JPH07163785A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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Publication number
JPH07163785A
JPH07163785A JP31313693A JP31313693A JPH07163785A JP H07163785 A JPH07163785 A JP H07163785A JP 31313693 A JP31313693 A JP 31313693A JP 31313693 A JP31313693 A JP 31313693A JP H07163785 A JPH07163785 A JP H07163785A
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JP
Japan
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shaft
washing tub
balance weight
washing
moving means
Prior art date
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Pending
Application number
JP31313693A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
Hideki Omori
英樹 大森
Kazuo Nishida
一夫 西田
Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Katsunori Zaizen
克徳 財前
Tetsuro Nagahisa
哲朗 長久
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Priority to JP31313693A priority Critical patent/JPH07163785A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】全自動洗濯機において、脱水回転数がいかなる
低速から高速にいたる範囲であっても、衣類によるアン
バランスを完全かつ確実に打ち消す経済的な構成を提供
する。 【構成】複数のバランスウェイト12A〜12Cを洗濯
槽底部に放射状に配置し、移動手段15によってこれら
を適宜に移動させることにより、衣類によるアンバラン
スを解消する。またタイヤ15AA〜15ACと昇降部
15Bにより、簡便にバランスウェイトを移動できる構
成を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗濯機の脱水時における
振動低減技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より全自動洗濯機では、収容されて
いる衣類のアンバランスによる脱水時の振動騒音の低減
が大きな課題となっていた。通常はこれを低減するため
に、洗濯槽上部に流体バランサを設けている。これは、
流体バランサ内に収容されている流体の作用により、高
速回転時には衣類の片寄りが生じている方向とは逆の方
向にこの流体が集まる性質を利用し、衣類のアンバラン
スを打ち消そうとするものである。
【0003】また近年、回転する槽に外部から位置制御
可能なバランサを設けて、これを何らかの方法で位置制
御することにより、衣類によって生じるアンバランスを
解消しようという提案がなされている。例えば具体的に
は、槽内部に複数のバランスウェイトを設け、槽の回転
軸を多重構造にして、それぞれの軸を介して個々のバラ
ンスウェイトを機械的に移動させるようなものであった
り、流体バランサの流体を磁性流体とし、外部から磁界
を加えて強制的にバランスを取ろうとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の洗濯
機では以下の課題が残されている。
【0005】第一の課題は、流体バランサの性質そのも
のによるものである。即ち、流体バランサの場合は、槽
の回転速度が低い場合には、バランサ内の流体は衣類の
片寄りが生じている方向と同じ方向に集まるという性質
があり、振動が助長されてしまうという点である。この
ため、衣類の片寄りが一定量以上であれば脱水が起動で
きないという状況が発生したり、流体バランサ内部に収
容できる流体の量が限られてしまうために、高速回転時
でのアンバランスの解消能力にも限界が生じる。
【0006】第二の課題は、外部から位置制御可能なバ
ランサを設ける場合の課題である。この場合は現在提案
されているものの中では、経済的なシステムは見いださ
れていないというのが現状である。即ち、バランスウェ
イトを設ける場合には、回転する槽の内部のバランスウ
ェイトを移動させる必要があるため、通常考えられるの
は、回転軸をバランスウェイトの数だけ多重化して、こ
の軸の動きを何らかの機構的変換手段を用いて位置制御
するというものである。この為には回転軸の多重化や駆
動力伝達機構、さらには個々のバランスウェイトを移動
させるための個別のモータ等の動力源が必要となり、機
構的な構成が非常に複雑となったり、洗濯機全体の重量
が非常に増加するという問題がある。また流体バランサ
に磁性流体を用いる方法では、衣類によるアンバランス
に抗してバランスを保とうとするためには、磁性流体に
