JPH07162621A - 画情報の読み取り装置 - Google Patents

画情報の読み取り装置

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JPH07162621A
JPH07162621A JP5306959A JP30695993A JPH07162621A JP H07162621 A JPH07162621 A JP H07162621A JP 5306959 A JP5306959 A JP 5306959A JP 30695993 A JP30695993 A JP 30695993A JP H07162621 A JPH07162621 A JP H07162621A
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JP
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reading
light
image information
pixel
photoelectric conversion
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JP5306959A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kobayashi
俊之 小林
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH07162621A publication Critical patent/JPH07162621A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画情報の読み取り装置に関し、CCDを高速
駆動させても転送効率が悪化するのを防止することがで
き、出力される画情報を充分に安定させることができる
画情報の読み取り装置を提供することを目的としてい
る。 【構成】 光電変換素子22の最上位画素22aの受光面積
を最小限に構成するとともに、下位画素22aになるに従
って受光面積を徐々に大きくなるように構成し、下位画
素22a側の光電変換のダイナミックレンジを広げるよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画情報の読み取り装置に
関し、詳しくは、ファクシミリ装置、複写機、スキャナ
ー等に用いられるCCD撮像素子の転送効率を向上させ
るようにした画情報の読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ファクシミリ装置、複写機ある
いはスキャナー等で使用される原稿の画情報の読み取り
装置としては、例えば、図10に示すようなものが知られ
ている。図10において、1は原稿Sを照射する光源であ
り、該光源は原稿Sの長手方向に延在している。
【0003】該光源1からの照射光はミラー2によって
その光路が折り曲げられ、白出力波形のレンズcos4乗
則を補正するシェーディング板(白基準補正板)3を通し
てレンズ4に結像された後、ラインCCD撮像素子5で
受光され、この撮像素子5によって光情報が電気信号に
変換されるようになっている。また、この撮像素子5か
ら出力される電圧波形は図示しない画像処理系に受け渡
される前に図示しないA/Dコンバータ等のIC回路で
処理される。なお、6は原稿Sの読み取り部を構成する
コンタクトガラスである。
【0004】ところで、近時のファクシミリ装置等にあ
っては、画像の高品質、高画質や高信頼性がより要求さ
れることに加えて、装置のコストを低減化することが要
求されている。この低コスト化を満足するには、安価な
ユニットを使用することが常套手段であり、従来では、
例えば、光源1をXeランプやLEDランプ等から構成
することによって達成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに光源1をXeランプやLEDランプ等から構成した
ものにあっては、安価に得られることができるととも
に、点灯時の立上がり特性を向上させることができる
が、従来から使用されている蛍光灯等に比べると、絶対
的な光量が少ないため、安定した画情報を得るためには
読み取り蓄積時間を長くしたり、感度を上げなければな
らないという問題があった。
【0006】このような要求を満足するためにCCDデ
バイスの高速駆動化の開発が進められているが、原稿の
光情報を光電変換する受光部の感度特性には限界がある
ため、安定したS/N比を得るためには充分な光量で原
稿を照射しなければ高画質な画像を得ることはできな
い。さらに、ユーザが使用する際の光速時間短縮のため
にも高速駆動は必要条件であり、それにはCCDの蓄積
時間の短縮化を図ることは必然的なものとなり、この場
合にも充分な光量が必要になってくる。
【0007】一方、CCDを高速駆動させるに際には、
特に問題となる事項に転送効率がある。CCDのアナロ
グシフトレジスタに画情報電荷が順次転送されるとき
に、前段のレジスタに電荷の取残しが生じるため、主走
査方向の残像が問題となる。この現象は転送クロックが
拘束になるほど顕著に表れる。また、蓄積時間が短いと
入射する光量が少ない分だけダイナミックレンジが狭く
なり、上位画素に比べて下位画素側の画像が劣化してし
まう。
【0008】このことを図11に基づいて説明する。図11
