JP2011051625A - 有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した飲料缶製品 - Google Patents

有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した飲料缶製品 Download PDF

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Abstract

【課題】 缶底部底部30の薄肉化において缶底部の剛性を維持することができ、内圧上昇に伴う自立性を確実に保障することができる底部を備える缶容器本体、およびそれを用いた飲料缶製品を提供する。
【解決手段】 円筒形の側壁と、この側壁に連接して一体的に形成された底部とを有する金属材料からなる有底筒状体形状の缶容器本体であって、前記底部は、下向き外方に湾曲して突出するドーム部と、均等に角度割されたドーム部の複数の周縁箇所をさらに下向き外方に湾曲状に突出させて形成された湾曲支持脚と、を備え、前記底部におけるドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)とした場合に、前記円筒形の側壁の直径D(mm)との関係で、1.04≦R3/D≦1.67の条件を満たす底部を備えるように構成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、有底筒状体形状の缶容器本体、およびそれに飲料を充填した後に蓋シールさせた飲料缶製品に関し、さらに詳しくは、缶底部の形態に特徴を有し、缶底部の薄肉化においても缶底部の剛性を維持することができ、内圧上昇に伴う自立性を確実に保障することができる底部を備える缶容器本体および飲料缶製品に関する。
従来、ビール等の炭酸飲料を缶容器内に密封させたいわゆる陽圧缶の底部形状は、一般に、底部の大部分を占める中央エリアを容器の内部に入り込ませるようなドーム形状とし、底部の着座面として、ドーム形状の外周部にリング状の突起を連接して形成させた構造が採択されている。
このような従来の一般的な陽圧缶は、耐圧強度を確保するために、上記のごとく底部の中央部を容器の内部に入り込ませるようなドーム形状とされ、かつ、底部の厚さが缶の側面を構成する缶胴の厚と比べてかなり肉厚になるように設定されている
このような陽圧缶が用いられる市場規模は極めて大きく、個々の缶に使用されている金属のわずかな量の節約でも、全体を見れば極めて大きな費用削減効果が見込める。
このような観点から、特表2002−515842号公報には、缶底壁の金属材の厚さを減らすことを主たる目的とし、外方に凸のドーム部分と、このドーム部分に形成した複数の略四角錘台形状の支持脚とを設け、これ等の支持脚を円周方向に交互に間隔をおいて配置し、ドーム部分を越えて下方に突出させてなる底壁の開示がなされている。
特表2002−515842号公報
しかしながら、上記の先行特許文献1では、耐圧性、および容器の自立性を確保するための十分な構成の研究および開示はなされておらず、上記の先行特許文献1の開示の内容では、内圧が上昇した場合に、底中央部がわずかに膨らんだだけで容器の自立性が確保できなくなってしまうというおそれがある。
このような実状のもとに、本発明は創案されたものであって、その目的は、缶底部の薄肉化において缶底部の剛性を維持することができ、内圧上昇に伴う自立性を確実に保障することができる底部を備える缶容器本体、およびそれを用いた飲料缶製品を提供することにある。
このような課題を解決するために、本出願に係る発明者らは、特に、脚部高さ、ドーム部分の曲率半径、および缶直径などを含む各種のパラメータについて鋭意研究した結果、金属材料、特にアルミ加工限界により脚部高さLを大きくすることには限界があり、容器の自立性を確保させるためにはドーム部分の曲率半径と缶直径の大きさの関係が極めて重要であることを見出し、本願発明に想到したものである。
すなわち、本発明は、円筒形の側壁と、この側壁に連接して一体的に形成された底部とを有する金属材料からなる有底筒状体形状の缶容器本体であって、前記底部は、下向き外方に湾曲して突出するドーム部と、均等に角度割されたドーム部の複数の周縁箇所をさらに下向き外方に湾曲状に突出させて形成された湾曲支持脚と、を備え、前記底部におけるドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)とした場合に、前記円筒形の側壁の直径D(mm)との関係で、1.04≦R3/D≦1.67の条件を満たす底部を備えてなるように構成される。
