JPH07162839A - 障害復旧機能付catvシステム - Google Patents

障害復旧機能付catvシステム

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JPH07162839A
JPH07162839A JP5339811A JP33981193A JPH07162839A JP H07162839 A JPH07162839 A JP H07162839A JP 5339811 A JP5339811 A JP 5339811A JP 33981193 A JP33981193 A JP 33981193A JP H07162839 A JPH07162839 A JP H07162839A
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JP
Japan
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line
transmission
distribution
repeater
fault
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Application number
JP5339811A
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English (en)
Inventor
Tadashi Suzuki
正 鈴木
Tsutomu Sugimoto
勉 杉本
Tsukasa Yoshimitsu
司 吉光
Koichi Sato
晃一 佐藤
Kenichi Murakami
賢一 村上
Kenichiro Soma
謙一郎 杣
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回線障害時に、障害の影響が広範囲に及ばな
いように且つ迅速に復旧するCATVシステムを提供す
る。 【構成】 幹線に中継増幅器40〜49を従属接続し、
その幹線の途中に分配中継増幅器51を接続すると共に
分配中継増幅器51に分配線を接続して幹線を分配し、
この分配線と他の幹線からの分配線とを連係用中継器8
で接続し、伝送路及び伝送路上の機器に障害のないとき
には、この連係用中継器8で各分配線を分離させ、伝送
路或いは伝送路上の機器に障害が発生したときには、こ
の連係用中継器8で両分配線を接続して一方の幹線と他
方の幹線とを連係させると共にその障害箇所に近い順に
連係用中継器8まで中継増幅器44〜46及び分配中継
増幅器52の伝送方向を切り換え、上記連係用中継器8
を介して障害のない幹線から障害波及区間へ伝送信号を
迂回中継させて伝送路を復旧させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送路を樹枝状に形成
したCATVシステムに係り、特に、回線障害時に、障
害の影響が広範囲に及ばないように且つ迅速に復旧する
CATVシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CATVシステムにあっては、放射状に
形成された幹線伝送路に、さらに分岐を設けて伝送路を
樹枝状に形成することが知られている。従来のCATV
システムは図6に示されるように、情報の送出端であり
且つ伝送路上の各機器の情報収集端であるヘッドエンド
1を有し、このヘッドエンド1に同軸ケーブル等の樹枝
状伝送網を介して端末装置9が接続されている。ここで
伝送路には同軸ケーブルの持つ信号減衰特性を補償する
ための中継増幅器60が適当な間隔で挿入されている。
幹線系の伝送路(幹線)は中継増幅器60が縦続接続さ
れており、放射状に伝送路が構成されている。分岐系の
伝送路(支線)は幹線上の中継増幅器60から分岐させ
た伝送路に信号を分配、分岐し、その伝送路にさらに支
線用中継増幅器61を接続して、支線用中継増幅器61
により信号を分配、分岐する構成となっている。
【0003】信号の伝送方式としては、主に周波数分割
多重方式(FDM)が採用されている。この方式にあっ