は白部および黒部が隣接した原稿をCCDで読み取らせ
たときの出力を、低速および高速駆動で比較した波形を
示している。高速駆動の場合には、転送効率が悪く、白
から黒へ変化するエッジ部に電荷の取残しが多いため、
主走査方向に残像現像として顕著に表れてしまう。した
がって、従来から転送効率を悪化させずにCCDを高速
駆動することが要求されている。
【0009】そこで本発明は、CCDを高速駆動させて
も転送効率が悪化するのを防止することができ、出力さ
れる画情報を充分に安定させることができる画情報の読
み取り装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、原稿面を照射する光源と、
該光源からの反射光を結像するレンズと、該レンズによ
って結像された光から原稿の画情報を読み取るラインC
CDと、備え、該ラインCCDが、一次元に配列された
複数個の画素を有する光電変換素子と、該光電変換素子
の出力値を読み出して転送する読み出し部と、からなる
画情報の読み取り装置において、前記光電変換素子から
出力されるアナログビデオ信号を補正する補正手段を設
け、該補正手段は、上位画素から下位画素になるに従っ
て補正係数を徐々に強めることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、原稿面を照射する光源と、該光源からの反射
光を結像するレンズと、該レンズによって結像された光
から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、該
ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を有
する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み出
して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取り
装置において、前記ラインCCDを駆動させる駆動パル
スのうち、画情報電荷を読み出し部で転送される転送パ
ルスの速度を、1蓄積時間内でスイープし、最初は遅く
徐々に早くすることを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、原稿面を照射する光源と、該光源からの反射
光を結像するレンズと、該レンズによって結像された光
から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、該
ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を有
する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み出
して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取り
装置において、前記光電変換素子の最上位画素の受光面
積を最小限にするとともに、下位画素になるに従って受
光面積を徐々に大きく構成し、下位画素側の光電変換の
ダイナミックレンジを広げることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、原稿面を照射する光源と、該光源からの反射
光を結像するレンズと、該レンズによって結像された光
から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、該
ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を有
する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み出
して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取り
装置において、前記光源が原稿を照射する長尺方向に延
在され、該光源の上位画素に対応する管面から発光する
光量が必要最小限に設定され、下位画素側に移行するに
従って発光量が増加されることを特徴としている。
【0014】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るために、原稿面を照射する光源と、該光源からの反射
光を結像するレンズと、該レンズによって結像された光
から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、該
ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を有
する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み出
して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取り
装置において、前記レンズと原稿読み取り面の間にレン
ズのCOS4乗則を補正するシェーディング板を設け、該
シェーディング板は、光束が通過するスリットを有し、
該スリット幅は、原稿の上位側から反射する光束が通過
する部分が必要最小限に抑制されるように形成されると
ともに、下位側からの光束が通過する部分が広く形成さ
れ、ラインCCDで受光する光量を上位側よりも下位側
に行くに従って増大させることを特徴としている。
【0015】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るために、原稿面を照射する光源と、該光源からの反射