また、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の好ましい態様として、前記底部におけるドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)とした場合に、前記円筒形の側壁の直径D(mm)との関係で、1.17≦R3/D≦1.33の条件を満たす底部を備えてなるように構成される。
また、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の好ましい態様として、前記円筒形の側壁の直径D(mm)が、52〜95mmであるように構成される。
また、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の好ましい態様として、前記湾曲支持脚の高さL(mm)が、前記側壁の直径D(mm)との関係で、0.12≦L/D≦0.18を満たすように構成される。
また、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の好ましい態様として、前記底部は、その平均肉厚t(mm)が、前記側壁の直径D(mm)との関係で、0.0030≦t/D≦0.0045を満たすように構成される。
また、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の好ましい態様として、前記湾曲支持脚の個数は、4〜8個であるように構成される。
また、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の好ましい態様として、前記隣接する湾曲支持脚の間隙、および複数の湾曲支持脚によって囲まれる底部の中央部分がドーム部を構成してなるように構成される。
また、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の好ましい態様として、前記複数の湾曲支持脚により配置・構成される形態が、ぺタロイド形状であるように構成される。
本発明の飲料缶製品は、前記記載の有底筒状体形状の缶容器本体に飲料を充填した後、開口部を蓋シールすることにより形成される。
また、本発明の飲料缶製品の好ましい態様として、缶内部の圧力は640kPa以下であるように構成される。
また、本発明の飲料缶製品の好ましい態様として、飲料が炭酸を含む飲料であるように構成される。
本発明は、円筒形の側壁と、この側壁に連接して一体的に形成された底部とを有する金属材料からなる有底筒状体形状の缶容器本体であって、前記底部は、下向き外方に湾曲して突出するドーム部と、均等に角度割されたドーム部の複数の周縁箇所をさらに下向き外方に湾曲状に突出させて形成された湾曲支持脚と、を備え、前記底部におけるドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)とした場合に、前記円筒形の側壁の直径D(mm)との関係で、1.04≦R3/D≦1.67の条件を満たす底部を備えるように構成されるので、缶底部の薄肉化においても缶底部の剛性を維持することができることはもとより、当該缶容器本体に炭酸を含む飲料を充填した後に蓋シールさせた飲料缶製品の缶内部の圧力が、例えば、640kPaに至っても、内圧上昇に伴う自立性を確実に維持することができる。
図1は、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の概略斜視図であって、底部方向から見た図面である。 図2は、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の底部の概略拡大斜視図である。 図3は、図2相当の底部の概略拡大斜視図であって、凹凸の形態イメージをラインを用いて示したものである。 図4は、缶容器本体の底部の模式的断面図であり、断面図において湾曲支持脚の断面が図面の両端に均等に現れるように、湾曲支持脚の数は、4個(あるいは、6個、8個)とした場合であり、湾曲支持脚は半径方向に均等分割した断面図として表される。容器内部が加圧される前の状態である。 図5は、飲料缶製品としての缶容器本体の底部が、加圧されることにより変形する様子を示した模式的断面図であり、湾曲支持脚の断面が両端に均等に現れるように、湾曲支持脚の数は、4個(あるいは、6個、8個)の場合であり、湾曲支持脚を半径方向に均等分割した断面図である。底部の実線が加圧前、点線が加圧後の状態である。すなわち、点線は、飲料缶製品として構成されており、加圧されている状態である(陽圧缶の状態)。
以下、本発明の有底筒状体形状の缶容器本体およびそれに飲料を充填した後に蓋シールさせた飲料缶製品について詳細に説明する。
まず、最初に有底筒状体形状の缶容器本体について説明する。
有底筒状体形状の缶容器本体の説明
