JPH0716442U - スペクトラム拡散通信機 - Google Patents
スペクトラム拡散通信機Info
- Publication number
- JPH0716442U JPH0716442U JP5299993U JP5299993U JPH0716442U JP H0716442 U JPH0716442 U JP H0716442U JP 5299993 U JP5299993 U JP 5299993U JP 5299993 U JP5299993 U JP 5299993U JP H0716442 U JPH0716442 U JP H0716442U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 干渉信号のピークレベルが大きくかつピーク
が周期的に発生している場合でも、干渉信号によるPN
信号の初期同期不良を低減するようにしたスペクトラム
拡散通信機を提供する。 【構成】 送信部において、位相の異なる第1のPN符
号PN1及び第2のPN符号PN2を各々発生回路1,
2で発生して、各PN符号PN1,PN2をコード選択
回路3で一定時間周期で切り替えた信号をプリアンブル
信号として送信する。受信部においては、各PN符号P
N1,PN2に対応して設けた各相関出力検出回路2
2,23で希望SS信号の相関出力を検出するように
し、各相関出力に基づいて初期同期判定回路24で初期
同期を行うようにする。
が周期的に発生している場合でも、干渉信号によるPN
信号の初期同期不良を低減するようにしたスペクトラム
拡散通信機を提供する。 【構成】 送信部において、位相の異なる第1のPN符
号PN1及び第2のPN符号PN2を各々発生回路1,
2で発生して、各PN符号PN1,PN2をコード選択
回路3で一定時間周期で切り替えた信号をプリアンブル
信号として送信する。受信部においては、各PN符号P
N1,PN2に対応して設けた各相関出力検出回路2
2,23で希望SS信号の相関出力を検出するように
し、各相関出力に基づいて初期同期判定回路24で初期
同期を行うようにする。
Description
【0001】
本考案は、PN符号を一定時間周期で切り替えた信号をプリアンブル信号とし て送信し、このプリアンブル信号を受信してPN符号の初期同期を行うスペクト ラム拡散通信機に関する。
【0002】
スペクトラム拡散(SS)通信機は、位相の異なる複数のPN(擬似雑音)符 号を発生し各PN符号を一定時間周期で切り替えた信号(拡散変調された信号) を、初期同期用のプリアンブル信号として送信する送信部と、このプリアンブル 信号を受信して各PN符号の初期同期を行う受信部とを備えている。この受信部 で初期同期を行うには、プリアンブル信号の相関復調を行った後、相関パルスの 発生タイミングの検出を行うが、この相関パルスの発生タイミングは、受信され たPN符号の位相が変化する周期毎に発生周期が変化する。従って、このような 発生周期が変化する相関パルスを検出することにより、PN符号の初期同期が行 われて、干渉信号の影響をなくすというSS通信機特有の利点を得ることができ る。
【0003】 図5及び図6は各々従来のSS通信機の送信部及び受信部の構成を示すブロッ ク図で、33はPN符号発生回路、34は混合回路、35はRFキャリア発生回 路、36は混合回路、37はバンドパスフィルタ、38は増幅回路、39は送信 アンテナ、41は受信アンテナ、42はバンドパスフィルタ、43は増幅回路、 44はローカルキャリア発生回路、45は混合回路、46はバンドパスフィルタ 、47は増幅回路、48は相関回路、49は中間周波キャリア発生回路、50は 混合回路、55はPN符号発生回路、56はデータ復調回路である。このような 従来のSS通信機では、送信部でPN符号を同一位相で発生して、プリアンブル 信号として送信し、受信部ではこのプリアンブル信号を受信してPN符号の初期 同期を行っている。この場合、相関復調出力において、希望SS信号と干渉信号 との識別は、相関パルスの周期性と相関出力レベルの差を利用して行っている。
【0004】 図7はこの様子を説明するもので、(a)は大きいレベルが一定周期で現れる 希望SS信号の相関出力、(b)は小さいレベルが不規則に現れる(周期性なし )干渉信号の相関出力、(c)は(a)と(b)の合成によって得られる実際の 相関出力で、上述のように相関パルスの周期性と相関出力レベルの差を利用する ことによって、希望SS信号のパルス位置が特定できるため、両信号を容易に識 別することができる。なお、図9はデータフォーマットの例を示している。
【0005】
ところで、従来のスペクトラム拡散通信機では、希望SS信号と干渉信号の識 別を行うにあたって、干渉信号によっては相関出力において、ピークレベルが大 きくかつピークが周期的に発生する場合があるので、希望SS信号と干渉信号が 明確に識別できないため、PN符号の初期同期不良が発生するという問題がある 。 図8はこの様子を説明するもので、(a)は大きいレベルが一定周期で現れる 希望SS信号の相関出力、(b)はピークレベルが大きくかつピークが周期的に 発生している干渉信号の相関出力、(c)は(a)と(b)の合成によって得ら れる実際の相関出力で、(b)の干渉信号のピークレベルが大きくかつピークが 周期的に発生しているので、希望SS信号のパルス位置が特定できないため、両 信号を識別することができない。
【0006】 本考案は以上のような問題に対処してなされたもので、干渉信号のピークレベ ルが大きくかつピークが周期的に発生している場合でも、干渉信号によるPN信 号の初期同期不良を低減するようにしたスペクトラム拡散通信機を提供すること を目的とするものである。
【0007】
上記目的を達成するために本考案は、位相の異なる複数のPN符号を発生して 各PN符号を一定時間周期で切り替えた信号をプリアンブル信号として送信する 送信部と、上記複数のPN符号に対応して設けた複数の相関出力検出回路及び各 相関出力検出回路の出力に基づいて上記PN符号の初期同期を行う初期同期判定 回路を有する受信部とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
