JPH07167070A - 可変容量ベーンコンプレッサ - Google Patents

可変容量ベーンコンプレッサ

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Publication number
JPH07167070A
JPH07167070A JP6254826A JP25482694A JPH07167070A JP H07167070 A JPH07167070 A JP H07167070A JP 6254826 A JP6254826 A JP 6254826A JP 25482694 A JP25482694 A JP 25482694A JP H07167070 A JPH07167070 A JP H07167070A
Authority
JP
Japan
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chamber
rotary valve
compression
axial
housing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6254826A
Other languages
English (en)
Inventor
David E Bearint
イー. ベアリント デイビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zexel USA Corp
Original Assignee
Zexel USA Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Zexel USA Corp filed Critical Zexel USA Corp
Publication of JPH07167070A publication Critical patent/JPH07167070A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/10Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber
    • F04C28/14Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber using rotating valves

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮室の圧力に比例してロータリーバルブプ
レートと圧縮ハウジング肩部との間のシール性を強化す
る。 【構成】 軸方向圧室はロータリーバルブハウジングに
配される。環状の弾性部材からなるシールは前記軸方向
圧室に配される。環状のベアリングは、このシールに当
接するロータリーバルブプレートに配される。吐出圧と
等しいコントロール圧が前記シールに供給されると、前
記シールが軸方向の力を前記ベアリングに加え、さらに
ロータリーバルブプレートに加えられるために、ロータ
リーバルブプレートと圧縮ハウジング肩部との間のシー
ルを圧縮室の圧力に比例して強化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般に空調装置、特
に車両に使用される可変容量ベーンコンプレッサであっ
て、ロータリーバルブプレートと圧縮室ハウジングの肩
部との間のシール性を向上させる軸方向圧力装置を有す
る可変容量ベーンコンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置のコンプレッサに使用さ
れる一つのタイプは、可変容量ベーンコンプレッサであ
る。この型のコンプレッサにおいて、圧縮室ハウジング
は長円形の室を有する。円筒形のロータはこの長円形の
室内に配される。このロータは、該ロータに形成された
スロットに径方向に摺動自在に装着される放射状のベー
ンを有する。冷媒は吸入圧で圧縮室で入り、ベーンで冷
媒を圧縮し、冷媒はバルブを通して外部に吐出される。
【0003】圧縮要求は、車速及び環境条件にしたがっ
て変化する。高速度において、この圧縮要求は暑い日の
アイドリング時よりも通常低い。その容量を変化させる
ために、ロータリーバルブのディスク若しくはプレート
が、圧縮ハウジングの前で、圧縮ハウジングの肩部に当
接して設けられる。バルブプレートは、バルブプレート
の回転位置によって吸入室から圧縮室への開口位置を変
える切り欠き状の周辺部を有する。バルブプレートはリ
アサイドブロックとして知られているロータリーバルブ
ハウジングに回転自在に保持される。
【0004】このバルブプレートの回転位置により圧縮
サイクルのタイミングが変化するので、圧縮のためにベ
ーンの間に導かれる冷媒の量は変化する。
【0005】アクチュエータは、吐出圧及び吸入又は吸
込圧の変化によって、バルブプレートを選択された位置
に回転させる。アメリカ合衆国特許第5,145,32
7号に示されるようなタイプにおいて、アクチュエータ
部材は、ロータリーバルブプレートの後ろ側に設けら
れ、前記室内に配された径方向の突出部を有する。各々
の突出部はピストンとして働く。変化可能な流体圧力
が、各々のピストンの両側に供給される。また、スプリ
ングは最小の供給位置に前記プレートを付勢する。
【0006】コントロールバルブは、各々のピストンの
一方の側にコントロール圧を供給する。尚、各々のピス
トンの他方の側は吸入圧である。コントロールバルブは
ボールバルブに当接するステムを有するベローズを具備