ては、高い周波数の帯域と低い周波数の帯域を信号伝送
に使用し、高い周波数をヘッドエンド側から端末機器側
への下り信号、低い周波数を端末機器側からヘッドエン
ド側への上り信号として割り当てている。
【0004】伝送網の状態監視を行うために、中継増幅
器に機器内部の動作状態を監視する機能を備えると共
に、ヘッドエンド側にネットワーク状態監視制御装置を
設置し、このネットワーク状態監視制御装置と中継増幅
器との間でデータ伝送を行える機能とを備えているもの
もある。
【0005】中継増幅器60の内部構成は図7に示すよ
うになっている。中継増幅器60の内部には、入・出力
部それぞれに接続された上り信号及び下り信号フィルタ
回路71と、各フィルタ回路71を通過した信号を増幅
するための増幅回路72とが設けられている。このよう
な構成とすることにより中継増幅器60を通過する信号
の上り下りの帯域毎の方向性を持たせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記CAT
Vシステムにあっては、同軸ケーブルの伝送路の伝送損
失を補償するための中継増幅器を多数接続した樹枝状ネ
ットワークが形成されている。これには以下のような欠
点があった。
【0007】伝送路には断線或いは短絡事故、中継増幅
器の故障等による回線障害が生じることがある。回線障
害が生じると、ヘッドエンドから見てその障害発生箇所
より先の伝送路には信号が伝送されなくなる。伝送路が
樹枝状に形成されているため、1箇所の回線障害がシス
テムに及ぼす影響は大きい。障害発生箇所がヘッドエン
ドに近ければ近いほどその影響が大きく、不通となるエ
リアが広範囲となるという問題があった。
【0008】また、障害復旧には同軸ケーブル、中継増
幅器或いはその部品等の障害部を交換等により復旧させ
る作業が長時間を要するので、障害発生箇所を発見した
後も、障害発生箇所から先は不通の状態が続く。従っ
て、回線障害が生じると、広範囲に亘って不通となり復
旧までの時間が長時間を有するという問題点があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、回線障害時に、障害の影響が広範囲に及ばないよう
に且つ迅速に復旧するCATVシステムを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、幹線に中継増幅器を縦続接続し、その幹線
の途中に分配中継増幅器を接続すると共にこの分配中継
増幅器に分配線を接続して幹線を分配し、この分配線と
他の幹線からの分配線とを連係用中継器で接続し、伝送
路及び伝送路上の機器に障害のないときには、この連係
用中継器で各分配線を分離させ、伝送路或いは伝送路上
の機器に障害が発生したときには、この連係用中継器で
両分配線を接続して一方の幹線と他方の幹線とを連係さ
せると共に障害箇所に近い順に連係用中継器まで中継増
幅器及び分配中継増幅器の伝送方向を切り換え、上記連
係用中継器を介して障害のない幹線から障害波及区間へ
伝送信号を迂回中継させて伝送路を復旧させるものであ
る。
【0011】上記ヘッドエンドに親局を接続し、上記障
害復旧動作をこの親局からのデータ伝送によって伝送路
上の各機器を遠隔操作して行ってもよい。
【0012】上記障害復旧動作の遠隔操作は、伝送路上
の各機器が上記ヘッドエンドから送出されるパイロット
信号或いは別の特定の周波数を検知し、上記親局がこの
検知結果を求めて各機器とのデータ伝送を行い、且つ上
記親局が各機器からの応答の有無及び応答で得られた検
知結果から障害の発生を検知して行ってもよい。
【0013】上記親局が連係用中継器を常時監視するべ
く連係用中継器とデータ伝送を行い、その応答結果から
障害の発生を検知してもよい。
【0014】上記障害復旧動作の完了後、上記親局が全
機器を状態監視するべく一巡ポーリングして全機器とデ
ータ伝送を行ってもよい。
【0015】上記分配中継増幅器は、伝送路に接続する
ための3つの端子を有し、これら3つの端子が任意に1
入力と2出力とに切り換えられる構成を有し、2つの出
力端子が共に幹線出力レベルで出力してもよい。
【0016】上記中継増幅器は、入力と出力とを切り換
