JPH0716671A - パンチプレス機における金型移送装置 - Google Patents

パンチプレス機における金型移送装置

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JPH0716671A
JPH0716671A JP16372693A JP16372693A JPH0716671A JP H0716671 A JPH0716671 A JP H0716671A JP 16372693 A JP16372693 A JP 16372693A JP 16372693 A JP16372693 A JP 16372693A JP H0716671 A JPH0716671 A JP H0716671A
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gripping
die
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Satoshi Matsuura
聡 松浦
Sumio Miyawaki
澄男 宮脇
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下両金型を1セットとして一斉に把持でき
るようにして、金型収容部あるいは金型装着部では所定
位置まで把持機構を挿入すると自動的に把持機構のロッ
クが解けて金型の装着・取り出し容易に行えるようす
る。 【構成】 パンチプレス機において、金型収容部と加工
ヘッドの金型装着部との間で上下両金型をセットにして
搬送する金型搬送手段が前記上下両金型を同軸心上で把
持する把持機構30を備え、この把持機構30は前記上下両
金型の各把持部に対応する把持片対33A ,33B ,33C を
常時両側から把持方向に付勢されて設けられ、かつ前記
把持片対33A ,33B ,33C を構成する各把持片の各支持
軸対応のピン34,34' 位置から離れた位置に把持片33a
,33b ,33c のロック機構が付設され、このロック機
構は前記金型収容部または金型装着部に設けられるアン
ロック操作手段によって軸心方向に摺動されると各把持
片対33A ,33B ,33C を構成する各把持片33a ,33b ,3
3c の固定を解除させるロックピン35を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多品種のワークに対応
して加工ができる金型を収容保持できるパンチプレス機
において、金型の収容部と加工ヘッドの金型装着部との
間で使用される金型を把持して移送させるとともに前記
金型の収容部あるいは加工ヘッドの金型装着部で簡単に
金型の把持力を解いて目的箇所に移設容易なパンチプレ
ス機における金型移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一台のパンチプレス機で複数の形
状のパンチプレス加工が行えるように多数の工具(パン
チとダイとの組合せ)を準備して加工できる装置として
タレットパンチプレス機が汎用されている。このタレッ
トパンチプレス機は、加工ロット数が比較的少ないも
の、例えば100〜5000ロット程度を加工できる多
品種少量生産型の加工装置として市場に受け入れられて
きた。
【0003】ところが、最近ではさらに小ロット、多種
類の製品加工を短い納期で生産することが要求される状
況にあり、従来のタレットパンチプレス機のようにタレ
ット部に10〜70個程度の金型を装着できるものでは
前述のような加工要求に対応することができず、しか
も、1日に5〜10回程度の金型の交換が必要になる。
そのために、金型の交換に伴う段取りが多くなり、この
金型の交換に要する作業時間が加工時間に比較して非常
に長くなり生産能力が低下すると言う問題が生じる。
【0004】そこで、タレットパンチプレス機に併設あ
るいは別個に必要な多数の金型を収容できる金型収容部
を設置しておいて、必要な場合にその金型収容部から所
要の金型を加工ヘッドまで運んで交換する金型自動交換
装置を用いる試みがなされている。そのような金型自動
交換装置を備えるタレットパンチプレス機の一例とし
て、金型収容部から金型ホルダとともに搬送させてその
金型ホルダから金型を加工ヘッド部に供給するような方
式のものが実開平4−125028号公報によって知ら
れている。また、タレットパンチプレス機の隣接位置に
多数の金型(工具)を収容できる工具収容部を設置して
おいて、所要の金型のセットをその工具収容部から加工
部まで水平に移動させて着脱交換させる装置にタレット
側の係止を解除する装置を設けてなる金型ホルダと工具
交換装置との係合,解除を工具交換装置に付設の操作シ
リンダの作動によるようにされた方式のものが特開平4
−13425号公報によって知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タレットパンチプレス機における金型を金型収容部から
加工ヘッドまで搬送して交換させる方式では、通常金型
がパンチとダイとで1組としているのを、その1組のパ
ンチとダイとを個々に搬送しなければならない取り扱い
にされており、そのために搬送手段が複雑化する。そし
て、前述の実開平4−125028号公報によるもので
は、金型を金型ホルダに装着してその金型ホルダを搬送
させるような構造にされ、しかも上金型(パンチ)と下
金型(ダイ)とを同様の構成にされているのでホルダの
数だけ金型ホルダが必要になる。そして、その上下両金
型を搬送するにも加工部に近接する位置で金型収容部か
ら水平状態で移動交換させる必要がある。したがって、
金型収容部の設置位置に制限を受ける。
【0006】また、前記特開平4−13425号公報に