する。このベローズは吸入室の一部に配されている。前
記ボールバルブの反対側のプランジャ若しくはバイアス
ピンは、吐出圧がかかる一端を有する。プランジャとベ
ローズのステムは、吐出及び吸入圧によって協動し、ロ
ータリーバルブプレートを動かすためにピストンの一方
にコントロール圧を選択的に供給する。
【0007】別の型のアクチュエータにおいて、ロータ
リーバルブプレートは、アメリカ合衆国特許第4,83
8,740号に示されるように、スプールピストンによ
って回転する。このスプールピストンは、ロータの軸に
対して横方向にリニアに動く。スプールピストンは前記
プレートに当接するピボットピンを有し、これによって
スプールピストンの動きに合わせて前記プレートが回転
する。特許は、スプールピストンが吸入圧及び吐出圧に
対応して動くようにするために、スプールピストンに圧
力を供給するいろいろなコントロールバルブを開示する
ものである。
【0008】前記アクチュエータがリニアピストンであ
っても径方向の突起であっても、前記ロータリーバルブ
プレートは圧縮ハウジングの後側に面する肩部に摺動自
在に当接する。前記肩部は前記圧縮室を取り囲む。前記
バルブプレートは、このバルブプレートが回転するよう
に前記肩部に摺動自在に当接する。前記バルブプレート
が圧縮室の一端に形成されているので、前記ロータリー
バルブプレートと圧縮室肩部との間をできるだけ良くシ
ールすることが重要である。この型のロータリーバルブ
プレートにおいて、アクチュエ−タピストンは、後側に
設けられた径方向に突出する突起で、径方向に向いお
り、前記ロータリーバルブプレートの後側が該ロータリ
ーバルブプレートを回転させるコントロール圧を収容す
る室に臨んでいるので、変化する軸方向の圧力が前記ロ
ータリーバルブプレートに加えられる。これらの室は、
前方に働く軸方向の力が前記バルブプレートと圧縮室肩
部との間のシールの手助けをする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】他方、リニアに動作可
能なスプールピストンを使用するタイプにおいては、ロ
ータリーバルブプレートの後側に供給される軸方向の圧
力はない。その結果、前記ロータリーバルブプレートと
圧縮ハウジング肩部との間には漏れが生じる傾向があ
る。もし、ロータリーバルブプレートを圧縮ハウジング
肩部とをしっかりと取り付けたならば、漏れは最小限と
なるが、摩擦によりロータリーバルブプレートを回転し
難くなる。
【0010】このために、この発明は、圧縮室の圧力に
比例してロータリーバルブプレートと圧縮ハウジング肩
部との間のシール性を強化することのできる軸方向圧力
装置を有する可変容量ベーンコンプレッサを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】しかして、請求項1記載
の発明は、軸を有する圧縮室を画成する圧縮ハウジン
グ、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を軸方向に延
出する回転駆動されるロータ、圧縮室の一端に形成され
る吸入室及び圧縮室の他端に形成される吐出室、実質的
に前記軸に垂直で、吸入室に面する圧縮ハウジング肩部
を有する圧縮ハウジング、前記吸入室で圧縮ハウジング
に対して組付けられたロータリーバルブハウジング、こ
のバルブハウジングに回転自在に支持され、圧縮ハウジ
ング肩部と摺動自在に当接するロータリーバルブ面を有
し、吸入室から圧縮室への開口位置を変化させるよう配
置されたロータリーバルブプレート、このロータリーバ
ルブプレートを回転させるアクチュエータ部材、及び前
記アクチュエータ部材に可変のコントロール圧を供給し
て前記吸入室及び前記吐出室の圧力の変化に対応してア
クチュエータ部材及びロータリーバルブプレートを動か
すコントロールバルブとを有する可変容量ベーンコンプ
レッサにおいて、前記ロータリーバルブハウジングと前
記ロータリーバルブプレートとの間に配される環状の軸
方向圧力室と、前記コントロールバルブから前記軸方向
圧力室へ導通し、前記軸方向圧力室に圧縮された流体を
供給して前記ロータリーバルブプレートに可変する軸方
向の力を供給し、前記ロータリーバルブプレートと前記
圧縮ハウジング肩部との間のシール性を強化するコント
ロール圧ポートとを具備することにある。
【0012】また、請求項2記載の発明は、少なくとも
軸方向圧力室の一部が前記ロータリーバルブハウジング
内に設けられることにある。
【0013】さらに、請求項3記載の発明は、前記軸方
向圧力室は前記ロータリーバルブハウジング内に設けら
れ、さらに、この軸方向圧力室内にシールするように配
され、前記コントロール圧力ポートからの圧縮された流
体に対応して前記ロータリーバルブプレートに軸方向の
力を加える環状のシール部材を具備することにあり、請
求項4記載の発明は、前記軸方向圧力室は前記ロータリ
ーバルブハウジング内に設けられ、さらに、この軸方向
圧力室内にシールするように配され、前記コントロール
圧力ポートからの圧縮された流体に対応して軸方向に移
動し、前記ロータリーバルブプレートに軸方向の力を加
える環状の弾性体からなるシール部材を具備することに
ある。
【0014】さらにまた、請求項5記載の発明は、前記
軸方向圧力室はロータリーバルブハウジング内に設けら
れ、さらに、ロータリーバルブプレート上に設けられた
環状のベアリングと、前記軸方向圧力室内にシールする
ように配され、前記ベアリングに当接すると共に、前記
コントロール圧力ポートからの圧縮された流体に対応し