えられる構成を有し、且つデータ伝送のための多重信号
の上り帯域からデータ信号を受信し下り帯域へデータ信
号を送信するモデムを有してもよい。
【0017】上記連係用中継器は、上記親局からの制御
指令に基づき伝送路の接続と分離とを切り換えるための
スイッチ機構を有してもよい。
【0018】上記連係用中継器は、伝送路に接続するた
めの2つの端子を有し、受信されたデータ信号からの制
御信号を解読すると共に、その制御信号に含まれた命令
に従い上記親局とのデータ伝送のための多重信号の帯域
を下り帯域から上り帯域へ、或いは上り帯域から下り帯
域へと変換し、データ信号を適当な端子へ送出してもよ
い。
【0019】
【作用】本発明の要旨は、樹枝状の伝送路と伝送路との
間に連係点を設け、この連係点で信号の流れを制御する
と共に、中継増幅器等の伝送方向を切り換えて正常な伝
送路から障害発生箇所から先の健全な伝送路へ信号を連
係させることによって、障害の回避或いは極小化を行う
ことにある。
【0020】即ち、上記構成により、伝送路或いは伝送
路上の機器に障害が発生したときには、連係用中継器で
各分配線を接続して一方の幹線から他方の幹線に伝送路
を形成すると共に、その障害の波及している区間の中継
増幅器及び分配中継増幅器の伝送方向を切り換える。こ
れにより連係用中継器を介して障害のない幹線から障害
波及区間への伝送路が形成される。ヘッドエンドからの
伝送信号は、障害のない幹線を介して迂回中継されるの
で、上記障害の波及している区間の復旧が達成される。
【0021】これによりシステムの信頼性が大幅に向上
すると共に、復旧時間の短縮が実現される。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0023】本発明を実施するためのCATVシステム
の構成例を図1に示す。このCATVシステムは、親局
10と、ヘッドエンド1と、伝送路2、3、6、7と、
中継増幅器40〜49と、分配中継増幅器51、52
と、連係用中継器8と、端末装置9とから構成されてい
る。
【0024】親局10は、ヘッドエンド1に接続され、
ヘッドエンド1からは幹線である伝送路2、3が放射状
に布設されている。伝送路2上には、中継増幅器40〜
43が縦続接続によって配置されている。伝送路2の途
中には分配中継増幅器51が接続され、この分配中継増
幅器51より伝送路6が分配されている。伝送路6にも
中継増幅器48が接続され、伝送路6の終端が連係用中
継器8に接続されている。他方、伝送路3上には、中継
増幅器44〜47が縦続接続によって配置されている。
伝送路3の途中には分配中継増幅器52が接続され、こ
の分配中継増幅器52より伝送路7が分配されている。
伝送路7にも中継増幅器49が接続され、伝送路7の終
端が連係用中継器8に接続されている。中継増幅器45
からは支線が引き出され、この支線には支線用中継増幅
器61が接続され、さらにその先に端末装置9が接続さ
れている。
【0025】ここで通常のCATVシステムの運用のた
めに、伝送路の信号レベルを一定値に安定させる必要が
あるので、各中継増幅器40〜49に内蔵されているオ
ートゲインコントロール回路への基準レベル信号を与え
られるようにヘッドエンド1側より伝送信号帯域の高周
波側にパイロット信号を送出している。このパイロット
信号によって各オートゲインコントロール回路が制御さ
れる。システムによってはテレビ信号の搬送波を代用す
る方法もあるが、一般的にはパイロット信号を使用す
る。このパイロット信号は常時送出されている。
【0026】親局10は、中継増幅器40〜49、分配
中継増幅器51、52、連係用中継器8等の伝送路上の
機器に種々の指令を送信し、各機器からの応答を受信す
るものである。親局10は、各機器からの応答をもとに
障害の発生、障害波及区間等を判断し、伝送路の迂回中
継を決定することができる。親局10と各機器との通信
は、伝送路2、3、6、7を用いて周波数分割多重方式
(FDM)によって行われる。
【0027】連係用中継器8は、このCATVシステム
が正常に動作している時は、伝送路6と伝送路7とを分
離させ、伝送路2或いは3に障害が発生した時は、伝送