図1は本発明の有底筒状体形状の缶容器本体の概略斜視図であって、底部方向から見た図面であり、図2は缶容器本体の底部の概略拡大斜視図であり、図3は図2相当の底部の概略拡大斜視図であって、凹凸の形態イメージをラインで示したものであり、図4は加圧される前の缶容器本体の底部の模式的断面図であり、湾曲支持脚の断面が両端に均等に現れるように、湾曲支持脚の数は、4個(あるいは6個、8個)の場合であり、湾曲支持脚を半径方向に均等分割した断面図であり、図5は図4に類似の図面であり、加圧されている時の缶容器本体の底部(陽圧缶の状態)が変形する様子を示す模式的断面図である。
なお、本発明でいう「下向き」あるいは「下方」とは、容器を正立載置している場合に、底に向かう方向をいう。換言すれば、容器を持ち上げている場合に、容器を底側から載置する方向として定義される。この反対方向が「上向き」あるいは「上方」である。
図1に示されるように本発明の缶容器本体1は、アルミニウムなどの金属材料からなり、円筒形の側壁20(いわゆる、缶胴)と、この側壁20に連接して一体的に形成された底部30とを備える有底筒状体形状をなしている。
側壁20の上方は、開口部10が形成されており、缶蓋などの蓋シール材(図示していない)との密封・嵌着が可能なように首部11が形成されている。
缶容器本体の底部30は、図1に示されるように、下向き外方に湾曲して突出するドーム形状のドーム部31と、均等に角度割されたドーム部の複数の周縁箇所をさらに下向き外方に湾曲状に突出させて形成された湾曲支持脚35とを有し構成される。
このように複数の湾曲支持脚35を花弁のごとく配置・構成される形態はぺタロイド形状と呼ばれることもある。
図1〜図3において、湾曲支持脚35の個数は5個の場合が好適例として例示されている。湾曲支持脚35の個数は4〜8個、特に、5個が好ましい。4未満となると安定自立が困難であり安定した搬送等ができなくなり、8を越えると成形が極めて困難となる。
図4〜図5においては、湾曲支持脚35の断面が図目の両端に均等に現れるように、湾曲支持脚の数は、4個(あるいは6個、8個)の場合が示されている。これらの図面で湾曲支持脚35は半径方向に均等分割した断面図として描かれている。
ドーム部31は、湾曲支持脚35の存在により、通常のイメージとは異なり、隣接する湾曲支持脚35同士の間隙(図1では5箇所)、および複数の湾曲支持脚35によって囲まれる底部の中央部分(図1では中央1箇所)によって構成され、これらは一体的に連接されている。
ドーム部31の形態は、図1を参照しつつ、かつ、図4に示される図面を見ることによってから明確に理解することができよう。すなわち、図4において、点線で示されているドーム部31が隣接する湾曲支持脚35同士の間隙に位置するドーム部であり、実線で示されているドーム部31が複数の湾曲支持脚35によって囲まれる底部の中央部分に位置するドーム部である。
本発明において特徴的なことは、底部30におけるドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)とした場合に、円筒形の側壁20の直径D(mm)との関係で、1.04≦R3/D≦1.67の条件、より好ましくは、1.17≦R3/D≦1.33の条件を満たす底部を備えるように構成していることである。R3(mm)の基点は、図4に示される、缶の軸心P上に存在することは勿論である。
ドーム部の湾曲を規定する曲率半径R3(mm)は、設計上、複数分割して、場所によって曲率半径R3の値を局所的に変えることは、考え難いが、もし、ドーム部の湾曲を規定する際に、局所的に異なる2種以上の曲率半径の接合・組合せ半径を用いた場合には、本願発明に言う曲率半径R3(mm)としては、図4における中央部G1と側壁20に接するG2,G3の3点から求め直した一定の曲率半径をR3として適用すればよい。
また、一般的な缶ビールの直径Dは66mmであり、例えば、この直径Dと肉厚とを考慮すれば、曲率半径R3は、68.7〜110.1mm、好ましくは72.1〜99.2mm、さらに好ましくは73.0〜97.0mm、最も好ましくは、77.2〜87.5mmとされる。
また、円筒形の側壁20の外径が軸方向に局所的に変化している場合には、長手方向(軸方向)に直径Dの分布を採り、最も多く存在しているD値を円筒形の側壁20の直径D(mm)として採用すればよい。本発明において、直径D(mm)は、52〜95mmの範囲で適用可能である。
また、本発明における湾曲支持脚35の高さL(mm)(図4に示されるようにドーム部の曲率半径R3の最外部が円筒形の側壁20と交差する点G3から載置平面70までの高さ方向の距離L)は、直径D(mm)との関係で、0.12≦L/D≦0.18、好ましくは、L/D=0.15とされる。L単独で考えると、直径D=66mmの場合、L値は、8〜12mmの範囲、好ましくは10mmとされる。アルミニウムの加工限界により、直径Dとの関係で湾曲支持脚35の高さに制約が設けられる。