て、ロータリーバルブプレート上のベアリングに軸方向
の力を加える環状のシール部材とを具備することにあ
り、請求項6記載の発明は、前記軸方向圧力室はロータ
リーバルブハウジング内に設けられ、さらに、ロータリ
ーバルブプレートに設けられた環状ベアリングと、前記
軸方向圧力室内にシールするように配され、前記ベアリ
ングに当接すると共に、前記コントロール圧ポートから
の圧縮された流体に対応して前記軸方向圧力室内を軸方
向に移動し、前記ロータリーバルブプレート上のベアリ
ングに軸方向の力を加える環状の弾性体からなるシール
部材とを具備したことにある。
【0015】請求項7記載の発明は、前記コントロール
圧力ポートを通して供給される圧縮された流体は、実質
的に前記アクチュエータ部材に供給されるコントロール
圧と同じであることにある。
【0016】また、請求項8記載の発明は、軸を有する
圧縮室を画成する圧縮ハウジング、複数の径方向のベー
ンを有し、圧縮室を軸方向に延出する回転駆動されるロ
ータ、圧縮室の一端に形成される吸入室及び圧縮室の他
端に形成される吐出室、実質的に前記軸に垂直で、吸入
室に面する圧縮ハウジング肩部を有する圧縮ハウジン
グ、前記吸入室で圧縮ハウジングに対して組付けられた
ロータリーバルブハウジング、このバルブハウジングに
回転自在に支持され、前記圧縮ハウジング肩部と摺動自
在に当接するロータリーバルブ面を有し、吸入室から圧
縮室への開口位置を変化させるよう形成されたロータリ
ーバルブプレート、ピボットピンによってロータリーバ
ルブプレートに当接して前記ロータリーバルブプレート
を回転させるリニアに移動可能なアクチュエータ部材、
及び可変のコントロール圧の圧縮された冷媒を前記アク
チュエータ部材に供給して前記吸入室及び前記吐出室の
圧力の変化に対応してアクチュエータ部材及びロータリ
ーバルブプレートを動かすコントロールバルブとを有す
る可変容量ベーンコンプレッサにおいて、前記ロータリ
ーバルブ部材に軸方向の力を加えて、前記コンプレッサ
肩部に対してロータリーバルブプレート面を付勢する軸
方向移動ピストン手段と、前記吸入室及び前記吐出室の
冷媒圧力の変化に対応してコントロールバルブ手段から
軸方向移動ピストン手段に圧縮された流体を供給する軸
方向圧力通路手段とを具備したことにある。
【0017】請求項9記載の発明は、前記軸方向移動ピ
ストン手段がバルブハウジングに組付けられると共に、
軸方向圧力通路手段がコントロールバルブ手段から前記
軸方向移動ピストン手段に延設されたコントロール圧力
ポートを有することにあり、請求項10記載の発明は、
前記バルブ部材は、ロータリーバルブ部材近傍に配され
た環状の軸方向圧力室内に設けられ、前記軸方向移動ピ
ストン手段は、前記軸方向圧力室に設けられ、前記軸方
向圧力通路手段は、前記コントロールバルブ手段から前
記軸方向圧力室へと延設されたコントロール圧力ポート
を有することにある。
【0018】請求項11記載の発明は、前記バルブ部材
は、ロータリーバルブ部材近傍に配された環状の軸方向
圧力室を有し、前記軸方向移動ピストン手段は、前記軸
方向圧力室に設けられた環状のシール部材を有し、前記
軸方向圧力通路手段は、前記コントロールバルブ手段か
ら前記軸方向圧力室へ延設され、前記コントロールバル
ブ手段から供給される圧縮された冷媒に対応して軸方向
にシール部材を動かすコントロール圧力ポートを有する
ことにあり、請求項12記載の発明は、前記バルブ部材
は、ロータリーバルブ部材近傍に配された環状の軸方向
圧力室を有し、前記軸方向移動ピストン手段は、前記軸
方向圧力室に設けられた環状のシール部材と、前記ロー
タリーバルブプレートに設けられ、前記シール部材に対
して前記ロータリーバルブプレートの回転を許すベアリ
ング手段とを有し、前記軸方向圧力通路手段は、前記コ
ントロールバルブ手段から前記軸方向圧力室にかけて延
設され、コントロールバルブ手段からベアリング手段の
当接部に供給される圧縮された冷媒に対応して軸方向に
シール部材を動かすコントロール圧力ポートを有するこ
とにある。
【0019】請求項13記載の発明は、軸を有する圧縮
室を画成する圧縮ハウジング、複数の径方向のベーンを
有し、圧縮室を軸方向に延出する回転駆動されるロー
タ、圧縮室の一端に形成される吸入室及び圧縮室の他端
に形成される吐出室、実質的に前記軸に垂直で、吸入室
に面する圧縮ハウジング肩部を有する圧縮ハウジング、
前記吸入室で圧縮ハウジングに対して組付けられたロー
タリーバルブハウジング、このバルブハウジングに回転
自在に支持され、前記圧縮ハウジング肩部と摺動自在に
当接するロータリーバルブ面を有し、吸入室から圧縮室
への開口位置を変化させるよう形成されたロータリーバ
ルブプレート、ピボットピンによってロータリーバルブ
プレートに当接して前記ロータリーバルブプレートを回
転させるリニアに移動可能なアクチュエータ部材、及び
可変のコントロール圧の圧縮された冷媒を前記アクチュ
エータ部材に供給して前記吸入室及び前記吐出室の圧力
の変化に対応してアクチュエータ部材及びロータリーバ
ルブプレートを動かすコントロールバルブとを有する可
変容量ベーンコンプレッサにおいて、前記ロータリーバ
ルブ部材近傍のバルブハウジングに配された環状の軸方
向圧力室と、この軸方向圧力室内にシールするように配
された環状のシール部材と、このシール部材近傍のロー
タリーバルブプレートに設けられたベアリングと、コン
トロールバルブ手段から軸方向圧力室へ導通し、コント
ロールバルブ手段から前記ベアリングとの当接部に供給
される圧縮された冷媒に対応して前記軸方向圧力室の軸