路6と伝送路7とを連係させる機能を有し、且つ高い周
波数帯にある下り信号の周波数を低い周波数帯にある上
り信号の周波数に変換すると共に、逆に低い周波数帯に
ある上り信号の周波数を高い周波数帯にある下り信号の
周波数に変換する機能を有している。その構成例を図2
に示す。
【0028】図2に示されるように、連係用中継器8
は、2個の端子a、bを有し、これらの端子a、bは各
々伝送路6、7に接続されている。端子a、bに接続さ
れている電力分離用フィルタ(以下PSFという)12
は、伝送路6、7によって伝送される信号からそれに重
畳されている電力周波数成分を分離し、電源ユニット1
3に電力を供給するものである。電源ユニット13は、
連係用中継器8の各部を構成する各素子へ電力を供給す
るものである。2つのPSF12の間には複数の方向性
結合器15と、2つのスイッチ21と、スイッチ21間
に挟まれた損失補償用の増幅回路18及び終端抵抗19
とが設けられている。両スイッチ21により伝送路の連
係(接続と分離)及び終端抵抗19の接続や伝送方向の
切り換えが可能である。
【0029】方向性結合器15に接続されたモデム1
6、17は、各々上り帯域受信、下り帯域送信、下り帯
域受信、上り帯域送信の機能を持つ。これらモデム1
6、17にマイクロコンピュータ11が接続されてお
り、マイクロコンピュータ11は、モデム16、17を
使用してデータ伝送を行う。マイクロコンピュータ11
は、モデム17を介して親局10からの下り帯域信号の
データを読み、データの宛先が自分のアドレスと一致し
ていればそのデータに書かれた命令内容に従う。例え
ば、それが状態内容送出命令ならば、パイロットレベル
等の状態を親局側のモデム16にて親局10へ上り帯域
を使用して送出するし、データ周波数変換指令ならば親
局10からのデータ信号を親局と反対側のモデム16に
より上り帯域にして送出し、これに対する中継増幅器か
らの応答を親局側のモデム17により上り帯域にして親
局10に送出す。
【0030】また、方向性結合器15に接続された2つ
のパイロット信号検出回路14は、各々伝送路6、7に
よって伝送される信号からそれに重畳されているパイロ
ット信号のレベルを検出するものである。伝送路6、7
にパイロット信号がなくなった場合には、パイロット信
号検出回路14の出力によりマイクロコンピュータ11
がそのことを認識できる。
【0031】図1の中継増幅器40〜49は、信号の入
出力端子を切り換えて信号の伝送方向を反転する機能を
有し、障害発生時には伝送されてきた制御信号に基づ
き、伝送方向の反転動作を行う機能を有している。その
構成例を図3に示す。
【0032】図3に示されるように、中継増幅器40
(40〜49いずれも同じ)は、2個の端子c、dを有
し、これらの端子c、dは各々伝送路に接続されてい
る。端子c、dに接続されている各PSF38は、伝送
路によって伝送される信号からそれに重畳されている電
力周波数成分を分離し、電源ユニット39を介して各素
子に電力を供給するものである。PSF38間には、擬
似線路回路37、2つのスイッチ36間に挟まれた2つ
の方向性結合器34、方向性結合器34間に挟まれた損
失補償用の増幅回路35が設けられている。擬似線路回
路37は、同軸ケーブルでの損失を擬似的に回路網で実
現したもので、中継増幅器40の利得の余剰分を補正す
る減衰器である。
【0033】方向性結合器34に接続された32、33
はモデムであり、各々上り帯域受信、下り帯域送信、下
り帯域受信、上り帯域送信の機能を持つ。これらモデム
32、33にマイクロコンピュータ31が接続されてお
り、マイクロコンピュータ31は、モデム32、33を
使用してデータ伝送を行う。
【0034】マイクロコンピュータ31は、モデムを介
して親局10からのデータを読み、データの宛先が自分
のアドレスと一致していればそのデータに書かれた命令
内容に従う。例えば、それが状態内容送出命令ならば、
パイロットレベル等の状態を同一モデムにて親局10へ
上り帯域を使用して送出するし、伝送方向の反転の命令
ならスイッチ36を制御して伝送方向の反転を行う。こ
