モータ31の回転軸と中間軸13とを連結又は
遮断するサブクラッチ32とを有しており,コントロー
ラ40は駆動モータ31と,サブクラッチ32の作動油
を調整する第2電磁弁321とを操作する。なお,図1
において,符号25はオイルタンク,破線は電気配線を
示す。
【0020】以下それぞれについて説明する。図1に示
すように,エンジン52のクランクシャフト53の後端
部には,はずみ車151が配設されており,該はずみ車
151には断続自在のクラッチ15が装着されている。
クラッチ15は,変速機10の入力軸14に回転拘束状
態に連結されている。
【0021】そして,クラッチ15を制御する油圧装置
17は,クラッチハウジング16と変速機ハウジング1
00との間に配設されている。はずみ車151はクラッ
チハウジング16に被われており,クラッチハウジング
16はエンジン52に取付けられている。
【0022】そして,クラッチハウジング16には,は
ずみ車151の外周部152を把持するブレーキキャリ
パー21が取付けられている。ブレーキキャリパー21
の油圧パイプ23は,作動油の流通を調整する第1電磁
弁22を経て,油圧ポンプ24に接続されている。第1
電磁弁22は,図2に示すように,コントローラ40と
電気的に接続されており,コントローラ40の指令によ
り作動油の流量を調整することができる。
【0023】一方,変速機10のハウジング100は,
クラッチハウジング16に連接して取付けられており,
その内部には,入力軸14の他に中間軸13,メインシ
ャフト11等を収容している。入力軸14と中間軸13
とは中継ギヤ135を介して連結されている。また中間
軸13とメインシャフト11とは変速比の異なる変速ギ
ヤ列121〜124を介して連結される。
【0024】また,上記中間軸13の軸端はサブクラッ
チ32を介して駆動モータ31に連結することができ
る。サブクラッチ32は,第2電磁弁321を介して油
圧ポンプ24に接続されており,第2電磁弁321はコ
ントローラ40によって操作される(図2)。
【0025】一方,メインシャフト11はユニバーサル
ジョイント54を介してドライブシャフト51と連結さ
れている。また,コントローラ40は,図2に示すよう
に,変速情報を取り入れる入力部401と,クラッチ1
5の油圧装置17を制御する第3電磁弁271(図1で
は図示略)とに接続されている。
【0026】次に,クランクシャフト53からドライブ
シャフト51に至る動力の伝達及び変速のプロセスにつ
いて説明する。初めに,車両の停止状態から発進する場
合には,第1変速ギヤ121(低速ギヤ)を噛み合せ,
徐々に油圧装置17を作動させてクラッチ15を結合す
る。そして,クランクシャフト53の駆動力は,入力軸
14,中間軸13,メインシャフト11を経てドライブ
シャフト51に伝達される。
【0027】次に車速が上昇し,第2変速ギヤ122に
切換える場合(アップシフト)について,図3を用いて
説明する。この場合は,最初に変速情報(変速ギヤ比)
を読取り(ステップ601),次に油圧装置17を作動
させてクラッチ15を切り,変速機10側への動力を切
断する(ステップ602)。
【0028】そうすると,エンジン52の負荷が失われ
るから,クランクシャフト53の速度は上昇する。この
ときクランクシャフト53とメインシャフト11との間
に同期離れ(速度差の拡大)が生じる。同時に,中間軸
13は慣性によって上述した動力切断前の回転を維持し
続けようとするため,変速比が増速側に設定された第2
変速ギア122へ変更する際,メインシャフト11の回
転と中間軸13の回転との間に同期離れ(速度差の拡
大)が発生する。
【0029】そこで本例においては,以下に述べるよう
に,制動装置20を作動させることによりクランクシャ
フト53の回転速度を低下させる(ステップ610〜6
13)。即ち,最初にクランクシャフト53の変速後の
同期速度vcsを算出し(ステップ610),クランクシ
ャフトの現在の速度vc を読込み(ステップ611),
両者の差(vc −vcs)を算出する(ステップ61
2)。
【0030】続いて,コントローラ40は第1電磁弁2
2を操作して,ブレーキキャリパー21を作動させ,は
ずみ車151に制動力を加える(ステップ613)。そ
して,クランクシャフト53の回転速度vc が,新たな
変速比α(第2変速ギヤ122のギヤ比)による中間軸
13の新同期速度vmsに対応するよう上記vcsまで減速
する。