方向に前記シール部材を動かして、前記ロータリーバル
ブプレートに軸方向の力を加え、前記ロータリーバルブ
面及び圧縮ハウジング肩部との間のシール性を強化する
コントロール圧力ポートとを具備することにある。
【0020】請求項14記載の発明は、前記コントロー
ルバルブ手段から軸方向圧力室へ供給される冷媒は、実
質的に前記アクチュエータ部材に供給される圧縮された
冷媒と同じ圧力であることにあり、請求項15記載の発
明は、前記シール部材は横断面において環状であること
にある。
【0021】
【作用】したがって、この発明においては、アクチュエ
ータはスプールピストンタイプである。このアクチュエ
ータは、ロータの軸に対して横方向に配される。コント
ロールバルブは、コントロール圧をアクチュエータに供
給してアクチュエータを動かし、バルブプレートを回転
させる。前記ロータリーバルブプレートは、ロータリー
バルブハウジングに配され、このロータリーバルブハウ
ジングはスプールタイプのアクチュエータピストンのた
めの室を有している。
【0022】環状の軸方向圧室は、ロータリーバルブハ
ウジングとロータリーバルブプレートとの間に位置す
る。コントロール圧ポートは、コントロールバルブから
軸方向圧室へと導通し、前記軸方向圧室に圧縮された流
体を供給する。この圧縮された流体はコンプレッサの圧
縮要求によって変化し、そのために、ロータリーバルブ
プレートには変化する軸方向の力が供給される。この軸
方向の力によって、ロータリーバルブ面と圧縮ハウジン
グ肩部の間のシール性を強める。
【0023】最適な具体例として、軸方向圧室はロータ
リーバルブハウジングに配される。環状の弾性部材から
なるシールは前記軸方向圧室に配される。環状のベアリ
ングは、このシールに当接するロータリーバルブプレー
トに配される。コントロール圧が前記シールに供給され
ると、前記シールが軸方向の力を前記ベアリングに加
え、さらにロータリーバルブプレートに加えられる。
【0024】これによって、上記課題を達成できる。
【0025】
【実施例】図1及び図7において示されるコンプレッサ
11は可変容量ベーンコンプレッサである。このコンプ
レッサ11は、圧縮室15を有する圧縮ハウジング13
を具備する。図5に示すように、圧縮室15は一般に外
形が長円状をしている。ロータ19のスロットに装着さ
れた複数のベーン17は、圧縮室15の内部を回転す
る。ロータ19は圧縮室15と同心の軸21で回転す
る。バルブ23(一つのみ図示)は、圧縮室15から冷
媒ガスを吐出するために設けられる。この冷媒ガスは図
7で示す吐出室16へ送られる。これは、1992年9
月8日登録アメリカ特許5,145,327に示されて
いるようなタイプのもので、その構成要素の全ては引例
によって具体化されている。
【0026】図1及び図7において、ロータリーバルブ
プレート25は、圧縮室15の吸入側に回転自在に取付
られている。このロータリーバルブプレート25は、円
盤形状の部材であり、図6で示すようにスロットを形成
する不規則な周縁27を有している。図5で示すよう
に、ロータリーバルブプレート25の回転位置は圧縮室
15への吸入開口部の位置を変化させ、これによってロ
ータ19の回転に伴ってベーン17の間に導かれる冷媒
量が変化する。この方法において、コンプレッサ11の
容量を変化させることができる。
【0027】前記ロータリーバルブプレート25は、圧
縮ハウジング肩部31に摺動自在に当接する面29を前
方側(図中左側)に有する。前記圧縮ハウジング肩部3
1は前記圧縮室15に周設される。前記ロータリーバル
ブの面29と前記圧縮ハウジング肩部31との間は金属
同士で接触している。
【0028】前記ロータリーバルブプレート25は、全
閉位置から全開位置へ約70度回転することができる。
このロータリーバルブプレート25は、リアサイドブロ
ックとも呼ばれるロータリーバルブハウジング33に保
持される。このロータリーバルブハウジング33は圧縮
ハウジング13に固定して設けられ、中央部分33aを
有している。リアヘッド35はボルトによってロータリ
ーバルブハウジング33の後側(図中右側)に固着され
る。吸入室37は、リアヘッド35内に形成される共
に、前記ロータリーバルブハウジング33の中央部分3
3aの周囲に配される。この吸入室37は、エバポレー
タ(図示しない)を通過後の冷媒の吸気もしくは吸入圧
となる。
【0029】アクチュエータ部材又はピストン39は、
最小若しくは最大位置の間でロータリーバルブハウジン
グ33を回転させる。このアクチュエータピストン39
は、スプールタイプのピストンで、ロータ19の軸21
に対して垂直に配される。図2において示すように、ア
クチュエータピストン39は、ロータリーバルブハウジ
ング33を貫通して横方向に形成されたピストン室41
内に配される。ピストン室41の中央部分は吸入室37
の一部によって横切られ、これによってピストン室41
は2つの部分に分割される。アクチュエータピストン3
9は、シール42を有し、このシール42によってこの
シール42の図中右側に吸入側41aが、このシール4
2の図中左側にコントロール圧側41bが画成されるも
のである。このコントロール圧側41bにはコンプレッ
サ11の圧縮要求の変化に対応して図中右方向にアクチ
ュエータピストン39を動かすためのコントロール圧が
供給される。コイルスプリング43は、図中左方向にア
クチュエータピストン39を付勢し、最小容量位置にロ
ータリーバルブプレート25を移動させる。エンドキャ
ップ45,47はピストン室41の両端を密閉する。図