よるものでは、金型ホルダと工具交換装置とを係合,解
除する手段として工具交換装置側に操作シリンダを必要
とし、金型のほかに金型ベースが金型の数だけ必要であ
る。さらに、加工部(タレット側)の係止を解除する装
置を金型交換側にもつために、装置として大がかりな装
置となり、アクチュエータの作動する回数の分だけ作動
音が発生して作業環境を損なうなどの問題を有するなど
多くの欠点がある。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、金型を構成するパンチとダイとを常にセッ
トとして一斉に把持できるようにして、金型の収容部あ
るいは金型装着部では所定位置まで把持機構を挿入する
と自動的に把持機構のロックが解けて金型の装着・取り
出し容易に行えるように構成されるパンチプレス機にお
ける金型移送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に構成される本発明のパンチプレス機における金型移送
装置は、金型交換装置を備えるパンチプレス機におい
て、金型収容部と加工ヘッドの金型装着部との間で上下
両金型をセットにして搬送する金型搬送手段が前記上下
両金型を同軸心上で把持する把持機構を備え、この把持
機構は前記上下両金型の各把持部に対応する把持片対を
常時両側から把持方向に付勢されて設けられ、かつ前記
把持片対を構成する各把持片の各支持軸位置から離れた
位置に把持片のロック機構が付設され、このロック機構
は前記金型収容部または前記金型装着部に設けられるア
ンロック操作手段によって軸心方向に摺動されると各把
持片の固定を解除させるロックピンを備えていることを
特徴とする。
【0009】また、本発明では前記把持機構は、少なく
とも2組の把持片対を有していることが好ましい。そし
て、その把持機構の複数組の把持片対は、被把持金型の
軸心線に沿って所要の間隔で各把持片対が平行に配設さ
れるようにするのがよい。また、把持機構の把持片は、
被把持金型に設けられる把持溝に係合する把持部を先端
部内側面部に形成されるとともに、その把持部先端に被
把持金型に設けられるV形切込みと係合して係止する係
止爪を備えている構成とするのがよい。なお、その係止
爪は前記被把持金型の軸心線に平行に延出形成されるの
が好ましい。
【0010】さらに、前記把持機構は前記各把持片対を
被把持金型の軸心線に直交する方向に把持動作されるよ
うに設けられ、それら把持片対の各把持片が回動支持軸
より後半部でそれら把持片を支持するブラケットの側部
と前記各把持片の後半部適所との間に把持方向への付勢
手段が設けられ、前記各把持片の前半部は偏平に形成さ
れる構成であるのが好ましい。
【0011】また、前記把持片のロック機構は、被把持
金型の軸心線に沿って複数段に配設される前記把持片対
に対して、前記各把持片の回転支持軸と平行してそれら
把持片を貫通するロックピンが設けられ、これらロック
ピンは各把持片に設けられるロックピン嵌挿孔と摺動自
在に嵌合する部分とそれら各ロックピン嵌挿孔よりも細
径部分とを、前記各把持片対の配設間隔に対応させて形
成されるとともに、付勢手段によってロック方向に付勢
力を付与され、被把持金型の受取・払い出し位置で前記
ロックピンが前記付勢力に抗して移動されて前記細径部
分が各ロックピン嵌挿孔内に移動されて位置すると前記
各把持片が回動可能にされる構成とするのがよい。
【0012】また、前記ロック機構のロックピンは、ロ
ック状態で把持機構の把持片対支持部端面より外方に突
き出されており、被把持金型の受取・払い出し位置に付
設のアンロック操作手段と接触することによって前記細
径部分が各ロックピン嵌挿孔内に移動されて各把持片の
把持状態での固定が解除される構成であるのがよい。そ
して、そのロック機構のアンロック操作手段としては、
前記金型収容部及び金型装着部に設けられる固定された
ドグもしくはカムとするのが好ましい。なお、前記ロッ
ク機構のロックピンのアンロック操作側と反対の側に
は、そのロックピンのロック・アンロックを検知するク
ランプ検知センサーを付設しておくのがより好ましい。
【0013】
【作用】このように構成される本発明によれば、パンチ
プレス機における金型収容部と加工ヘッドとの間で交換
される金型はいずれも上金型と下金型とを1組のセット
にして取り扱われるに際し、それらの金型を同軸心に保
って両側からそれぞれ把持されて搬送される。そして、
それらの金型のセットを把持する金型搬送手段は、搬送
中は把持機構の把持片対が把持状態にロック機構によっ
て固定されるので、搬送区間で上下左右に移動変位され
ても何等支障なく搬送できる。したがって、金型収容部
と加工ヘッドとの間に高低差があっても問題なく搬送さ
れて交換できる。さらに、金型搬送手段が金型収容部あ
るいは加工ヘッド位置に所定の姿勢で把持する金型のセ
ットを移動挿入させると同時に把持機構に付属するロッ
ク機構が当該位置のアンロック操作手段と接して各把持
片対のロックを自動的に解除されて、速やかに金型のセ
ットを目的位置に移し替えることができる。
【0014】そして、金型の把持機構における各把持片
対は被搬送金型の把持部に設けられるV形溝に両把持片
を両側から挿入把持するとともに、そのV形溝に直交し
て設けられたV形切込みに各把持片先端に設けられる縦
方向の係止爪を係合させて把持するので、前記ロック機
構による把持片の固定と相俟って確実な把持機能を発揮
できる。
【0015】また、前記把持機構の各把持片対のロック
機構は、それぞれ各把持片対の上下方向に貫通されてロ
ックピンがその中間部に設けられる細径部分を各把持片
に設けられるロックピン挿通孔に移動させるように前記
被把持金型を移し替え位置に移動される直前に、当該位