対して非常に強力な磁界を発生させる必要があり、これ
を実現するための電磁石の構成は、非現実的なものとな
ってしまう。
【0007】第三の課題は、バランスウェイトを設ける
場合に関するものであるが、外部からバランスウェイト
の位置制御を行う手段を講じる場合、受け筒のシール性
を確保しつつこれを実現する必要があり、これが不十分
であると受け筒からの水漏れが発生する危険性がある。
【0008】第四の課題もバランスウェイトを設ける場
合に関するものであるが、バランスウェイトの移動手段
が複雑になれば、その機械的耐久性が問題となってくる
ため、これを解消できるシステムを実現する必要がある
という点である。
【0009】本発明はこれら上記の課題を考慮して考案
されたもので、低振動かつ安全で高機能の洗濯機を提供
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機の第一の
手段は、上記第一の課題を解決するために、衣類を収容
して洗濯または脱水を行う洗濯槽と、この洗濯槽を収容
し、かつ筐体より適宜な支持手段によって支持される受
け筒と、洗濯槽の下部に設けられ、かつそれぞれが独立
して移動可能な少なくとも3個以上のバランスウェイト
と、これらそれぞれのバランスウェイトに対応し、かつ
これらのバランスウェイトを固定および移動させるため
に設けられ、洗濯槽の中心に対して放射状に配置された
複数個のシャフトと、それぞれのバランスウェイトに対
応し、かつバランスウェイトをシャフトに沿って移動さ
せるための複数個の移動手段と、バランスウェイトの位
置が脱水時の振動に関して極小となるよう移動手段の動
作を制御する制御部を有するものである。
【0011】本発明の洗濯機の第二の手段は、上記第二
の課題を解決するために、上記本発明の第一または第六
または第七の手段に関して、シャフトはネジ構造を有
し、その回転によりバランスウェイトをシャフトに沿っ
て移動させ、移動手段はシャフトに回転運動を与える適
宜な直径を有するタイヤと、受け筒に配置され、かつタ
イヤへの接触・非接触が選択できる昇降部とで構成さ
れ、昇降部がタイヤと接触したときに洗濯槽の回転力が
その駆動源となってシャフトを回転させるものである。
【0012】本発明の洗濯機の第三の手段は、同じく上
記第二の課題を解決するために、上記本発明の第一また
は第六または第七の手段に関して、移動手段はシャフト
を一方に回転させる第一のタイヤと、適宜なギヤを介し
てシャフトを逆方向に回転させる第二のタイヤと、これ
ら第一および第二のタイヤに対してそれぞれ独立して接
触・非接触が選択できる複数の昇降部を有するものであ
る。
【0013】本発明の洗濯機の第四の手段は、上記第二
および第三および第四の課題を解決するために、上記本
発明の第一または第六または第七の手段に関して、移動
手段は周回方向に複数の磁極を有し、かつその回転によ
ってシャフトを回転させる円形磁石と、受け筒外部に設
けられたコイル部を有し、コイル部に通電されたときに
コイル部から発生する磁界によって円形磁石が回転する
ものである。
【0014】本発明の洗濯機の第五の手段は、同じく上
記第二および第三および第四の課題を解決するために、
上記本発明の第一または第六または第七の手段に関し
て、移動手段は周回方向に複数の磁極を有し、かつその
回転によってシャフトを回転させる円形磁石と、受け筒
外部に設けられ、かつ昇降可能な凹凸形状を有する磁石
または磁性体を有し、磁石または磁性体が円形磁石に近
接したときに磁気吸引力によって回転するものである。
【0015】本発明の洗濯機の第六の手段は、上記第一
の課題を解決するために、衣類を収容して洗濯または脱
水を行う洗濯槽と、この洗濯槽を収容し、かつ筐体より
適宜な支持手段によって支持される受け筒と、洗濯槽の
下部に設けられた1個のバランスウェイトと、このバラ
ンスウェイトを固定および移動させるために設けられ、
一端が洗濯槽の中心に取り付けられたシャフトと、バラ
ンスウェイトを洗濯槽に対して周回方向に移動させる第
一の移動手段と、バランスウェイトをシャフトに沿って
移動させるための第二の移動手段と、バランスウェイト
の位置が脱水時の振動に関して極小となるよう第一およ
び第二の移動手段の動作を制御する制御部を有するもの
である。
【0016】本発明の洗濯機の第七の手段は、同じく上
記第一の課題を解決するために、衣類を収容して洗濯ま
たは脱水を行う洗濯槽と、この洗濯槽を収容し、かつ筐
体より適宜な支持手段によって支持される受け筒と、洗
濯槽の下部に設けられた1個のバランスウェイトと、こ
のバランスウェイトを固定および移動させるために設け
られたシャフトを有し、シャフトは洗濯槽の周回方向に
回転自在となる自在部を介して洗濯槽の中心に取り付け
られ、洗濯槽の中心に対してバランスウェイトの反対側
に適宜な指示手段で自在部に固定されているサブウェイ
トと、自在部の回転自在の可否が選択できる自在部制御
手段と、バランスウェイトをシャフトに沿って移動させ
るための移動手段と、バランスウェイトの位置が脱水時
の振動に関して極小となるよう自在部制御手段と移動手
段の動作を制御する制御部を有するものである。
【0017】
【作用】本発明は上記した構成により、第一の手段で
は、放射状に設けられた3個以上のバランスウエィトを
個別に位置制御することによって、洗濯槽内で発生する
衣類の片寄りが槽内のどの位置にあってもアンバランス
を完全に打ち消し、解消することができる。
【0018】第二の手段では、受け筒に固定された昇降
部が上昇するとタイヤが昇降部に接触し、脱水回転時に
は洗濯槽が回転しているので洗濯槽に固定されているタ
