JPH0716580Y2 - 2軸延伸ブロー成形壜体 - Google Patents

2軸延伸ブロー成形壜体

Info

Publication number
JPH0716580Y2
JPH0716580Y2 JP1988065320U JP6532088U JPH0716580Y2 JP H0716580 Y2 JPH0716580 Y2 JP H0716580Y2 JP 1988065320 U JP1988065320 U JP 1988065320U JP 6532088 U JP6532088 U JP 6532088U JP H0716580 Y2 JPH0716580 Y2 JP H0716580Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
flat wall
leg
stretch blow
molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988065320U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01170605U (ja
Inventor
善明 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP1988065320U priority Critical patent/JPH0716580Y2/ja
Publication of JPH01170605U publication Critical patent/JPH01170605U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0716580Y2 publication Critical patent/JPH0716580Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、2軸延伸ブロー成形された合成樹脂製の壜体
の構造に関するものである。
〔従来の技術〕
結晶性の合成樹脂材料であるポリエチレンテレフタレー
ト樹脂等の合成樹脂で成形された一次成形品を2軸延伸
ブロー成形により壜体に構成した製品が広く使用されて
おり、充分な延伸を施すことにより耐内容物性に優れた
ものとなり、また、肉薄で軽量でありながら耐衝撃性に
優れ、安価に大量生産が可能である等の多くの利点を持
つものである。
周知のように、2軸延伸ブロー成形は、一次成形品を金
型内で延伸ピンにより軸方向に延伸させると共に、エア
のブローにより径方向に延伸させて達成するのである
が、ブローによる延伸においては、延伸変形は金型成形
型面への成形品の接触により停止するので、成形型面へ
の接触時点が遅れる成形品部分ほど大きな延伸量を受け
ることになる。
例えば、胴部が角筒形状となった壜体の場合、平坦壁部
分に比べて、角部分は、壜体の中心軸からの径方向の距
離が大きいので、より大きい延伸を受けて最終形状に成
形されることになる。
このように、2軸延伸ブロー成形された合成樹脂製の胴
部を角筒形状とした壜体にあっては、胴部の平坦壁部分
と角部分との間に延伸量の差が必然的に生じ、この平坦
壁部分と角部分との間に延伸量の差によるわずかな物性
の相違、具体的には延伸量の大きい角部分に比べて平坦
壁部分の方が機械的な剛性がわずかに劣り柔らかくなる
という相違が発生することになる。
そこで、従来は、上記した角筒形状をした胴部の平坦壁
部分と角部分との物性の相違を利用して、この胴部を角
筒形状に成形した壜体を、内容液を熱充填する壜体とし
て利用している。
すなわち、内容液を熱充填した後に直ちに壜体を密閉す
ると、内容液の冷却に伴って壜体内に負圧が発生する
が、この壜体内に発生した負圧を柔いがゆえに弾性変形
し易い平坦壁部分の弾性変形により吸収し、もって壜体
全体が、負圧による変形のために不正に歪むことがない
ようにしているのである。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように、2軸延伸ブロー成形された合成樹脂製の角
筒形状をした壜体は、内容液を熱充填する耐熱壜体とし
て都合の良い物性を発揮することができるのであるが、
全体を均一には延伸成形されない胴部と、全体を均一に
延伸成形した底部との接続部分である脚部には、胴部に
おける不均一延伸による内部歪の影響が強く現れること
になり、このため脚部にわずかながら歪変形が生じるこ
とになっていた。
この脚部に生じた歪変形は脚部の最下端面の平坦性を低
下させることになり、このため成形された壜体の直立性
(水平面上に壜体を自立させた際における壜体中心軸の
垂直線に対する傾斜が少ないほど、その壜体の直立性は
良い)が低下すると云う問題が生じている。
この上記した問題点は、壜体の耐熱性を高めるために、
壜体をヒートセットした場合には、より大きく現出され
ることになるし、同様に大型壜体になるほど不都合な影
響を生じることになる。
例えば、この種の壜体は、設定された一定の搬送ライン
に沿って滑走搬送されながら、内容液の充填、キャッピ
ング、ラベルの貼着、そして箱詰めの処理を順に受けて
商品化されるのであるが、壜体の直立性が許容範囲を越
えると、内容液の充填、キャッピングそしてラベルの貼
着処理における壜体口部の位置出しが達成できず、上記
処理が実施不可能となり、また内容液充填後における壜
体の重量はかなり大きくなるので、滑走搬送時における
摺動抵抗が大きくなり、このため搬送中の壜体が転倒す
る等により、壜体処理が円滑に達成できないと云う重大
な不都合を生じていた。
また、この種の2軸延伸ブロー成形壜体は比較的大型壜
体が多いので、内容液を充填した状態では、その全体重
量が大きく、このため前記したように、滑走搬送時に搬
送路面との間で大きな摺動抵抗を生じることになる。こ
れとは別に、滑走搬送中の壜体は、各処理の処理スピー
ドの相違から壜体同志が接触した状態で後方から押され
て圧送される状況となる。このように、壜体が圧送され
る状態となると、前記した大きな摺動抵抗のために、接
触し合った壜体部分に大きな横圧力が作用することにな
る。この種の壜体は、より安定した圧送を得るために、
胴部の下端部で互いに当接するように、胴部の下端部を
最も大径に成形しているのが一般であるため、この胴部
の下端部、すなわち胴部と底部との連設部分である脚部
の上端部に大きな横圧力が作用することになる。
胴部を角筒形状とした壜体の場合、圧送搬送時に互いに
当接し合うのは、平坦壁部分の下端に位置する脚部部分