置(金型収容部または加工ヘッド位置)で設けられるア
ンロック手段の固定ドグもしくはカムにより移動させら
れることによって、前記ロックピン挿通孔での遊隙分把
持片がフリーとなって把持力を解除される。この把持力
が解除される位置から各把持片対を後退させるとロック
ピンがもとに状態に復帰されてロックされる。したがっ
て、当該位置において金型セットの自動交換が簡単に行
えるのである。
【0016】
【実施例】次に、本発明のパンチプレス機における金型
移送装置について、その一実施例を具体例の図面に基づ
き説明する。図1乃至図3に本発明による金型移送装置
が適用されるパンチプレス機の一実施例が示されてい
る。図1はそのパンチプレス機の平面図であって、図2
は図1のII−II方向から見た側面図で、図3は図2の右
側面図である。
【0017】これらの図において、パンチプレス機のメ
インフレーム1は門型構造にされて固定ベッド2上に立
設され、そのメインフレーム1の下を交差するようにし
て移動テーブル3が配置されている。そして、前記メイ
ンフレーム1の中央よりやや一方に片寄った位置(これ
に特定されない)に上下方向に軸線を設定されて加工セ
ンター5が配置され、その加工センター5のラムが下向
きに作動されるようにして下端部に加工ヘッド5aが設け
られ、この加工ヘッド5aに対向して固定ベッド2上に下
金型を装着される固定台5bが配設されている。また、前
記移動テーブル3の一方の側部にはワーククランプ4aを
備えるワークのキャリッジ4が配され、これら移動テー
ブル3とワークのキャリッジ4とは周知の手段でワーク
を搭載して移動されるようになされている。
【0018】前記メインフレーム1と所要距離離れた位
置に多数の金型を取り出し容易に収容される金型マガジ
ン6(金型収容部)が、そのメインフレーム1と軸線を
平行にして配設されている。そして、この金型マガジン
6と前記メインフレーム1との間には金型搬送装置10が
配置されている。そして、この金型搬送装置10は前記金
型マガジン6及びメインフレーム1と平行して設置され
る金型搬送手段11の走行レール12,金型搬送手段11及び
その金型搬送手段11の駆動機構13を備えている。なお、
符号14は前記駆動機構13への公知構造のエネルギー供給
ケーブル支持手段である。
【0019】前記金型マガジン6は、前記図1乃至図3
で示されるようにメインフレーム1とは別個のマガジン
支持フレーム7,7の上部にて両端部をそれぞれ軸受6
A,6Aによって回転自在に支持されて横長に形成されて
いる。そして、その構成は前記両軸受6A,6Aによって軸
頚を支持される支持軸6Bと、この支持軸6Bの周りに軸線
に沿って固着される多数の金型保持ユニット60と、その
支持軸6Bを所要の回転角に割り出して回転させるマガジ
ン割り出し駆動手段6D並びに制御機構(図示せず)とか
らなっている。
【0020】前記金型マガジン6の支持軸6Bは図4で示
されるように、断面四角形の中空軸にされ、両軸頚では
実体の丸軸になされている。そして、この支持軸6Bの外
周面に形成される各側面にはそれぞれ金型保持ユニット
60がほぼ全長にわたり多数取り外し可能に付設されてい
る。その金型保持ユニット60にはそれぞれ金型保持体と
なる金型保持装置70を複数一定方向に向けて円周方向に
等分配されて付設される。
【0021】前記金型保持ユニット60は、1ユニット当
り取り付け時の円周方向に等分して配置される複数の金
型保持装置70をそれぞれ支持する複数の支持ブラケット
63が側面視放射状に分岐突出させて前記支持軸6Bに取り
付けられる支持体61によって取り付けられる構成とされ
ている。そして、その支持体61は、図4乃至図6で示さ
れるように、所要寸法で方形のベース62から前述のよう
に金型保持装置70を配置される方向に分岐突出される支
持ブラケット63を複数個(この具体例では3個、したが
って以後3個として説明する)一体に形成されている。
それら各支持ブラケット63はその先端部にいずれも取付
座部64が全長にわたり形成され、それら各取付座部64に
それぞれ複数箇所で金型保持部が配置できる長さの金型
保持装置70が取り付けられている。前記各支持ブラケッ
ト63は後述する金型保持装置70を取り付け後に図4で示
されるように、支持軸6Bの回転中心からすべて同姿勢に
なるようにそれぞれのベース62からの突出長さを設定さ
れている。なお、それら各支持体61は原則的に同一寸法
のものを所要数支持軸6Bに取り付けられる。
【0022】本実施例のパンチプレス機において使用さ
れる金型50としては、従来のパンチプレス加工において
使用されるようなパンチ型を上金型51とされて、この上
金型51にストリッパ55が付属され、下金型52としてダイ
が用いられる。なお、これら上下金型51,52は前記金型
マガジン6の各金型保持ユニット60の金型保持装置70に
受け入れられるように、その外観形状が在来のものと異
なっている。
【0023】その金型50は一例を図7によって示してい
る。この図において、上金型51、すなわちパンチは所要
形状のパンチチップ53とクランプシャンク53a とが軸中
心でボルト53b によって一体的に連結されている。その
クランプシャンク53a の外周部は、前記パンチプレス機
の加工ヘッド5aに装着されて係止保持されるように共通
して特定の寸法形状にされている。そして、前記クラン
プシャンク53a の基部には搬送時の把持リング54が被嵌
固着されている。この把持リング54は外周部に円周方向
にV形の把持溝54a が、また軸心を通る平面上で相対向
する位置に軸心に向かってV形切込み54b ,54b が対称
に設けられている。さらにその把持リング54には上面に
前記一対のV形切込み54b ,54b 形成位置と90°変位