イヤが回転し、この回転がシャフトに伝わることによ
り、バランスウェイトをシャフトに沿って外部から位置
制御することができるようになる。
【0019】第三の手段では、適宜なギヤを介してシャ
フトを逆回転させる第二のタイヤを付加したことによ
り、洗濯槽の回転方向が一方向であっても、第一または
第二のタイヤと接触する昇降部を選択することにより、
バランスウェイトをシャフトに沿って双方向に移動させ
ることができるようになる。
【0020】第四の手段では、移動手段として周回方向
に磁極を有する円形磁石と受け筒外部のコイル部を設け
たことにより、洗濯槽内部のシャフトを受け筒外部から
非接触で回転させることができ、これによってバランス
ウェイトを位置制御することができる。
【0021】第五の手段では、移動手段として周回方向
に磁極を有する円形磁石と受け筒外部の凹凸形状を有す
る磁石または磁性体を設けたため、この磁石または磁性
体が上昇して円形磁石に接近すると、洗濯槽の回転にと
もない、円形磁石が磁気抵抗が小さくなる方向に回転し
て行くため、同様にシャフトを回転させてバランスウェ
イトを非接触で位置制御することができる。
【0022】第六の手段では、周回方向に移動可能なシ
ャフトを設けたことにより、バランスウェイトが1個で
あってもこれを洗濯槽内の任意の位置に制御することが
でき、第一の手段と同様の効果を得ることができる。
【0023】第七の手段では、脱水起動の低速回転時は
自在部を回転自在とし、かつ自在部に対してサブウエイ
ト側の方が回転モーメントが大きくなるようバランスウ
ェイトを位置制御しておくと、低速回転時には衣類の片
寄りが生じている方向にサブウェイトが自動的に移動す
るという性質があり、この方向が確定した後に自在部を
回転不可とするよう自在部制御手段を動作させることに
より、周回方向の位置制御が自動的に行われることにな
る。
【0024】
【実施例】図1に本発明の第一の手段及び第二の手段の
実施例の断面図を示す。1は筐体、2はサスペンション
3を支持手段として筐体1より懸架されている受け筒、
4は洗濯槽、5はパルセータである。洗濯槽4は洗濯・
脱水時に衣類を収容するもので、洗濯時にはパルセータ
5によって衣類が撹拌され、脱水時には洗濯槽4自身が
回転して遠心脱水を行う。6はモータ、7はモータ6に
ベルト8によって回転力が伝達され、それをパルセータ
5または洗濯槽4に伝達させるための回転力伝達手段、
9および10はそれぞれパルセータ5及び洗濯槽4の回
転軸である。11はパルセータ5の下部に設けられた、
本発明に示す衣類による不均衡を是正するバランサ部で
ある。このバランサ部11には、バランスウェイト12
がシャフト13によって取り付けられている。14Aお
よび14Bはシャフト13を洗濯槽4の底部に取り付け
るための固定手段、15はバランスウェイト12の、シ
ャフト13上における位置を変化させるための移動手段
を構成している。この移動手段15の動作については、
後で詳しく述べる。また移動手段15の構成要素15B
と受け筒2の間は水が漏れないように適宜なシール構成
としている。16は受け筒2の脱水時における振動レベ
ルを検知するための加速度センサ、17は加速度センサ
16の出力を監視しながら、脱水時にバランスウェイト
の位置が最適となるよう制御を行う制御部である。
【0025】図2に、図1のX−X’における断面図を
示す。すなわち図2はパルセータ5下部のバランサ部1
1の構成を示している。図2に示すように、バランスウ
ェイト12は、それぞれ12A、12B、12Cという
形で、パルセータ5の回転軸9、すなわち洗濯槽4の中
心に、それぞれシャフト13A、13B、13Cによっ
て放射状に固定・配置されている。
【0026】以上の構成において、まず本発明の第一の
手段の動作について説明する。脱水起動時に、制御部1
7はまず洗濯槽4を約50r/min程度の低速で回転
させる。この時、制御部17は加速度センサ16の出力
を監視し、受け筒2全体の振れ回り度合いを検知する。
この振れ回り度合いが所定レベル以下であれば衣類によ
るアンバランスは無いものとして、即座に高速脱水に移
行するが、これが所定レベル以上の場合には、以下に示
す不均衡是正シーケンスを実行する。脱水初期には予め
3個のバランスウェイト12A、12B、12Cをそれ
ぞれ洗濯槽4の中心側に移動しておく。次に、上記した
低速回転時において、例えばバランスウェイト12Aを
移動手段15によって洗濯槽4の外側に所定量だけ移動
させる。この時、加速度センサ16の出力が減少すれ
ば、引き続いて同じ動作を繰り返して行く。出力が増加
した時点でこの動作を終了し、次に12Bの移動動作を
同様に行う。更にこれが終了すると12Cの移動動作を
行う。これらの操作を2・3回繰り返すことにより、バ
ランスウェイトは洗濯槽4内の衣類によるアンバランス
をほぼ打ち消すことができ、最適なバランス状態を実現
することができる。従って、その状態が実現すれば制御
部17は高速脱水に移行させる。
【0027】以上が本発明の第一の手段の動作の説明で
ある。このように、本発明では3個以上のバランスウェ
イトを放射状に配置し、これらの位置が最適になるよう
制御して行けば、衣類によって生じるアンバランスを、
原理的には全て解消することができるようになる。なぜ
ならば、3個以上のバランスウェイトがあれば、洗濯槽
内のいずれの位置に衣類のアンバランスが発生していて
も打ち消すことが可能となるからである。また、このア
ンバランス解消方法は、従来の流体バランサのものとは
異なり、脱水回転数の低い状態からでも同様の効果を得