示しない吸入通路は吸入室37から吸入側41aへと導
通し、ピストン室41の吸入側41aに確実に吸入圧が
かかるようにしている。
【0030】図1及び図3において、アクチュエータピ
ストン39とロータリーバルブプレート25との間の漏
れ手段は、最適な具体例としてローラ51を有し、それ
はアクチュエータピストン39の切下げ52内に配され
る小さくて摺動可能な部材である。このローラ51は、
ピンボス53に回動自在に支持され、ロータリーバルブ
プレート25に固着されている。アクチュエータピスト
ン39の直線的な動作は、ローラ51及びピンボス53
を介してロータリーバルブプレート25の回転動作とな
る。
【0031】図1において、軸方向ピストン手段は、ロ
ータリーバルブ面29とコイルハウジング肩部31との
間のシール性を強化するために、ロータリーバルブプレ
ート25に軸方向の力を加える。この軸方向ピストン手
段は、ロータリーバルブハウジング33の中央部分33
aに配された環状の軸方向圧力室55を有する。この軸
方向圧力室55は、ローター軸21と同心の溝であり、
横断面に対して直角である。コントロール圧は、下記に
説明するように前記軸方向圧力室55に供給される。
【0032】前記軸方向ピストン手段は、シール部材若
しくはシールリング57も有しており、それらは前記軸
方向圧力室55内を密閉するように配されている。シー
ルリング57は通常Oリングであり、横断面において円
形である。シールリング57は、その後側(図1中左
側)を前記軸方向圧力室55のコントロール圧に晒して
いる。環状ベアリング59は、ロータリーバルブプレー
ト25の肩部61に配されている。このベアリング59
は、一方の側がシールリング57と当接し、他方の側が
肩部61と当接している普通のスラストベアリングであ
る。より好ましい具体例では、このベアリング59はニ
ードルタイプのスラストベアリングであり、前側と後側
のプレートの間に配されたニードルを有する。前側プレ
ートは、肩部61に当接しており、ロータリーバルブプ
レート25と共に回転する。一方、ベアリング59の後
側プレートはシールリング57に当接して静止した状態
を維持する。シールリング57は、軸方向圧力室55内
を軸方向に移動してベアリング59に軸方向の力を変化
させて、圧縮ハウジング肩部31にかかるロータリーバ
ルブ面29の力を上昇させたり下降させたりする。
【0033】前記アクチュエータピストン39及び前記
軸方向圧力室55へコントロール圧を供給するためのコ
ントロールバルブ62は、図4及び図3の一部で示され
いる。コントロールバルブ62は、図1に示される断面
図と切り取り位置が異なるために図1においては示され
ない。このコントロールバルブ62は、先ず中空であり
リアヘッド35内に形成のキャビティ64内に配される
ベローズ63を有する。キャビティ64は吸入室37に
連通しており、これによってベローズ63の外部は吸入
室37と連通している。ベローズ63は、図1に示すロ
ータ軸21に平行であるステム65を有する。ステム6
5はベローズ63の膨張と収縮によって前後に移動す
る。
【0034】ステム65は、ボールシート部材69に配
されるボール67に当接し、スプリング68によって閉
鎖位置に付勢されている。ボールシート部材69は、ロ
ータリーバルブハウジング33に配されている。横孔7
1は、ロータリーバルブハウジング33内のコントロー
ル室72に流体を吐出させるためにボールシート部材6
9から外方に導通している。バイアスピン若しくはプラ
ンジャ73はプランジャ通路75内で摺動自在に動く。
このバイアスピン73はステム65と同軸であり、ボー
ル67の反対側に当接している。もしベローズ63が膨
張した場合、ステム65はボール67を図中左方向に押
し、ボールシート部材69の弁座を離れ、バイアスピン
73を図中左方向に押す。反対に、もしベローズ63が
収縮した場合、スプリング68はボール67をボールシ
ート部材69の弁座に戻るように付勢し、吸入室37と
コントロール室72の間の連通を遮断する。
【0035】図3において、コンプレッサ11の吐出室
16からの吐出圧はプランジャ通路75の基部へ通路7
7を介して供給される。この圧力は、このようにバイア
スピン73の左側端部に働き、ボール67の方へバイア
スピン73を付勢する。調整オリフィス79は前記通路
77からコントロール室72へ導通している。この調整
オリフィス79は穿設された小径の孔であり、連続して
所定の流量比率の吐出圧冷媒をコントロール室72に流
し込む。コントロール圧通路81はピストン室41のコ
ントロール圧力側41bに導通する。通路77,79及
び81は、断面が異なるので図4には示されない。ま
た、ベローズ63は簡略化のために図3には示されな
い。
【0036】図4において、コントロール圧ポート83
は、前記コントロール圧室72から前記軸方向圧室55
へと導通する。このコントロール圧ポート83は、シー
ルリング57に対してコントロール室72のコントロー
ル圧で冷媒を供給する。このように、コントロール圧ポ
ート83は、シールリング57に変化するコントロール
圧を供給するための通路手段の一部として提供される。
【0037】スタート時において、アクチュエータピス
トン39は図2で示す位置にある。ロータリーバルブプ
レート25は最小送出位置にある。図3及び図4におい
て、最初にベローズ63は収縮しており、前記ボール6
7にかかるスプリング68の力に加えてバイアスピン7
3の端部にかかる吐出圧の力によってボール67は閉じ
られた状態が維持される。前記通路77からの吐出圧
は、バイアスピン73を加圧し、また調整オリフィス7