して中心から所定半径位置で軸線に平行する位置決めピ
ン54c が突設されている。本実施例において位置決めピ
ン54c は、所要直径の円筒片を前記把持リング54の下面
から六角孔付きボルトによって取り付けられ、解脱不能
に設けられている。また、上面の適所には収納時におけ
るずれ防止用の係止凹部54d として皿もみされた凹所が
設けられている。なお、前記位置決めピン54c の取付位
置とその位置決めピン54c の外径及び前記係止凹部54d
についてはパンチ51の形状に係わりなく統一されたもの
であることが好ましい。
【0024】前記パンチ51に付属するストリッパ55は、
そのパンチ51の形状に応じて種々のものが採用できる。
そして、そのストリッパ55は一般にパンチ51を構成する
材料よりも軟質の材料で構成され、パンチ51の外形に被
嵌して上下に摺動可能に支持されている。但し、このス
トリッパ55はパンチ51によっては上下摺動せずにクッシ
ョン性を持たせることもできる。なお、外周に設けられ
るV形の把持溝55a は金型受渡し時の把持用の溝であ
り、前記パンチ51と同様の把持用のV形切込み(図示せ
ず)をも一対備えている(小型のパンチの場合にはこの
把持用のV形切込み及びV形の把持溝55a を有しな
い)。
【0025】下金型52、すなわちダイは図8に一例が示
されるように、基本的に従来のものと同様にされ、外周
部に把持用のV形の把持溝56a が形成され、かつ前記パ
ンチ51と同様の一対のV形切込み56b ,56b を備え、さ
らにそれらV形切込み56b ,56b の形成位置から90°
変位した外周部に位置決め切込み56c が設けられ、かつ
下面側に前記V形切込み56b ,56b の形成方向に平行し
て(前記位置決め切込みの形成軸線と直交する方向)に
少なくとも1個の係止溝56d が設けられている。また、
上面の適所に前記パンチ51と同様の係止凹部56e が設け
られている。
【0026】前述のような金型50(パンチ51とストリッ
パ55及びダイ52)を保持する金型保持装置70は、前記図
5及び図6で示されるように、前述の金型保持ユニット
60における支持体61の支持ブラケット63先端部の取付座
部64に基端部をそれぞれボルト67締着されて所定の方向
に取り付けられている。なお、複数設けられるので、以
下その1つを代表して説明する。
【0027】この金型保持装置70は、5枚の金型受支片
71,72,73,74,75を前記金型50の各部位の厚みに対応
できる間隔でスペーサ76,76,76,76を基端部側に介在
されてボルト77により締結固定され、各金型受支片71,
72,73,74,75が平行になるようにして上下に積み重ね
られている。そして、これら金型受支片71,72,73,7
4,75は適宜厚みの金属板で図5にて示されるように所
要のピッチPで複数箇所(本実施例では5箇所)に金型
50を受け入れて保持できる金型保持部(もし1箇所の場
合には、即この金型保持部が金型保持装置70を構成する
ことになる。したがって、以下この1箇所の金型保持部
を代表して説明する。)が設けられている。そして、前
記各金型受支片71,72,73,74,75には図示されない前
記パンチ51その他の金型部分の切込みと、位置決めピン
54c や位置決め係止凹部に対応する切込み,係止部品な
どが設けられて、金型50を受け入れて定位置に保持でき
るようになされている。なお、この具体例では図上第1
段目と第2段目との金型受支片71,72の間にパンチ51の
把持リングが受け入れられ、第2段目と第3段目との金
型受支片72,73の間にストリッパ55が受け入れられ、さ
らに第4段目と第5段目との金型受支片74,75の間にダ
イ52が受け入れられるようになされている。
【0028】前述の金型保持装置70を構成する金型受支
片のうち第5段目の金型受支片75には、図5,図6で明
らかなように、金型受け入れ中心線aに平行して所要長
さで前方に突き出す固定ドグ79,79が金型受け入れ切込
み部78の両脇に基端部を固着されて突設されている。こ
れら固定ドグ79,79は上面を金型受支片75の上面と一致
させるとともに先端部に受け勾配の傾斜面79' が形成さ
れ、適宜幅の部材で構成されている。
【0029】そして、このような構成の金型保持装置70
は前記支持体61の支持ブラケット63によって、図4で示
されるように前記金型搬送手段11における金型ハンド20
による受渡しが行われる位置で、金型50の軸線が垂直に
保持される姿勢となるように、前記支持ブラケット63の
取付座部64に基端部が締着されている。
【0030】次に図9及び図10に金型搬送装置10にお
ける金型搬送手段11の金型ハンド20の一例が示されてい
る。この金型ハンド20はキャリヤー15に昇降手段16を介
して取り付けられ、所要角度水平旋回できるとともに金
型50の受渡しレベルと加工センター5の加工ヘッド5a及
び固定台5bへの金型供給交換ができるレベルとの間で昇
降できるようになされている(図2参照)。
【0031】前記金型ハンド20は予め設定された角度で
2本のアーム21,21が前記昇降手段の下部に設けられる
旋回駆動機と連結される旋回中心を備える基部22から突
き出され、それぞれのアーム21,21の先端部に前述の金
型50(パンチ51,ストリッパ55及びダイ52)をセットさ
れた状態で把持できる把持機構30を備えている。これら
アーム21,21先端部に付設される把持機構30はいずれも
同一であるのでその一方について構成を説明する。
【0032】把持機構30はアーム21の先端の取付座部23
に上部ブラケット31が取り付けられ、前記アーム21の取
付座部23から所要寸法下側に設けられる取付切込み24に
下部ブラケット32の基端が挿入固着され、その上部ブラ