ることができるため、脱水のほぼ全ての工程において、
受け筒2の振れ回りを解消することができる。また、脱
水進行中には、衣類からの脱水液の離散によって、全体
のアンバランス状態が変化するが、この時も随時同様の
動作を行うことによって、これを補正しながら常に最適
な状態で脱水を継続することができる。
【0028】次に本実施例を用いて、本発明の第二の手
段の実施例を説明する。本手段はバランスウェイトの移
動手段に関するものである。図1に示す移動手段15の
構成要素15Aは、図2に示すように3個のタイヤ15
AA、15AB、15ACで構成されており、それぞれ
がシャフト13A、13B、13Cに取り付けられてい
る。これらのタイヤ15AA、15AB、15ACは、
それぞれ洗濯槽4の底部に設けられた窓より下方に一部
が突出している。移動手段の構成要素15Bは昇降部
で、それぞれタイヤ15AA、15AB、15ACに対
応する3重のリング構成となっている。この昇降部15
Bは、3重のリングの内の1個を独立して昇降させるこ
とが可能なもので、最も内側のリングがタイヤ15AA
に、中心のリングが15ABに、最も外側のリングが1
5ACにそれぞれ対応している。この昇降部15Bの3
個のリングと15AA〜15ACの3個のタイヤとの位
置関係を図2に示している。またこれらの昇降メカニズ
ムとしてはソレノイドを用いている。シャフト13A〜
13Cはネジ構造となっており、バランスウェイト12
A〜12Cの方にもこれに対応するネジ溝が設けられて
いる。このような構成にすることにより、例えばタイヤ
15AAが回転するとシャフト13Aが回転し、これに
伴ってバランスウェイト12Aがシャフト13Aに沿っ
て平行移動することになる。
【0029】以上の構成において本発明の第二の手段の
動作を説明する。図3(A)(B)にその原理図を示
す。図3(A)(B)はバランサ部11近傍の断面図
で、3個のバランスウェイトの内、12Cの関係を示し
ている。9はパルセータ5の回転軸、10は洗濯槽4の
回転軸である。これらの回転軸は、図1に示す回転力伝
達手段7によって、モータ6の回転力がそれぞれクラッ
チ機構によって選択されて、駆動されている。図3
(A)には昇降部15Bのリングがいずれも上昇してい
ない場合を示すもので、この場合はタイヤ15ACは昇
降部15Bとは接触しないため、脱水中の洗濯槽4の回
転時でもシャフト13Cは回転しない。今、脱水中にお
いて、制御部17によって昇降部15Bの最も外側のリ
ングを上昇させたとすると、図3(B)に示すようにタ
イヤ15ACがリングに接触する。このリングは昇降部
15Bの構成要素であって、受け筒2に固定されてお
り、静止している。この静止しているリングの上を、洗
濯槽4に固定されて、洗濯槽4と共に移動しているタイ
ヤ15ACが接触すると、これが回転することになる。
従ってこの動きによって、前述したようにバランスウェ
イト12Cがシャフト13Cに沿って移動することにな
る。このように制御部17は、脱水工程初期の低速回転
時に昇降部15Bのリングを選択して上昇させることに
より、3個のバランスウェイトを独立して移動させるこ
とが可能となる。これによって前述したバランスウェイ
ト位置の最適制御を実現することができる。尚、この本
発明の第二の手段は、後で述べる本発明の第六及び第七
の手段に対しても有効である。
【0030】次に本発明の第三の手段について説明す
る。本第三の手段も第二の手段と同様、バランスウェイ
トの移動手段に関するものである。図4にその実施例を
示す。全体の構成は本発明の第一の手段および第二の手
段に準じている。図4は図1に示すバランサ部11のX
−X’断面に対応している。20A、20B、20C
は、それぞれ本発明の第一の手段の項で述べたバランス
ウェイト、201A、21B、21Cは同様にネジ構造
を有するシャフトである。22A、22B、22C、は
それぞれ第二の手段の項で述べた昇降部15Bの昇降要
素、24A、24B、24Cが上昇した際に回転する第
一のタイヤで、23A、23B、23Cは第二のタイヤ
である。25は第二のタイヤ23A、23B、23Cに
対する昇降部で、第一のタイヤに対応する昇降部24A
〜24Cとは別に独立して設けてられている。
【0031】以上の構成において本発明の第三の手段の
動作を説明する。前述したように、脱水回転時に昇降部
24A〜24Cがそれぞれ上昇すると、第二の手段の項
で述べたように第一のタイヤ22A〜22Cが回転し、
バランスウェイト20A〜20Cが一方向に移動する。
また昇降部25が上昇すると、同様に第二のタイヤ23
A〜23Cが回転するが、この回転はそれぞれギヤ26
A〜26Cによって反転した形でシャフト21A〜21
Cに伝達される。従ってバランスウェイト20A〜20
Cは一斉に逆方向へ移動することになる。これにより、
脱水回転中のバランスウェイトの移動に関して、洗濯槽
の回転方向が同じであっても双方向に移動させることが
可能となる。このことは、バランスウェイトの移動が一
方向のみでは正確な位置設定ができないという不都合点
を解消する手段となる。また、本実施例では逆方向への
移動は一斉に行われる構成としているが、逆転用の昇降
部25をそれぞれ個別のバランスウェイトに作用するよ
う複数のリング構成にしておけば、それぞれ独立させて
逆方向への移動を行うこともできる。尚、この本発明の
第三の手段は、後で述べる本発明の第六及び第七の手段
に対しても有効である。
【0032】次に本発明の第四の手段について説明す
る。本第四の手段も、第二の手段と同様に移動手段の構
