JPH07166767A - 防火戸 - Google Patents

防火戸

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JPH07166767A
JPH07166767A JP5342498A JP34249893A JPH07166767A JP H07166767 A JPH07166767 A JP H07166767A JP 5342498 A JP5342498 A JP 5342498A JP 34249893 A JP34249893 A JP 34249893A JP H07166767 A JPH07166767 A JP H07166767A
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door
door frame
frame
fire
aluminum
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JP5342498A
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Fumio Wada
二三男 和田
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KINKI KOGYO
KINKI KOGYO KK
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KINKI KOGYO
KINKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 扉枠にアルミニウムを使用して耐食性等に優
れメンテナンスも容易な防火戸を提供する。 【構成】 扉枠3の蝶番9および錠前部11が取り付け
られる各裏板10、12が鉄製で、この裏板10、12
に固着されたアンカー13,14が扉枠3周囲のコンク
リートC内に支持され、扉枠3がアルミニウム製とさ
れ、扉2の閉鎖時に当接する当接部4a〜7aを扉2の
開閉側Iが低い段差形状にするとともに、この段差部を
含む前記扉枠3内がコンクリートCの充填領域とされて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホテルやマンション等
の建物内における防火区画に使用される防火戸に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ビルディングの防火区画においては、建
築基準法に基づいて出入口に防火戸を設置することが義
務づけられている。この防火戸には、甲種と乙種とがあ
り、甲種防火戸は60分間(最高温度925℃)、乙種
防火戸は20分間(最高温度795℃)加熱しても、火
炎が貫通しないことが要求される。
【0003】したがって、扉枠も高熱に耐える必要があ
るために、扉と同様の鉄製とされるのが一般であり、例
えば、1.6mmの鋼板を曲げ加工して製作したものが広
く普及している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記鋼
製の扉枠は、塩害に弱く耐食性や耐候性等も低いことが
知られている。このため、定期的な防錆塗装等が必要と
なり、メンテナンスの点で問題が残されていた。
【0005】そこで、塩害に強く、製作も容易であると
いった点で鉄やステンレス材よりも格段に優れた性質を
有するアルミニウム材を扉枠に採用することが考えられ
るが、このアルミニウムは、融点が660℃であること
から扉枠には採用できないものとされていた。
【0006】本発明者等は、前記課題に鑑みてアルミニ
ウム材を扉枠に使用できないかとさらに研究した結果、
この発明に到ったものであり、扉枠にアルミニウムを使
用して塩害に強く耐食性等に優れメンテナンスも容易な
防火戸を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
目的を達成するため、扉枠に扉を支持する蝶番および錠
前部が、コンクリート内に支持されたアンカーに固着さ
れると共に、前記扉枠がアルミニウム製とされてなるこ
とを特徴とする。また、扉枠の蝶番および錠前が取り付
けられる各裏板が鉄製で、この裏板に固着されたアンカ
ーが前記扉枠周囲のコンクリート内に支持され、前記扉
枠をアルミニウム製とし、扉の閉鎖時に当接する当接部
を扉の開閉側が低い段差形状にされるとともに、この段
差部を含む前記扉枠内をコンクリートの充填領域とされ
てなることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記防火戸においては、火災により扉および扉