ケット31にパンチ51とストリッパ55との把持片対33A ,
33B が支持されて設けられ、下部ブラケット32にダイ52
の把持片対33C が支持されて設けられている。前記各把
持片対33A ,33B ,33C は、それぞれ把持片33a ,33b
,33c を左右一対対称にそれらの基幹部でピン34,34'
によって同一軸心上で前記各ブラケット31,32の両側
のウイング部31a,31a 及び32a ,32a に枢支され、後
端部でコイルばね36,36によってそれぞれ常時先端に設
けられている各係止爪37a ,37b ,37c が把持すべき金
型(パンチ51,ストリッパ55あるいはダイ52)の把持部
(パンチ51の把持リング54,ストリッパ55の外周部,ダ
イ52の外周部が対応する)側部に設けられた各V形切込
み54b ,54b ,56b ,56b に係合するように付勢されて
いる。
【0033】そして、前記各把持片33a ,33b ,33c は
いずれも先端部を偏平にされて、かつ把持部33a',33
b',33c'をパンチ51の把持リング54,ストリッパ55及び
ダイ52におけるV形の把持溝54a ,55a ,56a に対応す
る寸法ではまり込む尖端を平らにされて上下に勾配を付
けて先すぼみ形状にされ(図11参照)、基幹部におい
て枢支位置よりやや離れた位置でロックピン35,35によ
って把持中心から左右の方向の移動を固定されるように
され、それらロックピン35,35による固定を解かれると
後端部のコイルばね36による付勢に抗して各係止爪37a
,37b ,37c を備える先端部が拡開可能なようにされ
ている。そして、前記各係止爪37a ,37b ,37c は、図
11で示されるように、把持するパンチ51の把持リング
54,ストリッパ55及びダイ52における各V形切込み54b
,54b ,55b ,55b ,56b ,56b に係合できるよう
に、把持軸心(金型50の軸心)に平行してそれぞれピン
状に形成されている。
【0034】前記ロックピン35,35は、前記上部ブラケ
ット31のウイング部31a ,31a と下部ブラケット32のウ
イング部32a ,32a とを上下方向に貫通するロックピン
挿通孔38,38' を貫通させて設けられる。そして、それ
らロックピン35,35はいずれも図12で示されるよう
に、前記上下両ブラケット31,32のウイング部31a と32
a とを跨ぐ中間部で前記両ウイング部31a ,32a 間にて
コイルばね39を被嵌されて、そのロックピン35に突設さ
れる鍔35a が下部ブラケット32のウイング部32a上面に
当接されて各把持片33a ,33b ,33c の動作をロックす
るようにされている。また、ロックピン35は各把持片33
a ,33b ,33c のロックピン挿通孔33a",33b",33c"に
対応する位置で所要の区間に細径部35b ,35b が設けら
れ、ロック状態で図12に実線で表される状態となるよ
うに関係付けられ、ロック解除の際に前記各把持片33a
,33b ,33c のロックピン挿通孔33a",33b",33c"か
らロックピン35の太い径の部分35c ,35c ,35c が図1
2に鎖線で示されるように抜け出される位置関係に形成
されている。そして、このようなロックピン35の下端部
35b'は下部ブラケット32の下面より長く突き出され、ま
た上端部も上部ブラケット31の上面より突き出された状
態で上下方向に摺動可能に配されている。
【0035】上部ブラケット31の上面には、前述のよう
なロックピン35,35のうちの一方のものに対して、その
ロックピン35の上下動変位、すなわち把持片対33A ,33
B ,33C のロック・アンロックを検出するためのロック
センサー41が付設されている。このロックセンサー41と
しては例えばコイルスプリング式の接触片を備えるリミ
ットスイッチなどが採用できる。そして、そのロックセ
ンサー41は金型搬送装置10の図示されない制御機構に電
気的に接続されて金型50の把持状態を確認できるように
なされる。
【0036】上述のような金型搬送手段11に対して金型
の収容部、言い換えると金型マガジン6での金型50の受
渡しに際しては、金型保持装置70における固定ドグ79に
よって前述のロックピン35をロック状態から解除される
ようにされている。それに対して、パンチプレス機本体
での加工センター5位置では、例えば図13及び図14
で示されるようなアンロック操作手段42が採用される。
そのアンロック操作手段42としては、固定ベッド2上に
設けられるダイの固定台5bに付設される固定ドグ43,43
により前述の金型保持装置70における固定ドグ79と同様
にして前記ロックピン35を操作できるようになされてい
る。なお、前記固定ドグ43,43はダイ52の装着中心を通
る金型受渡し操作中心線aの左右に、前記金型ハンド20
の把持機構30におけるロックピン35の配置間隔と合致す
るようにして固着されている。
【0037】次に、本実施例の金型移送装置の作動につ
いて説明する。前述のようになされる金型ハンド20は、
金型搬送装置10を操作する駆動部がパンチプレス機の制
御機構によって操作されて旋回駆動機17が作動すると所
要角度旋回される。また、昇降手段16を操作されること
によって前記加工センター5に対する金型50の受渡しレ
ベルと金型マガジン6における所要位置での金型保持装
置70と金型50の受渡しレベルとの高低差分昇降される。
【0038】そして、金型50の移送に際しては、パンチ
プレス機の図示されない駆動制御部からの指令によって
金型マガジン6が作動されて所要の金型50の収容番地が
選択されると、同時に金型搬送手段11の金型ハンド20を
備えるキャリヤー15が走行レール12に沿って所要の位置