成に関するものである。図5(A)(B)にその実施例
を示す。全体的な構成は本発明の第一の手段に準じてい
る。図5(A)(B)は本発明の第二の手段において、
シャフトの軸方向からみた部分断面図に対応している。
30はシャフト、31は周回方向に8極の磁極を有する
円形磁石、32はコイル部である。コイル部32は、凹
凸形状を有するリング型のコアに、交互に異なる極性の
磁極が発生するように巻線が巻かれている。33は洗濯
層の底部、34は受け筒の底部である。この円形磁石3
1は本発明の第三の手段のタイヤの部分に相当し、この
回転によってシャフト30が回転するものである。また
コイル部32は本発明の第三の手段における昇降部15
Bの位置に設けられている。その他の構成は本発明の第
三の手段と同様である。
【0033】以上の構成において本発明の第四の手段の
動作を説明する。脱水回転中は円形磁石31は洗濯槽と
ともに、その中心に対して公転している(例えば図5に
示す矢印方向に移動している)が、コイル部32が通電
されていない状態では、特に大きな磁気結合は存在しな
いため、円形磁石31は回転しない。しかしコイル部3
2が通電されると、前述したようにコイル部のコアの凹
凸部の先端には、N極とS極が交互に発生し、この距離
的ピッチが円形磁石31の磁極形成パターンに適宜に調
整されているため、円形磁石31の移動にともなって回
転トルクが発生する。これによってシャフト30が回転
することになり、第二の手段の場合と同様にバランスウ
ェイトをシャフトに沿って移動させることが可能とな
る。本実施例でも示されるように、第二の手段と異なる
点は、シャフトを外部から非接触で回転させることがで
きるという点である。このため、特別な水シール構成は
不要となり、また接触部が無くなるので機械的耐久性が
向上する。尚、本発明の第四の手段は第一および第二の
手段のみならず、第三の手段や、後述する第六及び第七
の手段に対しても有効である。尚、本実施例では一つの
タイヤに対する回転力発生機構について説明したが、複
数のコイル部を同心円上に配置しておけば、第二の手段
のような複数のバランスウェイトを移動する場合にも有
効であることは言うまでもない。
【0034】次に本発明の第五の手段について説明す
る。本第五の手段も、第四の手段と同様に移動手段の構
成に関するものである。図6(A)(B)にその実施例
を示す。全体的な構成は本発明の第一の手段に準じてい
る。図6(A)(B)は本発明の第二の手段において、
シャフトの軸方向からみた部分断面図に対応している。
40はシャフト、41は周回方向に8極の磁極を有する
円形磁石、42は凹凸形状を有するリング状の磁石であ
る。43は洗濯層の底部、44は受け筒の底部である。
45は昇降機構で、磁石42は継ぎ手46を介して上昇
下降が可能となっている。その他の構成は本発明の第四
の手段と同様である。
【0035】以上の構成において本発明の第五の手段の
動作を説明する。脱水回転中は円形磁石41は洗濯槽と
ともに、その中心に対して公転している(例えば図6に
示す矢印方向に移動している)が、磁石42が下降して
いて、円形磁石41と磁気的結合を有しない状態では、
円形磁石41は回転しない。しかし磁石42が上昇して
円形磁石との磁気的結合が発生すると、磁石42の磁極
間の距離的ピッチが円形磁石41の磁極形成パターンに
適宜に調整されているため、円形磁石41の移動にとも
なって回転トルクが発生する。これによってシャフト4
0が回転することになり、第四の手段の場合と同様にバ
ランスウェイトをシャフトに沿って移動させることが可
能となる。本実施例でも示されるように、特にコイルを
設けなくても第四の手段と同様の効果を得ることができ
る。また、本実施例では受け筒下部には凹凸形状を有す
るリング状の磁石を設けているが、磁気結合の度合いが
強力であれば、磁極の存在しない単なる磁性体であって
も同様の動作を行わせることができる。尚、本発明の第
四の手段は第一および第二の手段のみならず、第三の手
段や、後述する第六及び第七の手段に対しても有効であ
る。尚、本実施例では一つのタイヤに対する回転力発生
機構について説明したが、複数の磁石または磁性体を同
心円上に配置しておけば、第二の手段のような複数のバ
ランスウェイトを移動する場合にも有効であることは言
うまでもない。
【0036】次に本発明の第六の手段について説明す
る。図7(A)(B)にその実施例を示す。図7(A)
(B)は図1に示す本発明の第一の手段のバランサ部1
1のX−X’断面に対応している。50はパルセータの
回転軸、51は洗濯槽の回転軸、52は洗濯槽の底部、
53は受け筒の底部、54はモータの回転力を伝達する
ための回転力伝達手段のケースである。55はバランス
ウェイト、56はネジ構造を有するシャフトである。5
7はシャフト56を周回方向に回転するための第一の移
動手段である。パルセータの回転軸50、洗濯槽の回転
軸51、および第一の移動手段57はクラッチ部58を
介してモータからの回転力が伝達される。59はモータ
からの回転力をベルトを介して伝達される駆動軸であ
る。クラッチ部58は駆動軸59からの回転をパルセー
タの回転軸50、洗濯槽の回転軸51、および第一の移
動手段57に対して個別に回転力を与えるものである。
クラッチ部58では、洗濯槽の回転軸51に回転トルク
が伝達されると、第一の移動手段57と洗濯槽52とが
一体で(同じ位置関係で)回転するようになっており、
第一の移動手段のみに回転力が伝達されると、シャフト
56は洗濯槽52に対して周回方向の変位を生じるよう
に動作する。60はバランスウェイト55をシャフト5