光を結像するレンズと、該レンズによって結像された光
から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、該
ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を有
する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み出
して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取り
装置において、前記光電変換素子の受光画素のうち、上
位画素側に位置する部分に透過率が低く、下位画素側に
行くに従って透過率の高いNDフィルターを光電変換素
子に装着し、下位画素方向に透過率を高めたことを特徴
としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、光電変換素子から出
力されるアナログビデオ信号が、上位画素から下位画素
になるに従ってその補正係数が徐々に強められるように
補正される。したがって、読み取り部に残留する電荷に
よって発生する残像現象がソフト的な後処理によって補
正されて下位画素になるに従って顕著に現れる残像が消
去され、高画質で画情報の高速読み取りが行なわれる。
【0017】請求項2記載の発明では、ラインCCDを
駆動させる駆動パルスのうち、画情報電荷を読み出し部
で転送される転送パルスの速度が、1蓄積時間内でスイ
ープされ、最初は遅く徐々に早くなる。したがって、下
位画素で発生した電荷が次段の読み取り部に移る際に残
る残留分が抑制され、下位画素になるに従って顕著に現
れる残像が消去され、高画質で画情報の高速読み取りが
行なわれる。
【0018】請求項3記載の発明では、光電変換素子の
最上位画素の受光面積が最小限に構成されるとともに、
下位画素になるに従って受光面積が徐々に大きくなるよ
うに構成され、下位画素側の光電変換のダイナミックレ
ンジが広げられる。したがって、上位側の画素に比べて
下位側の画素に発生する電荷量が増大され、下位画素に
なるに従って顕著に現れる残像が消去され、高画質で画
情報の高速読み取りが行なわれる。
【0019】請求項4記載の発明では、光源が原稿を照
射する長尺方向に延在され、該光源の上位画素に対応す
る管面から発光する光量が必要最小限に設定され、下位
画素側に移行するに従って発光量が増加される。したが
って、光電変換素子の下位画素に入射される光量が上位
画素に入射される光量に比べて増大されるので、上位側
の画素に比べて下位側の画素に発生する電荷量が増大さ
れる。この結果、下位画素になるに従って顕著に現れる
残像が消去され、高画質で画情報の高速読み取りが行な
われる。
【0020】請求項5記載の発明では、レンズと原稿読
み取り面の間にレンズのCOS4乗則を補正するシェーデ
ィング板が設けられ、該シェーディング板が光束が通過
するスリットを有し、該スリット幅が、原稿の上位側か
ら反射する光束が通過する部分が必要最小限に抑制され
るように形成されるとともに、下位側からの光束が通過
する部分が広く形成され、ラインCCDで受光する光量
が上位側よりも下位側に行くに従って増大される。
【0021】したがって、光電変換素子の下位画素に入
射される光量が上位画素に入射される光量に比べて増大
されるので、上位側の画素に比べて下位側の画素に発生
する電荷量が増大される。この結果、下位画素になるに
従って顕著に現れる残像が消去され、高画質で画情報の
高速読み取りが行なわれる。請求項6記載の発明では、
光電変換素子の受光画素のうち、上位画素側に位置する
部分に透過率が低く、下位画素側に行くに従って透過率
の高いNDフィルターが光電変換素子に装着され、下位
画素方向に透過率が高められる。
【0022】したがって、光電変換素子の下位画素に入
射される光量が上位画素に入射される光量に比べて増大
されるので、上位側の画素に比べて下位側の画素に発生
する電荷量が増大される。この結果、下位画素になるに
従って顕著に現れる残像が消去され、高画質で画情報の
高速読み取りが行なわれる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜3は請求項1記載の発明に係る画情報の読み取り装
置の一実施例を示す図である。まず、構成を説明する。
図1(a)において、11は原稿Sを照射する光源であり、
該光源は原稿Sの長手方向に延在している。該光源11ら
の照射光はミラー12によってその光路が折り曲げられ、
白出力波形のレンズcos4乗則を補正するシェーディン
グ板(白基準補正板)13を通してレンズ14に結像された
後、ラインCCD15で受光され、このラインCCD15に
よって光情報が電気信号に変換されるようになってい
る。
【0024】このラインCCD15は、一次元に配列され
た複数個の画素を有する光電変換素子と、該光電変換素
子の出力値を読み出して転送するアナログシフトレジス
タ(読み出し部)と、から構成されており、出力値はシフ
トレジスタによって順次転送されてA/Dコンバータに
よってデジタル信号に変換されるようになっている。な
お、16は原稿読み取り部を構成するコンタクトガラスで
ある。
【0025】本実施例では、原稿Sの読み取り最中に光
電変換素子から順次出力されるアナログビデオ信号のう
ち、図1(b)に示すように注目画ぞ出力をXn、前画素