まで移動させられて目的の金型50が受渡しできるように
なされる。
【0039】まず、所要位置でキャリヤー15が停止する
と金型ハンド20の旋回によって、一方のアーム21の先端
の把持機構30の軸心線が金型マガジン6側の金型保持装
置70にて保持されている金型50の軸心線を通る鉛直面上
で直交する状態に位置される。そこで、金型ハンド20を
キャリヤー15側の支持機構によって金型保持装置70で保
持されている金型50に向かって前進させる。この状態で
金型ハンド20の把持機構30の各把持片対33A ,33B ,33
C は金型保持装置70によって保持されている金型(パン
チ51,ストリッパ55及びダイ52)の各把持部(パンチ51
の把持リング54,ストリッパ55の外周,ダイ52の外周の
各V形の把持溝54a ,55a ,56a )に合致される(図4
参照)。
【0040】このようにして金型ハンド20が前進される
と、その把持機構30におけるロックピン35の下端が当該
金型保持装置70の下部に設けられている固定ドグ79に前
進する途中で接触されて押し上げられる。その結果図1
2における鎖線にて示されるように各把持片33a ,33b
,33c のロックピン挿通孔33a",33b",33c"において
太い径の部分35c ,35c ,35c が一斉に抜け出し、それ
ぞれの位置にてロックピン35の細径部35b ,35b ,35b'
が位置する状態に保たれる。したがって、各把持片33a
,33b ,33c はいずれもロックピン35に対して細径部3
5c とロックピン挿通孔33a",33b",33c"との空隙分可
動状態となる。すなわち、僅かに回動可能な状態とな
る。
【0041】そこで、その金型ハンド20の把持機構30に
よる把持軸心が金型50の軸心とほぼ合致する状態までそ
の金型ハンド20を前進させて停止すると、各把持片対33
A ,33B ,33C のそれぞれの把持片33a ,33b ,33c 先
端に設けられる各係止爪37a,37b ,37c がパンチ51,
ストリッパ55及びダイ52にそれぞれ設けられる各V形切
込み54b ,56b (ストリッパ55については図示されな
い)と係合されて把持状態となる。したがって、所定の
順序で金型保持装置70内から把持する金型(パンチ51,
ストリッパ55及びダイ52)を1セットとして収容保持さ
れていた姿勢のままで金型保持装置70から外部に取り出
すことができる。そして、金型ハンド20の把持機構30が
金型保持装置70内から後退される途中において固定ドグ
79と接触して押し上げられていたロックピン35がその固
定ドグ79との接触を断たれると、当該ロックピン35の鍔
35a に付勢されているコイルばね38によってその鍔35a
が下部ブラケット32の上面に当接され、太い径の部分35
c ,35c ,35c がそれぞれロックピン挿通孔33a",33
b",33c"に挿入されて(図12で実線で示される状態)
各把持片33a ,33b ,33c が固定される。それ故に、キ
ャリヤー15が移動される間把持された金型50は脱落する
ことなく搬送される。なお、この把持機構30による金型
50の把持に際しては、前述のように各把持片33a ,33b
,33c がいずれもロックピン35の細径部35b ,35b ,3
5b'とロックピン挿通孔33a",33b",33c"との空隙分だ
けの動きで回動して把持操作されるので音の発生が殆ど
生じない。
【0042】金型ハンド20によって保持される金型50
は、金型搬送装置10の作動手順によって操作されて、一
旦前記金型マガジン6の金型保持装置70との金型受渡し
位置から走行位置まで後退された後に(図15参照)、
昇降手段16の作動で所定のレベルまで下降され、その後
に加工センター5まで移動させてその加工センター5に
おける加工ヘッド5aに対してはパンチ51及びストリッパ
55を、そして、固定台5bのダイ取付部5cに対してはダイ
52を、それぞれ装着させることによりパンチプレス加工
が行えることになる。
【0043】その加工センター5においては金型ハンド
20が所要角度旋回され、搬送された金型50を把持してい
るアーム21をやや下降させてその加工センター5の加工
ヘッド5aと固定台5bとの間に水平移動させて挿入させ
る。すると、当該位置で固定台5b上のダイ取付部5cに進
入する両側位置に設けられる固定ドグ43,43により前述
の金型保持装置70における固定ドグ79と同様にして前記
ロックピン35の下端が接触することにより、そのロック
ピン35,35が押し上げられて一斉に把持片対33A,33B
,33C の固定を解かれることになる。したがって、そ
れら把持片対33A ,33B ,33C はいずれも回動可能にさ
れるので、ダイ52は固定台5bのダイ取付部5cに受け入れ
られ、またパンチ51とストリッパ55とは加工ヘッド5a側
に取付可能となる。なお、そのパンチ51とストリッパ55
とは加工ヘッド5aが下降することによりパンチ51のシャ
ンクが加工ヘッド5aに設けられている装着孔に受け入れ
られて取り付けられる(この際加工ヘッド5aに設けられ
る図示されないパンチ51の固定手段の作動によってその
パンチ51のクランプシャンク53a が固定される)。
【0044】上述では加工ヘッド5a及び固定台5bのダイ
取付部5cにダイ52が装着されていない状態(空の状態)
での説明であるが、既に使用済みの金型50があれば前記
搬送された金型50の装着に際して金型ハンド20の他方の
アーム21に取り付く把持機構30の把持片対33A ,33B ,
33C による取り外し操作が先に行われる。この金型50の
交換に際しては、空の状態にある把持機構30を前述の金
型マガジン6の金型保持装置70における金型受け取り時