こで、図3のようにスイッチ36の伝送路と反対側に方
向性結合器34を置いてモデム32、33を接続しても
よいが、スイッチ36の伝送路側に2つずつ方向性結合
器34を置いて、それぞれにモデム32、33を一組ず
つ設置してもよい。
【0035】図1の分配中継増幅器51、52は、伝送
路2、3と同じ信号レベルで伝送路6、7に信号を伝送
する機能を有し、障害発生時には伝送されてきた制御信
号に基づき、入力端子と出力端子とを切り換えて信号の
伝送方向を切り換える機能を有している。その構成例を
図4に示す。
【0036】図4に示されるように、分配中継増幅器5
1、52は、3個の端子e、f、gを有し、これらの端
子e、f、gは各々伝送路に接続されている。端子e、
f、gに接続されているPSF38は、伝送路によって
伝送される信号からそれに重畳されている電力周波数成
分を分離し、電源ユニット39を介して各素子に電力を
供給するものである。各PSF38には、擬似線路回路
37、方向性結合器56、スイッチ59が順に接続さ
れ、各スイッチ59間には損失補償用の増幅回路57と
二分配器58とが設けられている。各スイッチ59を切
り換えることにより、端子e、f、gと増幅回路57と
の接続状態が1入力2出力の形態で任意に組み合わされ
て変化するように構成されている。
【0037】方向性結合器56に接続された54、55
はモデムであり、各々上り帯域受信、下り帯域送信、下
り帯域受信、上り帯域送信の機能を持つ。これらモデム
54、55にマイクロコンピュータ53が接続されてお
り、マイクロコンピュータ53は、モデム54、55を
使用してデータ伝送を行う。マイクロコンピュータ53
は、親局10からの自局宛てアドレスを持つ指令を受け
取り、その内容に従って、スイッチ59の切り換え制御
を行ったり、制御結果や状態内容の応答を親局10に送
信する。
【0038】障害の発生した時の動作について以下に説
明する。ここでは図1の伝送路3のF1において断線事
故が発生した場合について説明する。
【0039】F1において断線事故が発生した場合、F
1以降に設置された機器(中継増幅器44、45、4
6、47、49、分配中継増幅器52、支線用中継増幅
器61)には信号が伝送されなくなる。常時送出されて
いるパイロット信号もこれらの機器に伝送されなくな
る。連係用中継器8においても、パイロット信号検出回
路14に伝送路7のパイロット信号が検出されなくなる
ので、連係用中継器8のマイクロコンピュータ11はそ
のことを認識する。
【0040】親局10からの状態内容送出命令により、
連係用中継器8はパイロット信号が伝送路7側に入力さ
れていないことを伝送路6、2を介して親局10に応答
する。親局10は、この連係用中継器8からの応答結果
をもとに障害が発生したことを検知する。親局10は、
障害の発生検知後、障害発生区間(発生箇所)を探索す
るために伝送路7と伝送路3上にあって且つ連係用中継
器8より近い側に配置されている機器(中継増幅器4
4、45、46、49、分配中継増幅器52)に対し、
状態監視項目のデータ要求を行うために順次ポーリング
信号を送出する。親局10は、各機器から応答された状
態監視項目の内容と応答の有無とにより障害発生区間或
いは障害の形態を判断する。F1において断線事故が発
生している場合、親局10が受信する各機器の応答結果
は、中継増幅器44、45、46、49、及び分配中継
増幅器52より無応答、連係用中継器8より伝送路7側
のパイロット信号なしという結果になり、F1での断線
が判断できる。
【0041】ここで、障害発生箇所が複数であるか否か
をも確認したい場合は、連係用中継器8で後述するデー
タ信号の周波数変換(下り帯域→上り帯域)を行った
後、親局10が中継増幅器44、45、46、49、及
び分配中継増幅器52に対して再び応答要求を行うよう
にすればよい。
【0042】F1での断線を判断した親局10は、信号
の連係操作を行う。即ち、まず親局10は、伝送路2を
介して下り帯域を用いて連係用中継器8に対して周波数
変換指令を含んだポーリング信号を送信する。連係用中
継器8は、このポーリング信号の周波数変換指令に従い
周波数変換を行う。即ち、連係用中継器8は、伝送路7