の出力をXn-1、次画素の出力をXn+1とすると、次に示
す式で注目画素の出力を補正する。なお、この補正は図
示しないCPUによって行なわれ、CPUは補正手段を
構成する。
【0026】Yn=aXn−bXn-1−cXn+1…… 但し、a、b、cの値は画素によって当てはめる数字が
順次変わる。そして、上位画素が出力されているとき
は、取り残しの電荷は比較的少なく、残像の影響が顕著
でないので、補正は弱めにかける。逆に下位画素から出
力されるにつれ、残留する電荷が増加するため、補正を
徐々に強めていく。
【0027】図2に残像の影響が少ない上位画素で白黒
および黒白エッジ部の生データの出力値と補正後の出力
値の具体例を示す。なお、このときの定数はそれぞれ、
a=1.3、b=0.1、c=0.01に設定しているため、補正
は弱い。また、図3に残像の影響が大きい下位画素での
白黒および黒白エッジ部の生データの出力値と補正後の
出力値の具体例を示す。なお、このときの定数はそれぞ
れ、a=2.0、b=0.4、c=0.1に設定しているため、
補正は強く加わる。
【0028】このように本実施例では、光電変換素子か
ら出力されるアナログビデオの出力が、上位画素から下
位画素になるに従ってその補正係数を徐々に強めるよう
に補正しているため、読み取り部に残留する電荷によっ
て発生する残像現象をソフト的な後処理によって補正し
て下位画素になるに従って顕著に現れる残像を消去する
ことができ、高画質で画情報の高速読み取りを行なうこ
とができる。
【0029】図4は請求項2記載の発明に係る画情報の
読み取り装置の一実施例を示す図であり、本実施例は、
ラインCCDを駆動させる駆動パルスのうち、画情報電
荷を読み出し部で転送される転送パルスの速度を、1蓄
積時間内でスイープし、最初は遅く徐々に早くすること
を特徴とするものであり、全体構成は図1と同様である
ため説明を省略する。
【0030】図4において、ラインCCD15を駆動させ
る信号で蓄積時間を決めるパルスSHは、一定時間Tで
出力する。そして、蓄積時間内Tに光電変換素子に入射
してきた原稿情報光が光電変換され、光量に比例した電
荷が発生する。発生した電荷は上位画素から順次アナロ
グシフトレジスタ内を転送されるが、転送開始直後のク
ロックスピードは遅く、周期t1は比較的長く設定す
る。
【0031】そして、転送を重ねるにつれて徐々に周期
tは早くなり、転送クロック周波数をスイープする。1
蓄積時間内にカウントされる転送数は、CCD15の有効
読み取り画素数を充分に網羅できるように設定し、ま
た、最終段で出力が完了した電荷をリセットするリセッ
トパルスは転送クロックと同期を取るようにする。そし
て、転送開始直後は転送のスピードがゆっくりしている
ため、下位画素で発生した電荷が次段のシフトレジスタ
に移る際の残留分が抑制される。
【0032】このように本実施例では、ラインCCD15
を駆動させる駆動パルスのうち、画情報電荷を読み出し
部で転送される転送パルスの速度を、1蓄積時間内でス
イープし、最初は遅く徐々に早くしているため、下位画
素で発生した電荷が次段の読み取り部に移る際に残り残
留分を抑制することができ、下位画素になるに従って顕
著に現れる残像を消去して、高画質で画情報の高速読み
取りを行なうことができる。
【0033】図5、6は請求項3記載の発明に係る画情
報の読み取り装置の一実施例を示す図であり、本実施例
は、光電変換素子の最上位画素の受光面積を最小限に構
成するとともに、下位画素になるに従って受光面積を徐
々に大きくなるように構成し、下位画素側の光電変換の
ダイナミックレンジを広げることを特徴とするものであ
る。
【0034】図5(a)において、21はラインCCDであ
り、該ラインCCD21は一次元に配列された複数個の画
素22aを有する光電変換素子22と、該光電変換素子22の
出力値を読み出して転送するアナログシフトレジスタ
(読み出し部)23と、から構成されており、出力値はシフ
トレジスタによって順次転送されて図示しないA/Dコ
ンバータによってデジタル信号に変換されるようになっ
ている。
【0035】本実施例では、光電変換素子22にレンズで
結像された原稿情報光が入射されて光電変換されるよう
になっており、該素子22は最上位(左側)の画素22aの受
光窓(受光面積)が最小限に構成されるとともに、下位側
(右側)の画素22aになるに従って受光窓(受光面積)面積
を徐々に大きくなるように構成し、下位画素側の光電変
換のダイナミックレンジが広げられている。この場合に
は、最下位画素の窓をMAXとし、最上位画素をMIN
とする。
【0036】本実施例では、1蓄積時間内に入射した1
ライン分の原稿情報光が各受光素子で光電変換される
が、全画素均一な光が入射しても上位画素付近で発生す
る電荷量と下位画素付近で発生する電荷量を比較する
と、前者よりも後者の方が受光窓が広い分だけ多く発生
する。また、ある一定以上の電荷が発生してもシフトレ
ジスタ23で転送される際に残留する電荷量Δは一定であ
る。
【0037】ΔK=Δi…… ここで、図6に示すように白と黒が隣接した原稿読み取
りの場合には、前画素に入射される白部の残留電荷は、
上位画素でも下位画素でも式より一定であり、前述し
たように上位画素Xkに比べて下位画素出力Xiは大きい
ので、残留電荷Δiの占める割合は小さくなり、残像の
影響が見えなくなる。(Δi/Xi≒0)。このため、下位
画素になる程その割合は小さくなるので、主走査方向の
残像の影響が薄くなる。