6の方向に移動するための第二の移動手段であり、具体
的には本発明の第四の手段によって構成されている。そ
の他の構成については本発明の第一の手段と同様であ
る。
【0037】以上の構成において本発明の第六の手段の
動作を説明する。脱水時にはモータの回転力はクラッチ
部58により洗濯槽の回転軸51に伝達される。これに
より、洗濯槽52が回転するが、脱水起動時の低速回転
時に、まず第一の移動手段を動作させて、加速度センサ
の出力が最小となるバランスウェイト55の位置を決定
する。この方法としては、クラッチ部58に対して洗濯
槽の回転軸51と第一の移動手段57に交互に回転トル
クが伝達されるよう制御が行われる。このようにする
と、前述した構成により、洗濯槽52とシャフト56と
の間には相対的な位置変化が生じ、洗濯槽52から見れ
ば脱水回転中であってもシャフト56は周回方向に位置
が変化していることになる。その間に第一の手段の実施
例の場合と同様に加速度センサの出力が最小となるポイ
ントを見つけて、その後は洗濯槽の回転軸51にのみ回
転力を伝達するように働く。この時点で、衣類のアンバ
ランスが発生している方向を決定することができる。次
に第二の移動手段を用いて、バランスウェイト55のシ
ャフト56方向への移動を徐々に行い、同様に加速度セ
ンサの出力が最小となるポイントを決定する。これによ
り、衣類によって生じているアンバランスがバランスウ
ェイト55によって打ち消されることになり、高速脱水
に移行しても振動が発生しないようになる。このような
構成により、クラッチ部58や回転力伝達手段の構成は
若干複雑となるが、バランスウェイトが1個でも本発明
の第一の手段と同様の効果を得ることができる。このこ
とは、バランスウェイトが3個である場合と比較して、
製品重量の低減に寄与できることになる。
【0038】次に本発明の第七の手段について説明す
る。図8(A)(B)にその実施例を示す。図8(A)
(B)は図1に示す本発明の第一の手段のバランサ部1
1のX−X’断面に対応している。70はパルセータの
回転軸、71は洗濯槽の回転軸、72は洗濯槽の底部、
73は受け筒の底部、74はモータの回転力を伝達する
ための回転力伝達手段のケースである。75はバランス
ウェイト、76はネジ構造を有するシャフトである。7
7はサブウェイトで、78は洗濯槽の中心において回転
自在(外的な回転トルクに対してなんらの抵抗無く回転
可能な構成)である自在部である。サブウェイト77
は、シャフト76の延長上で洗濯槽の中心に対してバラ
ンスウェイト75とは反対側に、自在部と一体で取り付
けられている。79は回転力伝達手段74内に設けられ
た自在部制御手段で、自在部78が自由に回転できる状
態と、洗濯槽の回転軸71と一体で固定される状態とを
切り換えるものである。すなわち自在部制御手段79が
自在部78を回転自在とする状態である場合は、洗濯槽
の回転軸71の回転とは関係なく自由に回転し、逆に回
転自在としない状態である場合は、洗濯槽の回転軸71
を回転させようとすると、これと一体で回転することに
なる。パルセータの回転軸70と自在部制御手段79は
クラッチ部80を介してモータからの回転力が伝達され
る。81はモータからの回転力をベルトを介して伝達さ
れる駆動軸である。クラッチ部80は駆動軸81からの
回転をパルセータの回転軸70と自在部制御手段78に
対して個別に回転力を与えるものである。82はバラン
スウェイト75をシャフト76の方向に移動するための
移動手段であり、具体的には本発明の第四の手段によっ
て構成されている。その他の構成については本発明の第
一の手段と同様である。
【0039】以上の構成において本発明の第七の手段の
動作を説明する。まず脱水を開始する前に、バランスウ
ェイト75が洗濯槽72の最も中心に近い位置に移動さ
せておく。すなわちこの場合は、自在部78の回転に対
する慣性モーメントとしては、サブウェイト77の方が
支配的となる。また自在部制御手段79は自在部78を
回転自在な状態にしておく。次に脱水を起動するが、脱
水時にはモータの回転力はクラッチ部80により自在部
制御手段79に伝達される。これにより、洗濯槽72が
回転するが、脱水開始の初期においては、洗濯槽72が
約50r/min程度の低速回転を持続させる。この
時、衣類にアンバランスが生じていれば受け筒76は一
定の振れ回り運動が生じる。流体バランサの原理にもあ
るように、この振れ回り運動に対して回転自在となって
いる物体は、その重心が衣類の片寄りが生じている位置
と同じ方向に向くような形で回転するという性質があ
る。すなわちこの場合は、サブウェイト77が衣類の片
寄りが生じている方向と同じ向きに安定し、この状態で
洗濯槽72と同じ速度で回転することになる。従ってバ
ランスウェイト75は衣類の片寄りとは反対側に自動的
に位置しながら回転することになる。注意すべきこと
は、この時点では流体バランサと同様に、衣類のアンバ
ランスに加えて、サブウェイト77によるアンバランス
が重畳されるため、振動が一時的に増加することになる
ということである。しかしバランスウェイト75との相
殺関係で、サブウェイトによる回転モーメントを必要最
小限の量に抑えておくことにより、実用上差し支えの無
いレベルとする事ができる。次に自在部制御手段79を
自在部78が回転自在とならないような状態とする。こ
れによって自在部78が洗濯槽72に固定されることに
なり、上記した方向性を保存することが可能となる。次
に移動手段82を用いて、バランスウェイト75のシャ
フト76方向への移動を徐々に行い、第一の手段の実施