枠が高熱を受けたとき、このアルミニウム製の扉枠が融
けて融解しても、蝶番と錠前部とは裏板およびアンカー
によりコンクリートに支持される。また、扉枠が溶融温
度に達しても、高熱に耐えるコンクリートが充填されて
いること、および扉の開閉側が低い段差形状の当接部に
形成されていることにより完全に溶融しないで残存す
る。
【0009】そして、扉の左右が蝶番と錠前部とによっ
て支持され、当接部側のコンクリートにより扉を閉鎖状
態に保つことができるから、防火戸の機能が維持されて
火炎の貫通を阻止する。
【0010】また、扉枠がアルミニウムによって製作さ
れていることにより、塩害に強く耐食性や耐候性等に優
れたものを提供できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図を参照
しながら説明する。図1は本発明に係る防火戸を示す横
断面図、図2は同防火戸を示す縦断面図である。
【0012】この防火戸1は、ドア2の閉鎖時に火炎の
流通を遮断するもので、ドア枠3に対しドア2の一側部
2cが開閉自在に取り付けられており、主にホテルやマ
ンション等における防火戸として使用される。
【0013】ドア2は、断面略コ字状で鉄からなる骨部
材相互を接合して矩形状の骨組を構成し、この骨組の外
側面に鋼板を装着することによりドア本体2aを形成
し、高熱に十分耐える耐火構造とされている。このドア
本体2aは、中空部2bにグラスウールを充填する場合
もある。
【0014】そして、このドア本体2aは、一側部2c
が蝶番9によりドア枠3の右枠4側に開閉自在に取り付
けられ、他側部2dに図示しない鍵を設けている。この
鍵は、ロック装置を備えた一般普及型であって、ドア枠
3の左枠5側に設けられた穴に挿入される可動爪(図示
省略)が出没自在に配設されている。なお、この可動爪
は、ドア2のノブに連動して作動する。
【0015】前記ドア枠3は、左右の枠4,5および上
下の枠6,7からなり、アルミニウム材により押出成型
されている。これらの各枠4〜7は断面略コ字状で、ド
ア2の開閉側である第1室側Iと第2室側Oとに段差を
設け、この段差部分がドア2の閉鎖時に周縁の当接する
当接部4a〜7aとなっている。特に、当接部4a〜7
aは、第1室側Iが低く第2室側Oが高い隆起状とされ
たことにより、ドア2の閉鎖状態で各室の空気流通を遮
断可能となる。
【0016】また、前記当接部4a〜7aは、ドア2の
周縁に対向する内周縁を延出して凹状溝4b〜7bを形
成し、この凹状溝4b〜7bに合成ゴム材等からなる緩
衝部材8を嵌着するようになっている。すなわち、凹状
溝4b〜7bは、内側面に一対の係止突起4c〜7cを
設ける一方、緩衝部材8は、周面に一対の係止溝8aを
形成しており、この係止溝8aを係止突起4c〜7cに
係止することによって、凹状溝4b〜7bに緩衝部材8
が嵌着される。これにより、ドア2の閉鎖時に周縁が緩
衝部材8に当接して衝撃が吸収されるとともに、高気密
性が保たれるものである。
【0017】なお、前記各枠4〜7は、一端部4d〜7
dと他端部4e〜7eとを内方に向けて先端が対向する
形状としたことにより、ドア枠3の外周部に空間が生じ
ているが、この空間と前記当接部4a〜7aの裏側を含
む全体がコンクリートCの充填領域となる。
【0018】また、前記ドア枠3は、右枠4側に蝶番9
が、左枠5側に錠前11が裏板10,12を介してそれ
ぞれ取り付けられるようになっており、これらの裏板1
0,12にはアンカー13,14が固着される。さら
に、ドア枠3は、前記一端部4d〜7dと他端部4e〜
7eとをそれぞれ連結プレート16〜19の両端部に形
成した曲起部16a〜19a,16b〜16bにより挟
んで連結し、その連結プレート16〜19の中央に形成
した曲起突部16c〜19cに溶接される枠用アンカー
20〜23でコンクリートCに支持される。前記裏板1
0,12は、右枠4および左枠5のドア2側における縦
幅にほぼ等しい矩形状で、それぞれは鋼板により形成さ
れている。
【0019】蝶番9側の裏板10は、蝶番9の装着部位
に対向して右枠4の内側壁に固着される。この裏板10
には、図1に示すように、右枠4の内側壁4fを挟んだ
状態で蝶番9の一方の耳片9aが取り付けられる。この
取り付けに際しては、蝶番9の他方の耳片9bをドア2
の一端側2cに固着する場合と同様に、ステンレス製の
ビスを用いて強固に固定する。
【0020】一方、錠前部11の裏板12は、前記可動
爪が進退動可能なように、左枠5側のガイド穴と同一箇
所にガイド穴を設けており、左枠5の内側壁5fに固着
されている。そして、この裏板12には、錠前部11を
構成する鉄製のボックス11aが溶接により接合されて
いる。