であるため、他の脚部部分に比べて延伸量の少ない分だ
け剛性がわずかに劣っており、このため作用する強力な
横圧力により、この脚部部分に陥没変形が生じると云う
問題があった。
本考案は、上記した従来技術における問題点を解消すべ
く考案されたもので、胴部を角筒形状とした2軸延伸ブ
ロー成形壜体における脚部全域の延伸量をできる限り均
一にすること、および胴部の平坦壁部分の下端に連設さ
れる脚部部分の剛性不足を機械的構造により高めること
をその目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案による壜体は、胴部
を角筒形状に成形し、底部中央部分を内方に略球孤状に
陥没させて周囲に脚部を形成した合成樹脂製2軸延伸ブ
ロー成形壜体において、胴部の平板状壁部分である各平
坦壁の下端部から脚部の内側部分にかけて、それぞれ複
数の縦溝を並列的に陥没設して構成した。
〔作用〕
複数の縦溝は、胴部の平坦壁下端部分から、この平坦壁
に対向する脚部部分の内側部分にかけて並列に陥没設さ
れているので、この複数の縦溝を設けた平坦壁下端部お
よび平坦壁に対向する脚部部分は、縦溝の凹凸分だけ周
方向への延伸量が増大し、もってこの部分の延伸量不足
を解消することになる。
また、陥没設された複数の縦溝の両側壁部分は、平坦壁
下端部およびこの平坦壁に対向する脚部に外部から作用
する押圧力に対して構造的に補強リブとして作用するこ
とになるため、平坦壁下端部に作用する横圧力に充分に
耐えることができ、不正な陥没変形を生じることがな
い。
また、このように、複数の縦溝を設けることにより、各
平坦壁の下端部分が外力の作用に対して変形し難いもの
となるので、壜体内に発生した減圧を吸収するための平
坦壁の変形を、この平坦壁の中央部分である吸収パネル
壁だけに制限することができ、これにより減圧吸収のた
めの壜体の変形を、一定個所にかつ一定形態に確実に規
制することになる。
〔実施例〕
実施例について、図面を参照して説明する。
壜体1は、ポリエチレンテレフタレート樹脂で2軸延伸
ブロー成形される肉薄な大型の耐熱壜であって、胴部2
は略四角筒形状となっており、この胴部2の各平坦壁3
の中央部分には、壜体1内に発生した減圧により一定形
態で弾性陥没変形し易いように、全体をわずかに湾曲陥
没変形させ、周囲を周溝で区画した吸収パネル壁3aが形
成されている。
この吸収パネル壁3aを設けることにより、壜体1内に発
生した減圧は、この吸収パネル壁3aの内方への弾性陥没
変形により吸収され、壜体1の他の部分に不正な変形が
生じないようにしている。また、弾性陥没変形した吸収
パネル壁3aの周囲には周溝が設けられているので、この
吸収パネル壁3aに生じた陥没変形力は、周囲の平坦壁3
部分に強く伝達されることがなく、周囲の平坦壁3部分
を不正に変形させずに、減圧による壜体1全体の不正な
変形が生じないようにしている。
各平坦壁3の下端部から脚部4の内側部分にかけて設け
られた縦溝5は、図示実施例の場合4本設けられてお
り、この4本の縦溝5の壜体1の外周面に位置する部分
は、一定間隔で設けられている。各縦溝5の間隔を一定
としたのは、縦溝5を設けることにより脚部4における
延伸量の増大を、この平坦壁3に対応した脚部4部分全
域でできる限り均一に得ることができるようにするため
であると共に、平坦壁3の下端部分の横圧力に対する機
械的な耐久力を、この下端部分の全横幅範囲にわたって
強固に発揮できるようにするためである。
〔考案の効果〕 本考案は、上記のごとき構成となっているので、次に記
する効果を発揮する。
壜体の脚部の面積倍率としての延伸量を均一化できるの
で、延伸量不均一による歪変形を脚部に発生するのを大
幅に低減させることができ、これにより直立性の優れた
壜体を得ることができる。
附形された縦溝の両側壁が補強リブとして作用するの
で、平坦壁下端部分の横圧力に対する機械的な耐久力を
大幅に高めることができ、これにより壜体圧送時におけ
る平坦壁下端部分の不正な陥没変形を確実に防止するこ
とができる。
同様に、平坦壁下端部分の機械的な剛性を高めることが
できるので、減圧吸収のために弾性陥没変形した吸収パ
ネル壁の変形力を確固と支えて、この吸収パネル壁の変
形力が脚部に影響を与えるのを確実に阻止し、もって商
品としての直立性を良好に維持することができる。
各縦溝は、壜体の他の構成部分の構造を変更させること
なしに陥没附形されるものであるので、その構成が簡単
であると共に、壜体の成形は従来通りに行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による2軸延伸ブロー成形壜体の一実
施例の正面図である。 第2図は、第1図に示した実施例の平坦壁下端部分の拡
大横断面図である。 第3図は第1図に示した実施例の平坦壁下端部および脚
部を含めた底部の拡大縦断面図である。 符号の説明 1;壜体、2;胴部、3;平坦壁、4;脚部、5;縦溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部(2)を角筒形状に成形し、底部中央
    部分を内方に略球弧状に陥没させて周囲に脚部(4)を
    形成した合成樹脂製2軸延伸ブロー成形壜体(1)にお
    いて、前記胴部(2)の平板状壁部分である各平坦壁
    (3)の下端部から前記脚部(4)の内側部分にかけ
    て、それぞれ複数の縦溝(5)を並列的に陥没設して成
    る2軸延伸ブロー成形壜体。
JP1988065320U 1988-05-18 1988-05-18 2軸延伸ブロー成形壜体 Expired - Lifetime JPH0716580Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988065320U JPH0716580Y2 (ja) 1988-05-18 1988-05-18 2軸延伸ブロー成形壜体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988065320U JPH0716580Y2 (ja) 1988-05-18 1988-05-18 2軸延伸ブロー成形壜体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01170605U JPH01170605U (ja) 1989-12-01
JPH0716580Y2 true JPH0716580Y2 (ja) 1995-04-19