例の場合と同様に加速度センサの出力が最小となるポイ
ントを決定する。これにより、衣類によって生じている
アンバランスがバランスウェイト75によって打ち消さ
れることになり、高速脱水に移行しても振動が発生しな
いようになる。すなわち自在部の回転によって衣類のア
ンバランスを打ち消す方向を自動的に決定し、この方向
に基づいて、移動手段82の動作により衣類の片寄り度
合いに応じたアンバランス修正がなされることになる。
このような構成により、回転力伝達手段74の構成は若
干複雑となるが、バランスウェイトが1個でも本発明の
第一の手段と同様の効果を得ることができる。このこと
は、バランスウェイトが3個である場合と比較して、製
品重量の低減に寄与できることになる。
【0040】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明に示した
洗濯機によれば以下のような効果が得られる。
【0041】本発明の第一の手段では、放射状に配置さ
れたシャフトに沿ってバランスウェイトが独立して位置
制御されるため、衣類によって生じるアンバランスを完
全かつ確実に打ち消し、解消することができる。これに
よって洗濯機の低振動低騒音化が飛躍的に向上し、それ
にともなって設計的に余裕を見る必要があった筐体と受
け筒の間隔を狭めることができ、省スペース化も実現で
きる。また、このアンバランス解消システムは従来の流
体バランサとは異なり、脱水起動の低速回転時からでも
同じ効果をもたせることができ、初期起動時での受け筒
の振れ廻りを大幅に低減することができるようになる。
さらに脱水中の高速回転時でも、バランスウェイト位置
の若干の補正を行うことにより、脱水液が搾り取られる
ことによる衣類のアンバランス量の変化に対しても迅速
に対応することができる。
【0042】本発明の第二の手段では、脱水中に回転す
る洗濯槽の回転を利用し、タイヤを介してバランスウェ
イトの移動用動力源として用いるため、個別に専用のモ
ータを必要とせず、また洗濯槽に回転駆動力を伝達する
ための駆動軸も、洗濯槽用とパルセータ用の二重構造と
いう従来のものをそのまま用いることができる。またバ
ランスウェイトの移動には、昇降部の上昇・下降という
単純な制御を行うことによって簡便に実現することがで
き、非常に経済的なシステムを構築することができる。
【0043】本発明の第三の手段では、第二の手段の効
果に加えて、脱水時の洗濯槽の回転方向が一方向であっ
ても、バランスウェイトをシャフトに沿って双方向に移
動制御することができ、脱水用のクラッチやブレーキ構
造も従来と同じものを使用することができる。
【0044】本発明の第四の手段では、第二の手段の効
果に加えて、完全に受け筒の外部からバランスウェイト
の移動制御を非接触で行うことができ、受け筒外部への
水もれ等については、従来の受け筒の設計をそのまま使
用することができ、商品の安全性等にも非常に大きく貢
献することができる。また、バランスウェイトの移動制
御に際しては、機構要素の数を極力抑えることができ、
かつ接触部がないため、機械的耐久性が飛躍的に向上す
ることになる。
【0045】本発明の第五の手段では、第四の手段の効
果とほぼ同様の効果を得られるが、コイル部を昇降可能
な磁石または磁性体としているため、第六の手段と比較
すると昇降用の駆動手段は必要であるが、コイル部の巻
き線部が不要となり、さらに安価なシステムを構成する
ことができる。
【0046】本発明の第六の手段では、1個のバランス
ウェイトであるにも関わらず、第一の手段のものと同様
の効果を得ることができ、さらに軽量化と機構部分の簡
素化を図ることができるようになる。
【0047】本発明の第七の手段では、第六の手段のも
のと比較して、バランスウェイトを周回方向に移動制御
させる手段を、自在部を固定するかどうかを選択する自
在部制御手段とするだけでよいため一層の簡素化が図れ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一および第二の手段の実施例の概略
構成図
【図2】第一および第二の手段の実施例の詳細説明図
【図3】第二の手段の実施例の動作説明図
【図4】本発明の第三の手段の実施例の詳細説明図
【図5】本発明の第四の手段の実施例の詳細説明図
【図6】本発明の第五の手段の実施例の詳細説明図
【図7】本発明の第六の手段の実施例の詳細説明図
【図8】本発明の第七の手段の実施例の詳細説明図
【符号の説明】
1 筐体 2 受け筒 4 洗濯槽 11 バランサ部 12 バランスウェイト 13 シャフト 15 移動手段 15B 昇降部 12A、12B、12C バランスウェイト 13A、13B、13C シャフト 15AA、15AB、15AC タイヤ 22A、22B、22C 第一のタイヤ 23A、23B、23C 第二のタイヤ 24A、24B、24C 昇降部 25 昇降部 26A、26B、26C ギヤ 31 円形磁石 32 コイル部 41 円形磁石 42 磁石 55 バランスウェイト 56 シャフト 57 第一の移動手段 60 第二の移動手段 75 バランスウェイト 76 シャフト 77 サブウェイト 78 自在部 79 自在部制御手段 80 移動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻田 和彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 財前 克徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長久 哲朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣類を収容して洗濯または脱水を行う洗濯