また、本発明における底部30の平均肉厚t(mm)は、直径D(mm)との関係で、0.0030≦t/D≦0.0045、好ましくは、t/D=0.0030とされる。t単独で考えると、直径D=66mmの場合、t値は、0.20〜0.30mm、好ましくは、0.20〜0.25mm、より好ましくは、0.20〜0.22mm、最も好ましくは0.20mmとされる。
上記R3/Dの値が、1.04未満となると、図4に見られるドーム部最下位置G1と載置平面70との距離Hが小さくなる傾向になり、この状態で、内圧が640kPaの陽圧缶製品とした場合に、自立性が満足できなくなってしまうという不都合が生じ得る。この一方で、上記R3/Dの値が、1.67を超えると、内圧が640kPaの陽圧缶製品とした場合に、図5に示される湾曲支持脚35の下方方向の伸びΔLが1mm以上となり、缶全体の高さが大きくなってしまい、工程搬送中での缶詰まりや箱詰め不良が発生するという不都合が生じ得る。
これらのR3/D値の数値範囲の設定に関する、さらなる詳細については、後述の具体的実験例を参考にされたい。
なお、図4の断面図において、湾曲支持脚35を構成する半径R1の値は、直径D(mm)との関係で、0.12≦R1/D≦0.18の範囲とされ、R1単独の数値としては、直径D=66mmの場合、R1=8〜12mm、好ましくは、9〜11mm、より好ましくは10mmとされる。さらに、図4の断面図において、湾曲支持脚35から中央部分に位置するドーム部に連なる半径R2の値は、直径D(mm)との関係で、0.12≦R2/D≦0.18の範囲とされ、R2単独の数値としては、直径D=66mmの場合、R2=8〜12mm、好ましくは、9〜11mm、より好ましくは10mmとされる。
飲料缶製品の説明
上述してきたような特徴的な形態の底部を備える有底筒状体形状の缶容器本体に飲料を充填した後、開口部10に蓋を被着させて、密封シールすることにより、飲料缶製品が形成される。缶の内部に貯留される飲料としては、缶内部が陽圧となるようなビール、発泡酒、いわゆる第3のビール、炭酸入り清涼飲料、炭酸入りワイン、等の炭酸系の飲料が好適例として挙げられる。
また、本発明の飲料缶製品は、缶内部の圧力が640kPa以下となる製品を対象することが望ましい。
以下、本発明の有底筒状体形状の缶容器に関する具体的実験例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
〔実験例I〕
有限要素法を用いたシュミレーション手法により、いわゆるぺタロイド形状の探索、並びに耐圧解析を行った。
底部の形状探索に際して、以下の形状探索の項目を満たすことを前提とした。
形状探索
・耐圧強度640kPaを保証
・缶底の中央部および脚部の変位(内圧640kPaの時)
中央部:底に着かない(自立性確保のため)
脚部:増分1.0mmまで許容
耐圧解析の要領は以下のとおりとした。
耐圧解析(I) 設計パラメーター
底部の厚さは、0.20mm〜0.30mmの範囲とした。
また、以下の形状設定要因の値は、定数とした。
・脚高さL(図4参照):10mm
・脚の膨らみR1(図4参照):10mm
・ドーム部へと連接する脚の接合R2(図4参照):10mm
・円筒形の側壁20の直径D:66mm
よって変数は直径Dに対するドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)と、その値に影響を受ける、初期(内圧なし)の底中央部高さH(図4参照)となる。ここでの実験では、直径Dが一定であるので、R3/Dが定まれば、底中央部高さHが定まることになる。
耐圧強度判定基準は、以下のとおりとした。
<耐圧強度判定基準>
(1)ΔH−ΔL<H(内圧640kPaの時)
(2)ΔL<1.0mm(内圧640kPaの時)
ただし、ΔHは底中央部の変形量、ΔLは脚部変形量(図5参照)
Hは初期(内圧なし)の底中央部高さ(図4参照)
上記(1)を満たさない場合には、自立性がなし(不適)と判断される。
上記(2)を満たさない場合には、脚伸びが大(不適)と判断される。
このような耐圧強度判定基準を基に、内圧640kPaの時に上記(1)および(2)を満たすR3/Dの範囲を、底部肉厚部を0.20mm〜0.30mmの範囲で変えて求めた。
結果を下記表1に示した。
Figure 2011051625
また、表1との関連で、底部肉厚が0.20mmの場合において、R3/Dが、1.27、0.98、および1.74の場合の、缶変形の度合いを示す具体的な数値、ならびに自立性および脚の伸び性についての評価結果を表2に示した。
Figure 2011051625
また、表1との関連で、底部肉厚が0.25mmの場合において、R3/Dが、1.27、0.98、および1.74の場合の、缶変形の度合いを示す具体的な数値、ならびに自立性および脚の伸び性についての評価結果を表3に示した。
Figure 2011051625