【0038】このように本実施例では、光電変換素子22
の最上位画素22aの受光面積を最小限に構成するととも
に、下位画素22aになるに従って受光面積を徐々に大き
くなるように構成し、下位画素22a側の光電変換のダイ
ナミックレンジを広げるようにしたため、上位側の画素
22aに比べて下位側の画素21aに発生する電荷量を増大
させることができ、下位画素22aになるに従って顕著に
現れる残像を消去して、高画質で画情報の高速読み取り
を行なうことができる。
【0039】図7は請求項4記載の発明に係る画情報の
読み取り装置の一実施例を示す図であり、本実施例は、
原稿を照射する長尺方向に光源を延在させ、該光源の上
位画素に対応する管面から発光する光量を必要最小限に
設定し、下位画素側に移行するに従って発光量を増加さ
せるようにしたことを特徴とするものである。図7にお
いて、31は原稿を照射する長尺方向に延在する光源であ
り、該光源31からの光は図示しない原稿に反射された後
に図示しないミラーにより折り曲げられてレンズ32に結
像され、さらにラインCCD33に入射される。
【0040】本実施例では、光源31をラインCCDの上
位画素に対応する管面から発光する光量を必要最小限に
設定し、下位画素側に移行するに従って発光量Lを増加
させるようにしており、この場合には、ラインCCD33
の上位画素側に入力する管面をMINとし、下位側にな
るに従って徐々に上げるようにしている。このように光
源31の照度分布を変える手段としては、光源31の管内の
蛍光塗料の膜厚や部材を変化させたり、管面にフィルタ
ーを接着することが考えられる。
【0041】本実施例では、1蓄積時間内に入射した1
ライン分の原稿情報光が光電変換素子で光電変換される
が、上位画素付近で発生する電荷量XKと下位画素付近
で発生する電荷量Xi(図6参照)を比較すると、反射光
量が下位画素側が大きいので多く発生する。また、ある
一定以上の電荷が発生してもアナログシフトレジスタで
転送される際に残留する電荷量Δは一定であるので、前
記式が成立つ。
【0042】ここで、図6に示すように、白と黒が隣接
した原稿読み取りの場合には、前画素に入射される白部
の残留電荷は、上位画素でも下位画素でも式より一定
であり、前述したように上位画素Xkに比べて下位画素
出力Xiは大きいので、残留電荷Δiの占める割合は小さ
くなり、残像の影響が見えなくなる。(Δi/Xi≒0)。
このため、下位画素になる程その割合は小さくなるの
で、主走査方向の残像の影響が薄くなる。
【0043】本実施例によれば、原稿を照射する長尺方
向に光源31を延在させ、該光源31の上位画素に対応する
管面から発光する光量を必要最小限に設定し、下位画素
側に移行するに従って発光量を増加させるようにしてい
るため、光電変換素子の下位画素に画素に入射される光
量を上位画素に入射される光量に比べて増大させること
ができ、上位側の画素に比べて下位側の画素に発生する
電荷量を増大させることができる。この結果、下位画素
になるに従って顕著に現れる残像を消去することがで
き、高画質で画情報の高速読み取りを行なうことができ
る。
【0044】図8は請求項5記載の発明に係る画情報の
読み取り装置の一実施例を示す図である。図8におい
て、レンズ43と原稿読み取り面41の間にレンズ43のCOS
4乗則を補正するシェーディング板42が設けられてお
り、該シェーディング板42は光束が通過するスリット42
aを有している。このスリット42aの幅は、原稿の上位
側から反射する光束が通過する部分が必要最小限に抑制
されるように狭く形成されるとともに、下位側からの光
束が通過する部分が広く形成されており、ラインCCD
44で受光する光量が上位側よりも下位側に行くに従って
増大されるようになっている。
【0045】本実施例では、原稿の画情報光がCCD44
に入射される前に、シェーディング板42のスリット42a
を通過するため、上位画素側に比べて下位画素側に入射
する光量が大きくなる。そして、1蓄積時間内に入射し
た1ライン分の原稿情報光が光電変換素子で光電変換さ
れるが、上位画素付近で発生する電荷量XKと下位画素
付近で発生する電荷量Xi(図6参照)を比較すると、反
射光量が下位画素側が大きいので多く発生する。また、
ある一定以上の電荷が発生してもアナログシフトレジス
タで転送される際に残留する電荷量Δは一定であるの
で、前記式が成立つ。
【0046】ここで、図6に示すように、白と黒が隣接
した原稿読み取りの場合には、前画素に入射される白部
の残留電荷は、上位画素でも下位画素でも式より一定
であり、前述したように上位画素Xkに比べて下位画素
出力Xiは大きいので、残留電荷Δiの占める割合は小さ
くなり、残像の影響が見えなくなる。(Δi/Xi≒0)。
このため、下位画素になる程その割合は小さくなるの
で、主走査方向の残像の影響が薄くなる。
【0047】このように本実施例では、レンズ43と原稿
読み取り面の間にレンズのCOS4乗則を補正するシェー
ディング板42を設け、該シェーディング板42のスリット
42a幅を、原稿の上位側から反射する光束が通過する部
分が必要最小限に抑制されるように形成するとともに、
下位側からの光束が通過する部分を広く形成し、ライン
CCD44で受光する光量を上位側よりも下位側に行くに
従って増大させているため、光電変換素子の下位画素に
画素に入射される光量を上位画素に入射される光量に比
べて増大させることができ、上位側の画素に比べて下位
側の画素に発生する電荷量を増大させることができる。