9を介してコントロール室72に流れ込むと共に、コン
トロール圧通路81を介してアクチュエータピストン室
41のコントロール圧側41bに流れ込む。これによっ
て、ピストン41を図2で示す位置から右方向に動か
し、ロータリーバルブプレート25を回転させる。この
ために、圧縮サイクルのタイミングが変化することによ
ってコンプレッサ11の容量が上昇し、圧縮される冷媒
量が上昇する。
【0038】これと同時に、吐出圧はコントロール圧ポ
ート83を介してシールリング57を加圧し、ロータリ
ーバルブプレート25に軸方向の力を加える。これによ
って、ロータリーバルブプレート25は圧縮ハウジング
肩部31に対してよりしっかりと圧迫する。この結果、
圧縮室15内の高圧圧力によって、吐出圧に比例する高
い軸方向の力が、ロータリーバルブプレート25に対し
て加えられ、圧縮ハウジング肩部31のシール性を強化
することができる。
【0039】高速運転時及びより涼しい状態では、コン
プレッサ11における圧縮要求は減少する。吐出圧及び
収入室37の吸入圧は減少する。低くなった吸入圧はベ
ローズ63を膨張させる。このベローズ63の膨張によ
る力が、バイアスピン73に働く吐出圧による力とスプ
リング68による力とを加えた力に勝る時、ステム65
はボール67を押して弁座から離脱させる。これによっ
て、コントロール室72は吸入室37における圧力と同
じになる。その時、この圧力は、通路81(図3)、コ
ントロール室72、横孔71を介して吸入室37に流れ
込む。これによって、アクチュエータピストン39の力
は減少するので、前記ロータリーバルブプレート25は
図中左方向に動き、コンプレッサ11の容量を減少させ
る。
【0040】これと同時に、コンプレッサ室72のより
低い圧力は、前記コントロール圧ポート83を介して前
記軸方向圧力室55に注ぐ。シールリング57に供給さ
れる圧力の減少は、ロータリーバルブプレート25にか
かる軸方向の力を減少させる。これによって、ロータリ
ーバルブプレート25はより少ない容量位置に戻るよう
に回転する。この結果、ロータリーバルブプレート25
の軸方向の力は、アクチュエータピストン39に加えら
れるコントロール圧に比例して変化することとなる。
【0041】この発明は、十分な利益を有する。ロータ
リーバルブプレートに軸方向の圧力を供給することは、
ロータリーバルブ面と圧縮ハウジング肩部の間のシール
性を強化する。コンプレッサの圧縮要求に対応して力を
変化させることは、バルブが新しい位置に回転すること
を必要とする時、あまりに大きな力を供給することを回
避する。
【0042】発明がその形式の一つのみを示している
が、その技術的分野において通常の技術を有するものに
対して明らかなものについては限定しない。しかし、こ
の発明の範囲から外れることのないいろいろな変化は認
められる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ロータリーバルブハウジング内に環状の軸方向圧力
室を形成してシール部材を挿着し、このシール部材の背
面にコントロール圧を加えることによって、シール部材
でロータリーバルブプレートに軸方向の力を加えること
ができるために、ロータリーバルブ面と圧縮ハウジング
肩部の間のシール性を圧縮圧に比例して強化することが
でき、ロータリーバルブ面と圧縮ハウジング肩部の間の
漏れを防止できる。また、コンプレッサの圧縮要求に対
応して軸方向の力を変化させることができるために、ロ
ータリーバルブプレートの鑑定時に不必要な摺動抵抗を
与えることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構成のコンプレッサを図示した部
分断面図である。
【図2】図1のコンプレッサの別の断面図であり、図1
に示す断面に垂直な断線に沿ったものである。
【図3】図1に示すコンプレッサの部分断面図であり、
他の断線に沿ったものである。
【図4】図1に示すコンプレッサの別の部分断面図であ
り、他の切断線に沿ったものである。
【図5】図1に示すコンプレッサの断面図であり、図1
のV−V線で示す切断線に沿ったものである。
【図6】図1のコンプレッサに使用されるロータリーバ
ルブプレートの後面図である。
【図7】本発明に係る構成のコンプレッサを示した断面
図である。
【符号の説明】
11 コンプレッサ(可変容量ベーンコンプレッサ) 13 圧縮ハウジング 15 圧縮室 17 ベーン 19 ロータ 21 軸 25 ロータリーバルブプレート 29 ロータリーバルブ面 31 圧縮ハウジング肩部 33 ロータリーバルブハウジング 37 吸入室 39 アクチュエータピストン 55 軸方向圧力室 57 シールリング 59 ベアリング 63 ベローズ 64 キャビティ 65 ステム 67 ボール 72 コントロール圧室 73 バイアスピン(プランジャ) 75 プランジャ通路 79 調整オリフィス 81 コントロール圧通路 83 コントロール圧ポート

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸を有する圧縮室を画成する圧縮ハウジ
    ング、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を軸方向に
    延出する回転駆動されるロータ、圧縮室の一端に形成さ
    れる吸入室及び圧縮室の他端に形成される吐出室、実質
    的に前記軸に垂直で、吸入室に面する圧縮ハウジング肩
    部を有する圧縮ハウジング、前記吸入室で圧縮ハウジン