また、表1との関連で、底部肉厚が0.30mmの場合において、R3/Dが、1.27、0.98、および1.74の場合の、缶変形の度合いを示す具体的な数値、ならびに自立性および脚の伸び性についての評価結果を表4に示した。
Figure 2011051625
〔実験例II〕
上記実験例Iに準じて、缶の直径Dを52mm〜95mmの範囲で変動させて、この直径Dとの関係で、本発明の効果が確認できる他のパラメータの範囲を定めるシュミレーション実験を行なった。
その結果、下記の関係式による条件、すなわち、
1.04≦R3/D≦1.67
0.0030≦t/D≦0.0045
0.12≦L/D≦0.18
0.12≦R1/D≦0.18
0.12≦R2/D≦0.18
の範囲で、本発明の効果が発現することが実験的に確認された。
以上の結果より本発明の効果は明らかである。すなわち、本発明は、円筒形の側壁と、この側壁に連接して一体的に形成された底部とを有する金属材料からなる有底筒状体形状の缶容器本体であって、前記底部は、下向き外方に湾曲して突出するドーム部と、均等に角度割されたドーム部の複数の周縁箇所をさらに下向き外方に湾曲状に突出させて形成された湾曲支持脚と、を備え、前記底部におけるドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)とした場合に、前記円筒形の側壁の直径D(mm)との関係で、1.04≦R3/D≦1.67の条件を満たす底部を備えるように構成されるので、缶底部の薄肉化においても缶底部の剛性を維持することができることはもとより、当該缶容器本体に炭酸を含む飲料を充填した後に蓋シールさせた飲料缶製品の缶内部の圧力が、例えば、640kPaに至っても、内圧上昇に伴う自立性を確実に維持することができる。
1…缶容器本体
10…開口部
20…円筒形の側壁
30…底部
31…ドーム部
35…湾曲支持脚

Claims (11)

  1. 円筒形の側壁と、この側壁に連接して一体的に形成された底部と、を有する金属材料からなる有底筒状体形状の缶容器本体であって、
    前記底部は、下向き外方に湾曲して突出するドーム部と、均等に角度割されたドーム部の複数の周縁箇所をさらに下向き外方に湾曲状に突出させて形成された湾曲支持脚と、を備え、
    前記底部におけるドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)とした場合に、前記円筒形の側壁の直径D(mm)との関係で、1.04≦R3/D≦1.67の条件を満たす底部を備えることを特徴とする有底筒状体形状の缶容器本体。
  2. 前記底部におけるドーム部の湾曲を規定する曲率半径をR3(mm)とした場合に、前記円筒形の側壁の直径D(mm)との関係で、1.17≦R3/D≦1.33の条件を満たす底部を備えることを特徴とする有底筒状体形状の缶容器本体。
  3. 前記円筒形の側壁の直径D(mm)が、52〜95mmである請求項1または請求項2に記載の有底筒状体形状の缶容器本体。
  4. 前記湾曲支持脚の高さL(mm)が、前記側壁の直径D(mm)との関係で、0.12≦L/D≦0.18を満たす請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の有底筒状体形状の缶容器本体。
  5. 前記底部は、その平均肉厚t(mm)が、前記側壁の直径D(mm)との関係で、0.0030≦t/D≦0.0045を満たす請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の有底筒状体形状の缶容器本体。
  6. 前記湾曲支持脚の個数は、4〜8個である請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の有底筒状体形状の缶容器本体。
  7. 前記隣接する湾曲支持脚の間隙、および複数の湾曲支持脚によって囲まれる底部の中央部分がドーム部を構成してなる請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の有底筒状体形状の缶容器本体。
  8. 前記複数の湾曲支持脚により配置・構成される形態がぺタロイド形状である請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の有底筒状体形状の缶容器本体。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の有底筒状体形状の缶容器本体に飲料を充填した後、開口部を蓋シールすることにより形成される飲料缶製品。
  10. 缶内部の圧力が640kPa以下である請求項9に記載の飲料缶製品。
  11. 飲料が炭酸を含む飲料である請求項10に記載の飲料缶製品。
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