JPH07166316A - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法

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JPH07166316A
JPH07166316A JP5313693A JP31369393A JPH07166316A JP H07166316 A JPH07166316 A JP H07166316A JP 5313693 A JP5313693 A JP 5313693A JP 31369393 A JP31369393 A JP 31369393A JP H07166316 A JPH07166316 A JP H07166316A
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JP
Japan
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cooling
steel sheet
plating
alloying
coating weight
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Withdrawn
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JP5313693A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Nakamura
文彰 中村
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造の
際、付着量が大きい面のみの合金化速度を向上する方法
を提供する。 【構成】 連続的に溶融めっきを施した後、加熱合金化
をする際、付着量が大きい面のみに対しめっき直後に表
面温度が350℃以下の範囲になるように冷却し、熱応
力を加えることで、合金化反応を阻害すると考えられて
いるめっき層/地鉄界面のFe−Zn−Al合金層にク
ラックを生じせしめ、合金化速度を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用防錆鋼板は部位によって要求項
目が異なる。特に外部パネルは内面側と外面側で要求項
目が異なり、内面側は主に耐食性が要求される。これは
ドア、フード、トランクのヘム部に於いて水が溜り、よ
り腐食され易い環境になりうるからである。この要求に
対してはめっき付着量を増加することが有効である。ま
た、外面側は主に表面外観及び溶接性が要求される。溶
接性に対しては付着量を減少することが有効である。こ
の2つの要求を同時に満たす為には表裏の付着量が異な
る合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する必要がある。従
来の合金化プロセスでは表裏目付け量が異なる場合、表
裏の熱容量が異なる為、薄目付け側に対して厚目付け側
の合金化度(めっき層中の鉄含有率)が低くなってしま
うという問題点を有する。しかも、合金化度が基準値を
下回ると耐食性が低下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は合金化溶融亜
鉛めっき鋼板の片面だけの合金化速度を向上する方法を
提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】表裏の熱容量が異なる合
金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造するためには亜鉛付着量
が大きい側の合金化速度を向上する必要が有る。そのた
め本発明者らは鋼板のFe−Zn合金化反応の検討を行
った結果以下の知見を得た。鋼板がAlを添加した溶融
亜鉛浴に浸入すると、Alの方がZnよりFeとの反応
性が高いためAlが優先的に反応する。その結果、鋼板
とめっき層の間にFe−Al合金層が形成し、この一部
がZnと置換されFe−Al−Zn合金を形成する。こ
の合金がFeとZnの合金化反応を遮る為、合金化反応
速度を向上するには、Fe−Al−Zn合金層にクラッ
クを生じさせることが有効である。クラックがパスとな
りFe−Zn合金化反応が起こり易くなるからである。
【0005】それには熱応力を加えることが有効である
と考えられる。α−Feの熱膨張係数は0.14×10
4 、Znは結晶の軸に平行な場合は0.63×104
垂直な場合は0.141×104 、Alは0.315×
104 であり、α−Fe、Znと比較してAlの熱膨張
係数が非常に大きい為、温度を変化させた場合に生じる
歪が非常に大きく、めっき層/地鉄界面に生成するFe
−Al−Zn合金層にクラックを生じさせることが出来
る。
【0006】本発明法は以上の知見に基づき、合金化が
遅れる亜鉛付着量が大きい面の合金化を促進するもので
あり、その旨とすることは、連続的に溶融亜鉛めっきを
施し、引き続いて加熱合金化を行なう際、表裏亜鉛付着
量が異なる様にめっきを行った後、亜鉛付着量が大きい
面に対し、めっき表面温度が350℃以下になるように
冷却し、再び板温が460〜600℃の範囲になるよう
に加熱することを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板
の製造方法である。
【0007】
【作用】以下に本発明を図面に従って詳細に説明する。
従来の合金化プロセスでは表裏目付け量が異なる場合、
表裏の熱容量が異なる為、薄目付け側に対して厚目付け
側の合金化度(めっき層中の鉄含有率)が低くなってし
まうという問題点を有する。従って厚目付け側のみ合金
化速度を促進する必要がある。合金化速度向上の為に
は、めっき層/地鉄界面に形成されるFe−Al−Zn
合金層のFe−Zn合金化反応抑制効果を弱めることが
有効である。そのため本発明法は、連続的に溶融めっき
した後加熱合金化する際、めっき直後に冷却する。但
し、冷却後の板温を350℃よりも高い温度にするとF
e−Al−Zn合金層にクラックを生じさせる為に十分
な歪を与えることが出来ない為、冷却後の板温は350
℃以下にする必要がある。
【0008】又、冷却の温度を200℃よりも低い温度
にした場合、加熱合金化時に十分加熱出来なくなる為、
合金化後の鋼板が未合金状態となる可能性がある為、2
00℃以上が好ましく、冷却速度は従来使用されている
溶融めっき設備を用いて上記の冷却及び加熱を行なう為
には50〜200℃/秒の範囲で可能な限り急速加熱、
急速冷却を行なうことが好ましい。又、冷却方法として
はめっき後に冷却帯を設置する方法、冷却されたワイピ
ングガスを使用する方法について実施した。
【0009】図1は本発明に係るヒートパターンを示す
図である。図1に示すように、本発明においては、前述
のようにめっき直後に冷却を行い350℃以下とし再び
合金化炉にて460℃〜600℃の範囲に加熱して合金
化処理を行う。また、図2は本発明に係る冷却帯板温と
めっき層中鉄含有率との関係を示す図である。図2に示
すように、めっき層中鉄含有率が7〜13%の鉄含有率
良好域で、その板温は約200℃〜350℃の範囲を示
している。図3は冷却帯板温と耐食性との関係を示す図
である。図3に示す耐食性の評価はJIS Z2371
による塩水噴霧試験を1000時間連続して行い、板厚
減少量を指標として示した。これによれば耐食性良好域
の冷却帯板温は200℃〜350℃であることを示して
いる。
【0010】このような冷却及び加熱を行うためには前
述したように、鋼板がめっき浴中に浸漬された後めっき
浴外へ引き出され、更に浴外のガスワイピングノズルに
て表面に余剰として付着しためっき層を払拭されて、鋼
板表面に所定厚みのめっきが施こされると同時にワイピ
ングガスの表裏面に温度差を付与した冷却されたガスを
使用するか、ガスワイピングされた後に別途ガスワイピ
ングノズルの上部に冷却帯である冷却エアー装置を表な
いし裏に単独に配設して、これら冷却エアーによって急
速冷却を行うものである。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による加熱合
金化するに際し付着量が大きい面のみに対してめっき直
後に表面温度が350℃以下になるように冷却し、再び
460〜600℃に加熱することにより、表裏の付着量
の異なる合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造することが可
能となり、表面外観の良好で耐食性ならびに溶接性の優
れた鋼板を得ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒートパターンを示す図、
【図2】本発明に係る冷却帯板温とめっき層中鉄含有率
との関係を示す図、
【図3】冷却帯板温と耐食性との関係を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に溶融亜鉛めっきを施し、引き続
    いて加熱合金化を行なう際、表裏亜鉛付着量が異なる様
    にめっきを行った後、亜鉛付着量が大きい面に対し、め
    っき表面温度が350℃以下になるように冷却し、再び
    板温が460〜600℃の範囲になるように加熱するこ
    とを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
JP5313693A 1993-12-14 1993-12-14 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 Withdrawn JPH07166316A (ja)

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