【0031】なお,上記中間軸13の新同期速度v
msは,第3回転センサ413で検知したドライブシャフ
ト51の回転速度vd (ステップ604)と,新たに選
択された第2変速ギヤ122のギヤ比(ステップ60
3)から算出することができる(ステップ605)。
【0032】また,クランクシャフト53の回転速度v
c は,第1回転センサ411の出力信号により知ること
ができ(ステップ611),上記vmsに対応するクラン
クシャフト53の新同期速度vcsは,新たな変速比αを
基に算出することができる(ステップ610)。そし
て,コントローラ40は,クランクシャフト53の回転
速度vc が上記同期速度vcsとなるよう第1電磁弁22
を操作する(ステップ613)。
【0033】一方,中間軸13の回転速度vm は,上記
新同期速度vmsとなるよう次のようにして制御され,そ
の後メインシャフト11と接続される(ステップ620
〜626)。初めに,サブクラッチ32を作動させて,
駆動モータ31と中間軸13とを連結し(ステップ62
0),中間軸13の回転速度を読込み(ステップ62
1),この回転速度vm が上記vmsとなるよう,駆動モ
ータ31の動力を印加する(ステップ622)。
【0034】そして,再び中間軸13の速度vm を読み
込み,中間軸13を所望の新速度vmsまで減速する(ス
テップ622〜624のループ)。このようにして,第
2変速ギヤ122に合致した同期速度vmsまで中間軸1
3を急速に減速し,この同期速度の状態においてサブク
ラッチを切り(ステップ625),中間軸13とメイン
シャフト11とをギヤ連結する(ステップ626)。
【0035】そして,ステップ626で中間軸13とメ
インシャフト11との間のギヤ変更がなされた後,ステ
ップ615でその回転速度vc が新たな同期速度vcs
で減速したことの両条件の成立状態(ステップ616)
で,クラッチ15を再び作動させ,クランクシャフト5
3は入力軸14に連結される(ステップ617)。第
3,第4変速ギヤ123,124にシフトアップする場
合についても同様である。
【0036】次に,シフトダウンを行なう場合(低速ギ
ヤ比にシフトする場合)について述べる。シフトダウン
の場合における中間軸13と,メインシャフト11との
速度の同期は,駆動モータ31によって中間軸13を加
速する点が異なるが同期制御のプロセスは,全く同様で
ある(前記ステップ620〜626)。
【0037】一方,シフトダウンの場合には,クラッチ
15の入出力の同期は,クランクシャフト51側を加速
することによって達成される。しかし,クラッチ15を
変速のため切断すれば,エンジンは軽負荷となり,一方
アクセルの状態はそのままであるからクランクシャフト
51の回転速度vc は急速に上昇する。
【0038】そこで制動装置20を作動させて回転速度
c が上昇し過ぎないように抑制する。即ち,制動装置
20は回転速度vc が,新しい変速比に対応した同期速
度v csより上昇しないように抑制する。その他について
はシフトアップの場合と同様である(ステップ610〜
617)。
【0039】上記のように,本例の変速伝動装置1にお
いては,中間軸13とメインシャフト11との間のギヤ
速度の同期,並びにクラッチ15のはずみ車151との
同期を完全に行なった上で変速を行なうことができるか
ら,切換えは極めてスムースである。また,外部から動
力を印加することにより上記の同期制御を行なうから高
速に同期を実現することができる。
【0040】また,制動装置20を用いるから,シフト
アップの場合にも,スロットルによる燃料制御は変更せ
ず,アクセル状態を保持したままにギヤ変更を行なうこ
とができるから操作が容易であり,エンジンの動力も低
下しない。上記のように,本例によれば,クラッチの入
出力間の同期及び平行軸間のギヤスピードの同期を速や
かに達成し,スムースに切換えを行なうことのできる自
動車の変速伝動装置1を提供することができる。
【0041】実施例2 本例は図4に示すように,実施例1においてブレーキキ
ャリパー210がクランクプーリ56を把持し,クラン
クシャフト53を制動するようにしたもう1つの実施例
である。図4に示すように,クランクシャフト53には
発電機その他の補機類に動力を供給するクランクプーリ
56が装着されており,本例はこのクランクプーリ56
の外周部にディスクプレート561を設けてある。
【0042】そして,このディスクプレート561を把
持する制動装置20としてブレーキキャリパー210が