の操作に前記ダイ取付部5c及び加工ヘッド5aに対するパ
ンチ51装着時と逆の操作を加えた要領で作動させること
により金型50をセットにして受け取ることができる。し
たがって、加工ヘッド5a及び固定台5bからパンチ51及び
ストリッパ55とダイ52とを取り外したならば、当該位置
で金型ハンド20を旋回させて一方のアーム21を加工ヘッ
ド5aに対向させ、その後に前記要領で加工ヘッド5a及び
固定台5bに対して搬送された新たな金型50(パンチ51,
ストリッパ55,ダイ52)を装着させる。こうして、交換
操作によって取り外された金型50はその金型ハンド20を
移動させて金型マガジン6に戻すことになる。なお、交
換された金型50は前述の金型取り出し操作と逆の操作に
よって金型マガジン6における所定の金型収容番地に戻
される。
【0045】このようにして本実施例の金型移送装置に
よれば、金型50は金型マガジン6に収容される金型保持
装置70に対して、あるいは加工センター5位置で前述の
ようにして加工ヘッド5a及び固定台5bに対して、それぞ
れ当該位置において金型ハンド20が前進されると把持機
構30に設けられるロックピン35が自動的にそれぞれの位
置に配設される固定ドグ43,79によってロックを解かれ
るようにされ、かつ把持機構30の各把持片対33A ,33B
,33C が金型50を把持方向にコイルばね36によって付
勢状態のままで金型セット位置に移行でき、しかる後に
把持機構30を後退させれば、各把持片33a ,33b ,33c
のロックが解除されていることによってパンチ51,スト
リッパ55及びダイ52の各V形切込み54b ,56b から各係
止爪が解脱して簡単に把持を解くことができる。同時に
各把持片は後退される際ロックピン35の押し上げ操作
(固定ドグ43,79によるアンロック操作)が解消されて
コイルばね38による押し戻しによりそのまま固定され、
次の金型把持操作まで空の状態で移動させられる。な
お、把持機構30は金型50を把持して移動される際、ロッ
クピン35によるロックでもって移動中に把持している金
型50が脱落することはない。
【0046】本実施例の金型移送装置では金型ハンド20
において取り扱われる金型50として、主にパンチ51とダ
イ52との組合せたものについて説明したが、このほかに
加工センター5において使用できるものであれば、タッ
ピング工具やその他の切削工具であっても把持片対33A
,33B ,33C によって前述の要領で把持できる機能を
備えているならば同様にして移送させることができる。
【0047】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、金型の把
持方向に作用するばね付勢力のみで上下,水平の両方向
にその把持する金型をガタが生じないように把持されて
金型の装着を円滑に行えるとともに、そのばね付勢力に
抗して把持片を微少に開くことによって上下,水平のい
ずれの方向へも金型を微少移動可能にして金型把持時並
びに金型の装着箇所に移し替える際、把持機構に無理が
生じない構成とされ、しかも全体を至極簡単な構成にし
て確実な金型の移送ができる。また、金型ハンドには金
型を把持して後のロック機構の作動に関してその駆動源
を持たずに済み、前記金型の装着及び取り出し操作時の
作動操作を単純化できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による金型移送装置が適用されるパンチ
プレス機の一実施例の平面図である。
【図2】図1のII−II方向から見た側面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】本発明によるパンチプレス機における金型マガ
ジンの一実施例の一部切欠き断面図である。
【図5】図4におけるV −V 方向から見て一部の金型保
持装置を取り除いた状態で示される金型保持ユニットの
図である。
【図6】金型保持ユニットの要部を拡大して示す断面図
である。
【図7】本発明による金型移送装置が取り扱う金型の一
例を示す図であって、(a) はパンチ(上金型)の断面
図、(b) は下金型(ダイ)の断面図、(c) はパンチの平
面図である。
【図8】下金型(ダイ)の一例を示す図であって、(a)
は平面図、(b) は縦断面図である。
【図9】本発明の金型移送装置における金型ハンドの一
例を示す一部断面の平面図である。
【図10】図9におけるC−C線に沿った一部断面で表
す側面図である。
【図11】金型の把持機構における把持片の要部を拡大
して表す図であり、(a) はパンチに対する把持片とその
係止爪を示し、(b) はストリッパに対する把持片とその
係止爪を示し、(c) はダイに対する把持片とその係止爪
を示している。
【図12】金型の把持機構における把持片のロック機構
の要部を示す拡大一部断面図である。
【図13】パンチプレス機における加工ヘッド部での金
型の把持機構のアンロック操作手段の配置態様の一例を
示す図で、(a) は固定台のダイ取付部を示す平面図、
(b)はb−b視図である。
【図14】パンチプレス機における加工ヘッド部への金
型の把持機構による装着の態様を表す図である。
【図15】金型マガジンの金型保持装置に対する金型搬
送手段の金型ハンドによる金型の受渡し態様を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 メインフレーム 5 加工センター 5a 加工ヘッド 5b 固定台 6 金型マガジン 10 金型搬送装置 11 金型搬送手段 12 走行レール 15 キャリヤー 16 昇降手段 20 金型ハンド 21 アーム 22 アームの基部 30 把持機構 31 上部ブラケット 32 下部ブラケット 33A,33B,33C 把持片対 33a,33b,33c 把持片 33a’,33b’,33c’ 把持片の把持部 33a”,33b”,33c” 把持片のロックピン挿