本考案の構成によれば、送信部において、位相の異なる複数のPN符号を発生 して各PN符号を一定時間周期で切り替えた信号をプリアンブル信号として送信 し、受信部においては、各PN符号に対応して設けた複数の相関出力検出回路で 相関出力を検出し、各相関出力検出回路の出力に基づいて各PN符号の初期同期 を行う。これによって、干渉信号のピークレベルが大きくかつピークが周期的に 発生している場合でも、干渉信号によるPN符号の初期同期不良を低減すること ができる。
【0009】
以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1及び図2は本考案のスペクトラム拡散通信機の実施例を示すブロック図で 、各々送信部及び受信部を示している。なお、本実施例では一例として、2つの PN符号PN1、PN2を位相を異ならせて発生し、各PN符号を一定時間周期 で切り替えて、初期同期用のプリアンブル信号として送信する場合にについて説 明する。図1において、1は第1のPN符号PN1の発生回路、2はPN1と異 なる位相(例えば1/2周期位相ずれ)の第2のPN符号PN2の発生回路、3 は第1のPN符号PN1及び第2のPN符号PN2を一定時間周期で切り替える コード(符号)選択回路、4はデジタルデータとPN1あるいはPN2とを混合 する混合回路、5はRFキャリア発生回路、6は混合回路、7はバンドパスフィ ルタ、8は増幅回路、9は送信アンテナである。
【0010】 一方、図2において、11は受信アンテナ、12はバンドパスフィルタ、13 は増幅回路、14はローカルキャリア発生回路、15は混合回路、16はバンド パスフィルタ、17は増幅回路である。また、18はSAW(弾性表面波)コン ボルバ等から構成される相関器、19は中間周波キャリア発生回路、20は混合 回路、21は検波回路、22は第1のPN符号PN1に対する相関出力検出回路 、23は第2のPN符号PN2に対する相関出力検出回路、24は各検出回路2 2,23の出力に基づいてPN符号の初期同期を行う初期同期判定回路、25は PN符号発生回路、26はデータ復調回路である。
【0011】 次に、本実施例のスペクトラム拡散通信機の動作を説明する。 送信部の第1のPN符号PN1の発生回路1で発生された第1のPN符号PN 1、及びこのPN1と例えば1/2周期位相ずれで位相が異なるように第2のP N符号PN2の発生回路2で発生された第2のPN符号PN2は、コード選択回 路3で一定時間周期で切り替えられて、混合回路4でデジタルデータと混合され た後、混合回路6、バンドパスフィルタ7、増幅回路8を介して、送信アンテナ 9からプリアンブル信号として送信される。ここで、コード選択回路3によるコ ード切り替えは、例えば図3の(a)、あるいは(b)のように行われる。この プリアンブル信号は受信部の受信アンテナ11で受信されて、バンドパスフィル タ12、増幅回路13、混合回路15、バンドパスフィルタ16、増幅回路17 を介して、相関器18に入力され、この相関器18で相関をとられた後、検出回 路21によって検波される。
【0012】 続いて、検波回路21の出力は各相関出力検出回路22,23に入力されて、 相関出力が検出される。まず、第1のPN符号PN1に対してはPN1に対する 相関出力検出回路22によって、図4の(a)に示すような希望SS信号の相関 出力が検出される。同様にして、第2のPN符号PN2に対してはPN2に対す る相関出力検出回路23によって、図4の(b)に示すような希望SS信号の相 関出力が検出される。各相関出力検出回路22,23から出力された図4の(a ),(b)の相関出力は、初期同期判定回路24に入力されることによって、初 期同期が行われる。次に、初期同期判定回路24の出力に基づいてデータ復調回 路26で、デジタルデータが復調されることになる。
【0013】 このように本実施例によれば、送信部において位相の異なる第1のPN符号P N1及び第2のPN符号PN2を各々発生回路1,2で発生して、各PN符号P N1、PN2をコード選択回路3で一定時間周期で切り替えた信号をプリアンブ ル信号として送信し、受信部において各PN符号PN1、PN2に対応して設け た各相関出力検出回路22,23で希望SS信号の相関出力を検出するようにし 、各相関出力に基づいて初期同期判定回路24で初期同期を行うようにしたので 、従来の図8の(b)のようにピークレベルが大きくかつピークが周期的に発生 している干渉信号の存在によってPN1に対する相関出力が劣化した場合でも、 このPN1と発生周期の異なるPN2に対する相関出力は干渉信号の影響を受け にくいため、希望SS信号の相関出力と干渉信号に対する相関出力を識別するこ とができるようになる。この結果、干渉信号のピークレベルが大きくかつピーク が周期的に発生している場合でも、干渉信号によるPN符号の初期同期不良を低 減することができる。
【0014】 なお、本実施例では、位相の異なるPN符号としてはPN1とPN2との2つ を用いる場合で説明したが、これに限らず3つ以上のPN符号を用いる場合でも 同様に適用することができる。この場合には、受信部においてはPN符号に対応 した数の相関出力検出回路を設けることになる。
【0015】
以上述べたように本考案によれば、送信部において位相の異なる複数のPN符 号を発生し各PN符号を一定時間周期で切り替えた信号をプリアンブル信号とし て送信し、受信部において各PN符号に対応して設けた各相関出力検出回路で希 望SS信号の相関出力を検出するようにし、各相関出力に基づいて初期同期を行 うようにしたので、干渉信号のピークレベルが大きくかつピークが周期的に発生 している場合でも、干渉信号によるPN符号の初期同期不良を低減することがで きる。