配設されている。そして,コントローラ40が第1電磁
弁22を操作し,ブレーキキャリパー210の制動力を
調整する。なお,クランクプーリ56には負荷として図
示しない発電機が連結されており,この発電機の負荷を
増加(例えば抵抗負荷の接続など)することによりクラ
ンクプーリ56に制動力を付加することができる。
【0043】即ち,発電機を用いたクランクプーリ56
の負荷調整を,上記ブレーキキャリパー210による制
動に付加することにより,ブレーキキャリパー210の
制動能力を小さいものとすることができる。あるいは,
発電機を制動装置20として兼用させることにより,ブ
レーキキャリパー210を全く不要とすることができ
る。なお,いずれの場合においても,コントローラ40
に対して,制動用に発電機負荷を投入,調整する負荷制
御手段を別途に設けるものとする。その他については実
施例1と同様である。
【0044】以上,平行軸歯車式の変速伝導装置に本発
明を適用した場合について詳述したが,これに限られる
ものではなく,例えばAT(オートマチック変速機)に
適用することも可能である。すなわち,ATにおける変
速切り換え時に,エンジン回転数と車速との差から発生
するショックを,本発明の制動装置20を用いることに
より低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の変速伝動装置の構成図。
【図2】実施例1のコントローラ周辺の接続図。
【図3】実施例1の変速プロセスのフローチャート。
【図4】実施例2の変速伝動装置の構成図。
【符号の説明】
1...変速伝動装置, 11...メインシャフト, 13...中間軸, 14...入力軸, 15...クラッチ, 20...制動装置, 30...駆動装置, 40...コントローラ, 51...ドライブシャフト, 53...クランクシャフト,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブシャフトに連結されたメインシ
    ャフトと,該メインシャフトに変速用ギヤ列を介して連
    結される中間軸と,該中間軸に中継ギヤを介して連結さ
    れた入力軸と,該入力軸をエンジンのクランクシャフト
    に連結するクラッチとを有する自動車の変速伝動装置で
    あって,上記変速伝動装置は,クランクシャフトの回転
    速度を抑制する制動装置と,上記中間軸の回転速度を加
    減速させることのできる駆動装置と,上記クランクシャ
    フト,中間軸及びドライブシャフトのそれぞれの回転速
    度を検知する回転センサと,上記制動装置,駆動装置及
    び回転センサに接続されたコントローラとを有してお
    り,上記コントローラは,上記制動装置及び駆動装置を
    操作し,新たに選択された変速比に基づいて,上記中間
    軸とメインシャフトとの間の変速ギヤ速度の同期,及び
    上記入力軸とクランクシャフトとの間の速度の同期を制
    御することを特徴とする自動車の変速伝動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記制動装置は,ク
    ランクシャフト側に固定されたクラッチのはずみ車を把
    持するブレーキキャリパーと,該ブレーキキャリパーに
    供給する作動油を調整する電磁弁とを有しており,上記
    コントローラは,上記電磁弁を操作することを特徴とす
    る変速伝動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記制動装置は,ク
    ランクプーリを把持するブレーキキャリパーと,該ブレ
    ーキキャリパーに供給する作動油を調整する電磁弁とを
    有しており,上記コントローラは,上記電磁弁を操作す
    ることを特徴とする自動車の変速伝動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2,又は請求項3にお
    いて,上記駆動装置は,駆動モータと,該駆動モータの
    回転軸と上記中間軸とを連結又は遮断するサブクラッチ
    とを有しており,上記コントローラは,上記駆動モータ
    及びサブクラッチを操作することを特徴とする自動車の
    変速伝動装置。
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