通孔 34,34’ 把持片の回動支持用のピン 35 ロックピン 35b ロックピンの細径部 36 コイルばね 37a,37b,37c 係止爪 38,38’ ブラケットのロックピン挿通孔 41 ロックセンサー 42 アンロック操作手段 43,79 固定ドグ 50 金型 51 パンチ(上金型) 52 ダイ(下金型) 54 把持リング 54a V形の把持溝 54b,56b V形切込み 54c 位置決めピン 54d 係止凹部 55 ストリッパ 55a,56a V形の把持溝 56c 位置決め切込み 56d 係止溝 60 金型保持ユニット 70 金型保持装置 75 下位の金型受支片

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型交換装置を備えるパンチプレス機に
    おいて、金型収容部と加工ヘッドの金型装着部との間で
    上下両金型をセットにして搬送する金型搬送手段が前記
    上下両金型を同軸心上で把持する把持機構を備え、この
    把持機構は前記上下両金型の各把持部に対応する把持片
    対を常時両側から把持方向に付勢されて設けられ、かつ
    前記把持片対を構成する各把持片の各支持軸位置から離
    れた位置に把持片のロック機構が付設され、このロック
    機構は前記金型収容部または前記金型装着部に設けられ
    るアンロック操作手段によって軸心方向に摺動されると
    各把持片の固定を解除させるロックピンを備えているこ
    とを特徴とするパンチプレス機における金型移送装置。
  2. 【請求項2】 前記把持機構は、少なくとも2組の把持
    片対を有している請求項1に記載のパンチプレス機にお
    ける金型移送装置。
  3. 【請求項3】 前記把持機構の複数組の把持片対は、被
    把持金型の軸心線に沿って所要の間隔で各把持片対が平
    行に配設されている請求項1または2に記載のパンチプ
    レス機における金型移送装置。
  4. 【請求項4】 前記把持機構の把持片は、被把持金型に
    設けられる把持溝に係合する把持部を先端部内側面部に
    形成されるとともに、その把持部先端に被把持金型に設
    けられるV形切込みと係合して係止する係止爪を備えて
    いる請求項1乃至3のいずれかに記載のパンチプレス機
    における金型移送装置。
  5. 【請求項5】 前記把持機構の把持片に設けられる前記
    係止爪は、前記被把持金型の軸心線に平行に延出形成さ
    れている請求項4に記載のパンチプレス機における金型
    移送装置。
  6. 【請求項6】 前記把持機構は、前記各把持片対を被把
    持金型の軸心線に直交する方向に把持動作されるように
    設けられ、それら把持片対の各把持片が回動支持軸より
    後半部でそれら把持片を支持するブラケットの側部と前
    記各把持片の後半部適所との間に把持方向への付勢手段
    が設けられ、前記各把持片の前半部は偏平に形成される
    構成である請求項1乃至4のいずれかに記載のパンチプ
    レス機における金型移送装置。
  7. 【請求項7】 前記把持片のロック機構は、被把持金型
    の軸心線に沿って複数段に配設される前記把持片対に対
    して、前記各把持片の回転支持軸と平行してそれら把持
    片を貫通するロックピンが設けられ、これらロックピン
    は各把持片に設けられるロックピン嵌挿孔と摺動自在に
    嵌合する部分とそれら各ロックピン嵌挿孔よりも細径部
    分とを、前記各把持片対の配設間隔に対応させて形成さ
    れるとともに、付勢手段によってロック方向に付勢力を
    付与され、被把持金型の受取・払い出し位置で前記ロッ
    クピンが前記付勢力に抗して移動されて前記細径部分が
    各ロックピン嵌挿孔内に移動されて位置すると前記各把
    持片が回動可能にされる構成である請求項1乃至4また
    は6のいずれかに記載のパンチプレス機における金型移
    送装置。
  8. 【請求項8】 前記ロック機構のロックピンは、ロック
    状態で把持機構の把持片対支持部端面より外方に突き出
    されており、そのロックピン突出端が被把持金型の受取
    ・払い出し位置に付設のアンロック操作手段と接触する
    ことによって前記細径部分を各ロックピン嵌挿孔内に移
    動させて各把持片の把持状態での固定が解除される構成
    である請求項1乃至4,6または7のいずれかに記載の
    パンチプレス機における金型移送装置。
  9. 【請求項9】 前記ロック機構のアンロック操作手段
    は、前記金型収容部及び金型装着部に設けられる固定さ
    れたドグもしくはカムである請求項1,7または8のい
    ずれかに記載のパンチプレス機における金型移送装置。
  10. 【請求項10】 前記ロック機構のロックピンのアンロ
    ック操作側と反対の側には、そのロックピンのロック・
    アンロックを検知するクランプ検知センサーが付設され
    ている請求項1乃至4,6,7または8のいずれかに記
    載のパンチプレス機における金型移送装置。
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CN117961027A (zh) * 2024-03-28 2024-05-03 新乡市华正散热器有限公司 一种散热器水箱壳生产用压铸装置

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