【図1】本考案のスペクトラム拡散通信機の送信部の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】本考案のスペクトラム拡散通信機の受信部の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図3】本考案のスペクトラム拡散通信機の送信部にお
けるコード切り替え例の説明図である。
けるコード切り替え例の説明図である。
【図4】本考案のスペクトラム拡散の受信部において得
られた各PN符号の相関出力の波形図である。
られた各PN符号の相関出力の波形図である。
【図5】従来のスペクトラム拡散通信機の送信部の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図6】従来のスペクトラム拡散通信機の受信部の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図7】スペクトラム拡散通信機において希望SS信号
と干渉信号の識別方法を説明する波形図である。
と干渉信号の識別方法を説明する波形図である。
【図8】従来のスペクトラム拡散通信機において希望S
S信号と干渉信号の識別方法を説明する波形図である。
S信号と干渉信号の識別方法を説明する波形図である。
【図9】従来のスペクトラム拡散通信機におけるデータ
フォーマットの例である。
フォーマットの例である。
1 第1のPN符号の発生回路 2 第2のPN符号の発生回路 3 コード選択回路 18 相関器 21 検波回路 22 PN1に対する相関出力検出回路 23 PN2に対する相関出力検出回路 24 初期同期判定回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図2】
【図7】
【図9】
【図6】
Claims (1)
- 【請求項1】 位相の異なる複数のPN符号を発生して
各PN符号を一定時間周期で切り替えた信号をプリアン
ブル信号として送信する送信部と、上記複数のPN符号
に対応して設けた複数の相関出力検出回路及び各相関出
力検出回路の出力に基づいて上記PN符号の初期同期を
行う初期同期判定回路を有する受信部とを備えたことを
特徴とするスペクトラム拡散通信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993052999U JP2598634Y2 (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | スペクトラム拡散通信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993052999U JP2598634Y2 (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | スペクトラム拡散通信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716442U true JPH0716442U (ja) | 1995-03-17 |
JP2598634Y2 JP2598634Y2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=12930635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993052999U Expired - Lifetime JP2598634Y2 (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | スペクトラム拡散通信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598634Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000035110A1 (fr) * | 1998-12-09 | 2000-06-15 | Tsubochi Kazuo | Procede de communication multiplex par repartition de code |
WO2012124751A1 (ja) * | 2011-03-17 | 2012-09-20 | パナソニック株式会社 | 通信システム、および通信方法 |
-
1993
- 1993-09-03 JP JP1993052999U patent/JP2598634Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000035110A1 (fr) * | 1998-12-09 | 2000-06-15 | Tsubochi Kazuo | Procede de communication multiplex par repartition de code |
US6865174B1 (en) | 1998-12-09 | 2005-03-08 | Kazuo Tsubouchi | Code division multiple access communication system |
WO2012124751A1 (ja) * | 2011-03-17 | 2012-09-20 | パナソニック株式会社 | 通信システム、および通信方法 |
JP2012195860A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Panasonic Corp | 通信システム、および通信方法 |
US9014234B2 (en) | 2011-03-17 | 2015-04-21 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Communication system and communication method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2598634Y2 (ja) | 1999-08-16 |
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