側の上り帯域を用いて親局10からのポーリング信号を
伝送路7側に送出するようになる。その結果、伝送路7
の上り帯域に親局10からのポーリング信号が伝送され
るので、親局10から送信された伝送方向の反転の命令
を含んだポーリング信号は中継増幅器44に到達する。
中継増幅器44は伝送方向の反転を行う。このようにし
て、親局10は、順次、中継増幅器44、45、46、
分配中継増幅器52、中継増幅器49に伝送方向反転或
いは切り換えを指令していく。反転動作が終了したら親
局10は、連係用中継器8に対して信号連係動作の指令
を与える。連係用中継器8は、この指令に基づき伝送路
6と伝送路7とを接続する。
【0043】以上の結果、連係用中継器8から中継増幅
器44までは、それ以前とは反対向きに信号が伝送され
るようになり、親局10、ヘッドエンド1からの下り帯
域の信号が伝送路2、6、7、3を迂回経由して中継増
幅器44まで伝送されるようになり、復旧が達成され
る。
【0044】本発明の他の実施例としては、アクティブ
の分配中継増幅器を用いないで、パッシブの分配中継増
幅器を用いる方法もある。この場合、断線時の反射波の
影響を十分に考慮する必要がある。
【0045】次に、本発明の他の実施例として図5の例
を説明する。図5のCATVシステムは、システムが広
域化している場合や、信頼性をさらに向上させるために
連係点を増加させたり、複数のヘッドエンド同士で連係
を行う場合の構成例であって、同軸ケーブルによって結
ばれた伝送網に、2つの親局101、102及び2つの
ヘッドエンド1が存在しており、2つのヘッドエンド1
に接続された各伝送路には、多数の中継増幅器40、分
配中継増幅器51、連係用中継器8が図のような配置で
設けられている。ただし、これらのヘッドエンド1では
同一の放送を行い、データ周波数等の周波数アロケーシ
ョンが同一とする。親局101、102は他のネットワ
ーク80により連係されており親局同志で伝送を行い協
調をとりながら信号の連係を行うことができる。また、
両ヘッドエンド1間の連係部が複数ある場合、他のネッ
トワーク80の代わりに同軸伝送網自体を使用してもよ
い。
【0046】なお、本発明の実施例においては連係部を
形成する伝送路6、7にも同軸ケーブルを用い、これら
の伝送路6、7も幹線として利用できるようになってい
るが、連係点(図1の分配中継増幅器51、52)の間
隔が遠い場合、光ケーブルを用いた連係専用線を使用し
てもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。 (1)障害が発生した場合にも信号の連係操作が可能な
ため、従来では信号が伝送できなかった区間における復
旧が可能となり、システム全体の信頼性が向上する。障
害があっても障害波及区間が大幅に減少する。特に、1
箇所断線等の場合には全システムの復旧が可能である。 (2)遠隔操作のみで復旧が可能なため、障害の影響が
及んでいる時間が遠隔操作で復旧するのに要する時間と
なり、従来の現地復旧作業の時間に比べて大幅に短縮さ
れ、復旧の迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すCATVシステムの構
成図である。
【図2】本発明の連係用中継器の内部構成図である。
【図3】本発明の中継増幅器の内部構成図である。
【図4】本発明の分配中継増幅器の内部構成図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すCATVシステムの
構成図である。
【図6】従来のCATVシステムの構成図である。
【図7】従来の中継増幅器の内部構成図である。
【符号の説明】
1 ヘッドエンド 2、3、6、7 伝送路(幹線、分配線) 8 連係用中継器 10 親局 40〜49 中継増幅器 51、52 分配中継増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 晃一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 村上 賢一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 杣 謙一郎 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドエンドより放射状に幹線伝送路を
