JPH07163671A - 可燃性ケーブルの防火処理構造とそれに用いるキット - Google Patents

可燃性ケーブルの防火処理構造とそれに用いるキット

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Publication number
JPH07163671A
JPH07163671A JP5341239A JP34123993A JPH07163671A JP H07163671 A JPH07163671 A JP H07163671A JP 5341239 A JP5341239 A JP 5341239A JP 34123993 A JP34123993 A JP 34123993A JP H07163671 A JPH07163671 A JP H07163671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fireproof
cable
heat
net
composite sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP5341239A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Wake
淳一郎 和気
Tadashi Naruse
正 成瀬
Hirobumi Osada
博文 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Techno Material Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Techno Material Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Techno Material Co Ltd filed Critical Furukawa Techno Material Co Ltd
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Publication of JPH07163671A publication Critical patent/JPH07163671A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 可燃性ケーブル7に、不織布5の表面にアル
ミ箔6をラミネートしてなる複合シート2を、アルミ箔
6を外側に向けて巻きつけ、その上に、耐火性のネット
本体に熱発泡性塗料を塗着してなる防火ネット1を巻き
つけた可燃性ケーブルの防火処理構造。 【効果】 防火ネットの発泡による断熱性と金属箔の熱
反射性、火炎遮断性により、内部のケーブルの温度上
昇、燃焼が抑制され、火炎に曝された状態で少なくとも
20分間はケーブルとしての機能を維持できる。熱発泡性
の防火ネットを用いて、可燃性ケーブルの防火処理を簡
単に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可燃性ケーブルの防火
処理構造と、それに用いる防火処理キットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電気通信ケーブル、光通信ケーブルまた
は電力ケーブルなどのケーブルは一般に、絶縁体、保護
被覆またはシースなどにポリエチレンのような可燃性材
料を使用しているため、火災にあうと長手方向に延焼す
る危険性がある。
【0003】このような可燃性ケーブルの延焼を防止す
る手段として最近、ケーブルに、熱発泡性の防火ネット
を巻きつける方法が検討されている。この防火ネット
は、ガラス繊維糸などの耐火材料で出来たネット本体に
ディッピング法などにより熱発泡性塗料を塗着したもの
である(ドイツのハーバーツ社が製造販売)。熱発泡性
塗料は、火炎により加熱されると30〜40倍に発泡し、炭
化して、良好な断熱層を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この防火ネットを可燃
性ケーブルに巻きつけて、IEEE383に規定する耐
火試験(850℃×20分) を行った結果によると、防火ネッ
トの巻きつけは可燃性ケーブルの延焼防止に有効である
ことが確認された。しかし単に防火ネットを巻きつけた
だけでは火炎を当て始めてから10分もたたないうちに絶
縁心線間の絶縁抵抗が低下し、ケーブルとしての機能
(通信機能など)が維持できなくなることが判明した。
【0005】ケーブルの防火処理の場合は、単に延焼防
止効果があるというだけでは不十分で、火炎に曝された
状態で一定時間(通常は20分以上)、ケーブルとしての
機能を維持できることが要求される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題点を解決した、防火ネット巻きつけによる可燃性ケ
ーブルの防火処理構造を提供するもので、その構成は、
可燃性ケーブルに、不織布、織布または紙などの断熱性
シートの表面に金属箔(蒸着膜を含む)を一体に設けて
なる複合シート(テープ状のものを含む)を、金属箔を
外側に向けて巻きつけ、その上に、耐火性のネット本体
に熱発泡性塗料を塗着してなる防火ネットを巻きつけた
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】このように熱発泡性の防火ネットの下に、表面
に金属箔を有する複合シートを金属箔を外側に向けて巻
きつけておくと、防火ネットの発泡による断熱性と金属
箔の熱反射性、火炎遮断性により、内部のケーブルの温
度上昇、燃焼が抑制され、火炎に曝された状態で少なく
とも20分間はケーブルとしての機能を維持することが可
能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の防火処理構造に使用する防
火処理キットの一実施例を示す。この防火処理キット
は、防火ネット1と複合シート2との組み合わせからな
る。
【0009】防火ネット1は、耐火性の糸例えばガラス
繊維糸で編んだネット本体3に熱発泡性塗料4を塗着し
たものである。熱発泡性塗料4の塗着は、ネット本体3
を熱発泡性塗料の溶液にディップした後、引き上げて乾