    グに対して組付けられたロータリーバルブハウジング、
    このバルブハウジングに回転自在に支持され、圧縮ハウ
    ジング肩部と摺動自在に当接するロータリーバルブ面を
    有し、吸入室から圧縮室への開口位置を変化させるよう
    配置されたロータリーバルブプレート、このロータリー
    バルブプレートを回転させるアクチュエータ部材、及び
    前記アクチュエータ部材に可変のコントロール圧を供給
    して前記吸入室及び前記吐出室の圧力の変化に対応して
    アクチュエータ部材及びロータリーバルブプレートを動
    かすコントロールバルブとを有する可変容量ベーンコン
    プレッサにおいて、 前記ロータリーバルブハウジングと前記ロータリーバル
    ブプレートとの間に配される環状の軸方向圧力室と、 前記コントロールバルブから前記軸方向圧力室へ導通
    し、前記軸方向圧力室に圧縮された流体を供給して前記
    ロータリーバルブプレートに可変する軸方向の力を供給
    し、前記ロータリーバルブプレートと前記圧縮ハウジン
    グ肩部との間のシール性を強化するコントロール圧ポー
    トとを具備することを特徴とする可変容量ベーンコンプ
    レッサ。
  2. 【請求項2】 少なくとも軸方向圧力室の一部が前記ロ
    ータリーバルブハウジング内に設けられることを特徴と
    する請求項1記載の可変容量ベーンコンプレッサ。
  3. 【請求項3】 前記軸方向圧力室は前記ロータリーバル
    ブハウジング内に設けられ、さらに、 この軸方向圧力室内にシールするように配され、前記コ
    ントロール圧力ポートからの圧縮された流体に対応して
    前記ロータリーバルブプレートに軸方向の力を加える環
    状のシール部材を具備することを特徴とする請求項1記
    載の可変容量ベーンコンプレッサ。
  4. 【請求項4】 前記軸方向圧力室は前記ロータリーバル
    ブハウジング内に設けられ、さらに、 この軸方向圧力室内にシールするように配され、前記コ
    ントロール圧力ポートからの圧縮された流体に対応して
    軸方向に移動し、前記ロータリーバルブプレートに軸方
    向の力を加える環状の弾性体からなるシール部材を具備
    することを特徴とする請求項1記載の可変容量ベーンコ
    ンプレッサ。
  5. 【請求項5】 前記軸方向圧力室はロータリーバルブハ
    ウジング内に設けられ、さらに、 ロータリーバルブプレート上に設けられた環状のベアリ
    ングと、 前記軸方向圧力室内にシールするように配され、前記ベ
    アリングに当接すると共に、前記コントロール圧力ポー
    トからの圧縮された流体に対応して、ロータリーバルブ
    プレート上のベアリングに軸方向の力を加える環状のシ
    ール部材とを具備することを特徴とする請求項1記載の
    可変容量ベーンコンプレッサ。
  6. 【請求項6】 前記軸方向圧力室はロータリーバルブハ
    ウジング内に設けられ、さらに、 ロータリーバルブプレートに設けられた環状ベアリング
    と、 前記軸方向圧力室内にシールするように配され、前記ベ
    アリングに当接すると共に、前記コントロール圧ポート
    からの圧縮された流体に対応して前記軸方向圧力室内を
    軸方向に移動し、前記ロータリーバルブプレート上のベ
    アリングに軸方向の力を加える環状の弾性体からなるシ
    ール部材とを具備したことを特徴とする請求項1記載の
    可変容量ベーンコンプレッサ。
  7. 【請求項7】 前記コントロール圧力ポートを通して供
    給される圧縮された流体は、実質的に前記アクチュエー
    タ部材に供給されるコントロール圧と同じであることを
    特徴とする請求項1記載の可変容量ベーンコンプレッ
    サ。
  8. 【請求項8】 軸を有する圧縮室を画成する圧縮ハウジ
    ング、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を軸方向に
    延出する回転駆動されるロータ、圧縮室の一端に形成さ
    れる吸入室及び圧縮室の他端に形成される吐出室、実質
    的に前記軸に垂直で、吸入室に面する圧縮ハウジング肩
    部を有する圧縮ハウジング、前記吸入室で圧縮ハウジン
    グに対して組付けられたロータリーバルブハウジング、
    このバルブハウジングに回転自在に支持され、前記圧縮
    ハウジング肩部と摺動自在に当接するロータリーバルブ
    面を有し、吸入室から圧縮室への開口位置を変化させる
    よう形成されたロータリーバルブプレート、ピボットピ
    ンによってロータリーバルブプレートに当接して前記ロ
    ータリーバルブプレートを回転させるリニアに移動可能
    なアクチュエータ部材、及び可変のコントロール圧の圧
    縮された冷媒を前記アクチュエータ部材に供給して前記
    吸入室及び前記吐出室の圧力の変化に対応してアクチュ
    エータ部材及びロータリーバルブプレートを動かすコン
    トロールバルブとを有する可変容量ベーンコンプレッサ
    において、 前記ロータリーバルブ部材に軸方向の力を加えて、前記
    コンプレッサ肩部に対してロータリーバルブプレート面
    を付勢する軸方向移動ピストン手段と、 前記吸入室及び前記吐出室の冷媒圧力の変化に対応して
    コントロールバルブ手段から軸方向移動ピストン手段に
    圧縮された流体を供給する軸方向圧力通路手段とを具備