【0021】前記アンカー13,14は、一端側13
a,14aと他端側13b,14bとが直線状となるよ
うに、一端側13a,14aを大きく屈曲させて屈曲部
13c,14cを形成した鉄製の棒材である。一方のア
ンカー13は、屈曲部13cを前記裏板10の側面に溶
接し、一端側13aには鉄筋15の端部15aが溶接さ
れている。また、他方のアンカ14は、屈曲部14cを
前記ボックス11aの背面に溶接し、一端側14aには
鉄筋15の端部15aが溶接されている。
【0022】これにより、上記のようにドア枠3が防火
区画の出入口に設置される場合、コンクリートCに埋設
される一方のアンカ13が裏板10を介して蝶番9に固
着され、他方のアンカ14がボックス11aと裏板12
とを介して左枠5の内側壁5fにそれぞれ固着される。
このため、ドア2を閉鎖した状態では、このドア2が蝶
番9、錠前11に支持されて、鉄材からなる裏板10,
12アンカー13,14を介し各鉄筋15に連結される
ことになり、アルミニウム製のドア枠3を挟んでドア2
が保持される。
【0023】しかして、上記防火戸1は、火災によりド
ア2およびドア枠3が高熱を受けたとき、このアルミニ
ウム製のドア枠3が溶融温度に達しても、蝶番9と錠前
部11とはアンカ13,14によりコンクリートに支持
され続ける。
【0024】また、ドア枠3全体が溶融温度を越えた状
態となっても、高熱に耐えるコンクリートが充填されて
いることによって、当接部4a〜7a側が残存し、第1
室側Iと第2室側Oとを仕切る状態となる。よって、ド
ア2の左右が蝶番9と錠前10とによって支持されると
ともに、当接部4a〜7a側のコンクリートによって火
炎の貫通を遮断するから、防火戸1の機能を維持するこ
とができる。
【0025】なお、火災に遭遇しない通常の使用時にお
いては、アルミニウムのドア枠3全体が塩害に強く耐食
性や耐候性等を有しているため、防錆塗装等が不要とな
ってメンテナンスが簡略化される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、火災によ
り高温となっても、蝶番および錠前部によって扉の左右
が支持され、さらに、扉枠内にコンクリートが充填され
ているので、火炎の貫通を阻止し得て防火戸の機能を維
持することができる。しかもアルミニウムを扉枠の素材
に採用したことにより、塩害に強く耐食性や耐候性等に
優れた扉枠を提供できる。さらに、防錆塗装等が不要、
メンテナンスが容易、形状が安定、製作コストが低くな
るといった種々の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る防火戸を示す横断面図
である。
【図2】同防火戸を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 防火戸 2 扉 3 扉枠 4a〜7a 当接部 9 蝶番 11 錠前 10,12 裏板 13,14 アンカー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉枠に扉を支持する蝶番および錠前部
    が、コンクリート内に支持されたアンカーに固着される
    と共に、前記扉枠がアルミニウム製とされてなることを
    特徴とする防火戸。
  2. 【請求項2】 扉枠の蝶番および錠前部が取り付けられ
    る各裏板が鉄製とされ、この裏板に固着されたアンカー
    が前記扉枠周囲のコンクリート内に支持され、前記扉枠
    がアルミニウム製とされ、扉の閉鎖時に当接する当接部
    を扉の開閉側が低い段差形状にされるとともに、この段
    差部を含む前記扉枠内がコンクリートの充填領域とされ
    てなることを特徴とする防火戸。
JP5342498A 1993-12-13 1993-12-13 防火戸 Expired - Lifetime JP2539336B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004300786A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Nihon Funen Co Ltd 防犯ドア、ドア枠およびドア枠ユニット
CN105863467A (zh) * 2016-06-22 2016-08-17 安徽安旺门业股份有限公司 钢质隔热防火子母门及其制作方法
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JPH022867U (ja) * 1988-06-16 1990-01-10

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