燥することにより行われる。ネット本体3の縦糸および
横糸の間隔はそれぞれ例えば4〜6mm程度、熱発泡性塗
料4の塗着量は例えば600 〜800 g/m2 程度である。
熱発泡性塗料4は、火炎によって加熱されると30〜40倍
に発泡し、炭化して、良好な断熱層を形成するものであ
る。
【0010】一方、複合シート2は、炭素繊維または耐
熱性繊維などで出来たフェルト状の不織布5の片面にア
ルミ箔6をラミネートしたものである。不織布5の厚さ
は例えば1.5 mm程度、アルミ箔6の厚さは例えば20〜40
μm 程度である。不織布5の代わりに織布や紙などを使
用することも可能であり、アルミ箔6の代わりに他の金
属箔を使用することも可能である。また金属箔をラミネ
ートする代わりに不織布5等の表面に金属の蒸着膜を形
成することも可能である。アルミ蒸着膜の場合は厚さが
5μm 程度で済む。なお複合シート2の形態はテープ状
であってもよい。
【0011】図2は、図1の防火処理キットを用いた本
発明に係る可燃性ケーブルの防火処理構造の一実施例を
示す。この防火処理構造は、通信ケーブルなどの可燃性
ケーブル7に、まず図1に示した複合シート2をアルミ
箔6を外側に向けて巻きつけ、その上に、図1に示した
防火ネット1を巻きつけたものである。
【0012】次に、本発明の防火処理構造と、防火ネッ
トを巻いただけ防火処理構造との耐火試験の結果を説明
する。耐火試験は、IEEE383の規定により、垂直
開放トレイに防火処理を施したケーブルをセットし、ガ
スバーナーの火炎を20分間当てるというものである。供
試ケーブルはポリエチレン絶縁・ポリエチレンシース通
信ケーブル(CCP・P 0.5×100 対)である。
【0013】本発明の防火処理構造は図2のように供試
ケーブル7に複合シート2を1層巻きし、その上に防火
ネット1を1層巻きしたものである。従来の防火処理構
造は図示してないが、供試ケーブルに防火ネットを1層
巻きしたものである。通信機能の維持を調べるため、供
試ケーブルの内層部の絶縁心線対と外層部の絶縁心線対
について絶縁抵抗を測定した。
【0014】図3は防火ネットを巻いただけの防火処理
構造の試験結果を示す。この構造では、バーナーの炎が
当たっている間(20分間)は防火ネットの有機物が燃焼
して炎が60〜70cm位まで上がるが、20分を経過し、バー
ナーの炎が止まると、炎はすぐになくなる。すなわち自
己消火機能が働き、延焼を防止できることが分かる。と
ころが絶縁心線間の絶縁抵抗をみると、バーナーの火炎
を当て始めてから7〜8分で絶縁抵抗が急激に低下し、
ケーブルとしての機能を全く果たさなくなることが分か
る。これを改善すべく、防火ネットを6層巻きにしたも
のについても試験したが、結果は一点鎖線に示すとおり
で、20分間もたせることはできなかった。これらの結果
からケーブルに単に防火ネットを巻いただけでは、火災
時に適当な時間、ケーブルとしての機能を維持すること
は出来ないことが分かった。
【0015】図4は本発明の防火処理構造の試験結果を
示す。炎の高さは図示してないが図3の場合と同様であ
る。一方、絶縁抵抗は20分を経過しても全く低下せず、
ケーブルとしての機能を十分維持できることが分かっ
た。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、熱
発泡性の防火ネットを用いて、可燃性ケーブルの防火処
理を簡単に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る可燃性ケーブルの防火処理キッ
トの一実施例を示す斜視図。
【図2】 本発明に係る可燃性ケーブルの防火処理構造
の一実施例を示す断面図。
【図3】 防火ネットのみを用いた防火処理構造の耐火
試験結果を示すグラフ。
【図4】 図2の防火処理構造の耐火試験結果を示すグ
ラフ。
【符号の説明】
1:防火ネット 2:複合シート 3:ネット本体 4:熱発泡性塗料 5:不織布 6:アルミ箔 7:可燃性ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可燃性ケーブルに、不織布、織布または紙
    などの断熱性シートの表面に金属箔(蒸着膜を含む)を
    一体に設けてなる複合シート(テープ状のものを含む)
    を、金属箔を外側に向けて巻きつけ、その上に、耐火性
    のネット本体に熱発泡性塗料を塗着してなる防火ネット
    を巻きつけたことを特徴とする可燃性ケーブルの防火処
    理構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の可燃性ケーブルの防火処理
    構造であって、複合シートの金属箔がアルミ箔またはア
    ルミ蒸着膜であることを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】不織布、織布または紙などの断熱性シート
    (テープ状のものを含む)の表面に金属箔(蒸着膜を含
    む)を一体に設けてなる複合シート(テープ状のものを
    含む)と、耐火性のネット本体に熱発泡性塗料を塗着し
    てなる防火ネットとの組み合わせからなることを特徴と
    する可燃性ケーブルの防火処理キット。
  4. 【請求項4】請求項3記載の可燃性ケーブルの防火処理
    キットであって、複合シートの金属箔がアルミ箔または
    アルミ蒸着膜であることを特徴とするもの。
JP5341239A 1993-12-13 1993-12-13 可燃性ケーブルの防火処理構造とそれに用いるキット Pending JPH07163671A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106483614A (zh) * 2016-10-19 2017-03-08 宁波三博电子科技有限公司 一种高耐热型柔性光缆及其制备方法
CN110070963A (zh) * 2019-04-08 2019-07-30 凯联高(厦门)科技有限公司 一种pvc电线电缆及其制备方法
WO2022012443A1 (zh) * 2020-07-15 2022-01-20 中天科技海缆股份有限公司 一种低压变频用供电电缆

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