この結果、下位画素になるに従って顕著に現れる残像を
消去することができ、高画質で画情報の高速読み取りを
行なうことができる。
【0048】図9は請求項6記載の発明に係る画情報の
読み取り装置の一実施例を示す図である。なお、本実施
例では、NDフィルターを設けた点に特徴があり、全体
的な構成は請求項1記載の発明と同様であるため、説明
を省略する。図9(a)において、51はラインCCDであ
り、該ラインCCD51の光電変換素子51a上にはNDフ
ィルター52が装着されている。このフィルター52は、変
換素子51aの受光画素のうち、上位画素側に位置する部
分に透過率が低く、下位画素側に行くに従って透過率が
高く設定されている(図9(b)参照)。この場合には、上
位画素側の透過率をMINに設定し、下位画素になるに
従って徐々に透過率を上げれば良い。
【0049】本実施例では、NDフィルター52によって
下位画素側になるに従って透過光量が増大される。そし
て、1蓄積時間内に入射した1ライン分の原稿情報光が
光電変換素子で光電変換されるが、上位画素付近で発生
する電荷量XKと下位画素付近で発生する電荷量Xi(図
6参照)を比較すると、反射光量が下位画素側が大きい
ので多く発生する。また、ある一定以上の電荷が発生し
てもアナログシフトレジスタで転送される際に残留する
電荷量Δは一定であるので、前記式が成立つ。
【0050】ここで、図6に示すように、白と黒が隣接
した原稿読み取りの場合には、前画素に入射される白部
の残留電荷は、上位画素でも下位画素でも式より一定
であり、前述したように上位画素Xkに比べて下位画素
出力Xiは大きいので、残留電荷Δiの占める割合は小さ
くなり、残像の影響が見えなくなる。(Δi/Xi≒0)。
このため、下位画素になる程その割合は小さくなるの
で、主走査方向の残像の影響が薄くなる。
【0051】このように本実施例では、光電変換素子51
aの受光画素のうち、上位画素側に位置する部分に透過
率が低く、下位画素側に行くに従って透過率の高いND
フィルター52を光電変換素子51aに装着し、下位画素方
向に透過率を高めているため、光電変換素子51aの下位
画素に画素に入射される光量を上位画素に入射される光
量に比べて増大させることができ、上位側の画素に比べ
て下位側の画素に発生する電荷量を増大させることがで
きる。この結果、下位画素になるに従って顕著に現れる
残像を消去することができ、高画質で画情報の高速読み
取りを行なうことができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、下位画素で発生した電
荷が次段の読み取り部に移る際に残る残留分を抑制する
ことができ、下位画素になるに従って顕著に現れる残像
を消去することができる。この結果、高画質で画情報の
高速読み取りを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る画情報の読み取り装
置の一実施例を示す図であり、(a)はその概略構成図、
(b)は注目画素を中心にした画素の配列を示す図であ
る。
【図2】(a)は上位画素での白黒エッジ部の生データと
補正後の出力を示す図であり、(b)は上位画素での黒白
エッジ部の生データと補正後の出力を示す図である。
【図3】(a)は下位画素での白黒エッジ部の生データと
補正後の出力を示す図であり、(b)は下位画素での黒白
エッジ部の生データと補正後の出力を示す図である。
【図4】請求項2記載の発明に係る画情報の読み取り装
置の一実施例を示す図であり、そのタイミングチャート
である。
【図5】請求項3記載の発明に係る画情報の読み取り装
置の一実施例を示す図であり、(a)はラインCCDの外
観図であり、(b)はラインCCDの詳細図と、各画素か
らの出力は形を示す図である。
【図6】一実施例の上位画素側および下位画素側での白
黒エッジ原稿の残留電荷量を示す図である。
【図7】請求項4記載の発明に係る画情報の読み取り装
置の一実施例の構成図と光源の照度分布を示す図であ
る。
【図8】請求項5記載の発明に係る画情報の読み取り装
置の一実施例を示す図であり、(a)はその構成図、(b)
はそのシェーディング板の構成図である。
【図9】請求項6記載の発明に係る画情報の読み取り装
置の一実施例を示す図であり、(a)はラインCCDの外
観図、(b)はNDフィルターの透過率を示す図である。
【図10】従来の読み取り装置の構成図である。
【図11】従来の白黒原稿を低速で読み込んだときと高速
で読み込んだときのCCDの出力波形である。
【符号の説明】
11、31 光源 14、32、43 レンズ 15、21、33、44、51 ラインCCD 21、51a 光電変換素子 23 アナログシフトレジスタ(読み取り部) 42 シェ−ディング板 42a スリット 52 NDフィルター S 原稿

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿面を照射する光源と、該光源からの反
    射光を結像するレンズと、該レンズによって結像された
    光から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、
    該ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を
    有する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み