    布設し、これらの幹線に分岐を設けて伝送路を樹枝状に
    形成したCATVシステムにおいて、幹線に中継増幅器
    を縦続接続し、その幹線の途中に分配中継増幅器を接続
    すると共にこの分配中継増幅器に分配線を接続して幹線
    を分配し、この分配線と他の幹線からの分配線とを連係
    用中継器で接続し、伝送路及び伝送路上の機器に障害の
    ないときには、この連係用中継器で各分配線を分離さ
    せ、伝送路或いは伝送路上の機器に障害が発生したとき
    には、この連係用中継器で両分配線を接続して一方の幹
    線と他方の幹線とを連係させると共に障害箇所に近い順
    に連係用中継器まで中継増幅器及び分配中継増幅器の伝
    送方向を切り換え、上記連係用中継器を介して障害のな
    い幹線から障害波及区間へ伝送信号を迂回中継させて伝
    送路を復旧させることを特徴とする障害復旧機能付CA
    TVシステム。
  2. 【請求項2】 上記ヘッドエンドに親局を接続し、上記
    障害復旧動作をこの親局からのデータ伝送によって伝送
    路上の各機器を遠隔操作して行うことを特徴とする請求
    項1記載の障害復旧機能付CATVシステム。
  3. 【請求項3】 上記障害復旧動作の遠隔操作は、伝送路
    上の各機器が上記ヘッドエンドから送出されるパイロッ
    ト信号或いは別の特定の周波数を検知し、上記親局がこ
    の検知結果を求めて各機器とのデータ伝送を行い、且つ
    上記親局が各機器からの応答の有無及び応答で得られた
    検知結果から障害の発生を検知して行うことを特徴とす
    る請求項2記載の障害復旧機能付CATVシステム。
  4. 【請求項4】 上記親局が連係用中継器を常時監視する
    べく連係用中継器とデータ伝送を行い、その応答結果か
    ら障害の発生を検知することを特徴とする請求項3記載
    の障害復旧機能付CATVシステム。
  5. 【請求項5】 上記障害復旧動作の完了後、上記親局が
    全機器を状態監視するべく一巡ポーリングして全機器と
    データ伝送を行うことを特徴とする請求項2〜4いずれ
    か記載の障害復旧機能付CATVシステム。
  6. 【請求項6】 上記分配中継増幅器は、伝送路に接続す
    るための3つの端子を有し、これら3つの端子が任意に
    1入力と2出力とに切り換えられる構成を有し、2つの
    出力端子が共に幹線出力レベルで出力することを特徴と
    する請求項1〜5いずれか記載の障害復旧機能付CAT
    Vシステム。
  7. 【請求項7】 上記中継増幅器は、入力と出力とを切り
    換えられる構成を有し、且つデータ伝送のための多重信
    号の上り帯域からデータ信号を受信し下り帯域へデータ
    信号を送信するモデムを有することを特徴とする請求項
    1〜6いずれか記載の障害復旧機能付CATVシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 上記連係用中継器は、上記親局からの制
    御指令に基づき伝送路の接続と分離とを切り換えるため
    のスイッチ機構を有することを特徴とする請求項1〜7
    いずれか記載の障害復旧機能付CATVシステム。
  9. 【請求項9】 上記連係用中継器は、伝送路に接続する
    ための2つの端子を有し、受信されたデータ信号から制
    御信号を解読すると共に、その制御信号に含まれた命令
    に従いデータ伝送のための多重信号の帯域を下り帯域か
    ら上り帯域へ、或いは上り帯域から下り帯域へと変換
    し、データ信号を適当な端子へ送出することを特徴とす
    る請求項1〜8いずれか記載の障害復旧機能付CATV
    システム。
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