    したことを特徴とする可変容量ベーンコンプレッサ。
  9. 【請求項9】 前記軸方向移動ピストン手段がバルブハ
    ウジングに組付けられると共に、軸方向圧力通路手段が
    コントロールバルブ手段から前記軸方向移動ピストン手
    段に延設されたコントロール圧力ポートを有することを
    特徴とする請求項8記載の可変容量ベーンコンプレッ
    サ。
  10. 【請求項10】 前記バルブ部材は、ロータリーバルブ
    部材近傍に配された環状の軸方向圧力室内に設けられ、 前記軸方向移動ピストン手段は、前記軸方向圧力室に設
    けられ、 前記軸方向圧力通路手段は、前記コントロールバルブ手
    段から前記軸方向圧力室へと延設されたコントロール圧
    力ポートを有することを特徴とする請求項8記載の可変
    容量ベーンコンプレッサ。
  11. 【請求項11】 前記バルブ部材は、ロータリーバルブ
    部材近傍に配された環状の軸方向圧力室を有し、 前記軸方向移動ピストン手段は、前記軸方向圧力室に設
    けられた環状のシール部材を有し、 前記軸方向圧力通路手段は、前記コントロールバルブ手
    段から前記軸方向圧力室へ延設され、前記コントロール
    バルブ手段から供給される圧縮された冷媒に対応して軸
    方向にシール部材を動かすコントロール圧力ポートを有
    することを特徴とする請求項8記載の可変容量ベーンコ
    ンプレッサ。
  12. 【請求項12】 前記バルブ部材は、ロータリーバルブ
    部材近傍に配された環状の軸方向圧力室を有し、 前記軸方向移動ピストン手段は、前記軸方向圧力室に設
    けられた環状のシール部材と、前記ロータリーバルブプ
    レートに設けられ、前記シール部材に対して前記ロータ
    リーバルブプレートの回転を許すベアリング手段とを有
    し、 前記軸方向圧力通路手段は、前記コントロールバルブ手
    段から前記軸方向圧力室にかけて延設され、コントロー
    ルバルブ手段からベアリング手段の当接部に供給される
    圧縮された冷媒に対応して軸方向にシール部材を動かす
    コントロール圧力ポートを有することを特徴とする請求
    項8記載の可変容量ベーンコンプレッサ。
  13. 【請求項13】 軸を有する圧縮室を画成する圧縮ハウ
    ジング、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を軸方向
    に延出する回転駆動されるロータ、圧縮室の一端に形成
    される吸入室及び圧縮室の他端に形成される吐出室、実
    質的に前記軸に垂直で、吸入室に面する圧縮ハウジング
    肩部を有する圧縮ハウジング、前記吸入室で圧縮ハウジ
    ングに対して組付けられたロータリーバルブハウジン
    グ、このバルブハウジングに回転自在に支持され、前記
    圧縮ハウジング肩部と摺動自在に当接するロータリーバ
    ルブ面を有し、吸入室から圧縮室への開口位置を変化さ
    せるよう形成されたロータリーバルブプレート、ピボッ
    トピンによってロータリーバルブプレートに当接して前
    記ロータリーバルブプレートを回転させるリニアに移動
    可能なアクチュエータ部材、及び可変のコントロール圧
    の圧縮された冷媒を前記アクチュエータ部材に供給して
    前記吸入室及び前記吐出室の圧力の変化に対応してアク
    チュエータ部材及びロータリーバルブプレートを動かす
    コントロールバルブとを有する可変容量ベーンコンプレ
    ッサにおいて、 前記ロータリーバルブ部材近傍のバルブハウジングに配
    された環状の軸方向圧力室と、 この軸方向圧力室内にシールするように配された環状の
    シール部材と、 このシール部材近傍のロータリーバルブプレートに設け
    られたベアリングと、 コントロールバルブ手段から軸方向圧力室へ導通し、コ
    ントロールバルブ手段から前記ベアリングとの当接部に
    供給される圧縮された冷媒に対応して前記軸方向圧力室
    の軸方向に前記シール部材を動かして、前記ロータリー
    バルブプレートに軸方向の力を加え、前記ロータリーバ
    ルブ面及び圧縮ハウジング肩部との間のシール性を強化
    するコントロール圧力ポートとを具備することを特徴と
    する可変容量ベーンコンプレッサ。
  14. 【請求項14】 前記コントロールバルブ手段から軸方
    向圧力室へ供給される冷媒は、実質的に前記アクチュエ
    ータ部材に供給される圧縮された冷媒と同じ圧力である
    ことを特徴とする請求項12記載の可変容量ベーンコン
    プレッサ。
  15. 【請求項15】 前記シール部材は横断面において環状
    であることを特徴とする請求項12記載の可変容量ベー
    ンコンプレッサ。
JP6254826A 1993-09-27 1994-09-22 可変容量ベーンコンプレッサ Pending JPH07167070A (ja)

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US08/126,927 1993-09-27
US08/126,927 US5364235A (en) 1993-09-27 1993-09-27 Variable capacity vane compressor with axial pressure device

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