    出して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取
    り装置において、 前記光電変換素子から出力されるアナログビデオ信号を
    補正する補正手段を設け、該補正手段は、上位画素から
    下位画素になるに従って補正係数を徐々に強めることを
    特徴とする画情報の読み取り装置。
  2. 【請求項2】原稿面を照射する光源と、該光源からの反
    射光を結像するレンズと、該レンズによって結像された
    光から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、
    該ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を
    有する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み
    出して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取
    り装置において、 前記ラインCCDを駆動させる駆動パルスのうち、画情
    報電荷を読み出し部で転送される転送パルスの速度を、
    1蓄積時間内でスイープし、最初は遅く徐々に早くする
    ことを特徴とする画情報の読み取り装置。
  3. 【請求項3】原稿面を照射する光源と、該光源からの反
    射光を結像するレンズと、該レンズによって結像された
    光から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、
    該ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を
    有する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み
    出して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取
    り装置において、 前記光電変換素子の最上位画素の受光面積を最小限にす
    るとともに、下位画素になるに従って受光面積を徐々に
    大きく構成し、下位画素側の光電変換のダイナミックレ
    ンジを広げることを特徴とする画情報の読み取り装置。
  4. 【請求項4】原稿面を照射する光源と、該光源からの反
    射光を結像するレンズと、該レンズによって結像された
    光から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、
    該ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を
    有する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み
    出して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取
    り装置において、 前記光源が原稿を照射する長尺方向に延在され、該光源
    の上位画素に対応する管面から発光する光量が必要最小
    限に設定され、下位画素側に移行するに従って発光量が
    増加されることを特徴とする画情報の読み取り装置。
  5. 【請求項5】原稿面を照射する光源と、該光源からの反
    射光を結像するレンズと、該レンズによって結像された
    光から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、
    該ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を
    有する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み
    出して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取
    り装置において、 前記レンズと原稿読み取り面の間にレンズのCOS4乗則
    を補正するシェーディング板を設け、 該シェーディング板は、光束が通過するスリットを有
    し、該スリット幅は、原稿の上位側から反射する光束が
    通過する部分が必要最小限に抑制されるように形成され
    るとともに、下位側からの光束が通過する部分が広く形
    成され、ラインCCDで受光する光量を上位側よりも下
    位側に行くに従って増大させることを特徴とする画情報
    の読み取り装置。
  6. 【請求項6】原稿面を照射する光源と、該光源からの反
    射光を結像するレンズと、該レンズによって結像された
    光から原稿の画情報を読み取るラインCCDと、備え、
    該ラインCCDが、一次元に配列された複数個の画素を
    有する光電変換素子と、該光電変換素子の出力値を読み
    出して転送する読み出し部と、からなる画情報の読み取
    り装置において、 前記光電変換素子の受光画素のうち、上位画素側に位置
    する部分に透過率が低く、下位画素側に行くに従って透
    過率の高いNDフィルターを光電変換素子に装着し、下
    位画素方向に透過率を高めたことを特徴とする画情報の
    読み取り装置。
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