    槽と、この洗濯槽を収容し、かつ筐体より適宜な支持手
    段によって支持される受け筒と、前記洗濯槽の下部に設
    けられ、かつそれぞれが独立して移動可能な少なくとも
    3個以上のバランスウェイトと、これらそれぞれのバラ
    ンスウェイトに対応し、かつこれらのバランスウェイト
    を固定および移動させるために設けられ、前記洗濯槽の
    中心に対して放射状に配置された複数個のシャフトと、
    前記それぞれのバランスウェイトに対応し、かつ前記バ
    ランスウェイトを前記シャフトに沿って移動させるため
    の複数個の移動手段と、前記バランスウェイトの位置が
    脱水時の振動に関して極小となるよう前記移動手段の動
    作を制御する制御部を有する洗濯機。
  2. 【請求項2】シャフトはネジ構造を有し、その回転によ
    りバランスウェイトを前記シャフトに沿って移動させ、
    移動手段は前記シャフトに回転運動を与える適宜な直径
    を有するタイヤと、受け筒に配置され、かつ前記タイヤ
    への接触・非接触が選択できる昇降部とで構成され、前
    記昇降部が前記タイヤと接触したときに洗濯槽の回転力
    がその駆動源となって前記シャフトを回転させる請求項
    1記載のの洗濯機。
  3. 【請求項3】移動手段はシャフトを一方に回転させる第
    一のタイヤと、適宜なギヤを介して前記シャフトを逆方
    向に回転させる第二のタイヤと、これら第一および第二
    のタイヤに対してそれぞれ独立して接触・非接触が選択
    できる複数の昇降部を有する請求項1または2記載の洗
    濯機。
  4. 【請求項4】移動手段は周回方向に複数の磁極を有し、
    かつその回転によってシャフトを回転させる円形磁石
    と、受け筒外部に設けられたコイル部を有し、前記コイ
    ル部に通電されたときに前記コイル部から発生する磁界
    によって前記円形磁石が回転する請求項1から3いずれ
    かに記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】移動手段は周回方向に複数の磁極を有し、
    かつその回転によってシャフトを回転させる円形磁石
    と、受け筒外部に設けられ、かつ昇降可能な凹凸形状を
    有する磁石または磁性体を有し、前記磁石または磁性体
    が前記円形磁石に近接したときに磁気吸引力によって回
    転する請求項1から3いずれかに記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】衣類を収容して洗濯または脱水を行う洗濯
    槽と、この洗濯槽を収容し、かつ筐体より適宜な支持手
    段によって支持される受け筒と、前記洗濯槽の下部に設
    けられた1個のバランスウェイトと、このバランスウェ
    イトを固定および移動させるために設けられ、一端が前
    記洗濯槽の中心に取り付けられたシャフトと、前記バラ
    ンスウェイトを前記洗濯槽に対して周回方向に移動させ
    る第一の移動手段と、前記バランスウェイトを前記シャ
    フトに沿って移動させるための第二の移動手段と、前記
    バランスウェイトの位置が脱水時の振動に関して極小と
    なるよう前記第一および第二の移動手段の動作を制御す
    る制御部を有する洗濯機。
  7. 【請求項7】衣類を収容して洗濯または脱水を行う洗濯
    槽と、この洗濯槽を収容し、かつ筐体より適宜な支持手
    段によって支持される受け筒と、前記洗濯槽の下部に設
    けられた1個のバランスウェイトと、このバランスウェ
    イトを固定および移動させるために設けられたシャフト
    を有し、前記シャフトは前記洗濯槽の周回方向に回転自
    在となる自在部を介して前記洗濯槽の中心に取り付けら
    れ、前記洗濯槽の中心に対して前記バランスウェイトの
    反対側に適宜な指示手段で前記自在部に固定されている
    サブウェイトと、前記自在部の回転自在の可否が選択で
    きる自在部制御手段と、前記バランスウェイトを前記シ
    ャフトに沿って移動させるための移動手段と、前記バラ
    ンスウェイトの位置が脱水時の振動に関して極小となる
    よう前記自在部制御手段と前記移動手段の動作を制御す
    る制御部を有する洗濯機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017111A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Mitsubishi Electric Corp 傘脱水機
JP2014521469A (ja) * 2011-08-10 2014-08-28 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 洗濯機
JP2018149005A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社フォーカルワークス 洗濯機および回転装置
CN110318215A (zh) * 2018-03-29 2019-10-11 合肥美的洗衣机有限公司 洗衣机、脱水控制方法、脱水控制装置及存储介质

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