Family

ID=31290761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988065320U Expired - Lifetime JPH0716580Y2 (ja) 1988-05-18 1988-05-18 2軸延伸ブロー成形壜体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0716580Y2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011007734A1 (ja) * 2009-07-13 2011-01-20 大日本印刷株式会社 プラスチックボトル
JP2011020685A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Dainippon Printing Co Ltd 耐圧用ボトル
JP2011020686A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2011020687A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Dainippon Printing Co Ltd 耐圧用ボトル
WO2011027910A1 (ja) * 2009-09-02 2011-03-10 麒麟麦酒株式会社 有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した飲料缶製品
JP2011051625A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Kirin Brewery Co Ltd 有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した飲料缶製品
JP2011068361A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Kirin Brewery Co Ltd 有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した飲料缶製品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7413717B2 (ja) * 2019-10-23 2024-01-16 東洋製罐株式会社 合成樹脂製容器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5524209U (ja) * 1978-08-01 1980-02-16
JPS57194939A (en) * 1981-05-20 1982-11-30 Owens Illinois Inc Self-erecting type plastic bottle
JPS6160432A (ja) * 1984-08-15 1986-03-28 株式会社吉野工業所 合成樹脂製壜体とこの壜体の位置合わせ方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011007734A1 (ja) * 2009-07-13 2011-01-20 大日本印刷株式会社 プラスチックボトル
JP2011020685A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Dainippon Printing Co Ltd 耐圧用ボトル
JP2011020686A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2011020687A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Dainippon Printing Co Ltd 耐圧用ボトル
CN102470950A (zh) * 2009-07-13 2012-05-23 大日本印刷株式会社 塑料瓶
WO2011027910A1 (ja) * 2009-09-02 2011-03-10 麒麟麦酒株式会社 有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した飲料缶製品
JP2011051625A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Kirin Brewery Co Ltd 有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した飲料缶製品
JP2011068361A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Kirin Brewery Co Ltd 有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した飲料缶製品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01170605U (ja) 1989-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7191910B2 (en) Hot fillable container
US4465199A (en) Pressure resisting plastic bottle
US5222615A (en) Container having support structure in its bottom section
US6299007B1 (en) Heat-resistant packaging container made of polyester resin
JP5732458B2 (ja) 高温充填容器
US8308006B2 (en) Thin walled hot filled container
US8047390B2 (en) Container having vacuum panels
US7258244B2 (en) Hot-fill plastic container and method of manufacture
US7438196B2 (en) Container having broad shoulder and narrow waist
JPS6142808Y2 (ja)
JPH0716580Y2 (ja) 2軸延伸ブロー成形壜体
WO2012102972A2 (en) Compact spherical bottle with flat sides
JP2009154943A (ja) 合成樹脂製ボトル
JPH08230855A (ja) 合成樹脂製壜体
JPH06345068A (ja) 環状リブを有する容器
JP2000062743A (ja) 丸型プラスチックボトル
JP2000079925A (ja) 耐熱及び耐圧性ブロー成形ボトル
JPS63203542A (ja) 壜体底壁構造
JPH0740953A (ja) 合成樹脂製壜体
JP2003104345A (ja) 保形性に優れた合成樹脂製容器
JPH0331692Y2 (ja)
JP3608420B2 (ja) プラスチック製容器
JP2511604Y2 (ja) 合成樹脂製2軸延伸ブロ―成形壜体
JPH0415639Y2 (ja)
JPH0331689Y2 (ja)